JP3053035U - 生海苔の異物分離除去装置 - Google Patents
生海苔の異物分離除去装置Info
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- JP3053035U JP3053035U JP1998003304U JP330498U JP3053035U JP 3053035 U JP3053035 U JP 3053035U JP 1998003304 U JP1998003304 U JP 1998003304U JP 330498 U JP330498 U JP 330498U JP 3053035 U JP3053035 U JP 3053035U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 混合液タンクの底部周端縁に環状枠板部の外
周縁を連設し、この環状枠板部の内側に回転板を設置す
るとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリア
ランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回
転駆動手段によって回転可能とするとともに前記タンク
の底部に異物排出口を設けた生海苔の異物分離除去装置
において、前記環状枠板部の内周縁に所要数の凹部を形
成するとともにこの凹部における前記クリアランスを他
の部分よりも広幅とした生海苔の異物分離除去装置であ
る。 【効果】 生海苔異物(茎部の付いている生海苔)は前
記クリアランスに詰まることはないため生海苔の異物分
離除去作業の作業能率を向上させることができるととも
に従来不要としていた所謂生海苔異物を海苔製品の原料
として使用できるため海苔製品の歩留りを従来よりも向
上させることができる。
周縁を連設し、この環状枠板部の内側に回転板を設置す
るとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリア
ランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適宜回
転駆動手段によって回転可能とするとともに前記タンク
の底部に異物排出口を設けた生海苔の異物分離除去装置
において、前記環状枠板部の内周縁に所要数の凹部を形
成するとともにこの凹部における前記クリアランスを他
の部分よりも広幅とした生海苔の異物分離除去装置であ
る。 【効果】 生海苔異物(茎部の付いている生海苔)は前
記クリアランスに詰まることはないため生海苔の異物分
離除去作業の作業能率を向上させることができるととも
に従来不要としていた所謂生海苔異物を海苔製品の原料
として使用できるため海苔製品の歩留りを従来よりも向
上させることができる。
Description
【0001】
この考案は生海苔の異物(ゴミ、エビ、アミ糸等、以下同じ)分離除去装置に 関し、生海苔混合液(生海苔と塩水とを適宜濃度に調合したもの)から異物を分 離する際に使用されるものである。
【0002】
従来におけるこの種の異物分離除去装置にあっては、混合液タンクの底部周端 縁に環状枠板部の外周縁を連設し、この環状枠板部の内側に回転板を設置すると ともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板 を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とするとともに前記タン クの底部に異物排出口を設けた、回転板を回転させることによって、生海苔より も比重の大きい異物を遠心力によって前記クリアランスよりも環状枠板部側、即 ち、タンクの底部に集積し、生海苔のみを水とともに前記クリアランスを通過し て下方に流している結果、前記クリアランスには異物が詰まりにくく、よって、 洗浄装置等を別途に設ける必要がなく、装置の維持がしやすいとともに取扱いが 簡易になり、生海苔の異物分離除去作業の作業能率を向上させることができるも のであった(特開平8−140637号)。
【0003】
しかしながら、かかる従来の異物分離除去装置にあっても、前記クリアランス に異物の詰まる場合が稀に生じ、よって、この詰まった異物を除去しなければな らないという不都合を有した。
【0004】 この考案の課題はかかる不都合を解消することである。 考案者は、前記クリアランスに詰まった異物は、茎部の付いている生海苔(以 下、「生海苔異物」と記す)が大部分であること、および、このような生海苔異 物も海苔製品の原料として使用不可能でないということに着目し、鋭意研究した 結果、本考案を完成した。
【0005】
この考案に係る生海苔の異物分離除去装置においては、混合液タンクの底部周 端縁に環状枠板部の外周縁を連設し、この環状枠板部の内側に回転板を設置する とともにこの回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転 板を軸心を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とするとともに前記タ ンクの底部に異物排出口を設けた生海苔の異物分離除去装置において、前記環状 枠板部の内周縁に所要数の凹部を形成するとともにこの凹部における前記クリア ランスを他の部分よりも広幅としたため、前記クリアランスに詰まった生海苔異 物は前記回転板によって引きずられ前記凹部の位置に達した際に、前記凹部にお けるクリアランスを通過することができるものである。
【0006】
図1はこの考案に係る生海苔の異物分離装置の正面断面図、図2は図1におけ るII−II線断面図、図3は図1におけるIII部拡大図、図4は図3に相当 する他の実施例の図である。
【0007】 図1及び図2において、Dは生海苔の異物分離除去装置、10はこの装置Dの 筒状混合液タンクである。この筒状混合液タンク10には異物を含んだ生海苔混 合液が収容される。なお、11はこの筒状混合液タンク10の底板である。
【0008】 次に、20は第一分離除去具、30は第二分離除去具であり、各々、前記混合 液タンク10の底面に設置されている。
【0009】 まず、第一分離除去具20及び第二分離除去具30について説明する。
【0010】 21は第一モータ,31は第二モータであり、各々ブラケット211,311 を介して前記混合液タンク10における底板11の外側面に固定されている。前 記第一モータ21および前記第二モータ31がこの考案の「回転駆動手段」に相 当する。
【0011】 次に、22は第一円孔,32は第二円孔であり、各々前記底板11に形成され ている。この第一円孔22の周縁に沿って第一環状固定板23が螺子止め、この 第二円孔32の周縁に沿って第二環状固定板33が螺子止めされている。前記第 一環状固定板23は前記第一円孔22の内周側に延出し、後記第一回転板26の 外周縁とのクリアランスCを保持し、前記第二環状固定板33は前記第二円孔3 2の内周側に延出し、後記第二回転板36の外周縁とのクリアランスCを保持す るためのものである。なお、このクリアランスCの幅は切断された生海苔の葉部 が通過する程度(0.1〜0.2mm位)が適している。
【0012】 次に、図1および図3において、231は第一環状固定板23における凹部、 331は第二環状固定板33における凹部であり、前記第一環状固定板23及び 前記第二環状固定板23の内周面に形成されている。この凹部231,331に おけるクリアランスCは他の部分よりも広幅となっている。なお、前記凹部23 1,331における前記クリアランスCの幅は前記生海苔異物における茎部(切 断されている)が通過する程度(約0.2〜0.3mm位)が適している。
【0013】 なお、前記底板11とこの第一環状固定板23及び第二環状固定板33とがこ の考案の「環状枠板部」を構成する。
【0014】 又、図2において、51は底板11に設置された排出管であり、除去された異 物を混合液タンク10外に排出するためのものである。
【0015】 又、図1において、52は流出管であり、前記底板11における前記第一分離 除去具20及び第二分離除去具30の下方に設置され、異物の除去された混合液 をバッチ水槽Bに流れ落とす。
【0016】 24は第一回転軸,34は第二回転軸であり、各々前記底板11に軸受241 ,341を介して垂直状態に設置されている。この第一回転軸24はジョイント 242を介して前記第一モータ21に繋がれ、第二回転軸34はジョイント34 2を介して前記第二モータ31に繋がれている。
【0017】 次に、26は第一回転板,36は第二回転板であり、各々ボス部261,36 1に軸孔262,362を有している。この軸孔262,362にそれぞれ前記 第一回転軸24又は前記第二回転軸34が嵌着されている。よって、これらの回 転板26,36はそれぞれ前記第一モータ21又は前記第二モータ31の回転駆 動によって回転することができる。
【0018】 53は原料供給管であり、前記混合液タンク10の上端縁に設置されている。 この原料供給管53を介して原料液(原生海苔と水との混合物)を前記混合液タ ンク10内に供給する。また、図示はしないが、水供給管も前記混合液タンク1 0の上端縁に設置されている。なお、54は液面上限レベルセンサ、55は同下 限レベルセンサであり、各々前記混合液タンク10に設置されている。この液面 上限レベルセンサ54は混合液タンク10内への混合液および水の供給をコント ロールする(タンク内において混合液が所定量に達したときに混合液又は水の供 給を停止する)。また、前記液面下限レベルセンサ55が、混合液の下限を検出 したときに前記第一回転板26、第二回転板36の上昇を行うようにすれば、押 し出された異物を回収しやすいものである。
【0019】 次にこの異物分離除去装置Dの作動を説明する。
【0020】 まず、原料供給管53を介して生海苔混合液(生海苔と塩水とを適宜濃度に調 合したもの)を混合液タンク10内に供給する。そして、モータ21,31を駆 動させ、第一回転板26及び第二回転板36を回転させる。すると、第一分離除 去具20および第二分離除去具30において、混合液タンク10内の混合液が渦 を発生し、混合液中の小異物は第一回転板26及び第二回転板36の遠心力によ ってクリアランスCを越えて第一環状固定板23又は第二環状固定板33側に集 積する。このため、生海苔のみが水とともに前記クリアランスCを通過して下方 に流れる。このとき、第一回転板26及び第二回転板36は回転しているため、 前記クリアランスCに生海苔は詰まりにくいものである。なお、稀にではあるが 、このクリアランスCの狭幅部(凹部261,361の存在しない位置のクリア ランスCの部分)に所謂、生海苔異物が詰まる場合がある。この場合、詰まった 生海苔異物は、前記回転板26,36に引きずられてクリアランスC内を移動し 、前記凹部261,361の位置に達した際に、前記凹部261,361におけ るクリアランスCを通過する。
【0021】 一方、異物の除去された混合液は流出管52を介してバッチ水槽Bに流出する 。なお、バッチ水槽Bの液面検出センサが上限を検出したときに、前記第一回転 板26及び第二回転板36を逆回転させて上昇させるようにすれば、後工程に対 して、異物の分離された混合液を常時供給することができる。
【0022】 図4は、他の実施例を示したものであり、前記回転板36の周端部が前記第二 環状固定板33の上方に配置されているものである。この場合には、前記クリア ランスCは水平状に形成されることになるため、前記凹部231,331はそれ ぞれ前記第一環状固定板23又は前記第二環状固定板33の上面に形成される。 なお、第一分離除去具20においても同様の構成を採ることができる。
【0023】
この考案に係る生海苔の異物分離除去装置は、混合液タンクの底部周端縁に環 状枠板部の外周縁を連設し、この環状枠板部の内側に回転板を設置するとともに この回転板と前記環状枠板部との間にクリアランスを形成し、前記回転板を軸心 を中心として適宜回転駆動手段によって回転可能とするとともに前記タンクの底 部に異物排出口を設けた生海苔の異物分離除去装置において、前記環状枠板部の 内周縁に所要数の凹部を形成するとともにこの凹部における前記クリアランスを 他の部分よりも広幅としたため、前記クリアランスに詰まった生海苔異物は前記 回転板によって引きずられ前記凹部の位置に達した際に、前記凹部におけるクリ アランスを通過することができるものである。
【0024】 よって、この異物分離除去装置を使用すれば、前記生海苔異物は前記クリアラ ンスに詰まることはないため生海苔の異物分離除去作業の作業能率を向上させる ことができるとともに従来不要としていた所謂生海苔異物を海苔製品の原料とし て使用できるため海苔製品の歩留りを従来よりも向上させることができる。
【図1】この考案に係る生海苔の異物分離装置の正面断
面図である。
面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1におけるIII部拡大図である。
【図4】図3に相当する他の実施例の図である。
10 … 筒状混合液タンク 11 … 底板(環状枠板部) 21 … 第一モータ(回転駆動手段) 23 … 第一環状固定板(環状枠板部) 231 … 凹部 24 … 第一回転軸(回転軸) 26 … 第一回転板(回転板) 31 … 第二モータ(回転駆動手段) 33 … 第二環状固定板(環状枠板部) 331 … 凹部 34 … 第二回転軸(回転軸) 36 … 第二回転板(回転板) 51 … 排出管(異物排出口) C … クリアランス D … 生海苔の異物分離除去装置
Claims (1)
- 【請求項1】 混合液タンクの底部周端縁に環状枠板部
の外周縁を連設し、この環状枠板部の内側に回転板を設
置するとともにこの回転板と前記環状枠板部との間にク
リアランスを形成し、前記回転板を軸心を中心として適
宜回転駆動手段によって回転可能とするとともに前記タ
ンクの底部に異物排出口を設けた生海苔の異物分離除去
装置において、前記環状枠板部の内周縁に所要数の凹部
を形成するとともにこの凹部における前記クリアランス
を他の部分よりも広幅としたことを特徴とする生海苔の
異物分離除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998003304U JP3053035U (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 生海苔の異物分離除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998003304U JP3053035U (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 生海苔の異物分離除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3053035U true JP3053035U (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=43187135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998003304U Expired - Lifetime JP3053035U (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 生海苔の異物分離除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3053035U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5843273B1 (ja) * | 2015-02-13 | 2016-01-13 | 渡邊機開工業株式会社 | 生海苔の異物分離装置 |
JP2021023247A (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-22 | フルタ電機株式会社 | 生海苔裁断機 |
-
1998
- 1998-04-07 JP JP1998003304U patent/JP3053035U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5843273B1 (ja) * | 2015-02-13 | 2016-01-13 | 渡邊機開工業株式会社 | 生海苔の異物分離装置 |
JP2021023247A (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-22 | フルタ電機株式会社 | 生海苔裁断機 |
JP7385896B2 (ja) | 2019-08-08 | 2023-11-24 | フルタ電機株式会社 | 生海苔裁断機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |