JP2000175970A - 電動駆動装置付車椅子 - Google Patents

電動駆動装置付車椅子

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JP2000175970A
JP2000175970A JP10360341A JP36034198A JP2000175970A JP 2000175970 A JP2000175970 A JP 2000175970A JP 10360341 A JP10360341 A JP 10360341A JP 36034198 A JP36034198 A JP 36034198A JP 2000175970 A JP2000175970 A JP 2000175970A
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drive device
electric drive
electric
wheel
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Sadao Hirose
貞夫 広瀬
Hiroyuki Kanazawa
弘之 金澤
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TT DAKKU KK
Hitachi Ltd
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TT DAKKU KK
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機、電動駆動輪、バッテリ、ハンドル等
が一体の電動駆動装置を人力車椅子に装着し、日常使用
の車椅子を必要に応じて電動車椅子化する。 【解決手段】 手動四輪車椅子200の前部のシャフト
30に電動駆動装置100を着脱可能に取り付ける。電
動駆動装置100は、電動機1と、電動駆動輪2と、バ
ッテリ3と、速度を制御する制御部4と、ハンドル5
と、四輪車椅子200との着脱部11bを有する取付部
材11とから構成され、2本の取付部材11は互いに水
平方向に開閉可能になっており、さらに、四輪車椅子の
前輪21を上方に揚げて三輪構造にするレバー90を具
備している。そのため、電動駆動装置100を既製の人
力車椅子200に装着して四輪構造の電動車椅子にする
ことが簡単にできる。このような電動駆動装置を人力車
椅子の後部に取り付けると、押す人の負担が軽減される
電動駆動装置付車椅子になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動駆動装置付車椅
子に係り、特に、手動の四輪車椅子に適用して電動化す
るのに好適な電動駆動装置および電動駆動装置付車椅子
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の電動車椅子は、電動機、バッテリ
等が車椅子と一体となっているタイプのもの、電動機で
駆動する車輪を車椅子の車輪と交換し、人力で駆動する
手動車椅子を電動車椅子化するタイプのものなどがあっ
たが、いずれも、利用者が必要に応じて電動駆動用の電
動機やバッテリなどの部材を、人力車椅子から取り外す
ことができなかった。従来の人力車椅子を電動化する例
としては、特開平10−99381号公報に記載の例が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般の電動車椅子は、
重量が重いことから、主な用途は屋外に限られている。
一方、人力で駆動する車椅子は、軽量で小回りが利くこ
とから、屋内での使用、また、スポーツ時の使用が可能
である。このため、用途に合わせて電動車椅子と人力で
駆動する車椅子とを使い分けなければならず、利用者
は、用途に合わせて人力車椅子と電動車椅子とを購入す
ることになり、購入費用の負担が大きくなる問題があっ
た。
【0004】また、実際にスポーツをする場所、例えば
体育館では、スポーツ用の車椅子を使用するが、体育館
に行くまでには距離もあり、電動の車椅子で行きたいと
いう場合でも、一人で電動車椅子に乗り、スポーツ用の
車椅子を持って行くことができない等の問題もあった。
さらに、介護している人が車椅子を押す場合に、登り坂
などで負荷がかかり、電動化による負荷軽減を簡単にで
きないという問題もあった。
【0005】また、上記特開平10−99381号公報
に記載の例は、あらかじめ工場などで、人力車椅子に電
動装置を取り付けるもので、そのため、一般の年配者や
身体の不自由な人など、人力の手動車椅子を使用してい
る人が、簡単に取り付けたり取り外したりできるもので
はなかった。
【0006】また、その他の人力車椅子を電動化するタ
イプのものも、駆動輪もしくは駆動部を簡単に取り付け
たり、あるいは、取付後の操作性や取扱性などについ
て、配慮がなされていなかった。
【0007】本発明の目的は、日常使用している種々の
タイプの人力の車椅子、あるいはスポーツ用の車椅子
に、一般の車椅子使用者が電動駆動装置を容易に着脱可
能とし、用途、場面に応じて簡単に使いわけることがで
きる電動駆動装置付車椅子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の電動駆動装置付車椅子は、手動の四輪車椅
子と、前記四輪車椅子の前部または後部の取付部に着脱
可能に取り付けられた電動駆動装置とからなり、前記電
動駆動装置は、駆動輪と、前記駆動輪を駆動する電動機
およびバッテリと、前記電動機の回転速度を制御する制
御部と、前記駆動輪を操作するハンドルとを具備すると
共に、前記四輪車椅子に取り付ける少なくとも左右2個
の取付部材を有し、前記2個の取付部材は、左右方向に
互いに開閉自在に設けられ、前記四輪車椅子の左右の任
意の位置に取り付けられていることを特徴とするもので
ある。また、前記電動駆動装置は、前記四輪車椅子の前
輪を上方に揚げる揚動手段を有することを特徴とするも
のである。
【0009】また、本発明になる電動駆動装置は、手動
の四輪車椅子の前部または後部の取付部に着脱可能に取
り付けられ、電動機と、前記電動機で駆動される駆動輪
と、前記電動機に電力を供給するバッテリと、前記電動
機の回転速度を制御する制御部と、前記駆動輪の方向を
可変できるハンドルと、前記四輪車椅子との着脱部を有
する少なくとも左右2個の取付部材とからなり、前記左
右2個の取付部材は、互いになす左右方向の角度が可変
に構成され、前記四輪車椅子の左右任意の取付位置に適
合可能であることを特徴とするものである。また、前記
四輪車椅子の前輪を上方に揚げる揚動手段が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、電動機により駆動する車
輪、電動機、バッテリ、制御部、ハンドル等を一体に纏
め、従来の人力の四輪車椅子の前輪を楊動する手段を備
えて着脱可能な電動駆動装置としたので、従来の既製の
人力車椅子に手を加えずに適用できる自由な構造とな
り、電動駆動装置を取り付ければ人力車椅子の前輪が楊
動して三輪構造の電動車椅子になり、取り外せば人力で
駆動する従来の四輪車椅子にすることができる。また、
電動駆動装置を人力車椅子の後部に取り付けることによ
り、介護している人が車椅子を押す場合にも、簡単に電
動化が可能であり、負担が軽減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態を示
す装置全体の外観図、図2〜図4は車椅子に取付ける取
付部材の構造を示す外観図、図5は駆動力を伝達する機
構を示す外観図、図6〜図7は本発明の電動駆動装置を
車椅子の前部に取付けた状態を示す外観図、図8〜図9
は本発明の電動駆動装置を車椅子の後部に取付けた状態
を示す外観図である。
【0012】図1において、電動駆動装置100は、電
動機1、電動機1により駆動する車輪(駆動輪)2、電
動機1に電力を供給するバッテリ3、電動機1に供給す
る電力を制御して回転速度を制御する制御部4、車輪2
の方向を可変するハンドル5、電動機1、車輪2、バッ
テリ3等が取り付けてあるフレーム10、フレーム10
に連結し、車椅子(図示せず)に電動駆動装置を取り付
けるための取付部材11などから構成されている。
【0013】フレーム10の上端にはハンドル5が連結
されており、下端は車輪2を挟み込む形状で、車輪2の
中央の車軸2aと連結しており、ハンドル5を向けた方
向に車輪2が向く構造になっている。ハンドル5はフレ
ーム10から左右に開いた形状になっており、左右に握
り部5a、5aが付いている。左右の握り部5a、5a
を握りハンドル操作を行う。
【0014】電動機1のコントロールは、制御部4と電
気的に配線されている運転スイッチ7により行う。運転
スイッチ7はハンドル5のシャフト5bに取り付けられ
ており、シャフト5b上を移動自在で、任意の位置に固
定できる構造になっている。運転スイッチ7はボックス
状のケーシング構造で、電動機1の「入」「切」スイッ
チと、速度をコントロールするスイッチなどを備えてい
る。
【0015】図2は、電動駆動装置を人力の車椅子に取
り付ける際の各部材の構造図である。図2において、取
付部材11は、一端にフレーム10の外周に取り付けら
れる部材11aを有し、他端に人力車椅子(図示せず)
の前方のシャフトに取付けるための車椅子取付部11
b、11b(左右2個所)を具備している。さらに、部
材11aと車椅子取付部11bとの間を連結している部
材11c、11d、11eなどから構成される。
【0016】部材11aは、中央に垂直方向に円形の貫
通部を有する部材11c、11cとの連結部を具備して
いる。一方、部材11c、11cの部材11aとの連結
部は、上部がネジ部になっているピン(図示せず)が、
垂直方向に圧入されており、このピンを部材11aの円
形の貫通部に挿入し、ピンの上部をナット52、52で
締め付けて、部材11aと部材11c、11cとを連結
する。ナット52、52は上部に握り部を有し、手で締
め付けられるようになっている。
【0017】部材11cの部材11dとの連結部は上下
方向に円形の貫通部があり、この貫通部に、上部がネジ
部になっているピン(図示せず)を上下方向に挿入し、
ピンの上部をナット62で締め付け、部材11cと11
dを連結する。ナット62もナット52と同様に、上部
に握り部のある形状で、手で締め付けることができるよ
うになっている。左右対称のため、部材11cと部材1
1dの一方の連結構造を説明したが、他方も同様であ
る。
【0018】以上のとおり、部材11aと部材11cの
連結、および、部材11cと部材11dの連結は、貫通
部にピンを挿入後、上部をナットで締め付けて固定する
構造であるため、部材11aに対して、2本の部材11
c、11cは、それぞれが回動可能であり、2本の部材
11c、11cが互いに作る角度を任意に設定できるよ
うになっている。また、両側の部材11cと部材11d
も自由に回動可能で、部材11cと部材11dの作る角
度も可変自在である。
【0019】このため、電動駆動装置100を人力車椅
子(図示せず)に取り付ける際に、人力車椅子の幅寸法
が異なっても、2個所の車椅子取付部11b、11bの
幅寸法を、車椅子の幅寸法に合わせ、しかも、車椅子の
取付部のシャフトに対して、車椅子取付部11b、11
bを真っ直ぐに向けて取付けることが可能になる。ま
た、電動駆動装置100を車椅子に取付け後、ナット5
2、ナット62を締め付けると、取付部材11の各連結
部が固定される。なお、部材11cおよび部材11dを
可動可能にする実現手段は、本実施形態に限るものでは
ない。
【0020】図3および図4において、取付部材11の
部材11dと部材11eの連結は、部材11eの連結部
が部材11dの連結部を挟み込み、水平方向にピン70
を貫通させた構造で、ピン70は部材11eの部材11
dの挟み込み部に圧入されており、一方、部材11dは
ピン70の直径よりも大きな径の円形の貫通部となって
いる。このため、部材11eは部材11dに対して、上
下方向に可動となっている。
【0021】一方、部材11eの車椅子取付部11bの
連結も、部材11dと部材11eの連結と同様に、部材
11eの連結部が車椅子取付部11bの連結部を挟み込
み、水平方向にピン80を貫通した構造で、ピン80は
部材11eの車椅子取付部11bの挟み込み部に圧入さ
れており、車椅子取付部11bはピン80の直径よりも
大きな径の円形の貫通部となっており、部材11eは車
椅子取付部11bに対して上下方向に可動となってい
る。
【0022】そのため、部材11d、部材11e、部材
11bは、図4に示すように、上下方向に折れ曲がり可
能に構成されている。なお、左右対称となっている図示
されていない側についても、部材11dと部材11e、
車椅子取付部11bと部材11eが、同様に折れ曲がり
可能な構造になっている。
【0023】さらに、本実施形態の特徴の一つを述べ
る。部材11eの外側には、ピン70によりレバー90
が取付けられている。レバー90は握り部92とピン7
0に対して、握り部92と対向して車椅子取付部11b
を押し上げる押上部93から成り、握り部92を下方に
下げると、押上部93がピン70を中心にして反対方向
に回動し、部材11bを押し上げる。
【0024】そうすると、前述したように、部材11e
が部材11dとの連結部を中心に上方に回転し、また、
部材11eと部材11bも互いに可動な連結になってい
るので、図4に示すように、部材11bが元の位置に比
べほぼ平行に上昇する。部材11bが一定の高さに上が
った時点で、例えば、握り部92を部材11dに設けら
れているフック(図示せず)に引っ掛けて固定すると、
部材11dが上側に上がった状態が保たれる。図示され
ていない反対側の部材11dにも、同様にレバー90が
設けられている。
【0025】電動駆動装置100を人力車椅子に取付け
後、すなわち、車椅子取付部11b、11bを人力車椅
子のシャフト30に固定した後、レバーの握り部92、
92を下方に倒すと、押上部93、93が車椅子取付部
11b、11bを上方に持ち上げるため、車椅子の小輪
21(2個の前輪)が上方に上がり、電動駆動装置10
0を車椅子に取付けた状態で、小輪21が地面から離
れ、電動駆動装置100の車輪2と、車椅子の2個の大
輪(後輪)とが地面に接地した三輪形式になる。
【0026】これにより、地面の凹凸に対して、前輪2
が浮き上がることもなく、電動での駆動が確実となる。
また、レバー操作のみで車椅子200の小輪21を浮上
させることができる。押上部に対して握り部の長さを長
くすることで、小さな力で操作ができ、また、操作後、
レバーの握り部92を部材11dと平行な位置になるよ
うにすれば、取付後、乗降の際にレバーが邪魔になるこ
とがない。
【0027】図5は、本発明の電動駆動装置の駆動力伝
達機構を示す外観図である。図5において、電動駆動装
置100の電動機1は、左右2個がそれぞれアーム41
を介して支持部材40に取り付けられ、フレーム10に
固定されている。アーム41は、支持部材40とピン4
2で取付けられており、ピン42を中心に水平方向に回
動し、バネ43により車輪2を挟み込む方向に押圧する
ようになっている。電動機1の動力は、電動機1の電動
軸44の先端に固定したゴムローラ8から車輪2に伝達
される。
【0028】左右のアーム41の間には、形状が略楕円
形の部材45が設けられており、部材45の中心位置の
上部には、楕円短径方向に向けてレバー46が固定され
ている。レバー46を中心軸まわりに回動すると、部材
45も同様に回動するようになっている。
【0029】本例では、図5に示すように、レバー46
が左右のアーム41と直角に位置するときは、バネ43
の力により、左右のアーム41は車輪2を挟み込む方向
に押圧されており、そのため、電動機1の先端のゴムロ
ーラ8が車輪2を圧着している。
【0030】通常、電動で駆動する場合は、レバー46
をこの位置にしておく。この状態から、レバー46を9
0度回動させると部材45も90度回動し、部材45は
楕円長径方向が左右のアーム41と垂直になり、バネ4
3の力に打ち勝って、左右のアーム41を車輪2から離
す方向に拡げる。
【0031】これにより、レバー46の一回の操作で、
左右のゴムローラ8を車輪2から簡単に離すことができ
る。走行中にバッテリが無くなり、電動機1が動かなく
なると、ゴムローラ8が車輪2に押し付けられたままの
状態では負荷が大きく、電動駆動装置を付けたままで、
手動で車椅子の大輪を動かすのが困難になる。
【0032】その場合に、レバー46の一回の操作のみ
で、ゴムローラ8を車輪2から離し、負荷を軽くして、
手動で車椅子を動かすことを可能にする。なお、レバー
46の取付方向は、楕円形部材45の短径方向でも長径
方向でも、あるいは他の方向でもよい。
【0033】図6および図7に、上記電動駆動装置を車
椅子の前部に取り付けた状態を示す。図6は、電動駆動
装置を車椅子(人力)に取り付けた電動駆動装置付車椅
子を示す外観図である。また、図7は、電動駆動装置の
取り付け後、小輪を浮上させて3輪で駆動される状態を
示す外観図である。
【0034】図6において、電動駆動装置100の車椅
子200への取り付けは、電動駆動装置100の2個所
の車椅子取付部11b、11bを、それぞれ対応する小
輪21のシャフト30にボルト締め等で固定する。
【0035】次いで、図7に示すように、車椅子取付部
11b、11bを固定後、レバー90、90を下方へ倒
すと、車椅子200の2個の小輪21が上方に上がり、
電動駆動装置100を車椅子200に取付けた状態で、
車椅子200の小輪21が地面から離れ、電動駆動装置
100の1個の駆動輪2と、車椅子200の2個の大輪
22が地面に接地し、三輪で駆動される形になる。
【0036】この状態でも、車椅子取付部材11は、車
椅子200の足を乗せる部材220の上方にはならない
ので、本発明の電動駆動装置付車椅子に乗降する場合で
も、車椅子取付部材11が乗降の邪魔になることはな
い。
【0037】このように、本発明の電動駆動装置付車椅
子に乗る人は、車椅子200に電動駆動装置100を固
定し、左右のレバー90、90を下に倒し、車椅子の小
輪21(2個)を浮かせ、電動駆動装置100の車輪2
と車椅子200の大輪22(2個)が地面に接地し三輪
で駆動する形になったのち、人力駆動の車椅子と同様
に、車椅子200の座席部23に座る。
【0038】車椅子200を駆動するときは、電動駆動
装置100の運転スイッチ7の電源スイッチ(図示せ
ず)を「入」にする。速度の切り替えは電源スイッチ7
の速度をコントロールするスイッチにより行う。速度の
コントロールは、例えば、低・中・高の三段階になって
いる。
【0039】一方、進行方向の切り替えは、電動駆動装
置100のハンドル5の握り部5a、5aを握り、行き
たい方向にハンドル5を向けることで行うことができ
る。停止する場合は、運転スイッチ7の電源スイッチ
(図示せず)を「切」にする。
【0040】次に、図8および図9を参照して、上記電
動駆動装置を人力車椅子の後部に取り付ける例を説明す
る。図8は、電動駆動装置を人力車椅子の後部に取り付
けるように、取付部材の角度が調整された状態を示す外
観図、図9は、電動駆動装置を車椅子の後部に取り付け
た電動駆動装置付車椅子を示す外観図である。
【0041】図8において、左右の取付用の部材11
c、11cの互いになす角度を開いて、それぞれ車輪2
の側へ回転させ、左右の部材11d、11dが、それぞ
れ車輪2とほぼ平行になるようにする。
【0042】次いで、図9に示すように、電動駆動装置
100の左右の取付部材11の先端部に設けた車椅子取
付部11b、11bを、それぞれ対応する車椅子200
の大輪22、22のシャフト350、350に、ボルト
絞めで固定する。この場合、車椅子200の2個の小輪
(前輪)21、21と、2個の大輪22、22と、電動
駆動装置100の車輪2との、合計5個の車輪が地面に
接地している状態となる。
【0043】後方からハンドル5を操作して電動駆動装
置付車椅子を押す場合は、5個の車輪が接地していて
も、前輪21、21はそれぞれ自在に方向が切り替わる
のが通常であり、十分安全に動作可能である。また、大
輪22、22の取付位置を前方にずらし、2個の小輪2
1を取り外すことも可能である。この場合、2個の大輪
22と駆動輪2の計3輪となる。
【0044】このように、電動駆動装置100を車椅子
200の後部に取り付ければ、介護している人が、車椅
子を押して使用する場合に、簡単に電動での駆動が可能
になる。車椅子200を押す人が、運転スイッチ7の電
源スイッチ(図示せず)を「入」にし、ハンドルの握り
部5a、5aを握り、通常に車椅子を押す状態で使用す
ればよい。進行方向の切り替えはハンドル5を行きたい
方向に操作すればよい。停止する場合は、電源スイッチ
を「切」にすればよい。
【0045】なお、電動駆動装置100を車椅子200
の後部に取り付けた状態で、電源スイッチを切り、車輪
2からゴムローラ8(図5参照)を離せば、負荷のない
状態で車椅子を押すこともできる。
【0046】以上説明したように、上記実施形態は、電
動駆動輪を具備した装置を、例えば他社製品の既製の人
力車椅子に取り付けて、容易にこれを電動化することが
できるため、多大の汎用性を有している。しかも、簡単
で少ない取付動作によって、電動駆動装置の着脱が効率
よくできるように配慮したので、年配者や身体の不自由
な人にとっても、きわめて有効である。
【0047】また、電動駆動装置を人力車椅子の後部に
取り付ければ、簡単に車椅子を押す状態での電動化が可
能となり、介護している人にとっても、負担が軽減さ
れ、きわめて有効である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、電動駆動輪のある装置
を人力車椅子に取付け、簡単に電動車椅子化することが
できる。そのため、必要に応じて容易に、車椅子を電動
駆動あるいは通常の人力で駆動する車椅子にできる。ま
た、そのために、用途に合わせて種々の車椅子を用意す
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動駆動装置の外観図である。
【図2】本発明の電動駆動装置の取付部材の構造を示す
外観図である。
【図3】本発明の電動駆動装置の取付部材の構造を示す
外観図である。
【図4】本発明の電動駆動装置の取付部材の構造を示す
外観図である。
【図5】本発明の電動駆動装置の駆動力伝達機構を示す
外観図である。
【図6】本発明の電動駆動装置を車椅子の前部に取り付
けた電動駆動装置付車椅子を示す外観図である。
【図7】図6の電動駆動装置付車椅子が3輪で駆動する
状態を示す外観図である。
【図8】車椅子の後部に取り付ける状態の本発明の電動
駆動装置を示す外観図である。
【図9】図8の電動駆動装置を取り付けた状態の電動駆
動装置付車椅子を示す外観図である。
【符号の説明】
1 電動機 2 駆動輪 3 バッテリ 4 制御部 5 ハンドル 7 運転スイッチ 11 取付部材 21 前輪(小輪) 22 後輪(大輪) 90 レバー 100 電動駆動装置 200 車椅子 220 踏板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動の四輪車椅子と、前記四輪車椅子の
    前部または後部の取付部に着脱可能に取り付けられた電
    動駆動装置とからなり、前記電動駆動装置は、駆動輪
    と、前記駆動輪を駆動する電動機およびバッテリと、前
    記電動機の回転速度を制御する制御部と、前記駆動輪を
    操作するハンドルとを具備すると共に、前記四輪車椅子
    に取り付ける少なくとも左右2個の取付部材を有し、前
    記2個の取付部材は、左右方向に互いに開閉自在に設け
    られ、前記四輪車椅子の左右の任意の位置に取り付けら
    れていることを特徴とする電動駆動装置付車椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動駆動装置付車椅子
    において、前記電動駆動装置は、前記四輪車椅子の前輪
    を上方に揚げる揚動手段を有することを特徴とする電動
    駆動装置付車椅子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電動駆動装置
    付車椅子において、前記四輪車椅子の前輪を楊動する楊
    動手段は、前記四輪車椅子との取付部材にピン結合され
    たレバーを押し下げることにより、前記ピンに対してレ
    バーと反対側の部材が上方に移動して前記前輪を楊動す
    るものであることを特徴とする電動駆動装置付車椅子。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の電動駆動
    装置付車椅子において、前記四輪車椅子に取り付ける少
    なくとも2個の取付部材は、それぞれの取付部材ごと
    に、少なくとも2以上の部材が、折れ曲がり可能にピン
    締結されてなることを特徴とする電動駆動装置付車椅
    子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のうちいずれかに記載
    の電動駆動装置付車椅子に用いられる電動駆動装置。
  6. 【請求項6】 手動の四輪車椅子の前部または後部の取
    付部に着脱可能に取り付けられ、電動機と、前記電動機
    で駆動される駆動輪と、前記電動機に電力を供給するバ
    ッテリと、前記電動機の回転速度を制御する制御部と、
    前記駆動輪の方向を可変できるハンドルと、前記四輪車
    椅子との着脱部を有する少なくとも左右2個の取付部材
    とからなり、前記左右2個の取付部材は、互いになす左
    右方向の角度が可変に構成され、前記四輪車椅子の左右
    任意の取付位置に適合可能であることを特徴とする車椅
    子用の電動駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電動駆動装置におい
    て、前記四輪車椅子の前輪を上方に揚げる揚動手段が設
    けられていることを特徴とする車椅子用の電動駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5、6または7に記載の電動駆動
    装置において、前記電動機の回転速度を制御する制御部
    は、バッテリから電動機への電力供給の接続および遮断
    を行う電源スイッチと、前記電動機の回転速度を制御す
    る速度コントロールスイッチとを備えていることを特徴
    とする車椅子用の電動駆動装置。
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