JP2913192B2 - 外反母趾矯正用装具 - Google Patents

外反母趾矯正用装具

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、外反母趾の除痛を図ると共にこれを保存的
に矯正するという外反母趾矯正用バンドの構造に関する
ものである。
[背景及び従来の技術] 近時しばしば問題となっている「外反母趾」とは、母
趾が第II趾の方に屈曲している状態を指す言葉である。
原因は、かつては不適当な靴(特に先端の尖った靴)
のためとされてきた。しかし現在では、不適当な靴は変
形や症状を増大させる因子ではあるが第一義的な原因で
はないとされている。素因として、第1中足頭の増大、
第1中足足根関節の異常、母趾外転筋・内転筋の異常、
第1中足骨の長大、靭帯の弛緩などが挙げられる。いず
れにせよ第1中足骨は過度に内反し、中足指節関節で外
反し、母趾を外反のほか他の4趾に対して強い捻転位を
とり、対向位にみえるものが少なくない。変形が著明な
ものは第1中足骨骨頭内側が大きくなり、しばしばその
部の滑液包や仮骨の形成をみるため、突出部は更に大き
くなる。この骨突出部と滑液包を併せて俗に「バニオン
(bunion)」という。靴のために同部が圧迫摩擦される
と、褥創や滑液包炎を来し、ときには同部の限局性骨膜
骨髄炎を起こすこともある。
これに対して外科手術を施すことは、特殊な場合を除
いて行なわれていない。特に先天的な関節弛緩性或いは
筋神経疾患を伴う外反母趾に対する外科手術は50%以上
の再発率があるとされているので手術は避けるようにす
べきである。また20歳以前に発病したものについても治
療は保存的に行なうべきものとされている。
そこで通常は、扁平足に用いられるのと同様の「ふま
ず支え」を処方したり、「夜間装具」「整形外科靴」等
を使用することが多い。また、治療に際しては、治療体
操の実行、踵の高い靴の装用を禁止すると共に前足部の
ゆるやかな形状の靴に変える、等を勧めるようにする。
第4図(a)(b)(c)(d)は、そうした保存療
法に使用される装具の例を示すもので、(a)はふまず
支え、(b)は昼間装具、(c)は夜間装具、(d)は
整形外科靴の例をそれぞれ示すものである。
[発明が解決しようとする課題] このように、現在では主流となっている外反母趾の装
具療法ではあるが、問題が多く効果的なものは存在して
いない状態であった。
いうまでもなく足は、起立・歩行の動作に際して大地
との接点となる唯一の部位であるので、装具についても
本来的にはそうした動作を妨げるものであってはならな
い。加えて、欧米人と異なり日本人は、日常生活の中で
頻繁に履物を換える機会が多く問題が多い。即ち、欧米
では足の治療は手術にしろ保存的治療にしろ、靴を履き
やすくすれば事足りるのであるが、日本では靴を履いて
いない時間が長く、下駄や草履を履いている時にも何も
履物を装用していない時でも適するような治療方法が求
められることになる。
保存的に治療を行なう場合には、多様な履物といかに
して共存してゆくかが問題であるが、現在の平均的日本
人は屋外では靴を履き、自宅では裸足の生活をしている
とされるが、装具はこの双方の場合に適合したものがあ
れば好都合である。しかし、これは実際上不可能であ
る。
従って従来は、靴用装具、裸足用装具、夜間用装具を
選択的に使用する等して対処していた。
この中で最も外反母趾の矯正効果が高いのは夜間用装
具であるが、これは金属部材などの硬い部材を使用し又
かさばるので歩行も不可能に近いものであって、日常生
活(歩行)には不向きな装具である。そのため、その名
が示す通り睡眠中のみ使用するようにし、通常は充分な
効果は期待できないが歩行に際して問題の少ないものを
使用していたのである。
ところが、こうした歩行用装具、即ち、靴の中に挿入
する靴用足底板や整形外科靴は、症状や大きさによって
患者個々のものを一品生産するのが常識であり、実際に
着用できるまでに時間がかかり、また非常に高価なもの
となっていた。
よって、常時使用でき、着脱が簡単で、安価であり、
装用感が良好で長期装用にも苦痛を与えない装具の出現
が長らく待たれていた。
[課題を解決するための手段〕 そこで本発明者は、上記諸点に鑑み鋭意研究の結果遂
に本発明を成したものであり、その特徴とするところ
は、中足骨骨頭部分を周回締め付けつつ母趾先端を第II
趾と離反する方向に付勢することによって外反母趾の矯
正を図る軟性装具の一つであって、該中足骨骨頭部分に
嵌める円筒状の中足骨バンドと、該中足骨バンドと一体
であり、母趾に嵌める母趾バンドと、該母趾バンドに一
端が固定され自由端が該母趾バンドに係止可能とするた
め裏面に面ファスナーを有するベルトとにより構成され
るものである点にある。
ここで「中足骨骨頭部分」とは、足の趾骨付け根付近
を指すものである。母趾から第V趾まですべてに中足骨
骨頭部分が存在するが、これらはほぼ一直線に並んでい
るので、これを周回して締め付けるとは、言い換える
と、足趾の付け根に沿って捲着することである。締め付
けるとは、張力を付与するということで、この力によっ
て外反した母趾中足骨骨頭を第II趾側に付勢する。周囲
の長さや症状の軽重によって中足骨バンドの長さを調節
できるようにすることも自由である。
中足骨バンドは円筒状のものであり、従って装着は、
該円筒の内部につま先を挿通する。よって単なる円筒形
のものの場合には、母趾から第V趾までのすべてが差し
込んだ開口と反対側の開口から出ることになるが、本発
明の装具の場合にはそのうちの母趾については、これを
母趾バンドで覆うよう構成されている。この母趾バンド
は、中足骨バンドと一体のものである。
母趾バンドには、「ベルト」の一端が固定されてい
る。このベルトは、他端に面ファスナーを有しておりこ
れによって母趾バンドに係止できるものである。このベ
ルトと母趾バンドの間に、クッション材を挟み込み、そ
れによって母趾と第II趾との間隙を大きくする方向に力
を与えることができる。挟み込むクッション材にはどの
ようなものを使用しても良い。脱脂綿やスポンジ、布切
れ、軟性の大きいゴム、等々が好適かと思慮される。ま
た、このようなクッション材は家庭にあるものを使用で
きるので、製品としての装具に含んでいなくとも良いと
も言える。
[実施例] 以下図面を示す実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明する。
第1図は、本発明に係る外反母趾矯正用装具1(以下
「本発明装具1」という)の実施例の1つを示すもので
あり、図より明らかなように本発明装具1は、円筒状で
ある中足骨バンド2と、該中足骨バンド2と一体に構成
されている母趾バンド3と、該母趾バンド3に一端が固
定されているベルト4とにより成っている。ベルト4の
自由端部分裏面には面ファスナー5が取設されており、
これによってベルト4は母趾バンド3に係止可能となっ
ている。図示した例では、母趾バンド3の素材が面ファ
スナー5を係止しないものであるので母趾バンド3側に
も面ファスナーを設けて係止可能としたが、その材質に
よっては面ファスナーを係止可能なものもあるので、母
趾側についてはこれを省略することもできる。
第2図は、本発明装具1を実際に装着している状態を
示すもので、外反母趾の特徴である母趾中骨骨頭部分の
離反を第II趾側に付勢する中足骨バンド2、もう一つの
特徴である趾骨先端の第II趾側への偏倚を矯正するため
趾骨先端と第II趾との間隙を拡げるクッション材6の状
態が明らかにされている。
本例で使用したクッション材6は、脱脂綿であり、そ
の量によって趾骨先端に与える押圧力を調整するように
している。従って、脱脂綿を入れる量によって面ファス
ナーの係止箇所が異なることになる。
本発明装具1の使用方法は、基本的には次の通りであ
る。
症状に応じた大きさ(量)のクッション材をベルト
に挟む。
中足骨バンドに前足部を入れる。
母趾バンドに母趾を入れる。
即ち、どれとして煩雑な作業はなく、また上記につ
いては、着脱の度毎に行なう必要もない。
第3図は、本発明の他の実施例を示すものであり、中
足骨ベルト2の裏面に中足支え7を設けたものを示して
いる。これは、外反母趾や扁平足を有する患者の多くに
見られる開張足(横軸扁平足とも呼ばれる)を防止する
ものであり、前足部の横アーチの低下を矯正するもので
ある。本例ではその材質として、適当な弾性を有し装用
感が良好なシリコーンラバーを使用した。また形状は、
中央部が膨らんだ円盤状のもので、これを中足骨ベルト
2の裏面の一部を二重にしこの間の挟み周囲を縫合する
ようにして設けている。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように本発明に係る外反母趾矯正
用装具は、中足骨骨頭部分を周回締め付けつつ母趾先端
を第II趾と離反する方向に付勢することによって外反母
趾の矯正を図る軟性装具の一つであって、該中足骨骨頭
部分に嵌める円筒状の中足骨バンドと、該中足骨バンド
と一体であり、母趾に嵌める母趾バンドと、該母趾バン
ドに一端が固定され自由端が該母趾バンドに係止可能と
するため裏面に面ファスナーを有するベルトとにより構
成されるものであることを特徴とするものであり、以下
のべる如き種々の効果を有する非常に高度な説明であ
る。
金属部材その他硬い部材を使用する必要がないので
装用感が良好なため、長期装用を徹底しやすく結果的に
矯正効果が大きい。
全体がほぼ円筒形状のものであって、装着に際して
は、バンドにクッション材を挟み込んだものを履くだけ
で良く着脱が容易である。
症状の差や治癒の段階に応じて、挟み込むクッショ
ン材の量や挟み込み位置を変えることができる。
軟性装具であって、一品生産する必要がないので、
安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る外反母趾矯正用装具の実施例の一
つを示す斜視図、第2図はその使用状態を示す斜視図、
第3図は本発明の他の実施例の一つの使用状態を示す底
面図、そして第4図(a)(b)(c)(d)はすべて
装具の従来例を示すものであり、同図(a)は底面図、
同図(b)は斜視図、同図(c)は斜視図、同図(d)
は概略断面図である。 1……外反母趾矯正用装具 2……中足骨バンド 3……母趾バンド 4……ベルト 5……面ファスナー 6……クッション材 7……中足支え

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中足骨骨頭部分を周回締め付けつつ母趾先
    端を第II趾と離反する方向に付勢することによって外反
    母趾の矯正を図る軟性装具の一つであって、該中足骨骨
    頭部分に嵌める円筒状の中足骨バンドと、該中足骨バン
    ドと一体であり、母趾に嵌める母趾バンドと、該母趾バ
    ンドに一端が固定され自由端が該母趾バンドに係止可能
    とするため裏面に面ファスナーを有するベルトとにより
    構成されるものであることを特徴とする外反母趾矯正用
    装具。
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