JP3055259B2 - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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JP3055259B2
JP3055259B2 JP3287473A JP28747391A JP3055259B2 JP 3055259 B2 JP3055259 B2 JP 3055259B2 JP 3287473 A JP3287473 A JP 3287473A JP 28747391 A JP28747391 A JP 28747391A JP 3055259 B2 JP3055259 B2 JP 3055259B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2チャンネルで同時記
録・再生を行なう薄膜磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気テープ装置の記録容量の増加
にともない、磁気ヘッドにおいても、線記録密度の増加
とともに、トラック密度の増加に対応した設計が行なわ
れつつある。
【0003】特にトラック密度の増加にともない、トラ
ック幅,トラックピッチとも小さくかつ高精度が必要と
される。これは、テープの互換性を保つ上で、特に重要
な要素となっている。とりわけ、チャンネルを1つない
し2つ持ち、テープ走行方向に対し直角方向に移動する
ことにより、複数のトラックを記録・再生する磁気記録
装置では、高精度を必要とし、重大な課題となってい
る。
【0004】現在、1/4″(6.35mm)幅に26ト
ラック記録できる磁気記録装置において、磁気ヘッド
は、正方向と逆方向の両方向走行時にも同時記録・再生
ができるようになっている。図6は2チャンネル方式の
コア状態での斜視図を示したもので、一対の記録ギャッ
プ21と再生ギャップ22とが2組対角位置に配置され
ている。
【0005】このヘッドの従来の構成および製造方法を
図7,図8に示す。図7はギャップを有した素材ブロッ
クを示したもので、コア材として、フェライト23を用
い、ギャップ対向面に所定の厚さの非磁性層をスパッタ
リング法等により付着させ、フェライト23の一対の周
囲をガラスにより溶着させる。その後、この溶着された
フェライトの一対(ギャップを有した素材ブロック)を
分離しないよう砥石により記録トラックeと再生トラッ
クfを所定のトラック幅およびコア厚さ,ピッチbに切
り出す。このようにした切り出された2つのギャップを
有した素材ブロックを記録gと再生hのトラック中心が
一致するよう貼りあわせる(図8)。次にトラック以下
のテープ走行支持部と記録・再生分離シールド,チャン
ネル間分離シールドを兼ねたフェライトカバー24をか
ぶせ、ガラス25に2モールド(固定)する。さらに図
9に示すようにテープ走行面と反対の方向から貼り合わ
された2つのギャップを有した素材ブロックを所定のコ
ア幅iとピッチbで切り離す。この部分にコイルを挿入
し、磁気回路を完成するためのフェライトのバー(図示
せず)を貼り合わせ、アルミ等の支持体上に固定してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このタイプのヘッドの
課題は、互いに対角位置にある2つの記録トラックの相
対位置bを精度良くあわせることが困難であった。つま
り、再生トラックと記録トラックの加工機械により切り
出しの精度と、記録トラックの中心と再生トラックの中
心とを一致させるように貼り合わせる精度が累積される
ため、記録チャネル間のピッチ精度が良く出せないとい
う欠点があった。
【0007】また、電気的には、記録・再生間のクロス
トークを低く抑えるため、磁気テープ走行面側に露出し
たコア全周を取り囲む等の複雑なシールドが必要とな
り、コントロールも困難であった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するもので、記
録トラックのピッチ精度を出し易く、記録・再生間のク
ロストークの低い薄膜磁気ヘッドを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、磁気テープ走行方向に垂直な2つの面を磁
気ギャップの対向面とし、磁気テープ走行面側から磁気
テープ走行面と直角に、ガラスを充填した溝により記録
トラックおよび再生シールドを分離した強磁性酸化物基
板4と、同一平面上に形成された2組の記録コイルと再
生素子とを構えている。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成により、対角位置にある
2つの記録トラック位置の高精度な位置決めが可能とな
る。再生トラック間の位置決めは、対向するガラス溝と
の間でおこなえば良く、位置決めが容易となる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0012】磁気ヘッドは、薄膜素子を形成したサイド
ブロック1,3とセンターブロック2の3部から構成さ
れている(図1,図2) 図3にセンターブロック2の斜視図を示す。まずMn−
ZnフェライトまたはNi−Znフェライト等の強磁性
酸化物基板4の一面に記録トラック分離用の溝5を所定
の記録トラック幅aおよび所定の記録トラックピッチb
が得られるようスライシングマシン等の加工機を用いて
作成する。続いてこの溝5と直角方向に記録コア分離の
ための溝6を同じくスライシングマシン等の加工機を用
いて作成する。次にこれらの溝にガラス7をモールドす
る。さらにこの強磁性酸化物基板4を所定の大きさに切
断し、記録コアを磁気的に分離するための溝8を設け、
ギャップ対向面9を鏡面にラップ加工をする。
【0013】センターブロック2の両側に貼り合わせら
れる薄膜素子を形成したサイドブロック1,3は同一工
程で作られ、貼り合わせる際の向きが異なるのみであ
る。サイドブロック1について、その工程を説明する。
【0014】まず、図4,図5について説明する。Ni
−Znフェライトよりなる絶縁性の高い強磁性酸化物基
板10上にAl23またはSiO2よりなる第1の絶縁
層11をスパッタリング法を用いて、1000〜200
0Åの厚さに形成する。続いてTiあるいはTi合金よ
りなるバイアス層12を真空蒸着法ないしスパッタリン
グ法により1000〜2000Åの厚さに形成する。さ
らにNi−Fe合金よりなる磁気抵抗効果素子13を、
続けて約500Åの厚さに形成する。所定の形状にパタ
ーンニングした後、磁気抵抗効果素子13のリード部1
4と記録コイル15を形成するためAuを約1μmの厚
さに蒸着しパターンニングを行なう。磁気抵抗効果素子
13のリード部14と記録コイル15以外は、Al23
あるいはSiO2よりなる第2の絶縁層16をスパッタ
リング法により形成する。つぎに所定の形状に切断し、
サイドブロック1が得られる。
【0015】磁気抵抗効果素子13の形状および動作に
関して、図4をもとに説明する。磁気抵抗効果素子13
の長さl,幅wを図示のように定義する。長さ対幅の比
【0016】
【数1】
【0017】は大きい程、素子の異方性が大きく、バル
クハウゼンノイズの発生が少なく安定した特性が得られ
る。記録信号を再生するための有効トラック幅は、ほぼ
リード17,18引出し部間の内側間の寸法l′とな
る。
【0018】次に磁気抵抗効果素子13の動作について
簡単に説明する。リード17,18よりおよそ20mA
の直流をリード19がグラウンドとなるよう、バイアス
層12,磁気抵抗効果素子層13に流す。ここで電流
は、バイアス層12と磁気抵抗効果素子13とにおよそ
50%ずつに分流し、バイアス層12に流れる電流は磁
気抵抗効果素子13に対してバイアス磁界を発生させ、
磁気抵抗効果素子13に流れる電流は、磁気抵抗効果の
センス電流として作用する。磁気抵抗効果素子13の
l′部に磁気媒体からの磁束が流入することにより、素
子の磁気抵抗が変化し、再生出力となってリード17,
18より取り出すことができる。
【0019】ここで磁気抵抗効果素子13が形成された
強磁性酸化物基板10と磁気抵抗効果素子13上に貼り
合わせられるモールドガラスにより磁気的に分離された
コア20(図2)はシールドとして作用し、特に磁気抵
抗効果素子13の高周波特性を改善する。
【0020】このようにして作成されたサイドブロック
1,3,センターブロック2は、サイドブロック1,3
の素子長さlとセンターブロックの記録トラックを分離
する2つの溝の外側間の寸法c(図3)が同じ長さにな
るよう設計し、この2つの面が一致するようエポキシ樹
脂あるいは低融点ガラスにより貼り合わせる。記録トラ
ック幅aとlが重合することは、l′がlより必ず小さ
いので、再生トラック幅は記録トラック幅より必ず小さ
くなる。
【0021】サイドブロック1,3とセンターブロック
2を貼り合わせた後、テープ走行面を所定の曲率面に成
形加工を行ない磁気ヘッドとして完成する。
【0022】本実施例の特徴は、センターブロック2を
一体加工とし、トラック位置ずれを最小に抑えたこと
と、記録コイル15と再生素子に薄膜プロセスをとり入
れたため、従来の機械加工よりはるかに高精度のトラッ
ク幅aおよびトラックピッチbが得られる。再生用素子
に磁気抵抗効果素子13を採用したため、コア素子をシ
ールドにより囲まなくても、記録コイル15よりのクロ
ストークを抑えることが出来ることにある。
【0023】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば記録トラックピッチbがスライシングマシン
等の機械加工精度(約±2μm)のみで決まり、位置合
わせによる調整のバラツキ(約±5μm)を排除した点
にある。このため高精度の機械寸法を持った薄膜磁気ヘ
ッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における薄膜磁気ヘッドの斜視
【図2】図1の分解斜視図
【図3】薄膜磁気ヘッドの部分センターブロックの斜視
【図4】薄膜磁気ヘッドの部分サイドブロックの斜視図
【図5】図4のd−d′断面図
【図6】従来例の磁気ヘッドの斜視図
【図7】従来例の磁気ヘッドコア部加工示す斜視図
【図8】従来例の磁気ヘッドの組立を示す平面図
【図9】従来例の磁気ヘッドのコア分離加工を示す斜視
【符号の説明】
1,3 サイドブロック 2 センターブロック 4 強磁性酸化物基板 5 溝 9 ギャップ対向面 10 強磁性酸化物基板 15 記録コイル 20 シールド l 再生素子の長さ c 溝5の両端の長さ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ走行方向に垂直な2つの面を
    磁気ギャップの対向面とし、磁気テープ走行面側から磁
    気テープ走行面と直角方向のガラスを充填した溝により
    記録ヘッドのクロージャーコア(記録ヘッドの一方のコ
    ア)および再生ヘッドのシールドを分離した強磁性酸化
    物基板と、記録コイルと再生素子が前記強磁性酸化物基
    板の記録トラック位置に適合するよう配置されてなる2
    つの強磁性酸化物基板とを貼り合わせた薄膜磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 再生素子長さが記録トラック幅の両側の
    ガラスを充填した溝の両端の長さとほぼ等しいことを特
    徴とする請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
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