JP4031212B2 - 麺用フォーク - Google Patents

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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
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    • A47G2400/06Articles adapted for a particular kind of foodstuff
    • A47G2400/067Articles adapted for a particular kind of foodstuff for pasta or noodles

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ソバやウドン、スパゲティー等の種々の太さや滑りやすい表面状態を備える麺状の食品(以下、「麺」という)を摂取する食具としての麺用フォークの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ソバやウドン、スパゲティー等の麺を摂取する食具としては、日本人に馴染みの深い箸や、洋食器のフォークがある。
すなわち、フォークは、箸のように2本の別々の部材を片手で操る必要がなく、使用技術の上では、より簡単なために、食具の使用に馴れない乳幼児や介護老人等においては、フォークが多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフォークでは、刺し歯が形成されたヘッド部の周囲に麺を巻き取るには、馴れと熟練を要し、けして易しくない。また、湾曲したヘッド部の上に麺を載せて、口へ運ぼうとしても、持ち手よりもヘッド部を高く上げた途端に、麺が柄部の方へ移動しようとして、落下する場合がある。
また、乳幼児の離乳食に麺が使用されることが比較的多く、この場合にやはり食具としてフォークを与えられることが多いが、乳幼児は、腕や手及び口唇の機能の発達が未熟であり食品を把持する機能のない、通常のフォークは使用しにくい。
【0004】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、ヘッド部に載せた麺を落としにくく、麺による食事を摂ることを容易にする麺用フォークを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明にあっては、一方向に長い柄部と、この柄部の先端に設けられた麺を保持するためのヘッド部とを備える麺のフォークであって、前記ヘッド部には、長く延びる複数の保持体が設けられており、前記複数の保持体は互いに間隔をもって配置されていて、さらに、前記ヘッド部が、柄部に近い領域に設けられた拡幅部を備え、この拡幅部は、柄部側が厚み方向に起立した壁部と、この壁部よりも先端側で凹面を備えた食品載置部とを有し、かつ、前記複数の保持体が変形可能な弾性材料により構成されている、麺用フォークにより達成される。
請求項1の構成によれば、ヘッド部の先端側は、フォークの刺し歯のような長い保持体が間隔をもって複数突出している。ヘッド部の幅が広くなった拡幅部の上面は凹面,すなわち一定の曲率をもった凹状曲面または匙状の凹面であり、その上に食品としての麺を載せることができるようになっている。
そして、食品載置部の奥側,すなわち、柄に近い側には、拡幅された壁が起立していて、ヘッド部の先端が上を向いた時、すなわち、食品載置部の上に麺をとらえて、口に運ぼうとして、柄部よりもヘッド部が上になった時や食器から麺をすくう際に、前記壁部により食品が柄部側に移動することを有効に阻止して、食品の落下を防止することができる。
さらに、複数の保持体は変形可能である。このため、使用者は、ヘッド部の保持体を麺に差し込んだり、押し付けたりすると、各保持体は麺や食器と接触して変形する。この変形により、保持体どうしの間隔が開いて大きくなるから、その中に麺を導きやすい。使用者がヘッド部を持ち上げると、保持体の変形はもとに戻るので、上記間隔は狭くなり、その間の麺は、保持体どうしの間に挟まれることで保持される。これにより、保持した麺を口に運んだり、取り分けたりという行為をきわめて容易に行うことができる。
すなわち、上記「保持体が変形可能である」とは、複数の保持体が、麺に押し付けられた時に弾性変形して前記間隔が開き、この間隔内に麺が入り込み、前記ヘッド部に対して押し付け力を解除した時に複数の保持体が互いの間に麺をはさみ込む程度の弾性をもつように、形成されていることを意味している。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記壁部の幅方向両端部にて先端側へそれぞれ突出した突出部を備えることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、壁部の幅方向両端部が先端側へ突出することで、食品載置部に載せた食品を囲むような保持が可能となる。これにより、例えば、離乳食に多く食される短くされた麺を食品載置部幅方向の中央よりに集める機能を果たし、有効に保持することができる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または2のいずれかの構成において、前記食品載置部の幅方向両端部には、エッジ部を備えることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、食品を前記凹面に載せることで、食品載置部が匙のような役割をはたす。この場合、食品載置部の幅方向両端部にエッジ部が備えられていれば、細長い麺が食品載置部を幅方向に横切るようにして載置された場合に、麺の食品載置部からはみだす部分を、前記エッジ部が麺に食い込むようにして支持することで、麺状食品が落下することが効果的に防止される。
尚、このエッジ部は、食品載置部の幅方向両端部として、保持体の外側の上麺側側縁に形成されていてもよい。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記保持体が、それぞれ前記ヘッド部の先端から延びており、これら複数の保持体がほぼ同一面上に並列的に配置されていることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、ヘッドに形成される複数の保持体がほぼ同一面上に並列的に配置されることで、形態的には、従来のフォークのヘッド部と類似したものとなり、食具としてのフォークと共通した使用の仕方ができる。しかも、複数の保持体がほぼ同一面上に並んでいるから、ヘッド部が必要以上に大きくなることがなく、麺を保持して口に運ぶときも口腔内に挿入しやすい。また、全体の大きさもコンパクトにできる。
なお、上記「同一面」は、複数の保持体が全体として平面を形成する場合と湾曲面を形成する場合を含んでいる。湾曲面を形成する場合には、フォーク状の湾曲面と、匙状の湾曲面となる場合の両方を含んでいる。匙状の湾曲面を形成する場合には、ヘッド部の中心に食品を集めやすい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0012】
図1ないし図6は、本発明の実施形態にかかる麺用フォークを示している。図1は麺用フォーク10の概略斜視図、図2は図1の麺用フォーク10の概略平面図、図3は、麺用フォーク10の断面構造を示しており、図3(a)は図2のA−A線概略断面図、図3(b)は図4のC−C線概略断面図、図4は図2のB−B線概略断面図である。 また、図5は、図4に円形で示した領域の拡大図、図6は図2に円形で示した領域の拡大図である。
【0013】
図1ないし図3において、麺用フォーク(以下、「フォーク」と略称する)10は、一方向に長い柄部11と、この柄部11の先端に設けられた麺を保持するためのヘッド部12とを備えている。ヘッド部12には、先端に向かって長く延びる複数の保持体30が設けられている。
柄部11は、本体11aが軽量な材料,例えば、合成樹脂により、形成されており、例えば、ポリプロピレンで成形されている。
柄部11の先端付近からヘッド部12は、その複数の保持体30を含めて、弾力性のある比較的柔らかい材料により、例えば、水添型スチレンイソプレン共重合樹脂等のエラストマーにより形成されている。
【0014】
複数の保持体30は、少なくとも2つ形成される必要があり、図示では4本の長い形状をなす保持体30がヘッド部12の先端側に形成されている。
これらの保持体30は、となりあう保持体30との間に間隔14を備えており、ほぼ同一面(図2のYZ平面に沿った平面もしくは湾曲面)内に、並列的に並ぶように設けられている。ここで、上記「同一面」は、複数の保持体が全体として平面を形成する場合と湾曲面を形成する場合を含んでいる。湾曲面を形成する場合には、フォーク状の湾曲面と、図3(a)に示すような匙状の湾曲面となる場合の両方を含んでいる。匙状の湾曲面を形成する場合には、ヘッド部の中心に食品を集めやすい。
【0015】
さらに、各保持体30は、ヘッド部12と共に硬質の材料,すなわち、銀やステンレス等の金属材料や、合成樹脂により形成されており、鋭利な先端で太い麺を突き刺すことができる刺し歯として形成することができる。これにより、従来のフォークとほぼ同様の刺し歯として使用することができる。
また、各保持体30は、硬質な材料を芯材として、エラストマー等の軟質な材料にて被覆して構成してもよい。
あるいは、各保持体30は、変形可能な弾性材料,本実施形態では、ヘッド部12と一体のエラストマーで形成されている。この保持体30は、後述する麺に押し付けられた時に弾性変形して、間隔14が開き、この間隔14内に麺が入り込み、ヘッド部12に対して押し付け力を解除した時に複数の保持体30が互いの間に麺をはさみ込む程度の弾性をもつように形成されている。したがって、保持体30は、例えば、JIS−K6253−1997:ISO76191のA型デュロメータで、硬度65度ないし95度、好ましくは70度程度となるように構成されている。
ここで、保持体30を間隔14内に麺がはさみこめる程度に変形させるための要件としては、上記硬度の要件だでけではなく、保持体30自体の形状の要素も考慮されなければならない。特に、本実施形態のように、各保持体30を比較的細くして、長さを、例えば、ヘッド部12の全長の半分以上としたりすることで、より変形しやすくすることができる。
【0016】
ヘッド部12は、図2に示すように、柄部11よりも幅方向に大きくされた拡幅部12bでなっており、この実施形態では、中央にくびれを有するほぼ4角形状でなっている。この拡幅部12bは、図1の向きで上側が凹面16とされており、図3に示すように、柄部11の仮想の軸線Cに対して、角度θ1(θ1=ほぼ35度)程度の反りを有して先端側が上方を向いた匙状とされている。
この凹面16はヘッド部12の本体と、ヘッド部12に設けられた複数の保持体30により形成されている。
【0017】
複数の保持体30は、本実施形態では、図6に拡大して示すように、長さ方向に延びるフォークの刺し歯状の保持体として、第1の保持体31,第2の保持体32,第3の保持体33,第4の保持体34を有している。この各保持体31,32,33,34の形状は刺し歯のようであるが、フォークの刺し歯のように硬質ではないから、そのような機能を発揮しない。
ここで、複数の保持体30,すなわち、保持体が集合した形態において、全体として匙状に湾曲していることから、短く切断された麺等を、ヘッド部12の中央部である凹面16の中心に集めやすい。また、両端の各保持体31,34の外側の上面側の側縁部が角度を持ったエッジ状,好ましくは鋭角で形成したエッジ部44,45とされることで、保持体30からはみ出した麺等がこのエッジ部に食い込み、落下しにくくなっている。
【0018】
これにより、フォーク10は、食具としてのフォークと共通した使用の仕方ができる。しかも、複数の保持部30がほぼ同一平面上に並んでいるから、ヘッド部12が必要以上に大きくなることがなく、後述する麺を保持して口に運ぶときも口腔内に挿入しやすいようになっている。また、全体の大きさもコンパクトにできて、従来みられる異形の刺し歯をもつフォーク等と比べても収納や洗浄等の点で取り扱いが容易となるようにされている。
【0019】
これら各保持体31,32,33,34の間には、各間隔14(図1及び図2参照)が形成されている。すなわち、各保持体31,32,33,34は、基端側では径もくは幅が太く、先端にいく程狭くなっている。
具体的には、図6の第1の保持体31では、隣り合う第2の保持体保持体32と対向する面である保持体31の基端側の第1の側面31aは、先端に向かってやや左に所定角度(第1の角度)で傾斜しており、この側面を切り欠いて形成した凹部31bを介して、より先端側の第2の側面31cに続いている。この第2の側面31cは、左へ所定角度(第2の角度)で傾斜しており、第2の角度は第1の側面31aの第1の角度よりも傾斜が大きくなっている。これに対して、隣り合う保持体である第2の保持体32の第1の保持体31に対する対向面は、第1の保持体31の上述した対向面31a及び31cと同様に形成されているが、傾斜方向が右側となっている。
【0020】
このように、複数の保持体30の側面である対向面に凹部31b等の凹部を形成することで、凹凸面とすることができ、保持体31,32の間に麺を挟んだときに、麺の側面の曲面形状に沿うように凹部31b等が当接することで、より一層、麺状食品を保持しやすいようにされている。
また、保持体31と32等複数の保持体30の間隔14は、先端へいく程広くなっているので、この間隔14内に麺を導きやすいようになっている。導かれた食品(麺)が奥にいくと(保持体30の基端側にいくと)間隔が狭まるので、保持されやすいようになっている。
また、保持体30は全体として匙状に湾曲しているから、この間隔14は、上下方向にわたって立体的に存在することになり、この構成からも麺を各間隔14内に導きやすい。
【0021】
さらに、図6やヘッド部12の斜視図である図7に示されているように、第2の保持体32の凹部32bは、第1の保持体31の凹部31bと対向する位置からずれて配置されている。
一方、第3の保持体33では、隣り合う第2の保持体32の互いに対向する面に形成された凹部どうし、すなわち、凹部32cと凹部33aが同じ位置に設けられている。
このように、対向面の両方に凹部32cと凹部33aが同じ位置に設けられている場合には、凹部どうしが合わさると大きな径の孔となるので、その部分だけ間隔が大きくなり、より太い麺を保持できる。これに対して、凹部32bや凹部31bのように、対向面の一方にだけ凹部が形成されていると、やや細い麺を保持するのに有利である。
これにより、太い麺や細い麺、平たい麺等、各種の麺に使用できるフォーク10とすることができる。
【0022】
また、複数の保持体30の外側両端の各保持体31,34が、先端側にむけて徐々に開く方向に沿うように構成されている。つまり、各保持体31,34の外側の側面12cと12dは互いに逆方向に外側に僅かに沿っている。
このため、後述するように、ヘッド部12を麺に対しておしつけることで、複数の保持体30のうち外側両端の各保持体31,34は、押し付け面に対して、面状に拡がるように開きやすくなる。これにより、複数の保持体30どうしの間隔14はより広く拡がり、麺を間隔14内に導きやすいようにされている。
また、間隔14は、凹部16が設けられている領域に向かって、幅が狭くなっているために、長い麺をすくった時に、凹部16に麺が集まりやすい。
【0023】
さらに、図4の円形部Eを拡大して示す図5に表れているように、複数の保持体30の先端部が、薄肉に形成されることで段部12eを備えている。このため、ヘッド部12が食品をすくうようにして使用された時には、複数の保持体30の先端部が食品の下に入り込みやすく、ヘッド部12を持ち上げれば、複数の保持体30どうしの間に麺を導きやすいようにされている。
ここで、各保持体は、上述したような弾性材料により形成されていることにより、表面も摩擦力が通常のフォーク等と比べて大きいから、この点においても、より確実に麺を保持することができる。
【0024】
また、ヘッド部12部の柄部11に近い領域には、上述した拡幅部12bが設けられている。図7に示すように、この拡幅部12bは、柄部11側が厚み方向に起立した壁部41と、この壁部41よりも先端側で凹面を備えた食品載置部16と、壁部41の幅方向両端部にて先端側へそれぞれ突出した突出部42,43とを備えている。
【0025】
食品載置部16を有することで、フォーク10は、複数の保持体30の間40で、麺を挟んで保持するだけでなく、凹面に載せることで、食品載置部16が匙のような役割をはたす。また、食品載置部16に、後述するように麺を載せたときに、壁部41により食品が柄部11側に移動することを有効に阻止して、食品載置部16に止めることができるようになっている。
【0026】
しかも、食品載置部16の幅方向両端部にエッジ部44,45が備えられている。つまり、エッジ部44,45は、食品載置部16の幅方向両端部がそれぞれ凹部12aの湾曲にしたがって、上向きの傾斜を有し、その端部に角を持たせている。これにより、後述するように、細長い麺が食品載置部16を幅方向に横切るようにして載置された場合に、麺の食品載置部16からはみだす部分を、エッジ部44,45が支持することで、麺が落下することが効果的に防止されるようになっている。
【0027】
また、食品載置部16は、上述したように、壁部41の幅方向両端部にて先端側へそれぞれ突出した突出部42,43を備えているので、後述するように、短くされた麺を食品載置部16の幅方向の中央よりに集める機能を備えるようにされている。
【0028】
さらに、麺用フォーク10では、乳幼児による使用を考えた場合に、好ましくは、図1ないし図4に示されているように、柄部11のヘッド部12と反対の端部に略球状のつまみ部15を備えている。
このつまみ部15は、図示のようなほぼ完全な球形だけでなく、半球状や楕円状等種々の形態で構成することができる。このつまみ部15は、乳幼児の次のような手の機能の特徴に考慮して形成されている。すなわち、乳幼児には、指先で長いものの先端を摘む傾向が認められる。このような行動の傾向を利用して、柄部の先端に指先,特に親指,人指し指,中指の3本の指でつまみやすい形状として、柄部の端部に略球状の形状を形成している。
これにより、乳幼児は、つまみ部15である球状先端を摘むことで、掌全体でなく、指先を用いて柄部を掴む行動を促し、所謂、ペングリップによる正しい持ち方を訓練することができる。つまり、フォーク10を匙(スプーン)のようにして、ヘッド部12で食品をすくうようにして使用する場合に適切な持ち方を習得するすることができる。
【0029】
また、柄部11のつまみ部15の表面は弾性材料により形成されている。つまり、図3(b)及び図4に示されているように、柄部11のヘッド部12とは反対の端部側11bは、その表面全体が、例えばエラストマー等の弾性材料により、被覆されている。この実施形態では、弾性材料としてのエラストマーは、例えば、JIS−K6253(ISO7619)A型における、硬度60程度の素材が選択されている。
これにより、つまみ部15は、乳幼児が指先で摘んだ際にすべりにくく、掴みやすいようにされている。
また、この球状のつまみ部15の直径は、例えば、10ミリメートル以上12ミリメートル以下とされている。これにより、乳幼児の小さな指先によりつまみやすい大きさに設定されている。
【0030】
また、柄部11は、図3(b)に示されているように、好ましくは、断面が楕円もくは長円形で形成されており、その長軸が柄部11の幅方向に沿うようにされている。これにより、柄部11を握った時に、フォーク10の食品載置部16が自然に上を向くように考慮されている。柄部11の太さは、楕円断面において、短軸で8mm程度、長軸で10mm程度とされており、太すぎると指を柄部の周囲にまわすことができないため、手掌全体で握ることを誘発してしまい、細すぎると柄部を握ることができないという問題がある。このために、柄部11の外周が25mmから、40mmとなるように形成することが好ましい。
また、上述したように柄部の端部側11b表面が弾性材料により形成されているので、乳幼児が保持した際に滑りにくく、保持しやすいようになっている。
【0031】
本実施形態の第1の麺用フォークとしての麺用フォーク10は、以上のように構成されており、以下のように使用される。
図8は、保持部10による最も特徴的な使用方法を示している。使用者は、保持部10の柄部11を手Hで握って、ヘッド部12の食品収容部16が上を向くようにし、ヘッド部12の凸状の曲面,すなわち、食品収容部16の反対面を図示しない麺の上から食器に向かって押し付ける。
【0032】
これにより、ヘッド部12及び複数の保持体30である各保持体31,32,33,34は、食器等の押し付け面に対する圧力により、柔軟な材質に基づいて、図示するように、ほぼ放射状に開く。これにより、各保持体31,32,33,34の間の間隔14が大きくなり、ここへ麺を受容しやすくなるので、食品は間隔14内に入り込む。
次いで、使用者は、ヘッド部12を上へ移動させると、各保持体31,32,33,34は、その弾性に基づいて、元の形状に復帰するから、間隔14が元の大きさに戻って狭くなり、その間の麺は、保持体31,32,33,34どうしの間に挟まれることで保持される。
その後、保持した麺を口に運んだり、取り分けたりという行為をきわめて容易に行うことができる。
【0033】
このように、フォーク10では、ヘッド部12を麺に対して押し付けるという動作だけで、麺を保持できることから、使用がきわめて簡単であり、従来のフォークのように、麺の中に、刺し歯を差し込んで、ヘッド部を回転させて巻き付けるといった複雑な動きが要求されない。
また、上述のように保持した麺は、ヘッド部12を多少動かすだけで、保持体31,32,33,34どうしの間に挟まれた状態で、食品載置部16上に載るから、その凹面に載置された状態及び各保持体に挟まれた状態で、きわめて安定的に保持されることになる。したがって、従来のフォークのように、硬質の材料で作られたヘッド部や刺し歯の表面を麺が滑って落下することがないので、このような点においても食品の保持を確実とすることができる。
【0034】
さらに、図9で説明したように、麺を保持体31,32,33,34の間で挟むことなく、すくうようにして、壁部41と拡幅部12b及び保持体31,34の形状に基づいて、ヘッド部12の中央領域である凹面16に集められる。このような場合でも、エッジ部44,45の作用により、麺F1が長さ方向に移動して滑り落ちることが防止される。また、これと同時に、壁部41の作用により、麺F1が長さ方向に滑って、柄部11の方へ逃げて落下することも有効に防止されるので、このように保持した場合も従来と比べると一層確実に麺F1を保持することができる。
【0035】
また、図11に示すように、特に離乳食として多く食される短く切られた形態の麺F2の場合においても、凹面を備える食品載置部16は、匙と類似の機能を発揮して、確実に麺F2を載せることができる。この場合、壁部41により、麺F2は、柄部11の方への移動が阻止されるだけでなく、上述したように、壁部41の幅方向両端部にて先端側へそれぞれ突出した突出部42,43の機能により、麺F2は食品載置部16の幅方向の中央よりに集められるので、落下しにくい。
なお、この場合、麺F2は、麺状の短いものだけでなく、通常の形態の食品でもよいことは明らかである。さらに、豆腐やゼリー等の柔らかく切断しやすい食品も壁部41やエッジ部44,45の機能により、上記と同様に取り扱いやすい。
【0036】
本発明は、上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態の各構成は、適宜その一部を省略したり、他の説明しない構成と組み合わせることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ヘッド部に載せた麺を落としにくく、麺による食事を摂ることを容易にする麺用フォークを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の麺用フォークの概略斜視図である。
【図2】図1の麺用フォークの概略平面図である。
【図3】図1のフォークの断面構造を示しており、(a)は図2のA−A線概略断面図、(b)は図4のC−C線概略断面図。
【図4】図2のフォークのB−B線概略断面図である。
【図5】図4の部分Eの拡大図である。
【図6】図2の部分Dの拡大図である。
【図7】図1のフォークのヘッド部の概略拡大斜視図である。
【図8】図1のフォークの使用状態を示す図である。
【図9】図1のフォークの使用状態を示す図である。
【図10】図1のフォークのヘッド部の端部の断面構造を示す部分拡大図である。
【図11】図1のフォークの使用状態を示す図である。
【符号の説明】
10・・・麺用フォーク、11・・・柄部、12・・・ヘッド部、14・・・間隔、30・・・保持体、15・・・つまみ部、16・・・食品載置部(凹面)。

Claims (4)

  1. 一方向に長い柄部と、この柄部の先端に設けられた麺を保持するためのヘッド部とを備える麺のフォークであって、
    前記ヘッド部には、長く延びる複数の保持体が設けられており、
    前記複数の保持体は互いに間隔をもって配置されていて、
    さらに、前記ヘッド部が、柄部に近い領域に設けられた拡幅部を備え、
    この拡幅部は、
    柄部側が厚み方向に起立した壁部と、
    この壁部よりも先端側で凹面を備えた食品載置部と
    を有し、
    かつ、前記複数の保持体が変形可能な弾性材料により構成されていることを特徴とする、麺用フォーク。
  2. 前記壁部の幅方向両端部にて先端側へそれぞれ突出した突出部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の麺用フォーク。
  3. 前記食品載置部の幅方向両端部には、エッジ部を備えることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の麺用フォーク
  4. 前記保持体は、それぞれ前記ヘッド部の先端から延びており、これら複数の保持体がほぼ同一面上に並列的に配置されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の麺用フォーク。
JP2001163130A 2001-05-30 2001-05-30 麺用フォーク Expired - Lifetime JP4031212B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106213935A (zh) * 2016-08-30 2016-12-14 祝敏 一种高强度防滑叉子

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