JP3058805U - 身体障害者用洋食器 - Google Patents

身体障害者用洋食器

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JP3058805U JP1998008594U JP859498U JP3058805U JP 3058805 U JP3058805 U JP 3058805U JP 1998008594 U JP1998008594 U JP 1998008594U JP 859498 U JP859498 U JP 859498U JP 3058805 U JP3058805 U JP 3058805U
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(57)【要約】 【課題】 重度の身体障害者であっても、一本で食物を
掬うことも突き刺すことも容易に行えるスプーンとフォ
ークの機能を兼ね備えた画期的な身体障害者用洋食器を
提供すること。 【解決手段】 握柄1の先端側に中心部が凹む掬い部2
を設けた洋食器において、前記掬い部2の先端に,複数
の櫛歯3を左右に並設して成る突き刺し部4をこの掬い
部2の外側縁の先細り状の湾曲した先端縁部よりも先端
側へ突出状態となるように設けて、この突き刺し部4の
左右両端の櫛歯3の外側縁よりも前記掬い部2の外側縁
が外側方に丸く膨出した構成とし、この掬い部2の掬い
面積をフォークに比して左右に大きく形成した身体障害
者用洋食器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、腕や手が不自由な身体障害者であっても、食物を掬ったり突き刺す ことが容易に行える身体障害者用洋食器に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
手関節の伸縮群が残存している頚髄損傷者の食事は、手に装着したホルダーや 万能カフにスプーンやフォークを差し込んで行っている。
【0003】 しかし上肢の多くの機能が失われた重度の頚髄損傷者にとっては、食事中に食 材に応じてスプーンとフォークを差し替えることが非常に困難であり、スプーン 若しくはフォークのどちらか1本だけを使用して食事をしていることが多い。
【0004】 一方、従来、スプーンの掬い部先端に何本か溝を形成して掬い部を先割れのフ ォーク歯状にし、これによりスプーンとフォークの機能を兼ね備えるようにした 洋食器も提案されているが、このようにスプーンの掬い部の外側縁より内側にフ ォーク歯を設ける構成では、両端部のフォーク歯が鋭利な形状とならないために 、単品のフォークと比べると食材に対して突き刺しにくく、また、掬い部に溝を 設けるために汁物を掬った際にはスプーンと同等量の汁を掬うことができない上 、口元に運ぶ際に溝部分から汁が漏れ易いという欠点があった。
【0005】 してみると、このような欠点を生じるものを身体障害者用として使用しても、 上記したような重度の身体障害者は、食材を突き刺す動作を行う能力も、食材を 掬い口元に運ぶ動作を行う能力にも欠けるためにうまく使いこなすことは非常に 難しく、身体障害者用としては適当でなかった。
【0006】 本考案は、このような現状に鑑みて開発されたもので、重度の身体障害者であ っても、食物を掬うことも突き刺すことも容易に行えるスプーンとフォークの機 能を兼ね備えた画期的な身体障害者用洋食器を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
【0008】 握柄1の先端側に中心部が凹む掬い部2を設けた洋食器において、前記掬い部 2の先端に,複数の櫛歯3を左右に並設して成る突き刺し部4をこの掬い部2の 外側縁の先細り状の湾曲した先端縁部よりも先端側へ突出状態となるように設け て、この突き刺し部4の左右両端の櫛歯3の外側縁よりも前記掬い部2の外側縁 が外側方に丸く膨出した構成とし、この掬い部2の掬い面積をフォークに比して 左右に大きく形成したことを特徴とする身体障害者用洋食器に係るものである。
【0009】 また、前記突き刺し部4は、五本以上の櫛歯3を並設して成ることを特徴とす る請求項1記載の身体障害者用洋食器に係るものである。
【0010】 また、前記突き刺し部4は、中央部の櫛歯3の先端が最も突出し、この中央部 の櫛歯3から両端側に離れて位置する櫛歯3程突出度合いが小さくなるように構 成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の身体障害者用洋食 器に係るものである。
【0011】 また、前記突き刺し部4の左右両端の櫛歯3の外側縁を凹凸縁5に構成したこ とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体障害者用洋食器に係る ものである。
【0012】
【考案の実施の形態】
好適と考える本考案の実施の形態(考案をどのように実施するか)を、図面に 基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】 掬い部2の外側縁の先細り状の湾曲した先端縁部よりも先端側へ突出している 突き刺し部4は、食材に対してフォークと同等の突き刺し易さを発揮する。
【0014】 また、この掬い部2の先端縁部よりも突出している突き刺し部4に麺類を絡め て掬い取ることも容易に行える。
【0015】 また、突き刺し部4の左右両端の櫛歯3の外側縁よりも前記掬い部2の外側縁 が外側方に丸く膨出した構成とし、フォークに比して掬い面積を左右に大きく形 成した掬い部2は、固形物,汁物に拘わらず、スプーンと略同等量の食材を掬う ことができる。
【0016】 また、食材を載せた掬い部2が傾いても左右に大きい掬い面積を有するために 、掬い部2から食材が落ちにくい。
【0017】 従って、フォークとしての機能がほとんど失われないし、スプーンとしての機 能もほとんど失われないため、フォークとしてもスプーンとしても従来例に比し て非常に使い易く、重度の身体障害者でも食材に突き刺したり食材を掬ったりす ることが容易が行える。
【0018】 また、前記突き刺し部4が、五本以上の櫛歯3を並設して成る構成とすれば、 既存のフォーク(櫛歯は多いもので四本)よりも櫛歯3を多く有するために、そ れだけ掬い始め部分である突き刺し部4先端の横幅が広くなって食材を掬い易く なる上、突き刺し部4の横幅が広くなることで食材に対してどのような角度から でも突き刺し易くなり、身体障害者用として一層実用的となる。
【0019】 また、前記突き刺し部4は、中央部の櫛歯3の先端が最も突出し、この中央部 の櫛歯3から両端側に離れて位置する櫛歯3程突出度合いが小さくなるように構 成すれば、食材に対して先ずは最も突出した中央部の櫛歯3だけが突き刺さるの で、あまり強い力でなくともこの中央部の櫛歯3が食材に突き刺さり、その後引 き続いて両側の櫛歯3が食材に突き刺さることになる。従って、突き刺し始めは 、一本の櫛歯3を突き刺すだけの力があれば良いから、身体障害者の突き刺し力 が弱くても、食材に比較的簡単に突き刺し部4を突き刺せることになる。
【0020】 即ち、全ての櫛歯が同じ突出度合いである既存のフォークは突き刺す際に少な くとも二本以上櫛歯が同時に食材に対して突き刺さるため、刺さる櫛歯の本数が 多い分だけ強い突き刺し力が必要であったが、この構成によれば、フォークより も弱い力で食材に突き刺し部4を突き刺すことができ、一層身体障害者用として 実用的となる。
【0021】
【実施例】
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0022】 本実施例は、握柄1の先端側に中心部が凹む掬い部2を設けた洋食器、即ちス プーンタイプの洋食器に適用している。
【0023】 前記掬い部2の先端に,複数の櫛歯3を左右に並設して成る突き刺し部4をこ の掬い部2の外側縁の先細り状の湾曲した先端縁部よりも先端側へ突出状態とな るように設けて、この突き刺し部4の左右両端の櫛歯3の外側縁よりも前記掬い 部2の外側縁が外側方に丸く膨出した構成とし、この掬い部2の掬い面積をフォ ークに比して左右に大きく形成している。
【0024】 突き刺し部4は、図1に示すように五本の櫛歯3を並設して成る構成とし、既 存のフォーク(櫛歯は多いもので四本)よりも櫛歯3を多く有するために、それ だけ掬い始め部分である突き刺し部4先端の横幅が広くなって掬い易くなる上、 突き刺し部4の横幅が広くなることで食材に対して一層突き刺し易くなるように 構成している。
【0025】 また、この突き刺し部4は、中央部の櫛歯3の先端が最も突出し、この中央部 の櫛歯3から両端側に離れて位置する櫛歯3程突出度合いが小さくなるように構 成し、食材に対して先ずは最も突出したこの中央部の櫛歯3だけが突き刺さり、 その後引き続いて両側の櫛歯3が食材に突き刺さることになるように構成してい る。従って、突き刺し始めは、一本の櫛歯3を突き刺すだけの力があれば良く、 身体障害者の突き刺し力が弱くても、食材に比較的簡単に突き刺し部4を食材に 突き刺せるように構成している。
【0026】 また、この突き刺し部4の左右両端の櫛歯3の外側縁を凹凸縁5に構成し、こ の突き刺し部4にうどんやスパゲティーなどの麺類を絡めた際に麺がこの凹凸縁 5に引っ掛かって抜け落ちにくくなるように構成している。
【0027】 また、図2は、本実施例の使用状態を示したもので、本実施例の身体障害者用 の洋食器と、本出願人の考案による身体障害者用握持具とを併用使用した場合を 示している。
【0028】 この身体障害者用握持具は、実用新案登録第3048506号と同様の構成で あるので、本実施例では各部にこの先願と同様の名称を付すことで詳しく説明す ることは省略する。尚、図中符号6は薄板帯体、7はキャッチャー体、8は径小 短管、9は弾性体、10は膨出部、11は挟持コロである。
【0029】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成したから、フォークとしての使用もスプーンとして の使用も従来例に比して非常に使い易く、重度の身体障害者でも食材に突き刺し たり食材を掬ったりすることが容易が行えることになる身体障害者用として極め て有用な実用性に秀れた画期的な身体障害者用洋食器となる。
【0030】 また、請求項2記載の考案においては、既存のフォークよりも櫛歯を多く有す るために、それだけ掬い始め部分である突き刺し部先端の横幅が広くなって食材 を掬い易くなる上、突き刺し部の横幅が広くなることで食材に対してどのような 角度からでも一層突き刺し易くなり、身体障害者用として秀れた実用性を発揮す る。
【0031】 また、請求項3記載の考案においては、食材に対して先ずは最も突出した中央 部の櫛歯だけが突き刺さるので、あまり強い力でなくともこの中央部の櫛歯が食 材に突き刺さり、その後引き続いて両側の櫛歯が食材に突き刺さることになる。 従って、突き刺し始めは、一本の櫛歯を突き刺すだけの力があれば良いから、身 体障害者の突き刺し力が弱くても、食材に比較的簡単に突き刺し部を突き刺せる ことになる。
【0032】 即ち、全ての櫛歯が同じ突出度合いである既存のフォークは突き刺す際に少な くとも二本以上櫛歯が同時に食材に対して突き刺さるため、刺さる櫛歯の本数が 多い分だけ、強い突き刺し力が必要であったが、この構成によれば、フォークよ りも弱い力で食材に突き刺し部を突き刺すことができ、身体障害者用として一層 実用的となる。
【0033】 また、請求項4記載の考案においては、特に、突き刺し部にうどんやスパゲテ ィーなどの麺類を絡めた際に、突き刺し部の左右両端の櫛歯の外側凹凸縁に麺が 引っ掛かって抜け落ちにくくなり、身体障害者用として一層実用的となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す握柄を一部省略した説明図であ
る。
【図2】本実施例の使用状態を示す説明斜視図である。
【符号の説明】
1 握柄 2 掬い部 3 櫛歯 4 突き刺し部 5 凹凸縁

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 握柄の先端側に中心部が凹む掬い部を設
    けた洋食器において、前記掬い部の先端に,複数の櫛歯
    を左右に並設して成る突き刺し部をこの掬い部の外側縁
    の先細り状の湾曲した先端縁部よりも先端側へ突出状態
    となるように設けて、この突き刺し部の左右両端の櫛歯
    の外側縁よりも前記掬い部の外側縁が外側方に丸く膨出
    した構成とし、この掬い部の掬い面積をフォークに比し
    て左右に大きく形成したことを特徴とする身体障害者用
    洋食器。
  2. 【請求項2】 前記突き刺し部は、五本以上の櫛歯を並
    設して成ることを特徴とする請求項1記載の身体障害者
    用洋食器。
  3. 【請求項3】 前記突き刺し部は、中央部の櫛歯の先端
    が最も突出し、この中央部の櫛歯から両端側に離れて位
    置する櫛歯程突出度合いが小さくなるように構成したこ
    とを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の身
    体障害者用洋食器。
  4. 【請求項4】 前記突き刺し部の左右両端の櫛歯の外側
    縁を凹凸縁に構成したことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の身体障害者用洋食器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001030214A2 (ja) * 1999-10-25 2001-05-03 Jitsuo Matsushita 飲食用スプーン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001030214A2 (ja) * 1999-10-25 2001-05-03 Jitsuo Matsushita 飲食用スプーン
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