JPS627189Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洗面台等の家具に係り、たとえばタ
オルを掛けるためのタオルハンガの取付構造の改
良に関する。

洗面台等の家具においては、水槽で水仕事をす
るので、仕事が終つたら当然タオルで手や顔を拭
く必要がある。上記タオルは市販のタオルハンガ
に掛けているが、このタオルハンガ自体は家具の
側壁や室の壁面に取付けるのがふつうである。

しかるに、タオルハンガを家具の側壁に設ける
ことにより、家具の美観が損われ、また室の壁面
に取付けると洗面台との間に距離がでてその間に
水滴を落すことが多い。さらにこれらタオルハン
ガは壁から突出することになるので、身体の一部
が当たる危険性が大であり、身体が傷付いたりハ
ンガが脱落する虞れがでる。

本考案は上記事情に着目してなされたものであ
り、その目的とするところは、家具本体の上面に
載設され水槽を備えた天板の一部を家具本体から
突出し、この突出部の下部空間にハンガを取着す
ることにより、美観を損わず使い勝手の良い洗面
台等の家具を提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面にもとずいて説明
する。第１図および第２図は家具である洗面台を
示し、家具本体１の上面は天板２で覆われる。家
具本体１はその一部が手前側に突出していて、こ
の突出部分に対向する上面には水槽３と給湯水栓
４とが設けられる。また天板２の一部、すなわち
家具本体１の突出部分から奥側の部分に亘る隅部
に天板２が家具本体１の側壁より斜めに突出して
いて、突出部５が一体的に設けられることにな
る。この突出部５の下部空間である家具本体１の
側壁には、たとえばタオル掛け用のハンガ６が取
着される。このハンガ６は市販のもので良く、形
状には全く限定されない。

しかして、ハンガ６にタオル７を掛けてたとえ
ば洗面を行えば、タオル７が手近かにあるところ
から直ちに顔を拭くことができ周囲を濡らすこと
はない。しかもハンガ６およびタオル７は突出部
５の下部空間に位置しているので、全く美観を損
うことがなく、また水仕事その他の際に身体の一
部が当たる虞れもない。

なお上記実施例においては、家具として洗面台
を適用したが、これに限定されるものではなく、
たとえば流し台その他の水槽を備えた家具にも適
用できる。

またハンガ６はタオル掛け用としたがこれに限
定されるものではなく、たとえば他の洗面用具や
水仕事に必要なゴム手袋など小物類を掛けるもの
であつても良い。

また突出部５の位置であるが、上記実施例に限
定されるものではなく、左右両側もしくは前面で
あつても良く、要は家具本体１の側壁から突出す
るよう天板２に設けるものであれば良く、水槽３
の近傍であれば理想的である。

また、ハンガ６は突出部５の下部空間である家
具本体１の側壁に取着したが、これに限定される
ものではなく、突出部５の天板２下面に直接取着
し、タオル７が突出部５の下部空間に吊持される
ようになつても良い。この場合、ハンガ６を予め
天板２に取着しておけば、家具本体１に天板２を
装着するだけで、ハンガ６付きの家具を簡単に形
成することができる。

以上説明したように本考案によれば、家具本体
の上面に載設され水槽を有する天板の一部を家具
本体側壁から突出し、この突出部の下部空間にハ
ンガを取着するようにしたから、ハンガが身体の
一部に当たる危険がなく、したがつて身体の損傷
やハンガ脱落の虞れはない。しかもハンガに掛け
たものが手近かにあるので使い勝手が良いととも
に美観が損われることもないなど種々の効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は洗面
台である家具の一部切欠した平面図、第２図はそ
の一部省略した正面図、第３図は要部の一部切欠
した斜視図である。 １……家具本体、５……突出部、６……ハン
ガ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家具本体の上面に水槽を備えた天板を載設した
   ものにおいて、上記天板の一部を家具本体の側壁
   から突出させ、この突出部の下部空間にハンガを
   取着したことを特徴とする洗面台等の家具。