JP3061325U - 玉軸受構造 - Google Patents

玉軸受構造

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JP3061325U JP1999000539U JP53999U JP3061325U JP 3061325 U JP3061325 U JP 3061325U JP 1999000539 U JP1999000539 U JP 1999000539U JP 53999 U JP53999 U JP 53999U JP 3061325 U JP3061325 U JP 3061325U
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和浩 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボールが接して回動する面の研磨が行い易く、
組み立てが簡単であり、ボールのサイズが1種類でよ
く、嵌め込むシャフトの径の大きさのランク分けの必要
がなく、しかも、ボールが接して回動する面をコーティ
ングすることによって、研磨工程を無くすことができ、
プレートとシャフトと外輪にかかる荷重のバランスをと
れて、ボールの回転の安定化を図れる玉軸受構造を提供
する。 【解決手段】 プレート8と、外輪9と、プレート8と
外輪9の間に配設されるリテーナー10と、リテーナー
10に保持される複数のボール11とを備え、リテーナ
ー10には複数のボール11を保持するための複数の円
弧状溝部10aが内周側に形成され、外輪9には、複数
のボール11を受けるための傾斜面9aが形成されてお
り、プレート8とリテーナー10と外輪9とが、表面が
滑性を有する合成樹脂で形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 〔考案の詳細な説明〕 本考案は、プレートと、外輪と、プレートと外輪の間に配設されるリテーナー と、リテーナーに保持される複数のボールとを備えた玉軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の玉軸受構造は、内輪の外周面と外輪の内周面にボールの回動するレール を設け、そのレール面を研磨しているので、この加工が困難であるという問題が あった。 また、内輪と外輪の寸法を測定してから、ボールを選択しなくてはならないの で、その作業が面倒であるという問題があった。
【0003】 更に、内輪の内径を測定してランク分けを行い、そのランクに合ったシャフト を選択してシャフトを嵌合しなくてはならないので、その作業が困難であるとい う問題があった。 しかも、ボールの回動する外輪と内輪に、焼き入れしたステンレス鋼を使用し 、その回動面を研磨していたために、工数が多くてコスト高の要因となるという 問題があった。
【0004】 また、実開平6−56516号公報には、スラスト玉軸受用保持器が記載され ている。 これは、図5〜図8に示すように、合成樹脂の射出成形により全体を円輪状に 造られ、保持すべき玉103の外径よりも少し大きな内径を有する円形のポケッ ト105を、円周方向に亘って複数個設けたスラスト玉軸受用保持器において、 各ポケット105の開口周縁部に、各ポケット105の中心に対する角度が70 〜100度である円弧状で、それぞれの先端縁をポケット105の開口部に張り 出させた抑え突条108を、各開口部の円周方向1個所にのみ設けたものである 。 ところがこれにおいては、玉103が接して回動する面の研磨が難しいスラ スト玉軸受であるので、左右の振れが抑えられないという問題があった。
【0005】 また、特開平10−184696号公報には、転がり軸受が記載されている。 これは、図9に示すように、内輪201と、外輪202と、内外輪間に配置し た転動体203と、転動体203を保持するグラファイト製保持器204とを有 した転がり軸受において、少なくとも転動体203をセラミックスにて形成する とともに、保持器204の表面を炭化ほう素205にてコーティングしたもので ある。
【0006】 ところがこれにおいては、炭化ホウ素205を使用しているので、高価なもの になるという問題があつた。 更に、転動体203が接して回動する面の研磨が行い難いという問題があり、 しかもこの転がり軸受に嵌め入れるシャフトの寸法を測って組み合わせ嵌合しな くてはならないので、この作業が面倒であるという問題があった。
【0007】 また、特開平8−284960号公報には、スラスト玉軸受が記載されている 。 これは、図10(a)(b)(c)に示すように、第1のスラスト板301 と、第2のスラスト板302の転動溝との間に位置するリテーナ304と、リテ ーナ304に支持される複数のボール303とからなるスラスト玉軸受において 、リテーナ304はほぼ輪状の形状で、その回転方向に比べて放射内外方向に長 穴となるボール保持孔304aをほぼ一定間隔で備えると共に、そのほぼフラッ トな面に、第1のスラスト板301又は第2のスラスト板302に密着するのを 防止するための突起304bを備えたものである。 ところがこれにおいては、ボール303が接して回動する面の研磨が難しいス ラスト玉軸受であるので、左右の振れが抑えられないという問題があった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記従来の問題を解消し、ボールが接して回動する面の研磨が行い 易く、組み立てが簡単であり、ボールのサイズが1種類でよく、嵌め込むシャフ トの径の大きさのランク分けの必要がなく、しかも、ボールが接して回動する面 をコーティングすることによって、その面の研磨工程を無くすことができ、プレ ートとシャフトと外輪にかかる荷重のバランスをとることができて、ボールの回 転の安定化を図ることができる玉軸受構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の考案は、プレートと、外輪と、 前記プレートと外輪の間に配設されるリテーナーと、前記リテーナーに保持され る複数のボールとを備えた玉軸受構造であって、前記リテーナーには前記複数の ボールを保持するための複数の円弧状溝部が内周側に形成され、前記外輪には、 前記複数のボールを受けるための傾斜面が形成されていることを特徴としている 。 請求項2に記載の考案は、前記プレートと前記リテーナーと前記外輪とが、表 面が滑性を有する合成樹脂で形成されていることを特徴としている。
【0010】 請求項3に記載の考案は、前記プレートのボール側面と、前記外輪の前記傾斜 面には、前記複数のボールに対する摩擦抵抗を減らすためのコーティングが施さ れていることを特徴としている。 請求項4に記載の考案は、前記コーティングは、ダイヤモンドライクカーボン コーティングであることを特徴としている。 請求項5に記載の考案は、前記外輪の前記傾斜面は、中心軸線に対して約45 度の角度に形成されていることを特徴としている。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る玉軸受構造の実施の形態について、図を参照しつつ説明す る。 図1は本考案の実施形態の玉軸受構造を有するビデオシリンダーアッセンブリ ーの全体構成を示す断面図、図2はその部分分解斜視図、図3はその部分分解断 面図、図4はシャフトを組み付けた状態を示す断面図である。
【0012】 本実施形態の玉軸受構造は、図1に示すビデオシリンダーアッセンブリー1に 組み込まれたものについて説明する。 図1に示すビデオシリンダーアッセンブリー1には、ハウジング2の中心部に シャフト3を嵌め入れるための貫通孔4が形成され、この中心部の上下に玉軸受 5、5を嵌め入れるための大径の段孔部6、7が形成されている。
【0013】 玉軸受5は、図1、図2、図3に示すように、中心にシャフト3を挿入するた めの円孔8aが形成された円板形状のプレート8と、外輪9と、プレート8と外 輪9の間に配設されるリテーナー10と、リテーナー10に保持される複数のボ ール11とを備えている。 更に、リテーナー10には複数のボール11を保持するための複数の円弧状溝 部10aが内周側に形成され、外輪9には、複数のボール11を受けるための傾 斜面9aが内周面に形成されている。
【0014】 そして、プレート8とリテーナー10と外輪9は、表面が滑性を有する合成樹 脂で形成されている。 また、プレート8のボール側面8bと、外輪9の傾斜面9aには、複数のボー ル11に対する摩擦抵抗を減らすためのダイヤモンドライクカーボンコーティン グCが施されている。 更に、図4に示すように、外輪9の傾斜面9aは、中心軸線に対して約45度 の角度に形成されている
【0015】 ここで、ダイヤモンドライクカーボンコーティングCについて説明すると、こ れはイオンプレーティング方式でプレート8のボール側面8bと外輪9の傾斜面 9aに成膜するものであって、この成膜の原料は炭化水素系のガス体を用い、イ オン運動エネルギー効果によって、原料を各面8b、9aに成膜するようにして いる。 即ち、イオンプレーティングによるダイヤモンドライクカーボンコーティング Cは、イオンガンを用いて成膜するもので、原料は炭化水素系ガスを用い、イオ ンガンでプラズマを発生させてガスを分解イオン化し、このイオン化したガスは プラス(+)の電解をもち、プレート8と外輪9のバイアス(−)に引き込まれ 加速されて、各面8b、9a上で炭素と水素の元素からなるダイヤモンドライク カーボンの成膜となる。
【0016】 このダイヤモンドライクカーボンでコーティングされた面は、ダイヤモンドに 近い硬さを持つ硬質膜で摩擦係数が低く、結晶をもたないので非常に平滑な表面 状態を作れて良く滑るという特性を有し、擬着や溶着を起こしにくく、更に離型 性が期待できる。 尚、コーティング加工としては、このダイヤモンドライクカーボンコーティン グCに限らず、表面を滑面にすることができる他のコーティング加工を用いても よいことは勿論である。
【0017】 本実施形態の玉軸受構造によれば、プレート8と外輪9とが別体となっている ので組立・取り外しを簡単に行えるので、ボール11が接して回動する面である プレート8のボール側面8bと外輪9の傾斜面9aの研磨が行い易い。 しかも、ボール11のサイズが1種類でよく、嵌め込むシャフト3の径の大き さのランク分けの必要がない。
【0018】 更に、ボールが接して回動する面8b、9aをダイヤモンドライクカーボンコ ーティングC等のコーティングを施すことによって、その面8b、9aが磨耗す ることを防ぐことができるので、その面8b、9aの研磨工程を無くすことがで きる。 また、外輪9の傾斜面9aは、中心軸線に対して約45度の角度に形成されて いるので、プレート8とシャフト3と外輪9にかかる荷重のバランスをとること ができて、ボール11の回転の安定化を図ることができる。
【0019】
【考案の効果】 以上説明したように、請求項1に記載の考案によれば、プレートと外輪と、プ レートと外輪の間に配設されるリテーナーと、リテーナーに保持されるボールと が別体となっているので、組み立てと取り外しが簡単にでき、ボールが接して回 動する面であるプレートのボール側面と外輪の傾斜面の研磨が行い易い。 しかも、ボールのサイズが1種類でよく、嵌め込むシャフトの径の大きさのラ ンク分けの必要がない。
【0020】 請求項2に記載の考案によれば、プレートとリテーナーと外輪とが、表面が滑 性を有する合成樹脂で形成されているので、制作が行い易くてコストダウンを図 れ、且つ軽量な玉軸受を制作することができる。 請求項3に記載の考案によれば、プレートのボール側面と、外輪の傾斜面には 、複数のボールに対する摩擦抵抗を減らすためのコーティングが施されているの で、その面の研磨工程を無くすことができる。
【0021】 請求項4に記載の考案によれば、コーティングは、ダイヤモンドライクカーボ ンコーティングであるので、コーティングするプレートのボール側面と、外輪の 傾斜面とを硬質の滑面に形成することができ、ボールの回動を滑らかにすること ができる。 請求項5に記載の考案によれば、外輪の傾斜面は、中心軸線に対して約45度 の角度に形成されているので、プレートとシャフトと外輪にかかる荷重のバラン スをとることができて、ボールの回転の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態の玉軸受構造を有するビデオ
シリンダーアッセンブリーの全体構成を示す断面図であ
る。
【図2】実施形態の玉軸受構造の分解斜視図である。
【図3】実施形態の玉軸受構造の分解断面図である。
【図4】実施形態の玉軸受構造におけるシャフトを組み
付けた状態を示す断面図である。
【図5】従来のスラスト玉軸受用保持器の半部平面図で
ある。
【図6】図6の上方から見た断面図である。
【図7】図6の拡大A−A線断面図である。
【図8】スラスト玉軸受の断面図である。
【図9】従来の転がり軸受の部分断面図である。
【図10】従来のスラスト玉軸受を示し、(a)はその
断面図、(b)はそのリテーナーの平面図、(c)はそ
のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
5 玉軸受 8 プレート 8b ボール側面 9 外輪 9a 傾斜面 10 リテーナー 10a 円弧状溝部 11 ボール C ダイヤモンドライクカーボンコーティン

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレートと、外輪と、前記プレートと外
    輪の間に配設されるリテーナーと、前記リテーナーに保
    持される複数のボールとを備えた玉軸受構造であって、
    前記リテーナーには前記複数のボールを保持するための
    複数の円弧状溝部が内周側に形成され、前記外輪には、
    前記複数のボールを受けるための傾斜面が形成されてい
    ることを特徴とする玉軸受構造。
  2. 【請求項2】 前記プレートと前記リテーナーと前記外
    輪とが、表面が滑性を有する合成樹脂で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の玉軸受構造。
  3. 【請求項3】 前記プレートのボール側面と、前記外輪
    の前記傾斜面には、前記複数のボールに対する摩擦抵抗
    を減らすためのコーティングが施されていることを特徴
    とする請求項2に記載の玉軸受構造。
  4. 【請求項4】 前記コーティングは、ダイヤモンドライ
    クカーボンコーティングであることを特徴とする請求項
    3に記載の玉軸受構造。
  5. 【請求項5】 前記外輪の前記傾斜面は、中心軸線に対
    して約45度の角度に形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の玉軸受構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200475942Y1 (ko) * 2013-04-26 2015-01-15 남강한 용접 케이블용 마찰 저감부재

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