JP3059969B2 - 車両用車椅子固定装置 - Google Patents
車両用車椅子固定装置Info
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- JP3059969B2 JP3059969B2 JP7341585A JP34158595A JP3059969B2 JP 3059969 B2 JP3059969 B2 JP 3059969B2 JP 7341585 A JP7341585 A JP 7341585A JP 34158595 A JP34158595 A JP 34158595A JP 3059969 B2 JP3059969 B2 JP 3059969B2
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- hook
- fixing device
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- hooks
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、身障者が自分の
愛車つまり日常使用している車椅子のまま乗り込んだ車
両で移動する場合、車椅子の車両への固定が簡単な車両
用車椅子固定装置に関する。
愛車つまり日常使用している車椅子のまま乗り込んだ車
両で移動する場合、車椅子の車両への固定が簡単な車両
用車椅子固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用車椅子固定装置として、特
開平1−136657号公報に記載されるように、車両
後端のリフトにより乗り込んだ車椅子の前後端を固定す
るためにフロアに埋設され巻き取り自在な布ベルトの先
端にフック又はカラビナ等の係止部を設け、その係止部
を手動で車椅子のクロスバー等に係止させて固定させる
手段が開示されている。特に、車椅子は、身障者の障害
の度合い、性別、身体の大きさ及び筋力等により、その
形状並びに車幅、前後輪の車径等の寸法が千差万別であ
って、布ベルトにより調整が必要とされる。
開平1−136657号公報に記載されるように、車両
後端のリフトにより乗り込んだ車椅子の前後端を固定す
るためにフロアに埋設され巻き取り自在な布ベルトの先
端にフック又はカラビナ等の係止部を設け、その係止部
を手動で車椅子のクロスバー等に係止させて固定させる
手段が開示されている。特に、車椅子は、身障者の障害
の度合い、性別、身体の大きさ及び筋力等により、その
形状並びに車幅、前後輪の車径等の寸法が千差万別であ
って、布ベルトにより調整が必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の改良さ
れた車両用車椅子固定装置であっても、布ベルトである
ため締付け力を付与させなければならず、車椅子の周囲
の4箇所で布ベルトを全て調整しながら締付けることは
介護者に大変な労力を必要とし、介護を受ける身障者の
気分を煩わせ、両者に不愉快感を抱かせたりした。
れた車両用車椅子固定装置であっても、布ベルトである
ため締付け力を付与させなければならず、車椅子の周囲
の4箇所で布ベルトを全て調整しながら締付けることは
介護者に大変な労力を必要とし、介護を受ける身障者の
気分を煩わせ、両者に不愉快感を抱かせたりした。
【0004】したがって、この発明の目的は、多種多様
な車椅子にも簡単に固定・解除ができ、しかも未使用時
には係止部がフロアーに面一に収納される車両用車椅子
固定装置を実現することにある。
な車椅子にも簡単に固定・解除ができ、しかも未使用時
には係止部がフロアーに面一に収納される車両用車椅子
固定装置を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、請求項1に係る発明の構成は、車載された車椅子を
フロアに固定する係止部を、電動駆動部により進行方向
と平行に回動し、前記車椅子に取り付けた補助金具に係
止させるとともに、フロアと面一に収納可能とした車両
用車椅子固定装置において、前記補助金具を、車椅子の
ベースパイプの前端部と後端部とにそれぞれ固着すると
ともに、前記係止部として、内側から前方へ起動して前
端部の補助金具に係合する左右で一対の前方フックと、
内側から後方へ起動して後端部の補助金具に係合する左
右で一対の後方フックとを前後の同一線方向に配置し、
車椅子を前後車輪付近の四隅で係合し車椅子の前後端を
外側へ押圧することにより固定することにある。
の、請求項1に係る発明の構成は、車載された車椅子を
フロアに固定する係止部を、電動駆動部により進行方向
と平行に回動し、前記車椅子に取り付けた補助金具に係
止させるとともに、フロアと面一に収納可能とした車両
用車椅子固定装置において、前記補助金具を、車椅子の
ベースパイプの前端部と後端部とにそれぞれ固着すると
ともに、前記係止部として、内側から前方へ起動して前
端部の補助金具に係合する左右で一対の前方フックと、
内側から後方へ起動して後端部の補助金具に係合する左
右で一対の後方フックとを前後の同一線方向に配置し、
車椅子を前後車輪付近の四隅で係合し車椅子の前後端を
外側へ押圧することにより固定することにある。
【0006】また、請求項2に係る発明の構成は、前記
前方フック及び後方フックの左右一対を、凹部底面の回
動軸に固着するとともに、その回動軸に各一対のフック
の間で固着されたリンクを、前後方向へ配置されたボー
ルねじにより駆動させることで、前方フック及び後方フ
ックをそれぞれ起動させることができる車両用車椅子固
定装置である。
前方フック及び後方フックの左右一対を、凹部底面の回
動軸に固着するとともに、その回動軸に各一対のフック
の間で固着されたリンクを、前後方向へ配置されたボー
ルねじにより駆動させることで、前方フック及び後方フ
ックをそれぞれ起動させることができる車両用車椅子固
定装置である。
【0007】
【作用】上記請求項1に係る車両用車椅子固定装置で
は、車椅子に取り付けた補助金具は、車椅子のベースパ
イプの前端部と後端部とにそれぞれ固着されているか
ら、車椅子の車輪に近いところでそれぞれ係合して安定
度が高まる一方、車載された車椅子を固定する係止部
は、内側から前方へ起動して前端部の補助金具に係合す
る前方フックと、内側から後方へ起動して後端部の補助
金具に係合する後方フックとを左右で一対として備え、
前後方向においては同一線方向に配置し、車椅子を前後
車輪付近で係合し車椅子の前後端を外側へ押圧すること
により固定するから、前後方向は内側から前後方向へ起
動する前後フックの配置で、幅方向は前後の同一線方向
に前後フックを配置したことで、床下へ収納した前後方
フックの占有面積は小さくなり、車椅子固定装置を取り
付けることができる車両の種類を増やすことができる。
は、車椅子に取り付けた補助金具は、車椅子のベースパ
イプの前端部と後端部とにそれぞれ固着されているか
ら、車椅子の車輪に近いところでそれぞれ係合して安定
度が高まる一方、車載された車椅子を固定する係止部
は、内側から前方へ起動して前端部の補助金具に係合す
る前方フックと、内側から後方へ起動して後端部の補助
金具に係合する後方フックとを左右で一対として備え、
前後方向においては同一線方向に配置し、車椅子を前後
車輪付近で係合し車椅子の前後端を外側へ押圧すること
により固定するから、前後方向は内側から前後方向へ起
動する前後フックの配置で、幅方向は前後の同一線方向
に前後フックを配置したことで、床下へ収納した前後方
フックの占有面積は小さくなり、車椅子固定装置を取り
付けることができる車両の種類を増やすことができる。
【0008】また、請求項2に係る発明の構成は、請求
項1記載の前方フック及び後方フックは前後の同一線方
向に配置され、左右一対でそれぞれの回動軸に固着する
とともに、その回動軸に各一対のフックの間で固着され
たリンクを、前後方向へ配置されたボールねじにより駆
動させることで、薄い床下凹部に前方フック及び後方フ
ックとリンクとを並べて配置できるから、上記と同様に
床下凹部の面積を小さくすることができる。
項1記載の前方フック及び後方フックは前後の同一線方
向に配置され、左右一対でそれぞれの回動軸に固着する
とともに、その回動軸に各一対のフックの間で固着され
たリンクを、前後方向へ配置されたボールねじにより駆
動させることで、薄い床下凹部に前方フック及び後方フ
ックとリンクとを並べて配置できるから、上記と同様に
床下凹部の面積を小さくすることができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明に係る車両用車椅子固定装置
を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る車
両用車椅子固定装置のフロアと面一の固定装置の平面図
である。その固定装置は、凹部底面1の前後端に、鉤形
状の左右のフック2,2を連動軸3により回動自在に設
ける。その連動軸3は、ウォームピニオンギヤ4を介し
てギヤボックス5に連設され、そのギヤボックス5は、
車両の内側にスイッチを取り付けた電動モーター6で駆
動される。図2は図1側面の説明図であって、スイッチ
7により始動した電動モーター6の駆動力はギヤーボッ
クス5で動力減速調整し馬力を向上され、ウォームピニ
オンギヤ4を介して連動軸3に伝達され、フック2,2
が回動される。また、フック2の下端及び連動軸3には
リミットスイッチ8,9が設けられ、フック2の収納時
及び係止時の作動範囲を制御している。フック2を係止
する補助金具10は、図3に示すように車椅子11のベ
ースパイプ12を挟持するように2枚の支持板13,1
4で螺着され、内側の支持板13にはフック2の鉤部を
係止するコ字状金具15が突設されている。
を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る車
両用車椅子固定装置のフロアと面一の固定装置の平面図
である。その固定装置は、凹部底面1の前後端に、鉤形
状の左右のフック2,2を連動軸3により回動自在に設
ける。その連動軸3は、ウォームピニオンギヤ4を介し
てギヤボックス5に連設され、そのギヤボックス5は、
車両の内側にスイッチを取り付けた電動モーター6で駆
動される。図2は図1側面の説明図であって、スイッチ
7により始動した電動モーター6の駆動力はギヤーボッ
クス5で動力減速調整し馬力を向上され、ウォームピニ
オンギヤ4を介して連動軸3に伝達され、フック2,2
が回動される。また、フック2の下端及び連動軸3には
リミットスイッチ8,9が設けられ、フック2の収納時
及び係止時の作動範囲を制御している。フック2を係止
する補助金具10は、図3に示すように車椅子11のベ
ースパイプ12を挟持するように2枚の支持板13,1
4で螺着され、内側の支持板13にはフック2の鉤部を
係止するコ字状金具15が突設されている。
【0010】上記実施例では、車両の進行方向と平行に
回動する係止部を、車椅子の中央から前後端を外側に押
圧する固定装置であるが、車椅子の前後端を挟持する固
定装置であってもよい。つまり、図4のように連動軸3
が固定装置の中心に近づいた形式であって、電動車椅子
のように座席下にバッテリー及び制御装置が組み込ま
れ、座席下に補助金具を取り付けるスペースがない形式
の車椅子に対し有効である。
回動する係止部を、車椅子の中央から前後端を外側に押
圧する固定装置であるが、車椅子の前後端を挟持する固
定装置であってもよい。つまり、図4のように連動軸3
が固定装置の中心に近づいた形式であって、電動車椅子
のように座席下にバッテリー及び制御装置が組み込ま
れ、座席下に補助金具を取り付けるスペースがない形式
の車椅子に対し有効である。
【0011】このように、車両用車椅子固定装置の係止
部を、電動駆動部により回動し且つフロアと面一に収納
可能とし、前記電動駆動部の入力部を車椅子の座席近く
に設けるとともに、前記係止部を、前記車椅子に取り付
けた補助金具に係止させるから、電動車椅子から手動の
ものまで多種多様な車椅子を簡単に車両へ固定・解除が
でき、しかも未使用時には係止部がフロアーに面一に収
納され車椅子の移動ばかりでなく、荷物の積載にも有効
となる。特に、係止部の電動駆動部を車椅子ではなく車
両に設け、身障者個人の車椅子には補助金具を取り付け
るだけなので、長距離移動でも身障者が疲れることなく
快適な移動時間を過ごすことができる。また、車両用車
椅子固定装置の係止部を、進行方向と平行に回動させ、
車椅子の前後端を挟持し又は前後端を外側へ押圧するこ
とにより固定するものであるから、車両の発進・停止時
の進行方向の衝撃に対し有効であって、前後の係止部が
反対方向に係止されるから前後方向へ荷重がかかった側
が沈み込んで車椅子が転倒するようなことも防止し、車
両の不意の急ブレーキなどにも十分安全な対処ができ
る。更に、前記係止部を、ボールねじの回転により移動
するねじ部材を介して車両の進行方向と平行に回動させ
るから、係止部への駆動力の伝達が効率よく行われ、従
来、係止部への駆動力が大きいために、途中の伝達部材
が欠損するようなことを防止できる。
部を、電動駆動部により回動し且つフロアと面一に収納
可能とし、前記電動駆動部の入力部を車椅子の座席近く
に設けるとともに、前記係止部を、前記車椅子に取り付
けた補助金具に係止させるから、電動車椅子から手動の
ものまで多種多様な車椅子を簡単に車両へ固定・解除が
でき、しかも未使用時には係止部がフロアーに面一に収
納され車椅子の移動ばかりでなく、荷物の積載にも有効
となる。特に、係止部の電動駆動部を車椅子ではなく車
両に設け、身障者個人の車椅子には補助金具を取り付け
るだけなので、長距離移動でも身障者が疲れることなく
快適な移動時間を過ごすことができる。また、車両用車
椅子固定装置の係止部を、進行方向と平行に回動させ、
車椅子の前後端を挟持し又は前後端を外側へ押圧するこ
とにより固定するものであるから、車両の発進・停止時
の進行方向の衝撃に対し有効であって、前後の係止部が
反対方向に係止されるから前後方向へ荷重がかかった側
が沈み込んで車椅子が転倒するようなことも防止し、車
両の不意の急ブレーキなどにも十分安全な対処ができ
る。更に、前記係止部を、ボールねじの回転により移動
するねじ部材を介して車両の進行方向と平行に回動させ
るから、係止部への駆動力の伝達が効率よく行われ、従
来、係止部への駆動力が大きいために、途中の伝達部材
が欠損するようなことを防止できる。
【0012】上記実施例の取付金具は、車椅子の前後端
の左右両側に、合計4箇所取り付けられているが、取付
金具の個数を減らすために、図5(a)のような伸縮自
在なシャフト部20の両側に備える取付金具21を、図
5(b)のように車椅子のベースパイプ12に取り付け
るとともに、フック2,2の回動範囲を拡大し、前記金
具を前後のフック2,2により挟持して固定することも
可能である。
の左右両側に、合計4箇所取り付けられているが、取付
金具の個数を減らすために、図5(a)のような伸縮自
在なシャフト部20の両側に備える取付金具21を、図
5(b)のように車椅子のベースパイプ12に取り付け
るとともに、フック2,2の回動範囲を拡大し、前記金
具を前後のフック2,2により挟持して固定することも
可能である。
【0013】図6ないし図9は、他の実施例に係る車両
用車椅子固定装置の説明図であって、その固定装置は、
凹部底面1の中心に対し対称に配置された前後2組の駆
動部A,Bがあり、それらの構成は同じであるから駆動
部Aについて説明を行う。なお、凹部の開口部を覆うカ
バー1cを省略している場合がある。図6は車椅子固定
した状態の説明図であって、凹部底面1に立設し、先端
を鉤形状に形成した左右の前方フック2a,2aは、連
動軸3aにより回動自在に設けられている。31aは、
ギヤボックス5aを介して電動モーター6aに連設され
たリードスクリューで、螺着されたねじ部材であるムー
ブカバー32aはねじ溝が刻設されたリードスクリュー
31aの回転により前後動する。そして、ムーブカバー
32aは、連動軸3aに固着された取付部材33aへリ
ンク34aにより連結されており、電動モーター6の駆
動力が前方フック2a,2aに伝達される。前方フック
2aの収納時及び係止時の作動は、車椅子横の制御盤
(図示省略)からリレー1aを介して制御され、前方フ
ック2aの降下時には下降リミッター8aから、上昇時
には上昇リミッター9aからそれぞれ最終停止時期の情
報がリレー1aへ伝達され、また、フック2の上昇時に
は、減速リミッター35aにより車椅子に接触した以
降、回動速度が減速され、所定時間経過すると停止し、
車椅子を固定する。
用車椅子固定装置の説明図であって、その固定装置は、
凹部底面1の中心に対し対称に配置された前後2組の駆
動部A,Bがあり、それらの構成は同じであるから駆動
部Aについて説明を行う。なお、凹部の開口部を覆うカ
バー1cを省略している場合がある。図6は車椅子固定
した状態の説明図であって、凹部底面1に立設し、先端
を鉤形状に形成した左右の前方フック2a,2aは、連
動軸3aにより回動自在に設けられている。31aは、
ギヤボックス5aを介して電動モーター6aに連設され
たリードスクリューで、螺着されたねじ部材であるムー
ブカバー32aはねじ溝が刻設されたリードスクリュー
31aの回転により前後動する。そして、ムーブカバー
32aは、連動軸3aに固着された取付部材33aへリ
ンク34aにより連結されており、電動モーター6の駆
動力が前方フック2a,2aに伝達される。前方フック
2aの収納時及び係止時の作動は、車椅子横の制御盤
(図示省略)からリレー1aを介して制御され、前方フ
ック2aの降下時には下降リミッター8aから、上昇時
には上昇リミッター9aからそれぞれ最終停止時期の情
報がリレー1aへ伝達され、また、フック2の上昇時に
は、減速リミッター35aにより車椅子に接触した以
降、回動速度が減速され、所定時間経過すると停止し、
車椅子を固定する。
【0014】図7は、起動したフック2の係止状態を示
す説明図である。フック2を係止する補助金具10a,
10bは、車椅子11の前後方向に伸びるベースパイプ
12の前後端に、且つ車椅子の前後輪付近でそれぞれ固
着され、その内側には前方フック2a,後方フック2b
の鉤部を係止するコ字状金具15a,15bが突設され
ている。そして、カバー1cに設けたフック孔21a,
21bから前方フック2a,後方フック2bが内側から
前後方向へ、且つほぼ同一線上となる方向にそれぞれ起
動して、補助金具10a,10bに係合し車椅子を固定
する。この時、リンク34aは、カバー1cと面一に設
けられた取付部材33aとともにリンク孔から起動して
いるが、電動モーターのトルクを大きくし取付部材33
a及びリンク34aを小さくすることにより、リンクだ
けが出没する孔を床面に設けずにカバー1cの下で作動
させることもできる。なお、1dは車椅子11の後輪を
保持するために円弧状の底面を有する車止め溝である。
また、図8は、前方フック2a,2aがフロアー下に収
納された状態を示し、カバー1cを省略している。
す説明図である。フック2を係止する補助金具10a,
10bは、車椅子11の前後方向に伸びるベースパイプ
12の前後端に、且つ車椅子の前後輪付近でそれぞれ固
着され、その内側には前方フック2a,後方フック2b
の鉤部を係止するコ字状金具15a,15bが突設され
ている。そして、カバー1cに設けたフック孔21a,
21bから前方フック2a,後方フック2bが内側から
前後方向へ、且つほぼ同一線上となる方向にそれぞれ起
動して、補助金具10a,10bに係合し車椅子を固定
する。この時、リンク34aは、カバー1cと面一に設
けられた取付部材33aとともにリンク孔から起動して
いるが、電動モーターのトルクを大きくし取付部材33
a及びリンク34aを小さくすることにより、リンクだ
けが出没する孔を床面に設けずにカバー1cの下で作動
させることもできる。なお、1dは車椅子11の後輪を
保持するために円弧状の底面を有する車止め溝である。
また、図8は、前方フック2a,2aがフロアー下に収
納された状態を示し、カバー1cを省略している。
【0015】図9は、リレー1aの制御流れ図であっ
て、まず、車椅子を固定装置の上に停止させてから、フ
ックの上昇スイッチを押す(S1)。電動モーター6a
が駆動し、リンク34aを介して前方フック2aがフロ
アのフック孔から起動してくる(S2)。前方フック2
aが補助金具10aに係合する時には、減速リミッター
35aが始動し(S3)、電動モーター6aが減速する
とともに(S4)、リレー1aは所定時間を計測し始め
る(S5)。この間、前方フック2aは補助金具10a
を押圧し車椅子を固定する。そして所定時間経過により
(S6)電動モーター6aは停止する(S7)。なお、
前方フック2aが補助金具10aに係合しない場合は、
上昇リミッターが作動して前方フック2aは停止する。
逆に、固定装置を解除する場合は、フックの降下スイッ
チを押す(S11)と、電動モーター6aが駆動し、リ
ンク34aを介して前方フック2aがフロアのフック孔
に傾倒して(S12)、前方フック2aは補助金具10
aとの係合を解除される。最後は、下降リミッターaが
作動し(S13)、電動モーター6aが停止する(S1
7)。
て、まず、車椅子を固定装置の上に停止させてから、フ
ックの上昇スイッチを押す(S1)。電動モーター6a
が駆動し、リンク34aを介して前方フック2aがフロ
アのフック孔から起動してくる(S2)。前方フック2
aが補助金具10aに係合する時には、減速リミッター
35aが始動し(S3)、電動モーター6aが減速する
とともに(S4)、リレー1aは所定時間を計測し始め
る(S5)。この間、前方フック2aは補助金具10a
を押圧し車椅子を固定する。そして所定時間経過により
(S6)電動モーター6aは停止する(S7)。なお、
前方フック2aが補助金具10aに係合しない場合は、
上昇リミッターが作動して前方フック2aは停止する。
逆に、固定装置を解除する場合は、フックの降下スイッ
チを押す(S11)と、電動モーター6aが駆動し、リ
ンク34aを介して前方フック2aがフロアのフック孔
に傾倒して(S12)、前方フック2aは補助金具10
aとの係合を解除される。最後は、下降リミッターaが
作動し(S13)、電動モーター6aが停止する(S1
7)。
【0016】
【発明の効果】このように請求項1に係る車両用車椅子
固定装置では、車椅子に取り付けた補助金具は、車椅子
のベースパイプの前端部と後端部とにそれぞれ固着され
ているから、車椅子の車輪に近いところでそれぞれ係合
して安定度が高まる一方、車載された車椅子を固定する
係止部は、内側から前方へ起動して前端部の補助金具に
係合する前方フックと、内側から後方へ起動して後端部
の補助金具に係合する後方フックとを左右で一対として
備え、前後方向においては同一線方向に配置し、車椅子
を前後車輪付近で係合し車椅子の前後端を外側へ押圧す
ることにより固定するから、前後方向は内側から前後方
向へ起動する前後フックの配置で、幅方向は前後の同一
線方向に前後フックを配置したことで、床下へ収納した
前後方フックの占有面積は小さくなり、車椅子固定装置
を取り付けることができる車両の種類を増やすことがで
きる。
固定装置では、車椅子に取り付けた補助金具は、車椅子
のベースパイプの前端部と後端部とにそれぞれ固着され
ているから、車椅子の車輪に近いところでそれぞれ係合
して安定度が高まる一方、車載された車椅子を固定する
係止部は、内側から前方へ起動して前端部の補助金具に
係合する前方フックと、内側から後方へ起動して後端部
の補助金具に係合する後方フックとを左右で一対として
備え、前後方向においては同一線方向に配置し、車椅子
を前後車輪付近で係合し車椅子の前後端を外側へ押圧す
ることにより固定するから、前後方向は内側から前後方
向へ起動する前後フックの配置で、幅方向は前後の同一
線方向に前後フックを配置したことで、床下へ収納した
前後方フックの占有面積は小さくなり、車椅子固定装置
を取り付けることができる車両の種類を増やすことがで
きる。
【0017】また、請求項2に係る発明の構成は、請求
項1記載の前方フック及び後方フックは前後の同一線方
向に配置され、左右一対でそれぞれの回動軸に固着する
とともに、その回動軸に各一対のフックの間で固着され
たリンクを、前後方向へ配置されたボールねじにより駆
動させることで、薄い床下凹部に前方フック及び後方フ
ックとリンクとを並べて配置できるから、上記と同様に
床下凹部の面積を小さくすることができる。
項1記載の前方フック及び後方フックは前後の同一線方
向に配置され、左右一対でそれぞれの回動軸に固着する
とともに、その回動軸に各一対のフックの間で固着され
たリンクを、前後方向へ配置されたボールねじにより駆
動させることで、薄い床下凹部に前方フック及び後方フ
ックとリンクとを並べて配置できるから、上記と同様に
床下凹部の面積を小さくすることができる。
【図1】本発明の車両用車椅子固定装置の固定装置の平
面図である。
面図である。
【図2】図1の側面を示す説明図である。
【図3】車椅子に取り付ける補助金具の説明図である。
【図4】他の実施例に係る車両用車椅子固定装置の説明
図である。
図である。
【図5】他の実施例に係る車両用車椅子固定装置の説明
図である。
図である。
【図6】他の実施例に係る車両用車椅子固定装置の説明
図である。
図である。
【図7】車椅子を固定した状態を示す説明図である。
【図8】フックを格納した状態の車両用車椅子固定装置
の説明図である。
の説明図である。
【図9】リレー1aの制御流れ図である。
1・・凹部底面、1a,1b・・リレー、1c・・カバ
ー、2・・フック、2a・・前方フック、2b・・後方
フック、21a,21b・・フック孔、3,3a,3b
・・連動軸、31a,31b・・リードスクリュー、3
2a,32b・・ムーブカバー、33a,33b・・取
付部材、34a,34b・・リンク、35a,35b・
・減速リミッター、4・・ウォームピニオンギヤ、5,
5a,5b・・ギヤボックス、6,6a,6b・・電動
モーター、7・・スイッチ、8,9・・リミットスイッ
チ、8a,8b・・下降リミッター、9a,9b・・上
昇リミッター、10,10a,10b・・補助金具、1
1・・車椅子、12・・ベースパイプ、13,14・・
支持板、15,15a,15b・・コ字状金具、20・
・シャフト部、21・・取付金具。
ー、2・・フック、2a・・前方フック、2b・・後方
フック、21a,21b・・フック孔、3,3a,3b
・・連動軸、31a,31b・・リードスクリュー、3
2a,32b・・ムーブカバー、33a,33b・・取
付部材、34a,34b・・リンク、35a,35b・
・減速リミッター、4・・ウォームピニオンギヤ、5,
5a,5b・・ギヤボックス、6,6a,6b・・電動
モーター、7・・スイッチ、8,9・・リミットスイッ
チ、8a,8b・・下降リミッター、9a,9b・・上
昇リミッター、10,10a,10b・・補助金具、1
1・・車椅子、12・・ベースパイプ、13,14・・
支持板、15,15a,15b・・コ字状金具、20・
・シャフト部、21・・取付金具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 595154535 田中 美彦 神奈川県茅ケ崎市赤羽根4036番地 株式 会社アッスル内 (72)発明者 高木 勝敏 愛知県小牧市大字本庄1251番地の3 丸 菱工業株式会社内 (72)発明者 倉本 和人 愛知県小牧市大字本庄1251番地の3 丸 菱工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−116195(JP,A) 実開 平2−141563(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 車載された車椅子をフロアに固定する係
止部を、電動駆動部により進行方向と平行に回動し、前
記車椅子に取り付けた補助金具に係止させるとともに、
フロアと面一に収納可能とした車両用車椅子固定装置に
おいて、 前記補助金具を、車椅子のベースパイプの前端部と後端
部とにそれぞれ固着するとともに、前記係止部として、
内側から前方へ起動して前端部の補助金具に係合する左
右で一対の前方フックと、内側から後方へ起動して後端
部の補助金具に係合する左右で一対の後方フックとを前
後の同一線方向に配置し、車椅子を前後車輪付近の四隅
で係合し車椅子の前後端を外側へ押圧することにより固
定する ことを特徴とする車両用車椅子固定装置。 - 【請求項2】 前記前方フック及び後方フックを、凹部
底面の回動軸に固着するとともに、その回動軸に各一対
のフックの間で固着されたリンクを、前後方向へ配置さ
れたボールねじにより駆動させることで、前方フック及
び後方フックをそれぞれ起動させることができる請求項
1記載の車両用車椅子固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7341585A JP3059969B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-12-27 | 車両用車椅子固定装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-19590 | 1995-02-07 | ||
JP1959095 | 1995-02-07 | ||
JP7341585A JP3059969B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-12-27 | 車両用車椅子固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08275972A JPH08275972A (ja) | 1996-10-22 |
JP3059969B2 true JP3059969B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=26356438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7341585A Expired - Lifetime JP3059969B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-12-27 | 車両用車椅子固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3059969B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11684528B2 (en) | 2019-08-22 | 2023-06-27 | Toyota Motor North America, Inc. | Locking system of a wheelchair |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010007096A1 (de) * | 2010-02-06 | 2011-08-11 | Hermann Schnierle GmbH, 86368 | Rollstuhlhalterung für Fahrzeuge |
CN114338638B (zh) * | 2021-12-07 | 2024-02-13 | 三峡大学 | 一种物联网智能帮助残障人士过马路的设备及其使用方法 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP7341585A patent/JP3059969B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11684528B2 (en) | 2019-08-22 | 2023-06-27 | Toyota Motor North America, Inc. | Locking system of a wheelchair |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08275972A (ja) | 1996-10-22 |
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