JPH10264103A - 自動四面式木工用プレーナ - Google Patents

自動四面式木工用プレーナ

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Publication number
JPH10264103A
JPH10264103A JP7218297A JP7218297A JPH10264103A JP H10264103 A JPH10264103 A JP H10264103A JP 7218297 A JP7218297 A JP 7218297A JP 7218297 A JP7218297 A JP 7218297A JP H10264103 A JPH10264103 A JP H10264103A
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JP
Japan
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work
cutting
cutter
cutting cutter
automatic
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Application number
JP7218297A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Maruyama
吉郎 丸山
Toshihiko Katagawa
利彦 片川
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動四面式木工用プレーナとして、角材の直
線精度を高めた四面切削加工を可能とする。 【解決手段】 加工台1上において、角材3に対する下
面切削用カッタ4の位置に対応して角材3に対する上面
押圧部材6と、角材3の一側面を位置決めする案内部材
2と、を備える。上下方向の位置が調整可能で角材3に
対する上面切削用カッタ8を、下面切削用カッタ4の位
置よりも角材送り方向に離間させて配置する。角材3に
対する案内部材2側の位置固定式側面切削用カッタ(1
8)と、この位置固定式側面切削用カッタ(18)の位
置に対応して対をなし左右方向位置調整可能で角材3に
対する位置調整式側面切削用カッタ(19)とを、案内
部材2及び上面切削用カッタ8の位置よりも角材送り方
向に離間させて配置する。対をなす位置固定式及び位置
調整式の各側面切削用カッタ(18,19)の間で角材
3の上面を押圧する第2上面押圧部材(17)を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材や角材等の被
加工体であるワークの周囲四面を切削する自動四面式木
工用プレーナに関するものである。
【0002】
【背景の技術】木工機械の代表的なものとして、例え
ば、表面を切削するかんな盤である木工用プレーナがあ
り、板材を加工するものとして、その板材の周囲四面を
切削する自動四面式木工用プレーナがある。そして、従
来は、板材の左右両側面を同時切削してから続いて上下
両面を同時切削するようにしていた。また、ワーク送り
方向と直交方向に配置したスライドレールに摺動自在に
装着した縦軸カッタコラムを有する自動四面式木工用プ
レーナにおいて、縦軸カッタコラムに対して、ワーク送
り方向に直交するワーク幅中心に向かうストロークの調
整機構を付属してスライドレール側に配置した複動型シ
リンダのスピンドルを連結した構造の位置決め装置を備
えたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、住宅の工業
化に伴って、住宅の床や壁や屋根を予めパネルとして工
場で製造し、このようなパネルを、建築現場において組
み立てて行くことにより、住宅の施工を行うようにした
パネル工法が近年盛んとなっている。そして、工業化を
さらに進めるために、複数のパネルを、予めある程度工
場で組み立てておく(これをサブアッシーまたはサブア
ッセンブリーと呼ぶ)。このような複数のパネルのサブ
アッシー品を建築現場で組み立てて行って、現場での工
期を一層短縮するようにした技術もさらに盛んになって
きている。なお、木質パネルの場合、角材を用いて上下
左右の方形枠をなす芯材及び内方に設ける縦横の芯材を
組み付けて骨組を作り、壁パネルなら骨組の両面、床パ
ネル及び屋根パネルなら骨組の片面に、合板等による板
材を接合して面材としている。
【0004】このような木質パネルの芯材に用いる角材
を四面切削する場合、前述した従来の自動四面式木工用
プレーナのように、角材の左右両側面を同時切削してか
ら続いて上下両面を同時切削するものでは、以下のよう
な問題がある。即ち、角材の四面切削加工の際に基準と
なる面が必ずしも明確でないことから、木質パネルの芯
材として用いる角材の直線精度が出難いものとなってい
た。
【0005】そこで、本発明の目的は、角材の直線精度
を高めた四面切削加工を可能とする等、板材を含むワー
クの四面切削の加工精度を高められる自動四面式木工用
プレーナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、加
工台1の上を送られるワーク3に対し上下左右の周囲四
面をそれぞれ切削加工するカッタ4,8,(18,1
9)を備える自動四面式木工用プレーナであって、前記
加工台1の上において、前記ワーク3の下面を切削加工
する下面切削用カッタ4の位置に対応して前記ワーク3
の上面を押圧する、例えば、前後一対のローラ等による
上面押圧部材6を備えた構成、を特徴としている。
【0007】ここで、加工台としては、ワークが送られ
る上面を有して、そのワークの上下左右の周囲四面をそ
れぞれ切削加工するカッタを備えるものであれば良く、
形状等は問わない。また、ワークとしては、例えば、木
質パネルの芯材に用いる角材が挙げられるが、他の板材
であっても良い。そして、下面切削用カッタとしては、
軸線が水平で円周方向に沿って切削歯を有するディスク
タイプのものが挙げられるが、軸線方向に幅広のもので
も良い。さらに、上面押圧部材としては、例えば、前後
一対のローラが代表的であるが、他にパッド等、ワーク
の上面を押圧した状態でワークの送りが行えるものであ
れば何でも良い。
【0008】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、ワーク3が送られてくる加工台1の上において、下
面切削用カッタ4の位置に対応して上面押圧部材6を備
えた自動四面式木工用プレーナなので、加工台1の上に
ワーク3を上面押圧部材6により押圧した状態にして、
ワーク3の下面を下面切削用カッタ4により切削できる
ことから、その切削したワーク3の下面を四面切削加工
の際の基準面にできる。
【0009】そして、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の自動四面式木工用プレーナであって、例えば、図
1に示すように、前記加工台1の上において、前記ワー
ク3の左右側面のうちの一側面を位置決めして案内する
ための案内部材2、例えば、サイドガイドプレートを備
えた構成、を特徴としている。例えば、案内部材として
は、サイドガイドプレートが挙げられるが、ブロック状
のものでも良い。
【0010】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載の加工台1の上において、ワーク3の
一側面を位置決めして案内する案内部材2を備えた自動
四面式木工用プレーナなので、請求項1記載の発明によ
る上面押圧部材6により加工台1の上に押圧した状態で
下面切削用カッタ4によりワーク3の下面を切削する際
において、案内部材2によりワーク3の一側面を位置決
めできる。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載の自動四面式木工用プレーナであって、例
えば、図1に示すように、前記加工台1の上において、
上下方向の位置が調整可能で前記ワーク3の上面を切削
加工する上面切削用カッタ8を、前記下面切削用カッタ
4の位置よりも前記ワーク3の送り方向に離間させて配
置した構成、を特徴としている。例えば、上面切削用カ
ッタとしては、軸線が水平で円周方向に沿って切削歯を
有するディスクタイプのものが挙げられるが、軸線方向
に幅広のものでも良い。さらに、そのようなカッタの上
下方向の位置を調整可能とする手段としては、例えば、
軸線が垂直でエアシリンダユニットと段付き形状の寸法
調整用ブロックによる組み合わせが挙げられるが、ワー
クの加工寸法に合わせて上下方向の位置が調整可能なも
のであればどのような構成のものでも良い。
【0012】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、加工台1上において、上下方向位置調整可能な上面
切削用カッタ8を、請求項1記載の下面切削用カッタ4
の位置よりも前記ワーク3の送り方向に離間させて配置
した自動四面式木工用プレーナなので、請求項1記載の
発明による上面押圧部材6により加工台1の上に押圧し
た状態で下面切削用カッタ4によりワーク3の下面を切
削した後において、さらには、請求項2記載の発明によ
る案内部材2によりワーク3の一側面を位置決めした状
態にして、既に切削した下面を基準面としてワーク3の
上面を上面切削用カッタ8により切削できる。しかも、
上面切削用カッタ8がその上下方向位置調整可能である
ことから、請求項1記載の発明のように、ワーク3の下
面を基準面とした状態で、上面切削用カッタ8によりワ
ーク3の上面を寸法精度良く切削できる。
【0013】そして、請求項4記載の発明は、請求項3
記載の自動四面式木工用プレーナであって、例えば、図
1及び図2に示すように、前記加工台1の上において、
前記ワーク3の前記案内部材2の側の一側面を切削加工
する位置固定式側面切削用カッタ18と、この位置固定
式側面切削用カッタ18の位置に対応して対をなし左右
方向の位置が調整可能で前記ワーク3の他側面を切削加
工する位置調整式側面切削用カッタ19とを、前記案内
部材2及び前記上面切削用カッタ8の位置よりも前記ワ
ーク3の送り方向に離間させて配置した構成、を特徴と
している。例えば、位置固定式及び位置調整式の各側面
切削用カッタとしては、何れも軸線が垂直で円周方向に
沿って切削歯を有するディスクタイプのものが挙げられ
るが、軸線方向に幅広のものでも良い。さらに、そのよ
うなカッタの左右方向の位置を調整可能とする手段とし
ては、例えば、軸線が水平なエアシリンダユニットと段
付き形状の寸法調整用ブロックによる組み合わせが挙げ
られるが、ワークの加工寸法に合わせて左右方向の位置
が調整可能なものであればどのような構成のものでも良
い。
【0014】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、加工台1の上において、位置固定式側面切削用カッ
タ18と、この位置固定式側面切削用カッタ18の位置
に対応して対をなし左右方向位置調整可能な位置調整式
側面切削用カッタ19とを、請求項2記載の案内部材2
及び請求項3記載の上面切削用カッタ8の位置よりもワ
ーク3の送り方向に離間させて配置した自動四面式木工
用プレーナなので、請求項1記載の発明のように、ワー
ク3の下面を基準面とした状態で、請求項2記載の発明
による案内部材2により位置決めした状態のワーク3の
一側面を位置固定式側面切削用カッタ18により切削で
きると同時に、ワーク3の他側面を位置調整式側面切削
用カッタ19により切削できる。しかも、ワーク3の他
側面を切削する側面切削用カッタ19が左右方向位置調
整可能であることから、請求項2記載の発明のように、
ワーク3の一側面を位置決めした状態で、位置調整式側
面切削用カッタ19によりワーク3の他側面を寸法精度
良く切削できる。
【0015】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の自動四面式木工用プレーナであって、例えば、図2
に示すように、前記対をなす前記位置固定式側面切削用
カッタ18及び前記位置調整式側面切削用カッタ19の
間で前記ワーク3の上面を押圧する、例えば、前後一対
のローラ等による第2上面押圧部材17を備えた構成、
を特徴としている。例えば、第2上面押圧部材として
は、例えば、前後一対のローラが代表的であるが、他に
パッド等、ワークの上面を押圧した状態でワークの送り
が行えるものであれば何でも良い。
【0016】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、請求項4記載の対をなす位置固定式側面切削用カッ
タ18及び位置調整式側面切削用カッタ19間に第2上
面押圧部材17を備えた自動四面式木工用プレーナなの
で、請求項4記載の発明による対をなす位置固定式及び
位置調整式の各側面切削用カッタ18,19によりワー
ク3の両側面を切削する際に、加工台1の上にワーク3
を第2上面押圧部材17により押圧した状態にしてその
両側面を切削できることから、ワーク3の両側面を寸法
精度良く切削できる。従って、ワーク3の四面切削の直
線精度が向上する。
【0017】そして、請求項6記載の発明は、請求項5
記載の自動四面式木工用プレーナであって、例えば、図
1及び図2に示すように、前記加工台1の上において、
前記案内部材2により前記一側面を位置決めして案内さ
れる前記ワーク3の上面を前記上面押圧部材6により押
圧した状態で前記ワーク3の下面を前記下面切削用カッ
タ4により切削加工する第1加工位置と、この第1加工
位置で下面を切削加工された前記ワーク3の上面を前記
上面切削用カッタ8により切削加工する第2加工位置
と、この第2加工位置で切削加工された前記上面を前記
第2上面押圧部材17により押圧した状態で前記ワーク
3の左右両側面を前記対をなす前記位置固定式側面切削
用カッタ18及び前記位置調整式側面切削用カッタ19
によりそれぞれ切削加工する第3加工位置と、を有する
構成を特徴としている。
【0018】このように、請求項6記載の発明によれ
ば、加工台1の上において、第1加工位置で、請求項2
記載の案内部材2により一側面を位置決めして案内され
るワーク3の上面を請求項1記載の上面押圧部材6によ
る押圧状態として、ワーク3の下面を請求項1記載の下
面切削用カッタ4により切削加工してから、続く第2加
工位置で、既に下面を切削加工されたワーク3の上面を
請求項3記載の上面切削用カッタ8により切削加工した
後、最後の第3加工位置で、既に切削加工された上面を
請求項5記載の第2上面押圧部材17による押圧状態と
して、ワーク3の左右両側面を請求項4記載の対をなす
位置固定式及び位置調整式の各側面切削用カッタ18,
19によりそれぞれ切削加工する自動四面式木工用プレ
ーナなので、先ず、ワーク3の一側面を位置決めして上
面を押圧した状態でワーク3の下面を切削して、その切
削したワーク3の下面を四面切削加工の際の基準面にで
き、続いて、その下面を基準面としてワーク3の上面を
寸法精度良く切削でき、次に、上面を押圧した状態でワ
ーク3の両側面寸法精度良く切削できる。従って、ワー
ク3の四面切削の加工精度が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る自動四面式
木工用プレーナの実施の形態例を図1から図3に基づい
て説明する。先ず、図1は、本発明を適用した一例とし
ての自動四面式木工用プレーナを示すもので、加工台と
上下面切削用カッタと第1上面押圧部材と側面案内部材
及びワークを示した概略側面図である。そして、図2
は、図1の加工台上にさらに備えられる側面切削用カッ
タと第2上面押圧部材及びワークを示した概略平面図で
ある。また、図3は、図1及び図2の位置調整式カッタ
の位置調整装置の一例を示した概略斜視図である。
【0020】始めに、図1及び図2において、1は加工
台、2はサイドガイドプレート(側面案内部材)、3は
角材(ワーク)、4は下面切削用カッタ、6は第1押さ
えローラ(第1上面押圧部材)、8は上面切削用カッ
タ、11は複動型シリンダユニット(位置調整用駆動
源)、15は上下方向寸法調整用ブロック(上下方向位
置調整部材)、17は第2押さえローラ(第2上面押圧
部材)、18は位置固定式側面切削用カッタ、19は位
置調整式側面切削用カッタ、21は複動型シリンダユニ
ット(位置調整用駆動源)、25は左右方向寸法調整用
ブロック(左右方向位置調整部材)である。本発明を適
用した自動四面式木工用プレーナは、図示のように実施
の形態例では、加工台1の上面に、ワーク(角材)3に
対する送り方向に沿った側面案内部材であるサイドガイ
ドプレート2が、その板面を垂直面として、ワークとし
ての角材3の長さにほぼ沿うようにして固設されてい
る。
【0021】そして、図1に示すように、加工台1の内
部には、サイドガイドプレート2の前部が側方に臨む位
置において、加工台1の上面に露出する下面切削用カッ
タ4が内蔵されている。この下面切削用カッタ4は、そ
の回転軸4aを水平横向きにして、ディスク部の外周に
円周方向に沿って多数の切削歯4b,4b,…を有する
もので、図示しない電動モータ及び減速歯車機構を介し
て回転駆動される。また、加工台1の上方であって、こ
の下面切削用カッタ4の位置と対応する部分に揺動可能
で昇降可能なアーム5が配設されており、このアーム5
の先端部に、加工台1の上面において、サイドガイドプ
レート2に一側面を位置決めガイドして送られる角材3
に対する第1上面押圧部材である前後一対の第1押さえ
ローラ6,6が軸受緩衝部材7,7をそれぞれ介して備
えられている。
【0022】さらに、加工台1の上方であって、サイド
ガイドプレート2の後部が側方に臨む位置には、上面切
削用カッタ8が配設されている。この上面切削用カッタ
8は、前記下面切削用カッタ4と同様に、その回転軸8
aを水平横向きにして、ディスク部の外周に円周方向に
沿って多数の切削歯8b,8b,…を有するもので、図
示しない電動モータ及び減速歯車機構を介して回転駆動
される。なお、この上面切削用カッタ8は、加工台1の
上に起設されたポスト9に摺動自在に組み付けた昇降自
在(図1中の上下方向の矢印参照)なカッタハウジング
10に回転軸8aが軸受支持されるとともに、その回転
軸8aには、位置調整用駆動源としての軸線を垂直とし
た複動型シリンダユニット11の下方のスピンドル12
が連結されている。この複動型シリンダユニット11
は、エアまたはオイル等の動作流体とするものである。
また、この複動型シリンダユニット11の上方のスピン
ドル13の先端部には、ストッパ14が設けられてお
り、このストッパ14は、上下方向位置調整部材である
階段形状の上下方向寸法調整用ブロック15の上方に係
止されるものである。
【0023】ここで、上面切削用カッタ8の上下方向位
置調整装置の構成について、図3を参照して説明する。
即ち、図1に示したように、上面が多数段の階段状プレ
ート15a,15b,…,15n(但し、nは任意の整
数、以下同じ)を、図3に示すように、2組備えて、そ
の間にスピンドル挿入空間を有する上下方向寸法調整用
ブロック15が、水平面とした長方形フレーム30の内
部に固定されている。なお、階段状プレート15a,1
5b,…,15nの各段差は、予め想定される加工幅に
合致するように形成してある。この長方形フレーム30
の一方の長辺部に沿ってチェーン31が取り付けられて
おり、このチェーン31に噛み合う図示しないスプロケ
ット及び減速歯車機構を内蔵した歯車ケース32に、そ
の内蔵されたスプロケットを駆動する電動モータ33が
備えられている。この電動モータ33を備えた歯車ケー
ス32は、加工台1に対して固定に設置されている。ま
た、長方形フレーム30の他方の長辺部に沿っては、階
段状プレート15a,15b,…,15nの段数に対応
した位置並びに数のリミットスイッチ34a,34b,
…,34nが取り付けられており、そのスイッチレバー
35a,35b,…,35nに接触可能なロッド26
が、前記スピンドル13先端部のストッパ14に備えら
れている。
【0024】そして、前記加工台1の上方であって、前
記サイドガイドプレート2及び前記上面切削用カッタ8
よりも後方には、図2に示すように、揺動可能で昇降可
能な支持部材16が配設されており、この支持部材16
には、加工台1の上面において、サイドガイドプレート
2に一側面を位置決めガイドして送られてきた角材3に
対する第2上面押圧部材である前後一対の第2押さえロ
ーラ17,17が、前記第1押さえローラ6と同様に、
軸受緩衝部材(図示せず)をそれぞれ介して備えられて
いる。さらに、この第2押さえローラ17,17の側方
であって、サイドガイドプレート2の後方には、そのガ
イド面に沿って位置する位置固定式側面切削用カッタ1
8が配設されている。この位置固定式側面切削用カッタ
18は、その回転軸18aを垂直向きにして、ディスク
部の外周に円周方向に沿って多数の切削歯18b,18
b,…を有するもので、図示しない電動モータ及び減速
歯車機構を介して回転駆動される。
【0025】また、この位置固定式側面切削用カッタ1
8と前記第2押さえローラ17,17を挟んで位置が対
応するようにして、加工台1上には、位置調整式側面切
削用カッタ19が配設されている。この位置調整式側面
切削用カッタ19は、位置固定式側面切削用カッタ18
と同様に、その回転軸19aを垂直向きにして、ディス
ク部の外周に円周方向に沿って多数の切削歯19b,1
9b,…を有するもので、図示しない電動モータ及び減
速歯車機構を介して回転駆動される。なお、この位置調
整式側面切削用カッタ19は、加工台1の上に横方向移
動自在(図2中の上下方向の矢印参照)に組み付けたカ
ッタハウジング20に回転軸19aが軸受支持されると
ともに、その回転軸19aには、位置調整用駆動源とし
ての軸線を垂直とした複動型シリンダユニット21の内
側のスピンドル22が連結されている。この複動型シリ
ンダユニット21は、エアまたはオイル等の動作流体と
するものである。また、この複動型シリンダユニット2
1の外側のスピンドル23の先端部には、ストッパ24
が設けられており、このストッパ24は、左右方向位置
調整部材である階段形状の左右方向寸法調整用ブロック
25の外側に係止されるものである。
【0026】そして、以上の位置調整式側面切削用カッ
タ19の上下方向位置調整装置は、前記上面切削用カッ
タ8の場合と同様に、外面が多数段の階段状プレート2
5a,25b,…,25nを2組備えて、その間にスピ
ンドル挿入空間を有する上下方向寸法調整用ブロック2
5が長方形フレーム30の内部に固定されている。な
お、階段状プレート25a,25b,…,25nの各段
差は、前記階段状プレート15a,15b,…,15n
の場合と同様、予め想定される加工幅に合致するように
形成してある。さらに、長方形フレーム30の一方の長
辺部に沿って取り付けたチェーン31に噛み合うスプロ
ケット及び減速歯車機構(ともに図示せず)を内蔵した
歯車ケース32に、その内蔵されたスプロケットを駆動
する電動モータ33が備えられている。この電動モータ
33を備えた歯車ケース32が加工台1に固定設置され
ている。また、前記スピンドル23先端部のストッパ2
4には、長方形フレーム30の他方の長辺部に沿って、
階段状プレート15a,15b,…,15nの段数に対
応した位置並びに数で取り付けたリミットスイッチ34
a,34b,…,34nのスイッチレバー35a,35
b,…,35nに接触可能なロッド26が備えられてい
る。
【0027】次に、以上の構成に基づく自動四面式木工
用プレーナによる角材3の周囲四面切削加工について説
明する。先ず、四面切削加工すべき角材3の上下幅及び
左右幅の仕上げ寸法に基づいて、例えば、各々のリミッ
トスイッチ35e,35eに信号をそれぞれ送っておい
て、各々の複動型シリンダユニット11,21の上方ま
たは外側のスピンドル13,23をそれぞれ伸ばしてお
く。そして、図3に示されるように、電動モータ33の
駆動によるスプロケットの回転でチェーン31を介して
長方形フレーム30をワーク送り方向に沿った前後方向
(図3では左右方向)に移動させ、各々のスピンドル1
3,23のストッパ14,24のロッド26,26がス
イッチレバー35e,35eをそれぞれ押した時点で、
電動モータ33を停止する。続いて、各々の複動型シリ
ンダユニット11,21の上方または外側のスピンドル
13,23をそれぞれ縮めることにより、その先端部の
ストッパ14,24が各々階段状プレート15e,25
eにそれぞれ突き当たった係合状態となる。この結果、
上面切削用カッタ8及び位置調整式側面切削用カッタ1
9の各々の位置が決定される。
【0028】このように、予め上面切削用カッタ8及び
位置調整式側面切削用カッタ19の位置決定を行ってか
ら、角材3の四面切削加工を行う。即ち、加工台1の上
面において、サイドガイドプレート2に角材3の一側面
を位置決めガイドさせながら、加工すべき角材3を送り
込む。そして、先ず、第1加工位置としては、図1に示
したように、角材3の上面を前後一対の第1押さえロー
ラ6,6により押さえて、加工台1に角材3を押圧状態
として、その角材3の下面を下面切削用カッタ4の回転
駆動により切削加工する。さらに、この状態で角材3を
送ることで、続く第2加工位置として、既に下面が切削
加工された角材3の上面を上面切削用カッタ8の回転駆
動により切削加工する。その後、最後の第3加工位置と
しては、図2に示したように、既に切削加工された角材
3の上面を前後一対の第2押さえローラ17,17によ
り押さえて、再び加工台1に角材3を押圧状態として、
その角材3の押圧部分の左右両側面を、左右一対の位置
固定式及び位置調整式の各側面切削用カッタ18,19
の回転駆動によりそれぞれ切削加工する。
【0029】以上の通り、実施の形態例の自動四面式木
工用プレーナによれば、加工台1の上面において、サイ
ドガイドプレート2により側面で位置決めした角材3の
第1押さえローラ6,6による上面押圧状態下で、その
下面を下面切削用カッタ4により切削して四面切削加工
の際の基準面にした後、その角材3の上面を上面切削用
カッタ8により寸法精度良く切削できる。次に、角材3
の第2押さえローラ17,17による再度の上面押圧状
態下で、その角材3の両側面を左右一対の側面切削用カ
ッタ18,19により寸法精度良く切削できる。従っ
て、角材3の四面切削の加工精度を高めて、四面切削加
工後の直線精度に優れた角材3を提供できるものとな
る。
【0030】なお、以上の実施の形態例においては、木
質パネルの芯材として用いる角材の四面切削加工とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、他の用途
の角材や板材の四面切削加工であってもよい。また、寸
法調整用ブロックの形状等も任意であり、その他、具体
的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは
勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る自動四面式木工用プレーナによれば、上面押圧部材に
よって、加工台上にワークを押圧した状態にして、その
ワークの下面を切削できるため、その切削したワーク下
面を四面切削加工の際の基準面にすることができる。
【0032】そして、請求項2記載の発明に係る自動四
面式木工用プレーナによれば、請求項1記載の発明によ
り加工台上に押圧した状態でワーク下面を切削する際、
案内部材によって、ワークの一側面も同時に位置決めし
ておくことができる。
【0033】さらに、請求項3記載の発明に係る自動四
面式木工用プレーナによれば、既に請求項1記載の発明
により加工台上に押圧した状態でワーク下面を切削した
後において、さらには、請求項2記載の発明によりワー
ク一側面を位置決めした状態にして、上下方向位置調整
可能な上面切削用カッタによって、既に切削した下面を
基準面としたワークの上面を寸法精度良く切削すること
ができる。
【0034】そして、請求項4記載の発明に係る自動四
面式木工用プレーナによれば、請求項1記載の発明のよ
うに、下面を基準面とした状態で、位置固定式及び位置
調整式の各側面切削用カッタによって、既に請求項2記
載の発明により位置決めした状態のワークの両側面を寸
法精度良く切削することができる。
【0035】また、請求項5記載の発明に係る自動四面
式木工用プレーナによれば、請求項4記載の発明のよう
に、ワーク両側面を切削する際において、第2上面押圧
部材によって、加工台上にワークを押圧した状態にし
て、そのワークの両側面を切削できるため、ワーク両側
面を寸法精度良く切削することができ、従って、ワーク
の四面切削の直線精度を向上することができる。
【0036】そして、請求項6記載の発明に係る自動四
面式木工用プレーナによれば、一側面を位置決めして上
面を押圧した状態で切削した下面をワークの四面切削加
工の際の基準面にすることができるため、そのワークの
上面を寸法精度良く切削することができる上、上面を押
圧した状態でワークの両側面を寸法精度良く切削するこ
とができるため、ワークの四面切削の直線精度を向上す
ることができる。従って、ワークの四面切削の加工精度
の向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての自動四面式木工
用プレーナを示すもので、加工台と上下面切削用カッタ
と第1上面押圧部材と側面案内部材及びワークを示した
概略側面図である。
【図2】図1の加工台上にさらに備えられる側面切削用
カッタと第2上面押圧部材及びワークを示した概略平面
図である。
【図3】図1及び図2の位置調整式カッタの位置調整装
置の一例を示した概略斜視図である。
【符号の説明】
1 加工台 2 側面案内部材 3 ワーク 4 下面切削用カッタ 6 第1上面押圧部材 8 上面切削用カッタ 11 位置調整用駆動源 15 上下方向位置調整部材 17 第2上面押圧部材 18 位置固定式側面切削用カッタ 19 位置調整式側面切削用カッタ 21 位置調整用駆動源 25 左右方向位置調整部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工台上を送られるワークに対し上下左右
    の周囲四面をそれぞれ切削加工するカッタを備える自動
    四面式木工用プレーナであって、 前記加工台上において、前記ワークの下面を切削加工す
    る下面切削用カッタの位置に対応して前記ワークの上面
    を押圧する上面押圧部材を備えたこと、を特徴とする自
    動四面式木工用プレーナ。
  2. 【請求項2】前記加工台上において、前記ワークの左右
    側面のうちの一側面を位置決めして案内するための案内
    部材を備えたこと、を特徴とする請求項1記載の自動四
    面式木工用プレーナ。
  3. 【請求項3】前記加工台上において、上下方向の位置が
    調整可能で前記ワークの上面を切削加工する上面切削用
    カッタを、前記下面切削用カッタの位置よりも前記ワー
    ク送り方向に離間させて配置したこと、を特徴とする請
    求項1または2記載の自動四面式木工用プレーナ。
  4. 【請求項4】前記加工台上において、前記ワークの前記
    案内部材側の一側面を切削加工する位置固定式側面切削
    用カッタと、この位置固定式側面切削用カッタの位置に
    対応して対をなし左右方向の位置が調整可能で前記ワー
    クの他側面を切削加工する位置調整式側面切削用カッタ
    とを、前記案内部材及び前記上面切削用カッタの位置よ
    りも前記ワーク送り方向に離間させて配置したこと、を
    特徴とする請求項3記載の自動四面式木工用プレーナ。
  5. 【請求項5】前記対をなす前記位置固定式側面切削用カ
    ッタ及び前記位置調整式側面切削用カッタの間で前記ワ
    ークの上面を押圧する第2上面押圧部材を備えたこと、
    を特徴とする請求項4記載の自動四面式木工用プレー
    ナ。
  6. 【請求項6】前記加工台上において、 前記案内部材により前記一側面を位置決めして案内され
    る前記ワークの上面を前記上面押圧部材により押圧した
    状態で前記ワークの下面を前記下面切削用カッタにより
    切削加工する第1加工位置と、 この第1加工位置で下面を切削加工された前記ワークの
    上面を前記上面切削用カッタにより切削加工する第2加
    工位置と、 この第2加工位置で切削加工された前記上面を前記第2
    上面押圧部材により押圧した状態で前記ワークの左右両
    側面を前記対をなす前記位置固定式側面切削用カッタ及
    び前記位置調整式側面切削用カッタによりそれぞれ切削
    加工する第3加工位置と、を有することを特徴とする請
    求項5記載の自動四面式木工用プレーナ。
JP7218297A 1997-03-25 1997-03-25 自動四面式木工用プレーナ Pending JPH10264103A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108032382A (zh) * 2017-12-25 2018-05-15 苏州塔比诺机电有限公司 木板切割设备
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