JP3055527B2 - マイクロアクチュエータとその製造方法 - Google Patents

マイクロアクチュエータとその製造方法

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JP3055527B2
JP3055527B2 JP10142458A JP14245898A JP3055527B2 JP 3055527 B2 JP3055527 B2 JP 3055527B2 JP 10142458 A JP10142458 A JP 10142458A JP 14245898 A JP14245898 A JP 14245898A JP 3055527 B2 JP3055527 B2 JP 3055527B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N1/00Electrostatic generators or motors using a solid moving electrostatic charge carrier
    • H02N1/002Electrostatic motors
    • H02N1/006Electrostatic motors of the gap-closing type
    • H02N1/008Laterally driven motors, e.g. of the comb-drive type

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロアクチュ
エータとその製造方法に係わり、特に、光学部品、光磁
気・磁気ディスク等の小型部品を駆動するのに適したア
クチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型アクチュエータを磁気ヘッドのサス
ペンション先端に搭載してスライダーを駆動するアクチ
ュエータが、エル.エス.ファン(L.S.Fan)等
によって提案されている[「Magnetic Rec
ording Head Positioning a
t Very High Track Densiti
es Using a Microactuator−
Based,Two−Stage Servo Sys
tem」(IEEE Transactionson
Industrial Electronics,Vo
l.42,NO.3,pp.222−233,June
1995)]。以下、このアクチュエータを図5〜図
7の図面を用いて説明する。図5は、マイクロアクチュ
エータの平面図、図6は図5のA部の拡大平面図、図7
は図6のA−A’線断面図である。これらの図におい
て、マイクロアクチュエータはシリコン基板100上に
対向して設けられた左右の固定子83,84とこれらの
固定子間に設けられた可動子82を備えている。可動子
82は、ばね81によってシリコン基板100上の所望
の位置に浮いた状態で支持されている。ばね81は、シ
リコン基板100に固定されたバネ固定台80に設けら
れることにより、シリコン基板100から分離してい
る。
【0003】前記固定子83,84は、同一ピッチで櫛
歯状に一体に形成されることにより多数の櫛歯部91を
備え、また各櫛歯部91の一方の側面には同じく所定の
ピッチで櫛歯状に形成された多数の固定子電極93を備
えている。また、可動子82も前記固定子83,84の
櫛歯部91と同一ピッチで櫛歯状に形成されることによ
り多数の櫛歯部92を有し、また各櫛歯部92の一方の
面には前記固定子電極93の間に差し込まれる可動子電
極94を備えている。固定子83,84の櫛歯部91
は、可動子82の櫛歯部92よりも大きな幅を有してい
る。また、固定子電極93の幅も可動子電極94の幅よ
りも大きく設定されることが多い。前記固定子電極93
は櫛歯部91と共に固定子固定台101を介してシリコ
ン基板100に接着されているのに対して、可動子電極
94は櫛歯部92とともにシリコン基板100から分離
している。このため、可動子電極94と二つの固定子8
3,84の固定子電極93との間に電圧を加えると、可
動子82を図5において右側あるいは左側に駆動させる
ことができる。この場合、図において左側の固定子84
に電圧を印加すると左側に、右側の固定子83に電圧を
印加すると右側に移動させることができる。
【0004】このマイクロアクチュエータは、シリコン
基板100の上で後に可動子82を作製する領域に2μ
m厚のPSG(燐シリガラス)をパターニングし、この
上にフォトリソグラフィーを利用して作製したレジスト
パターニングの間に銅メッキを行う方法を用いて作製さ
れた。最後に、フッ酸を用いてPSGを除去することに
よって可動子82および可動子電極94をシリコン基板
100から分離した。このようにして、ファン等は20
μm厚の銅を材料とするマイクロアクチュエータの試作
を行った。
【0005】一方、シリコンICプロセスを利用するマ
イクロアクチュエータでは従来からポリシリコン薄膜を
利用した構造が良く知られている。ポリシリコンを構造
体とするアクチュエータは、電気メッキアクチュエータ
と比較して、シリコンICプロセスとの整合性が良く、
また優れた機械特性を示すという長所がある。しかし、
磁気・光磁気ヘッド等への応用においてはヘッドが所望
の方向以外の方向へ動くことを低く抑えることが必要で
ある。図5に示したマイクロアクチュエータでは、可動
子82が図において左右方向に動くことが要求されてい
るが、一方紙面に対して垂直方向に動くことは極力小さ
く抑えなければならない。この要求から、ばね81の厚
さを厚くすることが必要とされる。また、大きな静電気
力を利用するためにも可動子電極94と固定子電極93
の厚さを厚くすることが重要である。
【0006】以上の要求から、20μm以上の厚さをも
つアクチュエータを作製することが実用上重要とされる
ようになった。ポリシリコン薄膜は実用上4μm程度の
厚さをもたせることが限界であることから、上で述べた
メッキ技術や以下に述べるシリコン単結晶のエッチング
加工技術を利用したマイクロアクチュエータが開発され
るようになった。
【0007】シリコン単結晶からなるアクチュエータを
作製するには、例えばエイ.ベニチェツ(A.Beni
tez)等による「Bulk Silicon Mic
roelectromechanical Devic
es Fabricatedfrom Commerc
ial Bonded and Etched−Bac
k Silicon−on−Insulator Su
bstrates」(Sensors and Act
uators,A50,pp.99−103,199
5)に記載されたSOI(Silicon On In
sulator)基板を利用する方法がある。この方法
を用いると、図7の可動子電極94および固定子電極9
3を厚さ20μmのシリコン単結晶から作製することが
可能となる。また、固定子固定台101は、この場合に
はシリコン酸化膜である。可動子電極94の下に位置す
るシリコン酸化膜101をフッ酸によって除去すること
によって可動子電極94をシリコン基板100から分離
することができる。この場合には、可動子電極94およ
び櫛歯部92の幅が固定子電極93および櫛歯部91の
幅よりも狭く設計されているために、フッ酸のエッチン
グを行った後にも、固定子電極93および櫛歯部91の
下にはまだシリコン酸化膜101が残されている。この
ようにして例えば20μmの厚さをもつシリコン単結晶
からなる可動子電極94および固定子電極93をシリコ
ン基板100の上に作製することが可能である。
【0008】以上、厚いアクチュエータを作製する方法
の概略を述べたが、このアクチュエータを駆動している
時になんらかの原因によって可動子電極94がシリコン
基板100に衝突してシリコン基板100に付着する
と、可動子82が動作しなくなるという問題が生じるこ
とがわかった。また、可動子電極94をシリコン基板1
00から分離するプロセス中においても、例えば洗浄の
ために用いた水を乾燥させる過程で水の表面張力によっ
て可動子電極94がシリコン基板100に付着するとい
う問題もたびたび生じた。これら付着の問題は、シリコ
ン単結晶を用いたときには可動子電極94とシリコン基
板100の表面が鏡面であるために特に顕著に生じた
が、銅メッキを用いて作製した場合においてもしばしば
生じるものであった。
【0009】最近、この付着を解決するために役立つと
思われる効果的な方法が、ワイ.イー(Y.Yee)等
により「Polysilicon Surface M
odification Technique to
Reduce Sticking of Micros
tructures」(Digest of The8
th International Conferen
ce on Solid−State Sensors
and Actuators,Vol.1,pp.2
06−209,June 1995)において、ポリシ
リコンアクチュエータに関連して報告された。
【0010】以下、この方法を図8を参照して説明す
る。シリコン基板120の上に酸化膜121を堆積した
後、この上にポリシリコン122を0.5μm堆積する
(同図(a))。続いて、PSG酸化膜123をこの上
に作製する(同図(b))。このとき、ポリシリコンの
グレイン領域で酸化が深く進行する。この試料をマスク
無しのドライエッチングを行うと酸化膜123の厚さの
差が拡大されて表面が凸凹したポリシリコン膜124が
作製される(同図(c))。この上に2μmのPSG膜
126を堆積し、さらに2μmのポリシリコン膜125
を堆積する。ポリシリコン膜125はアクチュエータの
形状となるようにパターニングされる(同図(d))。
最後に、PSG膜126をフッ酸を用いて除去する(同
図(e))。
【0011】ここで述べられた方法は、接触面を粗くし
て可動子電極と基板との接触面積を減少させることによ
って、固体表面の引力を小さく抑えようとするものであ
る。この接触面に凹凸を形成して摩擦を低減させようと
する方法は、以前からも報告されているものである。例
えば、高木等による「静電アクチュエータ」(特開平8
−23685号公報)には、可動子と基板との間に酸化
膜の突起を設けることが記載されている。しかし、この
酸化膜の突起はフォトリソグラフィーによって作製する
ために、図8で述べた表面を粗くする方法に比べて突起
の平面的な寸法が著しく大きいものであった。摩擦ある
いは付着力の大きさは表面の粗さの程度に非常に敏感に
依存することから、図8に述べた方法によって作製され
たアクチュエータの特性が従来の突起構造をもつものに
比べて著しく優れていたとしても不思議ではない。さら
に、図8の方法は、凸凹構造を作製するのにフォトリソ
グラフィーを必要としないために全体のプロセスが簡略
化できることも大きな特長である。
【0012】しかし、図8の方法は、以下に述べる理由
によってSOIウェハを利用したシリコン単結晶アクチ
ュエータの作製に適用することが不可能である。図8の
作製方法では、基板120の上に酸化膜121を介して
成膜したポリシリコン122の表面に凸凹構造を作製し
た後に、可動子あるいは固定子となるポリシリコン12
5を堆積していた。
【0013】一方、SOIウェハを用いた作製方法で
は、メーカから購入したSOIウェハを利用するのが普
通である。これは、このほうがコスト的にも安価であ
り、さらに基板の品質が優れているためである。しか
し、この購入したSOIウェハを利用してアクチュエー
タを作製する場合には、将来可動子や固定子となる膜が
既に堆積されているために、図8に示した作製方法を利
用して可動子下側の基板表面を粗くすることが本質的に
不可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、アクチュエータ作
製中および動作中に可動子または可動子電極が基板に付
着せず、安定した性能を発揮し得るマイクロアクチュエ
ータを提供することにある。また、本発明の他の目的
は、従来不可能であったSOIウェハを用いて可動子電
極下側表面に凸凹構造を作製することができるマイクロ
アクチュエータの作製方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わるマ
イクロアクチュエータの第1態様は、半導体基板上に設
けられた固定子電極を含む固定子と可動子電極を含む可
動子とを備えた半導体材料からなるマイクロアクチュエ
ータにおいて、前記固定子が絶縁膜を介して前記半導体
基板上に固定されており、前記可動子の底面に設けられ
た絶縁膜の下側において前記半導体基板の一部が除去さ
れて前記可動子と半導体基板とが分離していることを特
徴とするものであり、又、第2態様は、前記可動子及び
固定子の少なくとも一方の断面形状における四隅に丸み
を形成したことを特徴とするものであり、又、第3態様
は、前記可動子の下側に位置する半導体基板の表面に
は、尖った部分が設けられていることを特徴とするもの
であり、又、第4態様は、前記固定子電極又は可動子電
極の少なくとも一方の電極の側壁には絶縁膜が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0016】又、本発明に係るマイクロアクチュエータ
の製造方法の第1態様は、半導体基板上に設けられた
定子電極を含む固定子と可動子電極を含む可動子とを備
えた半導体材料からなるマイクロアクチュエータの製造
方法において、前記可動子電極を含む可動子の全表面を
絶縁膜で被覆する第1の工程と、前記可動子の底面に設
けられた絶縁膜の下側に位置する前記半導体基板をエッ
チングして、前記可動子を半導体基板から分離する第2
の工程と、を含むことを特徴とするものであり、又、第
2態様は、半導体基板上に設けられた固定子電極を含む
固定子と可動子電極を含む可動子とを備えた半導体材料
からなるマイクロアクチュエータの製造方法において、
半導体基板とこの半導体基板上の酸化膜とこの酸化膜上
のシリコン膜とからなる基板に絶縁膜を形成する第1の
工程と、前記絶縁膜をパターニングすると共に、パター
ニングされた絶縁膜をマスクとして前記シリコン膜をエ
ッチングし、前記酸化膜を露出させる第2の工程と、前
記酸化膜をエッチングして半導体基板を露出せしめ、且
つ、前記シリコン膜下部の酸化膜をもエッチングする第
3の工程と、前記固定子電極又は可動子電極の少なくと
も一方の電極の側壁に絶縁膜を設ける第4の工程と、前
記固定子電極及び可動子電極の下側の前記半導体基板の
一部をエッチングして前記可動子電極を半導体基板から
分離する第5の工程と、を含むことを特徴とするもので
あり、又、第3態様は、前記絶縁膜は、第1の酸化膜
と、この第1の酸化膜上の窒化膜と、この窒化膜上に形
成した第2の酸化膜からなり、前記第3の工程では、シ
リコン膜下部の酸化膜をエッチングする際、同時に前記
第1の酸化膜をエッチングしてシリコン膜の断面の四隅
を露出させることを特徴とするものであり、又、第4態
様は、前記露出したシリコン膜の断面の四隅をエッチン
グして、この部分に丸みを形成したことを特徴とするも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係わるマイクロアクチュ
エータは、固定子電極を含む固定子と可動子電極を含む
可動子とを備えた半導体材料からなるマイクロアクチュ
エータにおいて、前記可動子及び固定子を支持する半導
体基板が前記可動子の下側において除去され前記可動子
と半導体基板とが分離していることを特徴とするもので
あり、又、本発明に係わるマイクロアクチュエータの製
造方法は、固定子電極を含む固定子と可動子電極を含む
可動子とを備えた半導体材料からなるマイクロアクチュ
エータの製造方法において、半導体基板上の酸化膜とこ
の酸化膜上のシリコン膜とからなる基板に絶縁膜を形成
する第1の工程と、前記絶縁膜をパターニングすると共
に、パターニングされた絶縁膜をマスクとして前記シリ
コン膜をエッチングし、前記酸化膜を露出させる第2の
工程と、前記酸化膜をエッチングして半導体基板を露出
せしめ、且つ、前記シリコン膜下部の酸化膜をもエッチ
ングする第3の工程と、前記固定子電極又は可動子電極
の少なくとも一方の電極の側壁に絶縁膜を設ける第4の
工程と、前記固定子電極及び可動子電極の下側をエッチ
ングして前記可動子電極を半導体基板から分離する第5
の工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0018】本発明では、SOI等の半導体基板を用い
て可動子および固定子のパターンを形成した後、可動子
の下側に位置する半導体基板そのものをエッチングする
ことによって可動子と半導体基板が分離される。このと
き、当該半導体基板のエッチング条件として例えば以下
の実施例で述べるエッチング方法を利用すると可動子の
下に位置する半導体基板表面の形状を尖ったものとする
ことが可能である。さらに、半導体基板のエッチング時
間を長くすることによって、可動子と半導体基板との間
の距離を例えば数十μmといった大きさまで増大させる
ことも可能である。
【0019】一方、半導体材料からなる可動子および固
定子のパターンを維持した状態で半導体基板をエッチン
グする方法として、当該可動子および固定子の全表面を
半導体基板材料と十分の選択性をもつ材料によって被覆
した後に半導体基板をエッチングするという方法が以下
の実施例で詳しく述べられる。被覆材料としては、一般
にシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜の絶縁膜の他
に、ニッケル・銅等のメタル材料も利用することが可能
である。特に、絶縁膜は、可動子を基板から分離した後
にも残しておくことにより、可動子と固定子とが動作中
に衝突して電気的な短絡が生じるという問題が起こらな
いという長所があり都合がよいことが多い。
【0020】可動子と半導体基板を分離する方法とし
て、液体を用いるウェットエッチと気体を用いるドライ
エッチの方法が利用できる。アクチュエータの厚さが大
きくなり可動子電極と固定子電極との間のギャップが狭
くなるに従って、ウェットエッチでは溶液が奥まで侵入
することが困難になる。このため、ドライエッチの方が
適していると考えられるが、ウェットエッチは簡単な装
置でできることが長所である。ドライエッチの方法とし
ては、例えばSF6 等のフッ素系の等方性の性質をもっ
たシリコンエッチングガスを用いる方法がある。一方、
ウェットエッチでは、例えば硝酸、フッ酸、酢酸の混合
液等の等方性の性質をもったエッチング液を利用する方
法がある。
【0021】
【実施例】以下に、本発明に係わるマイクロアクチュエ
ータの製造方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説
明する。図1は、本発明に係わるマイクロアクチュエー
タの具体例の構造を示す図であって、図1は、固定子電
極3Bを含む固定子3と可動子電極4Bを含む可動子4
とを備えた半導体材料からなるマイクロアクチュエータ
において、前記可動子4及び固定子3を支持する半導体
基板1が前記可動子4の下側において除去20され前記
可動子4と半導体基板1とが分離していることを特徴と
するマイクロアクチュエータが示されている。
【0022】以下に、本発明をより詳細に説明する。マ
イクロアクチュエータは、図5に示した従来のものと同
様に半導体基板1から分離された可動子4と半導体基板
1に酸化膜2を介して固定されている二つの固定子3と
を備えている。固定子3は、櫛歯部3Aと櫛歯部3Aに
設けられた固定子電極3Bから構成されている。一方、
可動子4は、櫛歯部4Aと櫛歯部4Aに設けられた可動
子電極4Bから構成されている。可動子4の下側には、
先端が尖った突起6が形成されている。この突起6は、
半導体基板1をエッチングすることにより作製したもの
である。可動子4および固定子3の上面および側面は絶
縁膜5により被覆されている。また、これらの下面は、
酸化膜2により被覆されている。
【0023】可動子電極4Bおよび櫛歯部4Aは、例え
ば幅3μm高さ20μmの寸法をもつシリコン単結晶で
ある。一方、固定子3の櫛歯部3Aは、幅10μm、高
さ20μmのシリコン単結晶である。固定子電極3B
は、例えば可動子電極4Bと同様に幅3μm、高さ20
μmのシリコン単結晶からなっている。この場合、固定
子電極3Bは基板1から浮き上がった構造となるが、櫛
歯部3Aが基板1に固定されているために、電圧を加え
ても動くことはない。絶縁膜5は、例えば100nmの
酸化膜、100nmの窒化膜、あるいはこれらの複合材
料からなるものである。あるいは、固定子3および可動
子4の上面と側面とで構成される材料が異なるようにす
ることも可能である。例えば、上面にシリコン酸化膜
を、側面に窒化膜を堆積することも可能である。酸化膜
2は例えば0.5μmの厚さであり、突起6の先端と可
動子の櫛歯部4Aの底面に設けられた酸化膜2との間の
距離は例えば2μm程度である。一方、突起6は例えば
10μmの高さをもっている。
【0024】20は半導体基板1の表面部分がエッチン
グされて除去された部分を示している。この具体例で示
したマイクロアクチュエータの構造は、可動子電極4B
および櫛歯部4Aの下側の半導体基板1の一部が除去2
0されて突起6が形成されていることが特長である。上
記の作用で説明したように、この突起6の構造のために
可動子電極4Bおよび櫛歯部4Aが基板1に衝突したと
しても可動子4が基板1に付着する力が著しく減少する
ことになった。
【0025】さらに、本具体例では固定子電極3Bと可
動子電極4Bの表面を絶縁膜5によって覆った構造をし
ている。これは、可動子電極4Bを駆動させるために可
動子電極4Bと固定子電極3Bの間に加えられる電圧が
たとえ二つの電極が衝突したとしても短絡しないでアク
チュエータが動作を継続するのに役立つ。なお、本具体
例では、固定子電極3Bと可動子電極4Bの表面を絶縁
膜5によって覆った構造を示したが、これらはもちろん
設計的事項により除去した構造とすることも可能であ
る。また、固定子電極3Bと可動子電極4Bの側壁のみ
に絶縁膜5を堆積させ、上面にはこれを除くという構造
も本発明に含まれることはいうまでもない。さらに、固
定子電極3Bと可動子電極4Bのいずれか一方のみに絶
縁膜5を堆積するという構造も本発明に含まれるもので
ある。
【0026】図2は、本発明の第2の具体例を示す断面
図である。図1と同じ番号は同一の構成要素を示すもの
である。この具体例では、可動子4および固定子3の断
面の四隅に丸みの形状が形成されていることが特徴であ
る。可動子4および固定子3のパターンの上面は、酸化
膜12および窒化膜13により被覆されている。ここ
で、窒化膜13は、図に示すように酸化膜12の上に張
り出した構造をしている。また、酸化膜2は、その横方
向寸法が3Aおよび4Aよりも短くなっている。固定子
3および可動子4の側面は、窒化膜11により覆われて
おり、可動子電極4Bが固定子電極3Bに衝突した際の
短絡を防止している。
【0027】可動子4および固定子3の断面の四隅に形
成された丸みの形状は、1)以下に述べる作製方法にお
いて詳しく述べられるように、半導体基板1をエッチン
グする際に可動子4および固定子3の形状を残すのに役
立つ、2)電圧を可動子4と固定子3の間に印加する際
に尖った場所で静電放電が生じてマイクロアクチュエー
タが破壊されるという問題点を解決するのに非常に大き
な効果がある、3)窒化膜11が可動子4および固定子
3の隅を含む全ての側壁を完全に被覆するのに役立つ、
ということが実験によって明らかになった。
【0028】以上の具体例では、酸化膜あるいは窒化膜
で半導体材料からなる可動子および固定子を被覆した例
を示したが、本発明はこれに限られることなく、一般に
百nm程度の厚さの膜を表面に作製できる利用可能な材
料を含むものである。例えば、CVDで作製されたタン
グステン、チタン、窒化チタン等の金属、あるいは、C
VDで作製されたアモルファスシリコン等の半導体、あ
るいはCVDで作製された有機薄膜等である。あるい
は、スパッター、蒸着等の方法も利用可能である。さら
に、これらを複数組み合わせた方法も本発明に含まれる
ものである。
【0029】以上、述べた具体例では可動子の下側位置
の半導体基板1に突起6を形成した。しかし、本発明は
この突起6を形成することなく、可動子の下側に位置す
る半導体基板1と可動子の底面との間の距離を大きくす
るだけでも本発明の目的である可動子電極の付着を防止
する効果を実現することが可能である。実際、可動子と
半導体基板との間の距離を30μmにしたときには、突
起形状がなくとも可動子の付着が起こらなかった。しか
し、可動子と半導体基板との距離が数μmの場合には、
突起6がないとしばしば可動子と基板との付着が生じる
こともわかった。さらに、上に述べた具体例では固定子
は半導体基板の上に設けられたものであった。しかし、
本発明の構造はこれに限られることなく、例えば固定子
を可動子の上に設けるという場合や、可動子を固定子の
上に設けるという場合においても本発明を適用すること
が可能である。このようにして、第一の可動子あるいは
第一の固定子の上に第二の固定子あるいは第二の可動子
を搭載するという多層的な構造をもつマイクロアクチュ
エータにおいても本発明を有効に利用することが可能で
ある。
【0030】次に、本発明に係るマイクロアクチュエー
タの作製方法について説明する。図3は、図1に述べた
マイクロアクチュエータを作製する一つの方法を述べた
ものである。先ず、例えば、500μmの厚さの半導体
基板1の上に0.5μmの酸化膜2および20μmの厚
さのシリコン膜60からなるSOIウェハを利用してプ
ロセスを開始する。さらに、シリコン膜60の上に3μ
mの酸化膜61を堆積し、フォトリソグラフィーを用い
てパターニングしたアクチュエータの形状を酸化膜61
に転写する。そして、この酸化膜61をマスクとしてシ
リコン膜60を塩素ガスを用いたプロズマエッチング装
置を用いてエッチングする(同図(a))。続いて酸化
膜2をフッ酸を用いて除去し、半導体基板1の表面62
が露出するようにする。この際、可動子電極4Bおよび
固定子電極3Bの下側にはまだ酸化膜2が残っているよ
うにエッチング時間を調整する。この試料を熱酸化炉お
よびLPCVD装置に入れてシリコンの電極表面に酸化
膜および窒化膜からなる絶縁膜5を作製する。続いて、
異方性をもつプラズマエッチング装置を利用して絶縁膜
5のエッチングを行い、再び62の位置に半導体基板1
の表面が露出するようにする(同図(b))。このとき
に、可動子電極4Bおよび固定子電極3Bの側壁に絶縁
膜5が残るようにすることに注意しなければいけない。
この後、試料を例えばフッ酸:硝酸:酢酸=1:89:
10のシリコン等方性エッチング液の中にいれると、半
導体基板1の表面が露出していた62の位置から半導体
基板1のエッチングが起こり、やがて可動子電極4Bお
よび固定子電極3Bの下側にエッチングが進行する。可
動子電極4Bが半導体基板1から分離したある時間でこ
のエッチングを終了させる(同図(c))。
【0031】図4は、図2に示したマイクロアクチュエ
ータを作製する一つの方法を述べたものである。先ず、
例えば、500μmの厚さの半導体基板1の上に0.5
μmの酸化膜2および20μmの厚さのシリコン膜60
からなるSOIウェハを利用してプロセスを開始する。
さらに、シリコン膜60の上に0.2μmの酸化膜12
a、0.1μmの窒化膜13、3μmの酸化膜12bを
堆積し、フォトリソグラフィーを用いてパターニングし
たアクチュエータの形状を酸化膜12a、12b及び窒
化膜13に転写する。そして、この酸化膜12a、12
b及び窒化膜13をマスクとしてシリコン膜60を塩素
ガスを用いたプロズマエッチング装置を用いてエッチン
グする(同図(a))。続いて酸化膜2をフッ酸を用い
て除去し、半導体基板1の表面62が露出するようにす
る。この際、可動子電極4Bおよび固定子電極3Bの下
側にはまだ酸化膜2が残っているようにエッチング時間
を調整する。ここでは、自動的に酸化膜2はシリコン膜
60のパターンの内側に形成されることになる。一方、
酸化膜12aもフッ酸によって側面がエッチングされ窒
化膜13の内側になるようになる。このようにして、シ
リコン膜60のパターンに接触する酸化膜12aおよび
2が、シリコン膜60のパターンよりも内側にエッチン
グされることによって、シリコン膜60の断面形状の四
隅が露出することになる。続いて、この試料を例えばフ
ッ酸:硝酸:酢酸=1:89:10のシリコン等方性エ
ッチング液の中にいれてシリコン膜60のパターンを軽
くエッチングすると断面の四隅に丸みの形状を作製する
ことが可能となる(同図(b))。
【0032】この試料をLPCVD装置に入れてシリコ
ンの電極表面に窒化膜40を堆積させる。続いて、異方
性をもつプラズマエッチング装置を利用して窒化膜40
のエッチングを行い、再び62の位置に半導体基板1の
表面が露出するようにする。このときに、可動子電極4
Bおよび固定子電極3Bの側壁に窒化膜40が残るよう
にすることに注意しなければいけない。この後、試料を
例えばフッ酸:硝酸:酢酸=1:89:10のシリコン
等方性エッチング液の中にいれると、半導体基板1の表
面が露出していた62の位置から半導体基板1のエッチ
ングが起こり、やがて可動子電極4Bおよび固定子電極
3Bの下側にエッチングが進行する。可動子電極4Bが
半導体基板1から分離したある時間でこのエッチングの
終了とする(同図(c))。
【0033】このプロセスにおいて、窒化膜13の平面
の内側にシリコン膜60の平面パターンが含まれるよう
になったこと、およびシリコン膜60のパターンの断面
の四隅に丸み形状が形成されたことは、以下に述べるよ
うに重要である。図3に示した作製方法では図4に示し
たこの二つの工夫がなされていなかった。このとき、四
隅の尖った場所で絶縁膜5に小さなピンホールが生じる
ことがたびたびあることがわかった。このピンホール
は、絶縁膜5を堆積した後に、エッチバックを行うプロ
セスにおいてとくに尖った場所のエッチングが進行しや
すいということに起因している。ひとたび、絶縁膜5に
ピンホールが作製されると最後のシリコン基板1のエッ
チング工程において可動子電極あるいは固定子電極その
ものもこのピンホールを通してエッチングされてしまう
という問題が生じることになる。特にシリコン基板1を
10μm以上も深くエッチングしようとするときには、
可動子電極あるいは固定子電極の形状が全く残らなくな
るという深刻な事態も生じることがあった。
【0034】しかし、この窒化膜13の庇構造と角の丸
みの形成によって、この四隅においても窒化膜13の堆
積が円滑に行われるとともに、バックエッチによるピン
ホールの発生を無くすることができるようになった。
【0035】
【発明の効果】以上のべた本発明に係るマイクロアクチ
ュエータおよびその作製方法によれば、以下の効果が得
られる。 (1)アクチュエータの作製中および動作中に可動子電
極が基板に付着して動かなくなるという問題が著しく低
減した。可動子電極の分離プロセスでは、可動子の付着
が全くなくなった。また、従来よりも100倍も長い時
間にわたってアクチュエータを駆動させても付着の問題
が生じなくなった。 (2)従来、SOI基板等の半導体材料を用いたマイク
ロアクチュエータでは、可動子電極の下側の表面を粗く
することは困難であったが、これが簡単にできるように
なった。 (3)また、従来のSOI基板等を用いたマイクロアク
チュエータでは、可動電極と基板との間の距離を増大さ
せるためには、両者の間の絶縁膜の厚さを厚くする必要
があったのに対して、本発明では、この絶縁膜の厚さに
よらずに両者の距離を増大させる方法を提供した。これ
により、マイクロアクチュエータの設計の自由度が大幅
に増大した。
【0036】以上のように、本発明によれば、長期にわ
たって信頼性の優れたアクチュエータを簡略なプロセス
で作製できる等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の具体例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の具体例を示す断面図である。
【図3】本発明の作製方法を説明するための図である。
【図4】本発明の他の作製方法を説明するための図であ
る。
【図5】従来のマイクロアクチュエータの平面図であ
る。
【図6】図5のA部を拡大して示す平面図である。
【図7】図6のA−A’線断面図である。
【図8】他の従来例の作製方法を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 酸化膜 3 固定子 3A 櫛歯部 3B 固定子電極 4 可動子 4A 櫛歯部 4B 可動子電極 5 絶縁膜 6 突起 11 窒化膜 12、12a、12b 酸化膜 13、40 窒化膜 60 シリコン 61 酸化膜 62 露出部 80 ばね固定台 81 ばね 82 可動子 83 右側固定子 84 左側固定子 91、92 櫛歯部 93 固定子電極 94 可動子電極 120 シリコン基板 121 酸化膜 122 ポリシリコン 123 酸化膜 124 凸凹ポリシリコン 125 ポリシリコン 126 PSG

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に設けられた固定子電極を
    含む固定子と可動子電極を含む可動子とを備えた半導体
    材料からなるマイクロアクチュエータにおいて、前記固定子が絶縁膜を介して前記半導体基板上に固定さ
    れており、前記可動子の底面に設けられた絶縁膜の下側
    において前記半導体基板の一部が除去されて 前記可動子
    と半導体基板とが分離していることを特徴とするマイク
    ロアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記可動子及び固定子の少なくとも一方
    の断面形状における四隅に丸みを形成したことを特徴と
    する請求項1記載のマイクロアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記可動子の下側に位置する半導体基板
    の表面には、尖った部分が設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のマイクロアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記固定子電極又は可動子電極の少なく
    とも一方の電極の側壁には絶縁膜が設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のマイクロ
    アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に設けられた固定子電極を
    含む固定子と可動子電極を含む可動子とを備えた半導体
    材料からなるマイクロアクチュエータの製造方法におい
    て、 前記可動子電極を含む可動子の全表面を絶縁膜で被覆す
    る第1の工程と、 前記可動子の底面に設けられた絶縁膜の下側に位置する
    前記半導体基板をエッチングして、前記可動子を半導体
    基板から分離する第2の工程と、 を含むことを特徴とするマイクロアクチュエータの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に設けられた固定子電極を
    含む固定子と可動子電極を含む可動子とを備えた半導体
    材料からなるマイクロアクチュエータの製造方法におい
    て、 半導体基板とこの半導体基板上の酸化膜とこの酸化膜上
    のシリコン膜とからなる基板に絶縁膜を形成する第1の
    工程と、 前記絶縁膜をパターニングすると共に、パターニングさ
    れた絶縁膜をマスクとして前記シリコン膜をエッチング
    し、前記酸化膜を露出させる第2の工程と、 前記酸化膜をエッチングして半導体基板を露出せしめ、
    且つ、前記シリコン膜下部の酸化膜をもエッチングする
    第3の工程と、 前記固定子電極又は可動子電極の少なくとも一方の電極
    の側壁に絶縁膜を設ける第4の工程と、 前記固定子電極及び可動子電極の下側の前記半導体基板
    の一部をエッチングして前記可動子電極を半導体基板か
    ら分離する第5の工程と、 を含むことを特徴とするマイクロアクチュエータの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記絶縁膜は、第1の酸化膜と、この第
    1の酸化膜上の窒化膜と、この窒化膜上に形成した第2
    の酸化膜からなり、前記第3の工程では、シリコン膜下
    部の酸化膜をエッチングする際、同時に前記第1の酸化
    膜をエッチングしてシリコン膜の断面の四隅を露出させ
    ることを特徴とする請求項6記載のマイクロアクチュエ
    ータの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記露出したシリコン膜の断面の四隅を
    エッチングして、この部分に丸みを形成したことを特徴
    とする請求項7記載のマイクロアクチュエータの製造方
    法。
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