JP3123606U - グリップ自助器 - Google Patents

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Abstract

【課題】市販のスプーンやフォーク等の日用柄付用具の柄を受容し保持することが可能な、簡易な構造のグリップ自助器を提供する。
【解決手段】筒状のグリップ胴部2と、上記グリップ胴部2の上面に形成され、上記グリップ胴部2を把持すべく差し出す指を上記グリップ胴部2上で上方より押さえて保持するバンド部3と、上記グリップ胴部2の前端部6から上記グリップ胴部2の内部にかけて形成され、スプーン等の日用柄付用具30の柄31を受容し且つ保持するための柄受容部4とを有する構造とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、スプーンやフォーク等の日用柄付用具の柄を受容し保持するグリップ自助器、特に身体障害者や高齢者などの日常生活における手作業の補助に用いるのに適したグリップ自助器に関する。
従来、手の握力の低下等を原因として把持力が低下した者や、手の精緻な運動ができない者(以下「本患者」と称す)が、日用柄付用具であるフォークやスプーン等の食器具を使用する場合には、看護者や介護者が食事具を用いて、本患者の介助を行っている。これを食事の介助と称し、看護人、介護人の重大な仕事であるが、大きな労力を要するものであった。
そこで、本患者においても両手両腕の機能が全廃していない者にあっては、自力で食事の摂取ができるように補助するグリップ自助器の開発および使用が望まれている。そのようなグリップ自助器が提供されれば、本患者の生活意欲の向上、食事を通じての作業療法上の効果の増加、看護人や介護人の労力の減少に、おおいに寄与すると考えられるからである。
従来、障害者のために食事用や歯ブラシ用のグリップ自助器が作られている(例えば、特許文献1、2参照)。しかしながら、専用のフォーク、スプーン、歯ブラシ等のヘッドを必要としたり、食器具を自助器と共に落としてしまう可能性が高かったり、比較的複雑な構造である、などの問題があった。
登録実用新案第3040994号公報 特開平10−14659号公報
本考案は上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本考案の目的は、市販のスプーンやフォーク等の日用柄付用具の柄を受容し保持することが可能な、簡易な構造のグリップ自助器を提供することにある。
本考案の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)筒状のグリップ胴部と、前記グリップ胴部の上面に形成され、前記グリップ胴部を把持すべく差し出す指を前記グリップ胴部上で上方より押さえて保持するバンド部と、前記グリップ胴部の前端部から前記グリップ胴部の内部にかけて形成され、スプーン等の日用柄付用具の柄を受容し且つ保持するための柄受容部と、を有することを特徴とするグリップ自助器。
(2)前記柄受容部が内実の筒状体により形成され、その内部に長手方向に前記日用柄付用具の柄を挿入する柄挿入孔が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載のグリップ自助器。
(3)前記柄受容部が前記グリップ胴部の後端部に露出していることを特徴とする上記(2)に記載のグリップ自助器。
(4)前記柄受容部が前記グリップ胴部内で終端していることを特徴とする上記(2)に記載のグリップ自助器。
(5)前記柄受容部の後端部側に、前記日用柄付用具の柄の後端部を受容する柄後端受容部を有し、当該柄後端受容部は前記柄受容部よりも硬質の材料により形成されていることを特徴とする上記(2)に記載のグリップ自助器。
(6)前記柄受容部と前記柄後端受容部が同軸的に一体化されていることを特徴とする上記(5)に記載のグリップ自助器。
(7)前記柄受容部と前記柄後端受容部が同軸的に嵌め合わされていることを特徴とする上記(5)に記載のグリップ自助器。
(8)前記柄後端受容部が前記グリップ胴部の後端部に露出していることを特徴とする上記(6)または(7)に記載のグリップ自助器。
(9)前記柄後端受容部が前記グリップ胴部内に埋設されていることを特徴とする上記(6)または(7)に記載のグリップ自助器。
(10)前記グリップ胴部が弾性材料から成り、前記柄受容部が、前記グリップ胴部よりも硬い弾性材料から成ることを特徴とする上記(2)〜(9)のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
(11)前記グリップ胴部が円筒状、樽状または糸巻き断面形状を有することを特徴とする上記(10)に記載のグリップ自助器。
(12)前記グリップ胴部が表面に滑り止め用の凹凸を有することを特徴とする上記(10)または(11)に記載のグリップ自助器。
(13)前記柄受容部として、前記グリップ胴部の内部に、前記日用柄付用具の柄を挿入するための柄挿入孔が長手方向に形成されていることを特徴とする上記(1)に記載のグリップ自助器。
(14)前記柄挿入孔が前記グリップ胴部の後端部に露出していることを特徴とする上記(13)に記載のグリップ自助器。
(15)前記柄挿入孔が前記グリップ胴部内で終端していることを特徴とする上記(13)に記載のグリップ自助器。
(16)前記柄挿入孔のうちの前記グリップ胴部の後端部に近い部位が、日用柄付用具の柄の挿抜に対して接触抵抗を増大させる形状の接触抵抗増大部として形成されていることを特徴とする上記(14)に記載のグリップ自助器。
(17)前記接触抵抗増大部が柄挿入孔をジグザグに屈曲した構造部から成ることを特徴とする上記(16)に記載のグリップ自助器。
(18)前記接触抵抗増大部が、相互に断面形状がクロスした細長断面孔の繰り返しから成ることを特徴とする上記(16)に記載のグリップ自助器。
(19)前記グリップ胴部が弾性材料から成ることを特徴とする上記(13)〜(18)のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
(20)前記バンド部が、前記グリップ胴部の上面の長手方向に延在する帯状体から成ることを特徴とする上記(1)〜(19)のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
(21)前記バンド部が、前記グリップ胴部から一体的に連続する弾性材料から成ることを特徴とする上記(20)に記載のグリップ自助器。
(22)前記バンド部が、前記グリップ胴部の上面の長手方向に配設された複数個の指挿入用輪から成ることを特徴とする上記(1)〜(19)のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
(23)前記複数個の指挿入用の指保持部の一つが、他の指保持部と周方向に異なる位置に設けられた親指用の指保持部であることを特徴とする上記(22)に記載のグリップ自助器。
(24)前記バンド部が設けられている部位における前記グリップ胴部の表面に、指の内側が入り込み得る凹部を形成したことを特徴とする上記(20)〜(23)のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
(25)前記日用柄付用具が、スプーン、フォーク等の食器具、歯ブラシ、手編み用の編み棒、コンピュータのキーボード操作用の押し棒、筆、または刷毛のいずれかであることを特徴とする上記(1)〜(24)のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
本考案のグリップ自助器によれば、グリップ胴部の柄受容部に、スプーン等の日用柄付用具の柄を挿入して保持した後、このグリップ胴部に指を添えバンド部で押さえることにより、本グリップ自助器を介してスプーン等の日用柄付用具を把持することができる。これは、グリップ胴部上の指をバンド部で押さえる構造であるため、本患者の手より自然落下することが防止されるからである。
従って、本患者においても両手両腕の機能が全廃していない者であれば、本考案のグリップ自助器を用いることにより、自力で食事の摂取が可能となる者が多くなり、本患者の生活意欲の向上、食事を通じての作業療法上の効果の増加、看護人、介護人の労力の減少に有益である。
本考案のグリップ自助器は、グリップ胴部の柄受容部に挿入し得る柄を持つ日用柄付用具はすべて使用できるものであり、挿入し得る柄の大きさには幅があるため、使用できる日用柄付用具の範囲は広い。またスプーン、フォーク等の食器具だけでなく、歯ブラシ、手編み用の編み棒、コンピュータのキーボード操作用の押し棒、筆や刷毛等も対象となる。この歯ブラシ、編み棒、キーボード操作用の押し具等は、これらを本考案のグリップ自助器を介して使用することで、本患者の日常生活動作の向上、理学療法効果を一層高めることができる。
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態:図1〜図8>
図1は本考案の第1の実施形態に係るグリップ自助器の使用状態を示す斜視図、図2は本考案の第1の実施形態に係るグリップ自助器を示す斜視図、図3はそのグリップ自助器の正面図、図4は背面図、図5は側面図である。
図1、図2において、本考案の第1の実施形態に係るグリップ自助器1は、筒状のグリップ胴部2と、上記グリップ胴部2の上面に長手方向に帯状に形成され、上記グリップ胴部2を把持すべく差し出す指をグリップ胴部2上で上方より押さえて保持するバンド部3と、上記グリップ胴部2の前端部からグリップ胴部2の内部にかけて形成され、スプーン等の日用柄付用具30の棒状の柄31を挿抜可能に受容し且つ保持するための柄受容部4とを有する。
グリップ胴部2は、柔らかい伸縮性に優れる弾性材料、ここではシリコンから成る内実の筒状体であり、周面部5、前端部6および後端部7を有している(図3および図4参照)。
上記バンド部3は、ここでは図2に示すように、グリップ胴部2の上面に長手方向に延在する帯状体8から成り、その両端はグリップ胴部2に固定されている。この帯状体8は軸方向および周方向の2方向に伸縮性に富む弾性材料から成り、結果として、図5(a)の状態から図5(b)に例示するように半径方向外側に延びて、バンド部3とグリップ胴部2の周面部5との間の隙間9に指を入れることができる。バンド部3に挿入し得る指の数は、ここでは図1に示すように中指、薬指、小指の3本を想定している。従って、人差し指と親指はバンド部3の外側において、グリップ胴部2を上下方向から挟む形となる。しかし、バンド部3を構成する帯状体8は伸縮性に富む弾性材料から成るので、弾性材料によっては人差し指、中指、薬指、小指の4本をバンド部3とグリップ胴部2の間に差し込むこともできるし、さらには、もっと少ない本数の指をバンド部3とグリップ胴部2の間に差し込んで保持することも可能である。なお、バンド部3は、軸方向の1方向の伸縮性に富む弾性材料によって構成することもできる。
上記柄受容部4は、上記グリップ胴部2よりも硬い弾性材料、ここでは塩化ビニールから成る内実の筒状体10により形成され、その内部に、図6の断面図に示すように長手方向に上記日用柄付用具30の棒状の柄31を挿入する柄挿入孔11が設けられている。この柄挿入孔11は、断面形状が細長い孔形状、ここでは扁平な楕円形状を持つ細長断面孔(図3参照)から成り、上記バンド部3の帯状体8に対してほぼ平行な配置角度、またはそれから少し傾いた配置角度で設けられている。これは多くの場合、日用柄付用具30の棒状の柄31が扁平断面形状のものであり、柄31と日用柄付用具30の使用面との関係が定まっているためである。また、この細長断面孔の長径は日用柄付用具30の柄31の幅よりも小さくなっており、これにより細長断面孔内に日用柄付用具30の柄31を挿入した場合、弾性的に柄受容部4が押し広げられて、日用柄付用具30の柄31をしっかりと保持する構成となっている。また、柄挿入孔11の前端部には、日用柄付用具30の柄31を挿入し易くするため、外側に少し広くなるように傾斜案内部11aが形成されている。
図6に示すように、上記グリップ胴部2の内部において、上記柄受容部4の後端部側には、日用柄付用具30の棒状の柄31の後端部31aを図7の如く受容する柄後端受容部12が設けられている。この柄後端受容部12は、柄受容部4よりも硬質の材料、ここでは合成樹脂から成り、直径が柄受容部4より若干大きい断面コ字状の部材として構成され、内部には上記柄受容部4の柄挿入孔11と同軸的に連通する受容孔13が設けられている。
柄受容部4と柄後端受容部12は、ここでは同軸的に一体化(図8(a)参照)されて結合されており、柄後端受容部12はグリップ胴部2の後端部7に露出している(図4参照)。しかし、図8(b)(c)に示すように、柄受容部4と柄後端受容部12を同軸的に嵌め合わせる方式により結合することもできる。図8(b)は、柄受容部4を柄後端受容部12に同軸的に嵌め込んだ構造を、また図8(c)は、上記図8(b)の構造において、更に柄後端受容部12の前端部6に前方へ延在する環状部14を設け、この環状部14にて柄受容部4を覆った構造を示す。このような結合構造とすることにより、柄受容部4と柄後端受容部12を同軸的に強固に連結することができる。
使用に際しては、図7に例示したように、日用柄付用具30である例えばスプーンの棒状の柄31を柄受容部4の柄挿入孔11に挿入し、その柄31の後端部31aを柄後端受容部12の凹部内に受容させる。これに前後して、図1に示すように、本患者の中指、薬指、小指の3本をバンド部3とグリップ胴部2の間に差し込み、人差し指をグリップ胴部2の上面に添え、親指でグリップ胴部2の下面または側面を支持する。これにより、グリップ自助器1を介して、本患者はスプーンを自分で持ち操作することが可能となる。指をバンド部3で押さえてグリップ胴部2に固定しているため、食事に伴う精緻な作業も操作可能となる。
上記第1の実施形態では、柄後端受容部12がグリップ胴部2の後端部7の面に露出している構造(図4参照)としたが、図9に断面で示すように、柄後端受容部12がグリップ胴部2の内部に埋設され、グリップ胴部2の後端部7から隠れている構造とすることもできる。なお、グリップ胴部2の前端部6および後端部7は平坦になっているが(図13(a)および図14(a)参照)、使い勝手を良くするため先細状に形成することもできる(図13(b)および図14(b)参照)。
<第2の実施形態:図10>
上記実施形態では柄受容部4の後端部側に柄後端受容部12を設けたが、柄後端受容部12を設けずに、図10に示すように、柄受容部4だけをグリップ胴部2の内部に設ける形態とすることもできる。この図10に示す第2の実施形態の場合、柄受容部4がグリップ胴部2内で終端しているが、柄受容部4がグリップ胴部2内を前端部6から後端部7まで延在し、グリップ胴部2の後端部7に露出している形態とすることもできる。なお、グリップ胴部2の前端部6および後端部7は平坦になっているが(図13(a)および図14(a)参照)、使い勝手を良くするため先細状に形成することもできる(図13(b)および図14(b)参照)。
<第3の実施形態:図11〜図14>
次に、他の実施形態について説明する。
図11は本考案の第3の実施形態に係るグリップ自助器を示した斜視図、図12はそのグリップ自助器の断面図、図13は前端部6を示す図、図14は後端部7を示す図である。
本実施形態のグリップ自助器1(図11)は、上記した第1の実施形態(図1)と次の点で異なる。すなわち、図11または図12から分かるように、上記柄受容部4として特に筒状体10は設けられておらず、シリコンなどの弾性材料から成る内実のグリップ胴部2の内部に、日用柄付用具30の棒状の柄31を挿入するための柄挿入孔11が、柄受容部4として直接に形成されている。この柄受容部4としての柄挿入孔11は、グリップ胴部2の前端部6からグリップ胴部2の内部にかけて形成され、グリップ胴部2内で終端している。なお、グリップ胴部2の前端部6および後端部7は、図13(a)および図14(a)に示すように平坦になっているが、使い勝手を良くするため、図13(b)および図14(b)に示すように先細状に形成することもできる。
<第4の実施形態:図15〜図16>
図15は本考案の第4の実施形態に係るグリップ自助器1を示した断面図、図16は前端部6を示す図である。
本実施形態は、上記図11のグリップ自助器1において、図15に示すように、上記柄挿入孔11をグリップ胴部2の前端部6から後端部7まで延在させ、柄挿入孔11をグリップ胴部2の後端部7に露出させた形態としたものである。グリップ胴部2の後端部7は、図16(a)に示すように平坦となっているが、使い勝手を良くするため、図16(b)に示すように先細状に形成することもできる。
<第5の実施形態:図17〜図20>
上記実施形態では、シリコンなどの弾性材料から成るグリップ胴部2に、同じ断面形状の柄挿入孔11を長手方向に直線的に形成したが、日用柄付用具30の柄31の大きさや長さによっては、柄31を保持する力が小さく、グリップ胴部2から突き抜けてしまうことが考えられる。そこで、この第5の実施形態では、柄挿入孔11のうちのグリップ胴部2の後端部7に近い部位を、日用柄付用具30の柄31の挿抜に対して接触抵抗を増大させるような形状の接触抵抗増大部15として形成する。
図17は、接触抵抗増大部15を、相互に断面形状がクロスした細長断面孔の繰り返し構造により構成した例を透過的に示す斜視図、図18はその後端部7を示した図である。ここでは縦形配置の細長断面孔16と横形配置の細長断面孔17の繰り返し構造により、接触抵抗増大部15を構成している。日用柄付用具30の柄31を柄挿入孔11に挿入した場合、日用柄付用具30の柄31は、柄挿入孔11の接触抵抗増大部15において、横形配置の細長断面孔17から縦形配置の細長断面孔16と横形配置の細長断面孔17を次々と通過することになり、それぞれ異なる方向からグリップ胴部2の弾性復帰力を受けて挟持されるので、しっかりと保持される。
図19は、接触抵抗増大部15を、柄挿入孔11をジグザグに屈曲した構造部、つまり相互に配向の異なる第1の傾斜孔18と第2の傾斜孔19の繰り返しにより構成した例を透過的に示した斜視図、図20はその後端部7を示した図である。日用柄付用具30の柄31を柄挿入孔11に挿入した場合、日用柄付用具30の柄31は、柄挿入孔11の接触抵抗増大部15において配向の異なる傾斜孔18、19を次々と直線孔に変形しつつ通過することになり、それぞれ異なる方向から直線孔が傾斜孔18、19に戻ろうとするグリップ胴部2の弾性復帰力を受けて挟持されるので、しっかりと保持される。
<第6の実施形態:図21〜図22>
上記実施形態では、バンド部3をグリップ胴部2から一体的に連続する弾性材料から成る構造として説明した。しかし、バンド部3の構造はこれに限定されるものではなく、例えば図21〜図22に示すように、様々に変形することができる。
図21は、上記バンド部3がグリップ胴部2の上面に長手方向に延在する帯状体8から成る構造(図2)において、その両端のグリップ胴部2に固定する部分に裏打ち部材20を重ね合わせて一体化することにより、固定部分の強度を高めた例を示したものである。
図22は、上記バンド部3がグリップ胴部2の上面に長手方向に延在する帯状体8から成る構造(図2)において、バンド部3が設けられている部位におけるグリップ胴部2の表面に、指の内側が入り込む凹部21を形成し、握りやすくした例を示したものであり、(a)はその凹部21の斜視図、(b)はその部分断面図である。このような凹部21は他の実施形態におけるグリップ胴部2にも設けることができる。
<第7の実施形態:図23〜図24>
図23〜図24は、第7の実施形態として、上記バンド部3が、グリップ胴部2の上面の長手方向に配設された複数個の指挿入用の指保持部から成る形態を示したものである。
図23は、上記バンド部3がグリップ胴部2の上面に長手方向に延在する帯状体8から成る構造(図2)において、そのバンド部3をグリップ胴部2の上面の長手方向に配設された複数個の指挿入用の独立した帯状体23からバンド部3を構成した例である。図23(a)は3つの独立した帯状体23からバンド部3を構成した例であり、これらの3つの独立した帯状体23には、それぞれ例えば人差し指、中指、薬指、小指の3本が差し込まれる。また図23(b)は、それぞれ4つの独立した帯状体23からバンド部3を構成した例であり、人差し指、中指、薬指、小指の4本が差し込まれる。
図24は、上記バンド部3がグリップ胴部2の上面に長手方向に延在する帯状体8から成る構造(図2)において、そのバンド部3をグリップ胴部2の上面の長手方向に配設された複数個の指挿入用輪用の独立した指挿入用輪24からバンド部3を構成した例である。図24(a)は3つの独立した指挿入用輪24からバンド部3を構成した例であり、これらの3つの独立した指挿入用輪24には、それぞれ人差し指、中指、薬指、小指の3本が差し込まれる。また図24(b)は、4つの独立した指挿入用輪24からバンド部3を構成した例であり、それぞれ人差し指、中指、薬指、小指の4本が差し込まれる。
<第8の実施形態:図25>
上記実施形態においては、親指については特に保持する機構を設けなかったが、親指用のバンド部をグリップ胴部2の上面に設けることもできる。
図25(a)は、親指用のバンド部25を、グリップ胴部2の上面に設けた親指用の帯状体26から構成した例であり、図25(b)は親指用のバンド部25を、グリップ胴部2の上面に設けた親指用の指挿入用輪27から構成した例である。これらの親指用の帯状体26または親指用の指挿入用輪27の位置は、その親指保持の機能が達成できるように、他の独立した指挿入用輪24から周方向に異なる位置に設けられる。
なお、図23〜図24の包括的説明で用いた「バンド部3がグリップ胴部2の上面の長手方向に配設された複数個の指挿入用の指保持部から成る」という形態には、その複数個の指挿入用の指保持部の一つが、他の指保持部と周方向に異なる位置に設けられた親指用の指保持部(帯状体26または指挿入用輪27)である場合が含まれる。
<第9の実施形態:図26〜図27>
図26は、グリップ胴部2の形状の変形例を示したもので、(a)に示すような単純な円筒状の他、(b)に示す樽状や、(c)に示す糸巻き断面形状のグリップ胴部2として形成することができる。
また、これらのグリップ胴部2には、図27の(a)〜(c)に示すように、表面に滑り止め用の凹凸28を設けることができる。
<第10の実施形態:図28>
図28は、本考案のグリップ自助器1で使用可能な日用柄付用具30の種類を例示したもので、上述したスプーン、フォーク等の食器具の他、(a)に示すような歯ブラシ、(b)に示すような手編み用の編み棒、(c)に示すようなコンピュータのキーボード操作用の押し棒、(d)に示すような筆、または(e)に示すような刷毛などが挙げられる。
本考案のグリップ自助器の使用状態を示す斜視図である。 本考案の第1の実施形態に係るグリップ自助器を示す斜視図である。 図2のグリップ自助器の正面図である。 図2のグリップ自助器の背面図である。 図2のグリップ自助器の側面を示したもので、(a)は通常時の状態を、(b)はバンド部を伸ばした状態を示した図である。 図2のグリップ自助器の断面図である。 スプーンの柄を保持した状態を示す図6と同様のグリップ自助器の断面図である。 図6のグリップ自助器の柄受容部と柄後端受容部の結合の仕方を示した図である。 図2のグリップ自助器の変形例を示した図である。 本考案の第2の実施形態に係るグリップ自助器の断面図である。 本考案の第3の実施形態に係るグリップ自助器を示した斜視図である。 図11のグリップ自助器の断面図である。 図11のグリップ自助器の前端部を示す図である。 図11のグリップ自助器の後端部を示す図である。 本考案の第4の実施形態に係るグリップ自助器を示した断面図である。 図15のグリップ自助器の後端部を示す図である。 本考案の第5の実施形態に係るグリップ自助器を透過的に示した斜視図である。 図17のグリップ自助器の後端部を示す図である。 本考案の第5の実施形態の変形例に係るグリップ自助器を透過的に示した斜視図である。 図19のグリップ自助器の後端部を示す図である。 図5(a)のグリップ自助器のバンド部に裏打ちをした部分を示した断面図である。 本考案の第6の実施形態としてグリップ胴部の表面に凹部を設ける例を示したもので、(a)は斜視図、(b)はその部分断面図である。 本考案の第7の実施形態に係るグリップ自助器のバンド部の構成例を示した図である。 本考案のグリップ自助器におけるバンド部の他の構成例を示した図である。 本考案のグリップ自助器におけるグリップ胴部に親指用のバンド部を設けた形態を示した図である。 本考案のグリップ自助器におけるグリップ胴部の形状の変形例を示した図である。 図26のグリップ胴部の表面に設けられる滑り止め用の凹凸を例示した図である。 本考案のグリップ自助器で使用可能な日用柄付用具の種類を例示した図である。
符号の説明
1 グリップ自助器、
2 グリップ胴部、
3 バンド部、
4 柄受容部、
5 周面部、
6 前端部、
7 後端部、
8 帯状体、
9 隙間、
10 筒状体、
11 柄挿入孔、
12 柄後端受容部、
13 受容孔、
14 環状部、
15 接触抵抗増大部、
16 縦形配置の細長断面孔、
17 横形配置の細長断面孔、
18 第1の傾斜孔、
19 第2の傾斜孔、
20 裏打ち部材、
21 凹部、
23 独立した帯状体、
24 独立した指挿入用輪、
25 親指用のバンド部、
26 親指用の帯状体、
27 親指用の指挿入用輪、
28 滑り止め用の凹凸、
30 日用柄付用具、
31 柄。

Claims (25)

  1. 筒状のグリップ胴部と、
    前記グリップ胴部の上面に形成され、前記グリップ胴部を把持すべく差し出す指を前記グリップ胴部上で上方より押さえて保持するバンド部と、
    前記グリップ胴部の前端部から前記グリップ胴部の内部にかけて形成され、スプーン等の日用柄付用具の柄を受容し且つ保持するための柄受容部と、
    を有することを特徴とするグリップ自助器。
  2. 前記柄受容部が内実の筒状体により形成され、その内部に長手方向に前記日用柄付用具の柄を挿入する柄挿入孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のグリップ自助器。
  3. 前記柄受容部が前記グリップ胴部の後端部に露出していることを特徴とする請求項2に記載のグリップ自助器。
  4. 前記柄受容部が前記グリップ胴部内で終端していることを特徴とする請求項2に記載のグリップ自助器。
  5. 前記柄受容部の後端部側に、前記日用柄付用具の柄の後端部を受容する柄後端受容部を有し、当該柄後端受容部は前記柄受容部よりも硬質の材料により形成されていることを特徴とする請求項2に記載のグリップ自助器。
  6. 前記柄受容部と前記柄後端受容部が同軸的に一体化されていることを特徴とする請求項5に記載のグリップ自助器。
  7. 前記柄受容部と前記柄後端受容部が同軸的に嵌め合わされていることを特徴とする請求項5に記載のグリップ自助器。
  8. 前記柄後端受容部が前記グリップ胴部の後端部に露出していることを特徴とする請求項6または7に記載のグリップ自助器。
  9. 前記柄後端受容部が前記グリップ胴部内に埋設されていることを特徴とする請求項6または7に記載のグリップ自助器。
  10. 前記グリップ胴部が弾性材料から成り、前記柄受容部が、前記グリップ胴部よりも硬い弾性材料から成ることを特徴とする請求項2〜9のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
  11. 前記グリップ胴部が円筒状、樽状または糸巻き断面形状を有することを特徴とする請求項10に記載のグリップ自助器。
  12. 前記グリップ胴部が表面に滑り止め用の凹凸を有することを特徴とする請求項10または11に記載のグリップ自助器。
  13. 前記柄受容部として、前記グリップ胴部の内部に、前記日用柄付用具の柄を挿入するための柄挿入孔が長手方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のグリップ自助器。
  14. 前記柄挿入孔が前記グリップ胴部の後端部に露出していることを特徴とする請求項13に記載のグリップ自助器。
  15. 前記柄挿入孔が前記グリップ胴部内で終端していることを特徴とする請求項13に記載のグリップ自助器。
  16. 前記柄挿入孔のうちの前記グリップ胴部の後端部に近い部位が、日用柄付用具の柄の挿抜に対して接触抵抗を増大させる形状の接触抵抗増大部として形成されていることを特徴とする請求項14に記載のグリップ自助器。
  17. 前記接触抵抗増大部が柄挿入孔をジグザグに屈曲した構造部から成ることを特徴とする請求項16に記載のグリップ自助器。
  18. 前記接触抵抗増大部が、相互に断面形状がクロスした細長断面孔の繰り返しから成ることを特徴とする請求項16に記載のグリップ自助器。
  19. 前記グリップ胴部が弾性材料から成ることを特徴とする請求項13〜18のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
  20. 前記バンド部が、前記グリップ胴部の上面の長手方向に延在する帯状体から成ることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
  21. 前記バンド部が、前記グリップ胴部から一体的に連続する弾性材料から成ることを特徴とする請求項20に記載のグリップ自助器。
  22. 前記バンド部が、前記グリップ胴部の上面の長手方向に配設された複数個の指挿入用の指保持部から成ることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
  23. 前記複数個の指挿入用の指保持部の一つが、他の指保持部と周方向に異なる位置に設けられた親指用の指保持部であることを特徴とする請求項22に記載のグリップ自助器。
  24. 前記バンド部が設けられている部位における前記グリップ胴部の表面に、指の内側が入り込み得る凹部を形成したことを特徴とする請求項20〜23のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
  25. 前記日用柄付用具が、スプーン、フォーク等の食器具、歯ブラシ、手編み用の編み棒、コンピュータのキーボード操作用の押し棒、筆または刷毛のいずれかであることを特徴とする請求項1〜24のいずれか1つに記載のグリップ自助器。
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