JP3059961B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板の製造方法

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JP3059961B2
JP3059961B2 JP10333015A JP33301598A JP3059961B2 JP 3059961 B2 JP3059961 B2 JP 3059961B2 JP 10333015 A JP10333015 A JP 10333015A JP 33301598 A JP33301598 A JP 33301598A JP 3059961 B2 JP3059961 B2 JP 3059961B2
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照久 林
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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コア基板の両面に
絶縁層と導体層とを交互に積層して形成される配線基板
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多層の配線基板を得るには、図6(A)に
示すように、両面に銅箔を含む導体層34を形成したコ
ア基板32において、導体層34,34同士を導通する
ため、該コア基板32にスルーホール36を穿設し且つ
該ホール36内にスルーホール導体38を形成してい
る。このスルーホール導体38内の円筒形の中空部39
内には、エポキシ等の絶縁用樹脂のみ又は銅等の金属粉
末を混入した導電用の樹脂46を充填する。このため、
図示のように、コア基板32の上面に中空部39と同心
の開口部42を有するマスク40を配置し、スキージ4
4を用いて上記樹脂46を摺動印刷し中空部39内に強
制的に充填する。この際、コア基板32の下面は図示し
ない平坦面の上に接触している。
【0003】次いで、マスク40を取外した後、加熱し
て仮硬化させる。すると、図6(B)に示すように、コア
基板32の中空部39内に充填された樹脂50が得られ
る。この樹脂50は、その上端にマスク40の厚み相当
分の大きめの突出部分48が、またその下端に小さめの
突出部分49を有する。上記突出部分48,49は、コ
ア基板32における各表面の平坦性を阻害するので、除
去する必要がある。そのため、図示しないベース上に図
6(B)に示す状態で、小さめの突出部分49を下側に
してコア基板32を載置して固定し、且つコア基板32
の上面の導体層34に沿って、図示しない回転する研磨
ロールを押圧しつつ水平方向に摺動することにより、上
端の突出部分48を除去している。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかし、図6(C)に示すよう
に、ベース52上に突出部分48を当接させるとコア基
板32自体に撓みが生じ、研磨ロール54による研磨圧
力にバラツキが生じるので、上端の突出部分49の除去
する際に同時に研磨される導体層34の研磨後における
厚みにバラツキを生じる。この結果、樹脂50の端部を
含む導体層34の平坦性が損なわれ、追ってコア基板3
2の表面に所定のパターンで形成される配線層の厚みが
不均一になる。場合によっては、得られる配線層におけ
る電気的特性にバラツキが生じるという問題があった。
【0005】更には、導体層34のうち不要部分をエッ
チングにより除去して配線層を形成する場合(サブトラ
クティブ法)に、エッチング速度のバラツキによりエッ
チング残り(不足)やオーバーエッチング等の不具合を発
生することもあった。本発明は、以上に説明した従来の
技術における問題点を解決し、コア基板のスルーホール
内に充填した樹脂における両端の突出部分を研磨除去す
るに際し、可及的に当該突出部分の周囲の導体層を均一
に研磨可能とし、コア基板の表面の平坦性を確保した配
線基板の製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、スルーホール内に樹脂を充填したコア基板
の両面における研磨する順序を特定すると共に、スルー
ホール内に樹脂を充填した複数のコア基板を連続して適
正且つ確実に研磨することに着目して成されたものであ
る。即ち、本発明の配線基板の製造方法は、コア基板に
穿設したスルーホール内にその一方の開口部から樹脂を
充填する工程と、この充填された樹脂を機械的研磨に耐
え得る硬度まで硬化する工程と、この硬化された樹脂の
うちコア基板の両表面から突出する部分を研磨して除去
する工程とを含み、この研磨工程が、上記一方の開口部
を有するコア基板の表面を研磨した後、反対側の表面を
研磨する、ことを特徴とする。
【0007】これによれば、予めスルーホール内に充填
した樹脂を加熱処理又は光照射処理することにより、機
械的研磨が可能な硬さまで硬化(熱硬化又は光硬化)した
後、樹脂の大きな突出部分を有するコア基板の表面を先
に研磨し、次いで小さな突出部分を有する表面を研磨す
る。従って、コア基板の撓みやガタ付きを少なくしてこ
れら突出部分と共にコア基板の各表面を確実に平坦化す
ることができる。尚、本発明におけるスルーホール内に
充填される樹脂には、必要に応じてガラス、シリカ、ア
ルミナ、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、
チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウムのうちの少
なくとも1種以上を含む無機絶縁物フィラーや樹脂等か
らなる樹脂フィラーを添加することができる。或いは、
銅、アルミニウム、金、銀、モリブデン、タングステン
のうちの少なくとも1種以上を含む金属フィラーを添加
することもできる。
【0008】また、上記誘電物フィラー及び樹脂フィラ
ーの粒径は、1μm乃至40μm、金属フィラーの粒径
は、0.5μm乃至40μmの範囲内にあることが好まし
い。更に、誘電物フィラー及び樹脂フィラーの含有量
は、樹脂に対して10〜60wt%の範囲が、金属フィラ
ーの含有量は10〜70wt%の範囲が好ましい。加え
て、上記樹脂は感光性を有する樹脂でも非感光性の樹脂
でも良く、感光性を有する場合には紫外線を照射するこ
とにより、半硬化させることが可能であり、この後で更
に加熱処理を行って熱硬化させても良い。一方、非感光
性樹脂の場合には、加熱処理により熱硬化させると良
い。また、前記研磨工程が、前記樹脂を充填した開口部
を有するコア基板の表面を研磨する工程と、該コア基板
の反対側の表面を研磨する工程と、を交互に複数回繰り
返す、配線基板の製造方法も含まれる。これによれば、
コア基板の両表面を一層確実に平坦化することが可能と
なる。
【0009】更に、前記研磨工程が、前記樹脂を充填し
たコア基板を研磨ロールとこれに近接する受けロールと
の間を搬送することにより行われ、且つ上記研磨ロール
と受けロールからなる複数対のロール組が、コア基板の
搬送方向に対し交互に逆位置に配置されている、配線基
板の製造方法も含まれる。これによれば、スルーホール
内に充填された樹脂の両端における各突出部分が研磨ロ
ールと受けロールの何れかに当接した状態で、常に大き
な突出部分を有する表面から先に研磨される。従って、
コア基板が撓みにくい状態で樹脂の各突出部分を除去で
き且つその周囲の表面も均一に研磨可能となる。
【0010】しかも、複数対の研磨ロールと受けロール
がコア基板の搬送方向に沿って交互に逆位置に配置され
ているので、樹脂の突出部分を大・小、大・小の順序で
研磨できるため、1回の研磨作業毎にコア基板を反転し
なくても良く、多数のコア基板を連続して研磨すること
ができる。従って、表面を平坦にしたコア基板を効率良
く確実に研磨することが可能となる。尚、隣接する各対
の研磨ロールと受けロール同士の間には、コア基板を搬
送する複数のローラ又はコンベア等の搬送手段が配置さ
れる。また、研磨工程の前の加熱処理も上記ローラと連
続する搬送ローラを用いて行うことも可能で、これによ
り加熱硬化工程と研磨工程とを連続して施すことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1は本発明における樹
脂の充填工程に関し、図1(A)に示すように、コア基板
1は絶縁板2の両面に厚さ数10μmの銅箔4,4を一
体に接合したものである。上記絶縁板2は、ビスマレイ
ミドトリジアン(BT)樹脂とガラス繊維との複合材から
なる。図1(B)に示すように、コア基板1には、予めそ
の所定の位置にドリルにより直径約0.8mm程度のス
ルーホール6が穿設される。次に、図1(C)に示すよう
に、スルーホール6内及び銅箔4,4上に無電解及び電
解銅メッキを施し、スルーホール導体8及び銅箔4,4
を含み上記メッキにより厚みを増した導体層4,4が形
成される。このスルーホール導体8は、コア基板1両面
の導体層4,4が追ってパターニングされた配線層とな
った際に、これらを互いに導通するためのものである。
【0012】次いで、図1(D)に示すように、スルーホ
ール導体8が形成されたスルーホール6内に樹脂10が
充填される。予め、コア基板1を図示しない平坦面の上
に固定する。先ず、コア基板1の上面にスルーホール6
と同心で且つ太径の孔9aを有する金属製のマスク9を
配置する。また、樹脂10を側面に付着させたスキージ
16をマスク9の表面に沿って摺動印刷し、樹脂10を
スルーホール6内に上側の開口部6aから強制的に充填
する。上記樹脂10は、例えばエポキシ樹脂からなる場
合、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エ
ポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂等のエ
ポキシ樹脂、及びアミン系硬化剤、イミダゾール系硬化
剤、酸無水物系硬化剤等の硬化剤を添加・混合してなる
ペーストからなる。スルーホール6内に充填された樹脂
10は、図1(D)に示すように、これを充填した表面側
の開口部6aにマスク9の厚みに略相当する大きな突出
部分12と、反対側の開口部6bに小さな突出部分14
とを有する。
【0013】樹脂10を充填した後、マスク9を取り除
くと、コア基板1は、図2(A)に示すような状態とな
る。この状態で、コア基板1を図示しない加熱炉内に入
れ、約80〜200℃(例えば150℃)に、約0.5〜3
時間程度保持する加熱処理を樹脂10に対して施す。こ
れにより、樹脂10は半硬化状態になり、研磨ロール等
による機械的研磨に耐え得る程度の硬度になる。尚、加
熱処理は樹脂10の材質によっては樹脂10を完全硬化
させても良い。また、樹脂10に感光性樹脂を用いた場
合には、上記加熱処理に替えて光照射して光硬化させる
ことにより、半硬化又は完全硬化しても良い。
【0014】次に、本発明における研磨の基本的工程に
ついて説明する。図2(A)に示すように、樹脂10の小
さな突出部分14を有するコア基板1の下面(基準面)を
図示しない平坦面上に載置し且つ固定した状態とし、先
ず、コア基板1の開口部6aを有する上(表)面に沿って
回転する研磨ロールRを押圧しつつ摺動させる。その結
果、図2(B)に示すように、樹脂10の上端の大きな突
出部分12は除去されて平坦面13になるか、極く微少
な突部となる。
【0015】次いで、コア基板1の表裏面を逆にし平坦
面13を下側にし且つ小さい突出部分14を上側にした
状態で、上記同様に研磨ロールRをコア基板1の上面に
押圧しつつ摺動させる。その結果、図2(C)に示すよう
に、樹脂10の突出部分14は除去されて平坦面15と
なる。係る研磨工程においては、両面の各導体層4も研
磨ロールRにより同時に数μm程除去されるため、コア
基板1の各表面は凹凸の極く少ない平坦面にすることが
できる。尚、当初の研磨で突出部分14が微少な突部と
して残った場合は、再度コア基板1の表裏面を逆にして
研磨ロールRで再研磨すると、確実に平坦面13とする
ことができる。
【0016】更に、本発明の具体的な研磨工程について
図3により説明する。図3(A)に示すように、互いに近
接する大径の研磨ロールRと小径の受けロールrとから
なる複数(四)対のロール組R,r、r,R、R,r、r,R
が、搬送ローラ16,16,…の間において、コア基板1
の搬送方向に沿って配置される。且つ対となる研磨ロー
ルRと受けロールrは、隣接する各ロール組R,rの間
で上下逆の位置に配置され、各ロール組R,rはコア基
板1の搬送方向に沿って交互に逆位置になる。
【0017】図3(A)で左側から、前記スルーホール6
内に樹脂10を充填し且つ加熱硬化処理を施したコア基
板1を搬送ローラ16,16,…上で搬送する。この際、
コア基板1は開口部6a側の大きな突出部分12を上面
として搬送される。先ず、コア基板1は、図3(A)中の
左端に位置し且つ上に研磨ロールRを下に受けロールr
を配置したロール組R,rの間を通過し、その上面を研
磨される。この際、研磨ロールRが大きな突出部分12
を研磨する間に受けロールrは小さな突出部分14に当
接する。その結果、図3(B)に示すように、コア基板1
における上面の突出部分12は大半が除去された状態と
なる。
【0018】次に、コア基板1は3(A)中の中央左寄り
に位置し且つ上に受けロールrを下に研磨ロールRを配
置したロール組r,Rの間を通過し、その下(表)面を研
磨される。その結果、コア基板1における下面の小さい
突出部分14は殆ど除去された状態となる。更に、コア
基板1は3(A)中の中央右寄りに位置し且つ上に研磨ロ
ールRを下に受けロールrを配置したロール組R,rの
間を通過し、その上面を研磨される。その結果、図3
(C)に示すように、上面の突出部分12は除去されて平
坦面13になる。この間にコア基板1の上面の導体層4
も平坦面13と同じレベルまで数μm程度が研磨除去さ
れる。
【0019】そして、コア基板1は、図3(A)中の右端
に位置し且つ上に受けロールrを下に研磨ロールRを配
置したロール組r,Rの間を通過し、その下面を研磨さ
れる。その結果、図3(D)に示すように、下面の残って
いた突出部分14も除去されて平坦面15になると共
に、この間においてコア基板1の下面の導体層4も平坦
面15と同じレベルになるまで数μm程度が研磨除去さ
れる。以上のように、コア基板1における樹脂10の大
きな突出部分12を有する表(上)面と小さな突出部分1
4を有する表(下)面とを、大小の突出部分12,14の
順番で且つ連続して研磨することにより、突出部分1
2,14を確実に除去できる。しかも、この除去に伴う
コア基板1の両面の導体層4,4も薄く且つ均一に研磨
されるため、コア基板1の両面に追って形成される配線
層の厚みも均一化することができる。
【0020】図4は上記研磨されたコア基板1を用いて
得る配線基板の製造方法に関する。図4(A)は、前記図
3に示した研磨方法により絶縁用樹脂10の両端を平端
面13,15としたコア基板1を示す。コア基板1の両
面の導体層4,4に対し所定パターンに倣ったエッチン
グを施すと、図4(B)に示すように、絶縁板2の両面に
所定パターンを有する第1の配線層18が形成される。
スルーホール導体8に接続する配線層18の一部にはラ
ンド19が同時に形成される。この際、前記研磨工程に
おいて、導体層4,4はその厚みが均一で平坦性を有し
ているため、エッチングのバラツキやエッチングムラが
生じにくく均一な厚みの配線層18を得ることができ
る。
【0021】次いで、上下両面における絶縁板2と各配
線層18の上に、図4(C)に示すように、エポキシ系樹
脂からなる厚さ数10μmの絶縁層20を形成する。更
に、上記ランド19の真上に位置する絶縁層20に対
し、図4(D)に示すように、公知のフォトリソグラフィ
ー技術によりビアホール22を形成する。且つビアホー
ル22内と絶縁層20の上に銅メッキによりそれぞれビ
ア導体23及び銅メッキ層を形成し、これらの上にエッ
チングレジストを形成した後で、エッチングを施す。こ
れにより、図4(D)に示すように、絶縁層20の上に第
2の配線層24が形成される。第1,第2の各配線層1
8,24はビア導体23を介して互いに導通すると共
に、絶縁板2の両面の各配線層18,24もスルーホー
ル導体8を介して互いに導通する。
【0022】そして、図4(D)に示すように、各絶縁層
20と第2の配線層24の上にソルダーレジスト層2
6,26を形成し、且つ上方のレジスト層26には、こ
れを貫通し且つ配線層24の表面から立設する半田バン
プ27を形成する。また、下方のレジスト層26の間に
形成した開口部28から露出する配線層29には、その
表面にAu及びNiメッキを施して接続端子として用い
る多層の配線基板30を得ることができる。上記半田バ
ンプ27は、配線基板30の主表面上に配置されるIC
素子等の電子部品との接続に使用される。上記配線基板
30は、コア基板1における導体層4,4が均一で平坦
に研磨されているため、得られる第1の配線層18,1
8も所定の均一な厚みを有し、且つこらを含む内部の回
路の電気的特性も信頼性を有するものとすることができ
る。
【0023】図5は前記研磨されたコア基板1を用いた
異なる形態の配線基板の製造方法に関する。図5(A)
は、前記図3に示した研磨方法により導電用樹脂10′
の両端を平坦面13,15としたコア基板1に対し、そ
の導体層4,4にエッチングを施して第1の配線層18,
18を形成した後、その上に絶縁層20,20を形成し
た状態を示す。次に、上記樹脂10′の平坦面13,1
5の真上に位置する絶縁層20に対し、図5(B)に示す
ように、公知のフォトリソグラフィー技術によりビアホ
ール22を形成し、且つ各ビアホール22内に銅メッキ
にてビア導体23を形成する。各ビア導体23の底面は
平坦面13,15を介して導電性樹脂10′と密着す
る。
【0024】そして、前記と同様に絶縁層20,20の
上に第2の配線層24,24を形成し、その上にソルダ
ーレジスト層26,26を形成し、且つ半田バンブ27
や接続端子29を形成することにより、多層の配線基板
30′を得ることができる。この配線基板30′では、
第1の配線層18全体が均一の厚みを有すると共に、導
電用樹脂10′及びビア導体23を介して第2の配線層
24,24同士も直接且つ安定した導通を得ることがで
き、内設される回路の電気的特性も信頼性を有するもの
とすることができる。尚、両面の配線層18同士も樹脂
10′を介して導通されるので、スルーホール導体8の
形成を省略することも可能である。
【0025】本発明は以上において説明した各形態に限
定されるものではない。例えば、1つのコア基板1に穿
設するスルーホール6が複数個となる場合、各スルーホ
ール6内に充填する樹脂10,10′は、同じ表面にお
ける開口部6a,6aからマスク9を介して充填する。
これにより、充填された各樹脂10,10′は、その大き
な突出部分12を先に小さな突出部分14を後にして研
磨される。また、本発明の対象となる配線基板は、コア
基板1の絶縁板2の両面に形成する配線層と絶縁層の各
層数は任意であり、前記配線基板30,30′において
第3,第4の配線層を絶縁層を介して更に積層しても良
い。一方、絶縁板2の両面に形成する第1の配線層18
のみとしてその上にソルダーレジスト層26等を形成し
たものも含まれる。
【0026】更に、前記コア基板1の絶縁板2には、前
記形態で使用したBT樹脂−ガラス複合材の他、ガラス
−エポキシ材、ガラス−PPE材や、紙−エポキシ等の
複合樹脂材、或いはエポキシ、BTレジン、ポリイミ
ド、PPE、PTFE等の樹脂を用いても良い。尚、前
記銅箔(導体層)4や各配線層18,24は銅に限らず、
Ni及びその合金(Ni−P,Ni−B,Ni−Cu−
P)、Coとその合金(Co−P,Co−B,Co−Ni−
P)、Snとその合金(Sn−Pb,Sn−Pb−Pd)、
又はAu,Ag,Pd,Pt,Rh,Ru等及びそれらの合
金の何れを用いることも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上において説明した本発明の製造方法
によれば、配線基板を構成するコア基板の撓みやガタ付
きを少なくした状態で、そのスルーホール内に充填した
樹脂の両端における突出部分を確実に研磨除去して平坦
化でき、コア基板の表面に形成される導体層及び配線層
の厚みも均一で信頼性のあるものとすることができる。
また、請求項3の配線基板の製造方法によれば、上記に
加えて多数のコア基板の表面を連続して効率良く適正に
研磨することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)乃至(D)は本発明のコア基板に樹脂を充填
する各工程を示す概略図。
【図2】(A)は樹脂が充填されたコア基板を示す部分断
面図、(B)及び(C)は本発明の基本的研磨工程を示す概
略図。
【図3】(A)は樹脂が充填されたコア基板を連続的に研
磨する工程を示す概略図、(B)〜(D)は(A)中における
一点鎖線部分B,C,Dにおける各拡大断面図。
【図4】(A)は研磨後のコア基板を示す部分断面図、
(B)乃至(D)は本発明の配線基板を得るための製造工程
を示す概略図。
【図5】(A)及び(B)は異なる形態の配線基板を得るた
めの製造工程を示す概略図。
【図6】(A)及び(B)は従来のコア基板に樹脂を充填す
る各工程を示す概略図、(C)は従来の研磨工程を示す概
略図。
【符号の説明】
1………………コア基板 6………………スルーホール 6a……………開口部 10,10′…樹脂 12,14……突出部分 30,30′…配線基板 R………………研磨ロール r………………受けロール R,r、r,R…ロール組
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア基板に穿設したスルーホール内にその
    一方の開口部から樹脂を充填する工程と、 上記充填された樹脂を機械的研磨に耐え得る硬度まで硬
    化する工程と、 上記硬化された樹脂のうちコア基板の両表面から突出す
    る部分を研磨して除去する工程とを含み、 上記研磨工程が、上記一方の開口部を有するコア基板の
    表面を研磨した後、反対側の表面を研磨する、ことを特
    徴とする配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】前記研磨工程が、前記樹脂を充填した開口
    部を有するコア基板の表面を研磨する工程と、該コア基
    板の反対側の表面を研磨する工程と、を交互に複数回繰
    り返す、ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記研磨工程が、前記樹脂を充填したコア
    基板を研磨ロールとこれに近接する受けロールとの間を
    搬送することにより行われ、且つ上記研磨ロールと受け
    ロールからなる複数対のロール組が、コア基板の搬送方
    向に対し交互に逆位置に配置されている、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板の製
    造方法。
JP10333015A 1998-11-24 1998-11-24 配線基板の製造方法 Expired - Lifetime JP3059961B2 (ja)

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