JP3056224U - ガスレンジカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブル型のガスレンジの上面を覆うととも
に、ガスレンジの使用時には油飛散防止板として作用す
るガスレンジカバーを提供する。 【解決手段】 ガスレンジの上面を覆う上蓋板(２)と、
この上蓋板(２)の側縁の後端寄り部分を揺動自在に枢支
する支持具(３)と、上蓋板(２)の前端縁部分にガスレン
ジの前面に配設されている操作具を覆う前面蓋(４)を連
出配置したガスレンジカバー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案は、ガスレンジの上面を覆うガスレンジカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、家庭においてはガスレンジは、レンジ台上に設置し、あるいはシステ ムキッチン内に組み込まれているが、ガスレンジはその上面を露出したまま設置 されているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

周知のようにガスレンジの周り、特にレンジの上面やシステムキッチンのレン ジ配設部周辺の上面は、油の飛散や煮こぼれによる汚染を受けやすいという問題 があった。そして近年、独立した厨房空間をもつ間取りが少なくなり、ダイニン グルームやリビングルームの一角に厨房設備が設置されることが多くなっている 。この結果、汚れたレンジ上面部分が人目につきやすいという問題があった。

【０００４】 本考案は、テーブル型のガスレンジの上面を覆うとともに、ガスレンジの使用 時には油飛散防止板として作用するガスレンジカバーを提供することを目的とす る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために本考案は、ガスレンジの上面を覆う上蓋板と、こ の上蓋板の側縁の後端寄り部分を揺動自在に枢支する支持具とからなり、上蓋板 の前端縁部分にガスレンジの前面に配設されている操作具を覆う前面蓋を連出配 置したことを構成したことを特徴としている。

【０００６】

【作用】

本考案は、ガスレンジの上面を覆う上蓋板と、この上蓋板の側縁の後端寄り部 分を揺動自在に枢支する支持具とからなり、上蓋板の前端縁部分にガスレンジの 前面に配設されている操作具を覆う前面蓋を連出配置してあるので、ガスレンジ の上面部分を蓋板で覆って、目隠しとして作用させることができる。一方、ガス レンジの使用時には、蓋板を跳ね上げて直立姿勢に保持させておくことにより、 蓋板が飛散防止板として作用することになる。

【０００７】 また、上蓋板の前端縁部分にガスレンジの前面に配設されている操作具を覆う 前面蓋を連出配置してあるので、上蓋板でガスレンジの上面部分を覆った際には 、ガスレンジの操作具配設部であるガスレンジの前面部分を前面蓋部分で覆うこ とになるから、ガスレンジの前面部分の目隠しとして作用させることができるう え、ガスレンジの前面部分に配設されている操作具に誤って触れることによるガ ス器具の誤着火を防止できる。

【０００８】

【考案の実施形態】

図面は本考案の実施形態の一例を示し、図１はガスレンジカバーの分解斜視図 である。このガスレンジカバー(１)は上蓋板(２)と、平面視コ字型に形成した支 持具(３)と、上蓋板(２)の前縁部分から吊り下げ連出した前面蓋(４)とで構成し てある。

【０００９】 支持具(３)は、略山形鋼状に形成したＬ型フレーム(５)を立上り壁部分が内側 に位置する状態で前面側が開放している平面視コ字型となるように形成してあり 、左右Ｌ型フレーム(５)の後端側に上蓋板(２)を俯仰揺動可能に枢支する枢支ピ ン(７)が内側に突出する状態で形成してある。

【００１０】 上蓋板(２)は左右側縁と後縁とをそれぞれ下向きに折り曲げ形成するとともに 、前縁部分を円弧状で下向きに折り曲げ形成して、平板性を維持するようにして あり、左右側縁の折曲げ部分(８)での後端寄り部分に略Ｌ字状の係合溝(９)が形 成してある。このＬ字状係合溝(９)の一端部は折り曲げ部分(８)の下端縁に開口 しており、Ｌ字状係合溝(９)の他端部は開口形成個所よりも前側に位置するよう に形成してある。なお、この左右側縁の折曲げ部分(８)は支持具(３)の溝幅とほ ぼ等しく形成してある。また、左右側縁の折曲げ部分(８)の前端部分をさらに内 側に折り返し、その折返部分(10)にガスレンジの上面に当接する支持脚(11)が装 着してある。

【００１１】 前面蓋(４)は、不燃性或いは難燃性の布帛で形成してあり、上蓋板(２)の前縁 部分(12)に鎖(13)で連結されている。そして、前面蓋(４)は上蓋板(２)を立上げ 姿勢にした際に上蓋板(２)の背面側に回し込めるようにしてある。なお、この前 面蓋(４)は前述の不燃性或いは難燃性の布帛に替えて金属板で形成してもよく、 また、上蓋板(２)と前面蓋(４)との連結はワイヤ等の索体であってもよい。

【００１２】 上述の構成からなるガスレンジカバーは、図２に示すように、システムキッチ ンの上面に開口しているガスレンジ組込用窓孔の周縁に支持具(３)装着し、この 支持具(３)に設けられている枢支ピン(７)に上蓋板(２)に形成されたＬ字状係合 溝(９)を嵌係合させる。これにより、上蓋板(２)が支持具(３)に俯仰揺動自在な 状態で支持されることになる。

【００１３】 そして、ガスレンジの不使用時に、上蓋板(２)を倒した状態にすると、図３に 示すように、この上蓋板(２)がガスレンジ(Ｒ)の上面を覆い、ガスレンジ天板の 汚れや、五徳あるいはバーナ部の汚れを覆い隠すことができるうえ、物置台とし て使用することができる。

【００１４】 このとき、上蓋板(２)の前縁に連結されている前面蓋(４)は、ガスレンジの前 面側の操作部を覆う状態に垂下され、操作部を多い隠すことができるから、ガス レンジの前面部分に配設されている操作具に誤って触れることによるガス器具の 誤着火を防止できることになる。

【００１５】 一方、ガスレンジレンジの使用時には、上蓋板(２)を持ち上げる。すると、上 蓋板(２)は枢支ピン(７)の周りに揺動し、９０度回動させた段階でＬ字状係合溝 (９)に沿って上蓋板(２)は沈下し、上蓋板(２)は倒れることなく直立状態を維持 することになり、上蓋板(２)の内面が油飛散防止板として作用することになる。 この直立姿勢では前面蓋(４)が上蓋板(２)の前側縁から垂下した状態のままだと 、前面蓋(４)に調理時の飛散物や蒸気が作用して汚れ易いことから、前面蓋(４) を直立している上蓋板(２)の背面側に廻しておくことが望ましい。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、支持具に上蓋板を俯仰揺動自在に支持させ、上蓋板を持ち上げ揺動 させた直立姿勢で保持するようにしてあることから、ガスレンジの不使用時には 、ガスレンジの上面部分に上蓋板を倒し込んでガスレンジ上面部分を蓋板で覆っ て、目隠しとして作用させることができるうえ、ガスレンジレンジ上面を物置き 台として利用することができる。一方、ガスレンジの使用時には、上蓋板を跳ね 上げて直立姿勢に保持させておくことにより、上蓋板を油飛散防止板として作用 させることができる。

【００１７】 さらに、上蓋板の前縁部分から前面蓋を連出して、ガスレンジの前面に位置す る操作具を前面蓋で覆うようにしていることから、ガスレンジ操作具に誤って触 れることによるガス器具の誤着火を防止できるうえ、ガスレンジ前面側の汚れを 覆い隠すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ガスレンジカバーの分解斜視図である。

【図２】システムキッチンのガス台に設置した状態での
斜視図である。

【図３】図２でのIII−III線断面図である。

【符号の説明】

２…上蓋板、３…支持具、４…前面蓋。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガスレンジの上面を覆う上蓋板(２)と、
   この上蓋板(２)の側縁の後端寄り部分を揺動自在に枢支
   する支持具(３)とからなり、上蓋板(２)の前端縁部分に
   ガスレンジの前面に配設されている操作具を覆う前面蓋
   (４)を連出配置したことを特徴とするガスレンジカバ
   ー。
2. 【請求項２】 ガスレンジがシステムキッチンに組み込
   まれているものであり、支持具(３)がシステムキッチン
   のガスレンジ組み込み用開口部に沿って略コ字型に配置
   される請求項１に記載のガスレンジカバー。
3. 【請求項３】 前面蓋(４)を上蓋板(２)の前端縁部分に
   吊り下げ支持させた請求項１または請求項２に記載の記
   載のガスレンジカバー。
4. 【請求項４】 前面蓋(４)が不燃性あるいは難燃性材料
   で形成されているシート状体である請求項３に記載のガ
   スレンジカバー。