JP3057381U - 紙箱及び紙筒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 内部に天蓋を必要とする紙箱又は紙筒に、本
体を立体化する挙動と連動して生成する天板支持部品を
接着材等を使わずに簡単に接合する。 【解決手段】 外筒Ａの、のりしろ部分の延長に立折曲
線を介して切り込みａ９を持つ天蓋支持部品接合部１１
を設ける。別部品となる天蓋支持用内箱Ｂにもそれに対
応する切り込みｃを入れて外筒に挿入し、両方の切込み
で接合して偏平状におくことにより、使用するときに外
筒を立体に変形するとその挙動に連動して、天蓋支持用
内箱も立体化し、天蓋を確実に支持することができる。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、紙箱又は紙筒の天蓋の支持方法係わるものである。

【従来の技術】

紙箱又は紙筒の内部に天蓋を設ける場合、従来は天蓋を支える為の部品を、組 み立てた箱又は筒に後から組み込む方法か、箱又は筒本体に予め接着剤等にて天 蓋の支持部品を固着しておく事により、偏平の状態から箱又は筒状の立体にした 時に連動して生成させる方法であった。

【考案が解決しようとする課題】

従来の方法である紙箱又は紙筒の中に天蓋を支持するための部品を使用する時 点で組み込む方法では部品が多くなり複雑で組み込みに時間が掛かる。また箱又 は筒の内側に接着剤等で貼り付けて本体と連動させる方法では、手作業により接 着剤等で固着しなければならず加工の時点で多くの手間を要する。

【課題を解決するための手段】

本考案の紙箱及び紙筒は上記の課題を解決する為に、箱又は筒本体の、のりし ろ部分の延長に切り込みを入れた天蓋支持部品の接合部を設け、天板の支持部品 にもそれに対応する同様の切り込みを入れて、両方の切り込みで接合しておくこ とにより使用する時、箱又は筒を立体に変形すると同時に連動して、天蓋を支持 する為の支持部品を生成する事になり組み立てが簡単で、しかも製造時点でも接 着剤などで固着する必要がないために能率的でわずかの手間で作業が完了する。

【考案の実施の形態】

図１から図４は本考案の一実施例を示すものである。図１は外筒Ａの展開図で 図２は天蓋支持用内箱Ｂの展開図で、この二つ組合せで本考案は成り立ちます。 外筒は六枚の側面板１と、のりしろ３及び切込みａ９を持つ天蓋支持部品接合 部１１が縦折曲線２を介して連設し、いずれかの縦折曲線より屈曲し偏平状に重 合してのりしろを端部に固着して、これを立体化すると六角柱の筒状となり、固 着したのりしろと対向する側面板の上部には横折曲線４を介して六角形の天蓋５ が連設し、天蓋の中央には硬貨用穴７が施してあり側面板と連設しない５辺の中 央部に天蓋を固定する為のツメ８が施されている。その他の全ての側面板の上部 には横折曲線を介して、天蓋固定部６が連設しており天蓋のツメ固定する為の切 込みｂ１０が施されている。 天蓋支持用内箱Ｂは四枚の側面板１と、のりしろ３が縦折曲線２を介して連設 し、また四枚の側面板の下部に横折曲線４を介して一挙動式の底蓋ａ１３、底蓋 ｂ１４を設けてある。四枚の側面板の中央の縦折曲線の上部に外筒と接合する為 の切込みｃ１２が設けてあり、その中央の立折曲線の左右にある二つの縦折曲線 より屈曲し偏平状に重合してのりしろを端部に、底蓋ａ、底蓋ｂをそれぞれ固着 する。外筒Ａにこの天蓋支持用内箱Ｂを挿入しながら切込みｃと切込みａを接合 し天蓋を中央にして偏平状にしておき、これを使うとき外筒を立体に変形させる と、内側に接合した天蓋支持用内箱もその挙動に合わせて立体的に生成され天蓋 を支持する機能を果たし、底蓋も同時に生成されるので、貯金箱として硬貨を入 れる際の容器となり、外筒に連設した天蓋固定部（６）を内側に折曲げ天蓋を施 すと、内部に生成した天蓋支持用内箱の作用により、紙箱や紙筒の内部に安定し て硬貨用穴を施した天蓋が設置できる図５は本考案の他の実施例を示すもので、 立方体で天蓋に筆立て用穴１５を施して立体化した斜視図である。又、本考案は 段ボールシートなどを使用して、小売店の店頭で利用する商品の簡易型の陳列台 や什器などの天蓋を必要とする紙製品にも利用出来る。

【考案の効果】

紙箱及び紙筒の内部に天蓋を必要とする場合、箱及び筒を立体的に変形する挙 動に連動して生成される天蓋支持部品を手作業で接着剤等による貼り合わせをし なくとも得る事が出来て、加工上で大幅な合理化が出来ると共に安価にこの機能 を供給する事が可能になる。又貯金箱や筆立ての他に店頭で使用する段ボール製 の陳列台や什器などにも応用する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の外筒の展開図である。

【図２】本案の天蓋支持用内箱の展開図である。

【図３】外筒の切込みに、天蓋支持用内箱の切込みを接
合した状態の斜視図である。

【図４】本案を利用し天蓋をセットし、貯金箱として完
成させた状態の斜視図である。

【図５】この考案の他の実施例である立方体の筒に天板
をセットして筆立てとして完成させた状態の斜視図であ
る。

【符号の説明】

Ａ・・・外筒 Ｂ・・・天蓋支持用内箱 １・・・側面板 ２・・・縦折曲線 ３・・・のりしろ ４・・・横折曲線 ５・・・天蓋 ６・・・天蓋固定部 ７・・・硬貨用穴 ８・・・ツメ ９・・・切込みａ １０・・・切込みｂ １１・・・天蓋支持用部品接合部 １２・・・切込みｃ １３・・・底蓋ａ １４・・・底蓋ｂ １５・・・硬貨用穴

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年１２月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｂ４３Ｋ 23/04 Ｂ４３Ｋ 23/04 Ｗ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本案は厚紙製で外筒（Ａ）と天蓋支持用内
   箱（Ｂ）からなり、外筒は六枚の側面板（１）と、のり
   しろ（３）及び切込みａ（９）が縦折曲線（２）を介し
   て連設し、いずれかの縦折曲線より屈曲し偏平状に重合
   し、のりしろを端部に固着して、これを立体化すると六
   角柱の筒状となり、のりしろと対向する側面板の上部に
   は横折曲線（４）を介して六角形の天蓋（５）が連設し
   ており、天蓋の中央には必要に応じて硬貨用穴（７）等
   を施しておき、またその他の全ての側面板の上部には横
   折曲線を介して、天蓋固定部（６）が連設しており、そ
   して天蓋支持用内箱（Ｂ）は四枚の側面板（１）と、の
   りしろ（３）が縦折曲線（２）を介して連設し、また四
   枚の側面板の下部に必要に応じ一挙動式等の底蓋を設け
   ておき、四枚の側面板の中央にある縦折曲線の上部に外
   筒と接合する為の切込みｃ（１２）を設けた天蓋支持部
   品接合部（１１）があり、その中央の縦折曲線の左右二
   つの縦折曲線より屈曲し偏平状に重合してのりしろを端
   部に固着し、外筒（Ａ）にこの天蓋支持用内箱（Ｂ）を
   挿入しながら切込みｃと切込みａを接合し天蓋を中央に
   して偏平状にしておき、これを使うとき外筒を立体に変
   形させると、内側に接合した天蓋支持用内箱もその挙動
   に連動して立体的に生成され天蓋を支持する機能を果た
   し、底蓋を設けておけば、貯金箱に利用する場合は硬貨
   を入れるための容器となり、外筒に連設した天蓋固定部
   （６）を内側に折曲げ天蓋を施すと、内部に生成した天
   蓋支持用内箱の作用により、安定して天蓋が紙箱又は紙
   筒の内部に設置できる事を特徴とする紙箱及び紙筒。