JP6343086B1 - 外反母趾矯正・予防テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】外反している母趾を解剖学的理想位置に引き戻すためのテープの提供【解決手段】筋肉と同程度の伸縮率を持つ素材を使用し、母趾の回内変形を改善するために母趾周囲に巻き付けて貼付するための部分、母趾側面を被覆する部分、母趾が上下どちらに転位している場合でも解剖学的理想位置に整えるために母趾側面から枝分かれしたふたまた部分を備えるテープを作製する【選択図】図1

Description

本発明は、外反母趾の矯正や予防のためのテープに関する。
従来、外反母趾を矯正するテープは存在している。
カサハラ・バランスケアテープ[平成29年11月5日検索]、インターネット〈URL:http://www.ashiuratengoku.co.jp/prod01.htm〉 簡単貼るだけ外反母趾サポートテープ[平成29年11月5日検索]、インターネット〈URL:https://www.nursery.co.jp/products/36401〉 特願平7−44726
上記非特許文献1は、インターネット
〈URL:http://www.ashiuratengoku.co.jp/002file/04/index.html〉[平成29年11月5日検索]
において、貼り方が詳しく説明してあるように、母趾部だけのテーピングではなく、小趾部と、足の甲周りへのテーピング施術によって完成するものである。
そして母趾部へのテーピングについては、どこにも引っ張る力をかけないものである。
上記非特許文献2は、外反母趾により突出して見える部位にパッドの付いた本体をあて、つま先方向に向かって楕円を描くように母趾を一周させた後、貼り始め部分に終止させるものである。
上記特許文献1には、外反母趾を矯正、予防するテープバンが提案されており、母趾の背側から貼り始め、母趾底部、足背部、外くるぶし部、と通過した後に踵の後方に至る部分に終止する貼り方をするものである。
発明が解決しようとする課題
一般的に外反母趾は、足裏に存在する横アーチ、外側縦アーチ、内側縦アーチの消失が原因と考えられており、またこれらアーチの崩れが外反母趾を助長するという悪循環が想定されている。
また、土台である足元の歪みからO脚や骨盤のずれをはじめとする上体の不安定が引き起こされるとの見方が多数である。
そして、上記非特許文献1の外反母趾用テープも、この一般的な考えに基づくものである。
しかしながら本願発明者はアーチの消失には着目しておらず、一般論とは逆に、上半身の歪みに起因する体の軸の歪みが、最終的に体重を受け止める足部への負担となっていると考えている。
そのため外反母趾の変形という点に限れば、外反している母趾をいかに効果的に内側へ引き戻し、その形に固定するかのみに焦点をあてればよいと考えているため、上記非特許文献1の外反母趾用テープについて、母趾部に貼付するテープは母趾を内側に引っ張る力をかけない上に、母趾以外にもテーピングが必要であることが欠点となる。
次に、上記非特許文献2の外反母趾用テープは、テープで母趾を引っ張るためにかける力が斜め方向であるために、目的を達成する力としてはかなり弱いという欠点がある。
またテープが終止する場所は外反母趾により突出して見える部位であり、ここでテープが終わってしまっては、当該部位である母趾の第2関節は不安定となり、母趾が外側に曲がるのを止める力に乏しいという欠点がある。
そして、上記特許文献1の外反母趾矯正を矯正、予防するテープバンは、外反母趾について、母趾の腹側が外側を向く変形である母趾の回内変形と第1中足骨の内反変形は、長母趾屈筋腱の強大な力によってさらに進行するとしている。そして、上記回内変形と内反変形を矯正することで、長母趾屈筋腱の強大な力は、上記回内変形と内反変形を進める力ではなく矯正する力となる、としている。
しかしながら、本願発明者は、母趾の回内変形に着目している点は上記特許文献1と同じであるが、母趾は回内するだけでなく、底屈、背屈、内反、外反という、上下左右の動きをする点に着目しているため、特許文献1のように回内変形を矯正するだけでは母趾の矯正は不十分であるという欠点がある。
課題を解決するための手段
そこで本発明では、母趾部のみに施すことで、母趾を解剖学的理想状態にまで確実に矯正する力を発揮できる外反母趾矯正・予防テープの提供を課題とする。
発明の実施形態
母趾の周囲を覆う母趾被覆部、母趾外側面を覆う側面被覆部、該側面被覆部から枝分かれして後方の土踏まず部まで延びる下部、前記側面被覆部から外くるぶし部まで延びる上部とからなるテープを作製し、外反母趾の矯正、予防をする。
まず、本発明テープの母趾被覆部を、母趾内側面を始点として貼付し、外側に向いている母趾の腹側部が下に向くように力をかけながら、母趾周囲に巻いて固定する。
このとき、テープの側面被覆部が母趾側面にくるように、貼付の始点を調節する。
同時にこのとき、母趾の第1関節を必ず含んで貼るものとする。
そして、地面に足底をつけた状態で、外反母趾によって突出して見える部位である母趾の第2関節まで、側面被覆部のテープをまっすぐに引っ張る。
そして、当該部位で一度テープを固定した後、当該部位を支点として、テープ下部を土踏まず部まで引っ張り、上部を内くるぶし周辺部まで引っ張り、それぞれの点で固定した後、テープ全体を皮膚に密着させる。
なお素材は、テーピング用テープの一つであり筋肉と同程度の伸縮率を有するキネシオテープに代表されるような伸縮性を持つものが望ましい。
発明の効果
本発明のテープの母趾被覆部について、第1関節を含みつつ外側に向いている母趾の腹側部が下に向くように力をかけながら母趾周囲に巻くことは、母趾の回内変形を中間位に戻す効果を持つ。
そして、本発明のテープが2本に枝分かれしていることは、母趾を引っ張る微妙な力の制御を可能にする。
外反母趾はただ母趾が外反しているだけでなく、底屈または背屈しているものである。
それを、この2本の枝分かれ部分で力の調節をすることで、母趾を解剖学的理想位置まで戻してくることが可能となるのである。
母趾の背屈がみられる場合は下部のテープを強く引っ張り、底屈がみられる場合は逆に上部のテープを強く引っ張ることでその調節が可能となる。
そしてテープの素材は、上記キネシオテープと同程度の伸縮性を持たせることで、固定後の動きを確実に止める効果が発揮できる。
まったく伸縮性がなければ、踏み込みの際にテープが裂けてしまう可能性があるが、筋肉と同程度の伸縮性があれば、足の動きにそいながらも確実に固定力を発揮することが可能となる。
なお、本発明のこのテープは、内反している小趾に対しても母趾の例に倣って貼付することで、内反小趾の矯正、予防が可能である。
ただし、母趾の場合は第1関節を含むように貼付するところを、小趾の場合は第2関節を含むように貼付する。
そして、内反小趾により突出して見える部位以降については、上部のテープを引っ張りながら外くるぶし周辺に終止、密着させる。
さらに下部のテープも引っ張りながら、足の外側ラインにおいて、踵から土踏まずと同じくらいの距離の点に終止、密着させる。
これらのような点において、本発明品は従来品よりも優れており、確実な外反母趾矯正効果を出せるだけでなく、解剖学的理想位置に母趾を確実に固定できるという意味において外反母趾の予防も可能であり、同時に内反小趾も矯正、予防可能なものである。
本発明品を貼付した右足を内側から見た図 本発明品のテープ本体 外反母趾により変形した右足の図
a 母趾被覆部
b 側面被覆部
c 上部
d 下部
e 母趾被覆部
f 母趾被覆部
g 側面被覆部
h 上部
i 下部
j 母趾の第1関節
k 母趾の第2関節
l 外反母趾によって突出して見える部位

Claims (1)

  1. 母趾内側面に貼付される一端部を備え母趾の周囲を覆う母趾被覆部、母趾外側面を覆う側面被覆部、該側面被覆部から枝分かれするように上部と下部とが構成され、下部においては後方の土踏まず部まで延びており、上部においては内くるぶし部まで延びる外反母趾矯正・予防テープ
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08131477A (ja) * 1994-11-02 1996-05-28 Yoshihisa Muroga 外反拇指矯正用テープ
JP2000116696A (ja) * 1998-10-12 2000-04-25 Emiko Murayama 外反母趾矯正具

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