JP2503313B2 - 角材あご欠き成形装置 - Google Patents

角材あご欠き成形装置

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JP2503313B2
JP2503313B2 JP3174691A JP3174691A JP2503313B2 JP 2503313 B2 JP2503313 B2 JP 2503313B2 JP 3174691 A JP3174691 A JP 3174691A JP 3174691 A JP3174691 A JP 3174691A JP 2503313 B2 JP2503313 B2 JP 2503313B2
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健治 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は住宅の梁等を構成する角
材の角部を直角に切り欠いてあご欠き部を成形する成形
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレハブ住宅等の施工方法の一つとし
て、構造体を兼ねるパネル状部材で床、壁等を構築する
パネル工法がある。
【0003】従来、この種の工法では、水平方向の構造
体として、床パネル、天井パネル、屋根パネルという形
でパネル状部材をそれぞれ構成しており、前記パネル状
部材の具体的な構成としては、例えば、枠組の両面に面
材を貼設した木製のパネルなどが適用されている。
【0004】そして、このようなパネル工法にあって
も、屋根パネル等を支持する場合には、梁等の線状部材
が使われており、これら梁などは、通常梁受け金物等に
よって壁体に支持された構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記梁等
は、その梁成等によっては、梁材の角部を直角に切り欠
いて壁体の受け部となるいわゆるあご欠き部を成形する
ことを要求されることがある。
【0006】ところが、このようなあご欠き部は、屋根
の傾斜や、梁成等によって、その大きさや梁端面との角
度が異なるために、その成形に熟練を要し、作業能率が
悪いといった問題点があった。
【0007】本発明は前記事情に鑑みて提案されたもの
で、その目的とするところは、成形すべき梁材のあご欠
き部の形態に対応して、住宅の梁等を構成する角材の角
部にあご欠き部を容易に成形することのできる角材あご
欠き成形装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、住宅の梁等を構成する角材の角部を直
角に切り欠いてあご欠き部を成形する成形装置であっ
て、角材を横に倒した状態で載置する加工台と、この加
工台上に載せられた角材の上面を押さえて角材の位置を
拘束するクランプ機構と、加工台上の角材を切断する加
工用カッター機構とを具備し、前記加工台は、基盤と、
この基盤上に旋回自在に支持される底板と、この底板に
脚部を介して支持され角材を載せる上板と、基盤上に底
板を位置決めする位置決め機構とから構成され、前記加
工用カッター機構は、帯鋸盤と、この帯鋸盤を加工台の
底板上にスライド自在に支持する案内機構とから構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】角材への加工は、まず、角材の長手方向に対し
て帯鋸が所定角度に向くように加工台をセットする。加
工台のセットは、基盤上において上板を回転させ、位置
決め機構により上板を基盤に対して固定することにより
行なう。
【0010】次いで、加工台のクランプ機構を作動さ
せ、角材を加工台に挟み付け、拘束した状態で、帯鋸盤
を作動させ、帯鋸盤によって、角材にあご欠き部の一辺
を形成する切り込みを付ける。
【0011】角材に切り込みを付けたならば、加工台の
位置決め機構による上板と基盤との固定を解除し、加工
台を回転させ、角材の長手方向に沿って帯鋸盤を向かせ
て動かし、角材の切り込みに向けて角材の端面より帯鋸
を入れ、角材の角部にあご欠きを形成する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図12
を参照して詳細に説明する。
【0013】第1図および第2図はそれぞれ本発明にか
かる角材あご欠き成形装置を適用した屈曲梁の製造ライ
ンの一例を示すもので、第1図は製造ラインの平面図、
第2図は製造ラインの側面図である。なお、この製造ラ
インは、図13に示すように、屋根の傾斜に沿って架設
される第1の梁材1aと、この第1の梁材1aの上端よ
り略水平に延出する第2の梁材1bとをガセットプレー
ト1cを介して接続してなる屈曲梁1を構成するもので
ある。
【0014】これらの図において、符号10は梁材搬送
用の案内軌道、11は本発明にかかる角材あご欠き成形
装置、12は端部加工用のカッター手段、13は第2の
梁材1bを載せる載置台、14は前記載置台13の一端
を上下動させて載置台13に傾斜を付ける傾斜手段、1
5は第1の梁材1aと第2の梁材1bとを接合するため
の接合手段である。
【0015】なお、前記案内軌道10は、梁材1a、1
bを切断加工用のカッター手段12から載置台13へ向
けて搬送するための搬送路を構成するもので、より具体
的には、梁材を横に倒した状態で搬送する第1のガイド
軌道10Aと、この第1のガイド軌道10Aと平行に配
置されかつ梁材を縦に立てた状態で載置台13へ向け搬
送する第2のガイド軌道10Bとを主体として構成され
ている。
【0016】そして、前記第1および第2のガイド軌道
10A、10Bは、それぞれ支持枠部10aの内側に転
動ローラ10bを軌道の長手方向に沿って複数間隔を空
けて配設してなる構造となっている。
【0017】また、第1および第2のガイド軌道10
A、10Bはその幅が異なるだけで、その基本構成は同
様であり、また、これら2つの軌道10A、10Bの間
には、梁材を滑らせて移送し得るように滑り板10cが
配設されるとともに、第1の軌道10Aには角材の側面
に当接して角材の位置を設定する固定定規16が軌道1
0Aに沿って設けられている。
【0018】そして、第2のガイド軌道10Bの搬出部
には第1の梁材1aを載せるテーブル(第1の載置台)
10Cが付設されており、第1の梁材1aと第2の梁材
1bとの接合時に、第1の梁材1aがずれないように配
慮されている。
【0019】より、具体的には、前記載置台10Cは、
上板10dと、この上板10dを支持する支持体10e
とを主体として構成されている(図8参照)。
【0020】なお、前記固定定規16には、図6および
図7などに示すように、固定定規の上面に達し開口する
位置決め溝16aが形成されており、突き当て定規16
bを嵌合させて角材の端面の位置を設定できるようにな
っている。
【0021】さて、本発明にかかるあご欠き手段11
は、図3ないし図5にその詳細を示すように、角材Wを
横に倒した状態で載置する加工台20と、この加工台2
0上に載せられた角材Wの上面を押さえて角材Wの位置
を拘束するクランプ機構21と、加工台20上の角材を
切断する加工用カッター機構22とを基本に構成されて
いる。
【0022】前記加工台20は、円盤状の基盤20a
と、この基盤20a上に旋回自在に支持される円盤状の
底板20bと、この底板20bに脚部20cを介して支
持され角材Wを載せる上板20dと、基盤20a上に底
板20bを位置決めする位置決め機構23とを主体とし
て構成されている。なお、前記上板20dには、側部に
達し開口するコの字型をした切欠部20eが形成されて
おり、当該切欠部20eに沿って前記加工用カッター機
構22が移動するようになっている。
【0023】基盤20aは加工台20の据付部となるも
ので、全体が円盤状に形成されていてその外周縁に上板
20dの位置を設定する位置決め孔20fを備えた位置
決め板20gが、基盤の周方向に等間隔に配設されてい
る。
【0024】底板20bは基盤20aに対して旋回自在
に組み付けられたもので、その上面には加工用カッター
機構22を半径方向に案内するレール20hが取り付け
られている。
【0025】なお、前記上板20dには、図5にその詳
細を示すように、基盤20aの位置決め孔20fに下端
部を嵌め込むことによって上板20dの位置を決める位
置決め棒23aが付設されており、位置決め棒23aを
上下に操作することによって、位置決め棒23aと位置
決め孔20fとの嵌め合わせを、係合、解除することが
できるようになっている。
【0026】そして、実施例では、前記位置決め棒23
aと、位置決め孔20f付きの位置決め板20gとによ
って基盤20a上に底板20bを位置決めする位置決め
機構23が構成されている。
【0027】クランプ機構21について説明すると、こ
れは、上板20dの上に架設された門型の架構21a
と、この架構21aにリンク機構24を介して吊持され
た押圧部21bと、この押圧部21bを上下動させる左
右一対のシリンダ機構21cと、このシリンダ機構21
cを上下操作する操作レバー21dとを主体としてされ
ており、また前記リンク機構24は、中間部がヒンジ結
合された左右一対のアーム部24aと、これらアーム部
24aのヒンジ部を連結する連結部材24bとを主体と
して構成されている。
【0028】前記加工用カッター機構22は、帯鋸盤ユ
ニット(帯鋸盤)22Aと、この帯鋸盤ユニット22A
を加工台20の底板20b上にスライド自在に支持する
案内機構22Bとから構成されている。
【0029】前記帯鋸盤ユニット22Aは、本体部22
aの切断加工用の空所に帯鋸22bを上下方向に備えた
もので、案内機構22Bを構成する走行台車22c上に
一体に固定されて載せられており、また走行台車22c
は底板20b上に敷設されたガイドレール20h上を前
後に移動するようになっている。なお、実施例では前記
走行台車22cとガイドレール20hとによって、案内
機構22Bが構成されている。
【0030】次に、製造ラインに沿ってラインを構成す
る主要部材について説明を補足する。
【0031】まず、端部加工用カッター手段12は、図
6および図7に示す構造となっている。すなわち、角材
Wを横に倒した状態で載置する加工台12Aと、加工台
12A上の角材Wを切断する加工用カッター機構12B
とを具備してなり、固定定規16に沿って角材Wを配置
し、図示せぬクランプ機構で角材Wを加工台12A上に
載せた状態で拘束し、カッター機構12Bの丸鋸盤12
aで角材Wを所望の角度に切断する基本構造となってい
る。
【0032】そして、前記加工用カッター機構12B
は、丸鋸盤12aと、この丸鋸盤12aの鋸歯の切削部
を突出させた状態で鋸歯の面方向に沿って丸鋸盤12a
をスライド自在に支持する支持枠部12bと、この支持
枠部12bを加工台12Aの上方に支持アーム12cを
介して水平に保持するとともに支持枠部12cを旋回自
在に支持するターンテーブル12dとから構成されてい
る。
【0033】前記支持枠部12bは、図6に示すよう
に、その先端が保持金物12Dを介して加工台12A上
に支持されており、また、この支持枠部12b上には丸
鋸盤12aを前後に案内するガイドレール12eが敷設
されている。
【0034】なお、支持枠部12bの先端を加工台12
A上に支持する保持金物12Dは、支持枠部12bをそ
の長手方向に移動自在に支持するU字型をした支持部1
2fと、この支持部12fを回動軸12gを中心に旋回
自在に支持するスライダー12hと、このスライダー1
2hを加工台12Aの長手方向に沿って案内する案内レ
ール12iとを主体として構成されており、また前記ス
ライダー12hは、案内レール12iに沿って配設され
た位置決め板12jの位置決め孔12kにスライダー1
2hに付設された位置決めピンを挿入することにより、
その位置を固定できるようになっている。
【0035】さて、前記支持アーム12cは、図7など
に示すように、全体がL字型に屈曲した形態とされてお
り、また支持アーム12cの一端は、ターンテーブル1
2d上に回動軸12kを介して支持され、当該回動軸1
2kを中心に、図中矢印イに示すように縦回動自在に支
持されている。
【0036】なお、支持アーム12cの回動軸12kの
両端には、回動軸12kを上下動させる空圧シリンダ1
2mが付設されており、空圧シリンダ12mの作動によ
って回動軸12kを上下動させ、支持アーム12cと一
体の支持枠部12bを上下に動かせるようになってい
る。そして、このような構成によって、支持枠部12b
により加工台12A上の角材Wを拘束できるように構成
されている。
【0037】一方、前記ターンテーブル12dは、加工
台12Aの下部に設けられた案内レール12n上にスラ
イド自在に配設されるとともに、移動用空圧シリンダ1
2pにより前後に移動できるように構成されている。
【0038】次に、載置台13は第2の梁材1bを載せ
るものであり、図1および図2に示すように、基本的に
は、第2のガイド軌道10Bと同様に、矩形枠状の支持
枠部13aの内側に転動ローラ13bを支持枠部13a
の長手方向に沿って複数間隔を空けて配設してなる構造
となっており、また前記支持枠部13aの両側部には第
2の梁材1bを載せた時に第2の梁材1bが載置台13
より落下しないように支持棒13cが立設されている。
【0039】なお、載置台13の搬入側には、第2の梁
材1bを載せるテーブル13Aが付設されており、ヒン
ジ部30を介して第2のガイド軌道10Bの搬出口側の
テーブル10Cに回動自在に連結されている(図8参
照)。
【0040】次に、前記載置台13を傾斜させる傾斜手
段14について説明する。
【0041】この傾斜手段14は、図9および図10に
示すように、基板40a上に3本の柱体40bを立設
し、これら柱体40b上に上板40cを取り付けてなる
架構40と、この架構40の前部柱体40bに昇降自在
に挿入されかつ載置台13に回動軸41を介してヒンジ
結合された昇降子42と、この昇降子42を第1の懸架
チェーン43を介して上下に移動させるシリンダ装置4
4と、載置台13の一端に第2の懸架チェーン45を介
して連結され載置台13のバランスを取るバランサー4
6とを主体として構成されている。
【0042】なお、前記第1の懸架チェーン43は、昇
降子42の上端にその一端が取付けられるとともに、他
端が架構40の上板40cに設けられたプーリー47を
介し、シリンダ装置44のロッド先端に取付けられたプ
ーリー48に巻回されて上板40cに取り付けられてい
る。
【0043】また、前記第2の懸架チェーン43は、そ
の一端が載置台13に取り付けられるとともに、上板4
0cに設けられたプーリー49を介してバランサー46
に取り付けられている。
【0044】なお、ここで、前記昇降子42について説
明を補足しておくと、これは、柱体40bの外周に挿入
される4角筒状の本体部42aと、この本体部42aの
上端および下端にそれぞれ設けられ柱体40b上を転動
する転動ローラ42bを備えたブラケット42cとを主
体として構成されており、また本体部42aのブラケッ
ト42dに前記回動軸41が支持された構造となってい
る。
【0045】第1および第2の梁材1a、1bを接合す
る接合手段15について説明すると、これは、図1に示
すような構造となっている。すなわち、これは、第1お
よび第2の梁材1a、1bをそれぞれ載せるテーブル1
0C、13Aの両側に架構15aを介して支持された釘
打ち機15bを主体として構成されたもので、第1およ
び第2の梁材1a、1bをガセットプレート1cを介し
て直接釘打ち連結するようになっている。
【0046】次に、角材あご欠き成形装置の作用につい
て、屈曲梁を実際に製造する手順に従って説明する。
【0047】屈曲梁1を製造するには、まず、案内軌道
10の角材投入口より第2の梁材1bとなる角材Wを横
に倒した状態で当該角材を端部加工用カッター手段12
を構成する加工台12Aに向けて投入する。
【0048】なお、この際、固定定規16の位置決め溝
16aに突き当て定規16bを挿入して角材Wの先端の
位置設定をしておくことは言うまでもない。
【0049】次いで、角材Wを固定定規16に沿わせた
状態で、角材Wの先端を突き当て定規16bに突き当
て、加工台12A上に角材Wをクランプ機構等によって
拘束する。
【0050】このようにして角材Wのセットが終了した
ならば、丸鋸盤12aを支持する支持枠部12bのセッ
トを行なう。この操作は、保持金物12Dの支持部12
fを、スライダー12hを介して案内レール12i上で
摺動させ、支持枠部12bが角材Wの端面の切断角度に
沿う位置になるように支持部12fを固定し、空圧シリ
ンダ12mを作動させて、ターンテーブル12dを案内
レール12nに沿って移動させれば良い。
【0051】この操作によって、支持枠部12bは、保
持金物12Dの支持部12fを中心にターンテーブル1
2dの移動とともに横に振られ、角材Wの端面の切断角
度に沿ってセットされる。
【0052】支持枠部12bのセット後、丸鋸盤12a
を支持枠部12bに沿ってスライドさせ、加工台12A
上の角材Wの一端を切断する。
【0053】角材Wの一端を切断したならば、突き当て
定規16bを取り外し、第2の梁材1bとなる角材Wの
他端を切断加工するための準備を行なう。この操作は、
固定定規16に角材Wの位置を設定すべく突き当て定規
16bをセットし、当該突き当て定規16bに角材Wの
端面を突き当てるとともに固定定規16に沿わせて角材
Wをクランプ機構によって拘束する。
【0054】その後、前述した角材Wの一端の切断と同
様の操作によって、丸鋸盤12aを支持する支持枠部1
2bのセットを行ない、支持枠部12bのセット後、丸
鋸盤12aを支持枠部12bに沿ってスライドさせ、加
工台12A上の角材Wの他端を切断する。
【0055】一方、第1の梁材1aは、第2の梁材1b
の加工後、第2の梁材1bと同様にして案内軌道10の
角材投入口より第1の梁材1aとなる角材を横に倒した
状態で端部加工用カッター手段12に投入し、端部加工
用カッター手段12を第2の梁材1bを加工したのと同
様の操作により製造する。
【0056】なお、角材あご欠き成形装置11により、
第1および第2の梁材1a、1bとなる角材Wにあご欠
き部を形成する場合は、以下の手順により行なう。
【0057】まず、図11に示すように、角材Wの長手
方向に対して帯鋸22cが所定角度向くように加工台2
0をセットする。加工台20のセットは、基盤20a上
において上板20dを回転させ、位置決め機構23によ
り上板20dを基盤20aに固定する。
【0058】次いで、角材Wを端部加工用カッター手段
12の加工台12Aと、あご欠き手段11を構成する加
工台20の上板20dとにそれぞれ架け渡すようにして
載置し、図11に示すように、角材Wの一端を上板20
dの切欠部20eより突出させた状態で、角材Wを台上
に固定する。角材Wの固定は、加工台20のクランプ機
構21を作動させ、シリンダ機構21cの駆動により押
圧部21bを押して、角材Wを加工台12Aに挟み付け
る。
【0059】このようにして角材Wを拘束した状態で、
帯鋸盤ユニット22Aを作動させ、帯鋸盤ユニット22
Aを図11矢印イに示すように動かし、角材Wに切り込
みXを付ける。
【0060】以上の操作により、角材Wに切り込みXを
付けたならば、位置決め機構23による上板20dと基
盤20aとの固定を解除し、図12に示すように、加工
台12Aを回転させ、角材Wの長手方向に沿って帯鋸2
2bを向かせ、図中ロに示すように、帯鋸盤ユニット2
2Aを動かし、角材Wの切り込みXに向けて角材Wの端
面より帯鋸22bを入れ、角材Wの角部にあご欠きを形
成する。
【0061】実施例では、加工台20の底板20bに載
せられた帯鋸盤22Aを、底板20bごと回転させるこ
とにより、角材Wの向きを変えずに、角材Wの切削方向
を変えることができるので、あご欠き部の成形を容易に
行なうことができ、また、加工台20の回転角度によっ
て、種々の形態のあご欠き部の成形を容易に行なうこと
ができるので、あご欠き作業の作業能率を向上させるこ
とができる。
【0062】あご欠き加工、端部加工による梁材の形成
後、2つの梁材となる角材Wを案内軌道10を構成する
第1のガイド軌道10Aに沿って送り、第2のガイド軌
道10Bの位置で梁材を縦に立てて、そのまま、第2の
梁材10bを載置台13に載せる。この時、第1の梁材
1aは、その突き合わせ端面を第2の梁材1bの突き合
わせ端面に臨ませるように、第2のガイド軌道10Bの
搬出口の位置に立てた状態で載置しておく。
【0063】以上の操作により、2つの梁材1a、1b
をセットしたならば、載置台13の傾斜手段14を操作
して載置台13の一端を上昇させ、載置台13上に載置
された第2の梁材1bを傾ける。
【0064】この操作により、第2の梁材1bが自身の
重量で下がり、2つの梁材どうしが端面を突き合わせた
状態でセットされることになる。
【0065】第1の梁材1aと第2の梁材1bとの突き
合わせが終わったならば、これら梁材1a、1bの突き
合わせ部両側にガセットプレート1cを当て、接合手段
15の釘打ち機15bを操作してガセットプレート1c
の外面から梁材どうしを一体化すると、途中が屈曲した
屈曲梁1が製造される。
【0066】なお、このような製造ラインによれば、第
1のガイド軌道10Aの搬入口に角材を横に倒した状態
で挿入し、端部加工用カッター手段12の丸鋸盤12a
により角材の端面を加工し、第1および第2の梁材を成
形するとともに、第1のガイド軌道10Aおよび第2の
ガイド軌道10Bに沿ってこれら梁材を移送した後、第
2の梁材を載置台13に載せ傾斜手段14により、この
載置台13を傾けて、2つの梁材どうしを突き合わせ、
接合手段15で両梁材を接合するので、途中が屈曲した
屈曲梁の製造をラインに沿って手順良く容易に行なうこ
とができ、製造時の作業性を向上させることができ、屈
曲梁製造の工業化に対する適用性を向上できる等の優れ
た効果を上げることができる。
【0067】また、載置台13に第2の梁材1bを載
せ、載置台13を傾斜手段14により傾けることによ
り、2つの梁材を精度良く突き合わせることができるの
で、自重の大きな角材どうしの突き合わせ作業を機械化
することができ、突き合わせ部の精度を向上することが
できるといった利点もある。
【0068】さらに、傾斜手段14により載置台13の
傾斜の角度を容易に変えることができるので、第1の梁
材と第2の梁材とのなす角度が違う屈曲梁であっても、
載置台13の位置で容易に第1の梁材と第2の梁材を容
易に接合させることができるといった効果もある。
【0069】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で部材の設計
等を変更できることは言うまでもない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は住宅の梁
等を構成する角材の角部を直角に切り欠いてあご欠き部
を成形する成形装置であって、角材を横に倒した状態で
載置する加工台と、この加工台上に載せられた角材の上
面を押さえて角材の位置を拘束するクランプ機構と、加
工台上の角材を切断する加工用カッター機構とを具備
し、前記加工台は、基盤と、この基盤上に旋回自在に支
持される底板と、この底板に脚部を介して支持され角材
を載せる上板と、基盤上に底板を位置決めする位置決め
機構とから構成され、前記加工用カッター機構は、帯鋸
盤と、この帯鋸盤を加工台の底板上にスライド自在に支
持する案内機構とから構成されていることを特徴とする
ものであるから、加工台の底板に載せられた帯鋸盤を、
底板ごと回転させることにより、帯鋸の向きを変えて角
材の切削加工を実施し得て、角材の向きを変えずに、角
材の切削方向を変えることができ、従って、あご欠き部
の成形を容易に行なうことができ、あご欠き作業の作業
能率を向上させることができる。
【0071】また、これにより、成形すべき梁材のあご
欠き部の形態に対応して、住宅の梁等を構成する角材の
角部にあご欠き部を容易に成形することのできる有効適
切な角材あご欠き成形装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例にかかる角材あご欠き成形装置を適用
した屈曲梁の製造ラインの概略を示す平面図である。
【図2】一実施例にかかる角材あご欠き成形装置を適用
した屈曲梁の製造ラインの概略を示す側面図である。
【図3】角材あご欠き成形装置の斜視図である。
【図4】角材あご欠き成形装置の要部を示す斜視図であ
る。
【図5】角材あご欠き成形装置の正面図である。
【図6】端部加工用カッター手段を上面からみた斜視図
である。
【図7】端部加工用カッター手段を側面からみた斜視図
である。
【図8】載置台上に載せた梁材の接合状況を示す側面図
である。
【図9】傾斜手段の側面図である。
【図10】傾斜手段の斜視図である。
【図11】角材のあご欠き工程を示す平面図である。
【図12】角材のあご欠き工程を示す平面図である。
【図13】屈曲梁を説明するために示した家屋の斜視図
である。
【符号の説明】
10 案内軌道 10A 第1のガイド軌道 10B 第2のガイド軌道 11 角材あご欠き成形装置 12 端部加工用カッター手段 12A 加工台 12B 加工用カッター機構 12a 丸鋸盤 12b 支持枠 12c 支持アーム 12d ターンテーブル 13 載置台 14 傾斜手段 15 接合手段 20 加工台 21 クランプ機構 22 加工用カッター機構 20a 基盤 20b 底板 20c 脚部 20d 上板 22A 帯鋸盤(帯鋸盤ユニット) 22B 案内機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の梁等を構成する角材の角部を直角
    に切り欠いてあご欠き部を成形する成形装置であって、
    角材を横に倒した状態で載置する加工台と、この加工台
    上に載せられた角材の上面を押さえて角材の位置を拘束
    するクランプ機構と、加工台上の角材を切断する加工用
    カッター機構とを具備し、前記加工台は、基盤と、この
    基盤上に旋回自在に支持される底板と、この底板に脚部
    を介して支持され角材を載せる上板と、基盤上に底板を
    位置決めする位置決め機構とから構成され、前記加工用
    カッター機構は、帯鋸盤と、この帯鋸盤を加工台の底板
    上にスライド自在に支持する案内機構とから構成されて
    いることを特徴とする角材あご欠き成形装置。
JP3174691A 1991-01-31 1991-01-31 角材あご欠き成形装置 Expired - Lifetime JP2503313B2 (ja)

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