JP3110363U - 手指の不自由者用箸 - Google Patents

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Abstract

【課題】 日本古来からの文化とも謂うべき箸を、脳虚血性疾患、リウマチや小関節疾患、交通事故などによって、手指の不自由になった人にも使用できるようにした手指の不自由者用箸を開発する。
【解決手段】 一対の箸棒の内側を夫々直線状にし、外側を上部から下部に向かって細く形成し、該箸棒の頂部を湾曲形状に連結して湾曲部とし、該湾曲部の内側または外側を抉り抜いて薄形湾曲板部とし、その内側に空間部を設けてなる手指の不自由者用箸を提供する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、脳虚血疾患(脳卒中)、手指の小関節疾患或いは交通事故などにより手指が不自由となった人でも、その不自由な手にても箸を使用して食事できるにしたことを特徴とする手指の不自由者用箸に関するものである。
さらに詳しくは、通常の2本の箸棒の頂部が連結されて箸が構成されていて、該箸棒の頂部の弾力性を利用して上記手指の不自由者でも簡易に食物を把んで食事できるようにした手指の不自由者用箸に関するものである。
高齢化社会の進展やライフスタイルの変化に伴い、近年脳虚血疾患、所謂脳卒中や、リウマチなどの病気にて、手指が不自由となり、その不自由な手指にては箸を使用して食事ができない人が非常に増加してきている現状である。
したがって、子供のころより箸を使用して食事をする習慣のある高齢者が、手指が不自由のため箸で食事ができないことは大きな悲しみである。
しかるに、従来手指の不自由者用の箸としては、この世に全く存在していなかった。そこで、箸を箸保持具に着脱可能に固着して、手指の不自由な人でもこの箸保持具を利用して箸を使用して食事できるようにした手指の不自由者用箸保持具が出現するようになってきた。
このような、手指の不自由者用箸保持具としては、例えば特開2001-17298(特許文献1),特開平11-226040(特許文献2),特開2003-26527(特許文献3)などがある。即ち、特開2001-17298の手障害者用箸保持具は、箸を着脱自在に保持可能な左右の箸保持部4A、4Bを、その後部に連結したV字状の弾性板7によって回動可能に設けた形状の保持具本体1と、一方の箸保持部4A又は4Bに着脱自在に取付可能な握り筒体2と、他方の箸保持部4Bまたは4Aに着脱自在に取付可能な指押し部材3とを備えた箸保持具であって、前記保持具本体1に、回動基板5A、5Bによって形成された回動案内部5を付設し、その回動案内部5によって箸保持部4 Aおよび4Bの回動を制御するようにするとともに、摺動リング11に握り筒体2を取付け、且つ摺動リング12に指押し部材3を取付けて、その摺動リング11および12を摺動または固定させることにより、握り筒体2と指押し部材3のそれぞれを、箸保持部に位置変更可能に取付けた構成としたものである。
次に、特開平11-226040の手障害者用生活補助具は、障害を有する手に装着可能な補助具保本体と、該補助具本体に着脱自在に取付可能な物品保持具とにより設けられた手障害者のための生活補助具であって、前記補助具本体は、手首に固定するための固定手段を設け、且つ手の動作機能が残存している部位を突出させるための挿通穴を設けた装着部材と、該装着部材の前部に突設された連結受具とにより構成し、また前記物品保持具は、補助具本体の連結受具に取付可能な連結材と、生活用品を保持するための保持部と、保持した生活用品を回動または上下動するための移動機構とにより構成したことを特徴とする手障害者用生活補助具である。
さらに、特開2003-26527の手障害者用食事補助具は、左右を合せると先端部がスプーンを形成する一対のスプーン構成体と、前記スプーン構成体の柄部を保持する一対の保持部と、前記一対の保持部の基端部を連結する連結片と、前記一対の保持部が手掌から脱落するのを防止する保持紐より構成されていることを特徴とする手障害者用食事補助具である。
たとえ、手指の不自由者と雖も日本古来の文化とも言える箸を使用して食事するということは、日本人にとっては本能であり、生活でもある。
しかるに、前記特開2001-172980、特開平11-226040の手障害者用箸保持具(補助具)は、それぞれ必ず箸を箸保持具中へ挿着して使用しなければならないものであった。
したがって、箸を直接使用して御飯を食べているという感覚に乏しく、食べ心地は良くない。
また、箸保持具の構造が複雑で、果たして手指の不自由者が箸を箸保持具へ容易に着脱が行えるかどうか、甚だ疑問である。恐らく介護者の補助が必要とされる。又、箸保持具を直接手にて持って食事をするため、手触り、感触が極めて悪い。
次に、特開2003-265297の手障害者用食事補助具は、一対のスプーン構成体または一対のフォーク構成体の保持部の基端部を連結片にて連結し、一対の保持部が手掌から保持紐により脱落を防止した構成からなるゆえ、全く箸を使用するという感覚はない。
ただ、単にサラダ、肉魚類をスプーンまたはフォーク構成体で挟み持つという手障害者用食事補助具に過ぎない。
したがって、箸を持って御飯を食べるという感覚、感触は皆無にして、箸としての機能を具備せず不適切なものである。
特開2001-17298 特開平11-226040 特開2003-26527
本考案は上記課題を解決するためになされたものであって、以下に記載する解決手段を提供するものである。
《解決手段1》
一対の箸棒の内側の形状がそれぞれ直線に構成され、該箸棒の外側の形状はそれぞれ上部から下部に向かって細くなるように傾斜させて構成し、上記一対の箸棒の頂部同士を湾曲状に一体連結させて湾曲部となし、該湾曲部の内側または外側を抉り抜きして、薄形湾曲板部に形成し、該薄形湾曲板部の内側に略半円形状の空間部を設けてなることを特徴とする手指の不自由者用箸である。
《解決手段2》
一対の箸棒の夫々の上部の内側以外の面を膨らませて膨張部を設けてなることを特徴とする解決手段1に記載の手指の不自由者用箸 である。
本考案の解決手段1〜2に記載の考案に於いては、手指の不自由者が箸を使用するという感覚、手触りを失うことなく食事ができるので、手指の不自由者にとって本考案の手指の不自由者用箸は、一大福音である。
本考案の解決手段1の考案に於いては、一対の箸棒の頂部を連結して設けた湾曲部の内側または外側を抉り抜いて薄形湾曲板部を形成して、その内側に空間部を設けたので、該薄形湾曲板部が板ばねとしての作用を有し、箸棒1、1(図3参照)の先端部にて食物Fを確実に挟持できる。
また、挟んだ食物Fを皿(図示せず)の上へ載せる際には、不自由な手指でも手を軽く緩めるだけで、ばねの反発力によって速やかに皿へ載せることができる。
本考案の解決手段1の考案の箸棒は殆ど通常の箸の原形を保持しながら薄形湾曲板部とその空間部によるばね作用を利用して、箸として使用できるので、手指の不自由な人でも日常生活上すこぶる利便なものである。
本考案の解決手段2の考案に於いては、一対の箸棒の夫々の上部の内側以外の任意の面に膨張部を設けたので、手指の不自由者でも非常に使用し易い。
なお、かつ、膨張部にローレットを設れば、使用中手がすべるということがさらに大幅に軽減される。
以下に本考案を実施するための最良の形態を、別紙図面を参照しながら詳細に説明する。
《実施例1の構成》
図1aは実施例1の手指の不自由者用箸Aの斜視図である。1、1は竹、木またはプラスチックの素材でなる一対の箸棒で、内側1a,1aがそれぞれ直線状に形成される。また、箸棒1、1の外側1b、1bは上部から下部に向かって細くなるようにそれぞれ形成されている。なお、図1aにては、左側を上部、右側を下部とする(以下の実施例についても同様に、図面の左側を上部、右側を下部とする。)
そして、該箸棒1、1の頂部(上部失端)間を湾曲状に一体に連結させて湾曲部W1を形成し、その内側を抉り抜きした薄形湾曲板部3に構成して、該薄形湾曲板部3内に空間部2を設けてなる手指の不自由者用箸である。
《実施例2の構成》
図1bに示す手指の不自由者用箸Bは図1aの不自由者箸Aとは反対に箸棒1、1同士の頂部を連結した湾曲部W2の外側を抉り抜きして薄形湾曲板部3を形成し、該薄形湾曲板部3の内側に略半円形状の空間部2を設けてなる手指の不自由者用箸である。
《実施例3の構成》
図2aは実施例1、所謂図1aに記載の手指の不自由者用箸Aに於いて、一対の箸棒1、1の外側1b、1b上部を膨らませて膨張部4、4を設けた手指の不自由者用箸Cの斜視図である。なお、図中2は空間部、3は薄形湾曲板部である。
また、膨張部4、4は、図2aの正面側の面p、pに設けられても良いし、背面側の面q、qに設けても良い。面p、pと面q、qに同時に設けても良いし、さらに外側1b、1b、面p、p、面q、qの全てに設けることも当然可能である。
《実施例4の構成》
図2bは実施例2、所謂図1bに記載の手指の不自由者用箸Bに於いて、一対の箸棒1、1の外側1b、1b上部を膨らませ膨張部4、4を設けた手指の不自由者用箸Dの斜視図である。なお、図中2は空間部、3は薄形湾曲板部である。また、1a、1aは直線状の内側である。
また、膨張部4、4は、図2bの正面側の面p、pに設けられても良いし、背面側の面q、qに設けても良い。面p、pと面q、qに同時に設けても良いし、さらに外側1b、1b、面p、p、面q、qの全てに設けることも当然可能である。
《実施例4の作用》
図3に実施例4の作用を示す。実施例4の手指の不自由者用箸Dは図3に示すように、箸棒1、1に形成された膨張部4、4を手指で保持し、膨張部4、4に矢印のX、Xの方向に力を加える。すると、箸棒1、1の先端1c、1cが矢印Y、Y方向に移動し、食物Fを挟持することができる。
なお、図3に示す持ち方は一例であって、必ずしもこの持ち方でなくても、例えば棒を握るように持っても良い。要するに、矢印X、X方向に力を加えることのできる持ち方であれば持ち方は問わない。
この際、図4a、4bに示すように、薄形湾曲板部3が板ばねとして働く。薄形湾曲板部3は、矢印X、X方向の力により、2点鎖線で示した状態に変形し、箸棒1、1を外側(矢印X、Xと逆方向)に付勢する。したがって、矢印X、X方向の力を解除することにより、箸棒1、1は元の状態、即ち実線で示す状態に回復される。
このように、矢印X、X方向に力を加えることによって食物F(図3参照)を挟持し、さらに矢印X、X方向の力を解除することによって食物Fを解放する。これにより、手指の不自由者に於いても、健常者と同様の感覚にて、箸棒1、1を簡単に操作できるものである。
即ち、通常の箸(図示せず)にては2本の箸棒が分離されているので、複雑な手指の操作を必要とするが、実施例4に於いては、矢印X、X方向の力を加えたり緩めたりするだけの操作で、通常の箸と同様の食物Fの挟持、解放が実現できるものである。
なお、実施例1〜3の作用も、実施例4と略同様である。但し、膨張部4、4を設けた実施例3、4は、膨張部4、4が掌により密接して収納されるので、より握力の弱い手指の不自由者に於いても楽に操作できるものである。
本考案は、脳虚血性疾患、リウマチや小関節疾患、交通事故などによる手指の不自由者用箸として高い優れた品質性と利便性を有するので、病院、施設、一般家庭に於いて、広く普及する可能性を有するものである。
(a)本考案の手指の不自由者用箸の実施例1を示す斜視図である。(b)本考案の手指の不自由者用箸の実施例2を示す斜視図である。 本考案(a)本考案の手指の不自由者用箸の実施例3を示す斜視図である。(b)本考案の手指の不自由者用箸の実施例4を示す斜視図である。 本考案の手指の不自由者用箸の実施例4の使用状態を示す斜視図である。 (a)本考案の手指の不自由者用箸の実施例4の作用を説明する説明図である。(b)図4aの要部拡大図である。
符号の説明
1 箸棒
1a 内側
1b 外側
1c 先端
2 空間部
3 薄形湾曲板部
4 膨張部
A 手指の不自由者用箸
B 手指の不自由者用箸
C 手指の不自由者用箸
D 手指の不自由者用箸
F 食物
W1 湾曲部
W2 湾曲部
X 矢印
Y 矢印
p 面
q 面













Claims (2)

  1. 一対の箸棒の内側の形状がそれぞれ直線に構成され、該箸棒の外側の形状はそれぞれ上部から下部に向かって細くなるように傾斜させて構成し、上記一対の箸棒の頂部同士を湾曲状に一体連結させて湾曲部となし、該湾曲部の内側または外側を抉り抜きして、薄形湾曲板部に形成し、該薄形湾曲板部の内側に略半円形状の空間部を設けてなることを特徴とする手指の不自由者用箸。
  2. 一対の箸棒の夫々の上部の内側以外の任意の面を膨らませて膨張部を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の手指の不自由者用箸。



















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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018057488A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 池田 稔 箸状器具及び箸補助器具
JP2019125650A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 日本製鉄株式会社 積鉄心および電気機器
JP2020048809A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 株式会社トーダイ トング

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