JP3057804B2 - コンバインの車体水平制御装置 - Google Patents

コンバインの車体水平制御装置

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JP3057804B2
JP3057804B2 JP3123560A JP12356091A JP3057804B2 JP 3057804 B2 JP3057804 B2 JP 3057804B2 JP 3123560 A JP3123560 A JP 3123560A JP 12356091 A JP12356091 A JP 12356091A JP 3057804 B2 JP3057804 B2 JP 3057804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの車体水
平制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】コン
バイン作業で後進する際は、駆動反力によって刈取装置
部側が下がる傾向にあるため、湿田時は特に刈取装置側
に重心が移り、沈下し易く、沈下によって刈取装置下部
が圃場面に当接して破損したり、また、沈下によってク
ローラ走行装置の脱出も行い難くなるという不具合があ
った。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために次のごとき技術的手段を講ずる。すな
わち、刈取前進走行作業時に車台1を自動的に前後水平
姿勢に制御するコンバインにおいて、刈取作業を中断し
てコンバインを後進させる後進操作に関連して刈取装置
9を上昇操作すると共に、前記車台1を後下げ状態にす
るように前後水平姿勢制御装置を作動するよう構成した
ことを特徴とするコンバインの車体水平制御装置の構成
とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】コンバインによる刈取走行作
業中において、刈取作業を中断して後進するとき は、刈
取装置9を上昇させ、さらに、該刈取装置9の上昇と共
に、車台1が後下げ状態になる。
【0005】このため、コンバインの後進時は、車台1
の後部が、走行駆動反力による浮上と逆方向に作動する
ことによって、車台1の前後方向の傾斜変化の少ない走
行を行うことができると共に、刈取装置9も同時に上昇
するので、該刈取装置9の下部が圃場面に当接すること
を防止できて、刈刃等の破損を防止できる。
【0006】
【実施例】コンバインは、左右一対のクロ−ラ3を有す
る走行装置の車台1上に、操縦席4、操縦台5、エンジ
ンE、脱穀装置6、籾タンク7、籾タンク7の籾を排出
するオ−ガ8、及び、前方において昇降できる刈取装置
9等を搭載乃至支持している。刈取装置9で一定の起立
姿勢に引起した穀稈を掻込集送しながら刈取り、後方の
脱穀装置6のフィ−ドチエンに搬送供給して、脱穀し、
籾を籾タンク7に収容する。
【0007】クロ−ラ3走行装置は、車台1の下側に車
体フレ−ム10を平行状に設け、この車体フレ−ム10
の左右両側に前後方向に沿うクロ−ラフレ−ム11を設
ける。車台1は、車体フレ−ム10の前端部においてピ
ッチング軸12の回りに回動自在で、これら車台1と車
体フレ−ム10後端部間には、リンクア−ム13、及び
ベルクランク14を設け、このベルクランク14と車台
1との間のピッチングシリンダ15の油圧伸縮によっ
て、車体フレ−ム10に対して車台1の後端部を上下動
させて、車台1を前後水平姿勢から前傾又は後傾に傾斜
させることができる。左右一対のクロ−ラフレ−ム11
は、車体フレ−ム10に対して前後一対の平行リンク1
6,17で支持し、この平行リンク16,17の上端部
はロッド18で連結し、いずれか一方のリンク17を車
体フレ−ム10との間のロ−リングシリンダ19の油圧
伸縮によって回動するように連結し、このリンク16,
17の回動によって、車体フレ−ム10に対してクロ−
ラフレ−ム11を平行状に昇降し、左右のクロ−ラフレ
−ム11の独立的昇降によって、車体フレ−ム10、及
び車台1のロ−リング制御を行い、左右水平姿勢の制御
を行うことができる。
【0008】各クロ−ラフレ−ム11には、転輪20、
及び張設転輪21が設けられ、車台1前端部に装着した
ミッションケ−ス22から左右両側方に突出させてブラ
ケット23に支持させたスプロケット軸24の駆動スプ
ロケット25と、該転輪20等との間に亘ってゴム材を
主体とするクロ−ラ3を巻き掛けて、この駆動スプロケ
ット25の回転によって走行駆動する構成としている。
【0009】前記ロ−リングシリンダ19、ピッチング
シリンダ15、及び刈取装置9を昇降するための刈取上
下シリンダ26等の油圧回路27には、油圧ポンプPか
ら、刈取上バルブ28、刈取下バルブ29を介して刈取
上下シリンダ26を操作すべく構成し、左右のロ−リン
グシリンダ19の回路には各ソレノイドバルブ30〜3
3からなるロ−リング制御弁を設け、ピッチングシリン
ダ15の回路にはソレノイドバルブ34,35からなる
ピッチング制御弁を設けている。36はリリ−フバル
ブ、37はアンロ−ドバルブである。
【0010】マイクロコンピュ−タを有するコントロ−
ラCPUには、出力側に上記各ソレノイドバルブ30〜
35、及びアンロ−ドバルブ37を設け、入力側には、
次のような各種スイッチ及びセンサを設けている。主導
傾斜レバ−スイッチ38は、操縦台5に設けられた手動
傾斜レバ−を、前後左右に傾斜することにより、この傾
斜側のスイッチをONして、車台1をその方向へ傾斜さ
せるもので、例えば、前側へ傾斜すると、前下ソレノイ
ドバルブ35の出力によってピッチングシリンダ15が
伸長されて、車台1がピッチング軸12回りに前下り方
向に回動される。又、左側へ傾斜すると、左下ソレノイ
ドバルブ31と右上ソレノイドバルブ32とが出力され
て、左側のロ−リングシリンダ19が縮少し、右側のロ
−リングシリンダ19が伸長して、車体フレ−ム10、
及び車台1が左側へロ−リングして水平状になる。
【0011】車高上下スイッチ39は、操縦台5上の車
高上下レバ−の操作によって切換えるもので、例えば、
車高上げ側に切換えると、左右上げのソレノイドバルブ
30,32が出力されて、左右両ロ−リングシリンダ1
9の同量の伸びによって車体フレ−ム10及び車台1が
平行状態で上昇される。
【0012】刈取上下レバ−スイッチ40は、操縦台5
上の刈取上下レバ−の操作で切換えられるもので、例え
ば上げ側のスイッチをONすると刈取上げバルブ28が
作動されて、刈取上下シリンダ26を伸長し、刈取装置
9を上昇する。
【0013】車体水平スイッチ41は、操縦台5にあっ
て、このスイッチ41のONによって、水平制御が自動
的に行われるもので、車台1上乃至車体フレ−ム10上
等に設ける前後傾斜センサ−42や、左右傾斜センサ−
43、更に各ピッチングシリンダ15、ロ−リングシリ
ンダ19のフィ−ドバック用のストロ−クセンサ44,
45,46等によって、車台1が前後方向、又は左右方
向へ所定以上に傾斜することによって、傾斜センサ−4
2,43等の検出により、前記ソレノイドバルブ30〜
35の出力によって、傾斜とは反対の側にピッチング、
又はロ−リングさせて、車台1を水平状の姿勢に自動的
に制御維持する。
【0014】脱穀レバ−スイッチ47は、操縦台5の脱
穀レバ−の操作で脱穀クラッチを入りに操作することに
よってONする。HSTレバ−バックスイッチ48は、
ミッションケ−ス22の入力側に設けられる油圧無段変
速装置(HST)の変速を行うHSTレバ−が操縦台5
に設けられ、このHSTレバ−を中立位置から後進位置
へ操作することによってONするものである。
【0015】車体水平スイッチ41がONされて、水平
制御が行われる状態にあり、脱穀レバ−スイッチ47が
ONされ、HSTレバ−バックスイッチ48がONさ
れ、かつ刈取上下レバ−スイッチ40がONされた条件
のもとにおいて、コントロ−ラCPUにおけるピッチン
グ後下(前上)優先作動装置49が作動されて、刈取上
バルブ28を出力する以前に、後下(又は前上)ソレノ
イドバルブ35(又は34)が出力される。このピッチ
ング制御が完了されると、刈取上バルブ28が作動され
て、刈取装置9が上昇される。
【0016】コンバインが前進時は、土壌面が軟弱であ
ると、クロ−ラ3の後部が沈み、前上りの傾斜となり、
これに対して車台1の水平制御が行われる結果図5のよ
うな姿勢になる。又、後進するときは、図7のように、
後部が浮上するようになると共に、このとき刈取装置9
を上昇すると一層前部に重心が移動して、後部が上昇し
て前傾斜の姿勢になろうとするが、この発明の場合は、
車台1の後端部が下降するように優先制御されて、その
後に刈取装置9が上昇されるものであるから、重心の前
後方向の平衡が修正されたのち刈取装置9の重量が前部
に増すため、クロ−ラ3の前下り沈下が少くなり、後進
における走行を円滑に行いうる。
【0017】図8、図9においては、ピッチングシリン
ダ15を複動形態として、ピッチング切換バルブ50を
設け、ロ−リングシリンダ19による車高下降時は、こ
の切換バルブ50の自動切換によって強制下降を行わせ
る構成としたものである。
【0018】特に、車高が低出力で、ロ−リング機構と
車台1が接した後、更に手動による後下げ出力を行う
と、ピッチングシリンダ15により推力が発生し、スト
ッパ−部を支点として車台1を変形さすことになり、破
損の原因となることもある。
【0019】このため、車高が低出力域での後下げ方向
の出力時には、ピッチングシリンダ15を、ピッチング
切換バルブ48によって複動形態から単動形態に切換え
ることによって車台1の自重下降の後下げとなり、上記
欠点が解消される。
【0020】図10、図11においては、前記図1〜図
7の構成において、ピッチングシリンダ15を単動形態
とすると共に、車台1の後下げの出力時は、このピッチ
ングシリンダ15の油圧を抜く方向の作動に設定し、操
向操作における油圧力や、刈取上下シリンダ26による
刈取上げ作動等を行わせるときは、これらの油圧作動の
優先順位等のピッチングによる車台1後下げの牽制を解
除するピッチング後下牽制解除装置51を設ける。
【0021】湿田作業時、旋回等で後進した場合、後方
が立ち上り、最悪の場合は、刈取装置9部が地面に接地
して後進不能の状態となり易い、特に車台1が水平制御
されているときは、前進時には車台1の後部がクロ−ラ
3に対して後方へ立上った姿勢になっており(図5)、
このままの状態から後進すると(図7)、車台1の後方
立上りは増大する。このとき、油圧回路の優先順位によ
って、刈取装置9の上げ作動や、操向(パワステ)油圧
回路の作動等を優先させて出力するのが一般的であるた
め、ピッチングの後下げ出力が出力されず、このような
問題を増幅させる。
【0022】この発明は、このような欠点を解消するた
め、ピッチングシリンダ15の単動形態を利用し、後下
げ時は自重による下げ構成をとることにより、刈取装置
9の上げ作動や、パワステ油圧回路の規制を行う必要が
なく、後下げ時にソレノイドバルブ34が開けば、油圧
回路は閉回路となり、リリ−フバルブ36のリリ−フ圧
まで確保され、常に後下げの出力を行うことができ、上
記のような後方立上りの問題が解消される。
【0023】車台1の水平制御のコントロ−ラCPUに
は、刈取上げのソレノイドバルブ28を出力させるとき
や、操縦台5のパワステレバ−による操向操作によって
パワステレバ−スイッチ52がONされて、油圧による
操向操作力が負荷されるときは、ピッチング制御を牽制
するが、このピッチング制御が、後下げ、又は前上げの
ように単動形のピッチングシリンダ15の油圧を抜く方
向の出力時は、ピッチング後下牽制解除装置51を作動
させて、該ピッチング牽制を働かせない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御ブロック回路図。
【図2】油圧回路図。
【図3】クロ−ラ走行装置の側面図。
【図4】その平面図。
【図5】コンバイン全体の側面図。
【図6】コンバイン全体の側面図。
【図7】コンバイン全体の側面図。
【図8】一部別発明の制御ブロック回路図。
【図9】その油圧回路図。
【図10】別発明の制御ブロック回路図。
【図11】その油圧回路図。
【符号の説明】
1 車台 9 刈取装置 49 ピッチング後下優先作動装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取前進走行作業時に車台1を自動的に
    前後水平姿勢に制御するコンバインにおいて、刈取作業
    を中断してコンバインを後進させる後進操作に関連して
    刈取装置9を上昇操作すると共に、前記車台1を後下げ
    状態にするように前後水平姿勢制御装置を作動するよう
    構成したことを特徴とするコンバインの車体水平制御装
    置。
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