JP3060122B2 - エンコーダ信号逓倍回路 - Google Patents
エンコーダ信号逓倍回路Info
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- JP3060122B2 JP3060122B2 JP3156253A JP15625391A JP3060122B2 JP 3060122 B2 JP3060122 B2 JP 3060122B2 JP 3156253 A JP3156253 A JP 3156253A JP 15625391 A JP15625391 A JP 15625391A JP 3060122 B2 JP3060122 B2 JP 3060122B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンコーダ信号逓倍回
路、特に角度,位置などの変位を知るのに高分解能が要
求されるACサーボ,工作機等に用いるエンコーダ信号
逓倍回路に関するものである。
路、特に角度,位置などの変位を知るのに高分解能が要
求されるACサーボ,工作機等に用いるエンコーダ信号
逓倍回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエンコーダ信号逓倍回路として
は、一般的に図2の回路が知られている。この回路では
2相出力正弦波エンコーダから入力されたsinθ,c
osθの正弦波信号A,BがそれぞれA/D変換器1
a,1bでディジタル化され、乗算器2a,2bの一方
の入力端子に入力され、他方の入力端子には、関数発生
器(ROM)3からA/D変換器1a,1bのデータに
対応する信号a,bが入力される。減算器4には乗算器
2a,2bのそれぞれの乗算結果が入力され、減算器4
の出力が比較器5に入力され、基準値と比較され、その
比較結果が正の時にはアップ・ダウン(U/D)カウン
タ6のカウントが発振器7とアンドゲート8の作用でア
ップされ、比較結果が負の時にはU/Dカウンタ6がダ
ウンされこのU/Dカウンタ6の出力がROM3に供給
される。この結果ROM3からの信号a,bはcosφ
及びsinφの正弦波出力信号となり、この出力信号
a,bが上記のように乗算器2a,2bの他方の入力端
子に加えられる。従って乗算器2a,2bの出力はそれ
ぞれsinθ・cosφ及びcosθ・sinφとな
り、減算器4の出力は、
は、一般的に図2の回路が知られている。この回路では
2相出力正弦波エンコーダから入力されたsinθ,c
osθの正弦波信号A,BがそれぞれA/D変換器1
a,1bでディジタル化され、乗算器2a,2bの一方
の入力端子に入力され、他方の入力端子には、関数発生
器(ROM)3からA/D変換器1a,1bのデータに
対応する信号a,bが入力される。減算器4には乗算器
2a,2bのそれぞれの乗算結果が入力され、減算器4
の出力が比較器5に入力され、基準値と比較され、その
比較結果が正の時にはアップ・ダウン(U/D)カウン
タ6のカウントが発振器7とアンドゲート8の作用でア
ップされ、比較結果が負の時にはU/Dカウンタ6がダ
ウンされこのU/Dカウンタ6の出力がROM3に供給
される。この結果ROM3からの信号a,bはcosφ
及びsinφの正弦波出力信号となり、この出力信号
a,bが上記のように乗算器2a,2bの他方の入力端
子に加えられる。従って乗算器2a,2bの出力はそれ
ぞれsinθ・cosφ及びcosθ・sinφとな
り、減算器4の出力は、
【0003】sinθ・cosφ−cosθ・sinφ
=sin(θ−φ)
=sin(θ−φ)
【0004】となり、比較器5を通してU/Dカウンタ
6の出力信号は、sin(θ−φ)の値を0とするよう
に、即ちθ=φとなるように働く。
6の出力信号は、sin(θ−φ)の値を0とするよう
に、即ちθ=φとなるように働く。
【0005】一方sinθ,cosθの正弦波信号A,
Bを波形整形回路9を通して波形整形し、方向弁別器1
0を通してアップ・ダウン(U/D)カウンタ11に入
力しsinθの波の数を数える。そしてU/Dカウンタ
6とU/Dカウンタ11の出力を加算回路12によって
加算して出力し、逓倍信号を得ている。
Bを波形整形回路9を通して波形整形し、方向弁別器1
0を通してアップ・ダウン(U/D)カウンタ11に入
力しsinθの波の数を数える。そしてU/Dカウンタ
6とU/Dカウンタ11の出力を加算回路12によって
加算して出力し、逓倍信号を得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら図2が示す
従来例に於いては、A/D変換器1a,1b→乗算器2
a,2b→減算器4→比較器5→U/Dカウンタ6の系
統と、sinθ,cosθの正弦波信号A,B→波形整
形回路9→方向弁別器10→U/Dカウンタ11の系統
は、それぞれ別系統(2元)であり、これらの信号を加
算回路12で加算して逓倍信号を得ているものであり、
両信号は時間的にずれて完全に一致することはなく、従
って加算部で誤差を生じていた。しかもその誤差は加算
部で生じるのでかなり上位ビットであり、無視できる程
度のものではなかった。
従来例に於いては、A/D変換器1a,1b→乗算器2
a,2b→減算器4→比較器5→U/Dカウンタ6の系
統と、sinθ,cosθの正弦波信号A,B→波形整
形回路9→方向弁別器10→U/Dカウンタ11の系統
は、それぞれ別系統(2元)であり、これらの信号を加
算回路12で加算して逓倍信号を得ているものであり、
両信号は時間的にずれて完全に一致することはなく、従
って加算部で誤差を生じていた。しかもその誤差は加算
部で生じるのでかなり上位ビットであり、無視できる程
度のものではなかった。
【0007】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエンコーダ信号
逓倍回路は互いに略90°位相のずれた2相の正弦波信
号をそれぞれA/D変換するA/D変換器と、このA/
D変換器からのデータにそれぞれ対応する出力信号を発
生する関数発生器と、上記A/D変換器の出力と関数発
生器の出力をそれぞれ乗算する乗算器と、この乗算結果
を比較して、アップ・ダウンカウントを行い、このカウ
ント結果を上記関数発生器のアドレスとして上記関数発
生器に供給する第1のアップ・ダウンカウンタと、この
第1のアップ・ダウンカウンタの値から略90°位相の
ずれた2相矩形波のカウント値を作る第2のアップ・ダ
ウンカウンタと、上記第1,第2のアップ・ダウンカウ
ンタのカウント値を加算して出力する加算回路とより成
ることを特徴とする。
逓倍回路は互いに略90°位相のずれた2相の正弦波信
号をそれぞれA/D変換するA/D変換器と、このA/
D変換器からのデータにそれぞれ対応する出力信号を発
生する関数発生器と、上記A/D変換器の出力と関数発
生器の出力をそれぞれ乗算する乗算器と、この乗算結果
を比較して、アップ・ダウンカウントを行い、このカウ
ント結果を上記関数発生器のアドレスとして上記関数発
生器に供給する第1のアップ・ダウンカウンタと、この
第1のアップ・ダウンカウンタの値から略90°位相の
ずれた2相矩形波のカウント値を作る第2のアップ・ダ
ウンカウンタと、上記第1,第2のアップ・ダウンカウ
ンタのカウント値を加算して出力する加算回路とより成
ることを特徴とする。
【0009】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0010】
【実施例】本発明においては図1に示すように状態判別
回路13によってU/Dカウンタ6の値を所定のしきい
値で判別することにより90°位相の異なる2相矩形波
を作り、この矩形波を方向弁別回路10を通してU/D
カウンタ11に入力しsinθの波の数を数え、2相矩
形波を作り、この2相矩形波とU/Dカウンタ6からの
矩形波を加算回路12に加えて逓倍信号を得るようにす
る。
回路13によってU/Dカウンタ6の値を所定のしきい
値で判別することにより90°位相の異なる2相矩形波
を作り、この矩形波を方向弁別回路10を通してU/D
カウンタ11に入力しsinθの波の数を数え、2相矩
形波を作り、この2相矩形波とU/Dカウンタ6からの
矩形波を加算回路12に加えて逓倍信号を得るようにす
る。
【0011】本発明のエンコーダ信号逓倍回路において
はU/Dカウンタ6のアブソリュート・データとsin
θの波の数に対応するU/Dカウンタ11の値は一元化
されていて、完全に同期しているので誤差をまったく生
じない。
はU/Dカウンタ6のアブソリュート・データとsin
θの波の数に対応するU/Dカウンタ11の値は一元化
されていて、完全に同期しているので誤差をまったく生
じない。
【0012】本発明はsinθ,cosθの正弦波信号
を出力するエンコーダであれば光エンコーダ,磁気エン
コーダどちらでも可であり、又ロータリ・エンコーダ,
リニアー・エンコーダどちらにも適用することができ
る。
を出力するエンコーダであれば光エンコーダ,磁気エン
コーダどちらでも可であり、又ロータリ・エンコーダ,
リニアー・エンコーダどちらにも適用することができ
る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、従来は、sin
θ,cosθから波形整形して90°位相の異なる信号
を作っていたので信号が二元化し誤差を生じていたが、
本発明においてはU/Dカウンタ6から上記2相出力を
得るので信号が完全に一元化されており、このU/Dカ
ウンタ6からの90°位相差の2相矩形波を、sinθ
の波の数を示すカウンタ11の出力に加算するようにし
たので、誤差のまったくない逓倍回路を構成することが
できる。又アナログ処理を必要とする波形整形回路が不
要となるので完全ディジタル化が可能で、容易にワンチ
ップ化できる大きな利益がある。
θ,cosθから波形整形して90°位相の異なる信号
を作っていたので信号が二元化し誤差を生じていたが、
本発明においてはU/Dカウンタ6から上記2相出力を
得るので信号が完全に一元化されており、このU/Dカ
ウンタ6からの90°位相差の2相矩形波を、sinθ
の波の数を示すカウンタ11の出力に加算するようにし
たので、誤差のまったくない逓倍回路を構成することが
できる。又アナログ処理を必要とする波形整形回路が不
要となるので完全ディジタル化が可能で、容易にワンチ
ップ化できる大きな利益がある。
【図1】 本発明のエンコーダ信号逓倍回路の一実施例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】 従来のエンコーダ信号逓倍回路を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
1a A/D変換器 1b A/D変換器 2a 乗算器 2b 乗算器 3 関数発生器(ROM) 4 減算器 5 比較器 6 アップ・ダウンカウンタ 7 発振器 8 アンドゲート 9 波形整形回路 10 方向弁別器 11 アップ・ダウンカウンタ 12 加算回路 13 状態判別回路 A 正弦波信号 B 正弦波信号 a 正弦波出力信号 b 正弦波出力信号
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに略90°位相のずれた2相の正弦
波信号をそれぞれA/D変換するA/D変換器と、この
A/D変換器からのデータにそれぞれ対応する出力信号
を発生する関数発生器と、上記A/D変換器の出力と関
数発生器の出力をそれぞれ乗算する乗算器と、この乗算
結果を比較して、アップ・ダウンカウントを行い、この
カウント結果を上記関数発生器のアドレスとして上記関
数発生器に供給する第1のアップ・ダウンカウンタと、
この第1のアップ・ダウンカウンタの値から略90°位
相のずれた2相矩形波のカウント値を作る第2のアップ
・ダウンカウンタと、上記第1,第2のアップ・ダウン
カウンタのカウント値を加算して出力する加算回路とよ
り成ることを特徴とするエンコーダ信号逓倍回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3156253A JP3060122B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | エンコーダ信号逓倍回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3156253A JP3060122B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | エンコーダ信号逓倍回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04355320A JPH04355320A (ja) | 1992-12-09 |
JP3060122B2 true JP3060122B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=15623748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3156253A Expired - Fee Related JP3060122B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | エンコーダ信号逓倍回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060122B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP3156253A patent/JP3060122B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04355320A (ja) | 1992-12-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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