JP3059161U - 絹洗浄袋並びに絹洗浄布 - Google Patents

絹洗浄袋並びに絹洗浄布

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JP3059161U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水に浸し何回もこすっても、生地表面の軽い凹
凸感覚が失われず、今までに無い食器に優しく、しか
も、アカ落とし効果も高い、使用にも簡便な手袋型食器
洗い用絹袋並びに身体洗浄布を提供する。 【解決手段】絹洗浄袋、並びに、絹洗浄布の布素材に、
シルク無地チリメン織物の精錬加工前の絹生地を採用
し、その素材の織物の生地の経糸、並びに、緯糸が保持
する、絹生糸に含有するセリシンとニカワ質によって発
生する絹生糸独特の硬さと、その製織時に強いS又はZ
方向の撚りをかけた緯糸を打ち込んで得られるシボ発生
前の、即ち、精錬加工実施前の縮緬生地特有の強撚緯糸
のねじり現象によって発生する織物表面のざらつきとの
相乗効果を布素材に与えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本案は、精錬加工前の絹チリメン織物生地原布を用いて構成した台所用品等の 洗浄道具及び身体等の洗浄用道具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、多く台所の食器洗い等に使用されている布切れには、不織布の生地 とか、普通の織物では、織り密度の粗い平織りの非疎水性化学繊維素材、例えば レーヨン100%とかの繊維を用いて製織された布を6〜8枚とか、何枚にも重 ねて一枚のふきんに仕立て、それを使用前に水洗いして、糸に付着した糊を落と してソフトにして使用するハンカチ大の布製の洗浄道具が主流となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本案は、そのため、主流となっている水を通さない非疎水性の不織布製ふきん は勿論、今日、多く発売されている絹繊維製品の改質加工によりソフトな雰囲気 を重視する健康手拭とか、疎水性化学繊維の平織組織の布を何枚か重ね合わせて 造られたふきん型式食器洗い布を、使用前に水洗いをして、糊を落としてソフト にしてから使用する従来の布製ふきんとは異なり、水に浸し何回もこすっても、 生地表面の軽い凹凸感覚が失われず、今までに無い食器に優しく、しかも疎水性 も抜群で、アカ落とし効果も高い、使用にも簡便な手袋型素絹洗浄袋並びに素絹 布地の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本案は、絹洗浄袋等の布素材に、地合が平らな、しかも丈夫な組織で、 経糸、緯糸とも屈曲の度数が最も多く、組織は表裏同じで、地合いは厚くなく、 感触がかたくて、摩擦に対しても強い特質を有する平織、綾織、繻子組織等の絹 縮緬織物生地を採用し、しかも、その織物の生地の経糸並びに緯糸に、絹生糸に 含有する70〜80パーセントのセリシンとニカワ質によって発生する絹生糸独 特の硬さと、その製織時、3400T/mの強いS又はZ方向の撚りをかけた緯 糸を打ち込んで得られるシボ発生前の、即ち、精錬加工実施前の縮緬生地特有の 強撚緯糸のねじり現象によって発生する織物表面のざらつきとを、最大の特質と した布にて構成する手段を講じたものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
【0006】
【作用】
本案は、上記の手段を講じたので、かかる手段にて造られた絹洗浄袋等を食器 の水洗いに何回でも使用しても、また、強力な台所洗浄液を使用して洗っても袋 表面のざらつきを失うことがなく、効率よく長く使うことができる。
【0007】
【実施例】
以下、図1、図2に基づき、本案の実施例について、更に詳細に説明する。
【0008】 この実施例の絹洗浄袋等には、袋本体1の布はシルク無地チリメン等を用い、 精練加工実施前の生地であれば種々の組織の生地を用いることができる。
【0009】 該生地は、生糸に含有する70〜80パーセントのセリシンとニカワ質によっ て発生する絹生糸独特の硬さと、その生地製織時に、3400T/mの強いS又 はZ方向の撚りをかけた緯糸を打ち込んで得られるシボ発生前の、即ち、精錬加 工実施前の縮緬生地特有の強撚緯糸のねじり現象によって発生する織物表面のざ らつき、即ち、シャリ感を形成する。 本考案の布1には以上の効果に、更に、使用する絹繊維特有の柔らかい手触り 感触の効果が加味される。また、今日流行の抗菌処置を加味されてもよい。
【0010】 通常、これ等のセリシン並びにニカワ質等を精錬加工並びに漂白仕上加工等に よりアルカリ液を加え、煮沸して除去し、シボを発生して生地のざらつきやシャ リ感を消去して布面に波状のうねりと柔らかいさわやかな感触と柔軟な光沢をも たせたのがチリメン織りである。 従って、本考案に使用する袋本体1の布はアルカリ液を使用して煮沸しない限 り、お湯にて洗浄しても、ざらつき感、シャリ感は保持される。
【0011】 以下、最も一般に採用されている本考案の実施例を具体的に示す。
【0012】 実施例 1 図1において、袋本体1の布は、一例として、経糸64本/吋、緯糸56本/ 吋の平織組織の一枚の布で形成され、織物耳畦組織部2を袋開口部3に、袋1の 折曲げ部6を底とし、両端部分1a、1bを各々ミシンにて縁縢り縫い目4と綴 じ縫い目5にて綴じ、楽に手9が差し込める状態に形成する。また、更に、縫い 綴じ11にて親指挿入セクション12を設けることにより、親指10を差し込ん で、もっと楽に使用できる袋に形成されている。
【0013】 なお、上記に記載された袋本体1には、生地に綾組織や朱子組織を採用するよ りは、平織組織を採用することにより、地合が平らな、しかも、丈夫な組織で、 経糸、緯糸とも屈曲の度数が最も多く、組織は表裏同じで、地合いは厚くなく、 しかも、感触がかたくて、摩擦に対しても強い特質が得られ、一例として上記に 記載された経糸、緯糸の本数は、その効果が得られる最も適した本数を示してお り、組織が平織りであれば多少の数値の上下は効果に対し影響は少ない。 勿論、平織り以外の組織でも、使用生地が精練加工前であれば、絹洗浄袋等と しての効果を得ることができる。
【0014】 また、袋状の形態にした為、従来のふきん形態のものより、折り畳まなくて食 器洗いに使用でき、使用後の乾燥等も簡単に干すことができ、一般の数枚重ねた 形態のものがふきん内部に挟まれたゴミを撤去するのに苦労するのに対し、本考 案の洗浄袋は1枚の布よりなるため、清掃・乾燥に優利である。
【0015】 なお、図1において、折曲げ部分6も開口して、腕章構造にした場合には、袋 本体1を簡単に裏返して二度使用することもでき、袋本体1の布の表面の凹凸効 果が少し減少して来たと思ったら、袋本体1をひっくり返して布の裏面を表にす ることにより長い期間の使用を確保することができる。 ただし、底の折曲げ部分6の袋開口部は糸がほつれないように、縁縢り縫い目 4にて処置するか、両開口部とも耳畦組織2になるように小幅な生地を使用する 必要がある。
【0016】 また、綴じ縫い目11を挿入する全部の指の挿入可能状態に設けて絹洗浄袋を 作成することも可能である。
【0017】 実施例 2 実施例2は経糸7と緯糸8の方向を実施例1と異なり、生地の使用方向をかえ て裁断し形成したものである。 図2の洗い用絹洗浄袋は、生地の緯糸8が折曲部14において二つに折られ、 他端の片側縁部分15を、縁縢り縫い目4と丈夫な綴じ縫い目5により重ね縫製 して綴じ、腕章状の筒本体13を形成し、開いた両端部16a、16bの生地を 各々端し折り、ミシンを用いて、開いた両端部16a、16bを保持しながら、 縁縢り縫い目4と丈夫な綴じ縫い目5により布端部を各々縫製することにより構 成されている。
【0018】 また、実施例2においても、親指挿入セクション12を設けて、親指10を差 し込み使用可能な構造にできることも同様である。
【0019】 実施例 3 また、実施例1又は実施例2の袋本体1、及び、筒本体13の生地は、経糸7 及び緯糸8の四方向に拡張し、タオル型に、又は、その一方向にのみに長く拡張 し、たすき型に、絹洗浄用の2枚合わせの布地として、精練加工前の絹無地チリ メンタオル又は手拭として効果的に使用することができる。
【0020】 該タオル地、布地等は、二枚重ねに生地が構成され、四隅が綴じられたもの、 二隅のみ綴じられたもの、一隅が綴じられたもの、或いは、二枚の生地がキルド 方式にて綴じられたもの等、種々の形態が採用されている。
【0021】
【考案の効果】
以上、詳述したように、従来から、多く台所の食器洗い等に使用されている不 織布の生地とか、非疎水性化学繊維素材のレーヨンとかアクリル等の生地による ふきんタイプの食器荒い布等とは異なり、本考案の絹洗浄袋並びに絹洗浄布を使 用する事により、木目の優しい絹繊維特有の性質が与える効果によって、食器の 洗い上がりがスッキリし、また、体の皮膚に優しい落ちのよいタオル、布地等を 得ることができる。
【0022】 同時にセリシン物質の保持している硬さ、並びに強撚糸が与えるねじり感触の 硬さとが金属ヤスリ感覚でなく、織物がもっている柔軟性も兼ね備えた中庸の硬 さを保持しているため、力を入れた過度の使用にも絶対に食器とか台所用品に傷 をつけることがなく、皮膚を荒らすことはない。
【0023】 熱湯にて煮沸して消毒しても、布のシャリ感が無くならず、即ち、糸のもって いるセリシン物質がアルカリ液とともに煮沸させない限り、シャリ感を保持でき るため、お湯を使用しても、また、洗剤を使用しても安心して食器を洗うことが できる。
【0024】 使用にあたり、スポンジ製品より清潔感があり、特に素材がレーヨンを使用し た従来のふきんの場合には、かびに侵されやすく、これに対し、本考案の絹素材 の場合には、虫にも、かびにも抵抗性があり、使用者に好感を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の絹洗浄袋の全体斜視説明図である。
【図2】本考案の絹洗浄袋の他の全体斜視説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・・・・袋本体 1a、1b・・・・側縁部 2・・・・・・・・耳畦組織部 3・・・・・・・・袋開口部 4・・・・・・・・縁縢り縫い目 5・・・・・・・・綴じ縫い目 6・・・・・・・・折曲げ部 7・・・・・・・・経糸 8・・・・・・・・緯糸 9・・・・・・・・手 10・・・・・・・親指 11・・・・・・・綴じ縫い目 12・・・・・・・親指挿入セクション 13・・・・・・・筒本体 14・・・・・・・折曲部 15・・・・・・・側縁部 16a、16b・・両端部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】いまだ精錬加工処理が行われていない絹チ
    リメン織物の生地原布を使用し、該生地の緯糸(8)を
    中央の折曲げ部(6)にて二つに折り曲げ、経糸(7)
    の端部(1a)(1b)を二つに折り重ね、形成された
    袋本体(1)の上部の耳畦組織部(2)を、開いた袋開
    口部(3)として、手(9)が十分余裕をもって挿入可
    能な幅広さに裁断した該袋本体(1)の両側縁部分(1
    a)(1b)を、ミシンを用いて、縁縢り縫い目(4)
    と丈夫な綴じ縫い目(5)により重ね縫製して綴じ、袋
    状態に形成したことを特徴とする洗い用絹洗浄袋。
  2. 【請求項2】該生地の経糸(7)を折曲部(14)にて
    二つに折り曲げ、他端の片側縁部分(15)を、縁縢り
    縫い目(4)と丈夫な綴じ縫い目(5)により重ね縫製
    して綴じ、腕章状の筒本体(13)とし、開いた両端部
    (16a)(16b)の生地を各々端し折り、ミシンを
    用いて、縁縢り縫い目(4)と丈夫な綴じ縫い目(5)
    により生地端部を補強縫製し、筒状態に形成したことを
    特徴とする請求項1記載の洗い用絹洗浄袋。
  3. 【請求項3】袋本体(1)、並びに、筒本体(13)の
    内部に、親指(10)を挿入するセクション(12)を
    形成したことを特徴とする請求項1記載及び請求項2記
    載の洗い用絹洗浄袋。
  4. 【請求項4】袋本体(1)、又は、筒本体(13)に形
    成された生地を、経糸(7)、緯糸(8)の二方向に、
    又は、その一方向にのみ拡張し、綴じ袋形態、筒形態、
    二枚重ねのキルト綴じ目のタオル地又は手拭地等に形成
    したことを特徴とする請求項1、請求項2記載の洗い用
    絹洗浄布。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022615A1 (ja) * 2007-08-10 2009-02-19 Taiki Corp., Ltd. 洗浄用具
JP2014000223A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Sayaka Watanabe 自立ふきん

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JP5388207B2 (ja) * 2007-08-10 2014-01-15 株式会社タイキ 洗浄用具
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