JP3054250B2 - 八角柱加工装置 - Google Patents

八角柱加工装置

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JP3054250B2 JP3286879A JP28687991A JP3054250B2 JP 3054250 B2 JP3054250 B2 JP 3054250B2 JP 3286879 A JP3286879 A JP 3286879A JP 28687991 A JP28687991 A JP 28687991A JP 3054250 B2 JP3054250 B2 JP 3054250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集成材よりなる四角柱
状の柱材を円柱状に成形するに際して、加工を容易にす
るために、四角柱状の柱の4つの角を切断して八角柱状
の柱材に加工する八角柱加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自然木に代わる床柱として、従来、集成
材を芯材として用い、これを円柱形状に加工し、その外
周に化粧単板を巻いた人工の床柱が知られている(例え
ば実願昭56−111860号)。
【0003】これは、例えば、図9に示すような構造で
ある。すなわち、これは、円柱状に加工形成された集成
材よりなる芯材1の外周に、芯材1の周囲を被服する化
粧単板2を接着接合したもので、この床柱の表面は、ロ
ーラーにより押圧された3〜5mmの凹凸模様Mが付け
られ、自然木の木肌に似た形態をなすように施されてい
る。
【0004】また、前記円柱状の芯材1を製造するに
は、複数の長尺な板体をその厚さ方向に接合して断面正
方形の集成材を製造し、この集成材を回転させながらそ
の外周部を削っていくことにより円柱状に加工する。こ
の際に、集成材が断面正方形のままでは、その外周部を
削ることが困難なので、角柱状の集成材の4つの角を集
成材の長さ方向に沿って切断して、断面八角形に形成し
てから円柱状にしていた。
【0005】このような床柱によれば、高さ寸法等を全
て規格化して製造することができるので、現場での取り
付け作業等の作業性を向上することができ、また、自然
木に比較してコストを低下することができる利点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、断面正方形
の集成材の4つの角を切断するには、例えば、電動鋸の
円盤状の刃に対して、集成材の側面を45度傾けた状態
で行なう必要があった。従って、集成材を、水平な作業
面上に垂直に延出した電動鋸の刃を有する通常の切断装
置で切断するには、集成材の側面を45度に支持する支
持台を用いて、集成材の4つの角を、集成材を90度ず
つ回転させて、一つずつ切断して行かなければならず、
作業が繁雑なものとなっていた。
【0007】本発明は前記事情に鑑みて提案されたもの
で、その目的とするところは、断面正方形状の集成材
を、容易に断面八角形状に加工する八角柱加工装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の八角柱加工装置
は、前記柱材を支持するための長尺な矩形板状の作業台
と、該作業台の中央部上に設けられた切断部と、前記作
業台上の切断部から前記作業台の一端側に、該作業台の
長さ方向と平行に延在し、かつ切断すべき柱材を該柱材
の長さ方向に沿った中心軸まわりに45度傾けた状態で
支持する断面が挟角90度のV字状の搬入部と、前記作
業台上の切断部から前記作業台の他端側に、搬入部と一
列になるように設けられ、前記切断部を通過した柱材を
前記中心軸を軸として90度回転させると共にその状態
で支持する回転部とを具備してなり、前記切断部は、前
記搬入部に支持された柱材の左右の角を柱材の長さ方向
に沿って切断する二つの電動鋸と、柱材を搬入部と回転
部との間で前記作業台の長さ方向に沿って移動させる搬
送手段とを有し、前記2つの電動鋸は、その円盤状の刃
が、互いに所定の間隔をあけて垂直かつ作業台の長さ方
向と平行に配置され、前記搬送手段は、柱材を左右から
上下2段に挟持した状態で回転し、かつ、柱材の4つの
側面にそれぞれ当接するように配置された4つの搬送用
ローラーを備えていることを前記課題の解決手段とし
た。
【0009】
【作用】上記構成によれば、搬入部に支持された柱材の
一端を切断部に押し込むことにより、柱材の一端が搬送
手段の搬送ローラーに挟持され、柱材を回転部側に搬送
すると共に、電動鋸の刃が、柱材の左右の角を柱材の長
さ方向に沿って切断していく。そして、回転部側に搬送
された柱材は、回転部により90度回転させられる。従
って、柱材の切断されなかった上下の角が、左右の位置
にくることになる。そして、柱材の他端を切断部に押し
込むことにより、柱材の残りの二つの角が、電動鋸によ
り切断されると共に、柱材は、搬送手段により搬入部に
返送させられることになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1ないし図8は、本実施例の八角柱加工装置に
関するものであり、該八角柱加工装置は、四角柱状の柱
材1bを円柱状の芯材1に加工するに際して、まず、断
面正方形の柱材1bの4つの角を、柱材1bの長さ方向
に沿って切断して断面八角形の柱材1cに加工するもの
である。
【0011】図1及び図2に示すように、八角柱加工装
置は、長尺な矩形板状の作業台3と、該作業台3の中央
部に設けられた切断部4と、前記作業台3上の切断部4
より該作業台3の一端側に設けられ、かつ、切断部4に
搬入される柱材1bを支持する搬入部5と、前記作業台
3上の切断部4より他端側に設けられ、切断部4から搬
出された柱材1bを支持すると共に、柱材1bを90度
回転させる回転部6とを主体として構成されたものであ
る。
【0012】なお、この八角柱加工装置は、図8に示す
ように、長尺な板体1a…をその厚み方向に接合して、
集成材よりなる断面正方形の柱材1bを、上記従来例で
述べた人工の床柱に加工する際に用いられるものであ
る。そして、人工の床柱は、集成材よりなる断面正方形
の柱材1bを八角柱状の柱材1cに加工し、次に、柱材
1cの外周部を削って、円柱状の芯材1に加工し、円柱
状の芯材1に化粧単板2を貼設し、次に、芯材1の外周
面に自然木と同様な不規則な凹凸模様Mを形成してなる
ものである。
【0013】前記作業台3は、その上面の切断部4の前
後に、それぞれ搬入部5と回転部6が設けられており、
各搬入部5、回転部6、切断部4は、柱材1bを搬入部
から回転部まで、柱材1bの長さ方向に沿って一直線上
で移動することが可能に配置されている。
【0014】また、作業台3の回転部6の後方側には、
回転部6内の柱材1bを切断部4側に押圧するためのシ
リンダー14が配置されている。該シリンダー14は、
作業台3の後端部から上方に延出する延出部14aによ
り支持されている。そして、シリンダー14は、ピスト
ン14bを作業台3の長さ方向と平行かつ作業台3の前
方に向けた状態で配置されている。
【0015】前記切断部4には、図4に示すように2つ
の電動鋸7、7が配置されている。前記2つの電動鋸
7、7は、電動モーター7a、7aを外側にし、先端の
円盤状の刃7b、7bを対向させた状態で配置されてい
る。 また、前記刃7b、7bは、所定の間隔をあけて
互いに平行に配置されると共に、その側面を垂直かつ作
業台3の長さ方向と平行に配置されている。また、刃7
b、7b同士間の間隔は、柱材1bの幅により決定され
るもので、柱材1bの断面を正八角形に形成した際の柱
材1bの平行な側面同士間の距離と略同じ間隔となって
いる。
【0016】このような構成のもとに、中心軸まわりに
45度回転させた状態の柱材1b、すなわち、端面の一
方の対角線を水平にした状態の柱材1bを、刃7b、7
b同士の間に通過させることにより、前記一方の対角線
上の二つの角a、aを切断するようになっている。
【0017】また、切断部4には、前記電動鋸7、7の
近傍の後方側に4つの搬送用ローラー8…が設けられて
いる。そして、搬送用ローラー8…は、電動鋸7、7を
通過した柱材1bの左右側方からそれぞれ上下2段に、
柱材1bに向かって作業台3の長さ方向に対して直角に
延出すると共に、左右の搬送用ローラー8…が対向する
ように配置されている。また、これら搬送用ローラー8
…は、その先端部が、中心軸まわりに45度回転された
状態の柱材1bの4つの側面にそれぞれ当接するように
配置されている。
【0018】そして、搬送用ローラー8…の先端部8a
は、円錐台状に形成されており、その外周面の傾斜角度
が、柱材の4つの側面のそれぞれの傾斜角度と対応し
て、柱材1bの側面に先端部の外周面が当接するように
なっている。また、先端部の外周面には、スプライン状
の溝8b…が滑り止めとして設けられている。そして、
各搬送用ローラー8は、図示しないギア及び電動モータ
ーからなる周知の駆動機構により、同方向に同じ回転速
度で回転するようになっている。
【0019】また、搬送用ローラー8の後端は、図1に
示すシリンダー8c、8cのピストン8d、8dに図示
しない接続板を介して接続されている。そして、搬送ロ
ーラー8は、シリンダー8cにより、搬送用ローラー8
…の軸方向に沿って僅かに前後動するようになっている
と共に、柱材1bを搬送する際に、搬送用ローラー8…
の先端部8a…が柱材1bの側面を押圧した状態で回転
するようになっている。
【0020】そして、これら電動鋸の刃と搬送用ローラ
ー8…は、四角箱状のカバー4a(図1及び図2に図
示)により覆われており、切断時の紛塵が飛散しないよ
うになっている。このカバー4aの前部及び後部側面
は、カバー4a内に柱材1bを挿通させるために開口し
ている。そして、このカバー4aの天板4bには、集塵
装置のチューブ4cが接続されており、切断時の紛塵を
集塵するようになっている。
【0021】また、このカバー4aの前方側には、カバ
ー4aに隣接して四角箱状の前部カバー4dが設けられ
てる。そして、その前部及び後部側面は、柱材1bを前
部カバー4d及びカバー4a内に搬入するように開口し
ている。また、カバー4a前部と前部カバー4d後部
は、紛塵が外部に飛散しないように接続されている。そ
して、前部カバー4dの前部側面の開口は、柱材1bを
挿通させるための穴が形成された柔軟性を有する合成樹
脂性の膜4e(図3に図示)により閉塞されている。そ
して、前部カバー4dには、その一側面に、集塵装置の
チューブ4fが接続されており、前部カーバー4d内の
紛塵を集塵するようになっている。
【0022】前記搬入部5は、柱材1bをその中心軸ま
わりに45度回転させた状態で支持するものであって、
2枚の長尺な支持板5a、5aを、挟角90度で断面V
字状に長さ方向に沿って接合し、アングル鋼状に形成し
たものである。そして、各支持板5a、5aは作業台3
上面に対して、45度の角度で支柱4b、4b(図2に
図示)により支持されている。また、搬入部5は、前記
柱材1bの中心軸が、前記電動鋸7、7の刃7b、7b
の切断方向に平行になると共に2枚の刃7b、7bの中
間に位置するように、柱材1bを案内するようになって
いる。
【0023】前記回転部6は、図2と図5ないし図7に
示すように、長尺な箱状のフレーム9と、該フレーム9
の両端面にそれぞれ、同軸芯上で回動自在に対向配置さ
れた円板10、10と、両端を該円板10、10に接続
された上部及び下部案内板11、12とを主体として構
成されたものである。
【0024】前記フレーム9は、前後の端面を構成する
略正方形の板体9a、9a(図5及び図6に図示)の4
つの頂点同士をアングル鋼9b…でつないだ骨組み状の
ものとなっている。そして、フレーム9は、前記作業台
の切断部より後方側の左右両側縁部に、作業台の長さ方
向と平行に設けられたガイドレール3a、3a(図5及
び図6に図示)に沿って、前後動自在に配置されてい
る。そして、フレーム9の両端部の左右両側面の下部に
は、それぞれ、前記ガイドレール3a、3a上をガイド
レール3a、3aに案内されながら転動する車輪9c…
が設けられている。
【0025】また、図1及び図2に示すように、フレー
ム9の後端面の下部には、作業面上に作業台3の長さ方
向に沿って固定されたシリンダー3bのピストン3cの
先端が接続されており、該シリンダー3bが、作業台上
のフレーム9を前後動させるようになっている。
【0026】また、図5及び図6に示すように、前記フ
レーム9の両端面を構成する板体9a、9aには、円形
の開口部9d、9dがそれぞれ形成されている。また、
板体9a、9a内面の開口部9d、9d側の側縁部に
は、開口部9a、9aの周縁に沿って等間隔に三つのガ
イドローラー9e…(図6に二つだけ図示)が、板体9
a、9aに平行な平面内で回動自在に板体9a、9aに
取り付けられている。そして、各ガイドローラー9e
は、その外周部が僅かに開口部内に突出するようになっ
ている。そして、ガイドローラー9e…の外周面には、
ガイドローラー9e…の円周方向に沿って一周する溝9
fが設けられている。
【0027】このような構成に基づいて、三つのガイド
ローラー9e…は、その溝9fに、円板10の外周縁を
嵌合させた状態で、3方向から円板10を回動自在に支
持するようになっている。
【0028】前記2枚の円板10、10は、図7等に示
すように、互いに4本の丸棒状の接続部材10a…によ
り一体に回転するように接合されている。前記接続部材
10a…は、その両端がそれぞれ円板10、10の外周
縁の内面側に外周に沿って等間隔で接続されている。ま
た、図5に示すように、フレーム9の後端側の円板10
は、その外周面に多数の歯が、形成されたギアとなって
おり、図示しない電動モーター(図5に図示する箱体内
部に収納されている)とチェーン10bによって接続さ
れており、電動モーターを作動させることにより回転す
るようになっている。
【0029】また、円板10、10には、図7に示すよ
うに、円板10、10の中心を中心とする略正方形状の
開口部10c、10cが設けられている。そして、円板
10は、前記電動モーターにより、開口部10cの4つ
の角のうちの一つの角bが鉛直方向を向いた状態から、
前記一つの角bに隣接する角cが、鉛直方向を向くま
で、90度回転させるようになっている。
【0030】なお、円板10、10には、図示しないス
トッパーが設けられており、円板10、10が90度以
上回動しないようになっていると共に、それぞれの位置
に周知のリミットスイッチ(図示略)が設けられてお
り、円板10、10が前記ストッパーにより停止させら
れた位置で、前記電動モーターが停止するようになって
いる。
【0031】そして 円板10、10には、開口部の一
つの角を鉛直方向に向けた状態で、鉛直方向を向いた状
態の角bの部分に断面V字状の下部案内板12が設けら
れている。この下部案内板12は、その両端部を円板1
0、10の開口部01c、10c側の周縁に固定されて
支持されている。また、円板10、10には、鉛直方向
を向いた開口部10c、10cの角bに対向する開口部
10c、10cの角dの部分に、断面逆V字状の上部案
内板11が設けられている。この上部案内板11は、そ
の両端を円板10、10の開口部10c、10c側の周
縁に固定されて支持されている。
【0032】前記上部及び下部案内板11、12は、挟
角90度に接合された2枚の側板11a、11a、12
a、12aから形成されている。そして、下部案内板1
2の側板12a、12aは、開口部10cの側辺と略同
じ幅に形成され、該側辺に沿って、円板10、10に固
定されている。
【0033】また上部案内板11の側板11a、11a
は、開口部10cの側辺の略半分の幅に形成され、該側
辺に沿って円板10、10に固定されている。従って、
上部案内板11の側板11aの側縁と下部案内板12の
側板12aの側縁との間には、開口部10c側辺の略半
分の幅の隙間ができるようになっている。そして、上部
案内板11と下部案内板12とに囲まれた部分が、柱材
1bを挿通する空間となっている。
【0034】また、下部案内板12の側板12a、12
aの側縁には、複数箇所に図示しない切欠部が設けら
れ、該切欠部に柱材1bの切断された角aの部分を案内
するローラー13…が、図7に示すように、回転部6内
の柱材1bの左右に複数配置されている。該ローラー1
3は、両端を前記接続部材10a、10aに取り付けら
れて、前記隙間に臨み、かつ、フレーム9の長さ方向に
対して直角に配置された丸棒状の軸13aと、該軸13
aの中央部に回動自在に外挿されたローラー部13b、
13bとからなるものである。
【0035】そして、軸13aの両端部には、軸13a
に対して直角に挿通孔(図示略)が設けられている。そ
して、前記接続部材10a…には、接続部材10a…か
ら外側に向かって接続部材10a…に直角かつ水平に延
出する丸棒状の軸取付部材10b…が設けられている。
そして、軸13aの両端部の挿通孔に取付部材10b、
10bを挿通させることにより、軸13aが接続部材1
0a、10aに、取付部材10bに沿って移動自在に取
り付けられている。また、軸13aは、取付部材10b
に外挿されたコイルスプリング10cにより、フレーム
9の中心に向かって付勢された状態になっている。
【0036】次に、八角柱加工装置の使用方法について
説明する。まず、柱材1bを搬入部5上に載置し、柱材
1bの一端を、柱材1bの側面を支持板5a、5aに沿
わせた状態で、切断部4の前部カバー4dを通して、カ
バー4a内に押し込む。この際に柱材1bは、柱材1b
の長さ方向に沿った中心軸まわりに45度傾いた状態で
搬入部5に支持されているので、柱材1bの一端は、そ
の左右の角a、aが垂直に配置された電動鋸7、7の刃
7b、7bにより切断されていく。そして、さらに柱材
1bを作業台3の長さ方向に押し込むと、柱材1bの一
端が、搬送手段の搬送用ローラー8…の位置に達する。
そして、搬送ローラー8を、その長さ方向に沿ってシリ
ンダー8cにより押圧すると共に、回転させることによ
り、柱材1bが、4つの搬送ローラー8…により挟持さ
れた状態で、回転部6側に搬送される。そして、柱材1
bの左右の角a、aは、柱材1bの移動に伴って、柱材
1bの長さ方向に沿って切断されていく。
【0037】この際に、柱材1bが搬入部5に45度の
角度で支持されると共に、電動鋸7、7の刃7b、7b
が垂直に配置されているので、柱材1bの左右の角a、
aは、柱材1bの側面に対して、45度の角度で切断さ
れることになる。
【0038】次に、左右の角a、aを切断された柱材1
bは、搬送用ローラー8…により移動させられて、回転
部6の下部案内板12上に載せられることになる。次に
回転部6のフレーム9の後端に接続されたシリンダー3
bのピストン3cを後退させることにより、フレーム9
を切断部4から引き離す。フレーム9を切断部4から引
き離すことにより、柱材1bの他端部が、搬送用ローラ
ー8…から離れることになり、柱材1bを回転する際
に、柱材1bの他端に搬送用ローラー8…が干渉するこ
とがない。この状態で、回転部6の円板10、10を9
0度回転することにより、柱材1bを90度回転させ
る。
【0039】次に、シリンダー3のピストン3cを前進
させることによりフレーム9を切断部4に近付ける。そ
して、作業台3の後端部のシリンダー14のピストン1
4bを前進させることにより、柱材1bの他端部を搬送
用ローラー8…の位置まで押し込む。
【0040】そして、前述のように、柱材1bは、搬送
用ローラー8…により移動させられると共に、電動鋸
7、7の刃7b、7bにより、90度回転して新たに左
右の位置に来た角が切断されていく。
【0041】この際に、下部案内板12の切欠部の位置
に設けられたローラー13が、最初に切断された左右の
角a、aの部分をフレーム9の中心側に押圧した状態で
案内する。従って、切断された角a、aの部分は、柱材
1bに押圧されることになり、柱材1bの切断面の摩擦
力で、柱材1bと一緒に、搬入部5側に移動することに
なる。そして、柱材1bは、4つの角を切断されて八角
柱状に加工された状態で、搬入部5上に戻される。
【0042】以上のように、本実施例の八角柱加工装置
によれば、柱材1bが切断部4を行って戻って来る間
に、4つの角が切断されることになり、四角柱状の柱材
1bを容易に八角柱状の柱材1cに加工することができ
る。また、搬送用ローラー8…は、その先端が円錐台状
に成形されるとともに、先端部8aの外周面が柱材1b
の側面と同じ傾斜角度で当接し、さらに、4つの搬送用
ローラー8…が、柱材1bの4つの側面の一つずつに当
接すると共に、柱材1bが電動鋸7の近傍において左右
から二本ずつの搬送用ローラー8…に挟持された状態
で、搬送されるようになっているので、柱材1bの角の
切断中に柱材1bの位置がずれることがない。
【0043】そして、柱材1bの最初に切断された二つ
の角a、aの部分は、柱材1bが回転部4から搬入部5
に戻る際に、ローラー13…により、左右から押圧され
た状態で案内されるので、切断された角a、aは、柱材
1bの切断面の摩擦力により柱材1bと一緒に搬入部5
まで戻ることになり、切断された角a、aが回転部6内
に残ってしまうことがなく、加工作業終了後の切断され
た角a、aの後始末が容易となると共に、切断された角
a、aが邪魔となって、次の柱材1bの加工が遅れるこ
とがない。
【0044】また、フレーム9は、作業台3上で前後動
自在とされると共に、柱材1bを回転する際に、シリン
ダー3bにより後方側に移動させられるので、柱材1b
が搬送ローラー8…から離れ、柱材1bの回転を搬送ロ
ーラー8…により邪魔されることがない。また、作業台
3の後端部に設けられたシリンダー14が、回転時に搬
送用ローラー8…から離れた柱材1bを搬送用ローラー
8…まで押し戻すので、搬入部5に沿って柱材1bの一
端を切断部4に押し込んだ後は、柱材1bが再び搬入部
5に戻るまで、自動的に柱材1bの加工を行なうことが
できる。
【0045】なお、本発明の八角柱加工装置は、前記実
施例に限られるものではなく、各部材の形状、寸法、材
質等の具体的構成要件は、実施に当たり適宜変更可能で
ある。また、電動鋸7、搬送用ローラー8、円板10等
の動作は、柱材1bの位置を検知する図示しない周知の
センサーと周知の制御装置などにより、制御されている
ことは言うまでない。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の八
角柱加工装置によれば、四角柱の柱材を、柱材が搬入部
と回転部を往復する間に、2枚の平行な刃を有する電動
鋸を備えた切断部により、容易に八角柱状に形成するこ
とができる。また、搬送手段は、柱材を左右から上下2
段に挟持した状態で回転し、かつ、柱材の4つの側面に
それぞれ当接するように配置された4つの搬送用ローラ
ーを備えているから、切断すべき柱材を柱材の長さ方向
に沿った中心軸まわりに45度傾けた状態で、確実に搬
送することができ、ひいては、上述したように四角柱の
柱材を、八角柱状に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施例図の八角柱加工装置を示す平面図で
ある。
【図2】上記八角柱加工装置を示す側面図である。
【図3】上記八角柱加工装置の搬入部等を示す要部斜視
図である。
【図4】上記八角柱加工装置の切断部のカバー内部の概
略を示す要部斜視図である。
【図5】上記八角柱加工装置の回転部を示す斜視図であ
る。
【図6】上記回転部を示す斜視図である。
【図7】上記回転部のガイドローラー等を示す断面図で
ある。
【図8】上記実施例の床柱の製造の概略を示す斜視図で
ある。
【図9】上記従来例の床柱を示す一部を切欠した斜視図
である。
【符号の説明】
1b 柱材 3 作業台 4 切断部 5 搬入部 6 回転部 7 電動鋸 7b 電動鋸の刃 8 搬送用ローラー(搬送手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−210302(JP,A) 特開 昭49−45497(JP,A) 特開 昭50−72294(JP,A) 実開 平2−104201(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27B 1/00 - 33/20 B27M 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面四角形の柱材を、その4つの角を柱
    材の長さ方向に沿って切断することにより断面八角形に
    加工する八角柱加工装置であって、 前記柱材を支持するための長尺な矩形板状の作業台と、
    該作業台の中央部上に設けられた切断部と、前記作業台
    上の切断部から前記作業台の一端側に、該作業台の長さ
    方向と平行に延在し、かつ切断すべき柱材を該柱材の長
    さ方向に沿った中心軸まわりに45度傾けた状態で支持
    する断面が挟角90度のV字状の搬入部と、前記作業台
    上の切断部から前記作業台の他端側に、搬入部と一列に
    なるように設けられ、前記切断部を通過した柱材を前記
    中心軸を軸として90度回転させると共にその状態で支
    持する回転部とを具備してなり、前記切断部は、前記搬
    入部に支持された柱材の左右の角を柱材の長さ方向に沿
    って切断する二つの電動鋸と、柱材を搬入部と回転部と
    の間で前記作業台の長さ方向に沿って移動させる搬送手
    段とを有し、前記2つの電動鋸は、その円盤状の刃が、
    互いに所定の間隔をあけて垂直かつ作業台の長さ方向と
    平行に配置され、前記搬送手段は、柱材を左右から上下
    2段に挟持した状態で回転し、かつ、柱材の4つの側面
    にそれぞれ当接するように配置された4つの搬送用ロー
    ラーを備えていることを特徴とする八角柱加工装置。
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