JP3058027U - 装飾眼鏡つる - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 豪華な外観を有して耐食性に優れ、しかも重
量軽減の図られた高級感ある装飾眼鏡つるを提供する。 【解決手段】 金を素材とする前側のつる部２の後端部
とチタンを素材とする後側のつる部３の前端部相互をロ
ウ付する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、豪華で耐食性に優れ、又重量軽減の達成された高級感に富む装飾眼 鏡つるに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

眼鏡の側枠部分を構成する眼鏡つるは、眼鏡の正面形態と共に眼鏡の意匠効果 に大きな影響を及ぼすものである。特に近年における眼鏡の高級指向から、眼鏡 つるに各種の装飾を施すことが行われるようになって来た。

【０００３】 そこで本考案は、近年におけるこのような眼鏡の高級指向に応じるべく、貴金 属とチタンの高級異種素材の持つ外観的特性を有効に生かすことによって、豪華 で耐食性に優れ又重量軽減を達成でき、しかも強度的に安定した装飾眼鏡つるの 提供を課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は以下の手段を採用する。 即ち本考案に係る装飾眼鏡つるは、貴金属を素材とするつる部とチタン（純チ タン又はチタン合金。以下同様）を素材とするつる部の端部相互をロウ付けした ことを特徴とするものである。

【０００５】 より好ましくは、貴金属を素材とするつる部の端部を該つる部の長さ方向に対 して傾斜した傾斜面に形成すると共に、チタンを素材とするつる部の端部を該つ る部の長さ方向に対して傾斜した傾斜面に形成し、両傾斜面を当接状態にして相 互をロウ付するのがよい。

【０００６】 前記各装飾眼鏡つるのより具体的な態様は、貴金属を素材とするつる部を前側 に位置させ、チタンを素材とするつる部を後側に位置させるのがよい。

【０００７】 本考案に係る装飾眼鏡つるの他の態様は、貴金属を素材とするつる部の端部分 と、チタンを素材とするつる部の端部分とを重ね合わせ、且つ両者をロウ付した ことを特徴とするものである。

【０００８】 この場合、より好ましくは、貴金属を素材として形成され、且つ外方及び後方 に向けて開放した嵌合凹部を具える前側のつる部の該嵌合凹部に、チタンを素材 とする後側のつる部の前端側部分を嵌合させ、該前端側部分を前記嵌合凹部にロ ウ付するのがよい。或いは、チタンを素材として形成され、且つ外方及び後方に 向けて開放した嵌合凹部を具える前側のつる部の該嵌合凹部に、貴金属を素材と する後側のつる部の前端側部分を嵌合させ、該前端側部分を前記嵌合凹部にロウ 付するのがよい。

【０００９】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１〜２において本考案に係る装飾眼鏡つる１は、貴金属例えば金を素材とす る前側のつる部２の後端部に、チタン（純チタン又はチタン合金）を素材とする 後側のつる部３の前端部をロウ付により連結一体化してなるものである。

【００１０】 本実施例においては、図２に示すように、前記前側のつる部２の後端を傾斜面 ５に形成すると共に、前記後側のつる部３の前端を傾斜面６に形成し、該前後の 傾斜面６，５を当接させ相互をロウ付している。又そのロウ付部分の外周面７を 面一にして、両つる部２，３をデザイン的に一連に構成している。

【００１１】 このように、つる部２、３の端部を傾斜面５，６に形成しているのは、ロウ付 面積を増大させてロウ付強度を向上させるためである。なお、チタンのロウ付性 が不良であることに鑑み、後側のつる部３の前記傾斜面６にはニッケルメッキを 施しておく。

【００１２】 このようにして構成された装飾眼鏡つる１は、高級感ある前側のつる部２の貴 金属の外観と後側のつる部３のチタンの外観との組み合わせによって、一層高級 感が高められている。又、軽量なチタンを素材の一部として用いているため、貴 金属素材でつる全体を構成する場合に比して軽量に構成できる。

【００１３】 そして該装飾眼鏡つる１は、前側のつる部２の前端において、眼鏡のレンズ保 持枠９の外側に固定されたヨロイ（例えば、ベリリウム銅やチタン合金或いは金 張りされた素材等からなる）１０の後端に枢着される。

【００１４】 図３〜４は、本考案に係る装飾眼鏡つる１の他の実施例を示すものであり、貴 金属例えば金を素材とする前側のつる部２の外面側に、チタン（純チタン又はチ タン合金）を素材とする後側のつる部３の前端側部分１１を重ね合わせて両者を ロウ付している。前記前側のつる部２は、図５に示すように、外方及び後方に向 けて開放した溝状をなす嵌合凹部１２を外面側に具えた箱形に形成されており、 前記後側のつる部３の前端側部分１１が、前記嵌合凹部１２に嵌め込まれてロウ 付される。なお、チタンからなる後側のつる部のロウ付部分は、ロウ付性を向上 させるために例えばニッケルメッキを施しておく。

【００１５】 かかる構成を有する装飾眼鏡つる１は、チタンからなる後側のつる部３の前端 部分１１の上下及び前側の部分１３，１５，１６が貴金属で縁取られているため 、高級感ある素材の形態や色彩の組み合わせによって装飾眼鏡つるの高級感が一 層高められている。又、軽量なチタンを素材の一部として用いているため、貴金 属素材でつる全体を構成する場合に比してつるを軽量に構成できる。

【００１６】 そして、かかる構成を有する装飾眼鏡つる１は、その前側のつる部２の前端に おいて、前記と同様にしてヨロイ１０の後端に枢着される。

【００１７】 この場合、前記箱形の前側のつる部２をチタン素材で形成し、その嵌合凹部１ ２に、貴金属を素材とする後側のつる部３の前端側部分１１を重ね合わせて両者 をロウ付することとしてもよい。

【００１８】 〔その他の実施例〕 本考案に係る装飾眼鏡つるは、チタンを素材とする前側のつる部の後端部に 、貴金属を素材とする後側のつる部の前端部をロウ付する構成としてもよい。又 、貴金属を素材とするつる部の前後端に、チタンを素材とするつる部をロウ付す ることや、チタンを素材とするつる部の前後端に、貴金属を素材とするつる部を ロウ付して装飾眼鏡つるを構成してもよい。

【００１９】 つる部の端部分相互を重ね合わせ且つ相互をロウ付して装飾眼鏡つるを構成 する場合、嵌合凹部に嵌め込んでロウ付する前記手段を採用せずに、単に重ね合 わせてロウ付することもある。

【００２０】

【考案の効果】

本考案によるときは、高級感を有する貴金属及びチタンとの有機的な組み合わ せによって、豪華で耐食性に優れ、又重量軽減が図られ、しかも強度的に安定し た装飾眼鏡つるを提供できることになる。これをより具体的に説明すれば次のよ うである。

【００２１】 本考案に係る装飾眼鏡つるは、貴金属を素材とするつる部の端部とチタンを 素材とするつる部の端部相互をロウ付する構成であるため、貴金属部分が豪華な ワンポイント装飾部を構成し、これに、高級感あるチタンの素材色が有機的に組 み合わされるため、高級感が一層高められた装飾眼鏡つるを提供できる。

【００２２】 全体を貴金属を素材として構成するのではなく、貴金属のつる部に軽量なチ タン素材のつる部を組み合わせる構成であるため、豪華な装飾眼鏡つるを極力軽 量に構成できる。

【００２３】 貴金属素材のつる部にチタン素材のつる部を組み合わせるため、全体として 耐食性に優れた装飾眼鏡つるを提供できる。

【００２４】 貴金属素材のつる部とチタン素材のつる部とを、かしめ手段やビス止め手段 等によって連結するのではなくロウ付手段によって連結するため、連結部分が強 度的に安定した装飾眼鏡つるを提供できる。特に、端部を傾斜面に形成するとき は、ロウ付面積の増大によって、装飾眼鏡つるを細身に構成したときにも強度の ある装飾眼鏡つるを提供できることになる。

【００２５】 貴金属素材のつる部の端部分とチタン素材のつる部の端部分相互を重ね合わ せ且つ両者をロウ付することにより、高級感ある異種素材の有機的な組み合わせ からなる立体的な重なり装飾部を形成できることになり、装飾眼鏡つるの装飾性 を一層向上させ得る。 特に、一方のつる部が例えば図３〜４に示すような嵌合凹部を具え、該嵌合凹 部に他方のつる部の端部分を嵌合させてロウ付する場合は、例えば、つる部の重 なり部分相互をビス止めやピン止めしたり、筒状をなす一方のつる部に他方のつ る部を挿入状態にして相互をロウ付する場合に比べ、その嵌合凹部の形態の変化 等によって、複雑な組み合わせ装飾効果を発揮させ得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る装飾眼鏡つるをその使用状態で示
す斜視図である。

【図２】装飾眼鏡つるのロウ付部分を示す平面図であ
る。

【図３】本考案に係る装飾眼鏡つるの他の態様をその使
用状態で示す斜視図である。

【図４】そのロウ付部分を示す平面図である。

【図５】箱形をなす前側のつる部と、その嵌合凹部に嵌
め込まれてロウ付される後側のつる部を示す分解斜視図
である。

【符号の説明】

１ 装飾眼鏡つる ２ 前側のつる部 ３ 後側のつる部 ５ 傾斜面 ６ 傾斜面 １２ 嵌合凹部

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 貴金属を素材とするつる部とチタンを素
   材とするつる部の端部相互をロウ付けしたことを特徴と
   する眼鏡つる。
2. 【請求項２】 貴金属を素材とするつる部の端部を該つ
   る部の長さ方向に対して傾斜した傾斜面に形成すると共
   に、チタンを素材とするつる部の端部を該つる部の長さ
   方向に対して傾斜した傾斜面に形成し、両傾斜面を当接
   状態にして相互をロウ付したことを特徴とする請求項１
   記載の装飾眼鏡つる。
3. 【請求項３】 貴金属を素材とする前側のつる部の後端
   部と、チタンを素材とする後側のつる部の前端部相互を
   ロウ付けしたことを特徴とする眼鏡つる。
4. 【請求項４】 貴金属を素材とする前側のつる部の後端
   部を該つる部の長さ方向に対して傾斜した傾斜面に形成
   すると共に、チタンを素材とする後側のつる部の前端部
   を該つる部の長さ方向に対して傾斜した傾斜面に形成
   し、両傾斜面を当接状態にして相互をロウ付したことを
   特徴とする請求項３記載の装飾眼鏡つる。
5. 【請求項５】 貴金属を素材とするつる部の端部分と、
   チタンを素材とするつる部の端部分とを重ね合わせ、且
   つ両者をロウ付したことを特徴とする装飾眼鏡つる。
6. 【請求項６】 貴金属を素材として形成され、且つ外方
   及び後方に向けて開放した嵌合凹部を具える前側のつる
   部の該嵌合凹部に、チタンを素材とする後側のつる部の
   前端側部分を嵌合させ、該前端側部分を前記嵌合凹部に
   ロウ付したことを特徴とする装飾眼鏡つる。
7. 【請求項７】 チタンを素材として形成され、且つ外方
   及び後方に向けて開放した嵌合凹部を具える前側のつる
   部の該嵌合凹部に、貴金属を素材とする後側のつる部の
   前端側部分を嵌合させ、該前端側部分を前記嵌合凹部に
   ロウ付したことを特徴とする装飾眼鏡つる。