JP3053756B2 - 水中摺動性樹脂組成物および弁装置 - Google Patents

水中摺動性樹脂組成物および弁装置

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JP3053756B2
JP3053756B2 JP7253912A JP25391295A JP3053756B2 JP 3053756 B2 JP3053756 B2 JP 3053756B2 JP 7253912 A JP7253912 A JP 7253912A JP 25391295 A JP25391295 A JP 25391295A JP 3053756 B2 JP3053756 B2 JP 3053756B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水中で摺動する
部品用材料となる水中摺動性樹脂組成物に関し、さら
に、同材料を用いた温・冷水等の混合水栓、便器用温水
洗浄器の流路切り換え栓、イオン整水器の切替え栓など
のスライド型の弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水中で摺動する部品としては、温・冷水
等の混合水栓、便器用温水洗浄器の流路切り換え栓、イ
オン整水器の切替え栓などのスライド型の弁装置が知ら
れている。
【0003】例えば、湯と水とを混合するスライド型の
弁装置として、図1および図2に示す構造の弁装置は、
湯と水とを混合するスライド型の弁装置であって、弁箱
1の下部に取付けた底板2に二つの環状パッキン3を取
付けてそれぞれの内側を湯または水の流入口4とし、底
板2上に設けた弁座5に前記の流入口4のそれぞれと連
通する2つの弁孔6を形成し、弁体7上にレバーホルダ
8を回転自在に取付け、これにピン9を介して摺動自在
に支持されたレバー軸10の下端部を弁体7上面の方形
状窪み11に嵌めた状態に連結し、レバー12を上下左
右に揺動する操作によって弁体7を弁座5の座面13に
摺接させて2つの弁孔6をそれぞれまたは両弁孔6、6
を同時に開閉させるようにしている。
【0004】弁体7を動作させて弁孔6を開放すると、
2つの流入口4にそれぞれ供給される湯と水は、弁孔6
から弁体7の下部に切り欠いて形成された流路14に流
れて混合室15に流入し、さらに弁箱1の側壁に形成さ
れた混合水の出口16から蛇口先端方向に吐出されるこ
とになる。
【0005】このような弁装置の弁体または弁座の成形
用樹脂組成物として、耐クリープ性および潤滑性に優れ
たものとして、ポリフェニレンサルファイド樹脂(以
下、PPS樹脂と略記する。)25〜80重量%と平均
繊維径が8μm以下の炭素繊維20〜75重量%からな
り、さらに天然マイカなどの無機粉末充填剤を配合した
樹脂組成物が、特開平2−190677号に開示されて
いる。
【0006】また、摺接面の耐摩耗性を向上させ、摺接
面に傷が付いて止水性能が低下することを防止した技術
としては、特開平6−213341号に、弁座または弁
体の少なくとも一方が、ポリシアノアリールエーテル樹
脂に炭素繊維を配合した樹脂組成物の成形体からなるも
のが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリシアノア
リールエーテル樹脂に炭素繊維を配合した弁体を採用し
た水中摺動性樹脂組成物、成形時の収縮率に異方性が
あり、寸法精度が悪く、また自己潤滑性も充分でないと
いう問題点がある。
【0008】特に前記した従来の弁装置では、成形時の
収縮率の異方性を解消し、寸法精度が良く、充分な自己
潤滑性を必要としていた。
【0009】さらに、このような弁装置には、耐摩耗性
が必要であると共に、異物が進入した場合にも表面粗さ
を増大させず、吸水による膨潤、水圧、機械的または熱
的衝撃があっても平面度に狂いが発生せず、止水性能を
低下させないという性質も必要である。
【0010】そこで、この発明の第1の課題は、上記し
たような問題点を解決して、水中摺動性樹脂組成物を、
成形時の収縮率に異方性がなく、寸法精度のよいものと
することであり、さらに自己潤滑性を充分にすることで
ある。
【0011】また、この発明の第2の課題は、弁装置の
弁体または弁座を、成形時の収縮率に異方性がなく、寸
法精度のよいものとすることであり、さらに自己潤滑性
を充分にすることである。
【0012】そして、そのような弁装置の使用中に、弁
体や弁座の摺接面の耐摩耗性がよく、異物が摺接面に侵
入しても傷つき難く(耐傷付性)、長時間の連続使用に
も止水性を充分に発揮する優れた弁装置を提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した第1の課題を解
決するため、この発明においては、ポリシアノアリール
エーテル樹脂100重量部に対して、平均粒径が3〜3
0μmのガラス状カーボン40〜165重量部を配合し
た水中摺動性樹脂組成物としたのである。
【0014】また、ポリシアノアリールエーテル樹脂1
00重量部に対して、平均粒径が3〜30μmのガラス
状カーボン40〜165重量部、フッ素系樹脂粉末1〜
30重量部を配合した水中摺動性樹脂組成物としたので
ある。
【0015】または、前記した第2の課題を解決するた
め、この発明においては、弁孔を有する弁座に弁体を重
ね合わせ、弁体を弁座に対して摺動させて前記弁孔を開
閉させるようにした弁装置において、前記弁座または弁
体の少なくとも一方が、ポリシアノアリールエーテル樹
脂100重量部に対して、平均粒径が3〜30μmのガ
ラス状カーボン40〜165重量部を配合した樹脂組成
物の成形体であることを特徴とする弁装置としたのであ
る。
【0016】また、弁孔を有する弁座に弁体を重ね合わ
せ、弁体を弁座に対して摺動させて前記弁孔を開閉させ
るようにした弁装置において、前記弁座または弁体の少
なくとも一方が、ポリシアノアリールエーテル樹脂10
0重量部に対して、平均粒径が3〜30μmのガラス状
カーボン40〜165重量部、フッ素系樹脂粉末を1〜
30重量部の割合で配合した樹脂組成物の成形体である
ことを特徴とする弁装置としたのである。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、この発明におけるポリシア
ノアリールエーテル樹脂(以下、PENと略記する。)
は、下記化1の式で示す繰り返し単位からなる化合物、
またはこの繰り返し単位と共に下記化2の式で示す他の
繰り返し単位とが、PEN本来の特性を失われない範囲
で、約20モル%以下の比率で共存した重合体である。
【0018】また、PENは、融点340℃、ガラス転
移温度145℃の結晶性樹脂で結晶化速度は230〜2
40℃の時に最大となる。圧縮強さは約2100kgf
/cm2 前後で良好な耐クリープ特性を有する。また、
摩擦摩耗特性に加え、耐熱水性にも優れるため、弁体と
して使用するには好適である。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】このようなPENは、たとえば、p−クロ
ルフェノールを溶媒とする0.2g/dl濃度の溶液の
60℃における還元粘度(ηsp/C)が0.3dl/
g以上のものが好ましい。これらは、たとえば出光興産
社から、ポリエーテルニトリル(ID300)として市
販されている。なお、PENの製造方法は、特開昭63
−3059号公報の実施例においても開示されているよ
うに、ジハロゲノベンゾニトリル(2,4−ジハロゲノ
ベンゾニトリルまたは2,6−ジハロゲノベンゾニトリ
ルが好ましく、ハロゲンはフッ素または塩素が好まし
い)と、レゾルシンのアルカリ金属塩(ナトリウムまた
はカリウムが好ましい)とを、中性極性溶媒中で反応さ
せることにより、容易に調製できる。
【0022】この発明に用いるガラス状カーボンは、熱
硬化性合成樹脂であるフェノール樹脂またはフラン樹脂
などを炭化焼成して得られる特定の結晶構造を有しない
ガラス状のカーボン(アモルファス、すなわち非晶質で
あって固体のカーボンと同じ程度の硬さ(粘度)を有す
る)であり、通常、粉体状のものを用いる。
【0023】フェノール樹脂粉末を原料とするガラス状
カーボンの市販品としては、分子内にメチロール基を有
する重量平均分子量3000以上のフェノール樹脂を8
00℃または2000℃で焼成(熱処理)して得られた
もの(鐘紡社製:ベルパールC−800、同社製:ベル
パールC−2000)があり、これらを平均粒径3〜3
0μmの微粒子状に調整したものを用いることができ
る。なお、ガラス状カーボンは、熱処理温度を高くする
ほど黒鉛の構造に近づいたものが得られる。
【0024】この発明に用いるガラス状カーボンの平均
粒径は、3〜30μmである。なぜなら、上記所定粒径
範囲未満では、粒子が凝集しやすくマトリックス中で均
一分散が困難になって所期した摺動特性が得られず、所
定粒径範囲を越えると、摺動相手材への攻撃性が大きく
なるからである。
【0025】ガラス状カーボンのPENに対する配合割
合(重量部)は、PEN100重量部に対して、ガラス
状カーボン40〜165重量部である。なぜなら、ガラ
ス状カーボンが上記所定範囲未満では、弾性率が小さす
ぎて弁体の充分な止水ができず、また所定範囲を越える
量では成形性が悪く、しかも耐衝撃強さが著しく低下す
るからである。
【0026】また、PEN100重量部に対して、ガラ
ス状カーボン40〜165重量部を添加し、さらにフッ
素系樹脂粉末を添加してもよい。フッ素系樹脂粉末を添
加することによって、組成物の摺動性が向上し、弁装置
の弁体または弁座に採用した場合は操作性(ハンドルト
ルク)が軽減されると共に、操作時に発生しやすい摺動
音(異音)も解消できるからである。
【0027】上記したフッ素系樹脂の代表例として、下
記に列挙したような樹脂が挙げられる。なお、〔 〕内
には熱分解温度を示した。 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、〔約5
08〜538℃〕 テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA)、〔約464℃以上〕 テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体(FEP)、〔約419℃以上〕 ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)
〔約347〜418℃〕 テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ET
FE)、〔約347℃以上〕 クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体
(ECTFE)、〔約330℃以上〕 ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、〔約4
00〜475℃〕 ポリビニルフルオライド(PVF)、〔約372〜
480℃〕 テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(E
PE)。
【0028】また、フッ素系樹脂は、上記したフッ素樹
脂のモノマーの例えば約1:10から10:1の重合量
で2種類以上の共重合体や、3元共重合体などのフッ素
化ポリオレフィンなどであってもよく、これらは、固体
潤滑剤としての特性を示す。このなかでもPTFEは、
耐熱性、耐薬品性、非粘着性、低摩擦係数などの諸特性
に優れており好ましいものであるといえる。
【0029】これらのフッ素系樹脂群も微分熱分解開始
温度が比較的高いので好ましい。例えば、PTFE、P
VDFの分解点は、それぞれ約490℃、約350℃で
あり、これらの微分熱分解開始温度は、それぞれ約55
5℃、約460℃をも示し、フッ素系樹脂のなかでもパ
ーフロロ系のPTFE、PFA、FEP等は、高温特性
に優れていて好ましい。そのため、ポリシアノアリール
エーテル樹脂からなる弁体を溶融などして製造する過程
での前記した様な数々の熱履歴にも比較的耐え得る。特
に、PTFEの分解点は、ポリシアノアリールエーテル
樹脂の融点(340℃前後)よりも約100℃高いので
好ましい。これらのフッ素系樹脂を3〜30重量部、好
ましくは5〜15重量部添加することで、機械的特性に
優れ、標準品等で圧縮強さが、約2100kgf/cm
2 前後で良好な耐クリープ特性および断熱性、耐熱水性
等に優れるポリシアノアリールエーテル樹脂の特性に加
えて、耐衝撃性、耐疲労性、耐摩耗性等を向上すること
もできる。
【0030】添加量が3重量部未満の少量では、これら
の効果が期待できず、30重量部を越える多量では、こ
れらの溶融粘度などにより、後述の造粒時や射出成形時
に溶融成形機などのシリンダーにかかる負荷が大きく、
安定した造粒性、射出成形性および寸法精度が期待でき
ないこともある。
【0031】因みに、PFA、FEPの溶融粘度は、約
380℃にてそれぞれ約104 〜105 ポイズ、約4×
104 〜105 ポイズであり、特にPTFEでは約34
0〜380℃にて約1011〜1012ポイズであり、この
ような高温下でも約104 〜1012ポイズ程度の粘度特
性を有するフッ素系樹脂であるものは、高粘度特性を有
するので、耐熱性が優れており好ましい。
【0032】PTFEを配合する場合にも、PEN10
0重量部に対して1〜30重量部の割合である。なぜな
ら、30重量部を越えると、PENの機械的特性を著し
く妨げ、弁座または弁体に傷が付きやすくなるからであ
る。1重量部未満ではPTFEの添加による摺動性向上
の効果が得られない。
【0033】PTFE粉末は、その形状と大きさを特に
限定することなく用いることができるが、粒状で粒径が
70μm以下であるものが、樹脂組成を均一にするため
に好ましい。
【0034】また、バージン材のPTFE粉末に代えて
再生PTFE粉末を用いると、PENの機械的特性を妨
げ難くなって好ましい。再生PTFE粉末とは、バージ
ン材を一度焼成した後、粉砕して得られる粉末であり、
このものは繊維状になり難い性質を有しており、配合し
た樹脂組成物を良好な溶融粘度に維持するので、成形性
を改善する優れた添加剤である。
【0035】また、弁体をセラミックス系材料で形成す
る場合には、下記の表1に示したニューセラミックス等
のセラミックス系材料を用いて成形することが好まし
く、適度な強度や硬度を有し、これらの数値の範囲内の
セラミックス系材料からなる弁体としてもよい。また、
これらの材料の強度、熱特性等を改質するために、約1
〜10重量%程度のSiO2 、Y2 3 、Al2 7
AlN、TaN、TiC、Co等、その他希土類などの
無害なものを1種類以上添加してもよい。
【0036】
【表1】
【0037】上記したセラミックス系材料は、超耐熱性
であり、断熱性は樹脂材のほうが比較的優れるものの、
線膨張係数は、樹脂材よりも約1/10程度小さいた
め、弁体と弁体の隙間を比較的小さくし易く、すきま精
度の高い弁装置を提供できることにもつながる。
【0038】このように線膨張係数が比較的小さく、断
熱性を有し、また例えば耐熱衝撃抵抗が少なくとも約1
00℃以上、安全性を考慮した場合には約200℃以上
の材質を弁体に適用することで、弁体と弁体間の隙間の
精度を高くすることができ、水と湯を混合するという使
用温度差の大きい弁装置に適用してもガタが少なく、ま
た、低トルクで長寿命の弁装置を提供することができ
る。
【0039】セラミックス系材料のなかでも代表的なフ
ァインセラミックであるアルミナ(酸化アルミニウム、
Al2 3 )については、結晶形、添加剤の使用などに
よって、前記の特性と共に下記の表2に示す特性を備え
たものがあり、このものは機械的強度、耐熱性、寸法安
定性など、弁装置の弁として過剰のスペックでなく充分
に使用可能であり、価格の点でも比較的平均しており、
総合的に優れている。
【0040】
【表2】
【0041】前記の圧縮強さ、曲げ強度、硬度、線膨張
係数、熱伝導率、耐熱衝撃抵抗等の範囲のセラミックス
系材料からなる弁体であれば、例えば約17.5kgf
/cm2 程度の水圧が弁体にかかっても、弁体の曲げ強
度や硬度が充分であるので、弁体は変形することがな
く、また断熱性や耐熱衝撃抵抗等に優れることから、熱
が逃げ難く、安定した湯温を保つことができ、約100
℃程度の沸騰水と低温の水とに同時にさらされても、弁
体として充分な熱衝撃性を有し、耐食性も有する弁装置
を提供できる。
【0042】この発明の水中潤滑性樹脂組成物は、上記
したPEN、ガラス状カーボン、PTFE粉末を混合
し、溶融成形したものであり、混合・成形方法を特に限
定したものではない。
【0043】たとえば、これら諸原料をそれぞれ別個
に、または二種以上を同時にヘンシェルミキサー、ボー
ルミル、タンブラーミキサーなどの混合機を用いて、乾
式混合した後に、熱ロール、ニーダ、バンバリーミキサ
ー、溶融押出機などで溶融混合して所定の形状に溶融成
形すればよい。溶融成形温度は、PENが溶融する温度
以上であり、330〜440℃、好ましくは340〜3
80℃である。溶融成形方法は、射出成形が量産性のよ
い点、低コスト化できる点で好ましい。
【0044】成形後には摺動表面の優れた平面度を出す
ために後加工を行なうことが好ましく、たとえば平面研
削盤などで成形品素材の平行度および平面度を整えた
後、ラップ機で10〜50μm程度表面を磨き取る。こ
の際のラップ砥粒には、アルミナ、炭化ケイ素などを主
成分としたものを用いればよく、その粒度は非常に細か
いものが適当である。
【0045】なお、金属よりも軟質の樹脂を硬質の砥粒
でラップする際に、樹脂に砥粒がめり込んでしまうので
はないかと予想されたが、#2000以下のものでは、
樹脂に砥粒がめり込むことはほとんどなく、小さくて良
好な平面度および表面粗さを得ることができた。その理
由は定かではないが、砥粒は硬質であるほうがかえって
被ラップ材料の発熱を少なくし、その結果、表面硬度ま
たは降伏点応力等の低下が少なくなるのではないかと推
測される。
【0046】いずれにしても、このような平面研磨と同
時に平面度も仕上げる。研削およびラップに用いる装置
は、多数個を一度に処理することが容易であり、また素
材はセラミックス、金属等の素材と比べて非常に短時間
で加工することができる樹脂であるため、低コストで製
造することができる。
【0047】この発明の水中潤滑性樹脂組成物は、その
作用機構は明確には解明されていないが、摺動面に水が
介在しても良好な摺動特性が発揮されるものであり、し
かもポリシアノアリールエーテルの特性と相まって耐摩
耗性が向上しており、また機械的及び熱的な衝撃にも良
く耐えるものである。
【0048】また、弁装置に係る発明においては、ポリ
シアノアリールエーテル樹脂およびガラス状カーボンの
性質が相乗的に発揮されて、弁座もしくは弁体の潤滑性
および耐摩耗性が向上し、かつ機械的および熱的な衝撃
に強くなる。また、ガラス状カーボンは異方性がないの
で、弁座または弁体の摺接面の平面度、寸法精度におい
て極めて高精度である。
【0049】したがって、この発明の弁装置は、長期間
の連続使用でも止水性および操作性を長時間に亘って良
好に維持する。
【0050】さらに、このような弁装置の弁体または弁
座に、前記樹脂組成物にPTFE粉末を添加した樹脂組
成物を採用することによって、さらに摺動性が向上し、
弁装置のハンドルトルクが軽減されると共に、操作時の
摺動音(異音)もなくなる。
【0051】
【実施例】
〔実施例1〜8、比較例1〜8〕実施例1〜8および比
較例1〜8に使用した原材料を一括して示すと以下の通
りである。なお、( )内には表中に用いた略称を示
し、配合割合は全て重量%で示した。
【0052】(1)ポリシアノアリールエーテル樹脂
(PEN) 出光興産社製:ID300 (2)ガラス状カーボン(GC) 鐘紡社製:ベルパール C−2000 (3)再生四フッ化エチレン樹脂(PTFE) 喜多村社製:TFE−KT400H (4)超高分子量ポリエチレン(PE) 三井石油化学社製:リュブマー、射出成形グレード (5)ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS) トープレン社製:T−4 (6)ポリエーテルイミド樹脂(PEI) 米国ゼネラルエレクロニクス社製:ウルテム1000 (7)ポリエーテルサルホン樹脂(PES) アイ・シー・アイ社製:ビクトレックス4800P (8)炭素繊維(CF) 東レ社製:ベスファイトHTA、繊維径7.2μm、引
張り伸び率1.52% (9)マイカ(マイカ) カナダマイカ社製:マイカS−200、平均粒径60μ
m。
【0053】諸原材料を表3または表4に示す割合で配
合し、予め乾式混合した後、二軸押出機(池貝鉄工社
製:PCM−30)に供給し、押出造粒した。得られた
ペレットを、以下の試験A、Bに示した試験片に、所定
の金型を用いて射出成形した。
【0054】[摩擦・摩耗試験A] 円筒型試験片(内径17mm、外径21mm、長さ10
mm)をスラスト型摩擦摩耗試験に装着して、滑り速
度4m/分、荷重4kgf/cm2 、相手材セラミック
ス(日立化成製アルミナH555、表面粗さ0.01μ
mRa)、湯水(70℃)潤滑の条件下における試験片
の摩擦係数を試験開始1時間後、同100時間後につい
てそれぞれ求めた。また、前記試験機を100時間作動
させた後と作動前の試験片の重量変化、および材料の比
重から摩耗係数(×10-10 cm 3 /kgf・m)を算
出した。
【0055】また、図1および図2に示す構造の弁装置
に装着可能な弁体(外径27mm、高さ9mm)を前記
した試験片と同じ製造方法により得た。
【0056】すなわち、図1および図2に示す構造の弁
装置は、湯と水とを混合するスライド型の弁装置であっ
て、弁箱1の下部に取付けた底板2に二つの環状パッキ
ン3を取付けてそれぞれの内側を湯または水の流入口4
とし、底板2上に設けた弁座5に前記の流入口4のそれ
ぞれと連通する2つの弁孔6を形成し、弁体7上にレバ
ーホルダ8を回転自在に取付け、これにピン9を介して
摺動自在に支持されたレバー軸10の下端部を弁体7上
面の方形状窪み11に嵌めた状態に連結し、レバー12
を上下左右に揺動する操作によって弁体7を弁座5の座
面13に摺接させて2つの弁孔6をそれぞれまたは両弁
孔6、6を同時に開閉させるようにしている。
【0057】弁体7を動作させて弁孔6を開放すると、
2つの流入口4にそれぞれ供給される湯と水は、弁孔6
から弁体7の下部に切り欠いて形成された流路14に流
れて混合室15に流入し、さらに弁箱1の側壁に形成さ
れた混合水の出口16から蛇口先端方向に吐出されるこ
とになる。
【0058】なお、上記弁装置においては、レバーホル
ダ8の下面にリング状のシール部材17を取付けて軸挿
入孔18に漏水するのを防止し、リング状のシール部材
19によって、両部材からの漏水を防止している。
【0059】前述のようにして得られた弁体7は、摺接
面(座面)を平面研削盤で研削して平面度を高め、さら
にラップ機で表面粗さを充分に低下(Ra0.1〜0.
2μm)させて、これをアルミナ製の弁座5(日立化成
社製:アルミナH555、表面粗さ0.01μmRa)
と組み合わせて弁装置に取付け、以下のような機能性試
験Bを行ない、止水性、操作性、傷付性および吸水によ
る形状変形性をそれぞれ観察し、その結果を表3または
表4中に示した。
【0060】[機能性試験B] (1)止水性と操作性 弁装置(内部構造は図1および図2に示したものと同
じ)の弁体を図3に示すようなシングルレバー式混合水
栓に組み込んで、止水性と操作性を調べた。
【0061】止水性は、レバーを中央下部(止水状態)
にし、ポンプによって水圧を17.5kgf/cm2
けて30秒間保持し、30秒後の漏水による圧力降下量
(kgf/cm2 )を測定した。このときの圧力降下量
が0.3kgf/cm2 以下であれば良好と判定した。
【0062】操作性は、レバーの上下(止水、吐水、流
量調節)、左右(湯温の調節)のトルクを、トルク測定
器(シンボ工業社製:DFG−2K)を用いて測定し
た。このときのトルク測定値(操作力)が300〜10
00gfであれば良好と判定した。トルクが300gf
より小さい場合は使用中にハンドルが自重で下がる不具
合があり、トルクが1000gfを越えると円滑な操作
性が得られないからであり、このような傾向からより好
適な範囲は400〜800gfである。
【0063】このような止水性と操作性を、以下に示す
とおりの初期試験、耐久試験および吸水試験で確
認した。
【0064】 初期試験:耐久試験前に初期の止水性
と操作性を測定した。
【0065】 耐久試験:初期試験で使用した弁体を
使用して、耐久試験機(NTN精密樹脂社製)にレバー
を連結し、第2図に示すように、レバーを右端上部Ru
(止水)から右端下部Rd(冷水)→左端下部Ld(熱
湯90℃)→左端上部Lu(止水)→左端下部Ld(熱
湯90℃)→中央下部Cd(温水45℃)→中央上部C
u(止水)→中央下部Cd(温水45℃)→右端下部R
d(冷水)→右端上部Ru(止水)を1サイクル(所要
時間約25秒)として行ない、20万サイクル後の止水
性と操作性を確認した。なお、止水性の低下したものに
ついては、それ以上の耐久試験は行なわなかった。
【0066】 吸水試験:弁体を熱湯(90℃)中で
200時間浸漬した後、止水性と操作性を測定した。
【0067】(2)傷付性 流入路から平均粒径3μmの金属片(鉋金)1gを毎分
8リットルの水と共に流入させ、レバーを前記耐久試験
と同じ動作で10サイクル操作した。その後、弁体の摺
接面を表面粗さ計(日本真空社製:DektakII)を
用いて調べ、この結果を、全く傷がないもの○印、傷の
深さが1μm未満のもの△印、傷の深さが1μm以上の
もの×印の三段階に評価した。
【0068】(3)吸水による形状変形性 弁体の摺接面の表面形状を、初期および熱湯(90℃)
中で弁体を200時間浸漬した後で、表面粗さ計を用い
て測定し、摺接面の形状変化が3μm未満のもの〇印、
形状変化が3μm以上5μm未満のもの△印、形状変化
が5μm以上のもの×印の三段階に評価した。
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】表3または表4の結果から明らかなよう
に、実施例1〜8は、いずれも機能性試験における初期
試験で止水性、操作性ともに良好な値を示しており、2
0万サイクル後の耐久試験結果でも、止水性が圧力降下
量0.3kgf/cm2 以下であり、操作性がトルク測
定値300〜1000gfの範囲にある良好なものであ
った。また、吸水による影響も止水性、操作性および形
状変形性に認められなかった。
【0072】PTFE粉末を添加した実施例5〜8は、
添加していないものと比較すると、操作性が若干軽快に
なっていた。
【0073】傷付性では、PEN100重量部に対し
て、ガラス状カーボン40重量部およびPTFE粉末3
0重量部を添加した実施例6に僅かな傷が認められた
が、性能上は何ら問題にならない程度のものであった。
【0074】一方、PEN100重量部に対し、ガラス
状カーボン30重量部の材料からなる比較例1では、止
水性の圧力降下量が0.3kgf/cm2 を越えてい
た。またガラス状カーボンを40重量部または165重
量部配合した比較例2、3では、PTFEを添加してい
るにも拘らず止水性が悪く、傷付性で深い傷が多数認め
られた。
【0075】また、PENにマイカを添加した比較例
4、PEIに炭素繊維を添加した比較例7、PESに炭
素繊維を添加した比較例8は、操作性が非常に大きく使
用に適さなかった。また、PEに炭素繊維を添加した比
較例6は、止水性が著しく劣っており、PPSに炭素繊
維とマイカを添加した比較例7も止水性が不充分であっ
た。
【0076】なお、弁体またはその相手部材の少なくと
も一方の摺動面の表面粗さは、Rmax、Ra、Rz等
のJISで定義された評価法によって、約3〜25μm
程度以下であり、好ましくは約8μm以下、より好まし
くは約3μm以下である。なぜなら、表面粗さが前記所
定範囲を越えると、摺動面に傷が多く付くようになり、
これは摩耗の原因になると考えられるからである。
【0077】なお、弁体またはその相手材表面の仕上げ
加工などの工程に長時間を要するので、効率的でないこ
とや樹脂材の転移膜の形成に影響される可能性もあるた
め、摩耗に影響されないような仕様や条件であれば、約
3〜8μm程度の範囲以下としても良いと推定される。
【0078】
【効果】以上説明したように、ポリシアノアリールエー
テル樹脂と所定粒径のガラス状カーボンの所定量とから
なる水中摺動性樹脂組成物の発明は、成形時の収縮率に
異方性がなく、寸法精度のよいものとなり、さらにフッ
素樹脂を配合したものでは自己潤滑性を充分にできる利
点がある。
【0079】弁座または弁体の少なくとも一つが、ポリ
シアノアリールエーテル樹脂と所定粒径のガラス状カー
ボンの所定量とからなる樹脂組成物の成形体である弁装
置とした発明では、弁座または弁体が寸法誤差なく精密
に成形され、かつそれらは耐摩耗性に優れており、使用
中に摺接面の表面粗さが増大したり、異物の侵入によっ
て傷つき難いものとなる利点がある。
【0080】またそのような弁装置は、耐クリープ性な
どの機械的強度および自己潤滑性に優れた弁体または弁
座を装着したものとなって、長時間連続して使用した場
合にも止水性を充分に改善できると共に、水量を調節す
るハンドルの操作性にも優れたものとなる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の縦断面図
【図2】実施例の部品分解斜視図
【図3】混合栓の外観およびレバーの動作状態を示す斜
視図
【符号の説明】
1 弁箱 2 底板 3 環状パッキン 4 流入口 5 弁座 6 弁孔 7 弁体 8 レバーホルダ 9 ピン 10 レバー軸 11 窪み 12 レバー 13 座面 14 流路 15 混合室 16 出口 17、19 シール部材 18 軸挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 27:12) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/314 F16K 11/06 F16K 25/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリシアノアリールエーテル樹脂100
    重量部に対して、平均粒径が3〜30μmのガラス状カ
    ーボン40〜165重量部を配合した水中摺動性樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 ポリシアノアリールエーテル樹脂100
    重量部に対して、平均粒径が3〜30μmのガラス状カ
    ーボン40〜165重量部、フッ素系樹脂粉末1〜30
    重量部を配合した水中摺動性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系樹脂粉末が、四フッ化エチ
    レン樹脂粉末である請求項2記載の水中摺動性樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記四フッ化エチレン樹脂粉末が、再生
    四フッ化エチレン樹脂粉末である請求項3記載の水中摺
    動性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 弁孔を有する弁座に弁体を重ね合わせ、
    弁体を弁座に対して摺動させて前記弁孔を開閉させるよ
    うにした弁装置において、 前記弁座または弁体の少なくとも一方が、ポリシアノア
    リールエーテル樹脂100重量部に対して、平均粒径が
    3〜30μmのガラス状カーボン40〜165重量部を
    配合した樹脂組成物の成形体であることを特徴とする弁
    装置。
  6. 【請求項6】 弁孔を有する弁座に弁体を重ね合わせ、
    弁体を弁座に対して摺動させて前記弁孔を開閉させるよ
    うにした弁装置において、 前記弁座または弁体の少なくとも一方が、ポリシアノア
    リールエーテル樹脂100重量部に対して、平均粒径が
    3〜30μmのガラス状カーボン40〜165重量部、
    フッ素系樹脂粉末を1〜30重量部の割合で配合した樹
    脂組成物の成形体であることを特徴とする弁装置。
  7. 【請求項7】 前記フッ素系樹脂粉末が、四フッ化エチ
    レン樹脂粉末である請求項6記載の弁装置。
  8. 【請求項8】 前記四フッ化エチレン樹脂粉末が、再生
    四フッ化エチレン樹脂粉末である請求項7記載の弁装
    置。
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