JP3061701B2 - ファイリング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、イメージデータを取
扱う計算機システムや専用ワークステーション等に適用
されるファイリング装置に関し、特にリトライ作業の必
要性を抑制して作業効率を向上させたファイリング装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１１は、例えば特開平３−２２３９７
５号公報に記載された、一般的なファイリング装置の構
成を示すブロック図である。図において、１は図面や写
真等の画像を読取ってイメージデータとしてデータ処理
部（後述する）に入力するイメージスキャナ、２はイメ
ージデータをデータ処理部から出力するプリンタであ
る。３はイメージスキャナ１及びプリンタ２に接続され
てイメージデータを加工、保管及び表示するためのデー
タ処理部であり、以下の３ａ〜３ｄの構成要素を含む。

【０００３】３ａはイメージスキャナ１からのイメージ
データのうちの必要なデータをイメージメモリ（後述す
る）を介して保管するディスク等の記憶装置、３ｂはイ
メージスキャナ１から入力されたイメージデータを一時
的に保管及び加工するために用いられるイメージメモリ
である。

【０００４】３ｃはイメージメモリ３ｂ内のイメージデ
ータに対して種々の加工処理等を行う画像処理部、３ｄ
は画像処理部３ｃを介したイメージデータをＣＲＴ（後
述する）等に表示させるためのビデオメモリである。イ
メージメモリ３ｂには、イメージスキャナ１及びプリン
タ２が接続されている。

【０００５】４はデータ処理部３内のビデオメモリ３ｄ
に接続されたＣＲＴであり、ビデオメモリ３ｄを介した
イメージデータが表示される。５はデータ処理部３内の
画像処理部３ｃに接続されたポインティングデバイスで
あり、マウス等からなり、ＣＲＴ４の画面上でポイント
を指示したりコマンドを発行する。

【０００６】次に、図１１に示した従来のファイリング
装置の動作について説明する。まず、イメージスキャナ
１によって入力されたイメージデータは、イメージメモ
リ３ｂに一時的に保管される。

【０００７】続いて、画像処理部３ｃは、イメージメモ
リ３ｂに入力されたイメージデータをそのまま表示用と
してビデオメモリ３ｄに転送するか、又は、イメージデ
ータに対してイメージメモリ３ｂ上で拡大、縮小、圧
縮、伸長及び作画編集等の種々の画像処理を施し、ビデ
オメモリ３ｄに転送する。

【０００８】このとき、ビデオメモリ３ｄは、ＣＲＴ４
にイメージデータ等を表示させ、又、ポインティングデ
バイス５は、ＣＲＴ４の画面上でイメージデータの位置
を指定したり、画像処理部３ｃに対して種々のコマンド
を指定する。記憶装置３ａは、画像処理途中のイメージ
データ又は処理完了したイメージデータ等を適宜保管す
る。

【０００９】次に、図１２のフローチャートを参照しな
がら、従来のファイリング装置での入力から保管までの
操作手順について説明する。まず、ステップＳ１０にお
いて、イメージスキャナ１によるイメージデータの入力
操作を行い、ステップＳ１１において、入力されたイメ
ージデータをＣＲＴ４に表示する。

【００１０】続いて、ステップＳ１２において、ＣＲＴ
４に表示されたイメージデータの内容を目視確認し、入
力データがＯＫか否かを判定する。もし、入力データが
ＯＫ（即ち、ＹＥＳ）であって問題が無ければ、ステッ
プＳ１３に進み、ＣＲＴ４に表示されたイメージデータ
の内容を記憶装置３ａに書込む。一方、ステップＳ１２
での判定結果がＮＯであって、目視確認で画像のずれや
歪み等の異常が検知された場合には、ステップＳ１０に
戻ってリトライ処理を行う。

【００１１】一般に、ステップＳ１０においてスキャナ
入力する場合には、原稿のずれや傾き等が発生するた
め、リトライ処理を行う必要性が生じ易い。特に、イメ
ージスキャナ１が原稿移動形式の場合には、スキャナ入
力されたイメージデータの画像に歪みが発生し易い。

【００１２】図１３は原稿６とイメージスキャナ１のス
キャンエリア７との関係を示す説明図であり、（ａ）は
原稿６、（ｂ）はスキャンエリア７、（ｃ）は原稿６よ
りスキャンエリア７が大きい場合、（ｄ）は原稿６がス
キャンエリア７と同等であって互いにずれた場合をそれ
ぞれ示す。図１３（ｃ）及び（ｄ）において、斜線部８
は不要なイメージデータ、斜線部９はイメージデータの
欠落部である。

【００１３】例えば、図１３（ｃ）に示すように、原稿
６に対してスキャンエリア７が大きい場合には不要なイ
メージデータ８が発生し、又、原稿６がスキャンエリア
７と同等の場合には、原稿６がずれることによって不要
なイメージデータ８及び必要なイメージデータの欠落部
９が発生する。従って、通常のイメージスキャナ１にお
いては、イメージデータの欠落部９の発生を防ぐため
に、スキャンエリア７が大きめに設定されている。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】従来のファイリング装
置は以上のように、イメージスキャナ１を用いてデータ
処理部３内にイメージデータを入力する場合に、不要な
イメージデータ８が入力されてもこれを削除することが
できないため、そのまま無駄なイメージデータが保管さ
れてしまい、又、原稿６のずれや傾き等が生じると、こ
れを矯正処理することができないため、リトライ処理が
必要となる場合が頻繁に生じるという問題点があった。

【００１５】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、原稿がずれることなどにより
不要なイメージデータが入力された場合にも、その不要
部分を削除又は矯正して保管するデータ量を削減し、入
力操作の再実行（リトライ）作業の必要性を抑制して作
業効率を改善させたファイリング装置を得ることを目的
とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
るファイリング装置は、原稿からイメージデータを読取
るイメージスキャナと、イメージデータを一時的に格納
するイメージメモリと、イメージメモリ内のイメージデ
ータを加工するための画像処理部と、イメージデータを
表示する表示装置と、画像処理部に対して指示を与える
ためのポインティングデバイスと、イメージデータを保
管する記憶装置とを備え、原稿はイメージデータの必要
部分に対応した少なくとも１つの基準点を有し、画像処
理部は、イメージスキャナを介して指定された原稿上の
基準点に応答して、イメージデータのうちの不要部分を
削除すると共に、イメージデータの歪を補正して記憶装
置に保管し、イメージスキャナから入力される原稿に、
予め取り決めたシンボルを少なくとも１つの基準点とし
て書込んでおき、イメージスキャナから入力されるシン
ボルを自動認識することにより、不要部分を削除し、原
稿のイメージデータ必要部分を切り出し、イメージデー
タの直角性及び平行性を得ることを自動的に行うもので
ある。

【００１７】

【００１８】

【００１９】又、この発明の請求項２に係るファイリン
グ装置は、原稿からイメージデータを読取るイメージス
キャナと、イメージデータを一時的に格納するイメージ
メモリと、イメージメモリ内のイメージデータを加工す
るための画像処理部と、イメージデータを表示する表示
装置と、画像処理部に対して指示を与えるためのポイン
ティングデバイスと、イメージデータを保管する記憶装
置とを備え、イメージデータは、イメージスキャナ又は
ポインティングデバイスを介して指定された少なくとも
１つの基準点を有し、基準点は、イメージデータの必要
部分及び原稿の方向を示し、画像処理部は、原稿上の基
準点に応答して、イメージデータのうちの不要部分を削
除すると共に、イメージデータの方向を所定方向に補正
して記憶装置に保管し、予め原稿に書込まれいるか、又
は、ポインティングデバイスを介して指定された少なく
とも１つの基準点について、原稿の方向を示す取り決め
を設定しておくことにより、イメージスキャナによる入
力時に不要部分が自動的に認識されて削除されると共
に、イメージデータの必要部分が正しい向きに表示且つ
保管されるものである。

【００２０】

【００２１】

【００２２】又、この発明の請求項３に係るファイリン
グ装置は、原稿からイメージデータを読取るイメージス
キャナと、イメージデータを一時的に格納するイメージ
メモリと、イメージメモリ内のイメージデータを加工す
るための画像処理部と、イメージデータを表示する表示
装置と、画像処理部に対して指示を与えるためのポイン
ティングデバイスと、イメージデータを保管する記憶装
置とを備え、原稿はイメージデータの必要部分に対応し
た少なくとも１つの基準点を有し、画像処理部は、イメ
ージスキャナを介して指定された原稿上の基準点に応答
して、イメージデータの歪を補正して記憶装置に保管
し、イメージスキャナから入力される原稿に、予め取り
決めたシンボルを少なくとも１つの基準点として書込ん
でおき、イメージスキャナから入力されるシンボルを自
動認識することにより、イメージデータの直角性及び平
行性の確保を自動的に行うものである。

【００２３】又、この発明の請求項４に係るファイリン
グ装置は、原稿からイメージデータを読取るイメージス
キャナと、イメージデータを一時的に格納するイメージ
メモリと、イメージメモリ内のイメージデータを加工す
るための画像処理部と、イメージデータを表示する表示
装置と、画像処理部に対して指示を与えるためのポイン
ティングデバイスと、イメージデータを保管する記憶装
置とを備え、イメージデータは、イメージスキャナを介
して指定された少なくとも１つの基準点を有し、基準点
は、イメージデータの必要部分及び原稿の方向を示し、
画像処理部は、原稿上の基準点に応答して、イメージデ
ータの方向を所定方向に補正して記憶装置に保管し、予
め原稿に書込まれいるか、又は、指定された少なくとも
１つの基準点について、原稿の方向を示す取り決めを設
定しておくことにより、イメージスキャナによる入力時
にイメージデータが自動的に正しい向きに表示且つ保管
されるものである。

【００２４】

【００２５】

【作用】この発明の請求項１においては、イメージスキ
ャナから入力される原稿に、予め取り決めたシンボルを
少なくとも１つの基準点として書込んでおき、画像処理
部においてシンボルを自動認識する。これにより、オペ
レータがポインティングデバイスで指示する必要性はな
くなり、画像処理部は、不要部分（余白データ）を削除
すること、原稿のイメージデータ必要部分を切り出すこ
と、並びに、イメージデータの直角性及び平行性を得る
ことを自動的に行う。

【００２６】

【００２７】

【００２８】又、この発明の請求項２においては、予め
原稿に書込まれいるか、又は、ポインティングデバイス
を介して指定された少なくとも１つの基準点について、
原稿の方向を示す取り決め、例えば、原稿の左上の角の
点を示す基準点を設定しておく。これにより、イメージ
スキャナ入力時にどのような方向で原稿を読込んでも、
不要部分が自動的に削除されると共に、イメージデータ
必要部分が正しい向きに表示且つ保管される。

【００２９】

【００３０】

【００３１】又、この発明の請求項３においては、イメ
ージスキャナから入力される原稿に、予め取り決めたシ
ンボルを少なくとも１つの基準点として書込んでおき、
画像処理部においてシンボルを自動認識することによ
り、オペレータがポインティングデバイスで指示するこ
と無く、イメージデータの直角性及び平行性の確保を自
動的に行い、作業性を向上させてリトライ操作の必要性
を軽減させる。

【００３２】又、この発明の請求項４においては、予め
原稿に書込まれいるか、又は、指定された少なくとも１
つの基準点について、原稿の方向を示す取り決め、例え
ば、原稿の左上の角の点を示す基準点を設定しておく。
これにより、イメージスキャナ入力時にどのような方向
で原稿を読込んでも、イメージデータが自動的に正しい
向きに表示且つ保管され、作業性が向上すると共にリト
ライ操作の必要性が軽減する。

【００３３】

【００３４】

【実施例】実施例１． 以下、この発明の実施例１に関連したファイリング装置
を図について説明する。図１はこの発明の実施例１に関
連したファイリング装置の動作を示すフローチャートで
あり、Ｓ１０〜Ｓ１３は前述と同様のステップである。
又、このファイリング装置の構成は、図１１に示した通
りである。

【００３５】図２は原稿６のうちの必要部分とスキャン
エリア７との関係を示す説明図であり、（ａ）は原稿６
よりもスキャンエリア７が大きい場合、（ｂ）は原稿６
（イメージデータ）のうちの必要部分、（ｃ）はプリン
トアウトする場合の出力領域をそれぞれ示す。

【００３６】又、図２において、１５は入力対象となる
イメージデータ（必要部分）の原点（この例では、左上
の角の点）、１６は不要なイメージデータ部分８を切り
取った後のイメージデータの必要部分、１７はプリント
アウトする場合にイメージデータ必要部分１６の周囲に
挿入される余白部分である。尚、イメージデータ必要部
分１６は、原稿６の領域と一致していてもよい。

【００３７】次に、図１、図２及び図１１を参照しなが
ら、この発明の実施例１に関連したファイリング装置の
動作について説明する。まず、前述と同様に、イメージ
スキャナ１によるイメージデータの入力ステップＳ１０
及び入力イメージデータのＣＲＴ４への表示ステップＳ
１１に続いて、入力イメージデータの確認ステップＳ１
２が実行される。そして、問題が無く、確認結果がＯＫ
ならば記憶装置３ａへのデータ書込みステップＳ１３が
実行される。

【００３８】一方、確認ステップＳ１２の判定結果がＮ
Ｏであれば、ステップＳ１４において、例えば入力イメ
ージデータに不要部分８が含まれた場合、不要部分８の
削除動作を実行する。即ち、ＣＲＴ４上の表示画像を参
照しながら、ポインティングデバイス５により原点１５
を指示し、原稿６中のイメージデータ必要部分１６のみ
を切り取り、最終的なデータとして残す。

【００３９】このとき、ポインティングデバイス５によ
り指示された画像処理部３ｃは、原点１５を起点とし
て、垂直方向及び水平方向にイメージデータ不要部分８
を切り取り、必要部分１６以外は排除する。こうして得
られたイメージデータ必要部分１６は、ステップＳ１３
において、最終的な入力データとして記憶装置３ａに保
管される。

【００４０】このとき、入力データが必要最小限に削減
されているのでデータ処理の高効率化が実現すると共
に、リトライ操作が不要になるので作業能率が向上す
る。又、記憶装置３ａに保管されたイメージデータ必要
部分１６は、必要に応じてプリンタ２によりプリントア
ウトされるが、このとき、図２（ｃ）のように、任意の
余白部分１７が挿入されて出力される。

【００４１】尚、上記ファイリング装置では入力された
イメージデータ上で１点の原点１５を指示し、不要部分
８を垂直方向及び水平方向に単純に切り取る場合につい
て述べたが、イメージデータ必要部分１６のエリアを指
示する基準点を複数個設けてもよい。この場合、不要部
分８を排除するのみならず、イメージデータ必要部分１
６の傾き方向の歪み等を矯正することも可能となる。

【００４２】次に、この発明の実施例１に関連した他の
ファイリング装置を図について説明する。図３はこの発
明の実施例１に関連した他のファイリング装置の動作を
示すフローチャートであり、Ｓ１０〜Ｓ１３は前述と同
様のステップである。又、ステップＳ１８は前述のステ
ップＳ１４に対応した補正ステップである。

【００４３】図４はスキャンエリア７と原稿６との関係
を示す説明図であり、（ａ）はスキャンエリア７に対し
て原稿６が傾いた場合、（ｂ）は矯正及び切り取り処理
後のイメージデータ必要部分１６をそれぞれ示す。又、
図４において、１５ａ〜１５ｃはイメージデータ必要部
分１６を決定する複数の基準点である。

【００４４】次に、図３、図４及び図１１を参照しなが
ら、この発明の実施例１に関連した他のファイリング装
置の動作について説明する。例えば、図４（ａ）のよう
に入力イメージデータに不要部分８及び傾き等の歪みが
生じ、図３内の入力確認ステップＳ１２においてＮＯと
判定された場合、ステップＳ１８において、不要部分８
の削除及び歪の補正が行われる。

【００４５】即ち、ＣＲＴ４の画像を参照しながら、ポ
インティングデバイス５により、イメージデータ必要部
分１６を複数の基準点１５ａ〜１５ｃで指示する。ここ
では、図４（ａ）のように、基準点が３点の場合を示し
ている。

【００４６】これにより、画像処理部３ｃは、入力イメ
ージデータのうちの不要部分８を切り取ると共に、イメ
ージデータの傾きに対しては斜行軸変換を用いて補正
し、その他の歪み例えば湾曲等に対しては、アフィン変
換等のアルゴリズムを用いて補正し、図４（ｂ）のよう
に、指示されたイメージデータ必要部分１６のエリアを
長方形に矯正する。

【００４７】この結果、イメージデータ不要部分８を削
除する他、原稿６の傾き等の歪、特に原稿移動形のイメ
ージスキャナ１において発生しやすい原稿６の斜行によ
る歪み等を取り除くことができる。又、矯正後のイメー
ジデータ必要部分１６は、ＣＲＴ４上での直角性及び平
行性が保たれるため、ＣＲＴ４上での作画及び編集機能
の実行が容易になる。従って、作業能率が更に向上す
る。

【００４８】尚、ここでは、スキャナ入力ステップＳ１
０の実行後に、ステップＳ１４又はステップＳ１８にお
いて原点１５又は基準点１５ａ〜１５ｃを指示する場合
を示したが、予め原稿６自身に記入してもよい。例え
ば、イメージデータ必要部分１６を決定する原点１５又
は複数の基準点１５ａ〜１５ｃとして、予め取り決めた
シンボル等を記入することができる。

【００４９】この場合、スキャナ入力ステップＳ１０の
後、画像処理部３ｃにおいて入力イメージデータ中のシ
ンボルを自動認識することにより、前述の不要部分８の
削除及び必要部分１６の矯正ステップＳ１４及びＳ１８
を、人手を介すること無く自動的に実行することができ
る。又、大きな原稿６の一部をイメージデータ必要部分
１６として切り取って、ＣＲＴ４に表示したり記憶装置
３ａに保管することが可能となる。

【００５０】以下、この発明の実施例１（請求項１に対
応）を図について説明する。図５はこの発明の実施例１
の動作を示すフローチャートであり、Ｓ１０〜Ｓ１３は
前述と同様のステップである。又、Ｓ１９は、スキャナ
入力ステップＳ１０の後に挿入された補正ステップであ
る。

【００５１】図６は原稿６とイメージデータ必要部分１
６との関係を示す説明図であり、（ａ）は原稿６中に記
入されたシンボル（＊マーク）からなる基準点、（ｂ）
は矯正及び切り取り処理後のイメージデータ必要部分１
６をそれぞれ示す。又、図６において、２０ａ〜２０ｃ
はイメージデータ必要部分１６を決定する複数の基準点
である。

【００５２】次に、図５、図６及び図１１を参照しなが
ら、図４（ａ）のように歪が生じた場合を例にとって、
この発明の実施例１の動作について説明する。まず、図
６（ａ）のように予め基準点２０ａ〜２０ｃが記入又は
印刷された原稿６のイメージデータを、イメージスキャ
ナ１によりイメージメモリ３ｂに入力（ステップＳ１
０）する。

【００５３】続いて、ステップＳ１９において、画像処
理部３ｃは、自動的に基準点２０ａ〜２０ｃを示すシン
ボルを認識し、基準点２０ａ〜２０ｃにより指示された
領域をイメージデータ必要部分１６と判断すると共に、
不要部分８（図４（ａ）参照）の削除及びイメージデー
タ必要部分１６の長方形への矯正を自動的に行う。

【００５４】こうして得られたイメージデータ必要部分
１６は、ステップＳ１１においてＣＲＴ４に表示され、
入力確認（ステップＳ１２）された後、記憶装置３ａに
保管される（ステップＳ１３）。これにより、オペレー
タがＣＲＴ４上でポインティングデバイス５により指示
する必要がなくなり、労力が更に省けるうえ、イメージ
データの入力後に指示するよりも正確に必要なイメージ
データ必要部分１６を指定することが可能となる。

【００５５】一方、入力確認ステップＳ１２の判定結果
がＮＯであれば、ステップＳ１０に戻りリトライ操作が
行われるが、これは原稿６のイメージデータ必要部分１
６がスキャンエリア７から完全に逸脱した場合のみに起
こり得ることである。従って、通常のイメージデータの
スキャナ入力操作（ステップＳ１０）が行われた場合に
は、リトライ操作が行われることは全くない。

【００５６】実施例２．尚、上記実施例１ では、入力する原稿６の向きがほぼ一
定の場合を例として記述しているが、原点１５又は複数
の基準点１５ａ〜１５ｃ及び２０ａ〜２０ｃが示す方向
性を予め取り決めておいてもよい。

【００５７】この場合、人手を介して基準点を指示する
場合でもシンボルを自動的に認識する場合でも、縦原稿
及び横原稿の違いとは無関係に、スキャナ入力された原
稿６の向き、ＣＲＴ４に表示されるイメージデータの方
向、並びに、記憶装置３ａに保管されるイメージデータ
の方向を全て一定にすることができる。

【００５８】以下、この発明の実施例２（請求項２に対
応）を図について説明する。図７はこの発明の実施例２
の動作を示すフローチャートであり、Ｓ１０〜Ｓ１３は
前述と同様のステップである。又、Ｓ２１は、スキャナ
入力ステップＳ１０の後に挿入された回転補正ステップ
であり、前述のステップＳ１９に対応している。

【００５９】図８は原稿６とイメージデータ必要部分１
６との関係を示す説明図であり、（ａ）は原稿６中に記
入されたシンボル（＊マーク）からなる原点、（ｂ）は
矯正及び切り取り処理後のイメージデータ必要部分１６
をそれぞれ示す。又、図８において、２０はイメージデ
ータ必要部分１６を決定すると共に原稿６の方向性を示
す原点である。

【００６０】次に、図７、図８及び図１１を参照しなが
ら、図４（ａ）のように歪が生じた場合を例にとって、
この発明の実施例２の動作について説明する。まず、図
８（ａ）のように原点２０が予め記入された原稿６をス
キャナ入力（ステップＳ１０）した後、ステップＳ２１
において、画像処理部３ｃにより、原点２０をシンボル
として自動認識を行うと共に、不要部分８（図４（ａ）
参照）の削除及び回転補正を行う。

【００６１】即ち、例えば原点２０はイメージデータ必
要部分１６の左上の角の点を示すものと予め取り決めて
おき、入力されたイメージデータを、原点２０が左上の
角に位置するように回転し、不要部分８の排除を行う。
又、イメージデータ必要部分１６は、回転した状態でＣ
ＲＴ４に表示され（ステップＳ１１）、問題が無ければ
そのまま記憶装置３ａに保管される。

【００６２】一方、入力確認ステップＳ１２の判定結果
がＮＯであれば、ステップＳ１０に戻りリトライ操作が
行われるが、これは原稿６のイメージデータ必要部分１
６がスキャンエリア７から完全に逸脱した場合のみに起
こり得ることであり、通常のスキャナ入力ステップＳ１
０の後にリトライ操作が行われることはない。

【００６３】尚、ここでは、１つの原点２０を原稿６に
あらかじめ記入しておき、画像処理部３ｃにより自動認
識する場合を例にとって説明したが、スキャナ入力後に
オペレータがポインティングデバイス５により入力して
もよい。又、基準点として１つの原点２０を記入した
が、図６のように、複数の基準点２０ａ〜２０ｃを記入
してもよい。

【００６４】実施例３． 尚、 上記実施例１及び実施例２では、入力したイメージ
データのサイズはそのままで、不要部分８の排除、長方
形への矯正、又は、回転処理等を実行したが、スキャナ
入力ステップＳ１０の前に、予め保管したい画像のサイ
ズを指定しておいてもよい。この場合、拡大処理及び縮
小処理等を同時に行うことができ、保管したいイメージ
データの大きさを揃えることが可能になる。

【００６５】以下、この発明の実施例３に関連したファ
イリング装置を図について説明する。図９はこの発明の
実施例３に関連したファイリング装置の動作を示すフロ
ーチャートであり、Ｓ１０〜Ｓ１３は前述と同様のステ
ップである。ステップＳ２２はスキャナ入力ステップＳ
１０の前に挿入された登録サイズ指定ステップである。
又、Ｓ２３は、スキャナ入力ステップＳ１０の後に挿入
された拡大又は縮小補正ステップであり、前述のステッ
プＳ１９及びＳ２１に対応している。

【００６６】図１０は原稿６とイメージデータ必要部分
１６との関係を示す説明図であり、（ａ）は原稿６中に
記入されたシンボル（＊マーク）からなる基準点、
（ｂ）は拡大処理後のイメージデータ必要部分１６をそ
れぞれ示す。又、図１０において、２０ａ〜２０ｃは前
述と同様の複数の基準点である。

【００６７】次に、図９、図１０及び図１１を参照しな
がら、図４（ａ）のように歪が生じた場合を例にとっ
て、この発明の実施例３に関連したファイリング装置の
動作について説明する。まず、スキャナ入力ステップＳ
１０を開始する前に、ステップＳ２２において、イメー
ジデータをどの登録サイズで入力及び保管するのかを指
定しておく。

【００６８】次に、図１０（ａ）のように保管領域を指
示するための基準点２０ａ〜２０ｃが予め記入された原
稿６を、スキャナ入力する（ステップＳ１０）。続い
て、ステップＳ２３において、画像処理部３ｃにより、
基準点２０ａ〜２０ｃをシンボルとして自動認識を行う
と共に、不要部分８（図４（ａ）参照）を削除し、且
つ、切り取られたイメージデータ必要部分１６を指定さ
れた登録サイズに拡大又は縮小する。

【００６９】こうして得られたイメージデータ必要部分
１６は、ＣＲＴ４に表示され（ステップＳ１１）、入力
確認ステップＳ１２でＯＫが判定された後、問題が無け
ればそのまま記憶装置３ａに保管される。このとき、保
管される入力イメージデータ（保管データ）は、自動変
倍が自動的に実行されるので、保管データのサイズ揃え
が容易となる。

【００７０】一方、入力確認ステップＳ１２の判定結果
がＮＯであれば、ステップＳ１０に戻りリトライ操作が
行われるが、これは原稿６のイメージデータ必要部分１
６がスキャンエリア７から完全に逸脱した場合のみに起
こり得ることであり、リトライ操作が行われることはほ
とんどない。

【００７１】尚、ここでは、原稿６に記入された原点又
は基準点２０及び２０ａ〜２０ｃを、イメージスキャナ
１を介してシンボルとして取り込み、画像処理部３ｃに
より自動認識する場合を示したが、イメージデータ入力
後に、ポインティングデバイス５を介してＣＲＴ４上で
指定してもよい。この場合も、記憶装置３ａへの入力デ
ータを削減すると共に、種々の入力歪等を矯正すること
ができる。

【００７２】実施例４． 又、 原点又は基準点に基づいて、イメージデータの不要
部分を削除するようにしたが、不要部分の削除が行われ
なくても、原点又は基準点に基づいてイメージデータを
自動的に認識するのみで、作業性が向上してリトライ操
作が軽減することは言うまでもない。

【００７３】

【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項１によれ
ば、原稿からイメージデータを読取るイメージスキャナ
と、イメージデータを一時的に格納するイメージメモリ
と、イメージメモリ内のイメージデータを加工するため
の画像処理部と、イメージデータを表示する表示装置
と、画像処理部に対して指示を与えるためのポインティ
ングデバイスと、イメージデータを保管する記憶装置と
を備え、原稿はイメージデータの必要部分に対応した少
なくとも１つの基準点を有し、画像処理部は、イメージ
スキャナを介して指定された原稿上の基準点に応答し
て、イメージデータのうちの不要部分を削除すると共
に、イメージデータの歪を補正して記憶装置に保管し、
イメージスキャナから入力される原稿に、予め取り決め
たシンボルを少なくとも１つの基準点として書込んでお
き、イメージスキャナから入力されるシンボルを自動認
識することにより、不要部分を削除し、原稿のイメージ
データ必要部分を切り出し、イメージデータの直角性及
び平行性を得ることを自動的に行うようにしたので、記
憶装置に保管されるイメージデータ量を削減且つリトラ
イ操作の必要性を抑制して入力作業を効率化すると共
に、不要部分の削除、必要部分の切り出し、並びに、イ
メージデータの直角性及び平行性の確保等を自動的に行
うことのできるファイリング装置が得られる効果があ
る。

【００７４】

【００７５】

【００７６】又、この発明の請求項２によれば、原稿か
らイメージデータを読取るイメージスキャナと、イメー
ジデータを一時的に格納するイメージメモリと、イメー
ジメモリ内のイメージデータを加工するための画像処理
部と、イメージデータを表示する表示装置と、画像処理
部に対して指示を与えるためのポインティングデバイス
と、イメージデータを保管する記憶装置とを備え、イメ
ージデータは、イメージスキャナ又はポインティングデ
バイスを介して指定された少なくとも１つの基準点を有
し、基準点は、イメージデータの必要部分及び原稿の方
向を示し、画像処理部は、原稿上の基準点に応答して、
イメージデータのうちの不要部分を削除すると共に、イ
メージデータの方向を所定方向に補正して記憶装置に保
管し、予め原稿に書込まれいるか、又は、ポインティン
グデバイスを介して指定された少なくとも１つの基準点
について、原稿の方向を示す取り決めを設定しておくこ
とにより、イメージスキャナによる入力時に不要部分が
自動的に認識されて削除されると共に、イメージデータ
の必要部分が正しい向きに表示且つ保管されるようにし
たので、記憶装置に保管されるイメージデータ量を削減
且つリトライ操作の必要性を抑制して入力作業を効率化
すると共に、イメージデータ必要部分を常に正しい向き
に表示且つ保管することのできるファイリング装置が得
られる効果がある。

【００７７】

【００７８】

【００７９】又、この発明の請求項３によれば、原稿か
らイメージデータを読取るイメージスキャナと、イメー
ジデータを一時的に格納するイメージメモリと、イメー
ジメモリ内のイメージデータを加工するための画像処理
部と、イメージデータを表示する表示装置と、画像処理
部に対して指示を与えるためのポインティングデバイス
と、イメージデータを保管する記憶装置とを備え、原稿
はイメージデータの必要部分に対応した少なくとも１つ
の基準点を有し、画像処理部は、イメージスキャナを介
して指定された原稿上の基準点に応答して、イメージデ
ータの歪を補正して記憶装置に保管し、イメージスキャ
ナから入力される原稿に、予め取り決めたシンボルを少
なくとも１つの基準点として書込んでおき、イメージス
キャナから入力されるシンボルを自動認識することによ
り、イメージデータの直角性及び平行性の確保を自動的
に行うようにしたので、作業性を向上させてリトライ操
作の必要性を軽減させることのできるファイリング装置
が得られる効果がある。

【００８０】又、この発明の請求項４によれば、原稿か
らイメージデータを読取るイメージスキャナと、イメー
ジデータを一時的に格納するイメージメモリと、イメー
ジメモリ内のイメージデータを加工するための画像処理
部と、イメージデータを表示する表示装置と、画像処理
部に対して指示を与えるためのポインティングデバイス
と、イメージデータを保管する記憶装置とを備え、イメ
ージデータは、イメージスキャナを介して指定された少
なくとも１つの基準点を有し、基準点は、イメージデー
タの必要部分及び原稿の方向を示し、画像処理部は、原
稿上の基準点に応答して、イメージデータの方向を所定
方向に補正して記憶装置に保管し、予め原稿に書込まれ
いるか、又は、指定された少なくとも１つの基準点につ
いて、原稿の方向を示す取り決めを設定しておくことに
より、イメージスキャナによる入力時にイメージデータ
が自動的に正しい向きに表示且つ保管されるようにした
ので、イメージスキャナ入力時にどのような方向で原稿
を読込んでも、イメージデータを正しい向きに表示且つ
保管することができ、作業性を向上させると共にリトラ
イ操作の必要性を軽減させることのできるファイリング
装置が得られる効果がある。

【００８１】

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施例１に関連したファイリング
装置による操作手順及び画像処理部の処理動作を示すフ
ローチャートである。

【図２】 この発明の実施例１に関連したファイリング
装置において入力されるイメージデータと、原点、スキ
ャンエリア、イメージデータ必要部分、及び、プリント
アウト時のイメージデータとの関係を示す説明図であ
る。

【図３】 この発明の実施例１に関連した他のファイリ
ング装置による操作手順及び画像処理部の処理動作を示
すフローチャートである。

【図４】 この発明の実施例１に関連した他のファイリ
ング装置において入力されるイメージデータと、基準
点、スキャンエリア及びイメージデータ必要部分との関
係を示す説明図である。

【図５】 この発明の実施例１による操作手順及び画像
処理部の処理動作を示すフローチャートである。

【図６】 この発明の実施例１において入力されるイメ
ージデータと、基準点及びイメージデータ必要部分との
関係を示す説明図である。

【図７】 この発明の実施例２による操作手順及び画像
処理部の処理動作を示すフローチャートである。

【図８】 この発明の実施例２において入力されるイメ
ージデータと、基準点及びイメージデータ必要部分との
関係を示す説明図である。

【図９】 この発明の実施例３に関連したファイリング
装置による操作手順及び画像処理部の処理動作を示すフ
ローチャートである。

【図１０】 この発明の実施例３に関連したファイリン
グ装置において入力されるイメージデータと、基準点及
びイメージデータ必要部分との関係を示す説明図であ
る。

【図１１】 一般的なファイリング装置を示す構成図で
ある。

【図１２】 従来のファイリング装置による操作手順及
び画像処理部の処理動作を示すフローチャートである。

【図１３】 従来のファイリング装置において入力され
る原稿と、スキャンエリア及びイメージデータ必要部分
との関係を示す説明図である。

【符号の説明】

１ イメージスキャナ、３ データ処理部、３ａ 記憶
装置、３ｂ イメージメモリ、３ｃ 画像処理部、４
ＣＲＴ（表示装置）、５ ポインティングデバイス、６
原稿、７ スキャンエリア、８ イメージデータ不要
部分、１５ 原点、１５ａ〜１５ｃ 基準点、１６ イ
メージデータ必要部分、２０ 原点（基準点）、２０ａ
〜２０ｃ 基準点、Ｓ１０ スキャナ入力ステップ、Ｓ
１１ ＣＲＴ表示ステップ、Ｓ１２ 入力確認ステッ
プ、Ｓ１３ 記憶保管ステップ、Ｓ１４ 原点指示によ
る不要部分削除ステップ、Ｓ１８ 基準点指示による不
要部分削除及び歪補正ステップ、Ｓ１９ 基準点認識並
びに不要部分削除及び歪補正ステップ、Ｓ２１ 基準点
認識並びに不要部分削除及び方向補正ステップ、Ｓ２２
登録サイズ指定ステップ、Ｓ２３ 基準点認識並びに
不要部分削除及びサイズ補正ステップ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06T 1/00 G06F 17/30

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿からイメージデータを読取るイメー
   ジスキャナと、 前記イメージデータを一時的に格納するイメージメモリ
   と、 前記イメージメモリ内のイメージデータを加工するため
   の画像処理部と、 前記イメージデータを表示する表示装置と、 前記画像処理部に対して指示を与えるためのポインティ
   ングデバイスと、 前記イメージデータを保管する記憶装置とを備え、 前記原稿は前記イメージデータの必要部分に対応した少
   なくとも１つの基準点を有し、 前記画像処理部は、 前記イメージスキャナを介して指定された前記原稿上の
   基準点に応答して、前記イメージデータのうちの不要部
   分を削除すると共に、前記イメージデータの歪を補正し
   て前記記憶装置に保管し、 前記イメージスキャナから入力される原稿に、予め取り
   決めたシンボルを少なくとも１つの基準点として書込ん
   でおき、前記イメージスキャナから入力されるシンボル
   を自動認識することにより、前記不要部分を削除し、前
   記原稿のイメージデータ必要部分を切り出し、前記イメ
   ージデータの直角性及び平行性を得ることを自動的に行
   うことを特徴とするファイリング装置。
2. 【請求項２】 原稿からイメージデータを読取るイメー
   ジスキャナと、 前記イメージデータを一時的に格納するイメージメモリ
   と、 前記イメージメモリ内のイメージデータを加工するため
   の画像処理部と、 前記イメージデータを表示する表示装置と、 前記画像処理部に対して指示を与えるためのポインティ
   ングデバイスと、 前記イメージデータを保管する記憶装置とを備え、 前記イメージデータは、前記イメージスキャナ又は前記
   ポインティングデバイスを介して指定された少なくとも
   １つの基準点を有し、 前記基準点は、前記イメージデータの必要部分及び前記
   原稿の方向を示し、 前記画像処理部は、 前記原稿上の基準点に応答して、前記イメージデータの
   うちの不要部分を削除すると共に、前記イメージデータ
   の方向を所定方向に補正して前記記憶装置に保管し、 予め前記原稿に書込まれいるか、又は、前記ポインティ
   ングデバイスを介して指定された少なくとも１つの基準
   点について、前記原稿の方向を示す取り決めを設定して
   おくことにより、前記イメージスキャナによる入力時に
   不要部分が自動的に認識されて削除されると共に、前記
   イメージデータの必要部分が正しい向きに表示且つ保管
   されることを特徴とするファイリング装置。
3. 【請求項３】 原稿からイメージデータを読取るイメー
   ジスキャナと、 前記イメージデータを一時的に格納するイメージメモリ
   と、 前記イメージメモリ内のイメージデータを加工するため
   の画像処理部と、 前記イメージデータを表示する表示装置と、 前記画像処理部に対して指示を与えるためのポインティ
   ングデバイスと、 前記イメージデータを保管する記憶装置とを備え、 前記原稿は前記イメージデータの必要部分に対応した少
   なくとも１つの基準点を有し、 前記画像処理部は、 前記イメージスキャナを介して指定された前記原稿上の
   基準点に応答して、前記イメージデータの歪を補正して
   前記記憶装置に保管し、 前記イメージスキャナから入力される原稿に、予め取り
   決めたシンボルを少なくとも１つの基準点として書込ん
   でおき、前記イメージスキャナから入力されるシンボル
   を自動認識することにより、前記イメージデータの直角
   性及び平行性の確保を自動的に行うことを特徴とするフ
   ァイリング装置。
4. 【請求項４】 原稿からイメージデータを読取るイメー
   ジスキャナと、 前記イメージデータを一時的に格納するイメージメモリ
   と、 前記イメージメモリ内のイメージデータを加工するため
   の画像処理部と、 前記イメージデータを表示する表示装置と、 前記画像処理部に対して指示を与えるためのポインティ
   ングデバイスと、 前記イメージデータを保管する記憶装置とを備え、 前記イメージデータは、前記イメージスキャナを介して
   指定された少なくとも１つの基準点を有し、 前記基準点は、前記イメージデータの必要部分及び前記
   原稿の方向を示し、 前記画像処理部は、 前記原稿上の基準点に応答して、前記イメージデータの
   方向を所定方向に補正して前記記憶装置に保管し、 予め前記原稿に書込まれいるか、又は、前記指定された
   少なくとも１つの基準点について、前記原稿の方向を示
   す取り決めを設定しておくことにより、前記イメージス
   キャナによる入力時に前記イメージデータが自動的に正
   しい向きに表示且つ保管されることを特徴とするファイ
   リング装置。