JP3648775B2 - 厨房装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンセントを備えた厨房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、一般家庭における厨房装置にあっては、例えばポット等の調理器等に使用するコンセントの配置位置として、調理等している使用者が移動することなく、その位置で差し込むことができ、また調理器等のコード長が少なくて済むよう、ワークトップ近辺の壁面下部に設けているものであった。
【0003】
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来の構成では、コンセントを単に壁面下部に設けているため、コンセントに調理器等のコードを差し込むと、その接触部が保護されることなく、むきだしの状態になっており、これに例えば鍋等の何らかの物と衝突等しやすく、はずれやすい。また、特に調理中において機器等を使用すると、水栓からの水や、鍋等からの油がこの接触部に飛び散る恐れがあり、これにより絶縁不良等を起こし、安全面において問題があるとともに、かえって使いにくいものとなっていた。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、調理中においても安全面等において問題のない、また使いやすいコンセントを備えた厨房装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明の第1の手段は、厨房装置において、吊戸と、この吊戸の下面前部に設けた飾り縁と、この飾り縁の後部にワークトップに対して凹となり、吊戸の下面より突出した周縁を備えた凹部を設け、この凹部の後方周縁の前面にコンセントを備えたものである。
【0006】
さらに、本発明の第2の手段は、上記手段において、コンセントは飾り縁の高さ寸法内に設けたものである。
【0007】
【作用】
上記第1の手段により、コンセントを使用者の目線レベルに近い上方に設けたため、調理中において機器等を使用しても、油や水等がこの接触部に飛び散る恐れを防止する。
【0008】
また、第2の手段により、コンセントを飾り縁の高さ寸法内に設けることにより、収納性が良い。
【0009】
また、機器等との接触部を飾り縁の高さ寸法内に納めることができ、鍋等の外部物との接触を防止するとともに、油や水等がこの接触部に飛び散る恐れをさらに防止する。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例につき、図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1及び図2において、1は上面を腰高のレベルとするワークトップで、このワークトップ1にはワークトップ1の作業面1aが設けてあり、調理作業を行う他、コード11を備えたポット等の機器3等を使用する際にはその載置面となる。また、ワークトップ1の必要な箇所にはワークトップ1の作業面1aから水栓4に対応して深く凹陥した水槽5を有しており、排水口へと連結している。
【0012】
また、上方には収納用の吊戸6を設けており、その下面には照明器具7及び皿やコップ等を載置し、吊戸6の長手方向にスライド可能なラック8を設けている。9はスイッチ等を設けた飾り縁で、飾り縁9の後部にはワークトップ1に対して凹となる凹部10を設け、この凹部10内には機器等用にコンセント2を備えている。
【0013】
また図3より、コンセント2を飾り縁9の長手方向に平行に、飾り縁9の高さ寸法内に設けてある。
【0014】
上記構成において、使用者が機器3等を使用する際には、その目線レベルに近い上方にコンセント2を設けてあるため、調理中において機器3等を使用しても、鍋等より油やあるいは水栓4より出る水等の飛び散りがコンセント2の接触部12まで達する恐れを防止することができる。
【0015】
また、コンセント2を飾り縁9の高さ寸法内に設けることにより、コンセント2を上方に設けるために特別に高さをとる必要もなく、収納性を良くすることができる。
【0016】
また、コンセント2の位置を凹部10内に飾り縁9に平行に設けることにより、コンセント2の接触部12が外部にむきだしの状態になることなく、飾り縁9の高さ寸法内に納めることができ、鍋等の外部物との衝突を防止するとともに、油や水等が接触部12に飛び散る恐れをさらに防止することができる。
【0017】
凹部9をワークトップ1の作業面1aに対向して設けているため、機器3等のコードをそのまま真上にのばせば良く、コード長も少なくて済み、また調理中等において、コード11が邪魔になることもない。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明かなように、本発明によれば、厨房装置において、吊戸と、この吊戸の下面前部に設けた飾り縁と、この飾り縁の後部にワークトップに対して凹となる凹部を設け、この凹部にはコンセントを備えることにより、調理中において機器等を使用しても、油や水等がこの接触部に飛び散る恐れをなくして、絶縁不良等を起こすことなく、安全な厨房装置を提供することができる。
【0019】
また、コンセントを飾り縁の高さ寸法内に設けることにより、コンセントを上方に設けるために特別に高さをとる必要もなく、収納性を良くすることができる。
【0020】
また、コンセント位置を凹部内に飾り縁に平行に設けることにより、機器等との接触部を飾り縁の高さ寸法内に納めることができ、従来のようにコンセントの接触部が外部にむきだしの状態になることなく、鍋等の外部物との衝突等を防止するとともに、油や水等がこの接触部に飛び散る恐れをさらに防止し、安全面においてさらにした安全な厨房装置を提供することができる。
【0021】
さらにはワークトップの作業面に対向して凹部を設けたため、コード長も少なくて済み、コードが邪魔になることもなく、調理することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における厨房装置の斜視図
【図2】 本発明の一実施例における厨房装置の正面図
【図3】 本発明の一実施例における厨房装置のコンセント付近の断面図
【符号の説明】
1 ワークトップ
1a 作業面
6 吊戸
9 飾り縁
10 凹部
2 コンセント
12 接触部

Claims (2)

  1. 吊戸と、この吊戸の下面前部に設けた飾り縁と、この飾り縁の後部にワークトップに対して凹となり、吊戸の下面より突出した周縁を備えた凹部を設け、この凹部の後方周縁の前面にコンセントを備えてなる厨房装置。
  2. コンセントは飾り縁の高さ寸法内に設けてなる請求項1記載の厨房装置。
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