JP3054766U - コンクリートブロック成型機の加振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 型枠への給材、加圧、加振に変化を与え
て、同一機で多種多様なコンクリート製品を均質に成型
できるようにする。 【解決手段】 コンクリートブロック成型用型枠１を受
板９を介して受載するテーブル装置を備え、該テーブル
装置は、型枠１の受載板２と架台３とを有し、受載板２
と架台３とは防振ゴム６とエアーバッグ７で接続すると
共に、コーナー部にはガイドピン５を配置し、さらに受
載板２下面にはバイブレータ８を下垂固定し、架台３の
下面にはテーブル装置を昇降させるシリンダ４を設置し
てなるもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本考案は、コンクリートブロック成型機の加振装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

コンクリートブロック成型機において、型枠下面にテーブル装置をシリンダに よって上昇させて受板をあてがい、型枠内にコンクリート材料を充填して振動加 圧成型し、成型終了後、テーブル装置を下降させて製品を下方に引き抜く即脱下 抜式の成型方式が知られている。通常、かかる方式ではテーブル装置の受載板の 下部に弾性体のテーブルゴム又は防振ゴムを固着して振動の緩衝を図っている。 しかし、このような方式では型枠の重さ、振幅、製品重量による加振力の変化に は対応することができない。定格の振動対応設備で製品の変化に対する措置は、 振動体の偏芯振子の取替、回転数の変更等で対応する外なかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

コンクリートブロックは時代の変化、要求によって、その種類が多様化してき ている。重量の大なるもの、破断面をもつスプリットブロック等、コンクリート 材料の充填率の高い製品から、化粧ブロック等、いろいろな品質のコンクリート ブロックがあって、それぞれの製品に応じた給材方法、充填方法、加振方法の変 化が要求されるようになった。そこで、同一の成型機で加圧、加振条件に変化を つけることができ、異なる製品であっても均質に成型できることが要望されるよ うになった。本考案はかかる要望に応えるものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、コンクリートブロック成型用型枠を受板を介して受載するテーブル 装置を備え、該テーブル装置は型枠の受載板と架台とを有し、受載板と架台とは 防振ゴムとエアーバッグで接続すると共にコーナー部にはガイドピンを配置し、 さらに受載板下面にはバイブレータを下垂固定し、架台の下面にはテーブル装置 を昇降させるシリンダを設置してなることを特徴とするコンクリートブロックの 加振装置である。

【０００５】 本考案は、まず給材時の加振に最も給材に適した条件をエアーの調節によって 可変できるエアーバッグによって型枠を受載し、強力な加振を伴う加圧成型時に はテーブル装置の防振ゴムによって主として型枠を支持するようにして、給材時 と加圧、加振時とにおけるコンクリート材料の均質平均化を図るものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００７】 図１中、１は型枠であり、２は受載板、３は架台である。受載板２と架台３と はテーブル装置を構成し、シリンダ４により昇降可能となっている。受載板２の 各コーナー部下面には、図２に示すようにガイドピン５が配置してあり、その下 端は架台３に設けた貫通孔に嵌入していて上下振動のガイドとなる。受載板２と 架台３との間は、適当数の防振ゴム６とエアーバッグ７とで結合されており、又 、受載板２の下面にはバイブレータ８が下垂されている。受載板２と型枠１との 間には受板９が配置される。１０はプレス押型で、１１はその下面に設けたプレ ス加圧体である。これらは図示しない押圧装置により加圧下降する。１２はモー ターで、型枠１の側面に配置した型枠振動体１３を回転振動させる。

【０００８】 次に本考案装置の作用について説明する。シリンダ４を上昇させて受板９を型 枠１の下面に押し当て、プレス押型１０を上昇させてプレス加圧体１１を型枠１ 上面より退去させ、横方向から図示していない給材箱を型枠上に送り込んで、給 材箱よりコンクリート材料を型枠１内に投入する。この際エアーバッグ７内にエ アーを導入して膨張させて型枠１を保持し、受載板２の下面のバイブレータ８を 作動させて型枠１内のすみずみまで均質な給材をする。給材完了と共に給材箱を 退去させ、プレス押型１０を降下させ、プレス加圧体１１を型枠１内のコンクリ ート材料上面まで降下させ、エアーバッグ７内のエアーを減衰してプレス加圧体 １１の加圧によって型枠１はテーブル装置内の防振ゴム６で保持するようになし 、モータ１２によって型枠振動体１３を回転振動させて型枠１内のコンクリート 材料を成型する。成型終了後、プレス加圧体１１を降下させると共に、テーブル 装置もシリンダ４によって降下させる。つまり型枠１内のコンクリート成型体を プレス加圧体１１と受板９を介してテーブル装置の受載板２として挟持したまま コンクリート成型体を型枠１の下方に引き抜く。このとき加圧減退時の防振ゴム ６の緩みによる横揺れは、ガイドピン５が防衛して横揺れによる製品の破損を防 止する。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、製品の多様化に伴う加振力、加圧力の変化に対応することができる 装置であって、多種多様な製品を均質に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の正面図を示す。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図を示す。

【符号の説明】 １ 型枠 ２ 受載板 ３ 架台 ４ シリンダ ５ ガイドピン ６ 防振ゴム ７ エアバッグ ８ バイブレータ ９ 受板 １０ プレス押型 １１ プレス加圧体 １２ モータ １３ 型枠振動体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンクリートブロック成型用型枠を受板
   を介して受載するテーブル装置を備え、該テーブル装置
   は型枠の受載板と架台とを有し、受載板と架台とは防振
   ゴムとエアーバックで接続すると共にコーナー部にはガ
   イドピンを配置し、さらに受載板下面にはバイブレータ
   を下垂固定し、架台の下面にはテーブル装置を昇降させ
   るシリンダを設置してなることを特徴とするコンクリー
   トブロック成型機の加振装置。