JP3059579B2 - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP3059579B2
JP3059579B2 JP4163286A JP16328692A JP3059579B2 JP 3059579 B2 JP3059579 B2 JP 3059579B2 JP 4163286 A JP4163286 A JP 4163286A JP 16328692 A JP16328692 A JP 16328692A JP 3059579 B2 JP3059579 B2 JP 3059579B2
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松本  聡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダー(VTR)のように、テープ状媒体に映像信号
や音声信号などの記録再生を行なう記録再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の記録再生装置としてはカ
メラ一体型VTRの普及が進んでいるが、消費者のニー
ズが装置の小型軽量化に集中しており、特にメカニズム
の小型軽量化が重要な開発要素となってきている。
【0003】この種の装置における録再メカニズムの大
きさは、テープカセット内に架張されたテープを引き出
し、回転ヘッドを搭載したテープガイドドラムの周囲に
斜めに巻き付け、所定のテープパスを形成するという動
作が不可欠であることから、テープガイドドラムの直
径、テープパス形成手段、およびテープカセットの3者
のサイズによって、その基本平面寸法が概ね決定されて
しまう。そのため、最近ではテープガイドドラムに対す
るテープの巻付角を大きくすることで従来記録方式との
互換性維持を図りながらテープガイドドラムの直径を小
さくするという手法や、テープガイドドラムにテープを
巻き付けるローディング動作と同時に、テープカセット
とテープガイドドラムとを近接させ、テープガイドドラ
ムをテープカセット前面の開口部内に入り込ませてメカ
ニズム全体を圧縮するという手法を用いることにより、
小型化を達成している例が多くなって来ている。
【0004】以下、このような従来の記録再生装置の一
例について簡単に説明する。図11及び図12は従来の
記録再生装置の基本構成とその動作を示すものであり、
それぞれテープカセットを装置に装着する際の状態及び
テープパスを形成する状態を示した平面図である。
【0005】図11において、テープ104はテープカ
セット101内の供給リール102から巻取リール10
3へ、固定された一対のカセットポスト108a、10
8bを経由してテープカセット101の前面に架張され
収納されている。また、107はテープカセット101
の前面に設けられた開口部、109はヘッド(図示せ
ず)を搭載したテープガイドドラムである。
【0006】テープカセット101を装置に装着した際
には、図中斜線で示したテープパス形成用のポスト11
0、112、113、114、115、116、11
7、119及びピンチローラ121が開口部107内に
挿入され、それ以外には、架張されたテープ104に対
向してテープガイドドラム109、他のテープパス形成
用のポスト111、118及びキャプスタン120が位
置するように構成されている。また、テープカセット1
01等を保持する第1の基板122と、テープガイドド
ラム109等を保持する第2の基板123とが距離Aを
おいて具備されている。
【0007】以上のように構成された記録再生装置の動
作について、以下に説明する。
【0008】まず、テープカセット101が装置に装着
されると、ポスト110、111、112、118、1
19及びピンチローラ121は、図に一点鎖線で示す位
置に向かって、それぞれ矢印110a、111a、11
2a、118a、119a、120aの方向に移動を開
始する。同時にテープガイドドラム109とともに第2
の基板123も、一点鎖線で示す位置に向かって矢印1
09aの方向に移動を開始し、かつ、ポスト113、1
14、115、116、117が矢印113aの方向に
移動を開始し、テープ104をテープガイドドラム10
9の周囲に斜めに巻き付け、所定のテープパスを形成す
るのである。以下、この動作をテープローディング、逆
の動作をテープアンローディングと呼ぶ。
【0009】図12は、そのテープパスの形成状態を示
すものであるが、まず図に一点鎖線で示すように、テー
プガイドドラム109がテープカセット101の方向に
近接しながら、ポスト113、114、115、116
が移動して、テープ104をテープガイドドラム109
の周囲に斜めに巻き付けていく。そして、最終的には、
実線で示す位置にテープガイドドラム109及びポスト
113、114、115、116が到達して所定のテー
プパスを形成し、動作が終了する。第1の基板122か
ら距離Aだけ離れて位置していた第2の基板123は、
このとき距離Bだけ移動して、コンパクトなメカニズム
を実現する。
【0010】すなわち、テープカセット109前面の開
口部107内にテープガイドドラム109の一部を滑り
こませて、メカニズムを必要最小限のスペースに抑える
のである。なお、この動作を実現する具体的な構成につ
いては記載が煩雑になるのでここでは省略する。
【0011】周知の如くこの種の記録再生装置では、テ
ープを走行させながらテープガイドドラムを高速で回転
させ、1フィールドの標準TV信号を連続した1本のト
ラック上に記録し、記録すべきヘッドを順次切り替えな
がら、記録トラックが隣接するようにパターンを形成す
る。一般にテープガイドドラム上には2個あるいは4個
のヘッドが搭載され、それぞれ180度あるいは90度
の間隔で同一平面内の円周上に構成される。2ヘッドで
記録する場合は、テープガイドドラムを標準TV信号の
フィールド周波数の1/2で回転させ、周囲にテープが
180度巻き付いた状態で行なわれる。4ヘッドで記録
する場合、テープガイドドラムの直径は、2ヘッドの場
合のテープガイドドラムの直径の2/3となり、装置の
小型化を図ることができるが、テープの巻き付け角度を
3/2倍、すなわち270度と大きくする必要がある。
【0012】しかし、このような小型化手法を用いるこ
とで新たに発生する問題点も少なくない。例えば、図1
2に示したように、テープガイドドラム109に対する
テープ104の巻付角が大きく、テープ走行パスが複雑
であると、ローディングを行なう際に、テープ104に
局部的に非常に大きなテンションが加わり、傷や伸び等
のテープダメージが発生しやすい。特に、テープカセッ
ト101の巻取リール103側にテープ104がないテ
ープ始端時には、テープ104を供給リール102から
引き出しながらローディングすることになり、テープ走
行パスが巻取リール側で複雑なため、このようなテープ
ダメージが起こりやすい。
【0013】したがって、テープが始端である場合に
は、テープローディングを行なう前に少量のテープ10
4を巻取リール103側に送ってやり、ローディング中
に巻取リール103側にテープがなくならない程度のテ
ープ長さを確保しておく必要がある。
【0014】通常のテープ巻取り動作は、キャプスタン
とピンチローラとの間にテープを挟み込み、キャプスタ
ンを回転させテープを送りながら行なう。しかし、テー
プローディングが完了する前は、テープはキャプスタン
と離間しているため、巻取リール台を直接駆動してテー
プを巻き取らねばならない。但し、テープ始端時に、巻
取リール台を直接駆動してテープ巻取り動作を行なって
も、供給リール102のテープ量が多く負荷トルクが大
きいため、後述する巻取リール台のクラッチで滑りが発
生し、テープ104を安定して巻取ることができない。
【0015】そこで、十分なテープ巻取り力を得るため
に、巻取リール台のクラッチを短絡しクラッチ機能を無
効にする機構(以下、これをリール台短絡手段と呼ぶ)
を設けている。なお、リール台は常に一定速度で回転駆
動されるが、テープの巻径に応じてテープ送り速度が変
化してしまうため、このようなクラッチ機構を設けるこ
とによりリール台に滑りを発生させ、絶えず一定の速度
でテープを巻取るようにしている。
【0016】以下、上記したリール台短絡手段の構成に
ついて簡単に説明する。図13は、従来の記録再生装置
におけるリール台短絡手段の基本構成を表わす平面図で
あり、テープローディングを行なう前のテープカセット
101を第1の基板122上に装着した時の状態を表わ
したものである。
【0017】巻取リール台150は第1の基板122上
に回動自在に軸支され、図14にその断面図を示すよう
に、テープカセット101内の巻取リール103と係合
するリール係合部151と、第2の基板123上のリー
ル駆動手段(図示せず)により回転駆動されるリール駆
動部152と、これらの間に位置するクラッチ153と
から構成される。リール駆動部152が回転駆動される
と、クラッチ153を介してリール係合部151に駆動
力を伝達し、巻取リール103を回転させテープ104
を駆動する。このクラッチ153は、例えば磁力を利用
したものであり、リール係合部151下面に配した同心
円状の磁石に対向して、リール駆動部152に金属板を
設けて僅かな間隙を持って保持し、両者の磁気吸引力に
よりクラッチ力を得るものである。なお、リール係合部
151とリール駆動部152の外周は、それぞれ同一径
のギアとなっている。
【0018】一方、リール台短絡手段160は、アーム
161、リール台短絡ギア162、バネ163、ガイド
ピン164から構成される。アーム161は第1の基板
122上に回動自在に軸支される。リール台短絡ギア1
62はこのアーム161上に回動自在に軸支され、巻取
リール台150のリール係合部151及びリール駆動部
152外周のギア部に同時に噛み合いクラッチ153を
無効にするように構成される。バネ163はリール台短
絡ギア162を巻取リール台150に圧着させる方向に
アーム161を付勢する。また、第2の基板123上に
は、基板の相対移動に伴い、アーム161上のガイドピ
ン164を押圧し回動させるガイド部165が設けられ
ている。
【0019】次に、このリール台短絡手段160の動作
について説明する。図15は、第1の基板122と第2
の基板123との相対移動の終了時、即ちテープローデ
ィングを完了した時のリール台短絡手段160の状態を
表わす平面図である。
【0020】テープカセット101を第1の基板122
に装着した時は、図13に示すように、リール台短絡ギ
ア162がバネ163の力により巻取リール台150に
圧着され、そのクラッチ153を無効にしている。した
がって、テープ始端時でも巻取リール台150を滑るこ
となく駆動し、テープ巻取り動作を確実に行なうことが
できる。テープローディングとともに第2の基板123
に対して第1の基板122を移動させると、アーム16
1先端のガイドピン164が第2の基板123上のガイ
ド部165に当接し、徐々にアーム161を矢印P方向
に回動させて、リール台短絡ギア162と巻取リール台
150との圧着を解除する。テープローディングが完了
すると、図14に示したように、リール台短絡ギア16
2と巻取リール台150とは完全に離れ、巻取リール台
150のクラッチ153は通常の機能を確保される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反対に
テープカセット101を装置から取り出すときは、巻取
リール103にテープ104のたるみを巻き取りながら
アンローディングを行ない、テープ104をテープカセ
ット101内に完全に収納する必要がある。ここで、上
記のような構成では、アンローディングが完了する前
に、アーム161のガイドピン164と第2の基板12
3上のガイド部165との当接が解除され、図13に示
すように、再びリール台短絡ギア162が短絡動作を行
なう。すると、巻取リール台150が滑ることなく駆動
されるため、テープ104の巻取り力が強くなり、供給
リール台(図示せず)のクラッチ力に抗して供給リール
102から巻取リール103にテープ104を巻取って
しまう。このような不測のテープ巻取りのことを、以下
テープ流れと呼ぶものとする。テープ流れが発生する
と、次に再びテープカセット1を装置内に装着する際
に、テープガイドドラム109に対するテープ位置が正
確に再現されず、特にカメラ一体型VTRにおいて重要
とされるつなぎ撮り精度が保証できないという課題があ
る。
【0022】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、アンローディング時のテープ流れがなく、特にカメ
ラ一体型VTRとして使用する際のつなぎ撮り精度に優
れた記録再生装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、テープカセッ
トを保持するための第1基板と、その第1基板に対して
相対的に移動可能な第2基板と、第1基板に設けられ、
テープカセットを駆動するための下駆動部材と、前記下
駆動部材にクラッチを介して連結された上駆動部材と、
被作用部を有し、移動することによって前記上駆動部材
及び前記下駆動部材に当接し、それら上下の駆動部材を
直接連結する直接連結部材と、前記被作用部が第1基板
が第2基板に入る過程での移動往経路を移動中、前記直
接連結部材が一時的に前記上下の駆動部材に連結するよ
うに、前記直接連結部材の被作用部に作用し、前記被作
用部が第1基板が第2基板から出る過程での移動復経路
を移動中、前記直接連結部材が前記上下の駆動部材に連
結しないように前記直接連結部材の被作用部に作用す
る、第2基板に設けられた作用部材とを備えた記録再生
装置である。
【0024】
【作用】本発明は、第2基板の第1基板に対する相対的
な移動によって、少なくともテープの準備巻取り中は、
直接連結部材が上下の駆動部材に当接するように、作用
部材が直接連結部材の被作用部に作用して、上下の駆動
部材を直接連結し、その後直接連結部材が上下の駆動部
材から離れ、少なくともテープたるみ巻取り中は離れて
いるように、作用部材が直接連結部材の被作用部に作用
して、上下の駆動部材をクラッチを介して連結する。
【0025】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面に基
づいて説明する。なお、本発明の記録再生装置のテープ
ローディングのためのポスト構成及びその動作、テープ
走行パス、メカニズム圧縮動作については、図11及び
図12に示した従来例と基本的に等しいので、ここでは
説明を省略する。
【0026】まず、本発明の第1の実施例の記録再生装
置に用いられるリール台短絡手段の構成について説明す
る。図1は本発明にかかる第1の実施例の記録再生装置
の平面図であり、図2はそのリール台短絡手段の構成を
模式的に表わした断面図である。
【0027】図1において、テープカセット1にはテー
プ4が収納され、そのテープ4はテープカセット1内の
供給リール2から巻取リール3へ、一対のカセットポス
ト8a、8bを経由してテープカセット1の前面に架張
されている。
【0028】一方、記録再生装置にはテープカセット1
を装着する第1の基板22が設けられ、その上に左右一
対の供給リール台40及び巻取リール台50が設けられ
ている。テープカセット1を装置に装着する際は、この
供給リール台40及び巻取リール台50にテープカセッ
ト1の供給リール2及び巻取リール3を係合させ、テー
プ4を外部駆動が可能な状態とする。ここでは図が煩雑
になるため、テープカセット1の装着状態を一点鎖線で
示した。テープパス形成用のポスト等(図示せず)は、
従来例と同様にテープカセット1に設けた開口部7内に
挿入される。
【0029】第1の基板22の下側には第2の基板23
が配設され、その第1の基板22は距離Aだけ引き出さ
れた状態にある。第2の基板23には架張されたテープ
4に対向して、回転ヘッド(図示せず)を搭載したテー
プガイドドラム9が保持されている。又、上記の第1の
基板22は第2の基板23に対して相対的に、距離Bの
位置まで移動できるように構成されている。
【0030】図2に示すように、巻取リール台50は第
1の基板22上に植立したリールシャフト51に対して
回動自在に取り付けられ、リール係合部52、クラッチ
53、リール駆動部54から構成されている。リール係
合部52はテープカセット1の巻取リール3と係合し、
テープ駆動力を伝達するとともに装置に対するテープ高
さを規定する。リール駆動部54は第2の基板23上に
設けたリール台駆動手段(図示せず)により回転駆動さ
れ、クラッチ53を介してリール係合部52に駆動力を
伝達することにより、巻取リール3を回転させテープ4
を駆動する。なお、リール係合部52とリール駆動部5
4の外周には、それぞれ同一径のギアが形成されてい
る。クラッチ53は例えばマグネットクラッチであり、
リール係合部52下面に配した金属板53aに同心円状
のマグネット53bを磁力で付着させ、これに対向させ
てリール駆動部54上面に金属板53cを設けて僅かな
間隙を持って保持し、マグネット53bと金属板53c
間の磁気吸引力によりクラッチ力を得るものである。な
お、クラッチ53を、リール係合部52とリール駆動部
54とをフェルトを介してバネ力で圧着するフェルトク
ラッチとしてもよい。
【0031】又、リール台短絡手段60は、図1及び図
2に示したように、第1の基板22に設けられ、アーム
61、リール台短絡ギア62、バネ63、ガイドピン6
4から構成されている。アーム61は第1の基板22上
に植設したアームシャフト65に対して回動自在に軸支
されている。リール台短絡ギア62はこのアーム61上
の中央部に回動自在に軸支され、巻取リール台50のリ
ール係合部52及びリール駆動部54外周に設けたギア
に同時に噛み合いクラッチ53を無効にするように構成
されている。バネ63はリール台短絡ギア62を巻取リ
ール台50に圧着させる方向にアーム61を付勢する。
ガイドピン64はアーム61下面に植設され、第1の基
板22に設けられたスリットを通って第2の基板23側
まで伸びている。
【0032】一方、第2の基板23上にはガイド溝66
が設けられ、ガイドピン64の端部が係合されている。
また、ガイド溝66にはガイド溝切り換えアーム67が
設けられ、第2の基板23上に回動自在に軸支され、そ
の一部がガイド溝66の側部と当接するように第2の基
板23下面に配したバネ68により付勢されている。
【0033】上記のリール駆動部54が下駆動部材を構
成し、リール係合部52が上駆動部材を構成し、リール
台短絡手段60が直接連結部材を構成し、ガイドピン6
4が直接連結部材の被作用部を構成し、ガイド溝66が
作用部材を構成し、ガイド溝切り換えアーム67が弁を
構成している。
【0034】以上のように構成された記録再生装置の動
作について、以下に図を用いて具体的に説明する。図3
はガイド溝66上でのガイドピン64の移動軌跡を表わ
す平面図、図4は第1の基板22と第2の基板23とが
相対移動を完了した際のリール台短絡手段60の状態を
表わす平面図である。
【0035】まず、テープカセット1を第1の基板22
に装着した時は、図1に示したように、リール台短絡ギ
ア62がバネ63により巻取リール台50に圧着され、
リール係合部52及びリール駆動部54外周に設けたギ
ア部に同時に噛み合い、クラッチ53を無効にしてい
る。したがって、テープ始端時でもクラッチに滑りを生
じさせることなく、容易にテープ巻取り動作を行なうこ
とができる。このとき、リール台短絡手段60のガイド
ピン64は、図3に示すガイド溝66上の64a点に位
置している。
【0036】次に、テープローディング動作とともに第
2の基板23に対して第1の基板22を移動させると、
ガイドピン64がガイド溝66の側部に64b点で当接
し徐々に案内されて、アーム61を矢印P方向に回動さ
せリール台短絡ギア62と巻取リール台50との圧着を
解除する。さらに、基板の相対移動が進むと、ガイドピ
ン64が64c点でガイド溝切り換えアーム67の側部
を押圧しはじめ、これをバネ68に抗して回動させる。
ガイドピン64が64d点を通過して更に進むと、この
ガイド溝切り換えアーム67はガイドピン64の押圧か
ら徐々に解放され、バネ68の力により初期の位置に復
帰し、一方、ガイドピン64は64e点に達し、その後
64f点に達する。
【0037】テープローディング完了時、ガイドピン6
4は64f点まで移動されており、図4に示したよう
に、リール台短絡ギア62と巻取リール台50とは完全
に離れ、クラッチ53は正常な動作機能を確保される。
このとき、第1の基板22から距離Aだけ離れて位置し
ていた第2の基板23は、図1に示したように相対的に
移動して距離Bだけ離れた状態になり、コンパクトなメ
カニズムを実現する。
【0038】逆に、第1の基板22と第2の基板23と
を離間しテープ4をアンローディングする場合、ガイド
ピン64は64f点から64e点までの間はガイド溝6
6の側部に、64e点から64g点までの間はガイド溝
切り換えアーム67の側部にそれぞれ案内されて移動
し、アーム61はバネ63の付勢力に抗して回動された
ままの状態になり、リール台短絡ギア62を常に巻取リ
ール台50から離間させる。したがって、テープアンロ
ーディング時に発生する供給リール2から巻取リール3
へのテープ巻取りを排除し、テープ流れを防止すること
ができる。最後に、ガイドピン64は64g点を過ぎる
とガイド溝切り換えアーム67側部との当接から解放さ
れるため、再びリール台短絡ギア62はバネ63により
巻取リール台50に圧着され、初期状態に復帰して次の
テープローディングに供する。
【0039】したがって、本発明の第1の実施例によれ
ば、ガイド溝66の一部にガイド溝切り換えアーム67
を設けることにより、第1の基板22と第2の基板23
の相対移動方向に応じてリール台短絡手段60の案内経
路が切り換えられ、巻取リール台50の短絡動作にヒス
テリシスをもたせることができ、ローディング時のテー
プダメージを防止するためのテープ巻取り動作を確実に
行なうことができるとともに、テープ流れがなく、特に
カメラ一体型VTRとして使用する際のつなぎ撮り精度
に優れた信頼性の高い記録再生装置が得られる。
【0040】次に、第2の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0041】図5は本発明の第2の実施例を示す記録再
生装置の平面図である。同図に示したテープカセット
1、テープ4、テープガイドドラム9、第1の基板2
2、第2の基板23、供給リール台40、巻取リール台
50は、図1の構成と同様なものである。図1と異なる
のは、ガイドピン64をアーム61上に配した板バネ6
9上に設けた点と、ガイド溝切り換えアーム67の代わ
りにガイド溝66の所定の位置に板バネ69のたわみ方
向の傾斜部66cを設けた点である。
【0042】以上のように構成された記録再生装置につ
いて、以下その動作を説明する。図6及び図7はガイド
ピン64とガイド溝66との係合状態を表わす平面図及
び断面図である。
【0043】まず、テープカセット1を第1の基板22
に装着した時は、図1と同様にリール台短絡ギア62が
バネ63により巻取リール台50に圧着され、そのクラ
ッチ機能を無効にしており、テープ始端時でも容易にテ
ープ巻取り動作を行なうことができる。このとき、ガイ
ドピン64は図6及び図7に示すように64a点に位置
し、ガイド溝側部66aとは当接していない。
【0044】テープローディング動作及び基板間の相対
移動が始まると、ガイドピン64がガイド溝側部66b
に当接し徐々に案内されて、アーム61を矢印P方向に
回動させ、巻取リール台50に対するリール台短絡ギア
62の圧着を解除する。さらに基板間の相対移動が進み
64bまでくると、ガイドピン64の底面がガイド溝6
6の傾斜部66cに当接し、板バネ69をたわませなが
らアーム61を回動させる。ガイドピン64がさらに進
むと、この傾斜部66cを乗り越え、64c点でガイド
溝側部66dに当接する。このとき、リール台短絡ギア
62と巻取リール台50とは完全に離間され、テープロ
ーディング完了時に、第1の実施例と同様、クラッチ5
3の正常な動作を確保する。
【0045】逆に、第1の基板22と第2の基板23と
を離間しテープアンローディングを行なう場合、ガイド
ピン64は常にガイド溝側部66dに当接され、リール
台短絡ギア62を巻取リール台50から離間させる。し
たがって、テープアンローディング時の供給リール2か
ら巻取リール3へのテープ巻取りを排除し、テープ流れ
を防止することができる。最後に、ガイドピン64は6
4d点を過ぎるとガイド溝側部66dとの当接から解放
されるため、再びリール台短絡ギア62はバネ63によ
り巻取リール台50に圧着され、初期状態に復帰して次
のテープローディングに供する。
【0046】以上のように、この第2の実施例によれ
ば、ガイドピン64をアーム61上に配した板バネ69
上に設け、ガイド溝切り換えアーム67の代わりにガイ
ド溝66の所定の位置に板バネ69のたわみ方向の傾斜
部66cを設けることにより、第1の実施例よりも簡単
な構成でリール台短絡手段60のヒステリシス動作が実
現され、テープダメージの防止及びつなぎ撮り精度に優
れた信頼性の高い記録再生装置が得られる。
【0047】次に、第3の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0048】図8は本発明の第3の実施例を示す記録再
生装置の平面図である。同図に示したテープカセット
1、テープ4、テープガイドドラム9、第1の基板2
2、第2の基板23、供給リール台40、巻取リール台
50は、図1の構成と同様なものである。図1と異なる
のは、アーム61の付勢手段としてバネ63の代わりに
ネジリコイルバネ70を設けた点と、ガイドピン64の
案内手段としてガイド溝66とガイド溝切り換えアーム
67の代わりに複数のガイド部71a及び71bを設け
た点である。なお、ネジリコイルバネ70は、その一端
をアーム60上の支持ピン72aに他端を第1の基板2
2上の支持ピン72bに係合させてある。
【0049】以上のように構成された記録再生装置につ
いて、以下その動作を説明する。図9はガイド部71a
及び71bに対するガイドピン64の移動軌跡を表わす
平面図、図10は第1の基板22と第2の基板23とが
相対移動を完了した際のリール台短絡手段60の状態を
表わす平面図である。
【0050】まず、テープカセット1を第1の基板22
に装着した時は、ネジリコイルバネ70によりアーム6
1に矢印M方向の力が働くため、図1と同様にリール台
短絡ギア62が巻取リール台50に圧着され、そのクラ
ッチ機能を無効にしており、テープ始端時でも容易にテ
ープ巻取り動作を行なうことができる。このとき、ガイ
ドピン64は図9に示すように64a点に位置してい
る。
【0051】次に基板間の相対移動が始まると、ガイド
ピン64がガイド部71bに64b点で当接し徐々に案
内されて、アーム61を矢印P方向に回動させ、リール
台短絡ギア62と巻取リール台50との圧着を解除す
る。同時にネジリコイルバネ70も支持ピン72bを中
心に矢印Q方向に回動し、アーム61に加わる力の方向
が徐々にアームシャフト65の方向に変化する。さらに
ガイドピン64が64c点まで進みアーム61が回動さ
れると、ネジリコイルバネ70がアーム61に及ぼす力
の方向が、アーム61を矢印P方向に回動付勢する方向
となり、64d点でガイド部71aに当接する。このと
き、リール台短絡ギア62と巻取リール台50とは完全
に離間され、テープローディング完了時に、第1の実施
例と同様、クラッチ53の正常な動作を確保する。
【0052】逆に、第1の基板22と第2の基板23と
を離間する場合、ガイドピン64は64e点から64f
点に至るまで常にガイド部71aに当接され、リール台
短絡ギア62を巻取リール台50から離間させる。した
がって、テープアンローディング時の供給リール2から
巻取リール3へのテープ巻取りを排除し、テープ流れを
防止することができる。最後に、ガイドピン64は64
f点を過ぎるとガイド部71aに案内され、アーム61
を徐々に元の方向に回動させる。同時に、所定の位置で
ネジリコイルバネ70が再びリール台短絡ギア62を巻
取リール台50に圧着する方向に力を作用し、初期状態
に復帰して次のテープローディングに供する。
【0053】以上のように、この第3の実施例によれ
ば、アーム61の付勢手段としてバネ63の代わりにネ
ジリコイルバネ70を設け、ガイドピン64の案内手段
としてガイド溝66とガイド溝切り換えアーム67の代
わりに複数のガイド部71a及び71bを設けることに
より、第1及び第2の実施例よりも一層に簡単な構成で
リール台短絡手段60のヒステリシス動作が実現され、
テープダメージの防止及びつなぎ撮り精度に優れた信頼
性の高い記録再生装置が得られる。
【0054】なお、上記実施例では、テープカセット1
内のテープ4が始端である場合を想定し、リール台短絡
手段60を巻取リール台50に圧着させてテープ巻取り
動作を行なう構成としたが、テープ4が終端である場合
に対応するように、リール台短絡手段60を供給リール
台40側に設け、供給リール2に対するテープ巻取り動
作を行なった後にテープローディングを行なう構成とし
てもよい。
【0055】また、上記実施例では、リール台短絡手段
60の被作用部をガイドピン64で構成し、作用部材を
ガイド溝あるいはガイド部で構成したが、これとは逆
に、被作用部をガイド部あるいはガイド溝で構成し、作
用部材をガイドピンで構成してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、直接連結部材が、上下の駆動部材に、少なくと
もテープの準備巻取り中は当接し、その後離れ、少なく
ともテープたるみ巻取り中は離れているように、直接連
結部材の被作用部に作用する作用部材を備えているの
で、アンローディング時のテープ流れがなくなるという
長所を有する。
【0057】また、アンローディング時のテープ流れが
なくなるので、特にカメラ一体型VTRとして使用する
際のつなぎ撮り精度に優れているという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施例の記録再生装置の
平面図である。
【図2】第1の実施例の記録再生装置のリール台短絡手
段の断面図である。
【図3】第1の実施例の記録再生装置のガイド溝の平面
図である。
【図4】第1の実施例の記録再生装置のリール台短絡手
段の平面図である。
【図5】本発明にかかる第2の実施例の記録再生装置の
平面図である。
【図6】第2の実施例の記録再生装置のガイド溝の平面
図である。
【図7】第2の実施例の記録再生装置のガイド溝の断面
図である。
【図8】本発明にかかる第3の実施例の記録再生装置の
平面図である。
【図9】第3の実施例の記録再生装置のリール台短絡手
段の平面図である。
【図10】第3の実施例の記録再生装置のリール台短絡
手段の平面図である。
【図11】従来の記録再生装置の平面図である。
【図12】従来の記録再生装置の基本動作を説明する平
面図である。
【図13】従来の記録再生装置のリール台短絡手段の平
面図である。
【図14】従来の記録再生装置のリール台短絡手段の断
面図である。
【図15】従来の記録再生装置のリール台短絡手段の平
面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 2 供給リール 3 巻取リール 4 テープ 22 第1の基板 23 第2の基板 50 巻取リール台 52 リール係合部 53 クラッチ 54 リール駆動部 60 リール台短絡手段 62 リール台短絡ギア 66 ガイド溝 67 ガイド溝切り換えアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/665 640 G11B 15/00 G11B 15/675 101 G11B 33/02 502

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープカセットを保持するための第1基
    板と、 その第1基板に対して相対的に移動可能な第2基板と、 前記第1基板に設けられ、前記テープカセットを駆動す
    るための下駆動部材と、前記下 駆動部材にクラッチを介して連結された上駆動部
    材と、 被作用部を有し、移動することによって前記上駆動部材
    及び前記下駆動部材に当接し、それら上下の駆動部材を
    直接連結する直接連結部材と、前記被作用部が第1基板が第2基板に入る過程での移動
    往経路を移動中、前記直接連結部材が一時的に前記上下
    の駆動部材に連結するように、前記直接連結部材の被作
    用部に作用し、前記被作用部が第1基板が第2基板から
    出る過程での移動復経路を移動中、前記直接連結部材が
    前記上下の駆動部材に連結しないように前記 直接連結部
    材の被作用部に作用する、第2基板に設けられた作用部
    材とを備えたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記移動往経路と前記移動復経路との合
    流部分は、少なくとも一方が段違いになっている、又
    は、少なくとも一方の合流部分に一方通行用の弁が設け
    られている、又は、双方の合流部分で、前記直接連結部
    材に加えられている付勢力の方向が切り換えられること
    を特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
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