JP2001074500A - 磁気式エンコーダ - Google Patents

磁気式エンコーダ

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JP2001074500A
JP2001074500A JP25006599A JP25006599A JP2001074500A JP 2001074500 A JP2001074500 A JP 2001074500A JP 25006599 A JP25006599 A JP 25006599A JP 25006599 A JP25006599 A JP 25006599A JP 2001074500 A JP2001074500 A JP 2001074500A
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Yukihisa Hasegawa
幸久 長谷川
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体の回転速度が極めて低い場合でも、位
置検出精度を高められるように補間を行うことができる
磁気式エンコーダを提供する。 【解決手段】 ROMテーブル9に、回転体1の回転に
伴って磁気抵抗素子2Aより出力されるA相信号の振幅
レベルをアドレスとし、その振幅レベルに対応する位相
をデータとして記憶させておき、A相信号の振幅レベル
をA/D変換してROMテーブル9にアドレスを与えて
データを読み出すことで、A相信号のゼロクロス点の検
出に応じて得られる180°単位の位相データを補間す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多極着磁されて回
転体に取り付けられている磁性体に対抗して配置された
磁気抵抗素子の出力信号に基づいて、回転体の回転位置
を検出する磁気式エンコーダに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】このような磁気式エン
コーダは、例えばモータの回転軸のような回転体が回転
するのに伴って円板状の磁性体が回転すると、その回転
による磁界の変化を磁気抵抗素子が検出して交流的に変
化する信号を出力する。そして、磁気抵抗素子の出力信
号を基準レベルと比較することで矩形波信号を生成し、
その矩形波パルスの出力数をカウントすることで、モー
タの回転軸の回転位置を検出するようになっている。
【0003】ところで、上記のような磁気式エンコーダ
を小形の装置に使用する場合には、スペースの都合上、
磁性体の径も小さくする必要がある。しかしながら、磁
性体の径が小さくなると、1パルス当たりの分解能が低
下することになり、位置検出の精度が劣化してしまうと
いう問題があった。
【0004】このような問題を解決するために、矩形波
パルスが出力される間を補間して分解能を高めることが
考えられているが、従来の方式で補間を行うためには、
少なくとも2つ以上のパルスが出力される必要がある。
従って、例えばモータの回転速度が極めて低い領域では
実質的に補間を行うことができず、精度が向上しないと
いう問題があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、回転体の回転速度が極めて低い場合
でも、位置検出精度を高められるように補間を行うこと
ができる磁気式エンコーダを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の磁気式エンコーダは、多極着磁され
て回転体に取り付けられている磁性体に対向して配置さ
れた磁気抵抗素子の出力信号に基づいて、前記回転体の
回転位置を検出するものにおいて、前記磁気抵抗素子の
出力信号レベルが基準レベルと等しくなった時に基準パ
ルス信号を出力する基準パルス出力手段と、この基準パ
ルス出力手段によって出力される基準パルス信号に基づ
いて、前記回転体の回転位置データを出力する位置デー
タ出力手段と、前記磁気抵抗素子の出力信号レベルに対
応する前記回転体の位置データを予め記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶されている位置データに基づい
て、前記位置データ出力手段によって出力される回転位
置データの補間を行う位置データ補間手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0007】即ち、磁気抵抗素子の出力信号レベルは、
回転体の回転位置に応じて略正弦波状に変化する。従っ
て、斯様に構成すれば、位置データ補間手段は、基準パ
ルス信号が出力されることで位置データ出力手段より得
られる回転体の回転位置よりも詳細な位置データを記憶
手段より得て、回転位置データの補間を行うことができ
る。そして、従来とは異なり、2つ以上のパルスの出力
を待たずとも補間を行うことができるので、回転体の回
転速度が比較的低い領域においても回転位置データを補
間することができる。
【0008】この場合、請求項2に記載したように、位
置データ出力手段を、前記基準パルス出力手段によって
出力される基準パルス信号数をカウントし、そのカウン
ト値に応じた回転位置データを出力するように構成し、
位置データ補間手段を、記憶手段に記憶されている位置
データを磁気抵抗素子の出力信号レベルに応じて読み出
し、その位置データを前記位置データ出力手段より出力
される回転位置データに加算するように構成すると良
い。斯様に構成すれば、補間された回転位置データは位
相の即値として出力されるので、その出力結果を容易に
利用することができる。
【0009】また、請求項3に記載したように、回転体
の回転速度が所定速度以上となった場合に、位置データ
補間手段による補間を禁止させる補間禁止手段を備える
のが好ましい。即ち、回転体が高速で回転する場合に
は、位置データ出力手段より得られる回転位置の出力間
隔が相対的に短くなるため、詳細な回転位置を得る必要
性が低下する。従って、斯様な場合に位置データ補間手
段による補間を禁止すれば、不要な処理を省くことがで
きる。
【0010】請求項4記載の磁気式エンコーダは、多極
着磁されて回転体に取り付けられている磁性体に対向し
て配置された磁気抵抗素子の出力信号に基づいて、前記
回転体の回転位置を検出するものにおいて、前記磁気抵
抗素子を2つ備えて、位相が互いに異なる二相ベクトル
信号を出力し、これらの二相ベクトル信号を基に適宜演
算して合成を行うことにより、当該二相ベクトル信号の
何れか一方を基準とする位相差が前記二相ベクトル信号
の位相差よりも小さい新たなベクトル信号を生成して出
力するベクトル信号出力手段を備え、このベクトル信号
出力手段によって出力されるベクトル信号に基づいて、
前記回転体の回転位置を検出することを特徴とする。
【0011】即ち、磁気抵抗素子の出力信号は、振幅及
び位相からなるベクトル信号として扱うことが可能であ
るから、位相が互いに異なる二相ベクトル信号に基づき
演算を行ってベクトル合成することで、基準ベクトル信
号に対する位相差が二相ベクトル信号の位相差よりも小
さい新たなベクトル信号を得ることができる。そして、
合成された新たなベクトル信号に基づいて回転体の回転
位置を検出すれば、元の二相ベクトル信号のみから得ら
れる回転位置よりも詳細な位置情報を得ることができ
る。
【0012】この場合、請求項5に記載したように、ベ
クトル信号出力手段を、二相ベクトル信号の何れか一方
を基準として、±φ/2(φは二相ベクトル信号の位
相差,nは自然数)を単位とする分解能の位相差を有す
る新たなベクトル信号を生成出力するように構成すると
良い。
【0013】即ち、二相ベクトル信号の大きさが等しけ
れば、両者を加算,減算すれば±φ/2の位相差を有す
る新たなベクトル信号が生成される。そして、これらの
新たなベクトル信号と二相ベクトル信号との大きさが等
しくなるように調整しそれらを加減算することで、±φ
/4,±3φ/4の位相差を有する新たなベクトル信号
が生成される。以上のようなベクトル演算を必要に応じ
て繰り返すことで、±φ/2を単位とする分解能の位
相差を有する新たなベクトル信号を、必要な精度に応じ
て生成することができる。
【0014】また、この場合、請求項6に記載したよう
に、二相ベクトル信号の位相差を90°に設定するのが
好ましい。即ち、一般的な二相エンコーダにおける二相
信号の位相差は、回転体の回転方向の判別を容易にする
ため(両信号の位相関係が90°毎に変化するように)
90°に設定されている。従って、斯様に構成すれば、
一般的な二相エンコーダより得られる二相信号と同じ9
0°位相差の信号に基づいて回転方向の判別を容易に行
うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1乃至図3を参照して説明する。電気的構成を示
す図1において、回転体1は、例えば永久磁石モータの
ロータなどである。その回転体1の近傍には、磁気抵抗
素子2A,2Bによって構成される位置センサ2が配置
されている。これら2つの磁気抵抗素子2A,2Bは、
回転体1の径に合わせて、両者が出力する信号の位相差
φが90°異なるように一括してパターン化されてい
る。
【0016】磁気抵抗素子2A,2Bの出力信号たるA
相,B相信号は、ゼロクロス検出部・方向判定部(以
下、検出・判定部と称す)3に与えられている。検出・
判定部(基準パルス出力手段)3は、コンパレータによ
ってA相,B相信号のゼロクロス点を検出し、その検出
タイミングでパルス信号(基準パルス信号)を発生させ
てアップダウンカウンタなどで構成されるカウンタ・デ
ータ出力部(位置データ出力手段)4に出力するように
なっている(図2(a),(b)参照)。尚、カウンタ
・データ出力部4に出力されるのは、A相信号に関する
パルス信号のみである。
【0017】各コンパレータからは矩形波状のA相,B
相信号が得られる。ここで、位相差90°のA相,B相
信号にあっては、周知のように、例えば、回転体1の回
転方向が正転の場合においてA相信号がハイレベルの期
間にB相信号の立上がりエッジが出力されるとすれば、
逆転の場合は、A相信号がロウレベルの期間にB相信号
の立上がりエッジが出力される。従って、検出・判定部
3は、A相,B相信号の上記位相関係によって回転体1
の回転方向を判定し、例えば正転の場合はハイレベル,
逆転の場合はロウレベルとなる判定信号DIR をカウンタ
・データ出力部4及び図示しない外部の装置に出力する
ようになっている。
【0018】カウンタ・データ出力部4は、検出・判定
部3より出力されるパルス信号(基準パルス信号)と判
定信号DIR とに基づいてカウント動作を行うようになっ
ている。即ち、判定信号DIR がハイレベルである場合
は、入力されるパルス信号に応じてデータ値DZ として
“0”,“180”を交互に出力する。その状態におい
て判定信号DIR がロウレベルに切り替わると、その時の
データ値が“0”であれば、次にパルス信号が入力され
た場合も“0”を出力する。また、その時のデータ値が
“180”であれば、次のパルス信号で“0”,その次
のパルス信号でも“0”を出力する。
【0019】即ち、回転方向が切り替わった場合は、デ
ータ値“0”を2回連続で出力し、それ以降に入力され
るパルス信号に応じて、再びデータ値“0”,“18
0”を交互に出力するようになっている。出力されるデ
ータ値DZ は、加算器5に与えられる。また、カウンタ
・データ出力部4は、回転方向が切り替わった場合にお
ける2回目のデータ値“0”の出力タイミングにおい
て、クリア信号CZ を後述する減算器11に出力するよ
うになっている。
【0020】また、磁気抵抗素子2Aが出力するA相信
号は、オフセット部6を介してサンプルホールド回路
(S/H)7に与えられている。オフセット部6は交流
信号として出力されるA相信号を全て正側のレベルで取
り扱うためにオフセットを与えて、A相信号の負の最大
値が“0”となるようにレベルシフトするようになって
いる。そして、サンプルホールド回路7は、オフセット
部6より与えられる信号をサンプルホールドしてA/D
変換器8に出力するようになっている。
【0021】A/D変換器8によってデジタル値に変換
されたA相信号は、ROMテーブル(記憶手段)9にア
ドレスとして出力されるようになっている。図3に示す
ように、ROMテーブル9には、A相信号の波形に応じ
た回転体1の回転位置、即ち、位相のデータが記憶され
ている。図2に示したように、検出・判定部3からは、
回転体1の回転位相180°毎にパルス信号が出力され
る。そして、ROMテーブル9には、そのパルス信号に
よって得られる回転体1の回転位置情報を補間するため
のデータが記憶されている。即ち、回転位相0°〜18
0°の間,また、回転位相180°〜360°の間にお
いて回転位置情報を補間する。
【0022】ところで、A相信号のレベル値は、正半波
期間,負半波期間の夫々において重複する値を取るた
め、ROMテーブル9に記憶させるデータは、図3に示
すように波形のa〜b区間(回転位相0°〜90°)及
びc〜d区間(回転位相180°〜270°)に相当す
るデータのみとする。そして、各区間のデータは、夫々
位相0°,180°を基準とする位相の相対値であるか
ら、何れも、0°〜90°を示すデータとなる。
【0023】ROMテーブル9より読み出されて出力さ
れたデータは、シフトレジスタ(SR)10及び減算器
11に与えられており、シフトレジスタ10は、ROM
テーブル9よりn番目のデータDn が与えられるとその
データを保持すると共に、その1つ前のデータ出力周期
において与えられ保持していた(n−1)番目のデータ
Dn-1 を外部に出力するようになっている。
【0024】シフトレジスタ10より出力されたデータ
Dn-1 は、マグニチュードコンパレータ12及び13に
与えられている。コンパレータ12は、データDn-1 を
ROMテーブル9が出力するデータの最小値“0”と比
較して、両者が一致すると減算器11に信号S1(ハイ
レベル)を出力するようになっている。また、コンパレ
ータ13は、データDn-1 をROMテーブル9が出力す
るデータの最大値“90”と比較して、両者が一致する
と減算器11に信号S2(ハイレベル)を出力するよう
になっている。
【0025】また、減算器11には、被減算データ値D
S として“180”が与えられていると共に、検出・判
定部3からの判定信号DIR が与えられている。そして、
減算器11は、信号DIR ,S1,S2に応じて、以下の
ように選択的に動作するようになっている。 DIR S1 S2 出力データDC H H L Dn H L H DS −Dn L H L DS −Dn L L H Dn 尚、減算器11は、出力信号S1,S2の何れかが
“H”になると、次に何れかが“H”になるまで選択さ
れた動作を実行し続けるようになっている。そして、加
算器5は、カウンタ・データ出力部4の出力データと減
算器11の出力データDC とを加算してデータDE を外
部に出力するようになっている。 以上において、加算
器5,オフセット部6,サンプルホールド回路7,A/
D変換器8,ROMテーブル9,シフトレジスタ10,
減算器11,コンパレータ12及び13は、位置データ
補間手段14を構成している。
【0026】次に、本実施例の作用について説明する。
尚、位置センサ2に基づいて検出される電気角360°
が回転体1の機械角360°に対応するものとする。回
転体1が例えば正転方向に回転すると、位置センサ2よ
り正弦波状のA相,B相信号が出力される。そして、A
相信号のゼロクロス点が検出・判定部3において検出さ
れ、その出力パルス数がカウンタ・データ出力部4にお
いてカウントされ、カウント毎にデータDZ が出力され
る。
【0027】一方、位置センサ2より出力されるA相信
号は、測定周期毎にサンプルホールドされA/D変換器
8によりA/D変換されると、ROMテーブル9に読み
出しアドレスとして与えられる。そして、ROMテーブ
ル9からは、位置データDnが出力され、そのデータDn
は、減算器11を経てデータDC となり、そのデータ
DC は、更に、データDZ に加算される。以下、位相区
間を分けて詳細に説明する。
【0028】(1)位相0°〜90° この場合、検出・判定部3は、最初のゼロクロスパルス
の出力によってクリアされており、データDZ は“0”
である。そして、ポイントaにおいて条件が成立する
ため、減算器11は、ROMテーブル9より読み出され
る区間a−bのデータDn をそのままDC として出力
し、そのデータDC は、そのまま加算器5よりデータD
E として外部に出力される。
【0029】(2)位相90°〜180° 図3において、この区間b−cにROMテーブル9より
出力されるデータDnは、区間a−bにおいて出力され
るデータの逆順となり、そのデータ値は順次減少して行
く。そして、ポイントbを経過した次の検出タイミング
においては、シフトレジスタ10の出力データDn-1 =
90となるので、コンパレータ13は、信号S2をハイ
レベルにする。すると、条件が成立するため、減算器
11より出力されるデータDC はDS (180)−Dn
となり、そのまま加算器5よりデータDE として外部に
出力される。
【0030】(3)位相180°〜270° 図3において、この区間c−dにROMテーブル9より
出力されるデータDnは、区間a−bにおいて出力され
るデータと同順となる。そして、ポイントcを経過した
次の検出タイミングにおいては、シフトレジスタ10の
出力データDn-1 =0となるので、コンパレータ12
は、信号S1をハイレベルにする。すると、条件が成
立し、減算器11は、(1)と同様にROMテーブル9
より読み出されるデータDn をそのままDC として出力
する。
【0031】一方、ポイントcにおいては、検出・判定
部3においてゼロクロスパルスが発生し、カウンタ・デ
ータ出力部4におけるカウント値は“1”となり、デー
タDZ =180が加算器5に出力される。従って、加算
器5の出力データDE は、DE =DZ +DC =180+
Dn となる。
【0032】(4)位相270°〜360°(0°) この区間d−eにROMテーブル9より出力されるデー
タDn は、区間c−dにおいて出力されるデータの逆順
であり、(2)の場合と同様にデータ値は順次減少す
る。そして、ポイントdを経過した次の検出タイミング
においては、シフトレジスタ10の出力データDn-1 =
90となり、コンパレータ13は信号S2をハイレベル
にする。すると、条件が成立するため、減算器11よ
り出力されるデータDC はDS (180)−Dn とな
る。
【0033】そして、カウンタ・データ出力部4より、
データDZ =180が加算器5に出力されているので、
加算器5の出力データDE は、DE =DZ +DC =18
0+180−Dn =360−Dn となる。
【0034】一方、回転体2が逆転する場合は、減算器
11の動作条件,に示したように、シフトレジスタ
10の出力データDn-1 が“0”となり、信号S2が
“H”になると、減算器11は、ROMテーブル9より
出力されるデータDn をそのまま出力し、シフトレジス
タ10の出力データDn-1 が“90”となり、信号S1
が“H”になると、減算器11は、出力データDC をD
S (180)−Dn とする。但し、カウンタ・データ出
力部4よりクリア信号CZ が与えられると、上記動作条
件〜は、以下に示す〜に切り替わる。 DIR S1 S2 出力データDC L H L Dn L L H DS −Dn H H L DS −Dn H L H Dn
【0035】尚、回転体1における回転位置の原点を決
定するには、相対的に決定しても問題ない場合は、上述
のように検出・判定部3よりカウンタ・データ出力部4
へ最初のパルスが出力された時にカウンタ・データ出力
部4のカウンタをゼロクリアすれば良い。また、絶対的
な原点を決定する必要がある場合には、原点検出用の位
置センサを回転体1に別途配置すれば良い。
【0036】以上のように本実施例によれば、ROMテ
ーブル9に、回転体1の回転に伴って磁気抵抗素子2A
より出力されるA相信号の振幅レベルをアドレスとし、
その振幅レベルに対応する位相をデータとして記憶させ
ておき、A相信号の振幅レベルをA/D変換してROM
テーブル9にアドレスを与えてデータを読み出すこと
で、A相信号のゼロクロス点の検出に応じて得られる1
80°単位の位相データを補間するようにした。
【0037】即ち、基準パルス信号に基づいてカウンタ
・データ出力部4より得られる回転体1の回転位置DZ
よりも詳細な位置データDC をROMテーブル9より得
ることにより、回転体1の回転速度が低く、基準パルス
信号が出力されない期間においても回転位置データDZ
の補間することができるので、回転位置の検出精度を向
上させることができる。また、補間された回転位置デー
タDE は位相の即値として出力されるので、その出力結
果を容易に利用することができる。そして、従来とは異
なり、位置データ補間手段14は2つ以上のパルスの出
力を待たずとも補間を行うことができるので、回転体1
の回転速度が比較的低い領域においても補間を行うこと
ができる。
【0038】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実
施例では、回転体1の回転数を検出する回転数検出部
(補間禁止手段)15が設けられている。その回転数検
出部15は、検出・判定部3より出力されるパルス信号
数を単位時間内(例えば、1分間)にカウントすること
で回転数(rpm)を検出するようになっている。
【0039】そして、検出した回転数が所定値(例え
ば、1500rpm)以上になると、加算器5に補間禁
止信号を出力することで加算器5による(DE =DZ +
DC )の演算を禁止して(DE =DZ )として出力させ
るようにする。
【0040】即ち、回転体1が高速で回転する場合に
は、カウンタ・データ出力部4より得られる回転位置の
出力間隔が相対的に短くなるため、詳細な回転位置を得
る必要性が低下する。従って、以上のように構成した第
2実施例によれば、斯様な場合に位置データ補間手段1
4による補間を禁止することで、不要な処理を省くこと
ができる。
【0041】図5乃至図8は本発明の第3実施例を示す
ものである。第3実施例は、回転体1の回転位置を得る
ために、第1及び第2実施例と同様に位置センサ2を用
いるが、詳細な回転位置を求めるための方式が異なって
いる。即ち、図5に示すように、磁気抵抗素子2A,2
Bが出力するA相,B相信号は、検出・判定部16に与
えられていると共に、信号合成部(ベクトル信号出力手
段)17にも与えられている。
【0042】信号合成部17は、A相,B相信号を後述
するようにベクトル演算することによってC〜H相信号
を生成し、検出・判定部16に出力するようになってい
る。検出・判定部16は、A〜H相信号のゼロクロス点
を夫々検出して、ゼロクロス検出パルスを8入力ORゲ
ート18を介してカウンタ・データ出力部19に出力す
るようになっている。また、検出・判定部16は、第1
実施例における検出・判定部3と同様に、A相,B相信
号の位相関係に基づいて判定信号DIR をカウンタ・デー
タ出力部19に出力する。
【0043】カウンタ・データ出力部19は、ORゲー
ト18より与えられるパルス入力数を判定信号DIR に応
じてアップ/ダウンカウントし、そのカウント値に応じ
た位相データDZ を外部に出力するようになっている。
【0044】ここで、信号合成部17におけるベクトル
演算について説明する。磁気抵抗素子2A,2Bが出力
するA相,B相信号をVa,Vbとすると、これらは、
位相差が(φ=)90°(π/2)異なるベクトルとし
て扱うことができる。図7に、ベクトルVaを基準とす
るベクトルダイヤグラムを示す。この図7において、 Va+Vb=Vc …(1) として得られるベクトルVcは、ベクトルVaに対して
位相が+π/4の関係にある。また、 Va−Vb=Vd …(2) として得られるベクトルVdは、ベクトルVaに対して
位相が−π/4の関係にある。
【0045】即ち、 Va=Asinωt Vb=Bsinωt とすると、 Va+Vb=Asinωt+Bsinωt =(A+B1/2 ・sin(ωt+sin−1(B/(A+B1/2)) となる。
【0046】ここで、 sin−1(B/(A+B1/2) =tan−1(B/(A+B1/2) /(1−(B/(A+B)))1/2) =tan−1(B/(A+B1/2) /(A/(A+B1/2) であるから、 Vc=Va+Vb=(A+B1/2 ・sin(ωt+tan−1(B/A)) …(3) となる。同様に、 Vd=Va−Vb=(A+B1/2 ・sin(ωt−tan−1(B/A)) …(4) となる。ここで、A=Bであれば、tan−1(B/
A)=π/4となる。
【0047】同様にして、 21/2Va+Vc=Ve …(5) として得られるベクトルVeは、ベクトルVaに対して
位相が+π/8の関係にあり、 21/2Va+Vd=Vf …(6) として得られるベクトルVfは、ベクトルVaに対して
位相が−π/8の関係にある。
【0048】また、 21/2Vb+Vc=Vg …(7) として得られるベクトルVgは、ベクトルVaに対して
位相が+3π/8の関係にあり、 Vd−21/2Vb=Vf …(8) として得られるベクトルVfは、ベクトルVaに対して
位相が−3π/8の関係にある。
【0049】図6は、以上のようにベクトル演算を行う
信号合成部17の詳細な構成を示すものである。この図
6において、ベクトルVa,Vbは加算器20及び減算
器21に与えられている。加算器20からは、ベクトル
Vcが合成されて出力されると共に、その出力端子は、
加算器22及び23の一方の入力端子に接続されてい
る。また、減算器21からは、ベクトルVdが合成され
て出力されると共に、その出力端子は、加算器24及び
減算器25一方の入力端子に接続されている。
【0050】また、ベクトルVaは係数21/2を乗じ
る係数乗算器26を介して、加算器22及び24の他方
の入力端子に与えられており、ベクトルVbは係数2
1/2を乗じる係数乗算器27を介して、加算器23及
び減算器25の他方の入力端子に与えられている。そし
て、加算器22,24,23並びに減算器25からは、
ベクトルVe,Vf,Vg並びにVhが夫々合成されて
出力されるようになっている。
【0051】図8は、A相〜G相信号の波形に基づいて
出力されるゼロクロスパルスの位相関係を示すものであ
る。尚、各信号の振幅レベルは、図示の都合上等しくし
ている。図8(a)において、B相信号はA相信号に対
して位相がπ/2進んでおり、両者の波形に基づくゼロ
クロスパルスは、π/2毎に出力される。そして、図8
(b)において、C相信号はA相信号に対して位相がπ
/4進みであり、D相信号はA相信号に対して位相がπ
/4遅れであるから、両者の波形に基づくゼロクロスパ
ルスは、A相信号を基準としてπ/4ずれた位相でπ/
2毎に出力される。
【0052】また、図8(c)において、E相信号はA
相信号に対して位相がπ/8進みであり、F相信号はA
相信号に対して位相がπ/8遅れであるから、F相信号
はE相信号に対してπ/4遅れとなり、F相信号パルス
の次に出力されるE相信号パルスは、3π/4後に出力
される。そして、図8(d)において、G相信号はA相
信号に対して位相が3π/8進みであり、H相信号はA
相信号に対して位相が3π/8遅れであるから、両者の
波形に基づくパルスの出力パターンは、E相,F相信号
波形に基づくパルスの出力パターンに対してπ/4ずれ
た位相となる。
【0053】以上の各相信号波形に基づくセロクロスパ
ルスの出力パターンをORゲート18によって足し合わ
せると図8(e)に示すようになり、パルスは、電気角
22.5°間隔で出力される。そして、カウンタ・デー
タ出力部19は、例えばA相信号を基準として、パルス
が入力される毎に22.5°ずつ加減算したデータ値を
DZ として出力する。
【0054】以上のように第3実施例によれば、磁気抵
抗素子2A,2Bにより、位相が互いにπ/2異なる二
相ベクトル信号を出力し、これらの二相ベクトル信号を
基に信号合成部17によりベクトル演算して合成を行う
ことにより、当該二相ベクトル信号を基準として位相差
が±π/4,±π/8,±3π/8となる新たなベクト
ル信号を生成して出力するようにし、これらのベクトル
信号に基づいて、回転体1の回転位置を検出するように
した。従って、元の二相(A,B)ベクトル信号のみか
ら得られる回転位置よりも詳細な位置情報を得ることが
できる。
【0055】そして、二相ベクトル信号と新たに生成し
たベクトル信号の大きさが等しくなるように調整しなが
らこれらの加減算を行うことで、二相ベクトル信号の何
れか一方を基準として、±φ/2(nは自然数)を単
位とする分解能の位相差を有する新たなベクトル信号を
必要な精度に応じて生成することができる。
【0056】また、位相差φを90°(π/2)に設定
することで、一般的な二相エンコーダより得られる二相
信号と同じ90°位相差の信号に基づいて回転方向の判
別を容易に行うことができる。
【0057】図9及び図10は本発明の第4実施例を示
すものである。第4実施例では、第3実施例における信
号合成部17に代わって信号合成部(ベクトル信号出力
手段)17Aを用いるものである。その他の構成は第3
実施例と同様であり、信号合成部17Aについてのみ説
明する。
【0058】図9において、信号合成部17Aは、信号
合成部17より係数乗算器26,27を削除し、加算器
20,減算器21の出力側に正規化部28,29を配置
したものである。即ち、第3実施例においては、ベクト
ルVc,Vdを合成するために(3),(4)式の演算
を行うと、それらの振幅は、ベクトルVa,Vbの振幅
の21/2倍になっている。従って、ベクトルVc,V
dとベクトルVa,Vbとを用いてベクトルVe〜Vh
を合成する場合には、ベクトルVa,Vbに係数2
1/2を乗じて演算を行っていた。
【0059】これに対して、第4実施例においては、加
算器20,減算器21によりベクトルVc,Vdを得る
と、そのベクトルVc,Vdの振幅レベルを正規化部2
8,29によって正規化する。即ち、この場合、正規化
部28,29において係数2 −1/2を乗じる。する
と、正規化されたベクトルVcn,Vdnの振幅レベルは
“1”となるので、ベクトルVa,VbとベクトルVc
n,Vdnとを直接加減算することによってベクトルV
e′〜Vh′を合成することができる(図10参照)。
【0060】以上のように構成された第4実施例によっ
ても、第3実施例と同様の効果を得ることができる。
【0061】図11乃至図13は本発明の第5実施例を
示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を
付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明
する。電気的構成を示す図11において、第1実施例の
検出・判定部3に代えて、A相信号のゼロクロス検出の
みを行うゼロクロス検出部(基準パルス出力手段)30
が配置されている。
【0062】また、磁気抵抗素子2A,2Bより出力さ
れるA相,B相信号は、第1実施例と同様のオフセット
部6A,6B,サンプルホールド回路7A,7B,A/
D変換器8A,8Bを介してラッチ31A,31Bに夫
々与えられている。そして、ラッチ31A,31Bの出
力データは、マイクロコンピュータ(マイコン)32の
データバスに出力されるようになっている。
【0063】マイコン32は、ラッチ31A,31Bに
ラッチ信号SL を出力するようになっている。また、マ
イコン32は、内部にROMテーブル32aを有してお
り、ラッチ31A,31Bより与えられるA相,B相信
号のA/D変換値と、ROMテーブル(記憶手段)32
aに記憶されているテーブルデータとに応じて補間デー
タDC 及び判定信号DIR を決定し、加算器5及びカウン
タ・データ出力部4に出力するようになっている。
【0064】尚、オフセット部6A,6B,サンプルホ
ールド回路7A,7B,A/D変換器8A,8B,ラッ
チ31A,31B並びにマイコン32は、位置データ補
間手段33を構成している。
【0065】次に、第5実施例の作用について図12及
び図13をも参照して説明する。図12は、マイコン3
2が行うデータ補間処理の制御内容を示すフローチャー
トであり、一定のサンプリング周期毎に実行されるもの
である。図12において、マイコン32は、ラッチ信号
SL を出力してA相,B相信号のA/D変換値をラッチ
する(ステップS1)。そして、ラッチ31Aのみにイ
ネーブル信号(図示せず)を与えてA相信号のデータの
みをデータバスに出力させて読み込む(ステップS
2)。
【0066】それから、マイコン32は、読み込んだA
相信号のデータ値が、機械角30°単位に相当する値か
否かを判断する(ステップS3)。ここで、図13に示
すように、ROMテーブル32aには、回転体1の機械
角30°毎においてA相,B相信号が示す信号レベルの
組合わせがテーブルデータとして記憶されている。尚、
図13においては、各信号レベルのデータ値は交流振幅
レベルで示しており、ラッチ31A,31Bより与えら
れるA/D変換値そのものではない。
【0067】即ち、マイコン32は、ステップS3にお
いて、ステップS2で読み込んだA相信号のデータ値
が、0,0.5,0.87,1,−0.5,−0.8
7,−1の何れかであるか否かを判断し、「YES」で
あればステップS4に移行し、「NO」であれば処理を
終了する。
【0068】ステップS4において、マイコン32は、
今度はラッチ31Bのみにイネーブル信号を与えてB相
信号のデータのみをデータバスに出力させて読み込む
と、ステップS2で読み込んだA相信号のデータと併せ
て回転体1の回転位相を判定すると(ステップS5)補
間データDC を出力する(ステップS6)。但し、回転
位相が“180”である場合は、補間データDC は
“0”を出力する。例えば、A相が“0.5”であり、
B相が“0.87”である場合、回転位相は一意に30
°と判定される。
【0069】続いて、マイコン32は、内部のRAM
(図示せず)に記憶させた前回の回転位相を読み出して
回転体1の回転方向を判定する(ステップS7,S
8)。即ち、前回の回転位相が0°であれば回転方向は
正転と判定され、前回の回転位相が60°であれば回転
方向は逆転と判定される。そして、判定した回転方向に
応じて判定信号DIR のレベルを設定する(ステップS
9)。それから、今回の回転位相をRAMに記憶させる
と、処理を終了する。
【0070】以上のように第5実施例によれば、マイコ
ン32のROMテーブル32aに、回転体1の機械角3
0°毎にA相,B相信号が示す信号レベルの組合わせを
テーブルデータとして記憶させ、A相信号のゼロクロス
点の検出に応じて得られる180°単位の位相データを
補間するようにした。従って、マイコン32の処理速度
に応じて、補間データの分解能を設定することができ
る。
【0071】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。位置センサ2から出力される二相信
号の波形は略正弦波であるとしたが、磁気回路の構成に
よっては、波形に歪みが生じて対称とならない場合もあ
る。そのような場合であっても、その歪んだ波形に対応
する回転位置データをROMテーブル9に記憶させれば
良い。カウンタ・データ出力回路4においてB相信号の
パルスも同時にカウントするようにしても良い。カウン
タ・データ出力回路4に代えて、カウント値をそのまま
出力するカウンタを配置し、減算器11からの出力デー
タは、前記カウンタ値の下位ビットとして出力するよう
にしても良い。その場合、データを利用する側で、上位
のカウント値をデコードすれば良い。
【0072】回転体1の回転方向を判別する必要がない
場合には、磁気抵抗素子は例えば2Aのみでも良い。回
転体1の機械角と電気角とが一致するものに限らず、例
えば、2(電気角)=(機械角)のような極数の回転体
に適用しても良い。第2実施例において、回転数検出部
15が出力する補間禁止信号を減算器11に与えて、D
C =0を出力させても良い。第4実施例において、ベク
トルVe′〜Vh′を用いて更に合成を行う場合には、
ベクトルVe′〜Vh′の振幅レベルも正規化してベク
トルVen〜Vhnを用いれば良い。この場合、係数として
は、1/(2・cos(22.5°))を乗じれば良
い。
【0073】第3または第4実施例において、ベクトル
信号出力手段によって生成出力する新たなベクトル信号
は、元の二相ベクトル信号の位相差φに対し、何れか一
方を基準として±φ/2,±φ/4,±φ/8,±3φ
/8の位相差を有するものに限らず、±φ/3,±φ/
5,±φ/6等、適宜ベクトル演算して生成すれば良
い。第5実施例における回転位相30°単位の補間はあ
くまでも一例であり、補間データの分解能は適宜設定す
れば良い。また、第5実施例において、マイコン32が
第2実施例のように回転体1の回転数を検出し、その回
転数が所定値以上になると補間を禁止するように構成し
ても良い。回転体は、モータのロータに限ることなく回
転することにより磁界の変化が比較的滑らかに検出され
るものであれば良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気エン
コーダによれば、位置データ補間手段は、基準パルス信
号が出力されることで位置データ出力手段より得られる
回転体の回転位置よりも詳細な位置データを記憶手段よ
り得て、回転位置データの補間を行うことができ、位置
検出の分解能を向上させることができる。そして、従来
とは異なり、2つ以上のパルスの出力を待たずとも補間
を行うことができるので、回転体の回転速度が比較的低
い領域においても回転位置データを補間することができ
る。
【0075】また、位相が互いに異なる二相ベクトル信
号を得て演算によりベクトル合成を行うことで、基準ベ
クトル信号に対する位相差が二相ベクトル信号の位相差
よりも小さい新たなベクトル信号を得ることができる。
そして、合成された新たなベクトル信号に基づいて回転
体の回転位置を検出すれば、元の二相ベクトル信号のみ
から得られる回転位置よりも詳細な位置情報を得ること
ができるので、位置検出の分解能を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、電気的構成を示す
機能ブロック図
【図2】(a)は磁気抵抗素子の出力信号波形、(b)
は(a)のゼロクロス点において出力されるパルス信号
を示す
【図3】磁気抵抗素子の出力信号波形とROMテーブル
に記憶されている回転位置データとの関係を示す図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図6】信号合成部の詳細な構成を示す図
【図7】ベクトルダイヤグラム
【図8】A相〜H相信号波形と、各波形のゼロクロス点
で出力されるパルス信号との関係を示す図
【図9】本発明の第4実施例を示す図6相当図
【図10】図7相当図
【図11】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図12】マイクロコンピュータが実行するデータ補間
処理のフローチャート
【図13】マイクロコンピュータのROMテーブルに記
憶されるデータの一例を示す図
【符号の説明】
1は回転体、2は位置センサ、2A,2Bは磁気抵抗素
子、3はゼロクロス検出部・方向判定部(基準パルス出
力手段)、9はROMテーブル(記憶手段)、4は位置
データ補間手段、15は回転数検出部(補間禁止手
段)、17,17Aは信号合成部(ベクトル信号出力手
段)、30はゼロクロス検出部(基準パルス出力手
段)、32aはROMテーブル(記憶手段)、33は位
置データ補間手段を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多極着磁されて回転体に取り付けられて
    いる磁性体に対向して配置された磁気抵抗素子の出力信
    号に基づいて、前記回転体の回転位置を検出する磁気式
    エンコーダにおいて、 前記磁気抵抗素子の出力信号レベルが基準レベルと等し
    くなった時に基準パルス信号を出力する基準パルス出力
    手段と、 この基準パルス出力手段によって出力される基準パルス
    信号に基づいて前記回転体の回転位置データを出力する
    位置データ出力手段と、 前記磁気抵抗素子の出力信号レベルに対応する前記回転
    体の位置データを予め記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている位置データに基づいて、
    前記位置データ出力手段によって出力される回転位置デ
    ータの補間を行う位置データ補間手段とを備えたことを
    特徴とする磁気式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 位置データ出力手段は、基準パルス出力
    手段によって出力される基準パルス信号のパルス数をカ
    ウントし、そのカウント値に応じた回転位置データを出
    力するように構成され、 位置データ補間手段は、記憶手段に記憶されている位置
    データを磁気抵抗素子の出力信号レベルに応じて読み出
    し、その位置データを前記位置データ出力手段より出力
    される回転位置データに加算するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気式エンコーダ。
  3. 【請求項3】 回転体の回転速度が所定速度以上となっ
    た場合に、位置データ補間手段による補間を禁止させる
    補間禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1または
    2記載の磁気式エンコーダ。
  4. 【請求項4】 多極着磁されて回転体に取り付けられて
    いる磁性体に対向して配置された磁気抵抗素子の出力信
    号に基づいて、前記回転体の回転位置を検出する磁気式
    エンコーダにおいて、 前記磁気抵抗素子を2つ備えて、位相が互いに異なる二
    相ベクトル信号を出力し、 これらの二相ベクトル信号を基に適宜演算して合成を行
    うことにより、当該二相ベクトル信号の何れか一方を基
    準とする位相差が、前記二相ベクトル信号の位相差より
    も小さい新たなベクトル信号を生成して出力するベクト
    ル信号出力手段を備え、 このベクトル信号出力手段によって出力されるベクトル
    信号に基づいて、前記回転体の回転位置を検出すること
    を特徴とする磁気式エンコーダ。
  5. 【請求項5】 ベクトル信号出力手段は、二相ベクトル
    信号の何れか一方を基準として、φ/2(φは二相ベ
    クトル信号の位相差,nは自然数)を単位とする分解能
    の位相差を有する新たなベクトル信号を生成出力するこ
    とを特徴とする請求項4記載の磁気式エンコーダ。
  6. 【請求項6】 二相ベクトル信号の位相差が、90°に
    設定されていることを特徴とする請求項3乃至5の何れ
    かに記載の磁気式エンコーダ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027999A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2013099165A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Ricoh Co Ltd 検出装置、駆動装置
CN111693072A (zh) * 2019-03-15 2020-09-22 美蓓亚三美株式会社 位置检测装置

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