JP3060884U - ガスレンジカバ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブル型のガスレンジの上面を覆うととも
に、ガスレンジの使用時には油飛散防止板として作用す
るガスレンジカバーを提供する。 【解決手段】 ガスレンジの上面を覆う上蓋板(２)と、
この上蓋板(２)を揺動自在に枢支する支持枠(３)と、上
蓋板(２)を直立姿勢で支持するために上蓋板(２)の側縁
部分と支持枠(３)の後端縁部分との間に架着する揺動可
能な係着部材(４)とからなる。支持枠(３)の後端寄り部
に揺動枢支ピン(６)の係入溝(７)を上縁開口状に形成す
る。支持枠(３)の係入溝(７)に係合する揺動枢支ピン
(６)を上蓋板(２)の側縁後端寄り部分の内面に突出状に
装着する。上蓋板(２)の側縁後端寄り部分に、係着部材
(４)の係合ピン(10)を嵌合する嵌着溝(15)と、支持枠
(３)の後端縁に形成した切欠凹部(９)に嵌込む係着部材
(４)の係合用突片(８)が挿通する挿通溝(16)とが形成し
てある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案は、ガスレンジの上面を覆うガスレンジカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、家庭においてはガスレンジは、レンジ台上に設置し、あるいはシステ ムキッチン内に組み込まれているが、ガスレンジはその上面を露出したまま設置 されているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

周知のようにガスレンジの周り、特にレンジの上面やシステムキッチンのレン ジ配設部周辺の上面は、油の飛散や煮こぼれによる汚染を受けやすいという問題 があった。そして近年、独立した厨房空間をもつ間取りが少なくなり、ダイニン グルームやリビングルームの一角に厨房設備が設置されることが多くなっている 。この結果、汚れたレンジ上面部分が人目につきやすいという問題があった。

【０００４】 本考案は、テーブル型のガスレンジの上面を覆うとともに、ガスレンジの使用 時には油飛散防止板として作用するガスレンジカバーを提供することを目的とす る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために本考案は、ガスレンジの上面を覆う上蓋板と、こ の上蓋板を揺動自在に枢支する支持枠と、上蓋板を直立姿勢で支持するために上 蓋板の側縁部分と支持枠の後端縁部分との間に架着する揺動可能な係着部材とか らなり、支持枠の後端寄り部に揺動枢支ピンの係入溝を上縁開口状に形成し、支 持枠の係入溝に係合する揺動枢支ピンを上蓋板の側縁後端寄り部分の内面に突出 状に装着し、上蓋板の側縁後端寄り部分に係着部材の揺動支点を嵌合する嵌着溝 と、支持枠の後端縁に形成した切欠凹部に嵌込む係着部材の係合用突片が挿通す る挿通溝とが形成してあることを特徴としている。

【０００６】

【作用】

本考案は、ガスレンジの上面を覆う上蓋板と、この上蓋板を揺動自在に枢支す る支持枠と、上蓋板を直立姿勢で支持するために上蓋板の側縁部分と支持枠の後 端縁部分との間に架着する揺動可能な係着部材とからなり、支持枠の後端寄り部 に揺動枢支ピンの係入溝を上縁開口状に形成し、支持枠の係入溝に係合する揺動 枢支ピンを上蓋板の側縁後端寄り部分の内面に突出状に装着し、上蓋板の側縁後 端寄り部分に係着部材の揺動支点を嵌合する嵌着溝と、支持枠の後端縁に形成し た切欠凹部に嵌込む係着部材の係合用突片が挿通する挿通溝とが形成してあるの で、ガスレンジの上面部分を上蓋板で覆って、目隠しとして作用させることがで きる。一方、ガスレンジの使用時には、上蓋板を跳ね上げて直立姿勢に保持させ ておくことにより、上蓋板が飛散防止板として作用することになる。

【０００７】

【考案の実施形態】

図面は本考案の実施形態の一例を示し、図１はガスレンジカバーの分解斜視図 である。このガスレンジカバー(１)は上蓋板(２)と、平面視コ字型に形成した支 持枠(３)と、上蓋板(２)の後端側縁部分と支持枠(３)の後端部とに間に架着する 係着部材(４)とで構成してある。

【０００８】 支持枠(３)は、略山形鋼状に形成したＬ型フレーム(５)を立上り壁部分が内側 に位置する状態で前面側が開放している平面視コ字型となるように形成してあり 、左右Ｌ型フレーム(５)の後端寄り部材の上面に上蓋板(２)から連出されている 枢支ピン(６)を受け入れる係入溝(７)が切り込み形成してあり、左右Ｌ型フレー ム(５)の後端面に係着部材(４)の係合用突片(８)が嵌込む切欠凹部(９)が切欠形 成してある。

【０００９】 係着部材(４)は、短寸のフラットバーに一端に係合ピン(10)を内向きに突設す るとともに、他端に係合用突片(８)を内向きに突出形成し、この係合用突片形成 側端部の外側に操作摘まみ(11)が突設してある。

【００１０】 上蓋板(２)は左右側縁と後縁とをそれぞれ下向きに折り曲げ形成するとともに 、前縁部分を円弧状で下向きに折り曲げ形成して、平板性を維持するようにして あり、左右側縁の折曲げ部分(12)での後端寄り部分に前述の枢支ピン(６)が内向 きに突設している。左右側縁の折曲げ部分(12)の下端の一部をさらに内側に折り 返し、その折返部分(13)にガスレンジの上面に当接する支持脚(14)が装着してあ る。

【００１1】 そして、上蓋板(２)の左右側縁(12)での各後端寄り部分に、係着部材(４)を揺 動可能かつ摺動可能に保持するための二本の溝(15)(16)が貫通する状態で形成し てある。一方の溝(15)は係着部材(４)の係合ピン(10)を溝に沿って移動可能に嵌 着する嵌着溝とし、他方の溝(16)は係着部材(４)の遊端部に配置した係合用突片 (８)が移動可能に貫通する挿通溝に形成してある。そして、係合ピン(10)を移動 可能に嵌着している嵌着溝(15)は勾玉形状に形成してあり、係合用突片(８)が移 動可能に貫通している挿通溝(16)は略へ字状に形成してある。

【００１２】 図中符号(17)はガスレンジの側部を覆う防護板で、この防護板(17)は直立状態 に固定した上蓋板(２)の側縁部に係合することにより、上蓋板(２)と一体化する ようになっている。この防護板(17)は、前端縁部分を少し外開きに形成するとと もに、後端縁を内側に約９０度折り曲げ、この折り曲げ後端縁の上下方向での中 央部分を所定寸法にわたって前方に一定寸法折り返し連出した構造になっている 。そして、防護板(17)と上蓋板(２)との連結構造は、上蓋板(２)の側縁部分から 止着用係止爪(18)を打ち出し形成するとともに、防護板(17)の後端部分に形成し た折り返し部分に係止窓穴(19)を貫通形成し、上蓋板(２)の止着用係止爪(18)を 防護板(17)の係止窓穴(19)に係合させるようにしてある。

【００１３】 上述の構成からなるガスレンジカバーは、システムキッチンの上面に開口して いるガスレンジ組込用窓孔の周縁に支持枠(３)を装着し、この支持枠(３)に切り 込み形成されている枢支ピン(６)の係入溝(７)に、上蓋板(２)の側縁部から内向 きに突設されている枢支ピン(６)を嵌係合させる。これにより、上蓋板(２)が支 持枠(３)に俯仰揺動自在な状態で支持されることになる。一方、上蓋板(２)の側 縁部に形成されている嵌着溝(15)と挿通溝(16)に係合ピン(10)、係合用突片(８) を挿嵌している係着部材(４)は、上蓋板(２)の揺動に伴って、係合用突片(８)が 支持枠(３)の後端縁に沿って移動して、係合用突片(８)が切欠凹部(９)に嵌まり 合って上蓋板(２)を直立姿勢に保持することになる。

【００１４】 一方、ガスレンジの不使用時に、上蓋板(２)を倒した状態にすると、この上蓋 板(２)がガスレンジ(Ｒ)の上面を覆い、ガスレンジ天板の汚れや、五徳あるいは バーナ部の汚れを覆い隠すことができるうえ、物置台として使用することができ る。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、支持具に上蓋板を俯仰揺動自在に支持させ、上蓋板を持ち上げ揺動 させた直立姿勢で保持するようにしてあることから、ガスレンジの不使用時には 、ガスレンジの上面部分に上蓋板を倒し込んでガスレンジ上面部分を蓋板で覆っ て、目隠しとして作用させることができるうえ、ガスレンジレンジ上面を物置き 台として利用することができる。一方、ガスレンジの使用時には、上蓋板を跳ね 上げて直立姿勢に保持させておくことにより、上蓋板を油飛散防止板として作用 させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ガスレンジカバーの分解斜視図である。

【図２】ガスレンジカバーの要部拡大図である。

【符号の説明】

２…上蓋板、３…支持枠、４…係着部材、６…揺動枢支
ピン、７…係入溝、８…係合用突片、９…切欠凹部、10
…係合ピン、15…嵌着溝、16…挿通溝、17…防護板、18
…止着用係止爪。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガスレンジの上面を覆う上蓋板(２)と、
   この上蓋板(２)を揺動自在に枢支する支持枠(３)と、上
   蓋板(２)を直立姿勢で支持するために上蓋板(２)の側縁
   部分と支持枠(３)の後端縁部分との間に架着する揺動可
   能な係着部材(４)とからなり、支持枠(３)の後端寄り部
   に揺動枢支ピン(６)の係入溝(７)を上縁開口状に形成
   し、支持枠(３)の係入溝(７)に係合する揺動枢支ピン
   (６)を上蓋板(２)の側縁後端寄り部分の内面に突出状に
   装着し、上蓋板(２)の側縁後端寄り部分に係着部材(４)
   の係合ピン(10)を嵌合する嵌着溝(15)と、支持枠(３)の
   後端縁に形成した切欠凹部(９)に嵌込む係着部材(４)の
   係合用突片(８)が挿通する挿通溝(16)とが形成してある
   ことを特徴とするガスレンジカバー。
2. 【請求項２】 上蓋板(２)の側縁部分にガスレンジの横
   を覆う防護板(17)を止着用係止爪(18)を形成した請求項
   １に記載のガスレンジカバー。
3. 【請求項３】 ガスレンジがシステムキッチンに組み込
   まれているものであり、支持枠(３)がシステムキッチン
   のガスレンジ組み込み用開口部に沿って略コ字型に配置
   される請求項１または請求項２に記載のガスレンジカバ
   ー。