JP3055719B2 - 低減グレアを示す迅速アクセス処理診断用写真要素 - Google Patents

低減グレアを示す迅速アクセス処理診断用写真要素

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線医学におい
て用いられるタイプの診断用写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】Dickerson等の米国特許第4,
900,652号明細書は、診断用写真フィルムについ
て説明しており、そのフィルムは、患者への低X線照射
量、高画質そして最高基準の性能特有の迅速アクセス処
理を併せ備えている。
【0003】本発明の主題に最も密接に関連するもの
で、Dickersonの教示を具現する診断用写真フ
ィルムは、商標Kodak Ektascan HN Filmの下に市販され
ている。この診断用写真フィルムでは中間層がハロゲン
化銀乳剤層単位及びゼラチンオーバーコートの間に位置
している。この中間層は、乳剤層単位及び中間層中の銀
の全量に基づいて32%の銀被覆量を有する増感球状粒
子ハロゲン化銀乳剤を含有する。当初、導入された際に
は、このフィルムは中間層にこのレベルの半分の銀(1
6%)を含有していたが、以下に示すように、このレベ
ルの銀では表面グレアを減じるにはあまり効果的ではな
い。昨今の診断用写真フィルムは今でも尚、かなりの表
面グレアを示し、室内螢光燈の明るい鮮鋭な鏡面反射
が、処理フィルムの最高濃度域に見られる。
【0004】高レベルの表面グレアが認められることに
加えて、前記の中間層法に見られる更に別の難点は、適
度にグレアを減じるために、比較的高比率の更なる銀が
中間層に必要とされることである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】迅速アクセス処理後の
グレアが低減された改良診断用写真フィルムを提供する
ことが本発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】一態様において、本発明
は、(1)フィルム支持体;並びに(2)65mg/dm2
未満の親水性コロイドを含有し、前記支持体上に被覆さ
れた少なくとも1つの画像形成層単位であって、(イ)
感放射線ハロゲン化銀粒子及び少なくとも1種の親水性
コロイドを含有するハロゲン化銀乳剤層単位、並びに
(ロ)ハロゲン化銀乳剤及び前記画像形成層単位中に存
在する全親水性コロイドの25%未満の親水性コロイド
を含有する表面層単位からなるものである画像形成層単
位;からなり、90秒以内で処理する際に、可視銀画像
を形成しかつ表面グレアを低減することができる診断用
写真フィルムに向けられている。
【0007】本発明の診断用写真要素は、その表面層
(以下、「オーバーレイ層」ともいう)単位が、平板状
粒子ハロゲン化銀乳剤を含有し、それらの平板状粒子が
1.5μmより大きい平均直径及び25より大きい平均
平板度(ここで各平板状粒子の平板度は、マイクロメー
トルで表わしたその有効円直径をマイクロメートルで測
定したその厚さの平方で割った比である)を有するもの
であることを特徴とする。
【0008】従来の放射線写真画像形成に特に適合させ
た本発明による診断用写真フィルム100を図1に示
す。この場合の診断用写真フィルムは、放射線写真用フ
ィルムである。何故ならこのフィルムは通常、一対の増
感紙(図示せず)間に載置された状態でX線放射線の照
射を受けるように適合されているからである。この放射
線写真用フィルムは、2つの画像形成層単位IFLU及
び透明フィルム101(典型的には青味がかっている)
からなる写真フィルム支持体S並びにフィルムの反対側
の表面上に位置した2つの下部層単位103(親水性コ
ロイド層のフィルムへの接着性の向上を主な目的とする
もの)からなる。
【0009】画像形成層単位IFLUは各々複数個の親
水性コロイド層からなる。図示したように、各画像形成
層単位は場合によって設けられるクロスオーバー低減層
単位111、ハロゲン化銀層単位113、並びに中間層
115及びオーバーコート層117からなるオーバーレ
イ層単位からなる。
【0010】画像形成層単位は、各々感放射線、潜像形
成性ハロゲン化銀粒子からなるハロゲン化銀乳剤層を少
くとも1層含有する。ハロゲン化銀粒子はいずれも感度
を改良するために、化学増感される。放射線写真用フィ
ルムが増感紙と共に使用される場合には、潜像形成性ハ
ロゲン化銀粒子は、通常、増感紙の発光ピークの波長に
又は波長の近傍にピーク吸収をもってくる分光増感色素
を1種又は組合せて使用することにより更に分光増感さ
れる。
【0011】クロスオーバー低減層単位は、増感紙で露
光された画像形成層単位の鮮鋭性を改良するために機能
する。各クロスオーバー低減層単位は、増感紙に最も近
いハロゲン化銀乳剤層単位を通過する増感紙から発光す
る光を遮断することにより画像の鮮鋭性を増す。このこ
とにより、支持体の一方の面上のハロゲン化銀乳剤層単
位への、支持体の他方の面上の増感紙による露光が妨害
され又は低減される。もし増感紙を使用しなければ、す
なわち、X線放射線のみが露光に用いられるならば、ク
ロスオーバー低減層単位を省くことができ、しかもその
際画像の鮮鋭性も低下しない。もしハロゲン化銀粒子が
容積に対して高比率の表面積をもち、かつ分光増感され
るならば、乳剤層単位それ自身がクロスオーバーを十分
に低減して、特定の画像用途次第では許容できない程
の、鮮鋭性低下をもたらさずにクロスオーバー低減層単
位を省くことができる場合が多い。
【0012】各オーバーレイ層単位は単一層であっても
よいが、しかし好ましくは図示したように、オーバーコ
ート層117及び介在層115から構成される。オーバ
ーコート層117は乳剤層単位を物理的に保護する機能
を果す。オーバーコート層に静電防止剤を添加して表面
静電荷を除去することも通常よく行うことである。制御
されないまま残った静電放電は処理フィルム中に最高濃
度縞を作り出すこともあり、好ましくない。
【0013】中間層115の機能は、像様露光及び処理
後に放射線写真用フィルムにより示される表面グレア
(表面光沢として測定)を低減させることである。画像
形成層単位の各層に存在する親水性コロイドに加えて、
中間層はハロゲン化銀粒子を含有する。中間層中のハロ
ゲン化銀粒子は増感してもよいが意図的に増感する必要
はない。ハロゲン化銀乳剤層単位に添加される分光増感
色素の選択の仕方次第で、分光増感色素はある場合には
中間層中のハロゲン化銀粒子まで移行することがある。
しかしながら、中間層のハロゲン化銀粒子が偶然に化学
増感されるのは、全く起こり得ないことではないにして
も極めてめずらしいことである。何故ならハロゲン化銀
乳剤は、親水性コロイド層の被覆中に又は被覆後に遭遇
する温度を十分に超える温度で通常化学増感されるから
である。
【0014】診断用写真フィルム100は二重の被覆フ
ォーマットを有する。すなわち、別々の銀像が支持体の
反対の面上に形成され、後に単一複合画像として重層さ
れた状態で目に見えるようになる。二重の被覆フォーマ
ットは最小のX線照射で最大の画像情報を与える。
【0015】多くの診断用途にとって、二重被覆フォー
マットは必要ではない。有用な単一面フォーマット(si
ngle-sided format )を有する放射線写真フィルムは、
放射線写真フィルム100と類似するものであることも
あるが、しかしフィルム支持体の一方の面上の画像形成
単位を省くことにより異ったものにすることもできる。
この場合、残されたクロスオーバー低減層単位103は
もはやクロスオーバーを低減させるように機能しない。
何故なら1つの残留画像形成層単位に隣接して設けられ
た単一増感紙のみが露光中に存在するにすぎないからで
ある。単一の増感紙を用いても、クロスオーバー層単位
は、フィルム支持体の背面から反射され、増感スクリー
ンにより発生する光を遮断することにより依然として画
像鮮鋭性を改良する。すなわち単一フォーマット中のク
ロスオーバー低減層はハレーション防止層として機能す
る。
【0016】好ましい構造の単一フォーマット診断用写
真フィルム200を図2に開示する。フィルム支持体S
はフィルム100のものと同一であってもよい。1つの
画像形成層単位IFLU′は、フィルム100の11
3,115及び117にそれぞれ対応する、乳剤層単位
213、中間層215及びオーバーコート217からな
る。
【0017】上記のフィルム100の単一フォーマット
変形物と診断用写真フィルム200との差異は、前者が
乳剤層単位間に介在するハレーション防止機能を有する
クロスオーバー低減層単位を含有するのに対し、後者は
支持体の裏側にカール防止及びハレーション防止層単位
219を有する点である。図1の二重被覆フォーマット
は、支持体の反対面上へ親水性コロイド層から加えられ
るオフセット力があるためにカール防止特性を必要とし
ない。単一フォーマットにおいては、支持体の裏面上に
被覆した親水性層が、カールする傾向を減じるのに必要
なオフセット力を与える。乳剤層単位と写真フィルム支
持体間にではなく、むしろ支持体の裏面上にハレーショ
ン防止特性を付与することは、処理の際に近づきやす
く、従って容易に除去し又は脱色できる点で有利であ
る。
【0018】上記の診断用写真フィルム構造はすべて、
X線放射線だけによっても、又はX線放射線及び1つの
又は1対の増感紙から発する長波長放射線によっても像
様露光することができる。単一フォーマット構造を有す
る診断用写真フィルムは長波長放射線のみで像様露光す
ることができる。例えば、単一フォーマット診断用写真
要素は、近紫外から近赤外の範囲の適切な波長(例え
ば、350〜1300nm)のレーザーにより像様露光
することを意図している。このような用途では、診断用
写真フィルムは、例えば、X線放射線を患者に照射する
ことにより原画として発生した画像情報を受けることが
可能で、この画像情報を次に、原記録媒体から読み取り
次いでコンピューターメモリーに保存して、後の使用に
備えることができる。診断用写真フィルムのラスター走
査と組み合された、露光レーザーのデジタル又はアナロ
グ調整のためのコンピューター指示により原X線放射線
画像パターンが再生される。
【0019】本発明の診断用写真フィルムを放射線技師
が使用するためには、画質のみならず画像のアクセス性
が重要である。従って、本発明の診断用写真フィルムは
迅速アクセス処理、即ち90秒以内に可視銀画像を生成
できるように構成する。
【0020】商業上用いられる迅速アクセスプロセッサ
ーは、それらの特定の処理サイクル及び処理溶液の選択
次第で種々様々であるが、本発明の要件を満足する診断
用写真フィルムとしては、次の参考条件に従って90秒
以内に処理された場合に、短時間で乾燥(dry to the t
ouch)できるものとして具体的に示される:
【0021】 現像 40℃で20秒 定着 40℃で12秒 洗浄 40℃で8秒 乾燥 65℃で20秒 残りの時間は処理工程間の移動の時間に使われる。現像
工程では次の現像液を使用する:
【0022】 ハイドロキノン 30g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.5g KOH 21g NaHCO3 7.5g K2 SO3 44.2g Na2 2 5 12.6g NaBr 35g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06g グルタルアルデヒド 4.9g 水を用いて1リットルにする(pH10.0)。
【0023】定着工程では次の定着組成物を用いる: チオ硫酸アンモニウム(60%) 260.0g 重亜硫酸ナトリウム 180.0g ホウ酸 25.0g 酢酸 10.0g 硫酸アルミニウム 8.0g 水を用いて1リットルにする(pH3.9〜4.5)。
【0024】処理サイクルが60〜30秒以下の範囲の
迅速アクセスプロセスが最近開発されてきたことも、も
ちろん認識すべきである。本発明の診断用写真フィルム
の好ましい形態はこれらの促進処理サイクルにおいても
有用である。迅速アクセス処理能を備えた本発明の診断
用写真フィルムを得るためには、各画像形成層単位は、
65mg/dm2 未満の含有量で親水性コロイドを含有する
ことが必須である。親水性コロイドの嵩だか性は乳剤層
単位にとっては必要であり、画像形成単位に存在する親
水性コロイドの25%未満がオーバーレイ層単位を形成
することが必要である。画像形成層に含まれる親水性コ
ロイドの最少量は、ハロゲン化銀乳剤層単位中に存在す
るハロゲン化銀の性質及び被覆量次第で変動する。Di
ckerson等の米国特許第4,900,652号明
細書(その開示は引用することにより本明細書に包含さ
れている)は、湿潤圧力感度を回避するためには、各画
像形成単位中の最少親水性コロイド含有量は少くとも3
5mg/dm2 であることを示唆している。しかしながら、
最適に増感された平板状粒子乳剤を含有する二重被覆要
素の場合に、この値が選択される。レーザー露光源を容
易に備えることができるような、はるかに低いレベルの
感度を有する単一フォーマットの診断要素の場合は、各
画像形成層単位中の親水性コロイドのレベルをかなり低
減することができる。例えば、画像形成層単位中の親水
性コロイドとしては20mg/dm2 以下のレベルが意図さ
れる。
【0025】図1に示したタイプの好ましい対称二重被
覆フォーマットにおいては、診断用写真フィルムは2個
の画像形成単位を含有し、その各々はそのハロゲン化銀
乳剤層単位中に約18〜30mg/dm2 の、最適には21
〜27mg/dm2 の銀を含有し、ハロゲン化銀乳剤は好ま
しくは25より大きい平板度を有する平板状粒子乳剤で
ある。これらの銀被覆濃度範囲においては、重ね合わせ
て視た場合に3〜4の通常好ましい範囲の最高光学濃度
を有する銀画像が容易に得られる。銀被覆量は、より高
い最高光学濃度を必要とする用途には高く調整し、低い
最高光学濃度でよい場合は低く調整することができる。
さらに、もし中間層のハロゲン化銀の感染現像が起った
場合、ハロゲン化銀乳剤層単位の銀被覆濃度を所定範囲
より幾分低減することができ、同時に3〜4の好ましい
範囲の最高光学濃度も達成することができる。
【0026】レーザーにより露光することが意図されて
おりかつ3〜4の通常好ましい範囲の最高光学濃度を与
えることができる、単一診断用写真フィルムにおいて
は、画像形成に有効な画像形成層単位をただ一つしか有
しないことを補うために、上記の好ましい二重被覆フォ
ーマットの診断用要素の中の一方の画像形成層単位の濃
度に比べて、画像形成層単位の銀被覆濃度を二倍にする
必要はない。より微細な粒子(例えば、0.2〜0.6
μmの平均粒子直径)乳剤を用いることにより、所定の
銀被覆濃度で、銀画像被覆パワーレベルがより高レベル
の乳剤を得ることができる。本明細書に述べたタイプの
用途では、好ましい銀被覆濃度は約25〜40mg/d
m2 、最適には約30〜35mg/dm2 の範囲である。よ
り高い被覆パワーの乳剤を選択することにより、更に低
い銀被覆濃度が可能となる。主に親水性コロイドからな
る乳剤ビヒクルの、ハロゲン化銀粒子に対する重量比に
ついては、一般に2:1〜1:2が実用的範囲であり、
約1:1の重量比が代表的であると認識されている。こ
のことを考慮すると、単一フォーマット画像形成層単位
のより高い銀被覆濃度は、迅速アクセス処理を意図する
親水性コロイドの上限、65mg/dm2 を超過することな
く容易に調整できることは明らかである。
【0027】オーバーレイ層単位は各画像形成層単位中
の全親水性コロイドの25%未満、好ましくは約10〜
20%を含む。このオーバーレイ層単位が単一層からな
る場合は、オーバーコート層は、オーバーコート層、中
間層又はその両者に添加すべきものとして前記した材料
のうち任意のものを含有することができる。オーバーレ
イ層単位を中間層とオーバーコートに分離する場合に
は、中間層とオーバーコートの各々は画像形成層単位の
全親水性コロイドの少くとも5%を含有するのが好まし
い。中間層及びオーバーコート中の親水性コロイドのレ
ベルは、上記の合計範囲限度内で独立して選択すること
ができる。
【0028】各画像形成層単位内の親水性コロイドを限
定することにより、処理中に診断用写真フィルムにより
取り込まれる液体量が制限される。取り込まれる液体が
制限されることは重要なことである。何故ならこの液体
は乾燥によりフィルムから除去しなければならないから
である。過剰の液体が取り込まれると、乾燥を余分にし
なければならず、市販の処理装置で90秒以内での処理
に合致しなくなる。
【0029】液体の取り込み量を左右するのは各画像形
成層単位内の親水性コロイドの全被覆濃度だけではな
く、親水性コロイドの性質によっても左右されることが
当然のことながら認識される。親水性コロイドが画像形
成層単位構造用に選ばれる理由はそれらが処理液浸透性
であることだけではなくて、それらが過剰の液体を取り
込みやすくないことも重要なことである。処理溶液浸透
性親水性コロイド層についての最高可能液体取り込み量
を調べるために、当該技術分野において用いられてきた
1つの方法は膨潤試験である。ゼラチン及びゼラチン誘
導体をはじめとする、さらに普通に用いられる写真用ビ
ヒクルの液体取り込み能を調整するのに硬化剤が用いら
れているので、膨潤試験は前硬化(処理前の硬化)の目
安として用いられてきた。本発明の診断用写真要素の好
ましい画像形成層単位は、Dickerson等の米国
特許第4,900,652号明細書に述べられている前
硬化膨潤試験を満足するものである。換言すれば、本発
明の診断用写真要素における好ましい親水性コロイドは
前硬化(処理液硬化)を全く必要としないものである。
このようなものとしては、慣用のカラー写真要素、慣用
の黒白写真要素及び高平板度乳剤放射線写真要素(これ
らのいずれのものも処理中に更に硬化する必要がない)
に従来用いられてきた極めて広範囲の親水性コロイドが
挙げられる。
【0030】本発明の診断用写真フィルムの画像形成層
単位のオーバーレイ層単位中に添加される乳剤は平板状
粒子乳剤である。本明細書において用いられているよう
に、用語“平板状粒子乳剤”とは全粒子投影面積の少な
くとも50%が平板状粒子により占められている乳剤を
称する。平板状粒子乳剤は(1)平板度及び(2)平均
平板状粒子直径を基準として選ばれる。
【0031】オーバーレイ層単位中の平板状粒子乳剤は
25より大きい平板度を有する。単一平板状粒子の平板
度はDをt2 で割ったものである(ここでDはマイクロ
メートルで表わした粒子の等価円直径であり、tはマイ
クロメートルで表わした平板状粒子の厚さである)。平
板度は平板状粒子の厚さ(t)に対するアスペクト比
(D/t)の比として見ることができる。統計的に有意
の粒子サンプル中、平均平板度が25より大きい平板状
粒子の任意の組み合せが、サンプル中の粒子の粒子投影
面積の少なくとも50%を占める場合には、その乳剤は
本発明の平板状粒子の要件を満足する。40より大きい
平均平板度が好ましく、最適には、平均平板度は60よ
り大きい。平板度は、1000以上の範囲であることが
できるが、より冷色調の画像へシフトできる特性がない
場合には約500未満として選択するのが好ましい。
【0032】平均平板度が25より大きい平板状粒子乳
剤はすべてオーバーレイ層単位に添加されると表面グレ
ア(測定光沢)を低減させることができるが、平板状粒
子が1.5μmより大きい平均直径を有する場合に極め
て顕著な光沢低減が認められるとの知見が得られ、この
ことは全く予期しないことであった。当該技術分野で通
例のことであるように、粒子直径は、粒子の有効円の直
径、すなわち、粒子の投影面積に等しい面積を有する円
の直径である。オーバーレイ層単位乳剤中の平板状粒子
の平均直径は、写真画像形成に普通用いられる最高直
径、約10μmまでの範囲で変動することができる。平
均平板状粒子直径の好ましい範囲は約1.7〜7μmで
ある。上記のように平均平板状粒子直径は平板度の要件
を満すように選ばれた平板状粒子集団の平均である。
【0033】すべての場合、オーバーレイ層単位乳剤の
平板状粒子は全粒子投影面積の少くとも50%を占め
る。平板度の要件を満たす平板状粒子が、各オーバーレ
イ層単位の全粒子投影面積の少くとも70%、最適には
少くとも90%を構成するのが好ましい。
【0034】オーバーレイ層単位のハロゲン化銀乳剤
が、上記の現在出まわっているKodakEktascan HN Film
(登録商標)製品におけると同じ比率(画像形成層単位
中の全銀量に基づいて)、すなわち全銀量の25%の比
率を占める場合に極めて低レベルの表面グレアが観察さ
れる。オーバーレイ層単位のハロゲン化銀乳剤は、画像
形成層単位(この中にオーバーレイ層単位が配置されて
いる)の全銀量の20%未満を含有することが好まし
い。オーバーレイ層単位の銀レベルが現在使用中止とな
っている製品の約半分の場合は、その表面グレアはなお
同程度である。有意の光沢低減は、画像形成層単位に存
在する全銀量の約5%まで、オーバーレイ層単位の銀レ
ベルが低くなったところでも可能である。光沢が減じる
と強調できる程度の好ましい範囲のオーバーレイ層単位
の銀レベルは、画像形成層単位の全銀量に基づいて約1
5〜25%の範囲である。銀の浪費をなくししかも有意
に光沢を低減させるためのオーバーレイ層単位の銀レベ
ルの好ましい範囲は、画像形成層単位の全銀量に基づい
て約10〜20%である。
【0035】上記の基準に従って、当業者に周知の個々
の成分材料を種々選択することにより、本発明要件を満
す診断用写真要素を構成することができる。図1と関連
づけて述べた診断用写真フィルム100の構造のよう
な、慣用の放射線写真フィルム構造については、その好
ましい材料の選択についての一般的検討はResearch Dis
closure 、184 巻、1979年8月、Item 18431に記載され
ている。Research Disclosure はKenneth Mason Public
ations, Ltd., Dudley Annex, 21a Noth Street,Emswor
th Hampshire PO10 7DQ, England により刊行されてい
る。Research Disclosure Item 18431に開示されたハロ
ゲン化銀乳剤は有用であるが、好ましい乳剤は、後に発
明された高アスペクト比平板状粒子乳剤でResearch Dis
closure 225 巻、1983年1月、Item 22534に開示されて
いるもの、及び薄い中位アスペクト比平板状粒子乳剤で
Abbottらの米国特許第4,425,426号によ
り開示されているものである。これらの乳剤は25より
大きい平板度を有する。それ自身はX線放射線に露光す
ることを意図していないフィルム200のような診断用
フィルムについては、Research Disclosure 、308 巻、
1989年12月、Item 308119 に要約されているもののよう
な慣用の写真フィルム特性からなお一層一般的な選択を
することもできるが、しかし上記したような慣用の放射
線写真フィルム構造を選ぶこともまた可能である。
【0036】乳剤層単位中及びオーバーレイ層単位中の
両者の、ハロゲン化銀乳剤のハロゲン化物含有量は広範
囲に変りうる。迅速アクセス処理を容易にするために
は、ハロゲン化銀乳剤層単位のヨウ化物含量を、全銀量
に基づいて10モル%未満に保つことが一般的に好まし
い。診断用フィルムがX線放射線に露光されることを意
図する場合には乳剤層単位中の残りのハロゲン化物は、
画像形成感度を確実に最高にするためには臭化物である
ことが好ましい。臭化銀及び約0.5〜5モル%の沃化
物を含有する臭沃化銀乳剤が、X線放射線に露光される
フィルムの乳剤層単位中においては好ましい。何故なら
これらのフィルムではX線放射線の患者への照射を減じ
るために最高感度が求められているからである。もちろ
ん、同一の乳剤は、X線放射線を照射する診断用写真フ
ィルムではない場合、例えばレーザー露光フィルムの場
合でも十分に作動する。しかし後者の場合はフィルム感
度は、患者へのX線放射線の照射とは独立したものであ
り、迅速アクセス処理を容易にするために、ハロゲン化
銀粒子中の臭化物の全部又は一部を塩化物で置き換える
ことが特に意図される。オーバーレイ層単位中のハロゲ
ン化銀乳剤は画像形成にとって必要とされるものではな
いので、塩化銀、臭化銀、臭沃化銀、塩臭化銀、塩沃化
銀及び塩臭沃化銀組成物のすべてが使用可能である。
【0037】画像形成層単位の層を形成する親水性コロ
イドは、先に引用したResearch Disclosure 、Item 308
119 の第IX節及び第X節に述べられているような、硬化
物との組合せで用いられるビヒクル及びビヒクル展開剤
から選択することができる。ゼラチン及びゼラチン誘導
体、特にMaskaskyの米国特許第4,713,3
20号及び第4,713,323号に開示されているよ
うな、低レベルのメチオニンを含有するものが特に意図
されている。
【0038】(a)ゼラチン又はゼラチン誘導体(例え
ば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等)を、
(b)カルボキシメチル化プロテイン(例えば、カルボ
キシメチル化カゼイン)並びに(c)ポリアクリルアミ
ド、ポリサッカライド及びポリ−N−ビニルピロリドン
からなる群から選ばれる少くとも一種の他の親水性コロ
イドと組合わせたものからなるバインダーを画像形成層
単位に用いることにより、表面グレア(測定光沢)を更
に低減できることが、全く予期しないことであったが発
見された。バインダーの成分(a)は、乳剤調製の際ハ
ロゲン化銀粒子を解膠するのに必要な最少レベルまで、
典型的には全バインダーの約5重量%まで低くすること
ができ、成分(b)及び(c)がバインダーの残りを占
める。成分(b)及び(c)は一緒になって全バインダ
ー重量に基づいてバインダーの約40〜95重量%を占
める。成分(b)は全バインダー重量に基づいてバイン
ダーの約2.5〜50重量%を占める。Plakono
vの米国特許第3,589,908号明細書はこれらの
好ましいバインダー組成物について説明している。成分
(a),(b)及び(c)を有するバインダーは画像形
成層単位のいずれの層又はすべての各種層に存在しても
よい。ハロゲン化銀粒子含有層の、例えば、中間層及び
/又は乳剤層単位の1層又はそれ以上の層にこれらのバ
インダーを添加するのが一般に好ましい。このバインダ
ー配合物は光沢の低減にも貢献するが、もや(hag
e)もまた増加させるが、大部分の用途では使用不可能
な程のレベルではない。しかしながら最高レベルの画像
鮮鋭性を必要とする用途の場合はゼラチン又はゼラチン
誘導体のみをバインダーとして用いるのが好ましい。
【0039】上記の本発明の要件のうち、画像形成層単
位のオーバーコートは当業者に周知のものから選択する
ことができる。有用なオーバーコート層は、先に引用し
Research Disclosure 、Item 18431、第IV節に記載さ
れている。オーバーコートは、密着して積み重ねられた
診断用写真要素の接着を防止するために1種又はそれ以
上のマット剤を含むことができる。マット剤は表面グレ
アを低減させるのに役立つことがあるが、しかしこれの
みによって表面グレアを低減させる場合には、表面グレ
アを僅かに低減させる以上のものを得るような濃度で
は”もや”(画像鮮鋭性)を増加させるので好ましくな
い。
【0040】オーバーコートは静電防止剤を含有するこ
とができる。更に又はその代りとして、1種又はそれ以
上の静電防止剤を支持体及び画像形成層の間又は支持体
の裏面上の別の層に添加することができる。慣用の静電
防止剤は、先に引用したResearch Disclosure 、Item 1
8431、第III 節、先に引用したResearch Disclosure、I
tem 308119 、第XIII 節に開示されている。透明導電
性金属酸化物、例えば、インジウムスズ酸化物は好まし
いクラスの静電防止剤を構成し、好ましくは支持体に隣
接して被覆される。
【0041】先に引用した、Research Disclosure 、It
em 18431、第V節により示されるように、クロスオーバ
ーを低減させるための種々の構造が当該技術分野におい
て知られている。好ましいクロスオーバー低減層単位
は、親水性コロイド被覆ビヒクル(例えば、ゼラチン又
はゼラチン誘導体)中に分散した処理溶液漂白性微結晶
色素を含有するものである。このタイプの好ましいクロ
スオーバー低減層単位はDickerson等の米国特
許第4,900,652号明細書に開示されている。
【0042】図1の二重被覆診断用写真要素は対称的に
被覆された状態で示してあるが、感光特性上の対称性も
物理的な対称性も要求されないことが理解される。フィ
ルムの一面だけが看者に面しているので、2つの画像形
成層単位のうちの1つだけがオーバーレイ層単位の光沢
低減特性を含む必要がある。例えば、オーバーレイ単位
の1つは中間層115を省いて構成してもよい。単一ク
ロスオーバー低減層単位をクロスオーバー低減のために
包含させることができることも分かる。
【0043】
【実施例】本発明は、好ましい実施態様についての次の
具体例を参照することにより、より良く理解することが
できる。本発明を示す例は添字Eにより示し、一方、比
較の目的のための例は添字Cにより示す。すべてのゼラ
チン含有層は、ゼラチン量に基づいて2.5重量%のビ
ス(ビニルスルホニルメチル)エーテルを用いて硬化し
た。すべての平板状粒子乳剤(以下T乳剤とも称する)
は、主に平板状粒子からなり、すべての場合に、全粒子
投影面積に基づいて90%より多い平板状粒子からなっ
た。すべての非平板状粒子乳剤は以下3D乳剤とも称す
る。特に断らない限り、すべての乳剤は臭化銀乳剤であ
った。
【0044】例1E(フィルム1E) レーザー画像を記録するのに適した診断用写真フィル
ム、フィルム1Eを、透明写真フィルム支持体の一方の
面上に画像形成層を、そしてフィルム支持体の反対の面
上にハレーション防止ペロイド(pelloid)層を
被覆することにより製造した。
【0045】フィルム1Eは青味がかったポリ(エチレ
ンテレフタレート)フィルム支持体を用いて構成した。
ハレーション防止ペロイド層は1.3mg/dm2 のビス
〔3−メチル−1−(p−スルホフェニル)−2−ピラ
ゾロ−5−オン−(4)〕ペンタメチンオキサノール、
ピリジン塩を含有する34.4mg/dm2 のゼラチンから
なった。8.8mg/dm2 のゼラチンからなる保護層をハ
レーション防止ペロイド層上に被覆した。
【0046】感光性乳剤層単位(以下ELUと称する)
をフィルム支持体の反対面上に被覆した。乳剤層単位は
平板状粒子乳剤及び立方粒子乳剤のブレンドからなっ
た。平板状粒子は0.8μmの平均平板状粒子直径及び
0.13μmの平均平板状粒子厚さを示し、平板度(t
abularity)は約50であった。立方粒子乳剤
は0.28μmの平均粒子縁端長を示した。これらの2
種類の乳剤を1:1の銀比でブレンドして、被覆した
際、全銀被覆量が25.8mg/dm2 になるようにした。
各乳剤を、銀1モル当り235mgの無水−9−エチル−
3.3′−ジ(3−スルホプロピル)−4,5,4′,
5′−ジベンゾチアカルボシアニン水酸化物、トリエチ
ルアンモニウム塩を用いて分光増感した。ブレンドした
乳剤ビヒクルは17.5mg/dm2 のゼラチン、2.7mg
/dm2 のポリアクリルアミド、5.4mg/dm2 のデキス
トラン、及び1.6mg/dm2 のカルボキシメチルカゼイ
ン(以下、PDCと称する)を含有した。
【0047】オーバーレイ層単位(以下、OLLUとも
称する)をブレンド乳剤層上に被覆した。このオーバー
レイ層単位は、ブレンド乳剤層上に被覆した中間層及び
保護オーバーコートからなった。この中間層は4.5mg
/dm2 のゼラチンからなり、そして平板状粒子乳剤(こ
れらの平板状粒子は約200の平板度に対して3.4μ
mの平均直径及び0.13μmの平均厚さを示す)状の
銀を1.1mg/dm2 (ELU及びOLLU中の銀の全量
の4重量%、以下%Agと称す)で含有した。保護オーバ
ーコートは4.5mg/dm2 のゼラチンからなった。
【0048】フィルム1Eを、ヘリウム−ネオンレーザ
ー(625nm)を用いて像様露光し、次に、90秒以内
にRP X−Omat(登録商標)迅速プロセッサーで
次のように処理した: 現像 40℃で20秒 定着 40℃で12秒 洗浄 40℃で8秒、そして 乾燥 65℃で20秒
【0049】そして残りの時間は処理工程間の移動に用
いた。現像工程は次の現像液を用いる: ハイドロキノン 30g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.5g KOH 21g NaHCO3 7.5g K2 SO3 44.2g Na2 2 5 12.6g NaBr 35g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06g グルタルアルデヒド 4.9g pH10.0で水を用いて1リットルにする。
【0050】定着工程は次の定着組成物を用いた。 チオ硫酸アンモニウム(60%) 260.0g 重亜硫酸ナトリウム 180.0g ホウ酸 25.0g 酢酸 10.0g 硫酸アルミニウム 8.0g pH3.9〜4.5で水を用いて1リットルにする。
【0051】フィルム1Eの試料を処理前に反射光沢に
ついて測定した(以後、原光沢と称する)。原光沢は使
用者にとって重要ではない。何故ならフィルムは処理前
には見えないからである。しかし、フィルムの初期表面
平滑性を他のフィルムのものと比較するための基準を提
供するために原光沢もここに含める。
【0052】看者にとって重要なフィルムの光沢性は、
処理後の最高濃度域からの反射光沢(以後、処理光沢と
称す)である。以下に報告する最高濃度はまた以後Dm
axとも称する。光沢性は、Hunter光沢計を用い
てフィルム表面から20°の反射角で測定した。原光沢
及び処理光沢の両者の測定は、J.S.Lavelle, "Gloss: T
heory and Its Application to Printed Ink Films", N
ational Printing Ink Research Institute, Lehigh Un
iversity, Bethlehem, Pennsylvania, 1982が概略を示
している一般的光沢測定方法に従って行った。
【0053】例2E(フィルム2E) 例1Eを繰り返したが、OLLU中のAg%を2倍にして
8%とした。例3E (フィルム3E) 例2Eを繰り返したが、OLLU中のAg%を2倍して1
6%とした。
【0054】例4E(フィルム4E) 例3Eを繰り返した。しかし乳剤層単位は28.5mg/
dm2 のゼラチンを含有し、ポリアクリルアミド、デキス
トラン又はカルボキシメチルカゼイン(PDC)を含有
しなかった。例5E (フィルム5E) 例4Eを繰り返した。しかしOLLUの中間層は平均平
板状粒子直径1.7μmの平板状粒子乳剤を含有した。
平板状粒子の厚さは変えないまま、中間層乳剤平板状粒
子集団の平板度を半分まで減じて約100とした。
【0055】例6C(フィルム6C) 例4Eを繰り返した。しかしOLLUの中間層は平均平
板状粒子直径1.0μmの平板状粒子乳剤を含有した。
平板状粒子の厚さは変えないまま、中間層乳剤平板状粒
子集団の平板度を69まで減じた。例7C(フィルム7
C、最新のKodak Ektascan HNTM フィルム) 例4Eを繰り返した。しかしELU中に含まれる乳剤
は、同一の銀被覆量を有するが、全部が球状粒子乳剤か
らなり、OLLU中に含まれる乳剤は、平均直径1.0
μmの非平板状(3D)粒子を含有し、OLLU中のAg
%は32%であった。
【0056】例8C(フィルム8C、第1番目のKodak
Ektascan HNTM フィルム) 例7Cを繰り返したが、OLLU中のAg%は16%まで
減じた。例9C (フィルム9C) 例8Cを繰り返したが、OLLUから銀を除去した。例10C (フィルム10C) 例9Cを繰り返したが、PDCをELUのビヒクル中に
添加した。
【0057】結果の要約と検討 フィルム構造、原光沢、処理光沢及び最高濃度レベルの
変動を以下の第I表に示す。
【0058】
【表1】
【0059】*PDC OLLU=オーバーレイ層単位 T =平板状粒子乳剤 3D =非平板状粒子の乳剤 %Ag =フィルム中の全銀量のパーセントとしてのO
LLU中の銀 光沢 原光沢 =処理前の光沢 処理光沢=処理後の光沢 Dmax=処理フィルムの最高濃度 PDC =乳剤層単位ビヒクルはゼラチンに加えて、ポ
リアクリルアミド、デキストラン及びカルボキシメチル
カゼインを含有した。
【0060】第I表から、最高レベルの光沢性はフィル
ム9Cにおいて得られたことが明らかである。このフィ
ルムはオーバーレイ層単位に銀を全く含まないものであ
る。光沢性は処理の前後で等しい。
【0061】フィルム10Cと9Cを比較すると、乳剤
層単位のビヒクルにポリアクリルアミド、デキストラン
及びカルボキシメチルカゼインの混合物を添加するのは
光沢性を適度に低減するのに有効であることが明らかで
ある。しかしながら、低減度は,フィルムの最高濃度域
からの表面グレアを僅かに低下させる程度以上の低減を
得るには不十分であった。
【0062】フィルム7C、すなわち現在のKodak Ekta
scan HNTM フィルムを参照すると、非平板状ハロゲン化
銀粒子をオーバーレイ層単位へ添加すると、最高濃度域
からの低レベル鏡面反射のみを視る場合と同程度の低レ
ベルまで光沢を低減させた。しかしながら、使用した銀
量はフィルム中に存在する全銀量の32%を占めた。換
言すれば、フィルム中の銀の略3分の1近くが乳剤層単
位中にとり込まれなかった。従って、このフィルムは高
い銀被覆量を要する場合には不都合であった。
【0063】フィルム4Eと7Cを比較すると、フィル
ム7Cのオーバーレイ単位中の非平板状乳剤を平板状粒
子乳剤と取り代えることにより、オーバーレイ層単位中
の銀量を半分に減じながら、最高濃度域での処理フィル
ムでは同等レベルの光沢が得られることがわかる。従っ
て、銀被覆量について予想外の利点が実現した。フィル
ム4Eの原光沢がフィルム7Cのものよりはるかに高い
という事実は処理フィルム4Eでの低光沢性を更に驚く
べきものとした。
【0064】フィルム4E,5E及び6Cを比較する
と、オーバーレイ層単位中の平板状粒子の平均直径を適
切に選択することの重要さが明らかになる。驚くべきこ
とに、平均粒子直径を3.4μm(フィルム4E)から
1.7μm(フィルム5E)まで半分に減じると、処理
フィルムの光沢性が僅かだけ増加するのが観察される。
しかしながら、オーバーレイ層単位中の平板状粒子の平
均直径を1μmまで減じると、不都合な程に高レベルの
光沢が処理フィルム中に見られた。このことにより、オ
ーバーレイ層単位中に平板状粒子乳剤を入れることによ
り光沢の低減を効果的に行おうとするためには、平板状
粒子の平均直径は約1.5μmより大きくなければなら
ないという予期しない知見が得られた。
【0065】フィルム4E及び3Eを比較すると、乳剤
層のゼラチンビヒクルにポリアクリルアミド、デキスト
ラン及びカルボキシメチルカゼインを添加することは、
処理フィルムの光沢を最低レベルにするのに効果的であ
ることが明らかである。
【0066】フィルム1E及び2EをフィルムC7と比
較すると、フィルムC7で得られたものと比べて、処理
光沢を更に低減させながら、オーバーレイ層単位中の銀
を4分の1のレベルまでにすることができることが明ら
かである。
【0067】わずかに高いレベルの光沢を受け入れるな
らば、オーバーレイ層単位中の非平板状粒子乳剤を平板
状粒子乳剤と取り代えることにより、オーバーレイ層単
位の銀被覆量をフィルムC7の8分の1まで減じること
ができる。
【0068】例11〜14 マット剤は、写真フィルムの表面を粗くすることにより
光沢性を減ずることができることは当然のことながら当
該技術分野では認められている。不都合なことに、フィ
ルムは露光の前後の両時点で粗い表面を有する。これは
画像鮮鋭性を減じる。
【0069】例11C(フィルム11C) 例9Cを繰り返したが、10Cの中間層及びオーバーコ
ートを、31.2mg/dm2 のゼラチン及び1.5〜2μ
mの範囲の平均直径を有するポリ(メチルメタクリレー
ト)マット剤ビーズを含むオーバーコートと取り代え
た。ビーズの被覆濃度は0.2mg/dm2 であった。処理
光沢は33であった。
【0070】例12C(フィルム12C) 例11Cを繰り返したが、ビーズの被覆濃度は0.4mg
/dm2 であった。処理光沢は25であった。
【0071】例13C(フィルム13C) 例12Cを繰り返したが、ビーズの被覆濃度は0.6mg
/dm2 であった。処理光沢は16であった。
【0072】結果の検討 フィルム11C,12C及び13Cをフィルム9Cと比
較すると、マット剤ビーズを用いて表面光沢の低減を達
成できることが明らかである。フィルム11C,12C
及び13Cをフィルム1E,2E,3E,4E及び5E
と比較すると、本発明特性が存在する場合にはいずれの
場合も処理表面光沢が低いことがわかる。さらに高濃度
のマット剤ビーズを用いることにより、さらに処理表面
光沢を低減させることは可能であろうが、マット剤ビー
ズの被覆量を増加させるにつれてもや(画像の不鮮明
性)もまた発生するのでさらに高濃度のマット剤ビーズ
は添加しなかった。最高レベルのマット剤ビーズの被覆
量のフィルム13Cでは、フィルム1E,2E,3E,
4E及び5Eのいずれのものより高レベルのもやを示し
た。フィルム4E及び13Cを比較すると、もやはフィ
ルム13Cでは約4倍高かった。フィルム5E及び13
Cを比較すると、フィルム13Cでは約3.5倍高かっ
た。フィルム1E,2E及び3Eは、もやについては大
きな利点は得られなかった。何故なら乳剤層中のポリア
クリルアミド、デキストラン及びカルボキシメチルカゼ
インはもやを有意に増加させるからである。しかし許容
レベルを超えるものではない。
【0073】
【発明の効果】本発明は、先行技術と比べ多くの利点を
もたらす。第一に、最高濃度領域における本発明の処理
済診断用写真フィルムの表面上には通常の室内螢光燈の
反射画像はなく、むしろこれらの領域は光反射を僅かに
示唆するだけのぼんやりした黒色影を有するまでに表面
グレアを低減できる。このことは、本発明において要求
されるオーバーレイ層単位を欠く比較の診断用写真フィ
ルムによって与えられるぎらぎらした反射面とは対照的
である。さらに、このことは上記の現在使用が停止され
ている診断用写真フィルムと比較して目ざましい改良で
ある。
【0074】処理フィルムの表面グレアを正常レベルま
で低減して画像読取りの限界を取り除いたばかりでな
く、特定レベルの表面光沢を達成するために、オーバー
レイ層単位中に必要とされる銀量をも有意に減じた。上
記の現在使用が停止されている診断用写真フィルムと比
較すると、光沢をより低減するか、又は同等レベルの光
沢を得るのにオーバーレイ層単位の銀レベルをより低く
することができる。換言すれば、本発明の診断用写真フ
ィルムはオーバーレイ層単位の銀をさらに有効に使用す
ることになる。
【0075】オーバーレイ層単位中の平板状ハロゲン化
銀が本質的にグレアを除去することは、本発明の極めて
驚くべき特徴である。実際の比較例なしにして予想する
ように尋ねてみれば、当業者は、例え有意の差異をもた
らすことができるとしても、診断用写真フィルムのオー
バーレイ層単位中の非平板状粒子を平板状粒子と取り代
えれば表面グレアは増すであろうと予測したであろう。
この理由は、写真要素中の平板状粒子はその性質上フィ
ルム支持体と平行に配向し、それにより非平板状粒子よ
りさらに滑らかにさらに配向された表面になるからであ
る。
【0076】表面グレアの低減(光沢を測定して)は、
オーバーレイ層単位中の平板状粒子が約1.5μmより
大きい平均直径を有する場合に最もはっきり現われるこ
とはさらに驚くべきことである。平板状粒子の平均直径
が増すにつれ表面グレアの低減度も増加する傾向にある
という事実は、また上記の実験的観察なしに直観的に予
想できることと正反対のことである。
【0077】本発明のさらに驚くべき特徴は、診断用写
真フィルムの表面グレアが低減されても、最少濃度領域
での不透明度(もやとして測定)は不都合な程の増加を
伴わないことである。換言すれば、ある診断に応用する
際には(例えば、乳房レントゲン造影法)極めて重要な
画像の詳細部の鮮鋭性が不都合な程には失われないこと
である。例えば、ラテックスビーズに比較して、オーバ
ーレイ層単位の平板状粒子は表面グレアの大幅な低減及
びより鮮鋭な画像(もやが減少)をもたらす。
【0078】表面グレアは表面の現象であるので、本発
明の低減表面グレア診断用写真フィルムが慣用の迅速ア
クセス処理装置と共に用いることが可能な性質を有する
かどうかは直ちに明らかでもなく予測もできなかった。
例えば、これらの要素が慣用の自動装填処理装置で一度
に1シートとして供給できるかどうかは明らかでもなく
予測もできなかった。研究の結果、本発明の低減表面グ
レア診断用写真フィルムは、自動シート供給処理特性を
有するものを含めて、現存する迅速アクセス処理装置に
適合することが分かった。
【0079】オーバーレイ層単位中の非平板状粒子を平
板状粒子に取り代えると、平板状粒子についての既知の
特性に基づいて直観的に予測できることとは反対の利点
が得られるので、観察される利点が得られる原因は平板
状粒子でもそれらの置き代えだけでもないとの結論が得
られる。むしろ、本発明の診断用写真フィルムの利点の
原因は、平板状粒子、それらの位置及び迅速アクセス処
理を容易にするのに必要な親水性コロイド被覆量が組み
合さったものと信じられる。本発明の具体的な好ましい
態様においては、最低の測定レベルの表面光沢は迅速ア
クセス処理に有用であることが知られている親水性コロ
イド配合物を用いることにより達成されたが、このこと
が表面光沢の低減に有用であることは以前には知られて
いなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二重被覆フォーマット診断用写真
フィルムの略図である。
【図2】本発明による単一フォーマット診断用写真フィ
ルムの略図である。
【符号の説明】
100…診断用写真フィルム 101…透明フィルム 103…層単位 111…クロスオーバー低減層単位 113…乳剤層単位 115…中間層 117…オーバーコート層 200…診断用写真フィルム 213…乳剤層単位 215…中間層 217…オーバーコート 219…ハレーション防止層単位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−162245(JP,A) 特開 昭58−127921(JP,A) 特開 昭64−77046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/76 501

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)フィルム支持体;並びに (2)65mg/dm2 未満の親水性コロイドを含有し、前
    記支持体上に被覆された少なくとも1つの画像形成層単
    位であって、 (イ) 感放射線ハロゲン化銀粒子及び少なくとも1種の
    親水性コロイドを含有するハロゲン化銀乳剤層単位、並
    びに (ロ)ハロゲン化銀乳剤及び前記画像形成層単位中に存
    在する全親水性コロイドの25%未満を含有する表面
    単位からなるものである画像形成層単位; からなり、90秒以内で処理する際に、可視銀画像を形
    成しかつ表面グレアを低減することができる診断用写真
    フィルムであって、 前記表面層単位が、平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含有
    し、それらの平板状粒子が1.5μmより大きい平均直
    径及び25より大きい平均平板度(ここで各平板状粒子
    の平板度は、マイクロメートルで表わしたその有効円直
    径をマイクロメートルで測定したその厚さの平方で割っ
    た比である)を有するものである診断用写真フィルム。
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