JPH11341834A - 静電アクチュエータ及び磁気ヘッド装置並びに磁気記録装置 - Google Patents

静電アクチュエータ及び磁気ヘッド装置並びに磁気記録装置

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Publication number
JPH11341834A
JPH11341834A JP14345698A JP14345698A JPH11341834A JP H11341834 A JPH11341834 A JP H11341834A JP 14345698 A JP14345698 A JP 14345698A JP 14345698 A JP14345698 A JP 14345698A JP H11341834 A JPH11341834 A JP H11341834A
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JP
Japan
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electrode
substrate
movable
electrostatic actuator
fixed
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Withdrawn
Application number
JP14345698A
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English (en)
Inventor
Munemitsu Abe
宗光 阿部
Masaki Esashi
正喜 江刺
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べてより一定の駆動力が得られ、制
御性の良い静電アクチュエータを提供する。 【解決手段】 間隙をあけて対向する固定基板と可動基
板が設けられ、可動基板の対向面上に互いに平行な複数
の歯部4aを有する櫛歯状の可動電極4が設けられてい
る。また、固定基板の対向面上には可動電極4の隣接す
る歯部4a間に位置する互いに平行な複数の歯部5a、
6aからなる固定電極5、6が設けられている。そし
て、電圧印加時および電圧遮断時に可動電極4と固定電
極5、6が接近・離反するように両基板が相対移動する
構成となっている。可動電極4および固定電極5、6の
対向する接近・離反面4c、5c、6cはともに先端先
細りの凸形状となっており、平行でない面に形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電アクチュエー
タ及び磁気ヘッド装置並びに磁気記録装置に関し、特
に、磁気ヘッド装置内に組み込まれ、磁気記録媒体のト
ラックに対して磁気ヘッドを高精度に位置合わせする際
にヘッド位置の微調整に用いて好適な静電アクチュエー
タの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録装置は、データの記録
面を持つ磁気ディスク等の磁気記録媒体を備えており、
この磁気記録媒体に対して情報の書き込み、読み出しを
行う磁気ヘッド、磁気ヘッドを支持するスライダ、ジン
バル等からなるヘッド支持部、この支持部を駆動するこ
とにより磁気記録媒体の所定のトラックに対して磁気ヘ
ッドの位置合わせを行うボイスコイルモータ等のヘッド
駆動部等を有している。ところが、ボイスコイルモータ
によって磁気ヘッドの位置合わせを行う場合、高精度の
ボイスコイルモータを用いたとしても、現状のトラック
の幅が微細化していることを考慮するとボイスコイルモ
ータだけでは位置合わせ精度が限界に達してきている。
そこで、ボイスコイルモータを用いてヘッド位置の粗調
整を行った後、精度の高いアクチュエータを用いて微調
整を行う方式が提案されている。
【0003】高精度で微細動作が可能な従来のマイクロ
アクチュエータの例を図19、図20に示す。図19、
図20に示すアクチュエータ101は静電引力を駆動力
としており、一般に静電アクチュエータと呼ばれるもの
である。この静電アクチュエータ101は、間隔をあけ
て対向する2枚の基板である第1の基板102、第2の
基板103が相対移動可能に設けられている。第1の基
板102の第2の基板103と対向する面102a上
に、互いに平行な複数の歯部104aを有する櫛歯状の
第1の電極104が設けられ、第2の基板103の第1
の基板102と対向する面103a上には、第1の電極
104の隣接する歯部104aの間に位置する互いに平
行な複数の歯部105aを有する櫛歯状の第2の電極1
05が設けられている。
【0004】上記構成の静電アクチュエータ101にお
いては、第1の電極104と第2の電極105との間に
電圧を印加すると、第1の電極104、第2の電極10
5間に生じる静電引力によって第1の電極の歯部104
aと第2の電極の歯部105aとの噛み合いが大きくな
る向きに第1の電極104と第2の電極105が接近す
るように第1の基板102と第2の基板103が相対移
動する。その後、電圧を遮断すると静電引力が消失する
ため、電圧印加時とは逆の方向、すなわち第1の電極の
歯部104aと第2の電極の歯部105aとの噛み合い
が小さくなる向きに第1の電極104と第2の電極10
5が離反するように第1の基板102と第2の基板10
3が相対移動する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、静電
アクチュエータは、2つの電極間に生じる静電引力によ
って駆動されるものである。ここで、この電極に生じる
静電引力についてより詳細に見ると、図21に示すよう
な2種類の力、すなわち、第1の電極104と第2の電
極105で基板の相対移動方向に平行な面104b、1
05bにおいて電圧印加時に上記面104b、105b
同士の対向する面積を増加させるように作用する力F1
と、第1の電極104と第2の電極105とで互いに接
近・離反する面104c、105cにおいて電圧印加時
に上記面104c、105c同士が互いに引き合うよう
に作用する力F2とが考えられる。そして、駆動力とな
る静電引力FはF1とF2の合力となる。F1、F2
は、真空の誘電率をε0 、両電極間の電圧をV、各電極
における基板の相対移動方向に平行な面間の間隔を
1、電極の厚さをt、各電極の接近・離反する面の面
積をS、各電極の接近・離反する面間の間隔をg2 とす
ると、次式でそれぞれ表される。 F1=(ε0・V2・t)/g1 ……(1) F2=(ε0・V2・S)/g2 2 ……(2)
【0006】図21に示すように、第1の電極104の
接近・離反する面104cの位置を原点として基板の相
対移動方向に第2の電極105の位置の座標x(図にお
ける右方向をxの絶対値が大きくなる方向とする)を取
ると、xが比較的大きい領域、換言すると第1の電極1
04と第2の電極105とがある程度離れた領域ではF
2が小さいため、F≒F1となる。また、電極104、
105が相対移動してもg1 は変化しないため、上記
(1)式より、F1は一定の値をとり、Fは一定とな
る。次に、xがある値よりも小さい領域、換言すると第
1の電極104と第2の電極105が接近した領域に入
るとF2の寄与が大きくなり、実質的にF=F1+F2
となる。また、上記(2)式より、F2はg2 2に反比例
するため、F2の値はg2 2が小さくなるに従って急激に
増加する。その結果、静電引力(駆動力)Fは、第1の
電極104と第2の電極105がある程度離れた状態で
ほぼ一定の値をとり、第1の電極104と第2の電極1
05が接近した状態では急激に増加する。
【0007】この種の特性を持つ静電アクチュエータを
磁気ヘッド装置に適用した場合、駆動力がある時点から
急激に増加する領域を持ち、電極の位置と駆動力との間
に線形性がないために基板の移動量を精度良く制御する
ことが難しく、極めて使いにくいものであった。したが
って、磁気記録媒体のトラックに対する磁気ヘッドの位
置合わせを行う目的で静電アクチュエータを磁気ヘッド
装置の駆動機構に適用する場合、できる限り大きさが一
定の静電引力(駆動力)Fを発生し得る静電アクチュエ
ータの提供が望まれていた。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、大きさが一定の駆動力が得られる
静電アクチュエータ、および磁気記録媒体の所定のトラ
ックに対して磁気ヘッドを精度良く位置合わせすること
ができる磁気ヘッド装置および磁気記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の静電アクチュエータは、間隙をあけて対
向する相対移動可能な基板と、これら基板のうち一方の
第1の基板の対向面上に設けられ、互いに平行な複数の
歯部を有する櫛歯状の第1の電極と、他方の第2の基板
の対向面上に設けられ、上記第1の電極の隣接する歯部
間に位置する互いに平行な複数の歯部からなり、電圧印
加時および電圧遮断時に上記第1の電極に対し上記対向
基板の相対移動方向に接近・離反する第2の電極とを有
し、上記第1の電極および第2の電極の対向する接近・
離反面を平行でない面に形成したことを特徴とするもの
である。なお、本明細書でいう「接近・離反面」とは、
第1の電極および第2の電極が基板に伴って相対移動す
る際に、双方の電極間で相対し、互いに接近または離反
する面のことである。
【0010】従来の技術の項で、複数の歯部を有する櫛
歯状の第1の電極と、第1の電極の隣接する歯部間に位
置する複数の歯部からなる第2の電極を有する従来の静
電アクチュエータにおいては、第1の電極と第2の電極
が接近した時に各電極の接近・離反面において電圧印加
時に上記接近・離反面同士が互いに引き合う力F2が働
くと説明した。しかしながら、従来の静電アクチュエー
タは各電極の接近・離反面が互いに平行であることが前
提であり、この接近・離反面が平行でない場合には接近
・離反面同士が互いに引き合う力F2は格段に小さくな
る。本発明は、この点に着目してなされたものであり、
第1の電極および第2の電極の対向する接近・離反面を
平行でない面に形成したことにより、F2を小さくする
ことができる。その結果、電極の接近に伴って急激に増
加する傾向を持つF2の影響が小さくなることにより、
静電引力全体、すなわち駆動力Fを従来と比べて一定と
することができる。
【0011】上記「第1の電極および第2の電極の対向
する接近・離反面を平行でない面に形成する」とは、例
えば(1)第1の電極および第2の電極の対向する接近
・離反面をともに先端先細りの凸形状とする、(2)第
1の電極および第2の電極の対向する接近・離反面のう
ち一方の面を先端末広がりの凹形状とし、他方の面を平
坦面とする、(3)第1の電極および第2の電極の対向
する接近・離反面のうち一方の面を先端先細りの凸形状
とし、他方の面を平坦面とする、等の形状にすればよ
い。駆動力Fを一定にするという効果を優先すれば、双
方の電極ともに平坦面を持たない(1)の形状が最も好
ましく、(2)と(3)は同等である。また、駆動力F
を一定にするという点では若干劣ったとしても大きな駆
動力Fが得られるという点からすると、先端末広がりの
凹形状−平坦面の(2)、先端先細りの凸形状−平坦面
の(3)、ともに先端先細りの凸形状である(1)の順
に好ましい。
【0012】本発明の静電アクチュエータの構成要素で
ある基板の材料としては、例えばガラス基板、ガラス/
ニッケル/ガラス積層基板、シリコン/ニッケル/ガラ
ス積層基板等を用いることができる。また、電極は導電
性を有するシリコン等の材料で形成することができ、こ
れをガラス基板と接合すればよい。発明の実施の形態の
項で詳述するが、実際の静電アクチュエータには基板と
電極の他、電圧印加時に双方の電極の歯部が接近する向
きに基板を相対移動させた後、電圧遮断時には電圧印加
前の位置に基板を戻すためのバネの役目を果たす構成要
素等も必要となる。その場合、このバネ部もシリコンで
形成することができ、電極と一括して加工することが可
能である。また、各電極に電圧を印加するための配線は
アルミニウム、白金/チタニウム等の金属を用いて基板
上に形成することができる。
【0013】本発明の磁気ヘッド装置は、上記の静電ア
クチュエータを有することを特徴とするものである。ま
た、本発明の磁気記録装置は上記磁気ヘッド装置を有す
ることを特徴とするものである。すなわち、上記のよう
に一定の駆動力を発生し得る静電アクチュエータを用い
ることによって磁気記録媒体の所定のトラックに対する
磁気ヘッドの位置合わせ精度を高め、信頼性の高い装置
とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1ないし図6を参照して説明する。本発明の静電ア
クチュエータは、特許請求の範囲に記載したように、第
1の電極を有する第1の基板と第2の電極を有する第2
の基板が相対移動する構成であるが、本実施の形態で
は、磁気ヘッド装置に組み込む際に第2の基板側を固定
して第1の基板側を移動させるものとし、第1の基板を
可動基板、第2の基板を固定基板、第1の電極を可動電
極、第2の電極を固定電極、と称することにする。図1
は本実施の形態の静電アクチュエータ1を示す正面図、
図2は同側面図、図3は静電アクチュエータを2枚の基
板間で切断し、下側の固定基板を上から見下ろした平面
図、図4は図3と同一位置で切断し、上側の可動基板を
下から見上げた平面図、図5は図2のV−V線に沿う縦
断面図、図6は図1のVI−VI線に沿う平断面図である。
なお、図3および図4の切断位置は、後述する梁部下面
と固定基板上面との間とした。
【0015】図1および図2に示すように、固定基板2
と可動基板3が間隔をあけて対向して配置され、可動基
板3の内面3a(固定基板2と対向する面)に可動電極
4が設けられるとともに、固定基板2の内面2a(可動
基板3と対向する面)には固定電極5、6が設けられて
いる。そして、これら可動電極4と固定電極5、6との
間に電圧を印加することにより、固定電極5、6に対し
て可動電極4が接近するように可動基板3が移動する構
成となっている。なお、固定基板2および可動基板3は
ガラス基板から構成され、可動電極4および固定電極
5、6は導電性を有するシリコン等の材料から形成され
ている。
【0016】図4および図6に示すように、可動電極4
は、互いに平行な複数の歯部4aを有する櫛歯状の形状
となっている。一方、図3および図6に示すように、固
定電極5、6は、可動電極4の隣接する歯部4a間に位
置する互いに平行な複数の歯部5a、6aからそれぞれ
構成されている。可動電極4は図6中の右側、左側の両
側に向いた櫛歯を有しており、1つの可動電極4の2つ
の櫛歯それぞれに対して固定電極5、6が配置されてい
る。1つの可動電極4に対して図中右側に位置する固定
電極6は電圧印加時に可動基板3を図中右方向に移動さ
せるためのもの、図中左側に位置する固定電極5は電圧
印加時に可動基板3を図中左方向に移動させるためのも
の、である。
【0017】図6は、可動電極4と固定電極5、6の歯
部4a、5a、6a同士が噛み合う部分の形状を示して
いる。可動電極4、固定電極5、6間に電圧を印加した
際には歯部4a、5a、6a同士の噛み合いが大きくな
る方向、すなわち歯部の長手方向に可動基板3が移動す
る。この際、各歯部4a、5a、6aの側面のうち、基
板の移動方向に平行な側面については、可動電極の歯部
4a側面と固定電極の歯部5a、6a側面が一部対向す
る部分と、固定電極の歯部5a、6aが可動電極の歯部
4a先端から外側に延在する部分とがあり、この外側に
延在する部分の寸法が電圧印加時の基板移動量を決定す
る部分である。一方、基板の移動方向に垂直な面であっ
て電圧印加時に互いに接近し、電圧遮断時に互いに離反
する接近・離反面4c、5c、6cについては、可動電
極4側と固定電極5、6側で互いに平行でない面に形成
されており、本実施の形態では可動電極4側の面、固定
電極5、6側の面ともに先端先細りの凸形状となってい
る。
【0018】図6に示すように、静電アクチュエータ1
全体では1つの可動電極4と2つの固定電極5、6から
なる電極の組が基板の移動方向に複数組並設されてお
り、固定電極5、6側のシリコンについては、図3に示
すように、固定基板2上に固定電極5、6の各歯部5
a、6aをなすシリコンが孤立して形成されている。一
方、可動電極4側のシリコンについては、図4に示すよ
うに、基板の移動方向に並ぶ全ての可動電極4が矩形状
の枠部7と連結されており、さらに、枠部7の角からは
支持バネ部8がそれぞれ延び、各支持バネ部8の先端に
はアンカー部9が設けられている。すなわち、これら可
動電極4、枠部7、支持バネ部8、アンカー部9はシリ
コンにより一体的に形成されている。また、図6に示す
ように、支持バネ部8と枠部7との間にはシリコンから
なるストッパ10が設けられている。このストッパ10
はアンカー部9よりも枠部7に近い位置に配置されてい
る。
【0019】上述したように、可動基板3の内面に可動
電極4が設けられる一方、固定基板2の内面には固定電
極5、6が設けられている。そして、図4に示すよう
に、可動電極4と同様、枠部7も可動基板3の内面3a
に固定されている。また、支持バネ部8は枠部7から延
びているが、図5に示すように、可動基板3にも固定基
板2にも固定されていない。また、図1に示すように、
支持バネ部8先端に設けられたアンカー部9は固定基板
2の内面2aに固定されている。すなわち、アンカー部
9が固定基板2に固定され、支持バネ部8を介して枠部
7および可動電極4が可動基板3に固定されていること
により、固定基板2に対して可動基板3が支持されてい
る。また、可動基板3にも固定基板2にも固定されない
支持バネ部8は、シリコンの持つ弾性により電圧印加時
に可動基板3が移動した際に弾性変形し、電圧遮断時に
弾性復帰することによって可動基板3を電圧印加前の位
置に戻す、いわばバネの役目を果たすものである。
【0020】図3に示すように、可動基板3を図中右方
向に移動させるべく可動電極4の右側に位置する固定電
極6の歯部6a間を電気的に接続する配線11が設けら
れている。また同様に、可動基板3を左方向に移動させ
るべく可動電極4の左側に位置する固定電極5の歯部5
a間を電気的に接続する配線12が設けられている。そ
して、これら配線11、12には電源と接続するための
パッド電極(右方向移動用電極13、左方向移動用電極
14)がそれぞれ設けられている。これら配線11、1
2はアルミニウム等の金属で形成され、図3に示すよう
に、固定基板2の内面2aに固定電極5、6とそれぞれ
接するように配置されている。さらに、図3に示すよう
に、固定基板2上には、図6に示す4つの支持バネ部8
のうちの1つ(図6中左下の支持バネ部8)に沿ってア
ンカー部9にまで延び、アンカー部9と電気的に接続さ
れることにより、アンカー部9、支持バネ部8、枠部7
を通じて可動電極4に電圧を与えるための配線15が設
けられている。この配線15にも電源と接続するための
パッド電極(共通電極16)が設けられている。
【0021】また、固定電極5、6の上方、支持バネ部
8の上方、アンカー部9の上方等、可動基板3側に固定
されたシリコンを除いて基板間にシリコンが存在する領
域の上方にあたる可動基板内面3aにはアルミニウム等
の金属からなる同電位パターン(図示略)が設けられて
いる。この同電位パターンは、後述する製造過程におい
て陽極接合法を用いてシリコンを可動基板3に接合する
際に可動基板3に接合すべきでないシリコンが可動基板
3に接合されてしまうのを防止するために基板表面をシ
リコンと同電位とするためのものである。
【0022】次に、上記構成の静電アクチュエータ1の
製造方法の一例を説明する。なお、この静電アクチュエ
ータ1の寸法は2mm角程度、厚さ0.5mm程度と小
さく、複数の静電アクチュエータを同一基板上に一括し
て作成した後、切断して個々の静電アクチュエータに分
離するという手順を採る。まず、導電性を有するシリコ
ン基板を準備し、洗浄等の前処理を行った後、シリコン
基板の両面にフォトレジストを塗布し、上面側(可動基
板3に固定される側)のフォトレジストをパターニング
する。この際、枠部7、可動電極4等、可動基板3に固
定されるシリコン部分の形状に合わせてレジストパター
ンを残すようにする。次に、このレジストパターンをマ
スクとしてRIE(Reactive Ion Etching)法等を用い
てシリコン基板の上面を所定の深さエッチングする。
【0023】次いで、フォトレジストを剥離した後、シ
リコン基板の両面に再度フォトレジストを塗布し、今度
は下面側(固定基板2に固定される側)のフォトレジス
トをパターニングする。この際、アンカー部9、ストッ
パ10、固定電極5、6等、固定基板2に固定されるシ
リコン部分の形状に合わせてレジストパターンを残すよ
うにする。次に、このレジストパターンをマスクとして
RIE法等を用いてシリコン基板の下面を所定の深さエ
ッチングした後、フォトレジストを剥離すると、静電ア
クチュエータ1各部の形状に合致したシリコン基板が得
られる。
【0024】一方、固定基板2と可動基板3を別途作成
しておく。この際には、ガラス基板を準備し、洗浄等の
前処理を行った後、ガラス基板の上面にスパッタ法によ
りAl膜等を形成する。そして、フォトレジストを塗
布、パターニングし、できあがったレジストパターンを
マスクとしてAl膜等のウェットエッチングを行うこと
により、固定基板2となるガラス基板には各固定電極
5、6に電圧を印加するための配線11、12、15を
形成し、可動基板3となるガラス基板には陽極接合時に
用いる同電位パターンを形成する。
【0025】その後、別途作成しておいた固定基板2と
シリコン基板とを陽極接合法を用いて接合する。ここ
で、シリコン基板のうちアンカー部9、ストッパ10、
固定電極5、6にあたる部分が固定基板2に接合され
る。次いで、シリコン基板の上面にフォトレジストを塗
布し、これをパターニングする。この際、両ガラス基板
間に形成する全てのシリコン部分の形状に合わせてレジ
ストパターンを残すようにする。次に、このレジストパ
ターンをマスクとしてRIE法等を用いてシリコン基板
を貫通するエッチングを行う。最後に、可動基板3とシ
リコン基板とを陽極接合法を用いて接合した後、複数の
素子(静電アクチュエータ)を一括して作成した基板を
切断し、個々の素子に分離すれば、本実施の形態の静電
アクチュエータ1が完成する。
【0026】次に、静電アクチュエータ1の製造方法の
他の例を説明する。まず、導電性を有するシリコン基板
を準備し、洗浄等の前処理を行った後、シリコン基板の
両面にフォトレジストを塗布し、下面側のフォトレジス
トをパターニングする。この際、アンカー部9、ストッ
パ10、固定電極5、6等、固定基板2に固定されるシ
リコン部分の形状に合わせてレジストパターンを残すよ
うにする。次に、このレジストパターンをマスクとして
RIE法等を用いてシリコン基板の下面を所定の深さエ
ッチングする。その後、フォトレジストを剥離する。
【0027】次いで、シリコン基板の両面を熱酸化等に
より酸化し、SiO2 膜をシリコン基板の両面に形成す
る。続いて、シリコン基板の上面側にフォトレジストを
塗布し、これをパターニングした後、これをマスクとし
てシリコン基板上面側のSiO2 膜をエッチングする。
ここで形成されるSiO2 膜のパターンは可動電極4、
枠部7等、可動基板3に固定されるシリコン部分の形状
に合わせておく。この時、シリコン基板下面側のSiO
2 膜は全てエッチングされる。SiO2 膜のエッチング
後、フォトレジストを剥離する。
【0028】次に、ガラス基板に配線11、12、15
をAl等の金属で形成しておいた固定基板2に上述の加
工を施したシリコン基板を陽極接合法により接合する。
【0029】次いで、シリコン基板の上面側にフォトレ
ジストを塗布し、パターニングし、これをマスクとして
RIE法等によりシリコン基板を貫通するエッチングを
行う。ここで形成するフォトレジストのパターンは、固
定基板2と可動基板3間に形成する全てのシリコン部分
の形状に合わせて残すようにする。フォトレジストは、
エッチング後、剥離する。次に、シリコン基板上面に形
成してあるSiO2 膜をマスクとしてRIE法等を用い
てシリコン基板上面から所定の深さエッチングし、固定
電極5、6および支持バネ部8の上端面を形成する。そ
の後、SiO2膜をエッチングにより除去する。
【0030】最後に、別途作成しておいたガラス基板に
Al等の配線を形成した可動基板3に可動電極4、枠部
7を陽極接合し、静電アクチュエータ1が完成する。
【0031】この静電アクチュエータ1を使用する際に
は、少なくとも数十V程度の電圧が出力可能な電源を用
い、右方向移動用電極13または左方向移動用電極14
に電源端子を接続し、共通電極16を接地する。そし
て、例えば右方向移動用電極13と共通電極16との間
に数十V程度の電圧を印加する。すると、配線11、1
5を通じて可動電極4の右側に位置する固定電極の歯部
6aと可動電極の歯部4aとの間に静電引力が発生し、
この静電引力が駆動力となってこれら歯部4a,6a同
士の噛み合いが大きくなる方向、すなわち図6中の右方
向に可動基板3が移動する。この時、可動基板3の移動
に伴って支持バネ部8が弾性変形し、枠部7も右方向に
移動するが、枠部7がストッパ10に当接した時点で可
動基板3の移動は停止しそれ以上移動しない。その後、
電圧を遮断すると、固定電極の歯部6aと可動電極の歯
部4aとの間に生じていた静電引力が消失し、支持バネ
部8が弾性復帰することによって、可動基板3は電圧印
加前の位置に戻る。また、可動基板3を左側に移動させ
たい場合は左方向移動用電極14と共通電極16との間
で同様の操作を行えばよい。
【0032】一般に、この種の静電アクチュエータにお
いて、駆動力となる静電引力は、基板の相対移動方向に
平行な電極面において電圧印加時に面同士の対向する面
積を増加させるように作用する力F1と、各電極の接近
・離反面において電圧印加時に面同士が互いに引き合う
ように作用する力F2の合力と考えられる。ところが、
本実施の形態の静電アクチュエータ1の場合、可動電極
の歯部4a、固定電極の歯部5a、6aともに接近・離
反面4c、5c、6cが先端先細りの凸形状となってお
り、平行でない面となっている。その結果、上記F1、
F2のうち、接近・離反面同士が互いに引き合う力F2
が接近・離反面が平行な場合に比べて格段に小さくな
る。そこで、全体の静電引力(駆動力)は、接近・離反
時の電極の位置に影響されないF1とほぼ等しくなる。
したがって、本実施の形態の静電アクチュエータ1は、
従来のアクチュエータと比べて駆動力を一定とすること
ができるため、制御性が向上し、磁気ヘッド装置の位置
合わせ機構等に採用して好適なものとなる。
【0033】また、本実施の形態の静電アクチュエータ
1は、可動電極4と固定電極5、6が多くの歯部で構成
され、しかも、可動電極4と固定電極5、6からなる電
極の組が複数組設けられているため、アクチュエータ全
体の駆動力としては各歯部4a、5a、6a間に生じる
全ての静電引力の合力となり、大きな駆動力を得ること
ができる。したがって、素子性能として要求される、大
きくかつ一定の駆動力を持つ静電アクチュエータを実現
することができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態について
図7ないし図11を用いて説明する。第2の実施の形態
の静電アクチュエータが第1の実施の形態と異なる点
は、各電極歯部の互いに平行でない接近・離反面の形状
のみであり、他の構成は第1の実施の形態と全く同様で
ある。したがって、図7ないし図11において、図1な
いし図6と共通な構成要素については同一の符号を付
し、全体構成の説明は省略する。図7は本実施の形態の
静電アクチュエータ21を示す正面図、図8は静電アク
チュエータを2枚の基板間で切断し、下側の固定基板を
上から見下ろした平面図、図9は図8と同一位置で切断
し、上側の可動基板を下から見上げた平面図、図10は
図11のX−X線に沿う縦断面図、図11は図7のXI−
XI線に沿う平断面図である。なお、図8および図9の切
断位置は、梁部下面と固定基板上面との間とした。
【0035】図11は、可動電極24と固定電極25、
26の歯部同士が噛み合う部分の形状を示している。こ
の図に示すように、本実施の形態においても、可動電極
側の歯部24aと固定電極側の歯部25a、26aそれ
ぞれの接近・離反面24c、25c、26cは互いに平
行でない面に形成されているが、本実施の形態の場合、
可動電極側の面24cは平坦面、固定電極側の面25
c、26cは先端末広がりの凹形状となっている。
【0036】次に、本発明の第3の実施の形態について
図12ないし図16を用いて説明する。第3の実施の形
態の静電アクチュエータが第1、第2の実施の形態と異
なる点は、各電極歯部の互いに平行でない接近・離反面
の形状のみであり、他の構成は第1、第2の実施の形態
と全く同様である。したがって、図12ないし図16に
おいて、図1ないし図6、図7ないし図11と共通な構
成要素については同一の符号を付し、全体構成の説明は
省略する。図12は本実施の形態の静電アクチュエータ
31を示す正面図、図13は静電アクチュエータを2枚
の基板間で切断し、下側の固定基板を上から見下ろした
平面図、図14は図13と同一位置で切断し、上側の可
動基板を下から見上げた平面図、図15は図16のXV−
XV線に沿う縦断面図、図16は図12のXVI−XVI線に沿
う平断面図である。なお、図13および図14の切断位
置は、梁部下面と固定基板上面との間とした。
【0037】図16は、可動電極34と固定電極35、
36の歯部同士が噛み合う部分の形状を示している。こ
の図に示すように、本実施の形態においても、可動電極
側の歯部34aと固定電極側の歯部35a、36aそれ
ぞれの接近・離反面34c、35c、36cは互いに平
行でない面に形成されているが、本実施の形態の場合、
可動電極側の面34cは平坦面、固定電極側の面35
c、36cは先端先細りの凸形状となっている。
【0038】第2、第3の実施の形態の静電アクチュエ
ータにおいても、可動電極側の歯部24a、34aと固
定電極側の歯部25a、26a、35a、36aの接近
・離反面が互いに平行でない面に形成されたことによっ
て、従来のものと比べて接近・離反面同士が引き合う力
F2が小さくなり、駆動力をより一定とすることができ
る、という第1の実施の形態と同様の効果を奏すること
ができる。しかしながら、第2、第3の実施の形態の場
合、接近・離反面のうち、可動電極側の面24c、34
cが平坦面となっている分、第1の実施の形態と比べる
とF2の影響が若干大きくなり、駆動力が一定となると
いう効果に関しては第1の実施の形態よりも若干劣るこ
とになる。その反面、基板の移動方向に平行な電極面で
電圧印加時に面同士の対向面積が増加する方向に作用す
る力F1の増加分とF2の増加分を考慮すれば、全体の
駆動力の大きさは、第1の実施の形態よりも第3の実施
の形態、さらに第2の実施の形態の順に大きくなるとい
う効果が得られる。
【0039】また、第3の実施の形態のように電極の接
近・離反面を先端先細りの凸形状とする場合に比べて、
第2の実施の形態のように電極の接近・離反面を先端末
広がりの凹形状とする場合には櫛歯の先端に突出する部
分がない分、同一面積内に作り込める櫛歯の数を多くで
きるので、その点からも駆動力を大きくすることが可能
である。
【0040】次に、上記実施の形態の静電アクチュエー
タを用いた磁気記録装置の一例を説明する。図17は磁
気記録装置の一種であるハードディスク装置の一例を示
す図である。図17に示すように、ハードディスク装置
70には、ケース71内に複数枚の磁気ディスク72
(磁気記録媒体)が内蔵されている。ディスク72表面
の磁性体層にデータが記録されるようになっており、デ
ィスク各面に幅が2μm程度の記録トラックが数百ない
し数千本設けられている。また、これらディスク72を
回転させるためのドライブモータ73が設置されてい
る。
【0041】ケース71内部の上記ディスク72の近傍
に磁気ヘッド装置74が設置されている。磁気ヘッド装
置74には複数枚のディスク72に対応して複数個の磁
気ヘッドが備えられているが、図18に示すように、各
磁気ヘッド75はバネ性のある薄い金属板であるジンバ
ル76の先端に固定されており、ボイスコイルモータの
作動によりディスク72上を半径方向に移動する構成に
なっている。この磁気ヘッド75はディスク静止時にデ
ィスク表面に着地し、ディスク回転時にディスク表面か
ら浮上する、いわゆるCSS(Contact Start Stop)方
式のものであり、ディスク回転時の気流により磁気ヘッ
ド75を浮上させる機能を果たすスライダ77がジンバ
ル76の先端に設けられ、スライダ77に対して磁気ヘ
ッド75が支持されている。
【0042】上記実施の形態の静電アクチュエータ1が
ジンバル76とスライダ77との間に設置されている。
すなわち、静電アクチュエータ1の固定基板2がジンバ
ル76に固定される一方、可動基板3がスライダ77に
固定されている。また、アクチュエータ1を固定する向
きは、可動基板3の移動方向がジンバル76の幅方向に
向くように配置されている。そして、ジンバル76には
磁気ヘッド75との間でデータの転送を行うための配線
(図示略)の他、静電アクチュエータ1の各電極に電圧
を印加するための配線(図示略)も設けられている。
【0043】本実施の形態のハードディスク装置70に
おいては、ボイスコイルモータの作動により磁気ディス
ク72の所定のトラックに対する磁気ヘッド75の位置
合わせ(トラッキング)が行われ、さらに、ジンバル7
6の先端に取り付けられた静電アクチュエータ1の作動
により磁気ヘッド75の位置の微調整が行われる。この
際、ここで用いた静電アクチュエータ1が上述したよう
に一定の駆動力を持ち、制御性の良いものであるから、
ハードディスク装置のトラッキング精度がより向上し、
信頼性の高い装置とすることができる。
【0044】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば上記実施の形態では可動電極の両側に櫛歯を設け、
各櫛歯の内部に固定電極を設ける構成として可動基板を
双方向に移動可能としたが、片方のみに移動可能なアク
チュエータを作製したい場合には片側のみに向く櫛歯を
設ければよい。また、各電極の接近・離反面を平行でな
い面とする構成は、上記実施の形態で述べた先細りの凸
部−先細りの凸部、末広がりの凹部−平坦面、先細りの
凸部−平坦面の他、種々の形状を採ることができる。た
だし、駆動力をできる限り一定にするという効果を得る
ためには、平行に近い部分を極力なくす方が望ましい。
【0045】また、上記実施の形態では可動基板の移動
を規制するストッパを設けたが、このストッパの数や位
置については適宜変更することができる。さらに、アン
カー部がストッパを兼用する構成としてもよい。そし
て、上記実施の形態で用いた可動電極、固定電極の組
数、各電極を構成する歯部の数、各部の具体的な寸法や
構成材料、具体的な製造方法等に関しては、適宜変更が
可能である。また、本発明の静電アクチュエータは、磁
気ヘッド装置、磁気記録装置に限らず、構成部材の微小
な動作が必要とされる各種分野に適用可能なことは勿論
である。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
静電アクチュエータは、第1の電極および第2の電極の
対向する接近・離反面を平行でない面に形成したことに
より、接近・離反面同士が互いに引き合う力を小さくす
ることができ、その結果、従来に比べて駆動力を一定と
して制御性の良いものとすることができる。そして、本
発明の磁気ヘッド装置および磁気記録装置は、上記のよ
うに一定の駆動力を発生し得る静電アクチュエータを用
いたことによって磁気記録媒体の所定のトラックに対す
る磁気ヘッドのトラッキング精度が向上し、信頼性の高
い装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の静電アクチュエ
ータを示す正面図である。
【図2】 同、静電アクチュエータの側面図である。
【図3】 同、静電アクチュエータの固定基板を上から
見た平面図である。
【図4】 同、静電アクチュエータの可動基板を下から
見た平面図である。
【図5】 図2のV−V線に沿う縦断面図である。
【図6】 図1のVI−VI線に沿う平断面図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態の静電アクチュエ
ータを示す正面図である。
【図8】 同、静電アクチュエータの固定基板を上から
見た平面図である。
【図9】 同、静電アクチュエータの可動基板を下から
見た平面図である。
【図10】 図11のX−X線に沿う縦断面図である。
【図11】 図7のXI−XI線に沿う平断面図である。
【図12】 本発明の第3の実施の形態の静電アクチュ
エータを示す正面図である。
【図13】 同、静電アクチュエータの固定基板を上か
ら見た平面図である。
【図14】 同、静電アクチュエータの可動基板を下か
ら見た平面図である。
【図15】 図16のXV−XV線に沿う縦断面図である。
【図16】 図12のXVI−XVI線に沿う平断面図であ
る。
【図17】 上記静電アクチュエータを用いたハードデ
ィスク装置を示す斜視図である。
【図18】 同装置内の磁気ヘッド装置を示す斜視図で
ある。
【図19】 従来の静電アクチュエータを示す平面図で
ある。
【図20】 図19のXX−XX線に沿う断面図である。
【図21】 従来の静電アクチュエータにおける問題点
を説明するための図である。
【符号の説明】
1,21,31 静電アクチュエータ 2 固定基板(第2の基板) 3 可動基板(第1の基板) 4,24,34 可動電極(第1の電極) 4a,24a,34a (可動電極の)歯部 5,6,25,26,35,36 固定電極(第2の電
極) 5a,6a,25a,26a,35a,36a (固定
電極の)歯部 4c,5c,6c,24c,25c,26c,34c,
35c,36c 接近・離反面 70 ハードディスク装置(磁気記録装置) 74 磁気ヘッド装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙をあけて対向する相対移動可能な基
    板と、これら基板のうち一方の第1の基板の対向面上に
    設けられ、互いに平行な複数の歯部を有する櫛歯状の第
    1の電極と、他方の第2の基板の対向面上に設けられ、
    前記第1の電極の隣接する歯部間に位置する互いに平行
    な複数の歯部からなり、電圧印加時および電圧遮断時に
    前記第1の電極に対し前記対向基板の相対移動方向に接
    近・離反する第2の電極とを有し、前記第1の電極およ
    び第2の電極の対向する接近・離反面を平行でない面に
    形成したことを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 第1の電極および第2の電極の前記対向
    する接近・離反面がともに先端先細りの凸形状であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 第1の電極および第2の電極の前記対向
    する接近・離反面のうち一方の面が先端末広がりの凹形
    状であり、他方の面が平坦面であることを特徴とする請
    求項1記載の静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 第1の電極および第2の電極の前記対向
    する接近・離反面のうち一方の面が先端先細りの凸形状
    であり、他方の面が平坦面であることを特徴とする請求
    項1記載の静電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の静
    電アクチュエータを有することを特徴とする磁気ヘッド
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の磁気ヘッド装置を有する
    ことを特徴とする磁気記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003018868A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Fujitsu Ltd 静電アクチュエータおよびその製造方法
KR100439908B1 (ko) * 2002-02-28 2004-07-12 (주)엠투엔 정전형 미세 구동기

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