JP3051335U - 粉末化粧料容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、携帯時においても粉末化粧料の漏出
や飛散等が無く、使用時の操作性も良好であり、製造コ
ストも低廉な粉末化粧料容器を提供することを目的とす
るものである。 【解決手段】粉末化粧料２を収納する容器本体３と、容
器本体３に収納された粉末化粧料２の上面に配置され、
平面部に多数の通過穴６を設け、外周鍔部の内周側に嵌
合用溝部を設けた通過プレー５トと、中央部に多数の通
過穴９を設け外周部の一部に取手部８ａを備え、前記通
過プレート５の嵌合用溝部に外周部を回動可能に嵌合し
た蓋シート８と、この蓋シート８上に配置される粉末化
粧料２を付着させるパフ１１とを有し、取手部８ａを操
作して蓋シート８を通過プレート５に沿って回動させる
ことにより、前記蓋シート８と通過プレート５との各通
過穴５、９を合致又は不合致状態とし、粉末化粧料２の
前記パフ１１に対する付着又は容器本体３内での施封を
可能としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、粉末化粧料容器に関し、より詳しくは、粉末化粧料を収納した際の 操作性の向上を図った粉末化粧料容器に関する。

【従来の技術】

従来、化粧料の一種である粉末化粧料も市販され実用に供されているが、この 場合、粉末化粧料を収納する粉末化粧料容器の蓋部分にメッシュ状の部材が使用 されており、このため、該粉末化粧料容器を水平に保って使用する場合には、格 別の支障は生じないが、例えば外出時にハンドバック等に入れ、粉末化粧料容器 を縦配置、斜め配置等とした場合には、振動等で粉末化粧料がメッシュ状の部材 から外部に漏れ出し、ハンドバック等の中に入れた他の用具類を汚してしまう等 の致命的な欠陥があった。

【考案が解決しようとする課題】

上述したように従来の粉末化粧料容器の場合には、粉末化粧料の施封機能が不 十分で、このため、使用者からの苦情も多く販売量が限られ、しかも、蓋部分に メッシュ状の部材を使用しているため、コスト高になるという課題が存在してい た。 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、携帯時においても粉末化粧 料の漏出や飛散等が無く、使用時の操作性も良好であり、製造コストも低廉な粉 末化粧料容器を提供することを目的とするものである。

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案に係る粉末化粧料容器は、粉末化粧料を収納する容器本体 と、容器本体に収納された粉末化粧料の上面に配置されるとともに、平面部及び 外周鍔部からなり、平面部に多数の通過穴を設け、外周鍔部の内周側に嵌合用溝 部を設けた通過プレートと、中央部に多数の通過穴を設け外周部の一部に取手部 を備え、前記通過プレートの前記嵌合用溝部に外周部を回動可能に嵌合した蓋シ ートと、蓋シート上に配置される粉末化粧料を付着させるパフとを有し、前記取 手部を操作して蓋シートを通過プレートに沿って回動させることにより、蓋シー トと通過プレートとの各通過穴を合致又は不合致状態とすることで、粉末化粧料 の前記パフに対する付着又は容器本体内での施封を可能としたことを特徴とする ものである。 この考案によれば、前記取手部を操作して蓋シートを通過プレートに沿って回 動させ、蓋シートと通過プレートとの各通過穴を合致させることで、粉末化粧料 は蓋シートと通過プレートとの各通過穴を経て蓋シートの上部に漏れ出し、これ により、前記パフに対して粉末化粧料を付着させ化粧を実行させることが可能で 使用時の操作性が良好となる。 また、前記取手部を操作して蓋シートを通過プレートに沿って回動させ、蓋シ ートと通過プレートとの各通過穴を不合致とすることで、粉末化粧料は容器本体 の内部に施封された状態となり、これにより、この粉末化粧料容器の携帯時等に おいても、粉末化粧料の漏出や飛散等が無くなり、これにより、携帯時等におい てハンドバック等の中に入れた他の用具類を汚してしまうというような不都合は 皆無となる。 更に、この考案によれば、前記構造の蓋シート、通過プレートを用いるもので あるから、従来例のようなメッシュ状の部材が不要となり、製造コストも低廉と なる。 請求項２記載の考案に係る粉末化粧料容器は、粉末化粧料を収納する容器本体 と、容器本体に収納された粉末化粧料内に配置されこの粉末化粧料を撹拌する撹 拌スプリングプレートと、容器本体に収納された粉末化粧料の上面に配置される とともに、平面部及び外周鍔部からなり、平面部に多数の通過穴を設け、外周鍔 部の内周側に嵌合用溝部を設けた通過プレートと、中央部に多数の通過穴を設け 外周部の一部に取手部を備え、前記通過プレートの前記嵌合用溝部に外周部を回 動可能に嵌合した蓋シートと、この蓋シート上に配置される粉末化粧料を付着さ せるパフとを有し、前記取手部を操作して蓋シートを通過プレートに沿って回動 させることにより、蓋シートと通過プレートとの各通過穴を合致又は不合致状態 とすることで、粉末化粧料の前記パフに対する付着又は容器本体内での施封を可 能とするとともに、前記パフによる粉末化粧料の付着動作に応じて前記撹拌スプ リングプレートを変位させ容器本体内での粉末化粧料の撹拌を行うことを特徴と するものである。 この考案によれば、上述した請求項１記載の考案と同様な作用を発揮するとと もに、容器本体に収納した撹拌スプリングシートを、前記パフによる粉末化粧料 の付着動作に応じて変位させ、容器本体内での粉末化粧料の撹拌を行うこともで きるので、容器本体内の粉末化粧料が適当に撹拌されて固化してしまうことを防 止することができる。

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を詳細に説明する。 図１、図２は、本考案の実施の形態の粉末化粧料容器１を示すものであり、こ の粉末化粧料容器１は、粉末化粧料２を収納する有底で上部が開口した略円筒状 の容器本体３と、この容器本体３に収納された粉末化粧料２内において図１にお いて水平配置に配置され、この粉末化粧料２を撹拌する例えば図３に示すように 十文字形状に形成した撹拌スプリングプレート４と、前記容器本体１に収納され た粉末化粧料２の上面に配置されるとともに、平面部５ａ及び外周鍔部５ｂから なり、平面部５ａに多数の通過穴６を設け、外周鍔部５ｂの内周側に円形に嵌合 用溝部７を設けた平坦で円形の通過プレート５と、中央部に前記通過穴６と同等 の多数の通過穴９を設け外周部の一部に取手部８ａを備え、前記通過プレート５ の前記嵌合用溝部７に外周部を回動可能に嵌合した平坦な蓋シート８と、この蓋 シート８上に着脱可能に配置される粉末化粧料２を付着させる円板形状でスポン ジ材等からなるパフ１１と、前記容器本体３を完全に施蓋する蓋体１０とを有し ている。 前記撹拌スプリングプレート４は、板バネ材料を用いプレス加工により軽い力 で変形可能な十文字状に形成されている。 前記通過プレート５は、ポリエチレン又はポリプロピレンにより０．２乃至１ ．５ｍｍの厚さに形成されている。 前記蓋シート８は、塩化ビニール等により０．３乃至１．０ｍｍの厚さに形成 されている。 次に、上述した構成に係る粉末化粧料容器１の作用を図４をも参照して説明す る。 この粉末化粧料容器１を使用して化粧を行う際には、前記蓋体１０を容器本体 ３から外し、パフ１１も除去した後、図４の矢印に示すように、前記取手部８ａ を操作して、蓋シート８を通過プレート５に沿って回動させる。 そして、蓋シート８と通過プレート５との各通過穴９、６を合致させることで 、粉末化粧料２は通過プレート５と蓋シート８との各通過穴６、９を経て蓋シー ト８の上部に漏れ出る。これにより、前記パフ１１に対して粉末化粧料２を付着 させ、操作性良く化粧を実行することが可能となる。 また、この粉末化粧料容器１をハンドバック等に入れて携帯する際には、前記 取手部８ａを操作して蓋シート８を通過プレート５に沿って回動させ、蓋シート ８と通過プレート５との各通過穴９、６を合致しない状態とする。 これにより、粉末化粧料２は容器本体３の内部に施封された状態となり、この 粉末化粧料容器１の携帯時等においても、粉末化粧料２の漏出や飛散等が無くな り、携帯時等においてハンドバック等の中に入れた他の用具類を汚してしまうと いうような不都合は皆無となる。 また、容器本体３に収納した撹拌スプリングシート４を、前記パフ１１による 粉末化粧料２の付着動作に応じて弾性的に変位させ、容器本体３内での粉末化粧 料２の撹拌を行うこともできるので、容器本体３内の粉末化粧料２が適当に撹拌 されて空気に触れることになり、これにより、粉末化粧料２の固化を防止し、蓋 シート８の上部への漏出をより容易とすることができる。 更に、上述した構成の粉末化粧料容器１によれば、前記構造の蓋シート８、通 過プレート５を用いることにより、従来例のようなメッシュ状の部材が不要とな り、製造コストも低廉となる。 図５は本実施の形態の変形例を示すものであり、図５に示す粉末化粧料容器１ Ａは、前記通過プレート５の代りに、通過プレート５と同様な構造では有るが全 体として長円状の通過プレート５Ａを用い、蓋シート８を図５に示す矢印方向へ のスライド方式として、図５に示すように、蓋シート８を図５において左側にス ライドした時、蓋シート８と通過プレート５Ａとの各通過穴９、６を不合致状態 とする構造としたものである。 このような構成の粉末化粧料容器１Ａを用いても、既述した粉末化粧料容器１ の場合と同様な作用効果を発揮させることができる。

【考案の効果】

以上説明した請求項１記載の考案によれば、使用時の操作性が良好であり、携 帯時等の対策も万全であり、さらに、製造コストも低廉な粉末化粧料容器を提供 することができる。 請求項２記載の考案によれば、請求項１記載の考案と同様な効果を発揮すると ともに、容器本体内の粉末化粧料の固化防止をも図れる粉末化粧料容器を提供す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態の粉末化粧料容器を示す概
略断面図である。

【図２】本実施の形態の粉末化粧料容器を示す分解図で
ある。

【図３】本実施の形態の粉末化粧料容器における撹拌ス
プリングシートを示す平面図である。

【図４】本実施の形態の粉末化粧料容器の操作状態を示
す平面図である。

【図５】本実施の形態の粉末化粧料容器の他例を示す平
面図である。

【符号の説明】

１ 粉末化粧料容器 ２ 粉末化粧料 ３ 容器本体 ４ 撹拌スプリングプレート ５ 通過プレート ６ 通過穴 ７ 嵌合用溝部 ８ 蓋シート ８ａ 取手部 ９ 通過穴 １０ 蓋体 １１ パフ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】粉末化粧料を収納する容器本体と、 容器本体に収納された粉末化粧料の上面に配置されると
   ともに、平面部及び外周鍔部からなり、平面部に多数の
   通過穴を設け、外周鍔部の内周側に嵌合用溝部を設けた
   通過プレートと、 中央部に多数の通過穴を設け外周部の一部に取手部を備
   え、前記通過プレートの前記嵌合用溝部に外周部を回動
   可能に嵌合した蓋シートと、 この蓋シート上に配置される粉末化粧料を付着させるパ
   フとを有し、 前記取手部を操作して蓋シートを通過プレートに沿って
   回動させることにより、前記蓋シートと通過プレートと
   の各通過穴を合致又は不合致状態とすることで、粉末化
   粧料の前記パフに対する付着又は容器本体内での施封を
   可能としたことを特徴とする粉末化粧料容器。
2. 【請求項２】粉末化粧料を収納する容器本体と、 容器本体に収納された粉末化粧料内に配置されこの粉末
   化粧料を撹拌する撹拌スプリングプレートと、 容器本体に収納された粉末化粧料の上面に配置されると
   ともに、平面部及び外周鍔部からなり、平面部に多数の
   通過穴を設け、外周鍔部の内周側に嵌合用溝部を設けた
   通過プレートと、 中央部に多数の通過穴を設け外周部の一部に取手部を備
   え、前記通過プレートの前記嵌合用溝部に外周部を回動
   可能に嵌合した蓋シートと、 この蓋シート上に配置される粉末化粧料を付着させるパ
   フとを有し、 前記取手部を操作して蓋シートを通過プレートに沿って
   回動させることにより、前記蓋シートと通過プレートと
   の各通過穴を合致又は不合致状態とすることで、粉末化
   粧料の前記パフに対する付着又は容器本体内での施封を
   可能とするとともに、前記パフによる粉末化粧料の付着
   動作に応じて前記撹拌スプリングプレートを変位させ容
   器本体内での粉末化粧料の撹拌を行うことを特徴とする
   粉末化粧料容器。