JP3294573B2 - 板材の切断装置 - Google Patents

板材の切断装置

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JP3294573B2
JP3294573B2 JP29891099A JP29891099A JP3294573B2 JP 3294573 B2 JP3294573 B2 JP 3294573B2 JP 29891099 A JP29891099 A JP 29891099A JP 29891099 A JP29891099 A JP 29891099A JP 3294573 B2 JP3294573 B2 JP 3294573B2
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武夫 河野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合板、石膏ボー
ド、MDF、プラスチック板、ゴム板、段ボール、皮革
板等の平面状をしている全ての板材を直線状に切断する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅、建築、内装、家具等の木工業界に
おいて、ベニヤ板や石膏ボード等の複合材が多く使用さ
れる。これ等の用途に使用される板材は、決められた寸
法に裁断して、用途に最適な形状に加工される。板材を
所定の寸法に裁断するために、丸鋸や帯鋸等の鋸を使用
している。
【0003】鋸で板材を所定の寸法に切断する装置は、
板材の両面をローラーで挟着して、鋸に向かって移送す
る供給機構と、この供給機構で挟着される板材の通路に
配設されて、板材を所定の幅に切断する鋸と、鋸で裁断
された板材を排出する排出機構とを備える。
【0004】この構造の切断装置は、鋸で板材を切断す
るので、多量の鋸屑が発生する。鋸屑は、焼却する等の
方法で廃棄するので、廃棄するのにコストがかかる欠点
がある。さらに、鋸は、切断するために、鋸刃の厚さに
加えて、鋸刃にアサリを設けるための厚さによって、3
〜5mmの板材を切り屑として消耗する。このため、板
材全体を有効に利用できる状態では切断できない欠点も
ある。このことは、板材を細い幅に切断するほど、板材
の利用効率を低下させる。たとえば、板材を30mm幅
に切断して、鋸で3mmの板材を消耗させるとすれば、
板材は約10%もの板材を、切断のために消耗して有効
利用できなくする。
【0005】さらに、鋸で板材を切断する装置は、騒音
レベルが極めて大きく、装置近傍の騒音レベルが85d
Bにもなる。このように大きな騒音レベルの装置は、消
音が極めて難しく、工場を設置する環境が極めて制限さ
れる。
【0006】また、高速回転する丸鋸、あるいは、高速
で移動される帯鋸は、作業者が接触すると怪我をする。
このため、極めて危険な装置であって、労働災害の発生
率が高い。したがって、安全な作業環境とするのが難し
い欠点もある。
【0007】また、鋸で切断する装置は、板材の切断面
を平滑面にするのが難しい欠点もある。多数の鋸刃が、
板材を切断する切削跡が残るからである。このため、切
断面を綺麗に仕上げる用途に使用される板材は、切断面
を、カンナなどで平滑に切削し、あるいは、ペーパー等
で研磨する必要があり、仕上げ加工に手間がかかる欠点
もある。
【0008】さらにまた、鋸で切断する装置は、板材の
送り速度に制限を受け、送り速度を速くすると、鋸に極
めて大きな負荷がかかる欠点もある。このため、板材の
送り速度を速くするのが難しく、能率よく板材を切断で
きない欠点もある。
【0009】以上のように、従来の装置は、板材の利用
効率が悪く、板材の切断速度は遅く、さらに、多量の鋸
屑を廃棄する必要があって、鋸屑を廃棄するために集塵
装置や焼却炉等を必要とし、さらに、これ等のランニン
グコストがかかることから、板材の切断コストが高くな
る欠点もあった。
【0010】本発明者は、このような欠点を解決するこ
とを目的に、図1に示す切断装置を開発した(特開平1
0−315206号公報)。この図の切断装置は、ベニ
ヤ板等の板材Bを、一定の方向に直線上に移送する供給
機構1と、供給機構1から供給される板材Bを、板材B
の供給通路に配設された刃物で所定の幅に切断する切断
機構2と、切断機構2で切断された板材Bを排出する排
出機構3とを備える。
【0011】さらに、切断機構2は、板材Bを上面と下
面の両方から切断して切り離すために、板材Bの上下
に、直線上に位置してカッター刃4を配設している。カ
ッター刃4は、板材Bを切断する部分を板状とし、板状
の切断部4aを板材Bの移送方向と平行に配設してい
る。板材Bの上方に配設される上側カッター刃4Aの切
断部4aは、板材Bの移送方向に向かって下り勾配に傾
斜する傾斜刃4bを有する。上側カッター刃4Aに設け
られた傾斜刃4bは、下端に先端刃4cを有する。板材
Bの下方に配設される下側カッター刃4Bの切断部4a
は、板材Bの移送方向に向かって上り勾配に傾斜する傾
斜刃4bを有する。下側カッター刃4Bに設けられた傾
斜刃4bは、上端に先端刃4cを有する。上側カッター
刃4Aの先端刃4cと、下側カッター刃4Bの先端刃4
cは、板材Bの移送方向に前後にずらして配設されてお
り、上側カッター刃4Aの先端刃4cは、下側カッター
刃4Bの先端刃4cよりも下方に延長されている。
【0012】この構造の切断装置は、切り屑の発生を極
減して、低い騒音レベルで、安全に能率よく、しかも速
く板材を切断できる。また、この構造の板材の切断装置
は、従来の鋸で板材を切断する装置のように、鋸刃の厚
さによる板材の損失がなく、しかも鋸屑が発生すること
がない。したがって、板材の消耗を極減して、板材の利
用効率を向上できる。さらに、鋸屑が発生しないので、
多量に発生していた鋸屑を廃棄したり焼却したりする必
要もない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
板材を切断するとき、板材によっては、カッター刃が板
材を最後に切断する最終切断端面が破損することがあ
る。とくに、石膏ボードのように粉粒体を集合して板状
に成形したもの、あるいは、ベニヤ板のように、木材を
薄くスライスして木目が直交するように積層して接着し
た板材は、カッター刃が板材から出る部分である最終切
断端面が破損しやすい欠点がある。この弊害は、厚い板
材を切断するために、カッター刃を厚くすると甚だしく
なる。カッター刃と板材との間の摩擦抵抗が大きくなっ
て、板材を最終切断端面に向かって押し出すからであ
る。
【0014】このため、図1に示す板材の切断装置は、
全ての板材の最終切断端面を破損させないように切断で
きない欠点があり、切断できる板材の材質や厚さに制約
を受ける。また、切断している板材に、破損しやすい部
分があると、最終切断端面が大きく破損することがあ
る。
【0015】本発明者は、さらにこの欠点を解消するた
めに、図2に示すように、カッター刃4を振動機構25
で超音波振動させる装置を開発した。超音波振動するカ
ッター刃4は、板材Bとの摩擦抵抗が小さくなる。しか
しながら、この装置によっても、板材の最終切断端面の
破損を有効に阻止することができず、板材の材質や厚さ
によっては、最終切断端面差が大きく破壊された。
【0016】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、板
材の最終切断端面に発生する破損を極減して、種々の板
材を能率よく最後まで綺麗に切断できる板材の切断装置
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の板材の切断装置
は、板材Bを両面から切断して所定の幅に裁断するカッ
ター刃4を備える。このカッター刃4は、少なくとも板
材Bを切断する部分を板状として、板状の切断部4aを
板材Bの切断方向と平行に配設している。切断装置は、
板材Bとカッター刃4を相対的に移送して、カッター刃
4で板材Bを切断するように構成している。さらに、本
発明の板材の切断装置は、以下の全ての構成を有するこ
とを特徴とする。 (a) 切断装置は、切断される板材Bを固定する基台
5と、この基台5に固定される板材Bを切断するカッタ
ー刃4を切断方向に移動させる駆動機構6とを備える。 (b) 基台5は、板材Bの両面を挟着して固定する固
定機構7を備えている。 (c) 固定機構7で固定された板材Bの最終切断端面
14に接触して、板材Bがカッター刃4の移動方向に移
動するのを阻止するストッパ10を有する。 (d) ストッパ10は、板材Bを切断するカッター刃
4を通過させるカッター通路11を有する。
【0018】本発明の請求項2の板材の切断装置は、固
定機構7が、カッター切断軌跡Kの両側において、板材
Bの両面を挟着して基台5に固定している。
【0019】本発明の請求項3の板材の切断装置は、ス
トッパ10が、カッター切断軌跡Kの両側の最終切断端
面14に接触すると共に、カッター切断軌跡Kにスリッ
ト状のカッター通路11を備える。
【0020】本発明の請求項4の板材の切断装置は、カ
ッター刃4に振動機構25を連結しており、この振動機
構25でカッター刃4を振動させながら板材Bを切断し
ている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための板材の切断装置を例示す
るものであって、本発明は切断装置を下記のものに特定
しない。
【0022】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0023】図3〜図5に示す板材の切断装置は、合
板、石膏ボード、MDF、プラスチック板、ゴム板、皮
革板等の平面状をしている全ての板材を直線状に切断す
るもので、板材Bを脱着できるように固定する基台5
と、この基台5に固定される板材Bを切断するカッター
刃4を切断方向に移動させる駆動機構6とを備える。
【0024】図の基台5は、板材Bを固定する上面を水
平面としている。基台5は、上面に板材Bを固定する固
定機構7を備えている。固定機構7は、カッター刃4で
切断される板材Bの両面を挟着して固定する。図に示す
固定機構7は、板材Bの上面を押圧する押圧プレート8
と、この押圧プレート8を押圧するシリンダー9とを備
える。押圧プレート8はシリンダー9以外の機構、たと
えば、カム等で板材の表面に押圧することもできる。図
の固定機構7は、複数の押圧プレート8を、カッター刃
4の移動方向に並べて、複数の押圧プレート8で板材B
を挟着して固定する。各々の押圧プレート8は、シリン
ダー9に押圧されて、板材Bを基台5に挟着して固定す
る。
【0025】さらに、図の切断装置は、カッター切断軌
跡Kの両側で板材Bを挟着する。したがって、基台5は
カッター切断軌跡Kの両側に配設され、両側の基台5に
固定機構7を設けている。カッター切断軌跡Kの両側で
板材Bを固定する切断装置は、カッター刃4で切断され
る板材Bを確実に固定できる。ただ、本発明の切断装置
は、板材をカッター切断軌跡の片側で基台に固定して切
断することもできる。
【0026】図に示す固定機構7は、基台5に板材Bを
脱着するときに、シリンダー9で押圧プレート8を上昇
させる。板材Bを基台5の定位置にセットした後、シリ
ンダー9のロッドを押し出して、押圧プレート8で板材
Bの上面を基台5に押圧して固定する。
【0027】さらに、図の切断装置は、固定機構7で基
台5に固定している板材Bの最終切断端面14に接触す
るストッパ10を備える。ストッパ10は、カッター刃
4で切断される板材Bが、カッター刃4の移動方向に移
動するのを阻止するように最終切断端面14に配設して
いる。図の切断装置は、基台5にストッパ10を固定し
ている。ストッパは図示しないが、基台でなくて、基台
を固定しているフレームに固定することもできる。
【0028】ストッパ10は、板材Bの位置ずれを阻止
する状態で、カッター刃4を板材Bに沿って移動できる
ように、いいかえると、カッター切断軌跡Kに沿って移
動するカッター刃4が、ストッパ10に衝突しないよう
に、カッター切断軌跡Kにカッター刃4を通過させるた
めのカッター通路11を設けている。図のストッパ10
は、カッター通路11をスリット状としている。スリッ
ト状のカッター通路11は、ここにカッター刃4を通過
できるように、カッター刃4の厚さよりも間隔を広くし
ている。カッター通路11の間隔を、カッター刃4が接
触しない限り狭くすると、破損しやすい板材Bの最終切
断端面14の損傷を最も少なくできる。比較的破損し難
い板材を切断する装置は、スリット状のカッター通路の
間隔を広くできる。
【0029】カッター刃4は、板材Bの上下に配設され
る。カッター刃4は、全体を板状としている。カッター
刃4は、全体を板状とせずに、板材Bを切断する部分の
みを板状とすることもできる。カッター刃4は、板状の
切断部4aを板材Bの切断方向と平行に直線上に配設し
ている。
【0030】板材Bの上方に配設される上側カッター刃
4Aの切断部4aは、切断される板材Bの通過方向に向
かって下り勾配に傾斜する傾斜刃4bを有し、この傾斜
刃4bの下端を先端刃4cとしている。傾斜刃4bは、
途中で傾斜角を変更して山形の突出部15を設け、突出
部15の下端に先端刃4cを設けている。上側カッター
刃4Aは、下縁の全体、すなわち、傾斜刃4bと先端刃
4cの垂直断面形状を尖鋭なV字状の切刃として、板材
Bを切断できる形状としている。
【0031】板材Bの下方に配設される下側カッター刃
4Bの切断部4aは、切断される板材Bの通過方向に向
かって上り勾配に傾斜する傾斜刃4bを有し、傾斜刃4
bの上端に先端刃4cを設けている。下側カッター刃4
Bは、上縁の全体に尖鋭なV字状の切刃を設けている。
下側カッター刃4Bは、傾斜刃4bの途中にV字状の切
欠部16を設けて、前後に離してふたつの傾斜刃4bを
設けている。前後の傾斜刃4bは、それぞれ先端に先端
刃4cを設けている。
【0032】図に示すカッター刃4は、下側カッター刃
4Bの切欠部16に、上側カッター刃4Aの突出部15
を挿入させて、上側カッター刃4Aの先端刃4cと、下
側カッター刃4Bの先端刃4cを、板材Bの切断方向に
前後にずらせて配設している。さらに、板材Bを完全に
切り離しできるように、上側カッター刃4Aの先端刃4
cを、下側カッター刃4Bの先端刃4cよりも下方に延
長している。
【0033】カッター刃4は刃物台24に固定され、刃
物台24は振動子12を介して駆動機構6の移動台13
に固定される。板材Bは、上下に配設された1組のカッ
ター刃4に切断して分離される。この構造の切断装置
は、1組のカッター刃4を通過させて板材Bを切断す
る。板材Bが特に厚い場合、図6に示すように、前後に
複数組のカッター刃4を配設し、次第に板材を深く切断
し、板材を最後に通過させるカッター刃4で完全に切り
離す。この構造の切断機構は、2組のカッター刃4を通
過させることにより、厚い板材を能率よく切断できる。
さらに、切断装置は、前後に配設するカッター刃の数を
増やして、より厚い板材を切断することもできる。
【0034】さらに、カッター刃は、図7に示すように
円盤状とすることもできる。この図のカッター刃4は、
円盤の外周に切欠部16を設けている。上側カッター刃
4Aは、切欠部16に傾斜刃4bを設け、切欠部16と
円盤の外周との境界に先端刃を4c設けている。下側カ
ッター刃4Bは、円盤の外周に傾斜刃4bを設け、傾斜
刃4bと切欠部16との境界に先端刃4cを設けてい
る。この図の上側カッター刃4Aは、図の鎖線で示すよ
うに、切欠部16に設けた傾斜刃4bを研磨して、繰り
返し何回も使用できる。さらに、下側カッター刃4B
は、鎖線で示すように切欠部16を研磨して、円盤の外
周全体に設けた傾斜刃4bで、板材Bを切断できる特長
がある。したがって、この図のカッター刃4は、研磨す
ることによって、極めて寿命を長くできる特長がある。
【0035】さらに、カッター刃4は、図8〜図11に
示す形状とすることもできる。以上のカッター刃4は、
板材の上下に配設しているので、厚い板材を能率よく切
断できる。さらに、以上のカッター刃4は、上側カッタ
ー刃4Aの先端刃4cと、下側カッター刃4Bの先端刃
4cを、板材の切断方向に前後にずらせて配設すると共
に、上側カッター刃4Aの先端刃4cを、下側カッター
刃4Bの先端刃4cよりも下方に延長しているので、通
過するカッター刃4で板材を完全に切り離して切断でき
る。ただし、本発明の切断装置は、カッター刃を板材の
上方または下方にのみ配設して、板材を切断することも
できる。とくに、振動する1枚のカッター刃が、厚い板
材をスムーズに深く切断する装置は、板材の上方または
下方のいずれかに配設しているカッター刃で、板材を能
率よく切断することができる。
【0036】さらにカッター刃は、図12に示すように
円盤状とすることもできる。このカッター刃4は、全周
に刃を設けている。このカッター刃4は、ベアリング2
3を介して回転できるように配設する。ただ、回転しな
いように固定することもできる。回転できる円盤状のカ
ッター刃4は、移送される板材Bで回転されて、板材B
をより能率よく切断する。とくに、全周で板材Bを切断
できるので、カッター刃4の温度上昇を少なくして、い
いかえると、切断しない部分で冷却しないがら能率よく
切断できる。さらに、このカッター刃4は、全周で板材
Bを切断するので、寿命を長くできる特長もある。
【0037】さらに、この図のカッター刃4は、上側カ
ッター刃4Aと、下側カッター刃4Bを、板材Bの切断
方向に前後にずらせて配設している。上側カッター刃4
Aと下側カッター刃4Bの上下位置は、上側カッター刃
4Aの下端を、下側カッター刃4Bの上端よりも下方に
配設している。このカッター刃4は、板材Bを通過する
ときに完全に切り離して切断する。ただし、この構造の
カッター刃も、板材の上方または下方にのみ配設して、
板材を切断することもできる。
【0038】図のカッター刃4は、振動機構25である
振動子12を介して移動台13に連結している。振動子
12は、カッター刃4を超音波で振動させる。図3に示
す振動機構25は、上下のカッター刃4を振動させる。
上下のカッター刃4を振動させる装置は、厚い板材Bを
よりスムーズに切断できる。ただ、本発明の切断装置
は、必ずしも上下のカッター刃を振動させる必要はな
く、いずれか片方のカッター刃を振動させることもでき
る。また、カッター刃を振動させないで、板材を切断す
ることもできる。振動しないカッター刃は、振動子を介
することなく、刃物台を直接に移動台に固定する。
【0039】振動子12は、超音波の電気信号を発振す
る超音波電源に接続される。振動子12は、超音波電源
に駆動されて超音波振動する磁歪変換素子である。振動
子12は一端を移動台13に他端を刃物台24に固定し
て、カッター刃4を超音波振動させる。
【0040】振動子12は、図示しないが、超音波で振
動するコアーにコイルを卷いたもので、コイルを超音波
電源に接続している。超音波電源は、振動子のコイルに
交流を流して超音波振動させる。振動子12には、超音
波電源で超音波振動する全ての磁歪変換素子が使用でき
る。振動子12を超音波振動させる超音波電源の周波数
は、たとえば、10〜300kHz、好ましくは15〜
100kHzとする。図において、上側の振動子12は
下端を上下に超音波振動させて、また、下側の振動子1
2は上端を上下に超音波振動させて、上下のカッター刃
4を超音波振動させる。
【0041】駆動機構6は、移動台13を基台5の上面
に沿って水平な方向に移動させるネジ棒17を備える。
ネジ棒17は、両端をベアリング18を介して水平にフ
レーム19に連結している。ネジ棒17は、上下のカッ
ター刃4を一緒に移動させる。したがって、ネジ棒17
は、基台5の上方と下方とに設けられて、両方のネジ棒
17がモーター20に連結される。上下のネジ棒17
は、同じモーター20でもって、同じ回転速度で同時に
回転される。
【0042】ネジ棒17で移動される移動台13は、ネ
ジ棒17のネジ山に噛み合う雌ネジ孔を貫通して設けて
いる。雌ネジと雄ネジとが噛み合うように、雌ネジ孔に
ネジ棒17を挿入している。回転するネジ棒17は移動
台13を移動させる。ネジ棒17を回転させて、移動台
13をネジ棒17に沿って移動させるには、移動台13
を回転させることなくネジ棒17の軸方向に移動させる
必要がある。移動台13の回転を阻止するために、ネジ
棒17と平行にガイド21を設けている。移動台13
は、ガイド21を摺動して、回転しないでネジ棒17に
沿って移動する。図のガイド21は、移動台13に設け
た貫通孔に摺動できるように挿通している。ガイドは、
移動台が回転しないように、表面に接触して配設するこ
ともできる。
【0043】以上の駆動機構6は、モーター20で上下
のネジ棒17を回転させて、移動台13を基台5に沿っ
て移動させる。この駆動機構6は、上下の移動台13を
正確に同期して移動できる特長がある。ただ、本発明の
切断装置は、他の機構、たとえば、シリンダーからなる
駆動機構で移動台を移動させることもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明の切断装置は、板材の最終切断端
面に発生する破損を極減して、しかも、種々の板材を能
率よく最後まで綺麗に切断できる特長がある。それは、
本発明の切断装置が、切断される板材を基台に挟着して
固定して、カッター刃を板材を切断する方向に移動させ
ると共に、板材がカッター刃で移動されるのを阻止する
ストッパを、基台に固定している板材の最終切断端面に
接触するように設け、さらにこのストッパに、板材を切
断するカッター刃を通過させるカッター通路を設けてい
るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者が先に開発した切断装置の概略断面図
【図2】本発明者が先に開発した他の切断装置の概略断
面図
【図3】本発明の実施例の板材の切断装置を側面から見
た概略断面図
【図4】図3に示す切断装置を正面から見た概略断面図
【図5】図3に示す切断装置の基台に板材を固定した状
態を示す水平断面図
【図6】本発明の他の実施例にかかる切断装置のカッタ
ー刃を示す一部断面側面図
【図7】カッター刃の他の一例を示す側面図
【図8】カッター刃の他の一例を示す側面図
【図9】カッター刃の他の一例を示す側面図
【図10】カッター刃の他の一例を示す側面図
【図11】カッター刃の他の一例を示す側面図
【図12】カッター刃の他の一例を示す側面図
【符号の説明】
1…供給機構 2…切断機構 3…排出機構 4…カッター刃 4A…上側カッター刃 4
B…下側カッター刃 4a…切断部 4b…傾斜刃 4c…先端刃 5…基台 6…駆動機構 7…固定機構 8…押圧プレート 9…シリンダー 10…ストッパ 11…カッター通路 12…振動子 13…移動台 14…最終切断端面 15…突出部 16…切欠部 17…ネジ棒 18…ベアリング 19…フレーム 20…モーター 21…ガイド 23…ベアリング 24…刃物台 25…振動機構 B…板材 K…カッター切断軌跡

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材(B)を両面から切断して所定の幅に
    裁断するカッター刃(4)を備えており、このカッター刃
    (4)は、少なくとも板材(B)を切断する部分を板状とし
    て、板状の切断部(4a)を板材(B)の切断方向と平行に配
    設しており、板材(B)とカッター刃(4)を相対的に移送し
    て、カッター刃(4)で板材(B)を切断するように構成して
    なる切断装置であって、以下の全ての構成を有すること
    を特徴とする板材の切断装置。 (a) 切断装置は、切断される板材(B)を固定する基
    台(5)と、この基台(5)に固定される板材(B)を切断する
    カッター刃(4)を切断方向に移動させる駆動機構(6)とを
    備える。 (b) 基台(5)は、板材(B)の両面を挟着して固定する
    固定機構(7)を備えている。 (c) 固定機構(7)で固定された板材(B)の最終切断端
    面(14)に接触して、板材(B)がカッター刃(4)の移動方向
    に移動するのを阻止するストッパ(10)を有する。 (d) ストッパ(10)は、板材(B)を切断するカッター
    刃(4)を通過させるカッター通路(11)を有する。
  2. 【請求項2】 固定機構(7)が、カッター切断軌跡(K)の
    両側において、板材(B)の両面を挟着して基台(5)に固定
    している請求項1に記載される板材(B)の切断装置。
  3. 【請求項3】 ストッパ(10)が、カッター切断軌跡(K)
    の両側の最終切断端面(14)に接触すると共に、カッター
    切断軌跡(K)にスリット状のカッター通路(11)を設けて
    いる請求項1に記載される板材の切断装置。
  4. 【請求項4】 カッター刃(4)に振動機構(25)を連結し
    ており、この振動機構(25)でカッター刃(4)を振動させ
    ながら板材(B)を切断する請求項1に記載される板材の
    切断装置。
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CN100430452C (zh) * 2002-03-07 2008-11-05 德古萨股份公司 亲水性表面

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