JP3057268B2 - 半導体メモリ装置及びその製法 - Google Patents

半導体メモリ装置及びその製法

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JP3057268B2
JP3057268B2 JP3156889A JP15688991A JP3057268B2 JP 3057268 B2 JP3057268 B2 JP 3057268B2 JP 3156889 A JP3156889 A JP 3156889A JP 15688991 A JP15688991 A JP 15688991A JP 3057268 B2 JP3057268 B2 JP 3057268B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体メモリ装置、特
に同一基板上にMOSトランジスタとバイポーラトラン
ジスタが形成されたBiCMOSメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、半導体メモリ装置に関し、メモリ
セルを高集積化が可能なMOSトランジスタで構成し、
周辺回路をバイポーラトランジスタを含む回路で構成し
て高速化を図った所謂BiCMOSメモリが注目されて
いる。
【0003】ここで、重要になるのは、バイポーラプロ
セスとCMOSプロセスの融合による製造工程の合理化
と、段差低減などの構造自体の簡略化である。
【0004】従来のBiCMOSによるSRAMは、図
8に示すように、MOSトランジスタにて構成されたメ
モリセル部Mにおける駆動トランジスタのゲート電極5
1及びワード線52を第1層目の多結晶シリコン層PS
1 にて形成し、メモリセル部Mにおける電源線(Vss
ライン)53及びビット線取出し部54並びにバイポー
ラトランジスタにて構成された周辺回路部Eのエミッタ
取出し電極55を第2層目の多結晶シリコン層PS2
て形成し、更にメモリセル部Mにおける高抵抗負荷56
を第3層目の多結晶シリコン層PS3 にて形成してい
る。
【0005】尚、図において、61はP型のシリコン基
板、62はP型のウェル領域、63は選択酸化(LOC
OS)によるフィールド絶縁層、64はN型の埋め込み
層、65はN型のエピタキシャル層、66はN型のコレ
クタ取出し領域、67はP型のベース領域、68はベー
ス取出し領域、69はN型のエミッタ領域、70はP型
の素子分離領域、71は層間絶縁膜である。また、72
はAlによるビット線、73B,73E及び73Cは夫
々Alによるベース電極,エミッタ電極及びコレクタ電
極である。
【0006】特に、従来では、周辺回路部Eにおける浅
いエミッタ領域69を制御性よく形成するために、図9
に示すように、第2層目の多結晶シリコン層PS2 によ
るエミッタ取出し電極55を形成した後に、該エミッタ
取出し電極55に対してN型の不純物、例えば砒素(A
s)を1×1016cm-2程度イオン注入し、このエミッ
タ取出し電極55からの固相拡散により、エミッタ領域
69を形成するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、BiCMO
SによるSRAMの形成においては、図10に示すよう
に、特にバイポーラトランジスタにて構成された周辺回
路部Eにおいて、深さがt1 、t2 と夫々異なるAlコ
ンタクト孔74、75を形成しなくてはならない。即
ち、層間絶縁膜71の厚みが異なる部位に対してAlコ
ンタクト孔74及び75を形成しなくてはならない。
【0008】このコンタクト孔74及び75の形成にお
いては、エッチングによって同時に行われるため、深さ
の小さいコンタクト孔74の下層の膜、即ちエミッタ取
出し電極55に対し、エッチングが過剰にかかってしま
い、エミッタ取出し電極55を一部エッチング除去する
という不都合が生じる。この場合、過剰エッチングの程
度がひどくなると、エミッタ取出し電極55が深さ方向
にエッチング除去されると共に、下層のエミッタ領域6
9にエッチングダメージが入り、特性の劣化、延いては
バイポーラトランジスタとしての機能を果たさなくなる
という不都合が生じる。
【0009】これを解決するために、コンタクト孔74
の形成に伴うエミッタ取出し電極55の膜減り分を見込
んで、予めエミッタ取出し電極55を厚く形成するとい
うことが考えられるが、エミッタ取出し電極55が過剰
にエッチングされる量にばらつきがあるため、エミッタ
取出し電極55の最終的な膜厚を均一にするための制御
が非常に困難になる。また、予めエミッタ取出し電極5
5を厚く形成するということは、エミッタ取出し電極5
5の形成と、メモリセル部Mにおける電源線53及ビッ
ト線取出し部54の形成とを切り離して行わなければな
らないため、製造工程が煩雑になるばかりでなく、構造
も複雑になり、段差も大きくなるという不都合がある。
【0010】また、従来では、エミッタ取出し電極55
をポリサイド層にて形成する例が提案されている(19
91年春季第38回応用物理学会予稿集 29a−T−
4「0.5μmBiCMOS SRAMに於けるWpo
lycideエミッター構造の検討」参照)。この例に
よれば、上記のような不都合は回避される。
【0011】しかし、BiCMOSのプロセスパラメー
タである電流利得hFEの制御性が不十分であり、また、
エミッタ取出し電極55とエミッタ領域69とのコンタ
クト抵抗が高いなど、周辺回路部Eを構成するバイポー
ラトランジスタの特性の向上に限界があるという問題が
ある。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み成された
もので、その目的とするところは、バイポーラプロセス
とCMOSプロセスの工程を効率的に兼用して、製造工
程の削減と段差低減などの構造の簡略化を図りながら、
なおかつBiCMOSのプロセスパラメータである電流
利得hFE等の制御性の向上並びにエミッタ取出し電極と
エミッタ領域とのコンタクト抵抗の低減化を図ることが
できる半導体メモリ装置及びその製法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一基板11
上にMOSトランジスタとバイポーラトランジスタが形
成され、該バイポーラトランジスタのエミッタ取出し電
極5がポリサイド層にて形成された半導体メモリ装置に
おいて、第1層目のポリサイド層WP1 にて上記MOS
トランジスタのゲート電極1を形成し、第2層目のポリ
サイド層WP2にて少なくとも電源線3とバイポーラト
ランジスタのエミッタ取出し電極5とメモリ部ビット線
取出し電極4とを形成し、上記基板11表面に形成され
たエミッタ領域19上において上記エミッタ取出し電極
5と金属配線23Eとを接続して構成する。
【0014】また、本発明は、同一基板11上にMOS
トランジスタとバイポーラトランジスタが形成され、該
バイポーラトランジスタのエミッタ取出し電極5がポリ
サイド層にて形成された半導体メモリ装置の製法におい
て、第1層目のポリサイド層WP1 にて上記MOSトラ
ンジスタのゲート電極1を形成する工程と、第2層目の
ポリサイド層WP2 にて少なくとも電源線3とバイポー
ラトランジスタのエミッタ取出し電極5とメモリ部ビッ
ト線取出し電極4とを形成する工程と、上記基板11表
面に形成されたエミッタ領域19上において上記エミッ
タ取出し電極5と金属配線23Eを接続する工程とを有
し、上記エミッタ取出し電極5を構成する第2層目のポ
リサイド層WP2 の形成に際して、該第2層目のポリサ
イド層WP2 における下層の多結晶シリコン層PS2
形成した後に、該多結晶シリコン層PS2 に対して砒素
をイオン注入し、更に上記第2層目のポリサイド層WP
2における上層のシリサイド層WS2 を形成した後に、
該シリサイド層WS2 に対して砒素をイオン注入する。
また、本発明は、同一基板11上にMOSトランジスタ
とバイポーラトランジスタが形成され、該バイポーラト
ランジスタのエミッタ取出し電極5がポリサイド層にて
形成された半導体メモリ装置の製法において、第1層目
のポリサイド層WP 1 にて上記MOSトランジスタのゲ
ート電極1を形成する工程と、第2層目のポリサイド層
WP 2 にて少なくとも電源線3とバイポーラトランジス
タのエミッタ取出し電極5とメモリ部ビット線取出し電
極4とを形成する工程と、上記基板11表面に形成され
たエミッタ領域19上において上記エミッタ取出し電極
5と金属配線23Eを接続する工程とを有し、上記エミ
ッタ取出し電極5を構成する第2層目のポリサイド層W
2 の形成に際して、該第2層目のポリサイド層WP 2
における下層の多結晶シリコン層PS 2 を形成した後
に、該多結晶シリコン層PS 2 に対して砒素をイオン注
入し、更に熱処理により上記基板11表面に上記多結晶
シリコン層PS 2 の砒素を拡散させる工程と、上記第2
層目のポリサイド層WP 2 にて形成されたバイポーラト
ランジスタのエミッタ取出し電極5に対して金属配線層
23Eのコンタクト開口部24Eを形成する。
【0015】
【作用】上述の本発明の構成によれば、第1層目のポリ
サイド層WP1 にて上記MOSトランジスタのゲート電
極1を形成し、第2層目のポリサイド層WP2 にて少な
くとも電源線3とビット線取出し電極4とバイポーラト
ランジスタのエミッタ取出し電極5を形成し、上記基板
11表面に形成されたエミッタ領域19上において上記
エミッタ取出し電極5と金属配線23Eとを接続するよ
うにしたので、バイポーラプロセスとCMOSプロセス
の工程を効率的に兼用することができ、製造工程の削減
化及び段差低減などの構造の簡略化を図ることができ
る。
【0016】
【0017】また、本発明の製法によれば、エミッタ取
出し電極5を構成する第2層目のポリサイド層WP2
形成に際して、該第2層目のポリサイド層WP2 におけ
る下層の多結晶シリコン層PS2 を形成した後に、該多
結晶シリコン層PS2 に対して砒素をイオン注入し、更
に上記第2層目のポリサイド層WP2 における上層のシ
リサイド層WS2 を形成した後に、該シリサイド層WS
2 に対して砒素をイオン注入するようにしたので、下層
の多結晶シリコン層PS2 に導入した不純物がシリサイ
ド層WS2 に吸収されるということがなくなり、エミッ
タ取出し電極5とエミッタ領域19とのコンタクト抵抗
を低減することができる。また、本発明の製法によれ
ば、エミッタ取出し電極5を構成する第2層目のポリサ
イド層WP 2 の形成に際して、該第2層目のポリサイド
層WP 2 における下層の多結晶シリコン層PS 2 を形成
した後に、該多結晶シリコン層PS 2 に対して砒素をイ
オン注入し、熱処理により基板11表面に多結晶シリコ
ン層PS 2 の砒素を拡散させ、第2層目のポリサイド層
PS 2 にて形成されたバイポーラトランジスタのエミッ
タ取出し電極5に対して金属配線23Eのコンタクト開
口部24Eを形成するようにしたので、開口部24Eの
形成に先立ち熱処理により基板11表面に多結晶シリコ
ン層PS 2 の砒素を拡散させることによりエミッタ領域
19が充分に形成されるため、開口部24Eの形成の際
に第2層目のポリサイド層WP 2 が削られて減ってしま
った場合でもトランジスタの特性の劣化を回避すること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図7を参照しながら本発明の実
施例を説明する。図1は、本実施例に係る半導体メモリ
装置、特にBiCMOSによるSRAMのメモリセル部
Mと周辺回路部Eを示す構成図である。
【0019】このSRAMは、メモリセル部Mにおける
駆動トランジスタのゲート電極1及びワード線2が第1
層目の多結晶シリコン層PS1 とタングステンシリサイ
ド層WS1 によるタングステンポリサイド層WP1 にて
形成され、メモリセル部Mにおける電源線(Vssライ
ン)3及びビット線取出し部4並びに周辺回路部Eのエ
ミッタ取出し電極5が第2層目の多結晶シリコン層PS
2 とタングステンシリサイド層WS2 によるタングステ
ンポリサイド層WP2 にて形成され、更にメモリセル部
Mにおける高抵抗負荷6が第3層目の薄膜の多結晶シリ
コン層PS3にて形成されて構成されている。
【0020】
【0021】尚、図において、11はP型のシリコン基
板、12はP型のウェル領域、13は選択酸化(LOC
OS)によるフィールド絶縁層、14はN型の埋め込み
層、15はN型のエピタキシャル層、16はN型のコレ
クタ取出し領域、17はP型のベース領域、18はP型
のベース取出し領域、19はN型のエミッタ領域、20
はP型の素子分離領域、21は層間絶縁膜である。ま
た、22はAlによるビット線、23B,23E及び2
3Cは夫々Alによるベース電極,エミッタ電極及びコ
レクタ電極である。
【0022】この実施例によれば、エミッタ取出し電極
5を第2層目のタングステンポリサイド層WP2 にて形
成するようにしたので、図2に示すように、Al配線層
によるベース電極23B、エミッタ電極23E及びコレ
クタ電極23Cの形成に先立って、層間絶縁膜21にコ
ンタクト孔24B、24E及び24Cをエッチングにて
形成する際、エミッタ取出し電極5上の層間絶縁膜21
の厚みt1 が他のベース取出し領域18及びコレクタ取
出し領域16上の層間絶縁膜21の厚みt2 より浅い
(t1 <t2)ことから、エミッタ取出し電極5に対し
てそのオーバーエッチが進むが、コンタクト孔24B、
24E及び24Cの形成完了時、その選択比の関係から
上層のタングステンシリサイド層WS2 のみが過剰にエ
ッチングされるだけで、バイポーラトランジスタの特性
を直接左右する多結晶シリコン層PS2 に対してのエッ
チングは行われない。逆に、タングステンシリサイド層
WS 2 が過剰にエッチングされることにより、抵抗の低
いAl配線層によるエミッタ電極23Eが多結晶シリコ
ン層PS2 に近づくため、より高速化が期待できる。
【0023】次に、上記本例に係るSRAMの製造方法
を図3〜図7に基いて説明する。尚、図1と対応するも
のについては同符号を記す。
【0024】まず、図3Aに示すように、例えばP型の
シリコン基板11上に熱酸化膜31を形成した後、周辺
回路部Eのバイポーラトランジスタが形成される部分に
窓31aを形成する。その後、全面にアンチモン膜32
を形成した後、熱処理を施してアンチモン膜32よりN
型の不純物(アンチモン)を熱酸化膜31の窓31aを
通してシリコン基板11の表面に拡散させて、N型の不
純物拡散領域33を形成する。
【0025】次に、図3Bに示すように、表面のアンチ
モン膜32及び熱酸化膜31を剥離した後、シリコン基
板11上にN型のエピタキシャル層15を堆積させる。
このとき、上記N型の不純物拡散領域33が上方に成長
してN型の埋め込み層14となる。その後、再び熱酸化
膜34を形成した後、メモリセル部MにおけるMOSト
ランジスタが形成される部分に窓を形成する。その後、
該窓を通してP型の不純物、例えばボロン(B)をイオ
ン注入してMOSトランジスタが形成される部分にP型
のウェル領域12を形成する。
【0026】次に、図3Cに示すように、選択的にフィ
ールド絶縁層13とP型の素子分離領域20を形成した
後、コレクタ取出し部分に高濃度のN型不純物をイオン
注入して該部分にN型のコレクタ取出し領域16を形成
する。
【0027】次に、図4Aに示すように、ベース領域と
なる部分にP型の不純物をイオン注入してベース領域1
7を形成した後、更にその一部に高濃度のP型不純物を
イオン注入してベース取出し領域18を形成する。
【0028】次に、図4Bに示すように、全面に1層目
の多結晶シリコン層PS1 及びタングステンシリサイド
層WS1 を形成して第1層目のタングステンポリサイド
層WP1 とした後、該タングステンポリサイド層WP1
をパターニングしてメモリセル部Mにおける駆動トラン
ジスタのゲート電極1及びワード線2を形成する。その
後、周辺回路部Eにレジスト膜35を形成した後、上記
ゲート電極1,ワード線2及びレジスト膜35をマスク
としてN型の不純物をイオン注入してメモリセル部Mに
N型のソース・ドレイン領域36a及び36bを形成す
る。
【0029】次に、図5Aに示すように、周辺回路部E
のレジスト膜35を剥離した後、全面に例えばSiO2
からなる1層目の層間絶縁膜21Aを形成し、その後、
メモリセル部Mの一方のソース・ドレイン領域36bに
通ずる窓37a及び周辺回路部Eのベース領域17内に
おいて、後にエミッタ領域となる部分に通ずる窓37b
を形成する。
【0030】その後、全面に2層目の多結晶シリコン層
PS2 及びタングステンシリサイド層WS2 を形成して
第2層目のタングステンポリサイド層WP2 とした後、
該タングステンポリサイド層WP2をパターニングして
電源線(Vssライン)3、ビット線取出し部4及び周
辺回路部Eにおけるエミッタ取出し電極5を形成する。
その後、熱処理を施してエミッタ取出し電極5を構成す
る下層の多結晶シリコン層PS2 からのN型の不純物拡
散によりベース領域17内にエミッタ領域19を形成す
る。
【0031】この第2層目のタングステンポリサイド層
WP2 によるエミッタ取出し電極5の形成時、図7Aに
示すように、膜厚が1100Å〜1700Å(通常は膜
厚として1000Åが用いられる)、より好ましくは膜
厚1100Å〜1500Åの2層目の多結晶シリコン層
PS2 を形成した後、該多結晶シリコン層PS2 にN型
の不純物、例えば砒素(As)を例えば1×1016cm
-2ほどイオン注入して、エミッタ領域の形成に供する固
相拡散条件を決定しておき、続いて、図7Bに示すよう
に、上記多結晶シリコン層PS2 上に2層目のタングス
テンシリサイド層WS2 を形成した後、該タングステン
シリサイド層WS2 にも砒素(As)をイオン注入す
る。
【0032】その後、図7Cに示すように、上記多結晶
シリコン層PS2 及びタングステンシリサイド層WS2
からなるタングステンポリサイド層WP2 をパターニン
グしてエミッタ取出し電極5を形成した後、熱処理を施
して多結晶シリコン層PS2 からの不純物拡散によりベ
ース領域17内にエミッタ領域19を形成する。
【0033】この場合、タングステンシリサイド層WS
2 にも不純物を導入するようにしたので、多結晶シリコ
ン層PS2 中に導入された不純物がタングステンシリサ
イド層WS2 に吸収されるという現象が防止され、その
結果、上記エミッタ領域19の形成に供する固相拡散条
件をくずすという不都合が回避されると共に、エミッタ
領域19と多結晶シリコン層PS2 とのコンタクト抵抗
が高くなるという問題が回避される。
【0034】また、多結晶シリコン層PS2 の膜厚を1
100Å〜1500Åとしたので、電源線3やビット線
取出し部4のシート抵抗の高抵抗化を招くことなく、バ
イポーラトランジスタにおける電流利得hFEの急激な上
昇を抑えることができ、バイポーラトランジスタのプロ
セスパラメータである電流利得hFE等の制御性を良好に
することができる。
【0035】次に、図5Bに示すように、全面に例えば
SiO2 からなる2層目の層間絶縁膜21Bを形成した
後、メモリセル部Mのゲート電極1に通ずる窓38を形
成し、その後、3層目の薄膜の多結晶シリコン層PS3
を形成した後、該多結晶シリコン層PS3 をパターニン
グして高抵抗負荷6を形成する。
【0036】そして、図6に示すように、全面に平坦化
用のリフロー膜21Cを形成した後、メモリセル部Mに
おいて、ビット線取出し部4に通ずる窓39を形成する
と共に、周辺回路部Eにおいて、ベース取出し領域1
8、エミッタ取出し電極5及びコレクタ取出し領域16
に通ずる窓24B、24E及び24Cを夫々形成する。
その後、全面にAl配線層を形成した後、該Al配線層
をパターニングして、メモリセル部Mにおいてビット線
22、周辺回路部Eにおいてベース電極23B、エミッ
タ電極23E及びコレクタ電極23Cを夫々形成して本
例に係るSRAMを得る。
【0037】上述のように、本例によれば、第1層目の
タングステンポリサイド層WP1 にて上記MOSトラン
ジスタのゲート電極1及びワード線2を形成し、第2層
目のタングステンポリサイド層WP2 にて電源線3とビ
ット線取出し部4並びにバイポーラトランジスタのエミ
ッタ取出し電極5を形成し、シリコン基板11表面に形
成されたエミッタ領域19上において上記エミッタ取出
し電極5とAl配線層によるエミッタ電極23Eとを接
続するようにしたので、バイポーラプロセスとCMOS
プロセスの工程を効率的に兼用することができ、製造工
程の削減化及び段差低減などの構造の簡略化を図ること
ができる。
【0038】また、エミッタ取出し電極5を構成する第
2層目のタングステンポリサイド層WP2 中、下層の多
結晶シリコン層PS2 の厚みを従来の膜厚(1000
Å)よりも厚い1100Å〜1700Åにしたので、電
流利得hFEの必要以上の上昇を抑えることができ、電流
利得hFE等の制御性を良好にすることができる。
【0039】また、図7で示す製法によれば、エミッタ
取出し電極5を構成する第2層目のタングステンポリサ
イド層WP2 の形成に際して、該第2層目のタングステ
ンポリサイド層WP2 における下層の多結晶シリコン層
PS2 を形成した後に、該多結晶シリコン層PS2 に対
して砒素(As)をイオン注入し、更に上層のタングス
テンシリサイド層WS2 を形成した後に、該タングステ
ンシリサイド層WS2 に対しても砒素(As)をイオン
注入するようにしたので、下層の多結晶シリコン層PS
2 に導入した不純物がタングステンシリサイド層WS2
に吸収されるということがなくなり、エミッタ取出し電
極5とエミッタ領域19とのコンタクト抵抗を低減する
ことができる。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る半導体メモリ装置及びその
製法によれば、バイポーラプロセスとCMOSプロセス
の工程を効率的に兼用して、製造工程の削減と段差低減
などの構造の簡略化を図りながら、なおかつバイポーラ
トランジスタの特性の向上並びにエミッタ取出し電極と
エミッタ領域とのコンタクト抵抗の低減化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のBiCMOSによるSRAMの要部
を示す構成図。
【図2】本実施例のBiCMOSによるSRAMの作用
を示す説明図。
【図3】本実施例のBiCMOSによるSRAMの製法
を示す工程図(その1)。
【図4】本実施例のBiCMOSによるSRAMの製法
を示す工程図(その2)。
【図5】本実施例のBiCMOSによるSRAMの製法
を示す工程図(その3)。
【図6】本実施例のBiCMOSによるSRAMの製法
を示す工程図(その4)。
【図7】本実施例に係るエミッタ取出し電極の形成法を
示す工程経過図。
【図8】従来例のBiCMOSによるSRAMの要部を
示す構成図。
【図9】従来例でのエミッタ領域の形成方法を示す工程
経過図。
【図10】従来例のBiCMOSによるSRAMの作用
を示す説明図。
【符号の説明】
M メモリセル部 E 周辺回路部 1 ゲート電極 2 ワード線 3 電源線(Vssライン) 4 ビット線取出し部 5 エミッタ取出し電極 6 高抵抗負荷 11 シリコン基板 12 P型のウェル領域 13 フィールド絶縁層 14 埋め込み層 15 エピタキシャル層 16 コレクタ取出し領域 17 ベース領域 18 ベース取出し領域 19 エミッタ領域 20 P型の素子分離領域 21 層間絶縁膜 22 ビット線 23B ベース電極 23E エミッタ電極 23C コレクタ電極 PS1 1層目の多結晶シリコン層 WS1 1層目のタングステンシリサイド層 WP1 第1層目のタングステンポリサイド層 PS2 2層目の多結晶シリコン層 WS2 2層目のタングステンシリサイド層 WP2 第2層目のタングステンポリサイド層 PS3 3層目の多結晶シリコン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8244 H01L 21/8249 H01L 27/06 H01L 27/11 H01L 27/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一基板上にMOSトランジスタとバイ
    ポーラトランジスタが形成され、該バイポーラトランジ
    スタのエミッタ取出し電極がポリサイド層にて形成され
    た半導体メモリ装置において、 第1層目のポリサイド層にて上記MOSトランジスタの
    ゲート電極が形成され、第2層目のポリサイド層にて少
    なくとも電源線とバイポーラトランジスタのエミッタ取
    出し電極とメモリ部ビット線取出し電極とが形成され、
    上記基板表面に形成されたエミッタ領域上で上記エミッ
    タ取出し電極と金属配線が接続されていることを特徴と
    する半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 同一基板上にMOSトランジスタとバイ
    ポーラトランジスタが形成され、該バイポーラトランジ
    スタのエミッタ取出し電極がポリサイド層にて形成され
    た半導体メモリ装置の製法において、 第1層目のポリサイド層にて上記MOSトランジスタの
    ゲート電極を形成する工程と、第2層目のポリサイド層
    にて少なくとも電源線とバイポーラトランジスタのエミ
    ッタ取出し電極とメモリ部ビット線取出し電極とを形成
    する工程と、上記基板表面に形成されたエミッタ領域上
    において上記エミッタ取出し電極と金属配線を接続する
    工程とを有し、 上記エミッタ取出し電極を構成する第2層目のポリサイ
    ド層の形成に際して、該第2層目のポリサイド層におけ
    る下層の多結晶シリコン層を形成した後に、該多結晶シ
    リコン層に対して砒素をイオン注入する工程と、上記第
    2層目のポリサイド層における上層のシリサイド層を形
    成した後に、該シリサイド層に対して砒素をイオン注入
    する工程とを有することを特徴とする半導体メモリ装置
    の製法。
  3. 【請求項3】 同一基板上にMOSトランジスタとバイ
    ポーラトランジスタが形成され、該バイポーラトランジ
    スタのエミッタ取出し電極がポリサイド層にて形成され
    た半導体メモリ装置の製法において、 第1層目のポリサイド層にて上記MOSトランジスタの
    ゲート電極を形成する工程と、第2層目のポリサイド層
    にて少なくとも電源線とバイポーラトランジスタのエミ
    ッタ取出し電極とメモリ部ビット線取出し電極とを形成
    する工程と、上記基板表面に形成されたエミッタ領域上
    において上記エミッタ取出し電極と金属 配線を接続する
    工程とを有し、 上記エミッタ取出し電極を構成する第2層目のポリサイ
    ド層の形成に際して、該第2層目のポリサイド層におけ
    る下層の多結晶シリコン層を形成した後に、該多結晶シ
    リコン層に対して砒素をイオン注入する工程と、熱処理
    により上記基板表面に上記多結晶シリコン層の砒素を拡
    散させる工程と、上記第2層目のポリサイド層にて形成
    された上記バイポーラトランジスタのエミッタ取出し電
    極に対して金属配線層のコンタクト開口部を形成する工
    程を有することを特徴とする半導体メモリ装置の製法。
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