JP3053306B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP3053306B2
JP3053306B2 JP4320734A JP32073492A JP3053306B2 JP 3053306 B2 JP3053306 B2 JP 3053306B2 JP 4320734 A JP4320734 A JP 4320734A JP 32073492 A JP32073492 A JP 32073492A JP 3053306 B2 JP3053306 B2 JP 3053306B2
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JP
Japan
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tube
endoscope
resin
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inner peripheral
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JP4320734A
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厚 内海
常之 森本
誓六 大瀬
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡に関し、詳しく
はワーキングチャンネル用ポリマーチューブの内周壁に
耐摩耗性の被覆層を形成してなる、耐シャープエッジ性
に優れる内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡にはレーザファイバ、鉗
子、バスケット、ガイドワイヤー等を挿通するために、
ワーキングチャンネルが組込まれている。このワーキン
グチャンネルは、通常ポリマーチューブで構成されてお
り、このポリマーチューブは、内視鏡の挿入有効部に要
求されるフレキシビリティ、耐座屈性、耐シャープエッ
ジ性、耐摩耗性、低摩擦性、耐熱性、耐水性、耐薬品
性、生体適合性等の材質的制約を受ける。例えば外径
2.3mmの首振型であって、そのワーキングチャンネル
に外径0.5mmのレーザファイバを挿入しつつ生理食塩
水などのフラッシュ液を流す内視鏡では、スコープ設計
上該チューブには、最大外径1.0mmのスペースしか与
えられず、これをオーバーすると他の構成部材のどれか
の寸法を犠牲にしなければならない。したがって、該チ
ューブは、外径1.0mm以下、内径0.84mm以上、最
大肉厚70μmという寸法制約を受ける。上記ポリマー
チューブとしては、上記寸法制約を満足しうる材料であ
るポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フルオロ
エチレンプロピレン共重合体(FEP)、エチレンテト
ラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリプロピ
レン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタ
ン(PU)、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)
等が一般的に使用されており、なかでもPTFE製チュ
ーブは、上記材質的制約のほとんどを満足するので広く
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記PTFE、FE
P、ETFEなどのフッ素系樹脂製チューブをワーキン
グチャンネルとして備える内視鏡を臨床に用いる場合、
上記フッ素系樹脂製チューブは、レーザファイバ等の挿
入に利用される。ところが、この内視鏡を首振させた状
態で上記レーザファイバの挿入を行うと、該レーザファ
イバのエッジ部には、レーザ照射で端面が粗面化、クリ
ーピングによって鋭利部が残存しているため、この鋭利
部がチューブの屈曲部内周壁に食い込むようになり、
ッ素系樹脂製チューブは数回の使用で破損することがあ
り、市場では耐シャープエッジ性の改良が要望されてい
る。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解消し、ワー
キングチャンネル用ポリマーチューブ、特にフッ素系樹
製チューブの首振部に対応する内周壁の損傷を抑止で
き、長期間使用可能な内視鏡を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、フッ素系
樹脂製チューブの内周壁を補強することに着目して鋭意
研究を行った結果、該チューブの内周壁に耐摩耗性の被
覆層を形成すると、レーザファイバの鋭利なエッジ部の
食い込みを抑止できることを見出した。
【0006】本発明は上記知見に基づき完成したもので
あって、本発明の内視鏡は、ポリテトラフルオロエチレ
ン、フルオロエチレンプロピレン共重合体、およびエチ
レンテトラフルオロエチレン共重合体からなる群から選
ばれた少なくとも1種のフッ素系樹脂にて形成されるワ
ーキングチャンネル用ポリマーチューブが、少なくとも
内視鏡の首振部に位置する部位において、その内周壁に
分子中にイミド結合を有する樹脂で形成される耐シャー
プエッジ性の被覆層が形成された2層構造とされている
ことを特徴とするものである。
【0007】以下、本発明をより詳細に説明する。本発
明では、上記耐シャープエッジ性の被覆層とは、鋭利な
ガラス等が当接しても容易に損傷したり、破れたりしな
い特性を有する層をいい、該層は分子中にイミド結合を
有する樹脂、就中、引張弾性率が250Kg/mm2 以上、
破断伸びが5%以上、ロックウエル硬度(ASTM D
785)がE40以上のワニス型(溶剤希釈型)熱硬化
性樹脂等で構成することができる。具体的には、ポリイ
ミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等からなる被覆層が挙
げられる。
【0008】上記チューブは、前記したように寸法的制
約を受けるので、該被覆層の形成には、樹脂フィルムを
内貼する方法、樹脂液を注入する方法、重合膜を形成さ
せる方法等が用いられる。上記被覆層の厚さは、1〜3
0μm、好ましくは10〜20μmが適当である。この
膜厚が1μm以下であると薄すぎて耐シャープエッジ効
果が乏しくなり、30μmを越えると厚すぎてワーキン
グチャンネルの有効内径を減縮するので好ましくない。
【0009】なお、発明が対象とするワーキングチャ
ンネル用チューブとしては、記した一般的に使用され
ているポリマー製チューブのうち、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、フルオロエチレンプロピレン共
重合体(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレン共
重合体(ETFE)からなる群から選ばれた少なくとも
1種のフッ素系樹脂にて形成されるものが使用される。
【0010】
【作用】上記構成によれば、内視鏡を首振させた状態で
レーザファイバを挿入しても、チューブの内周壁に耐摩
耗性の被覆層が形成されているので、レーザファイバの
鋭利なエッジ部がチューブの内周壁に食い込むことが抑
止されるようになる。したがって、チューブの損傷が少
なくなり、長期間の使用が可能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、より具体的に
説明する。 実施例1 先端部から30mm幅にエポキシ樹脂系接着剤を内周壁に
塗布した内径0.84mm、外径0.99mmのPTFE製
チューブに、厚さ0.01mm、長さ30mmのポリイミド
チューブを先端部に装着した外径0.83mmのSUS製
シャフトチューブを挿入して、該ポリイミドチューブを
上記接着剤を介してPTFE製チューブに接着させた
後、該シャフトチューブを引き抜いて、先端部の内周壁
にポリイミド被覆層を形成してなるワーキングチャンネ
ル用PTFE製チューブを作製した。このPTFE製チ
ューブの先端から20mmの箇所を、90°に曲げること
を10回繰り返したが、チューブには何の異常も認めら
ず、チューブはフレキシビリティに富み、耐座屈性に優
れるものであった。
【0012】実施例2 内径0.84mm、外径0.99mmのPTFE製チューブ
の先端部から30mm幅に、その内周壁をフッソ樹脂系界
面活性剤(商品名テトラエッチ 潤工社製)によって表
面活性化処理を施した。さらに樹脂固形分30重量%の
ポリイミドワニス(商品名サーミッドIP−630 鐘
紡社製)を塗布し、3気圧の空気で余剰分を吹き飛ばし
た後、200℃で3時間加熱を行った。この結果、上記
表面活性化処理を施した箇所にポリイミドが重合して、
先端部の内周壁に厚さ10μmのポリイミド樹脂被覆層
を形成してなるワーキングチャンネル用PTFE製チュ
ーブが得られた。このPTFE製チューブは、実施例1
のものと同様にフレキシビリティに富み、耐座屈性に優
れるものであった。
【0013】実施例3 実施例2において、ポリイミドワニスとして(商品名パ
イウリン デュポン社製)を塗布し、250℃で30分
加熱乾燥を行った以外はすべて同様にして、先端部の内
周壁に厚さ10μmのポリイミド樹脂被覆層を形成して
なるワーキングチャンネル用PTFE製チューブを作製
した。このPTFE製チューブは、実施例1のものと同
様にフレキシビリティに富み、耐座屈性に優れるもので
あった。
【0014】(チューブの物性評価)上記実施例で作製
した各チューブを、さらに次に示す方法によって耐水・
耐薬品性試験および耐シャープエッジ性試験を行った。
なお、比較例として、内周壁に被覆層を形成しないPT
FE製チューブ(比較例1)および内周壁に10μm厚
さのナイロン樹脂膜をライニングしたPTFE製チュー
ブ(比較例2)を用いて、同様に試験した。その結果は
表1に示す通りであった。
【0015】(1)耐水・耐薬品性試験 各チューブを室温で水、メタノール、アセトン、活性化
ジアルデヒド(商品名Cydex Johnson & Johnson
社製)中にそれぞれ24時間浸漬した後、各チューブを
浸漬した状態で75°に折り曲げ、この操作を100回
繰り返した。
【0016】(2)耐シャープエッジ性試験 内径0.85mm、外径0.99mmの各チューブを、図1
(a),(b)に示すように、内視鏡に組み込み挿入有
効部を作製し、これを、図2に示すように、先端部を首
振角θ0 に曲げてテスト台上にセットした。ついで上記
各チューブに、コア径320μm、クラッド径405μ
m、ポリイミドコート径414μmの石英ファイバの先
端部を角度θ(45°)で円錐形に研磨してなるテスト
ファイバを挿入し、該首振部のチューブ曲がり部を抜き
挿し一往復させることを通過一回とし、チューブが破れ
るまでの通過回数を測定した。なお、上記首振角θを、
45°、60°および75°にかえてそれぞれ測定し
た。結果は、図3に示すグラフ図の通りであった。
【0017】
【表1】
【0018】上記表1から明らかなように、実施例のポ
リイミド樹脂被覆層を形成したチューブを用いたもの
は、比較例のものに比べて通過回数が大幅に増加してお
り、耐シャープエッジ性が向上したものであった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡
は、首振させた状態でレーザファイバを挿入しても、チ
ューブの内周壁に耐摩耗性の被覆層が形成されているの
で、レーザファイバの鋭利なエッジ部がチューブの内周
壁に食い込むことが抑止され、チューブの損傷が少なく
なり、長期間の使用が可能になる。したがって、本発明
によって、ワーキングチャンネル用ポリマーチューブの
首振部内周壁が破損し難く、長寿命の内視鏡が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐シャープエッジ性試験に用いる内視鏡の構成
を示す図であって、(a)は内視鏡の挿入有効部構成を
示す側面図、(b)は断面図である。
【図2】耐シャープエッジ性試験における内視鏡のセッ
ト状態を示す側面図である。
【図3】内視鏡の首振角度とチューブが破れるまでの通
過回数の関係を示すグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭57−6241(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリテトラフルオロエチレン、フルオロ
    エチレンプロピレン共重合体、およびエチレンテトラフ
    ルオロエチレン共重合体からなる群から選ばれた少なく
    とも1種のフッ素系樹脂にて形成されるワーキングチャ
    ンネル用ポリマーチューブが、少なくとも内視鏡の首振
    部に位置する部位において、その内周壁に分子中にイミ
    ド結合を有する樹脂で形成される耐シャープエッジ性の
    被覆層が形成された2層構造とされていることを特徴と
    する内視鏡。
  2. 【請求項2】 子中にイミド結合を有する樹脂が、引
    張弾性率が250Kg/mm 2 以上、破断伸びが5%以上、
    ロックウエル硬度(ASTM D785)がE40以上
    のポリイミド樹脂またはポリアミドイミド樹脂である請
    求項1記載の内視鏡。
JP4320734A 1992-11-30 1992-11-30 内視鏡 Expired - Lifetime JP3053306B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6045536B2 (ja) * 2014-08-01 2016-12-14 富士フイルム株式会社 内視鏡装置
JP6617390B2 (ja) * 2014-11-14 2019-12-11 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 キャピラリ―チューブの製造方法

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