JPH04355326A - 電気角出力機能付きロータリエンコーダ - Google Patents

電気角出力機能付きロータリエンコーダ

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JPH04355326A
JPH04355326A JP15600191A JP15600191A JPH04355326A JP H04355326 A JPH04355326 A JP H04355326A JP 15600191 A JP15600191 A JP 15600191A JP 15600191 A JP15600191 A JP 15600191A JP H04355326 A JPH04355326 A JP H04355326A
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JP
Japan
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reference point
electrical angle
sine wave
value
channel
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Pending
Application number
JP15600191A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Sakano
哲朗 坂野
Takayuki Sato
貴之 佐藤
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Priority to JP15600191A priority Critical patent/JPH04355326A/ja
Publication of JPH04355326A publication Critical patent/JPH04355326A/ja
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  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ等の回転軸に取
り付けられて電気角及び回転位置を検出するロータリエ
ンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリエンコーダとして、光学
的若しくは磁気的にコードが付されたコード板をモータ
や工作機械の主軸等の回転軸に取り付け、該コード板の
コードを検出する検出回路を設け、上記回転軸が回転す
ることによって、上記検出回路のチャンネル1から正弦
波信号と余弦波信号(両者は位相差が90度である)を
回転軸1回転当たり多数発生させると共に、チャンネル
2から同回転軸1回転当たり1以上のリファレンス点信
号を発生させる技術が知られている。そしてこの技術で
は、上記正弦波,余弦波を波形整形器で矩形波に整形し
、該矩形波の立ち上がり、立ち下がりをカウンタで計数
することによって、正弦波1周期内を4分割した単位で
上記回転軸の回転位置を検出するようにしている。また
、正弦波1サイクル中の回転角についてはこの正弦波及
び余弦波の値sinθ,cosθより内挿補間して、正
弦波1サイクル中の回転角を求めている。
【0003】そこで上記従来技術を図4で説明すると、
上記回転軸の回転位置を検出については、同図(イ)及
び(ロ)に示すような正弦波及び余弦波に対して同図(
ハ)及び(ニ)に示すように波形整形してその立ち上が
り、立ち下がりをカウンタで計数することにより(同図
(ホ))、正弦波1周期内を4分割してカウントしてい
る。また、正弦波1サイクル中の回転角検出については
、検出した現在位置における正弦波の値sinθ=S1
 と余弦波の値cosθ=C1 とで当該正弦波1サイ
クル中の回転角度Mを求めている。この正弦波の値S1
 ,余弦波の値C1 と回転角度M(=θ)との関係に
ついて図5で説明すると、同図(イ)に示すようにsi
nθ=S1 、cosθ=C1 のときは同図(ロ)の
C−S直交座標においてC座標軸から点(S1 、C1
 )までの角度θ=θ1 となる。同様に、sinθ=
S2 、cosθ=C2 のときはθ=θ2 ;sin
θ=S3 、cosθ=C3 のときはθ=θ3 とな
ることがそれぞれ同図(ロ)に示されている。
【0004】なお、上記カウンタの値Nの検出及び正弦
波1サイクル中の回転角度Mの検出は所定サンプリング
周期毎に行っている。したがって、基準位置におけるカ
ウンタ値および正弦波1サイクル中の回転角度と、現在
検出時点におけるカウンタ値および正弦波1サイクル中
の回転角度とに基づいて決定される現在位置(図4(ヘ
)参照)は、上記所定サンプリング周期毎に検出される
ことになる。
【0005】さらに、チャンネル2の上記リファレンス
点信号は回転軸1回転内の特定の位置を検出するために
利用されている。ところで、同期電動機や誘導電動機等
で構成されているACモータの制御においてはロータの
電気角を知る必要がある。そして電気角を求めるにはロ
ータの磁極の位置が分からなければならない。そこで上
記リファレンス点をロータの磁極に対応させることによ
って、リファレンス点を検出することにより磁極の位置
を求め、これから電気角を算出するようにしている。す
なわち、ロータに電気角0度の位置がp個(p=極対数
)あるとするとその電気角0度の位置毎にリファレンス
点信号が発するようにする。したがって、回転軸1回転
に付きリファレンス点信号がp回発せられる。ところで
、上記のようにリファレンス点をロータの磁極に対応さ
せロータ1回転に付きリファレンス点信号を極対数(p
)発するようにした場合、このリファレンス点の位置P
ref を基準にした現在位置が電気角となる。したが
って、リファレンス点の位置Pref を求めることが
できれば、リファレンス点の位置Pref を基準にし
た現在位置Pr すなわち電気角PrEは次の式により
求めることができる。 PrE=Pr −Pref   ・・・・(1)なお、
上述したような、現在位置(Pr )の検出を所定サン
プリング周期毎に実行するタイプのロータリエンコーダ
では、リファレンス点通過の信号が出されてもこれを検
出するのはその後のサンプリング時となる。したがって
、通常は、リファレンス点位置にもっとも近いサンプリ
ング時刻での検出位置をもってリファレンス位置を代用
させている。このため、こうして代用することによって
求めたリファレンス点位置は正確さに劣らざるを得ない
【0006】そこで本件出願の出願人は先に特願平3−
34987号としてリファレンス点を正確に求める手段
について特許出願をした。この内容の大略を図6によっ
て説明すると、所定周期でサンプルパルスが発せられ、
このサンプルパルス発生時に現在回転位置が検出される
。ここで、同図(イ)に示すように途中のサンプルパル
スを1,2....n,n+1とし、各サンプルパルス
発生時に検出する現在回転位置(以下、現在位置という
)を、同図(ロ)に示すように、Pr1,Pr2...
.Prn,Prn+1とする。この現在回転位置は、図
4で説明したように、正弦波1周期内を4分割した単位
で検出した回転軸の回転位置Nと、正弦波及び余弦波の
値より内挿補間して求めた正弦波1サイクル中の回転角
Mに基づいて算出することができる。
【0007】さらに、サンプルパルスが発せられる毎に
タイマがリセットされ計時を開始し次のサンプルパルス
でリセットされるまで、図6(ニ)に示すように、0か
らFの値(サンプリング周期scに対応し常に一定)ま
で出力する。しかし、計時中にリファレンス点信号が出
力されるとその時点でタイマ出力はラッチされる。これ
について説明すると、図6(ハ)に示すように、リファ
レンス点信号■がサンプルパルス1と2の間に、次のリ
ファレンス点信号■がサンプルパルスnとn+1の間に
発せられたとする。するとタイマはその時点でラッチさ
れその時の出力値(LT)を保持する。そこでこの値(
LT)より、計時開始からラッチされるまでの時間(t
r )はサンプリング周期scをLT/Fに分割する時
点であることが分かり、したがって、リファレンス点信
号■が出力した位置(Pref )は、位置Pr1とP
r2との間(Pr2−Pr1)をLT/Fに分割する位
置であることから、次の式で求めることができる。
【0008】           Pref =Pr1+(Pr2−
Pr1)・LT/F  ・・・・(2)なお、リファレ
ンス点信号■が出力した位置も同様にして求めることが
できる。
【0009】そして、リファレンス点をロータ磁極に対
応させたときのそのリファレンス点を基準にした現在回
転位置は電気角PrEとなり(上記(1)式参照)、こ
れを図6で説明すると、同図(ホ)に示すように、現在
回転位置Pr2では電気角PrE2、現在回転位置Pr
3では電気角PrE3、現在回転位置Prnでは電気角
PrEn 、現在回転位置Prn+1では電気角PrE
n+1 となる。
【0010】以上のように、上記先に特許出願したもの
では、電気角を求める基礎となるリファレンス点を基準
にした現在回転位置すなわち電気角PrEについてこれ
を求めるには、その現在回転位置Pr検出時に1番近い
過去に発生したリファレンス点信号を検出しその値を計
算するということが前提になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電源を
投入してから第1回目のリファレンス点を通過するまで
は、基準とすべきリファレンス点信号が発せられないの
で、現在回転位置の電気角PrEは上記(1)式を用い
て求めることができない。
【0012】そこで、本発明の目的は、第1回目のリフ
ァレンス点信号が発せられない間でもリファレンス点を
基準にした現在回転位置すなわち電気角PrEを検出で
きるようにするために、チャネル2からのリファレンス
点信号を得るための信号を正弦波及び余弦波とし、第1
回目のリファレンス点信号が発せられない間はこの正弦
波及び余弦波の値を内挿補間してロータ磁極に対応した
信号を得てこの信号に基づいて電気角を計算し、そして
第1回目のリファレンス点を通過してリファレンス点信
号が発せられた後はそのリファレンス点信号の位置を基
準にして電気角を求める、改良されたロータリエンコー
ダを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸に取り
付けられるコード板、該コード板の回転により1回転当
たり正弦波と余弦波とを複数回出力する第1のチャンネ
ルとさらにロータ基準位置に合わせて正弦波と余弦波と
を出力する第2のチャンネルとを備えた検出手段、上記
第1のチャンネルからの正弦波及び余弦波から正弦波サ
イクルの数をカウントするカウンタと正弦波1サイクル
内を内挿補間する内挿補間手段とからなる回転軸移動位
置検出手段、上記第2チャンネルからの正弦波及び余弦
波からリファレンス点信号を検出するリファレンス点信
号検出手段と正弦波1サイクル内を内挿補間する内挿補
間手段とからなる電気角検出手段、及び上記リファレン
ス点信号検出手段が第1回目のリファレンス点通過を検
出するまでは上記電気角検出手段の内挿補間手段によっ
て求めた値を電気角として出力しそして第1回目のリフ
ァレンス点通過検出後は上記回転軸移動位置検出手段で
求めた現在位置と上記リファレンス点信号検出手段で求
めたリファレンス点位置とにより電気角を算出し出力す
るよう切り替える切替え手段、を備えることによって上
記課題の解決を図ったものである。
【0014】
【作用】検出手段のチャネル1からはコード板1回転当
たり複数回の正弦波と余弦波とを出力して正弦波の数と
内挿補間値を所定サンプリング周期毎検出することによ
って回転軸の現在位置を検出する。また、チャネル2か
らはコード板1回転当たり1回またはそれ以上の回数正
弦波と余弦波とを出力し、これらからリファレンス点信
号を作成する。そして、最初のリファレンス点信号が発
せられない間はチャネル2からの正弦波の値と余弦波の
値とを用いて内挿補間値を求め、その求めた値から上記
現在位置における電気角を算出する。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例のロータリエンコー
ダのブロック図である。図1中、1はコード板で、該コ
ード板1は検出対象の回転軸(図示せず)等に固着され
、回転軸が回転することによってコード板1も回転し、
このコード板1に配設されたコード(図示せず)を検出
する検出回路2からは従来のロータリエンコーダと同様
に、チャネル1から正弦波sinθおよび余弦波cos
θをコード板1回転あたり複数回(例えば256回)出
力する。そしてこの正弦波,余弦波は波形整形回路13
で矩形波に整形され、カウンタ14でこの2つの矩形波
のエッジ、すなわち、立ち上がり、立ち下がりが計数さ
れる。そして、計数された値は入力ポート15を介して
マイクロコンピュータ(MPU)4に入力される。
【0016】同時に、上記チャネル1からの正弦波,余
弦波は、サンプルパルス発生器3から出力されるサンプ
ルパルスによってサンプルホールド回路16,17でサ
ンプルホールドされ、斯くサンプルホールドされた正弦
波,余弦波の値は、アナログ/ディジタル変換器(A/
D変換器)18,19でそれぞれディジタル値に変換さ
れMPU4に入力される。
【0017】上記検出回路2のチャネル2からはコード
板1回転あたり極対数pに等しい数の正弦波sinαお
よび余弦波cosαが出力され、その正弦波の値がゼロ
で余弦波の値がプラスである点(ゼロクロス点)をリフ
ァレンス点(すなわち電気角ゼロ度)とし、このゼロク
ロス点をリファレンス点検出回路23で検出する。この
リファレンス点検出回路23がリファレンス点信号を検
出すると、MPU4に出力しリファレンス点通過判定ビ
ットを「1」にすると共に、ラッチ回路5を作動させ、
タイマ6の出力値をラッチする。該タイマ6はサンプル
パルス発生器3から出力されるサンプリングパルスでリ
セットされ、かつ計時を開始する。
【0018】さらに、チャネル2からの正弦波,余弦波
は、サンプルパルス発生器3から出力されるサンプルパ
ルスによってサンプルホールド回路26,27でサンプ
ルホールドされ、斯くサンプルホールドされた正弦波,
余弦波の値は、アナログ/ディジタル変換器(A/D変
換器)28,29でそれぞれディジタル値に変換されM
PU4に入力される。
【0019】上記検出回路2、波形整形回路13、カウ
ンタ14はバッテリバックアップされており、電源がO
FFになっても、コード板1の回転を検出できるように
なっている。そのため、電源がOFFの状態で回転軸が
回転してもカウンタ14は回転位置を検出しており、電
源復旧時にはこのカウンタ14の値と正弦波,余弦波に
よって得られる内挿補間位置によって正確に位置を検出
できるようになっている。
【0020】MPU4及びメモリ7は本実施例において
、現在位置およびリファレンス点位置を算出し記憶する
手段と、リファレンス点位置を基準にした現在位置すな
わち電気角を求め出力する手段を構成するもので、MP
U4はプロセッサ(CPU)、入力回路,出力回路等で
構成されている。7はMPU10のプロセッサが実施す
るプログラムや正弦波,余弦波の値より正弦波1周期内
の内挿補間位置を割り出すためのテーブル等を記憶する
ROM,および各種演算データの一時記憶等に利用され
るRAM、及びバッテリバックアップされた不揮発性R
AM等で構成されたメモリである。
【0021】また、サンプルパルス発生器3からのサン
プルパルスはMPU4にも入力される。MPU4はサン
プルパルスが入力されると、後述する処理を行なって現
在位置Pr 、及びリファレンス点位置Pref を基
準にした現在位置すなわち電気角PrE(電気角に対応
する角度)を算出し出力する。
【0022】回転軸およびコード板1が回転し、検出回
路2のチャネル1から正弦波信号,余弦波信号が出力さ
れると、該各信号は波形整形回路13で波形整形され矩
形波に変換され、この各矩形波のエッジがカウンタ14
で計数されることになる。そのため、カウンタ14は正
弦波1サイクルで4パルスを計数することになり、1サ
イクルを4倍の値で検出することにより、基準位置から
現在位置までの正弦波のサイクル数Nを求めている。
【0023】一方、サンプルホールド回路16,17は
サンプルパルス発生器3からのサンプルパルスによって
チャネル1からの正弦波,余弦波をサンプルホールドし
、A/D変換器18,19がこのホールド値をディジタ
ル値に変換し出力する。そして同時にホールドした正弦
波,余弦波の値から正弦波1サイクル内を内挿補間して
内挿補間値M(図4参照)を求める。なお、メモリ7の
ROMには、上述したように、正弦波,余弦波の値より
正弦波1周期内の内挿補間位置を割り出すためのテーブ
ル等を記憶している。
【0024】そして、MPU4は上記カウンタ4の値N
及び上記内挿補間値Mに基づき各サンプリング時毎現在
位置Pr を出力する。
【0025】一方、リファレンス点検出回路23ではチ
ャネル2からの正弦波,余弦波の値を測定して正弦波の
値がゼロ、余弦波の値がプラスになる点すなわちゼロク
ロス点を検出しラッチ回路5にゼロクロス信号を出力す
る。すると、直前のサンプルパルスによって計時を開始
していたタイマ6の出力はラッチされ、ラッチされた時
のタイマ出力(LT)をMPU4に入力する。するとM
PU4はメモリ7のRAMに一時記憶されたデータ(前
回のサンプルパルス発生時に記憶した回転位置Pr1、
タイマがラッチされないときの最大出力F)を用い上記
(1)式および(2)式によりリファレンス点を基準に
した現在位置すなわち電気角PrEを求める。但し、こ
うして電気角PrEを求めるのことができるためには既
にリファレンス点信号が出力されてその位置(Pref
 )がメモリ7に与えられていなければならない。しか
るに、電源投入直後は上記位置Pref データがまだ
メモリ7に与えられていない。したがて、この間は、上
記(1)式および(2)式を用いて電気角PrEを求め
ることができない。
【0026】そこで本発明はこの問題に対処するために
、チャネル2から発せられるリファレンス点信号を得る
ための信号を正弦波,余弦波にし、そしてこれらの信号
により形成されるリファレンス点信号が1度も出力され
ない間は図1に示すA/D変換器28,29からの出力
を用いて電気角を計算するようにしている。これについ
て説明すると、上記リファレンス点検出回路から第1回
目のリファレンス点信号が発せられたということをMP
U4のプロセッサが判断しない間は、チャネル2からの
出力(正弦波,余弦波の値)でサンプルホールド回路2
6,27およびA/D変換器28,29を通ってMPU
4に入力したデータから(所定サンプル周期毎に)内挿
補間手段を用いて電気角PrEを計算するようにしてい
る。この計算について図2で説明すると、サンプルパル
ス発生器3からサンプルパルスが出力される度にそのと
き求めた正弦波の値sと余弦波の値cとから当該サンプ
リング時のリファレンス点位置p0 (電気角0度の位
置)を基準とした位置すなわち電気角PrEを求める。 同図において、正弦波の値s1 ,余弦波の値c1 の
ときは電気角がPrE1 で、また、正弦波の値s2 
,余弦波の値c2 のとき電気角がPrE2 となるこ
とを説明している。 なお、こうして電気角を求める方法は、図4に示した内
挿補間値Mを求める方法と同様なので、これ以上の説明
は省略する。さらに、メモリ7のROMには上記正弦波
,余弦波の値より正弦波1周期内の内挿補間位置を割り
出し電気角PrEを得るためのテーブル等を記憶してい
る。
【0027】次に本実施例の動作を説明する。まず、該
エンコーダに電源をいれたとき、基準位置Psを設定す
る。この基準位置Psは任意の位置でよく、例えば、エ
ンコーダが取り付けられた回転軸の特定位置を基準位置
として入力する。基準位置が入力されるとMPU14は
入力されたときのカウンタ4の値Ns及び、A/D変換
器18,19から出力されている正弦波,余弦波の値よ
り求められる内挿補間位置Msをメモリ7内のRAM中
に記憶させておく。この値Ns,Msに基づき設定基準
位置Psが決定される。
【0028】次に、MPU14は図3のフローチャート
に示す処理を開始し、上記設定基準位置Psをレジスタ
R(Pro) に記憶し(ステップS1)、次いでリフ
ァレンス点第1回通過判定フラグFを0にする(ステッ
プS2)。それから、サンプルパルス発生器3から発生
するサンプルパルスを検出する毎に(ステップS3)、
カウンタ14の値Nrを入力ポート15を介して読み込
むと共に、A/D変換器18,19の値を読み込み内挿
補間値Mrを算出する(ステップS4)。次に、設定さ
れた基準位置の値Ns,Msと読み取ったカウンタ値N
r,内挿補間値Mrより、現在位置Pr を求め出力す
ると共にその値をレジスタR(Pr)に一時記憶する(
ステップS5)。この現在位置Pr については、上記
先の特許出願に開示したように、基準位置Psから現在
位置Pr までの正弦波のサイクル数K、基準位置Ps
および現在位置Pr における内挿補間位置Ns,Ms
から求める。なお、上記正弦波のサイクル数Kは基準位
置Psから内挿補間位置Ms前のゼロクロス点位置から
、現在位置Pr から内挿補間位置Mr前のゼロクロス
点位置までに存在すべき正弦波のサイクル数K(整数)
である(なお、このKの算出の結果、整数値にならなか
ったら、出た値を四捨五入して整数値Kとする)。そし
て、正弦波1サイクル(360 度)を1とすると、現
在位置Pr は、Pr =K+Mr−Ms  ・・・・
(3)となる。
【0029】こうして現在位置Pr を算出したら、リ
ファレンス点通過判定ビットref が「1」か否か判
定する(ステップS6)。当該サンプル周期においてリ
ファレンス点を通過していればリファレンス点検出回路
23はリファレンス点通過判定ビットref を「1」
にし、通過してなければ「0」のままである。電源投入
直後はリファレンス点を通過していない(ref =0
)ので、このステップS6からステップS11に移行す
る。そして、ここでリファレンス点第1回通過のフラグ
Fが立っているかどうかを判定する。ところが電源投入
直後のためまだリファレンス点を1度も通過していない
のでフラグFが立っておらず(F=0)、そのため、こ
こからステップS12に移行して、電気角を、図2に関
して説明したように、チャネル2からの正弦波の値と余
弦波の値とを用いて内挿補間値を求めて現在位置におけ
る電気角PrEを算出する。すなわち、MPU4はサン
プルパルス発生器3からのサンプルパルスに基づいて、
その時の正弦波の値と余弦波の値(A/D変換器28,
29でディジタル変換されている)を読取り、ROMに
記憶してあるテーブルを参照してその内挿補間位置すな
わち電気角PrEを求め、その値を出力する(ステップ
S12)。その後は上記ステップS5で算出しレジスタ
R(Pr)に記憶した現在位置Pr データをレジスタ
R(Pro) に移して(ステップS13)ステップS
3に戻る。
【0030】一方、ステップS6でリファレンス点通過
判定ビットref が「1」であることを判定すると、
ラッチ回路5にリファレンス通過時のタイマ6の値がラ
ッチされているので、このラッチ回路5の値LTを読む
(ステップS7)。そして、この値LTと、レジスタR
(Pro) に記憶されているPr0の値(最初はステ
ップS1で記憶されるが、次からはステップS13で記
憶される)とステップS5で算出しレジスタR(Pr)
に記憶した現在位置Pr データとで上記(2)式を用
いて(同式においてPr0をPr1、Pr をPr2と
おく)リファレンス位置Prefを算出し、その値をレ
ジスタR(ref)に記憶する(ステップS8)。そし
て、リファレンス点通過判定ビットref を「0」に
セットし且つリファレンス点第1回通過判定用フラグF
をたてる(ステップS9)。そして、ステップS5で計
算しレジスタR(Pr)に記憶した現在位置Pr デー
タと先程ステップS8で計算したリファレンス点位置P
ref データにより上記(1)式を用いて電気角Pr
Eを算出し、その値を出力する(ステップS10)。こ
うして電気角PrEを求めた後は、ステップS5で算出
した現在位置Pr をレジスタR(Pro) に格納し
て(ステップS13)ステップS3に戻る。
【0031】また、ステップS6でリファレンス点通過
判定ビットref が「0」であることを判定しさらに
ステップS11でリファレンス点第1回通過判定用フラ
グFが立っている(F=1)と判断すると(図6の例で
は、サンプルパルス2と3の間、n−1 とnとの間)
、ここからステップS10に移行し、当該サンプル周期
においてステップS5で計算しレジスタR(Pr)に記
憶した現在位置Pr と、何回か前のサンプル周期にお
いてステップS8で計算しレジスタR(ref)に記憶
してあるリファレンス位置Prefとで、上記(1)式
を用いて電気角PrEを求めその値を出力する。これを
図6で例示すると、サンプルパルスnが発せられた時の
現在位置Prnでの電気角PrEn は、リファレンス
点信号■が発生したサンプル周期scにレジスタR(r
ef)に記憶したリファレンス位置Pref データと
現在位置Prnデータとで上記(1)式を用いて算出す
る。
【0032】かくして、MPU4はサンプルパルスを検
出する毎に上記ステップS1〜ステップS13の処理を
実行し、現在位置Pr と電気角PrEが各サンプリン
グ時毎出力されることになる。
【0033】なお、上記実施例では、検出回路2のチャ
ネル2からはコード板1回転あたり極対数pに等しい数
のリファレンス点(すなわち電気角ゼロ度)を発するよ
うにしたが(すなわち電気角0度毎に必ずリファレンス
点信号が発せられるようにしたが)、これに代えて、コ
ード板1回転あたりリファレンス点信号をp/n=m回
(n,mは1を含む整数)発するようにしてもよい(先
の例はn=1、したがってp=mの場合である)。この
場合、電気角PrEは出力角度を[360/m]で割り
、その余りをm倍した値(度)となる。特にコード板1
回転あたりリファレンス点信号を1回出すようにすると
、電気角PrEは出力角度を[360/p]で割りその
余りをp倍すると求めることができ、同時にそのリファ
レンス点信号を基準(0度)とした機械角を(C軸位置
)を得ることができる。
【0034】また、上記実施例では、サンプルパルス発
生器3を設けるようにしたが、このサンプルパルス発生
器3の代わりに、MPU4から所定周期毎信号を出力さ
せ、この信号で、サンプルホールドさせると共にその後
わずかな遅延をおいて図3のステップS2〜S13の処
理を実施するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によって、電源を投入してから第
1回目のリファレンス点を通過するまでの間、検出回路
のチャネル2からのリファレンス点通過信号を処理する
ことによって電気角PrEを求めることができるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のロータリエンコーダのブロ
ック図である。
【図2】本発明のロータリエンコーダによって電気角を
求めるときの原理を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例のロータリエンコーダにおけ
るMPUのCPUが現在位置及び電気角を求めるために
実施する処理のフローチャートである。
【図4】チャネル1からの正弦波及び余弦波を処理して
回転軸の回転位置を検出する方法を説明するための図で
ある。
【図5】正弦波及び余弦波の値より正弦波1サイクル中
の回転角を内挿補間することを説明するための図である
【図6】本発明の先行技術に係るロータリエンコーダに
ついて、現在位置及びリファレンス位置を検出するため
の原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1  コード板 2  検出回路 3  サンプルパルス発生器 4  MPU 5  ラッチ回路 6  タイマ 7  メモリ 13  波形整形回路 14  カウンタ 15  入力ポート 16,17,26,27サンプルホールド回路18,1
9,28,29  アナログ/ディジタル変換器(A/
D変換器) 23  リファレンス点検出回路 Pr   現在位置 Pref   リファレンス点位置 PrE  電気角(リファレンス点位置を基準にした現
在位置)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  回転軸に取り付けられるコード板、該
    コード板の回転により1回転当たり正弦波と余弦波とを
    複数回出力する第1のチャンネルとさらにロータ基準位
    置に合わせて正弦波と余弦波とを出力する第2のチャン
    ネルとを備えた検出手段、上記第1のチャンネルからの
    正弦波及び余弦波から正弦波サイクルの数をカウントす
    るカウンタと正弦波1サイクル内を内挿補間する内挿補
    間手段とからなる回転軸移動位置検出手段、上記第2チ
    ャンネルからの正弦波及び余弦波からリファレンス点信
    号を検出するリファレンス点信号検出手段と正弦波1サ
    イクル内を内挿補間する内挿補間手段とからなる電気角
    検出手段、上記リファレンス点信号検出手段が第1回目
    のリファレンス点通過を検出するまでは上記電気角検出
    手段の内挿補間手段によって求めた値を電気角として出
    力しそして第1回目のリファレンス点通過検出後は上記
    回転軸移動位置検出手段で求めた現在位置と上記リファ
    レンス点信号検出手段で求めたリファレンス点位置とに
    より電気角を算出し出力するよう切り替える切替え手段
    からなる電気角出力機能付きロータリエンコーダ。
JP15600191A 1991-05-31 1991-05-31 電気角出力機能付きロータリエンコーダ Pending JPH04355326A (ja)

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