JP3056242U - ウイング用開閉器 - Google Patents

ウイング用開閉器

Info

Publication number
JP3056242U
JP3056242U JP1998006156U JP615698U JP3056242U JP 3056242 U JP3056242 U JP 3056242U JP 1998006156 U JP1998006156 U JP 1998006156U JP 615698 U JP615698 U JP 615698U JP 3056242 U JP3056242 U JP 3056242U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm member
arm
wing
cylindrical body
rotatably supported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998006156U
Other languages
English (en)
Inventor
岡 正 幸 平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimonishi Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Shimonishi Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimonishi Seisakusho Co Ltd filed Critical Shimonishi Seisakusho Co Ltd
Priority to JP1998006156U priority Critical patent/JP3056242U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3056242U publication Critical patent/JP3056242U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウイングの開閉力に作用する力が直接的で、
ウイングを押圧することにより適宜水平状態に開扉して
保持することができ、部品点数も少ない簡単な構造のウ
イング用開閉器を提供する。 【解決手段】 ウイング用開閉器10は、ベース部材1
2を含む。ベース部材12には、第1の回動軸部34に
より、第1のアーム部材22の長さ方向の一端側が回動
自在に支持される。第1のアーム部材22の長さ方向の
他端側には、原稿押圧板等のウイングに取着される第2
のアーム部材80が回動自在に支持される。第2のアー
ム部材80の長さ方向の中間部には、第1のアーム部材
22を開扉方向に付勢する第1の付勢手段40が回動自
在に支持される。第2のアーム部材80は、第2の付勢
手段98により、第1のアーム部材22に重なる方向に
付勢される。第1の付勢手段40の付勢力は、第3の回
動軸部70を介して、第2のアーム部材80に直接的に
作用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、ウイング用開閉器に関し、特にたとえば、複写機の原稿押圧板お よびそれに類似するウイングを開閉自在に支持するのに適した、ウイング用開閉 器に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願考案の背景となる従来の複写機の原稿圧着板開閉装置が実開平7−514 2号に開示されている。この従来の原稿圧着板開閉装置では、回動アームと、原 稿圧着板に取り付けられ、回動アームの先端部に揺動自在に枢支された揺動アー ムとを有する。さらに、回動アームに設けられた長孔に挿通されると共に揺動ア ームの下縁に突設した突起部に係合する係合軸と、支持枠に支持された支持軸と の間に、揺動アームを介して、原稿圧着板を開放方向に付勢するばねが設けられ ている。
【0003】 また、本願考案の背景となる他の従来の原稿圧着板の開閉装置が実開平7−3 9044号に開示されている。この従来の原稿圧着板の開閉装置では、原稿圧着 板を開成方向へ付勢する第1の弾性手段の支持部材側における作用点をクランク 部材を介して、原稿圧着板の軸支点を越えた側に原稿圧着板を支持部材と重なり 合う方向へ回動付勢させると共に、支持部材と原稿圧着板との間に原稿圧着板を 支持部材と重なり合う方向へ回動付勢させる第2の弾性手段を設けたので、厚物 原稿の上面を平行に覆うことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平7−5142号に開示されている従来の原稿圧着板開閉 装置では、原稿圧着板を開放方向に付勢するばねの付勢力が、回動アームの長孔 に挿通される係合軸、揺動アームの突起部、揺動アームを回動自在に支持する枢 支軸などを介して、間接的に、揺動アームを作動させている。さらに、部品点数 が多く、しかも、係合軸を長孔に挿通させた状態で突起部の係合側縁に係合させ る等複雑な構造を有するものであった。 また、実開平7−39044号に開示されている原稿圧着板の開閉装置でも、 原稿圧着板を開放方向に付勢する第1の弾性手段の付勢力が複雑な構造を有する クランク部材,支持部材などを介して、リフト部材を間接的に作動させている。
【0005】 それゆえに、本願考案の主たる目的は、ウイングの開閉力に作用する力が直接 的で、ウイングを押圧することにより適宜水平状態に開扉して保持することがで き、部品点数も少ない簡単な構造のウイング用開閉器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる考案は、ウイングを具備する物品に用いられるウイング用開 閉器であって、物品本体に取着されるベース部材と、その長さ方向の一端側が第 1の回動軸部によりベース部材に回動自在に支持される第1のアーム部材と、ウ イングに取着され、その長さ方向の中間部が第1のアーム部材の長さ方向の他端 側に回動自在に支持される第2のアーム部材と、その長さ方向の一端側がベース 部材に第2の回動軸部により回動自在に支持され、その長さ方向の他端側が第3 の回動軸部により第2のアーム部材の長さ方向の他端側に回動自在に支持される と共に、第1のアーム部材を開扉方向に付勢する第1の付勢手段と、第1のアー ム部材および第2のアーム部材の間に配設され、第2のアーム部材を第1のアー ム部材と重なる方向に付勢する第2の付勢手段とを含み、第1の付勢手段の付勢 力を第3の回動軸部を介して第2のアーム部材に直接伝達することにより、第1 のアーム部材を開閉させると共に、第2のアーム部材の他端側を第1のアーム部 材の回動方向と反対の方向に回動させてリフトアップするようにしたことを特徴 とする、ウイング用開閉器である。 請求項1にかかる考案において、第1の付勢手段は、ベース部材に第2の回動 軸部により回動自在に支持される有底筒体と、第2のアーム部材に第3の回動軸 部により回動自在に支持される有蓋筒体とを有し、有底筒体および有蓋筒体がそ の軸方向に互いに移動可能に嵌合される可動支持体と、有底筒体および有蓋筒体 の対向する周壁の一方に配設され、他方の周壁に対する接触面積が漸次増大され る突起部と、有底筒体および有蓋筒体の対向する周壁の他方に配設され、一方の 周壁に対する接触面積が漸次減少されるスリット部と、可動支持体の軸方向の中 間部に配設され、第1のアーム部材を開扉方向に付勢する第1の付勢部材とを含 んでもよい。
【0007】 請求項1にかかる考案では、第1のアーム部材が開扉状態から閉扉状態に移行 していくとき、第1のアーム部材は、第1の付勢手段の付勢力に抗して、第1の 回動軸部を支点にして、ベース部材に対して回動自在となる。また、第2のアー ム部材は、第2の付勢手段の付勢力に抗して、第1のアーム部材に対して回動自 在となる。また、第2のアーム部材は、その長さ方向の中間部が第1のアーム部 材の長さ方向の他端側に回動自在に支持された部位を支点にして、第1のアーム 部材の回動方向と反対の方向に回動し、ベース部材の取着面に対して、ほぼ水平 状態に配置可能となり得る。この場合、第1の付勢手段からの付勢力が、第3の 回動軸部を介して、第2のアーム部材に直接伝達される。 請求項2にかかる考案では、可動支持体がその軸方向に圧縮されるため、有蓋 筒体の突起部と有底筒体のスリットとが嵌合されると共に、第1の付勢部材もそ の付勢力に抗して、可動支持体の軸方向に圧縮される。また、有底筒体および有 蓋筒体の対向する周壁の一方に配設される突起部によって、他方の周壁に対する 接触面積が漸次増大されるとき、それらの摩擦力も漸次増大され、有底筒体およ び前記有蓋筒体の対向する周壁の他方に配設されるスリット部によって、一方の 周壁に対する接触面積が漸次減少されるとき、それらの摩擦力も漸次減少される 。
【0008】 本願考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【考案の実施の形態】
【実施例】 図1は本願考案の一実施例を示す斜視図であり、図2は図1のウイング用開閉 器の要部を示す分解斜視図である。図3は図1のウイング用開閉器の他の要部を 示す分解斜視図である。本願考案はウイング用開閉器に関するものであるが、本 実施例では、本願考案にかかるウイング用開閉器をたとえば複写機の原稿押圧板 に適用したものについて説明する。
【0010】 ウイング用開閉器10は、ベース部材12を含む。ベース部材12は、たとえ ば矩形のベース板14を含む。ベース板14の幅方向の両端には、その端部から 垂直に上に延びる側壁板16a,16bが形成される。側壁板16a,16bは 、その長さ方向の一端側上部にたとえば方形の貫通孔18a,18bをそれぞれ 有し、その長さ方向の他端側に円形の貫通孔20a,20bをそれぞれ有する。 ベース部材12は、適宜な取付手段により、複写機の本体上面部(図示せず)に 取着される。ベース部材12には、第1のアーム部材22が回動自在に配設され る。
【0011】 第1のアーム部材22は、たとえば略U字形枠状の第1のアームプレート24 を含む。第1のアームプレート24の幅方向の両側に配置された側壁板26a, 26bは、その長さ方向の一端側に円形の貫通孔28a,28bをそれぞれ有し 、その長さ方向の他端側に他の円形の貫通孔30a,30bをそれぞれ有する。 また、第1のアームプレート24の天板25には、その長さ方向の一端側に間隔 を隔てて、たとえば2つの円形の貫通孔32,32が配設される。
【0012】 第1のアーム部材22は、その長さ方向の一端側が第1の回動軸部34により 、ベース部材12の側壁板16a,16b間に回動自在に支持される。第1の回 動軸部34は、座金部を兼ねる軸受部36aを介して、貫通孔28a,18a, 18b,28bおよび軸受部36bに挿通される。そして、抜け止めとしての止 め輪38が第1の回動軸部34に取着される。
【0013】 また、ベース部材12および第1のアーム部材22の間には、第1のアーム部 材22を開扉方向に付勢するための第1の付勢手段40が配設される。第1の付 勢手段40は、たとえば図3に示すように、並行に配置される2つの可動支持体 42,42を含む。2つの可動支持体42は、同じ構造,作用を有するので、本 実施例では、一方の可動支持体42についてのみ説明する。
【0014】 可動支持体42は、有底筒体44および有蓋筒体46を含む。有底筒体44の 内径は、有蓋筒体46の外径よりも若干大きく形成される。有蓋筒体46は、有 底筒体44内をその軸方向に移動可能に嵌合される。有底筒体44の周壁の円周 方向には、間隔を隔てて複数のスリット部48が配設される。スリット部48は 、有底筒体44の軸方向に延び設けられる。また、有底筒体44の底板50は、 たとえば矩形の鍔部52を含み、鍔部52の下面中央には、軸受部54が一体的 に形成される。
【0015】 有蓋筒体46の外周壁には、有底筒体44のスリット部48に対応する位置に 、矩形帯状の突起部56が配設される。突起部56は、スリット部48よりも長 さが短く幅狭に形成され、スリット部48内を適当な摩擦力で接触しながらが摺 動することが可能である。また、有蓋筒体46の蓋板58は、たとえば矩形の鍔 部60を含み、鍔部60の上面中央には、その上端部に円弧状部64を有する軸 受部62が一体的に形成される。
【0016】 可動支持体42の周囲には、第1の付勢部材として、圧縮ばね等のコイルばね 66が配設される。この場合、コイルばね66の軸方向の一端の開口部66aか ら有底筒体44が挿通され、コイルばね66の軸方向の一端の開口部66bから 有蓋筒体46が挿通される。したがって、コイルばね66は、有底筒体44の鍔 部52と有蓋筒体46の鍔部60との間で係止される。
【0017】 さらに、可動支持体42は、その有底筒体44が第2の回動軸部68によりベ ース部材12の側壁板16a,16b間に回動自在に支持され、その有蓋筒体4 6が第3の回動軸部70により第2のアーム部材80の長さ方向の他端側に回動 自在に支持される。この場合、第2の回動軸部68は、貫通孔20a,軸受部5 4,54および貫通孔20bに挿通され、止め輪72により抜け止めされる。第 3の回動軸部70は、座金部(図示せず)を介して、第2のアーム部材80の一 方の貫通孔90a,有蓋筒体46の軸受部62,第2のアーム部材80の他方の 貫通孔90bおよび座金部(図示せず)に挿通され、止め輪74により抜け止め される。
【0018】 第1のアーム部材22の長さ方向の他端側には、第4の回動軸部としてのたと えば継手ピン82a,82bにより、第2のアーム部材80の長さ方向の中間部 が回動自在に配設される。この場合、第1のアーム部材22は、特に、たとえば 図1に示すように、第2のアーム部材80の長さ方向の中央部より他端側に、つ まり、第3の回動軸部70寄りに、継手ピン82a,82bによって、回動自在 に配設される。
【0019】 第2のアーム部材80は、略U字形枠状の第2のアームプレート84を含む。 第2のアームプレート84の幅方向の両側に配置された側壁板86a,86bは 、その長さ方向の一端側に円形の貫通孔88a,88bをそれぞれ有する。また 、側壁板86a,86bには、貫通孔88a,88bと間隔を隔てて、他の貫通 孔90a,90bが配設される。さらに、第2のアームプレート84の天板85 には、その長さ方向の一端側でかつその幅方向の中央に円形の小孔92が配設さ れる。
【0020】 そして、一方の継手ピン82aは、たとえば図1,図2に示すように、第2の アーム部材80の貫通孔88aおよび第1のアーム部材22の貫通孔30aに挿 通され、たとえば止め輪(図示せず)により抜け止めされる。同様に、他方の継 手ピン82bは、第2のアーム部材80の貫通孔88bおよび第1のアーム部材 22の貫通孔30bに挿通され、たとえば止め輪(図示せず)により抜け止めさ れる。その結果、第1のアーム部材22には、第2のアーム部材80が回動自在 に支持される。
【0021】 また、第2のアームプレート84の側壁板86a,86bには、第2のアーム 部材80を複写機の原稿押圧板(図示せず)に取着するために、たとえば矩形の 取付部94a,94bが一体的に形成されている。取付部94a,94bは、そ の長さ方向に間隔を隔てて複数の取付孔96を有する。第2のアーム部材80は 、取付孔96を介して、ビス,ボルト・ナット等の固着手段により、原稿押圧板 (図示せず)の端部に固着される。
【0022】 さらに、第1のアーム部材22と第2のアーム部材80との間には、第2のア ーム部材80を第1のアーム部材22と重なる方向に付勢する第2の付勢手段と して、たとえば板ばね98が配設される。板ばね98は、たとえば金属で略矩形 帯板状に形成される。板ばね98の長さ方向の一端側には、その長さ方向に間隔 を隔てて、たとえば2つの円形の貫通孔100,100を有する。貫通孔100 ,100は、第1のアーム部材22に設けられた取付用の貫通孔32,32に対 応する位置に配設される。 板ばね98は、特に、たとえば図4,図5に示すように、たとえば小ボルト1 02a,102aおよび小ナット102b,102bからなる固着手段102に よって、第1のアームプレート24の天板25内面に固着される。すなわち、板 ばね98の長さ方向の一端側は、固着102によって、第1のアーム部材22に 係止されるものである。
【0023】 このとき、板ばね98は、その長さ方向の他端側が第2のアーム部材80に係 止される。すなわち、第2のアームプレート84の天板85に設けられた小孔9 2には、たとえばボルトからなる係止部材104が天板85外面側から挿通・保 持される。そして、板ばね98は、その長さ方向の他端側が係止部材104の先 端部に当接されるようにして係止される。 したがって、第2のアーム部材80は、板ばね98によって、第1のアーム部 材22と第2のアーム部材80とが重なる方向に付勢される。
【0024】 次に、上述の実施例で示されたウイング用開閉器10の開閉作動時の第1のア ーム部材22および第2のアーム部材80の動きについて説明する。 まず、初期状態では、特に、図1,図4に示すように、第1のアーム部材22 と第2のアーム部材80とが重なり合った状態で配置され、その状態で、第1の アーム部材22は、第1の回動軸部34を支点にして開閉自在に作動することが できる。この場合、第1のアーム部材22は、第1の付勢手段40により開扉方 向に付勢されているため、第1のアーム部材22の開扉角度が大きくなるにつれ て、第1の付勢手段40の可動支持体42が伸長し、開扉角度が小さくなるにつ れて、可動支持体42が圧縮される。
【0025】 なお、有蓋筒体46と有底筒体44とが嵌合されていく場合、有蓋筒体46の 突起部56と有底筒体44の内壁面との接触面積が漸次増大されるとき、それら の摩擦力も漸次増大される。また、突起部56と有底筒体44のスリット部48 との嵌合長さが漸次増大されるとき、突起部56と有底筒体44の内壁面との接 触面積が漸次減少されるため、それらの摩擦力も漸次減少される。 そして、複写機の本体上面部(図示せず)に載置される原稿の厚みが小さい場 合、第2のアーム部材80は、第1のアーム部材22の回動方向と反対の方向に 回動してリフトアップすることがないので、第1のアーム部材22と共に回動す る。
【0026】 ところが、辞典などのように複写原稿の厚みが大きい場合、先ず、原稿押圧板 (図示せず)が複写原稿に初期的に押圧されることにより、原稿押圧板の一部と 複写原稿の上端部とが接触される。次に、その状態で、通常、原稿押圧板の手前 側がさらに押圧される。すると、原稿押圧板と複写原稿との接触点を支点にして 、てこの原理に従い、原稿押圧板の後端側には上向きの力が作用する。 このとき、第2のアーム部材80は、たとえば図5に示すように、継手ピン8 2a,82bを支点にし、第1のアーム部材22の回動方向と反対の方向に回動 する。したがって、可動支持体42は、軸方向に圧縮される。この場合、有蓋筒 体46の突起部56と有底筒体44のスリット部48とが嵌合されると共に、コ イルばね66もその付勢力に抗して、可動支持体42の軸方向に圧縮される。そ して、第2のアーム部材80に取着された原稿押圧板(図示せず)は、水平状態 にリフトアップした状態で押圧・保持され得る。
【0027】 上述の実施例のウイング用開閉器10では、第1の付勢手段40により発生す る付勢力を第3の回動軸部70を介して、第2のアーム部材80に直接作用させ ている。そのため、複写機の原稿押圧板(図示せず)の開閉力に作用する力が直 接的で、従来の技術に比べて、部品点数も少ない簡単な構造を有するものとなる 。また、上述の実施例のウイング用開閉器10では、継手ピン82a,82bの 回動中心を支点として、第2のアーム部材80の長さ方向の他端側を第1のアー ム部材22の回動方向と反対の方向に回動させることによって、第2のアーム部 材80を水平状態にリフトアップさせることができる。そのため、複写原稿が厚 い場合でも、原稿押圧板(図示せず)を適宜水平状態に開扉して保持することが でき、複写原稿にほぼ均一的に押圧力をかけることができ、また、複写機の露光 が漏れたりするなどの不都合も防止できる。
【0028】 図6は、本願考案の他の実施例を示す斜視図である。図6に示す実施例は、上 述の実施例と比べて、特に、第2の付勢手段の構成が相違する。上述の実施例で は、第2の付勢手段が板ばね98により構成されたが、図6に示す実施例のウイ ング用開閉器10では、第2の付勢手段が、特に、ねじりばね106により構成 される。 すなわち、第1のアーム部材22の長さ方向の他端側には、上述の実施例の継 手ピン82a,82bに変えて、第2のアーム部材80の長さ方向の中間部が、 第4の回動軸部としてのたとえば円柱形の軸部108によって、回動自在に配設 される。ねじりばね106,106は、軸部108の軸方向の一端側,他端側に 嵌め込まれるように取着される。そして、ねじりばね106,106は、その一 端部106a,106aが第1のアームプレート24の天板25の内壁面に係止 され、その他端部106b,106bが第2のアームプレート84の天板85の 内壁面に係止される。この場合、一方の天板25の所定位置には、貫通孔(図示 せず)が設けられていて、その貫通孔の角部にねじりばねの一端部106a,1 06aが係止される。ねじりばねの一端部106b,106bは、他方の天板8 5の内壁面に単に当接されて係止される。なお、本実施例においても、上述の各 実施例と同様の効果を奏するものである。
【0029】
【考案の効果】
本願考案によれば、ウイングの開閉力に作用する力が直接的で、ウイングを押 圧することにより適宜水平状態に開扉して保持することができ、部品点数も少な い簡単な構造のウイング用開閉器が得られる。本願考案にかかるウイング用開閉 器を複写機の原稿押圧板を開閉自在に支持するのに用いた場合、複写原稿の厚み が大きい時であっても、原稿押圧板を押圧して複写原稿に対して水平状態に保持 することができる。そのため、従来の複写機の原稿圧着板のように、複写原稿に ほぼ均一的に押圧力をかけることができ、また、複写機の露光が漏れたりするな どの不都合を生じる恐れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のウイング用開閉器の要部を示す分解斜視
図である。
【図3】図1のウイング用開閉器の他の要部を示す分解
斜視図である。
【図4】図1のウイング用開閉器の閉扉状態を示す側面
図解図である。
【図5】図1のウイング用開閉器の第2のアーム部材が
リフトアップして水平に保持された状態を示す側面図解
図である。
【図6】本願考案の他の実施例を示す側面図解図であ
る。
【符号の説明】
10 ウイング用開閉器 12 ベース部材 14 ベース板 16a,16b,26a,26b,86a,86b 側
壁板 18a,18b,20a,20b,28a,28b,3
0a,30b,32,88a,88b 貫通孔 22 第1のアーム部材 24 第1のアームプレート 25,85 天板 34 第1の回動軸部 36a,36b,54,62 軸受部 38,72,74 止め輪 40 第1の付勢手段 42 可動支持体 44 有底筒体 46 有蓋筒体 48 スリット部 56 突起部 66 コイルばね 68 第2の回動軸部 70 第3の回動軸部 80 第2のアーム部材 82a,82b 継手ピン 84 第2のアームプレート 94a,94b 取付部 98 板ばね 106 ねじりばね 108 軸部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウイングを具備する物品に用いられるウ
    イング用開閉器であって、 前記物品本体に取着されるベース部材、 その長さ方向の一端側が第1の回動軸部により前記ベー
    ス部材に回動自在に支持される第1のアーム部材、 前記ウイングに取着され、その長さ方向の中間部が前記
    第1のアーム部材の長さ方向の他端側に回動自在に支持
    される第2のアーム部材、 その長さ方向の一端側が前記ベース部材に第2の回動軸
    部により回動自在に支持され、その長さ方向の他端側が
    第3の回動軸部により前記第2のアーム部材の長さ方向
    の他端側に回動自在に支持されると共に、前記第1のア
    ーム部材を開扉方向に付勢する第1の付勢手段、および
    前記第1のアーム部材および前記第2のアーム部材の間
    に配設され、前記第2のアーム部材を前記第1のアーム
    部材と重なる方向に付勢する第2の付勢手段を含み、 前記第1の付勢手段の付勢力を前記第3の回動軸部を介
    して前記第2のアーム部材に直接伝達することにより、
    前記第1のアーム部材を開閉させると共に、前記第2の
    アーム部材の他端側を前記第1のアーム部材の回動方向
    と反対の方向に回動させてリフトアップするようにした
    ことを特徴とする、ウイング用開閉器。
  2. 【請求項2】 前記第1の付勢手段は、 前記ベース部材に前記第2の回動軸部により回動自在に
    支持される有底筒体と、前記第2のアーム部材に前記第
    3の回動軸部により回動自在に支持される有蓋筒体とを
    有し、前記有底筒体および前記有蓋筒体がその軸方向に
    互いに移動可能に嵌合される可動支持体、 前記有底筒体および前記有蓋筒体の対向する周壁の一方
    に配設され、他方の周壁に対する接触面積が漸次増大さ
    れる突起部、 前記有底筒体および前記有蓋筒体の対向する周壁の他方
    に配設され、一方の周壁に対する接触面積が漸次減少さ
    れるスリット部、および前記可動支持体の軸方向の中間
    部に配設され、前記第1のアーム部材を開扉方向に付勢
    する第1の付勢部材を含む、請求項1に記載のウイング
    用開閉器。
JP1998006156U 1998-07-28 1998-07-28 ウイング用開閉器 Expired - Lifetime JP3056242U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998006156U JP3056242U (ja) 1998-07-28 1998-07-28 ウイング用開閉器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998006156U JP3056242U (ja) 1998-07-28 1998-07-28 ウイング用開閉器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3056242U true JP3056242U (ja) 1999-02-12

Family

ID=43190221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998006156U Expired - Lifetime JP3056242U (ja) 1998-07-28 1998-07-28 ウイング用開閉器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3056242U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001154287A (ja) 原稿圧着板開閉装置
JP2001159797A (ja) 原稿圧着板開閉装置
JP3056242U (ja) ウイング用開閉器
JP3056132U (ja) ウイング用開閉器
JPS5912371Y2 (ja) 蝶番
JP3056359U (ja) ウイング用開閉器
JPH0317296Y2 (ja)
JP3235083B2 (ja) 原稿圧着板開閉装置
JP2004011247A (ja) マンホール蓋の施錠構造
JP3194632B2 (ja) 原稿圧着板開閉装置
JP3241641B2 (ja) ヒンジ装置
JP2539585Y2 (ja) 回動レバーのクリック機構
JPH085467Y2 (ja) 原稿圧着板開閉装置
JPH06158950A (ja) 観音開き扉の召合せ装置
JPH1158887A (ja) カバー開閉ストッパー機構
JPH0682649U (ja) 原稿圧着板開閉装置
JPH09328950A (ja) 蝶番のキャッチ構造
JPH06347920A (ja) 原稿圧着板開閉装置
JPH059597B2 (ja)
JPH075142U (ja) 原稿圧着板開閉装置
JP2589708Y2 (ja) 原稿圧着板の開閉装置並びにこの開閉装置を取り付けた複写機
JPH09217541A (ja) スライド式ピボット
KR940002108Y1 (ko) 복사기의 전면도어 개폐장치
JPS593077Y2 (ja) 裏蝶番
JP2720024B2 (ja) 蓋蝶番機構における蝶番金具の保持装置