JP3062426U - 光ケーブル接続部の収納構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線の余長と光コネクタを収納ケ
ースに簡単に収納し、柱上等に取付け可能にすることで
ある。 【解決手段】 既存の収納トレイ２と蓋３からなる収納
ケース１の心線挿入口４ａ，４ｂに光ファイバ心線７を
狭持する溝入りスポンジ片５ａ，５ｂを配設し、スポン
ジ片に狭持固定された光ファイバ心線の光コネクタを３
６０度回転させることにより生じた光ファイバ心線のね
じれを巻き回しにして収納し、小型軽量のアナログ用の
クロージャ内部に狭持固定できる心線収納取付台１１に
仕切板２０を設け仕切板間に収納ケースを装着し面状フ
ァスナー２２で結束した状態でクロージャに収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電柱等に架設してある通信用の光ファイバ心線の障害時、応急復旧 させる際に使用する光ファイバ心線接続部を収納するための接続部収納構造及び 光ファイバ心線の収納ケースの取付台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術について図面を参照して説明する。従来の技術はマンホール区間の 災害用に考えられたものであり、図５は応急光簡易コネクタを使用して心線を接 続し多心応急光クロージャ２８に収納した場合の使用状態の説明図である。 一般に応急光ケーブルの収納は、光ケーブル２１ａ，２１ｂを光クロージャ引 き込み口３０ａ，３０ｂから引き込み、光ファイバ７を応急光簡易コネクタ３１ で接続し、心線収納トレイ２４に応急光コネクタを固定し、光ケーブル心線の余 長を巻回し、巻き終わり部分をスポンジブッシュ２５ａ，２５ｂで止め、心線カ バー２６をかぶせ、光ファイバ心線収納トレイ取付台２７へ装着し、光ファイバ 心線収納トレイ取付台を多心応急光クロージャ２８に収納することが知られてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の光ファイバ収納トレイに収納された光ファイバ心線は、巻き回 しの大きさの違いにより、光ファイバ心線の弾力やねじれ等が異なり、光ファイ バ心線が収納トレイから飛び出そうとするために、光コネクタ及び光ファイバ心 線の収納トレイへの収納作業は、かなりの時間と労力を費やし熟練度により作業 時間や出来映えにバラツキがあった。また、光ファイバ心線収納トレイ取付台及 び多心応急光クロージャはマンホール区間の災害用に考えられたものであるため 、小型化が要求されてなく、大きさや重さの面で持ち運びやマンホール外での取 り付けに問題を有していた。

【０００４】 本考案は、上記のような光ファイバ心線を収納トレイに収納する際の作業性及 び持ち運びや架空等の取り付け時の大きさや重さの問題点を解決するために考案 されたものであり、その目的とするところは、熟練者でなくとも収納作業が短時 間に均一に行え、持ち運びが容易で、マンホール外の柱上にも取り付けが行える 事である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は既存の光ファイバ心線の収納トレイ２と 蓋３からなる収納ケース１の心線挿入口４ａ，４ｂに光ファイバ心線を狭持する 溝入りスポンジ片５ａ，５ｂを４ケ所に配設し、光コネクタを粘着固定させる両 面テープ６を中央部に設けたものである。

【０００６】 心線収納取付台１１は、大きさや重さの面で多心応急光クロージャより軽量小 型のアナログ用のクロージャ２９内部に狭持固定できるように基台１２を設け、 支脚１３が基台の両端から対向して立ち上がり、曲面形状の受け金具１４を支え 、曲面形状の押さえ金具１５にＵ字切れ込み１６を設け、止めネジ１７を緩める ことにより押さえ金具が着脱自在となるが、着脱時に落下しないようチェーン１ ８で連結され、光ケーブルを把持するために受け金具と押さえ金具の曲面内側に は弾性部材の把持部１９を有している。

【０００７】 心線収納取付台の基台から光ファイバ心線収納ケースを重ねて装着するための 仕切板２０を対向して立設し、仕切板は上部がクロージャ内部に狭持固定できる 高さに形成されている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図１は、本案光ケーブ ル接続部実施例の収納構造図である。本考案は、既存の収納トレイの入側及び出 側に複数の溝入り弾性部材のスポンジ片５ａ，５ｂに光ファイバ心線を狭持固定 したときの使用説明図、図２は心線収納取付台斜視図、図３は心線収納取付台に 収納ケースを装着した際の使用説明図、図４はクロージャに心線収納取付台を収 納したときの使用説明図である。

【０００９】 本実施例は、図１のように収納トレイ２の心線挿入口４ａ，４ｂに光ファイバ 心線を狭持する溝入りスポンジ片５ａ，５ｂを４ヶ所配設し、光コネクタを粘着 固定させる両面テープ６を中央部に設けている。

【００１０】 クロージャ２９への取付方法は、クロージャ２９両側面の引き込み口２３ａ， ２３ｂから貫通させた光ケーブルを心線収納取付台の受け金具１４と押さえ金具 １５で把持し光ケーブルの端部を固定すると共に、収納トレイ２を対向した仕切 板２０の内側にセットし、光ファイバ心線７の余長を左右同等にとってスポンジ 片５ａ，５ｂに狭持固定させ、双方を光コネクタ８で結合した後、光コネクタを ３６０度回転させることにより生じた光ファイバ心線のねじれを巻き回し、光コ ネクタを収納トレイの中央部に両面テープ５で固定した後、蓋２の爪９をひっか け部１０に勘合させる。なお、これは複数本収容できる。

【００１１】 同様に光ファイバ心線を収容した収納ケースを複数段重し、面状ファスナー２ ２で心線収納トレイ取付台に装着し、クロージャ内部に狭持固定する。

【００１２】

【考案の作用】

本案のスポンジ片の溝に光ファイバ心線を狭持固定し、接続した光コネクタを ３６０度回転させることにより生じた光ファイバ心線のねじれを巻き回しにして 収容トレイに納め、光コネクタを収容トレイの中央部に粘着固定させ、蓋をする ので、光ファイバ心線が、収納トレイから飛び出すことなく収まる。また、多心 応急光クロージャより小型のアナログ用のクロージャ内部に狭持固定させるため 、クロージャは小型軽量が可能となる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上述のとうり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 光ケーブル接続部の収容構造は、収納トレイの心線余長の巻回し作業が標準化 でき、熟練度の如何にかかわらず、迅速で均一の仕上がりとなる。また、小型軽 量のため、持ち運びが便利で、マンホール外の柱上にも安全に安心して取り付け 作業がおこなえる効果がある。

【提出日】平成１１年４月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００２

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術について図面を参照して説明する。従来の技術はマンホール区間の 災害用に考えられたものであり、図４は応急光簡易コネタタを使用して心線を接 続し多心応急光クロージャ２８に収納した場合の使用状態の説明図である。 一般に応急光ケーブルの収納は、光ケーブル２１ａ，２１ｂを光クロージャ引 き込み口３０ａ，３０ｂから引き込み、光ファイバ７を応急光簡易コネクタ３１ で接続し、心線収納トレイ２４に応急光コネタタを固定し、光ケーブル心線の余 長を巻回し、巻き終わり部分をスポンジブッシュ２５ａ，２５ｂで止め、心線カ バー２６をかぶせ、光ファイバ心線収納トレイ取付台２７へ装着し、光ファイバ 心線収納トレイ取付台を多心応急光クロージャ２８に収納することが知られてい る。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図１は、本案光ケーブ ル接続部実施例の収納構造図である。図２は心線収納取付台斜視図、図３はクロ ージャに心線収納取付台を収納したときの実施態様図である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案光ケーブル接続部実施例の収納構造図。

【図２】本案心線収納取付台の斜視図。

【図３】本案心線収納取付台の使用説明図。

【図４】本案心線収納取付台の実施態様図。

【図５】従来の光ファイバ心線収納トレイ取付台の使用
説明図。

【符号の説明】

１ 収納ケース ２ 収納トレイ ３ 蓋 ４ａ 心線挿入口 ４ｂ 心線挿入口 ５ａ スポンジ片 ５ｂ スポンジ片 ６ 両面テープ ７ 光ファイバ心線 ８ 光コネクタ ９ 爪 １０ ひっかけ部 １１ 心線収納取付台 １２ 基台 １３ 支脚 １４ 受け金具 １５ 押さえ金具 １６ Ｕ字切れ込み １７ 止めネジ １８ チェーン １９ 把持部 ２０ 仕切板 ２１ 光ケーブル ２２ 面状ファスナー ２３ａ 引き込み口 ２３ｂ 引き込み口 ２４ 心線収納トレイ ２５ａ スポンジブッシュ ２５ｂ スポンジブッシュ ２６ 心線カバー ２７ 光ファイバ心線収納取付台 ２８ 多心応急光クロージャ ２９ クロージャ ３０ａ 光クロージャ引き込み口 ３０ｂ 光クロージャ引き込み口 ３１ 応急光簡易コネクタ

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年４月１５日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本案光ケーブル接続部実施例の収納構造図。

【図２】本案心線収納取付台の斜視図。

【図３】本案心線収納取付台の実施態様図。

【図４】従来の光ファイバ心線収納トレイ取付台の使用
説明図。

【符号の説明】 １ 収納ケース ２ 収納トレイ ３ 蓋 ４ａ 心線挿入口 ４ｂ 心線挿入口 ５ａ スポンジ片 ５ｂ スポンジ片 ６ 両面テープ ７ 光ファイバ心線 ８ 光コネクタ ９ 爪 １０ ひっかけ部 １１ 心線収納取付台 １２ 基台 １３ 支脚 １４ 受け金具 １５ 押さえ金具 １６ Ｕ字切れ込み １７ 止めネジ １８ チェーン １９ 把持部 ２０ 仕切板 ２１ａ 光ケーブル ２１ｂ 光ケーブル ２２ 面状ファスナー ２３ａ 引き込み口 ２３ｂ 引き込み口 ２４ 心線収納トレイ ２５ａ スポンジブッシュ ２５ｂ スポンジブッシュ ２６ 心線カバー ２７ 光ファイバ心線収納トレイ取付台 ２８ 多心応急光クロージャ ２９ クロージャ ３０ａ 光クロージャ引き込み口 ３０ｂ 光クロージャ引き込み口 ３１ 応急光簡易コネクタ

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図４

【補正方法】変更

【補正内容】

【図４】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 防水性や防塵性に優れたクロージャ２９
   に複数の収納ケース１を収納するものであって、光ファ
   イバ心線７及び光コネクタ８を収納する収納トレイ２と
   収納トレイを覆う蓋３とからなる光ファイバ心線の収納
   ケースにおいて、収納トレイの心線挿入口４ａ，４ｂ
   に、光ファイバ心線を狭持固定する溝入りスポンジ片５
   ａ，５ｂを配設し、前記収納ケースを心線収納取付台１
   １に装着したことを特徴とする光ケーブル接続部収納構
   造。
2. 【請求項２】 光コネクタと光ファイバの余長を納めた
   収納トレイを装着する取付台において、前記心線収納取
   付台１１は、大きさや重さの面で多心応急光クロージャ
   ２８より軽量小型のアナログ用のクロージャ２９内部に
   狭持固定できるように基台１２を設け、支脚１３が基台
   の両端から対向して立ち上がり、曲面形状の受け金具１
   ４を支え、曲面形状の押さえ金具１５にＵ字切れ込み１
   ６を設け、止めネジ１７を緩めることにより押さえ金具
   が着脱自在となるが、着脱時に落下しないようチェーン
   １８で連結され、光ケーブルを把持するために受け金具
   と押さえ金具の曲面内側には弾性部材の把持部１９を有
   し、心線収納取付台の基台から収納ケースを重ねて装着
   するための仕切板２０を対向して立設し、仕切板は上部
   がクロージャ内部に狭持固定できる高さに形成されてい
   ることを特徴とした心線収納取付台。