JP2002035046A - 車椅子用の駆動ユニット - Google Patents

車椅子用の駆動ユニット

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JP2002035046A
JP2002035046A JP2000225934A JP2000225934A JP2002035046A JP 2002035046 A JP2002035046 A JP 2002035046A JP 2000225934 A JP2000225934 A JP 2000225934A JP 2000225934 A JP2000225934 A JP 2000225934A JP 2002035046 A JP2002035046 A JP 2002035046A
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wheelchair
rear wheel
drive unit
base frame
bracket
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JP2000225934A
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English (en)
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Tatsuya Hirai
達也 平井
Jiyun Ooshimo
純 大志茂
Hisao Nishii
久雄 西井
Kazuhiro Tsutsumi
一弘 堤
Terubumi Obara
光史 小原
Shunji Sakura
俊児 佐倉
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G5/00Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs
    • A61G5/04Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs motor-driven
    • A61G5/047Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs motor-driven by a modular detachable drive system

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行安定性に優れ、且つ、足腰の弱った利用
者に優しい車椅子用の駆動ユニットを提供すること。 【解決手段】 駆動ユニット10は、車椅子Cの座席C
2下方のデッドスペースにおいて、前輪C5と後輪C6
の間に着脱自在に取り付けられている。下側パイプフレ
ームF2に搭載することにより、駆動ユニット10の重
心は、後輪車軸C9より下方に位置する。駆動ユニット
10のモータユニット14は、ブラケット22の支持軸
20によってのみ支持され、ベースフレーム12に対し
て揺動自在である。レバー34を起立させるとロッド3
2が前進し、押圧具16が支持軸20を中心にしてブラ
ケット22を起き上がらせ、ローラ28を後輪C6のタ
イヤの周面に押し付ける。レバー34を倒伏させると、
支持軸20を中心にしてモータ24及び減速機26の自
重によりブラケット22が傾斜し、ローラ28が後輪C
6のタイヤの周面から離反する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動式の車椅子に
後付けで取り付けることができるように構成した駆動ユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】手動車椅子を電動式に改造するための技
術として、例えば、特開平7−136219号公報記載
の技術がある。この公報記載の技術は、車椅子のフレー
ムに駆動ユニットを後付けすることで手動車椅子を電動
式に改造するものである。駆動ユニットは、フレームに
対して揺動自在であり、車椅子のタイヤに接離するロー
ラを備えている。前記公報図1及び図4に示されるよう
に、駆動ユニットは背もたれの裏側に取付けられ、操作
レバーが手摺りに沿って延びている。操作レバーを上げ
下げすることにより、ローラがタイヤに接離する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車椅子の利用者は、一
般に、足腰が弱い者である。この種の車椅子では、走行
性及び安全性が広く要求される。ところが、前記公報記
載の技術では、以下の問題点がある。 (1)操作レバー等の車椅子本体から張り出す部材が多
く、車椅子の利用者が転倒する問題がある。前記公報の
駆動ユニットは、背もたれ後方においてフレームに取り
付けられ、操作レバーが手摺りの側方に延びている。こ
れにより、利用者が車椅子を乗り降りする際、衣服が操
作レバー等に引っ掛かって転倒する危険がある。 (2)駆動ユニットが背もたれ後方においてフレームに
取り付けられ、座席近くでローラがタイヤを駆動する。
これにより、ローラとタイヤの間に利用者又は介護者の
衣服が巻込まれる危険がある。特に、病院で使用する浴
衣等の袖が長い衣服の場合は、ローラとタイヤの間に衣
服が巻込まれる危険が大きい。 (3)駆動ユニットが背もたれ後方においてフレームに
取り付けられているので、モータの発熱で利用者だけで
なく、介護者も火傷をする危険がある。このため、断熱
カバーが必要になる場合もある。 (4)走行安定性に問題がある。駆動ユニットが背もた
れ後方においてフレームに取り付けられており、駆動ユ
ニットを車椅子に取り付けることにより、車椅子全体の
重心が高くなる。これにより、車椅子は旋回時に傾きや
すく、また、転倒する危険がある。 (5)特に、左右のフレームの一方にのみ、駆動ユニッ
トが取り付けられているので、駆動ユニットを内側にし
て旋回したときと同じ感覚で、駆動ユニットを外側にし
て旋回すると、転倒しやすくなる。 (6)車椅子では、段差を越えやすくするため、前輪よ
りも後輪に荷重が作用するように設計されている。特
に、利用者が座席に座ったときは、後輪に荷重が集中す
る。駆動ユニットが背もたれ後方においてフレームに取
り付けられていると、後輪への荷重が集中して後方に転
倒しやすくなる。 (7)駆動ユニットが背もたれ後方において後輪車軸よ
りも上方でフレームに取り付けられているので、モータ
を起動してタイヤを前進駆動したとき、後輪車軸を中心
とする駆動ユニットの慣性により、車椅子は後方に転倒
しやすくなる。
【0004】本発明の目的は、走行安定性に優れ、且
つ、足腰の弱った利用者に優しい車椅子用の駆動ユニッ
トを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、車椅子に取り
付けられる駆動ユニットであって、前記車椅子の前輪と
後輪との間において左右の下部フレームに取り付けられ
るベースフレームと、前記ベースフレームに設けられ、
前記車椅子の後輪車軸に平行な左右の支持軸と、前記車
椅子の後輪車軸より下方の重心を有し、前記支持軸を介
して前記ベースフレームに取り付けられ、前記後輪車軸
と平行な出力軸を備えた左右一対のモータユニットと、
それぞれのモータユニットの前記出力軸に取り付けられ
たローラと、前記ベースフレームに搭載され、前記モー
タユニットを前記支持軸の周りで揺動させて前記ローラ
を前記車椅子の車輪に押し付ける押圧具とを備えた車椅
子用の駆動ユニットにより前記課題を解決した。
【0006】本発明の駆動ユニットは、車椅子に後付け
できるように、駆動系部品はベースフレーム上に総て搭
載されている。このベースフレームは、車椅子のフレー
ムに取り付けられるが、車椅子のフレームのうち、前輪
と後輪の間の下部フレームに取り付けられるようになっ
ている。例えば、ベースフレームは、前輪と後輪の間に
おいて且つ後輪車軸より下方において前後に延びる左右
のフレームを横架するように取り付けられる。ベースフ
レームの着脱は、公知のクランプ、ねじ、ボルト、ナッ
ト等が利用される。モータユニットはベースフレームに
搭載されており、本発明の駆動ユニットは、車椅子の座
席下部のデッドスペースに収納できる構造となってい
る。そのため、ローラ等の最小限の構成部品を除いて、
車椅子の前輪及び後輪の内側に駆動ユニットを収納する
ことが好ましい。このように、利用者及び介護者から離
れた座席下部のデッドスペースに駆動ユニットを搭載す
ることにより、利用者及び介護者の衣服が、駆動ユニッ
トに引っ掛かったり、車輪とローラとの間に巻込まれた
りすることがなく、また、モータ発熱による火傷も少な
く、車椅子を安全に利用することができる。
【0007】本発明の駆動ユニットは、車椅子の座席下
部において、後輪の車軸より下方で且つ前輪及び後輪の
ホイールベース間に搭載することができるので、旋回時
に駆動ユニットが車椅子に作用するモーメントは、車椅
子の左右の転倒と逆方向に作用する。また、駆動ユニッ
トの起動時においても、駆動ユニットが車椅子に作用す
るモーメントは、車椅子の後方への転倒と逆方向に作用
する。車椅子は、後輪が前輪より大きく、後方に転倒し
やすい構造となっているので、駆動ユニットをホイール
ベース間の中心より、前輪側に寄せることにより、車椅
子は後方に転倒しにくくなる。
【0008】また、本発明の駆動ユニットは、左右一対
のモータユニットを有するので、左右いずれの方向に旋
回しても、同じ感覚で車椅子を運転すればよく、また、
左右一対のモータユニットを制御することにより、前進
・後退・左旋回・右旋回と自由に車椅子を操作すること
ができる。
【0009】また、本発明は、車椅子に取り付けられる
駆動ユニットであって、前記車椅子の前輪と後輪との間
で且つ前記車椅子の少なくとも片側において該車椅子の
フレームに取り付けられるベースフレームと、前記ベー
スフレームに設けられ、前記車椅子の後輪車軸に平行な
支持軸と、前記支持軸に取り付けられ、前記ベースフレ
ームに対して揺動自在なブラケットと、前記車椅子の後
輪車軸より下方の重心を有し、前記ブラケットの裏面に
取り付けられ、前記後輪車軸と平行な出力軸を備えたモ
ータユニットと、前記モータユニットの前記出力軸に取
り付けられたローラと、前記支持軸を中心にして前記モ
ータユニットと反対側で前記ブラケットに取り付けら
れ、前記後輪に臨むブレーキプレートと、前記ブラケッ
トに取り付けられた操作レバーと、前記ベースフレーム
に取り付けられ、前記操作レバーが係合するノッチが形
成されたレバー固定具とを備えた、車椅子用の駆動ユニ
ットにより前記課題を解決した。
【0010】本形態の駆動ユニットも、前述の駆動ユニ
ットと同様に、車椅子に後付けできるように、駆動系部
品はベースフレーム上に総て搭載されている。さらに、
本形態の駆動ユニットは、折畳み式の車椅子にも利用で
きるように、車椅子の少なくとも片側において車椅子の
フレームに取り付けられる。駆動ユニットのベースフレ
ームは、例えば、前輪と後輪の間において前後に延びる
上下のフレームに渡って取り付けられる。ベースフレー
ムの着脱は、公知のクランプ、ねじ、ボルト、ナット等
が利用される。モータユニットは、ブラケットの裏面に
取り付けられており、本発明の駆動ユニットは、車椅子
の座席下部のデッドスペースに収納できる構造となって
いる。また、モータユニットの重心を後輪車軸より下方
にするとともに、駆動ユニットを前輪と後輪の間に設け
たので、旋回時に駆動ユニットが車椅子に作用するモー
メントは、車椅子の左右の転倒と逆方向に作用し、駆動
ユニットの起動時においても、駆動ユニットが車椅子に
作用するモーメントは、車椅子の後方への転倒と逆方向
に作用する。本形態の駆動ユニットは、駆動状態、ニュ
ートラル状態及びブレーキ状態に切り替え可能に構成さ
れており、ベースフレームの支持軸を中心にして、モー
タユニットとブレーキプレートのいずれか一方が後輪に
対して進退動する。もっとも、ニュートラル状態では、
モータユニット及びブレーキプレートのいずれもが後輪
に接触することはない。操作レバーを変位させると、支
持軸を中心にしてブラケットが傾動する。モータユニッ
トのローラが後輪に接触すると駆動状態が構成され、ブ
レーキプレートが後輪に接触するとブレーキ状態が構成
される。ローラ及びブレーキプレートのいずれもが後輪
に接触しないと、ニュートラル状態が構成される。駆動
ユニットは操作レバー固定具を備えており、ノッチに操
作レバーが係合すると、駆動状態、ニュートラル状態及
びブレーキ状態のいずれかの状態が維持される。従っ
て、利用者は、駆動状態を継続したいときには、操作レ
バーを該当するノッチに係合させることにより、車椅子
を走行させることができる。また、介護者の力により車
椅子を走行させたときには、操作レバーを該当するノッ
チに係合させることにより、車椅子を介護者意思で移動
させることができる、また、車椅子を停止させておきた
いときには、操作レバーを該当するノッチに係合させる
ことにより、車椅子はその場所に止まる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
よる車椅子用の駆動ユニットの実施を形態を説明する。
図1乃至図5は、本発明による車椅子用の駆動ユニット
の第1の実施の形態を示している。図1及び図2に示さ
れるように、車椅子Cは、フレームC1に、座席C2、
手摺りC3、背凭れC4、前輪C5、後輪C6及びハン
ドルC7が取り付けられている。フレームC1は、左右
上下のそれぞれ4本の側方パイプフレームF1,F2
と、下側パイプフレームF2から手摺りC3に延びる左
右一対の前方パイプフレームF3と、下側パイプフレー
ムF2からハンドルC7に延びる左右一対の後方パイプ
フレームF4を骨組としている。左右の下側パイプフレ
ームF2又は左右の前方パイプフレームF3には、前輪
C5が自在車輪として取り付けられ、後方パイプフレー
ムF4には、後輪C6が固定車輪として取り付けられて
いる。後方確認のバックミラーC8は、座席C2より前
方で上側パイプフレームF1に取り付けられている。
【0012】本発明の駆動ユニット10は、車椅子のフ
レームC1、特に、左右一対の下側パイプフレームF
2,F2に取り付けられる。図3は、駆動ユニット10
の平面図であり、この駆動ユニット10は、主要構成要
素として、ベースフレーム12と、モータユニット14
及び押圧具16よりなる。
【0013】ベースフレーム12は、左右一対の下側パ
イプフレームF2に横架できる幅で、それ以上は、下側
パイプフレームF2から側方に可及的に飛び出さないサ
イズである。ベースフレーム12は、平板状であり、裏
面4隅にクランプ18を有する。下側パイプフレームF
2にベースフレーム12を載置し、下側パイプフレーム
F2に沿ってベースフレーム12の前後位置を調整し、
クランプ18を締めることにより、駆動ユニット10は
所定位置において車椅子に取り付けられる。上記駆動ユ
ニット10は、車椅子Cの座席C2下方のデッドスペー
スにおいて、前輪C5と後輪C6の間に着脱自在に取り
付けられている。また、下側パイプフレームF2に搭載
することにより、駆動ユニット10の重心は、後輪車軸
C9より下方に位置する。
【0014】ベースフレーム12は、裏面側に左右一対
の支持軸20,20を有する。それぞれの支持軸20
は、後輪車軸C9に平行である。支持軸20には、モー
タユニット14が取り付けられている。なお、支持軸は
1本でもよい。モータユニット14は、ブラケット2
2、モータ24、減速機26、ローラ28よりなる。車
椅子Cを平面で見たとき、ブラケット22は全体がコ字
状である。一方の後輪側先端は、ベースフレーム12の
両外側から支持軸20まで延び、他方の後輪側先端は、
ベースフレーム12を表裏で貫通して支持軸20まで延
びている。ブラケット22は支持軸20によってのみ支
持され、ベースフレーム12に対して揺動自在である。
それぞれのブラケット20には、モータ24及び減速機
26が固着されている。モータ24及び減速機26は、
ブラケット22の略中心に取り付けられている。それぞ
れの減速機26は出力軸30を有する。その出力軸30
には、ローラ28が取り付けられている。モータ24
は、制御により、停止、低速及び高速の3段切替式であ
る。これにより、車椅子Cは左右それぞれのモータ2
4,24を制御することにより、高速前進、低速前進、
高速後退、低速後退、各種旋回動作を行う。
【0015】駆動ユニット10を車椅子Cの側面から見
たとき、図4及び図5に示されるように、モータ24及
び減速機26の重心は、支持軸20と鉛直線上で一致し
ない。モータ24及び減速機26は、自重によって、常
にブラケット22を傾斜させようとする。モータユニッ
ト14に何の力も作用しないとき、モータ24及び減速
機26の自重によってブラケット22は後輪C6のタイ
ヤの周面から離れる方向に傾斜し、ローラ28は後輪C
6のタイヤの周面から離反する。
【0016】図4及び図5に示されるように、押圧具1
6は、左右一対のモータユニット14,14の前方にお
いて、ベースフレーム12の上面に取り付けられてい
る。押圧具16は、ブラケット22に向って進退動する
ロッド32と、このロッド32を進退動させるレバー3
4とを有する。レバー34を起立させるとロッド32が
前進し、支持軸20を中心にしてブラケット22を起き
上がらせ、ローラ28を後輪C6のタイヤの周面に押し
付ける。レバー34を倒伏させると、ロッド32が後退
し、支持軸20を中心にしてモータ24及び減速機26
の自重によりブラケット22が傾斜し、ローラ28が後
輪C6のタイヤの周面から離反する。押圧具16は手又
は足で操作される。車椅子Cの利用時、レバー34を起
立させ、モータユニット14のローラ28を後輪C6の
タイヤ周面に押し付けておく。その後、後述する制御装
置によってモータ24が制御される。手動で車椅子Cを
操作する場合は、モータ24によるブレーキを避けるた
めに、レバー34を倒伏させておく。また、車椅子Cに
は手動ブレーキが搭載されており、図1においてブレー
キレバー38を操作することで、ブレーキプレート40
をタイヤの周面に押し付け、停止状態を確保しておく。
【0017】駆動ユニット10は、さらに、バッテリー
42、制御装置(図示せず)、ジョイスティック44、
ウインカー46を有する。バッテリー42は、モータ2
4に電力を供給し、駆動ユニット10を動かす。制御装
置は、ジョイスティック44と連動し、左右一対のモー
タ24,24を制御する。ジョイスティック44には、
前進、後退、高速、低速、右旋回、左旋回、右回転、左
回転を操作できるようになっており、それぞれのコマン
ドに対応して、制御装置から左右のモータ24,24に
起動停止信号、低速回転信号及び高速回転信号が送られ
る。また、制御装置は旋回時にウインカー46に点滅信
号を送信する。
【0018】さらに、リモコン操作ができるように、例
えば、赤外線センサーを利用し、遠隔操作できるように
駆動ユニット10を構成することが好ましい。図示して
はいないが、駆動ユニット10の一部に赤外線センサー
を取り付け、座席に座った状態で、リモコンにより駆動
ユニット10を操作できるようにすることが好ましい。
こうすることで、車椅子からコードを排除でき、車椅子
への乗り降りの際に、利用者がコードに引っ掛かって転
倒することを防止することができる。また、必要なとき
に、利用者が車椅子を自分の場所に呼び寄せることがで
きる。
【0019】図6及び図7は、駆動ユニット10aの他
の取付例を示している。本形態の駆動ユニット10a
は、ベースフレーム12aが下側パイプフレームF2に
吊垂されている。下側パイプフレームF2の上側に駆動
ユニット10を搭載できない場合や、重心をさらに下げ
る場合に、同図の取付例が採用される。ベースフレーム
12a及びモータユニット14aは、図1乃至図5のも
のと同じであり、ベースフレーム12aを裏返して、そ
のベースフレーム12aが車椅子のフレームに取り付け
られる。一方、モータ24a及び減速機26aの自重に
よって、ローラ28aは後輪C6のタイヤの周面に軽い
力で押圧されるので、押圧具16aのロッド32aの先
端は、ブラケット22aに取り付けられている。こうす
ることにより、レバー34aを倒伏させたとき、ローラ
28aが後輪C6のタイヤから完全に離反し、モータ2
4aによるブレーキ力が後輪C6に伝達することを遮断
することができる。
【0020】図8及び図9は、ローラの他の形態を示し
ている。図1乃至図7のローラ28は、周面が円筒状で
あるが、同図に示されたローラ28bは、円錐台の頭部
を対峙させ、細径軸で連結した構造である。車椅子のタ
イヤTは、一般的に断面円形である。本形態のローラ2
8bをタイヤTに押圧することにより、タイヤTの非接
地面を介して、動力を後輪にタイヤTに伝達することが
できる。したがって、塵埃を多い場所で車椅子を利用し
て、タイヤTの接地面に細かい塵が付着しても、ローラ
28bは滑ることなくタイヤTに動力を伝達することが
できる。
【0021】図10及び図11は、ローラ28cを後輪
C6のリムRに押圧する本発明の形態を示している。塵
埃の多い場所で車椅子を利用すると、上述のように、ロ
ーラが滑る恐れがある。ローラ28cを後輪C6のリム
Rに押圧することにより、かかるスリップの問題を解消
することができる。この場合でも、駆動ユニットの重心
は、前輪と後輪の間で、後輪の車軸より下方に設定する
ことが好ましい。
【0022】図12及び図13は、本発明による駆動ユ
ニット10dの他の形態を示している。駆動ユニット1
0dは、車椅子のフレームのうち、下側パイプフレーム
F2と上側パイプフレームF1に渡って取り付けられ
る。本形態の駆動ユニット10dは、主要構成要素とし
て、ベースフレーム12dと、モータユニット14dよ
りなる。ベースフレーム12dは、車椅子の少なくとも
片側において、下側パイプフレームF2と上側パイプフ
レームF1に渡ってクランプ等によって取り付けられ
る。本実施例においては、上述のように、車椅子のそれ
ぞれの片側に駆動ユニットを集約することで、車椅子自
体の折畳みを可能にしている。ベースフレーム12d
は、後輪車軸C9と平行な支持軸20dを有する。ベー
スフレーム12dの側方には、支持軸20dを介してブ
ラケット22dが取り付けられている。ブラケット22
dは、ベースフレーム12dに対して揺動自在である。
【0023】ブラケット22dには、図13に示される
ように、座席の下方で且つ後輪車軸C9より下方にモー
タユニット14dが固着されている。モータユニット1
4dは、後輪C6の車軸C9に平行な出力軸を有する。
この出力軸にカバーで覆われたローラが取り付けられて
いる。また、ブラケット22dには、支持軸20dを中
心してモータユニット14dと反対側に、後輪C6のタ
イヤの周面に臨むブレーキプレート40dが形成されて
いる。ブラケット22dからはレバー34dが突出して
おり、このレバー34dを操作することにより、ブラケ
ット22dは支持軸20dを中心に揺動する。ベースフ
レーム12dの操作レバー固定具50には、レバー34
dの位置を設定するノッチ48が形成されており、図1
2において、前方のノッチにレバー34dをセットする
と、ブラケット22dが揺動してローラが後輪C6のタ
イヤの周面に押圧される。後方のノッチにレバー34d
をセットすると、ブラケット22dが揺動してブレーキ
プレート40dが後輪C6のタイヤの周面に押圧され
る。そして、中央のノッチにレバー34dをセットする
と、ローラ及びブレーキプレートとも、後輪のタイヤの
周面から離反したニュートラル状態になる。
【0024】なお、本形態においても、駆動ユニット1
0dは、全体の重心が後輪車軸C9より下方に位置して
いる。また、本形態においても、左右一対の駆動ユニッ
トを設けてもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明は、第1に、安全性に優
れている。すなわち、座席下部に駆動ユニットを搭載す
ることができるので、利用者及び介護者から離れた位置
で車椅子が駆動され、衣服が駆動ユニットに引っ掛かり
にくく、また、車輪とローラとの間に衣服を巻込みにく
く、発熱したモータによって火傷をすることも少ない。
また、駆動ユニットは、車椅子の後輪車軸より下方の重
心を有し、前輪と後輪の間に取り付けられるので、左右
旋回時においても、起動時においても、駆動ユニットの
重さが転倒と逆方向に作用するので、走行安定性に優
れ、安全に車椅子を操作することができる。また、左右
一対のモータユニットによって、独立して後輪を駆動す
るようにしているので、駆動ユニットの重量バランスが
よく、左右旋回時に同じ感覚で車椅子を操作することが
でき、モータユニットを制御することで、車椅子を自由
に移動させることができる。
【0026】請求項2の発明は、請求項1の発明と同様
に、安全性に優れている。すなわち、座席下部に駆動ユ
ニットを搭載することができるので、利用者及び介護者
から離れた位置で車椅子が駆動され、衣服が駆動ユニッ
トに引っ掛かりにくく、また、車輪とローラとの間に衣
服を巻込みにくく、発熱したモータによって火傷をする
ことも少ない。また、操作レバーを固定具に係合させる
こよにより、駆動状態、ニュートラル状態及びブレーキ
状態を維持しておくことができる。駆動ユニットは、車
椅子の後輪車軸より下方の重心を有し、前輪と後輪の間
に取り付けられるので、左右旋回時においても、起動時
においても、駆動ユニットの重さが転倒と逆方向に作用
するので、走行安定性に優れ、安全に車椅子を操作する
ことができる。さらに、車椅子のそれぞれ片側に駆動ユ
ニットを取り付けることができるので、駆動ユニットを
搭載したまま車椅子が折畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による駆動ユニットを搭載した車椅子
の側面図。
【図2】 図1の背面図。
【図3】 図1の車椅子に搭載した駆動ユニットの平面
図。
【図4】 押圧具がローラをタイヤに押し付けた状態を
示す、駆動ユニットの側面図。
【図5】 押圧具がローラを開放した状態を示す駆動ユ
ニットの側面図。
【図6】 駆動ユニットの取付例の他の形態を示す側面
図。
【図7】 駆動ユニットの取付例の他の形態を示す背面
図。
【図8】 ローラの他の形態を示す正面図。
【図9】 ローラの他の形態を示す平面図。
【図10】 駆動ユニットの取付例の他の形態を示す斜
視図。
【図11】 駆動ユニットの取付例の他の形態を示す断
面図。
【図12】 本発明による他の形態の駆動ユニットを搭
載した車椅子の斜視図。
【図13】 図12の駆動ユニットを車椅子の裏面側か
ら見た斜視図。
【符号の説明】
C 車椅子 C1 フレーム C2 座席 C3 手摺り C4 背凭れ C5 前輪 C6 後輪 C7 ハンドル C8 バックミラー C9 後輪車軸 F1 上側パイプフレーム F2 下側パイプフレーム F3 前方パイプフレーム F4 後方パイプフレーム 10,10a,10d 駆動ユニット 12,12a,12d ベースフレーム 14,14a,14d モータユニット 16,16a,16d 押圧具 18 クランプ 20,20d 支持軸 22,22a,22d ブラケット 24,24a モータ 26,26a 減速機 28,28a,28b,28c ローラ 30 出力軸 32,32a ロッド 34,34a,34d レバー 36 手動ブレーキ 38 ブレーキレバー 40,40d ブレーキプレート 42 バッテリー 44 ジョイスティック 46 ウインカー 48 ノッチ 50 操作レバー固定具
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62B 3/00 D (72)発明者 西井 久雄 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 堤 一弘 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 小原 光史 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 (72)発明者 佐倉 俊児 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 Fターム(参考) 3D050 AA04 CC05 GG06 JJ03 JJ07 KK14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車椅子に取り付けられる駆動ユニットで
    あって、 前記車椅子の前輪と後輪との間において左右の下部フレ
    ームに取り付けられるベースフレームと、 前記ベースフレームに設けられ、前記車椅子の後輪車軸
    に平行な左右の支持軸と、 前記車椅子の後輪車軸より下方の重心を有し、前記支持
    軸を介して前記ベースフレームに取り付けられ、前記後
    輪車軸と平行な出力軸を備えた左右一対のモータユニッ
    トと、 それぞれのモータユニットの前記出力軸に取り付けられ
    たローラと、 前記ベースフレームに搭載され、前記モータユニットを
    前記支持軸の周りで揺動させて前記ローラを前記車椅子
    の車輪に押し付ける押圧具とを備えた、 車椅子用の駆動ユニット。
  2. 【請求項2】 車椅子に取り付けられる駆動ユニットで
    あって、 前記車椅子の前輪と後輪との間で且つ前記車椅子の少な
    くとも片側において該車椅子のフレームに取り付けられ
    るベースフレームと、 前記ベースフレームに設けられ、前記車椅子の後輪車軸
    に平行な支持軸と、 前記支持軸に取り付けられ、前記ベースフレームに対し
    て揺動自在なブラケットと、 前記車椅子の後輪車軸より下方の重心を有し、前記ブラ
    ケットの裏面に取り付けられ、前記後輪車軸と平行な出
    力軸を備えたモータユニットと、 前記モータユニットの前記出力軸に取り付けられたロー
    ラと、 前記支持軸を中心にして前記モータユニットと反対側で
    前記ブラケットに取り付けられ、前記後輪に臨むブレー
    キプレートと、 前記ブラケットに取り付けられた操作レバーと、 前記ベースフレームに取り付けられ、前記操作レバーが
    係合するノッチが形成されたレバー固定具とを備えた、 車椅子用の駆動ユニット。
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