JP3051156B2 - 半導電性樹脂組成物からなる電子写真装置用ベルト - Google Patents
半導電性樹脂組成物からなる電子写真装置用ベルトInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、半導電性樹脂組成物を用いた、機械的特
性、成形加工性及び外観が優れ、電子写真装置の中間転
写体、特に中間転写シームレスベルトに関する。
性、成形加工性及び外観が優れ、電子写真装置の中間転
写体、特に中間転写シームレスベルトに関する。
［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］ 従来、半導電性樹脂は、帯電防止、静電事故防止等を
目的に様々な分野で使用されている。
目的に様々な分野で使用されている。
しかしながら、これらの分野で使用されている半導電
性樹脂は、要求される導電性がそれほど高くないので、
半導電性領域において抵抗を制御しなければならないと
いう欠点があった。
性樹脂は、要求される導電性がそれほど高くないので、
半導電性領域において抵抗を制御しなければならないと
いう欠点があった。
また、帯電防止性、機械的特性及び成形加工性の全て
に優れた半導電性樹脂は従来に無く、これらの特性が要
求される分野、例えば、電子写真装置に用いる中間転写
ベルトには、一般にポリカ−ボネ−トをベ−スにカ−ボ
ンを配合して半導電性を付与した樹脂組成物が用いられ
ていた。
に優れた半導電性樹脂は従来に無く、これらの特性が要
求される分野、例えば、電子写真装置に用いる中間転写
ベルトには、一般にポリカ−ボネ−トをベ−スにカ−ボ
ンを配合して半導電性を付与した樹脂組成物が用いられ
ていた。
しかしながら、従来の半導電性樹脂組成物を用いた中
間転写ベルトは、外観が悪く、また表面に凹凸があるの
で、電子写真から得られる画質が低下したり、或は電子
写真装置の動作時に、その凹凸からクラックが発生しや
すく寿命が短いという欠点があった。
間転写ベルトは、外観が悪く、また表面に凹凸があるの
で、電子写真から得られる画質が低下したり、或は電子
写真装置の動作時に、その凹凸からクラックが発生しや
すく寿命が短いという欠点があった。
本発明は、上記課題を解決した電子写真装置用ベルト
を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明者らは、鋭意検討した結果、芳香族ポリカ−ボ
ネ−ト、ポリアルキレンテレフタレ−ト及びアセチレン
ブラックを組み合わせて用いることにより、従来の半導
電性樹脂組成物の欠点を解決できること、すなわち、半
導電性領域における抵抗の制御、機械的特性、成形加工
性、製品の外観及び寿命の問題点を一挙に解決すること
ができることを見出して本発明を完成した。
ネ−ト、ポリアルキレンテレフタレ−ト及びアセチレン
ブラックを組み合わせて用いることにより、従来の半導
電性樹脂組成物の欠点を解決できること、すなわち、半
導電性領域における抵抗の制御、機械的特性、成形加工
性、製品の外観及び寿命の問題点を一挙に解決すること
ができることを見出して本発明を完成した。
本発明は、下記の（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）からなる
組成物であって、［（ａ）＋（ｂ）］100重量部に対し
て、（ａ）成分を60〜95重量部、（ｂ）成分を40〜５重
量部及び（ｃ）成分を３〜20重量部含有する半導電性樹
脂組成物を用い、表面抵抗106〜1010Ω／□に成形して
なる電子写真装置用ベルトである。
組成物であって、［（ａ）＋（ｂ）］100重量部に対し
て、（ａ）成分を60〜95重量部、（ｂ）成分を40〜５重
量部及び（ｃ）成分を３〜20重量部含有する半導電性樹
脂組成物を用い、表面抵抗106〜1010Ω／□に成形して
なる電子写真装置用ベルトである。
（ａ）熱可塑性芳香族ポリカ−ボネ−ト （ｂ）熱可塑性ポリアルキレンテレフタレ−ト （ｃ）アセチレンブラック 以下、本発明を詳細に説明する。
熱可塑性芳香族ポリカーボネート 本発明に用いる熱可塑性芳香族ポリカーボネートは、
炭酸エステルを構成するジヒドロキシ化合物の少なくと
も大部分が二個のフェノール性水酸基をもつものからな
るものである。このような二価フェノールとしては、具
体的には、ビスフェノール類を挙げることができ、中で
もビスフェノールＡが好ましい。
炭酸エステルを構成するジヒドロキシ化合物の少なくと
も大部分が二個のフェノール性水酸基をもつものからな
るものである。このような二価フェノールとしては、具
体的には、ビスフェノール類を挙げることができ、中で
もビスフェノールＡが好ましい。
芳香族ポリカーボネートは、上記のような二価フェノ
ールを、カーボネートプリカーサーであるホスゲン、ビ
スクロロホーメート、炭酸ジエステル等と反応させるこ
とにより製造されるが、適当なものを市販品の中から選
択し入手することができる。
ールを、カーボネートプリカーサーであるホスゲン、ビ
スクロロホーメート、炭酸ジエステル等と反応させるこ
とにより製造されるが、適当なものを市販品の中から選
択し入手することができる。
熱可塑性ポリアルキレンテレフタレ−ト 本発明に用いるポリアルキレンテレフタレ−トのアル
キレン成分を構成するグリコ−ル成分としては、エチレ
ングリコ−ル、トリエチンレングリコ−ル、1,4−ブタ
ンジオ−ル、ヘキサメチレングリコ−ル、ネオペンチル
グリコ−ル、2,2,4,4−テトラメチレングリコ−ル等の
脂肪族ジオキシ化合物を挙げることができる。中でも好
ましいジオキシ化合物は、エチレングリコ−ル及びブチ
レングリコ−ルであるが、その40モル％まで他のジオキ
シ化合物を用いた混合物も好ましい。
キレン成分を構成するグリコ−ル成分としては、エチレ
ングリコ−ル、トリエチンレングリコ−ル、1,4−ブタ
ンジオ−ル、ヘキサメチレングリコ−ル、ネオペンチル
グリコ−ル、2,2,4,4−テトラメチレングリコ−ル等の
脂肪族ジオキシ化合物を挙げることができる。中でも好
ましいジオキシ化合物は、エチレングリコ−ル及びブチ
レングリコ−ルであるが、その40モル％まで他のジオキ
シ化合物を用いた混合物も好ましい。
本発明に用いるポリアルキレンテレフタレ−トのテレ
フタル酸成分は、テレフタル酸のみからなるものが最も
好ましいが、一部を芳香族ジカルボン酸、例えばイソフ
タル酸で置き換えてもよい。
フタル酸成分は、テレフタル酸のみからなるものが最も
好ましいが、一部を芳香族ジカルボン酸、例えばイソフ
タル酸で置き換えてもよい。
本発明に用いるポリアルキレンテレフタレ−トで好ま
しいのは、ポリエチレンテレフタレ−ト（PET）及びポ
リブチレンテレフタレ−ト（PBT）であり、さらに好ま
しいのは、PBTであるが、適当なものを市販品の中から
選択し入手することができる。
しいのは、ポリエチレンテレフタレ−ト（PET）及びポ
リブチレンテレフタレ−ト（PBT）であり、さらに好ま
しいのは、PBTであるが、適当なものを市販品の中から
選択し入手することができる。
アセチレンブラック 本発明の半導電性樹脂組成物には、半導電性領域にお
いて抵抗の分布を制御でき、かつ成形体の外観を損なわ
ないようにするために、分散性のよいアセチレンブラッ
クを用いる。
いて抵抗の分布を制御でき、かつ成形体の外観を損なわ
ないようにするために、分散性のよいアセチレンブラッ
クを用いる。
組成 本発明の半導電性樹脂組成物は、上記の各成分を以下
の割合で含有する。
の割合で含有する。
（ａ）熱可塑性芳香族ポリカーボネート： ［（ａ）＋（ｂ）］100重量部に対して、60〜95重量
部、好ましくは70〜80重量部 （ｂ）熱可塑性ポリアルキレンテレフタレ−ト： ［（ａ）＋（ｂ）］100重量部に対して、40〜５重量
部、好ましくは30〜20重量部 （ｃ）アセチレンブラック： ［（ａ）＋（ｂ）］100重量部に対して、３〜20重量
部、好ましくは５〜18重量部 上記組成からなる本発明の樹脂組成物は、半導電性
（三菱油化（株）製測定装置「ハイレスタHAプローブ」
を用いて、測定電圧100V、測定時間10秒で求めた表面抵
抗;106〜1010Ω／□）を示すとともに、成形体の外観が
よく、かつ優れた機械的特性及び成形加工性を有する。
部、好ましくは70〜80重量部 （ｂ）熱可塑性ポリアルキレンテレフタレ−ト： ［（ａ）＋（ｂ）］100重量部に対して、40〜５重量
部、好ましくは30〜20重量部 （ｃ）アセチレンブラック： ［（ａ）＋（ｂ）］100重量部に対して、３〜20重量
部、好ましくは５〜18重量部 上記組成からなる本発明の樹脂組成物は、半導電性
（三菱油化（株）製測定装置「ハイレスタHAプローブ」
を用いて、測定電圧100V、測定時間10秒で求めた表面抵
抗;106〜1010Ω／□）を示すとともに、成形体の外観が
よく、かつ優れた機械的特性及び成形加工性を有する。
上記組成のうち、（ａ）成分又は（ｂ）成分の含有量
が、上記範囲を外れた場合には、表面抵抗が、106〜10
10Ω／□の範囲を外れるので好ましくない。また、
（ｃ）成分の含有量が、上記範囲の下限値未満の場合に
は、表面抵抗が大きくなりすぎるので好ましくなく、上
限値を超える場合には、表面抵抗が小さくなりすぎ、ま
た成形加工性、材料強度及び外観が悪化するので好まし
くない。
が、上記範囲を外れた場合には、表面抵抗が、106〜10
10Ω／□の範囲を外れるので好ましくない。また、
（ｃ）成分の含有量が、上記範囲の下限値未満の場合に
は、表面抵抗が大きくなりすぎるので好ましくなく、上
限値を超える場合には、表面抵抗が小さくなりすぎ、ま
た成形加工性、材料強度及び外観が悪化するので好まし
くない。
付加的成分 本発明の樹脂組成物には、発明の効果を著しく損なわ
ない範囲で、上記成分のほかに付加的成分を配合するこ
とができる。
ない範囲で、上記成分のほかに付加的成分を配合するこ
とができる。
付加的成分としては上記成分以外の各種フィラー、例
えば、炭酸カルシウム（重質、軽質、膠質）、タルク、
マイカ、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、ゼオライ
ト、ウオラストナイト、けいそう土、ガラスビーズ、ベ
ントナイト、モンモリロナイト、アスベスト、中空ガラ
ス球、黒鉛、二硫化モリブデン、酸化チタン、アルミニ
ウム繊維、ステンレススチール繊維、黄銅繊維、アルミ
ニウム粉末、上記（ｃ）成分以外のガ−ボンブラック、
木粉、もみ殻等；上記（ａ）及び（ｂ）成分以外の熱可
塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リアミド、プロピレン−エチレンブロック又はランダム
共重合体、無水マレイン酸変性ポリオレフィン、ゴム又
はラテックス成分、例えばエチレン−プロピレン共重合
体ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体又はその水素添加誘導
体、ポリブタジエン、ポリイソブチレン等；熱硬化性樹
脂、例えばエポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等；酸化防止剤（フェノー
ル系、いおう系、りん系、アミン系等）；熱安定剤；滑
剤；有機・無機系の各種顔料；紫外線吸収剤；帯電防止
剤；分散剤；中和剤；発泡剤；可塑剤；銅害防止剤；難
燃剤；架橋剤；流れ性改良剤等を挙げることができる。
えば、炭酸カルシウム（重質、軽質、膠質）、タルク、
マイカ、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、ゼオライ
ト、ウオラストナイト、けいそう土、ガラスビーズ、ベ
ントナイト、モンモリロナイト、アスベスト、中空ガラ
ス球、黒鉛、二硫化モリブデン、酸化チタン、アルミニ
ウム繊維、ステンレススチール繊維、黄銅繊維、アルミ
ニウム粉末、上記（ｃ）成分以外のガ−ボンブラック、
木粉、もみ殻等；上記（ａ）及び（ｂ）成分以外の熱可
塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リアミド、プロピレン−エチレンブロック又はランダム
共重合体、無水マレイン酸変性ポリオレフィン、ゴム又
はラテックス成分、例えばエチレン−プロピレン共重合
体ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体又はその水素添加誘導
体、ポリブタジエン、ポリイソブチレン等；熱硬化性樹
脂、例えばエポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等；酸化防止剤（フェノー
ル系、いおう系、りん系、アミン系等）；熱安定剤；滑
剤；有機・無機系の各種顔料；紫外線吸収剤；帯電防止
剤；分散剤；中和剤；発泡剤；可塑剤；銅害防止剤；難
燃剤；架橋剤；流れ性改良剤等を挙げることができる。
上記各成分の配合方法 上記の各成分は、通常の溶融混練法、例えば、一軸押
出機、二軸押出機、ロール、バンバリー等を適用してペ
レットにすることができる。
出機、二軸押出機、ロール、バンバリー等を適用してペ
レットにすることができる。
この混練に際しては、各成分の含有水分について十分
に制御する必要がある。各成分の含有水分量は、0.5重
量％以下、好ましくは0.2重量％以下、さらに好ましく
は1000ppm以下である。含有水分量が0.5重量％を超える
ときには、製品の外観に悪影響を与える場合がある。
に制御する必要がある。各成分の含有水分量は、0.5重
量％以下、好ましくは0.2重量％以下、さらに好ましく
は1000ppm以下である。含有水分量が0.5重量％を超える
ときには、製品の外観に悪影響を与える場合がある。
また、製造した半導電性樹脂組成物を保管する場合
は、組成物中の含有水分量を0.5重量％以下に制御する
のが好ましい。
は、組成物中の含有水分量を0.5重量％以下に制御する
のが好ましい。
組成物中の含有水分量を制御する方法としては、例え
ば熱風乾燥、減圧乾燥等を採用することができる。
ば熱風乾燥、減圧乾燥等を採用することができる。
（実施例１） メルトフロ−レ−ト（MFR）が4.6g/10分の熱可塑性芳
香族ポリカ−ボネ−ト83重量部、MFRが4.32g/10分のポ
リブチレンテレフタレ−ト17重量部及び比表面積70m2の
アセチレンブラック16重量部をベント付二軸押出機を用
いて混練造粒した。
香族ポリカ−ボネ−ト83重量部、MFRが4.32g/10分のポ
リブチレンテレフタレ−ト17重量部及び比表面積70m2の
アセチレンブラック16重量部をベント付二軸押出機を用
いて混練造粒した。
得られたペレットをＴダイシ−ト成形機で厚さ150μ
ｍのシ−トに成形し、下記の物性を試験評価した。
ｍのシ−トに成形し、下記の物性を試験評価した。
結果を第１表に示す。
（１）導電性（表面抵抗：Ω／□） 表面抵抗計ハイレスタHAプロ−ブ（三菱油化（株）
製）を用い、測定電圧100V、測定時間10秒で測定した。
製）を用い、測定電圧100V、測定時間10秒で測定した。
（２）引張強さ（kg/mm2）及び伸び（％） JIS Ｋ−6758に準拠した。
（３）ヒンジ特性 JIS Ｐ−8115に準拠して、Ｔダイシ−ト成形機で成
形した厚さ150mmのシ−トを幅10mm、長さ80mmの大きさ
に切断し、第１図に示すヒンジ試験機で、速度180回／
分、回転角度90℃左右、引張加重0.5kgの条件で破壊回
数を測定した。
形した厚さ150mmのシ−トを幅10mm、長さ80mmの大きさ
に切断し、第１図に示すヒンジ試験機で、速度180回／
分、回転角度90℃左右、引張加重0.5kgの条件で破壊回
数を測定した。
（４）外観 Ｔダイシ−ト成形機で成形したシ−トの表面５×5cm
当たりに有する直径50μｍ以上のつぶの数を測定した。
当たりに有する直径50μｍ以上のつぶの数を測定した。
（比較例１） ポリブチレンテレフタレ−トを配合せずに、熱可塑性
芳香族ポリカ−ボネ−ト100重量部を用いたほかは、実
施例１と同様にして樹脂組成物を製造し、実施例１と同
様にして物性を試験評価した。結果を第１表に示す。
芳香族ポリカ−ボネ−ト100重量部を用いたほかは、実
施例１と同様にして樹脂組成物を製造し、実施例１と同
様にして物性を試験評価した。結果を第１表に示す。
（比較例２） ポリブチレンテレフタレ−トに代えてABS樹脂を用い
たほかは、実施例１と同様にして樹脂組成物を製造し、
実施例１と同様にして物性を試験評価した。結果を第１
表に示す。
たほかは、実施例１と同様にして樹脂組成物を製造し、
実施例１と同様にして物性を試験評価した。結果を第１
表に示す。
（比較例３） アセチレンブラックの配合量を25重量部にしたほか
は、実施例１と同様にして樹脂組成物を製造し、実施例
１と同様にして物性を試験評価した。結果を第１表に示
す。
は、実施例１と同様にして樹脂組成物を製造し、実施例
１と同様にして物性を試験評価した。結果を第１表に示
す。
［発明の効果］ 本発明の半導電性樹脂組成物は、アセチレンブラック
と、アセチレンブラックとの親和性が異なる熱可塑性芳
香族ポリカ−ボネ−ト及び熱可塑性ポリアルキレンテレ
フタレ−トとを溶融混練したものであるので、アセチレ
ンブラックの含有量が少量であっても半導電性を示し
（表面抵抗;106〜1010Ω／□）、優れた機械的特性及び
成形加工性を有する。また、本発明の半導電性樹脂組成
物から得られた成形体は、外観に優れ、特に、電子写真
中間転写体等に用いる場合は、電子写真の高画質化及び
電子写真中間転写体等の部品の長寿命化を図ることがで
きる。
と、アセチレンブラックとの親和性が異なる熱可塑性芳
香族ポリカ−ボネ−ト及び熱可塑性ポリアルキレンテレ
フタレ−トとを溶融混練したものであるので、アセチレ
ンブラックの含有量が少量であっても半導電性を示し
（表面抵抗;106〜1010Ω／□）、優れた機械的特性及び
成形加工性を有する。また、本発明の半導電性樹脂組成
物から得られた成形体は、外観に優れ、特に、電子写真
中間転写体等に用いる場合は、電子写真の高画質化及び
電子写真中間転写体等の部品の長寿命化を図ることがで
きる。
第１図は、実施例で使用したヒンジ試験機の概略図であ
る。 １……プランジャ ２……荷重をかけるつかみ ３……折り曲げ装置 ４、５……補強板 ６……試験片 ７、８……回転子
る。 １……プランジャ ２……荷重をかけるつかみ ３……折り曲げ装置 ４、５……補強板 ６……試験片 ７、８……回転子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｃ０８Ｌ 67:02） (72)発明者 加庭 知弘 三重県四日市市東邦町１番地 三菱油化 株式会社四日市総合研究所内 (56)参考文献 特開 平２−233765（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−136652（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−93210（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−267578（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−268760（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C08L 69/00 C08L 67/00 - 67/08 C08K 3/00 - 13/08
Claims (1)
- 【請求項１】下記の（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）からなる
組成物であって、［（ａ）＋（ｂ）］100重量部に対し
て、（ａ）成分を60〜95重量部、（ｂ）成分を40〜５重
量部及び（ｃ）成分を３〜20重量部含有する半導電性樹
脂組成物を用い、表面抵抗106〜1010Ω／□に成形して
なる電子写真装置用ベルト。 （ａ）熱可塑性芳香族ポリカーボネート （ｂ）熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート （ｃ）アセチレンブラック
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32239290A JP3051156B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 半導電性樹脂組成物からなる電子写真装置用ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32239290A JP3051156B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 半導電性樹脂組成物からなる電子写真装置用ベルト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04198359A JPH04198359A (ja) | 1992-07-17 |
| JP3051156B2 true JP3051156B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=18143156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32239290A Expired - Lifetime JP3051156B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 半導電性樹脂組成物からなる電子写真装置用ベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3051156B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4208644C2 (de) * | 1992-03-18 | 1994-11-03 | Bayer Ag | Antistatische Polycarbonat-Extrusionsfolien |
| JP2006019768A (ja) * | 2005-09-28 | 2006-01-19 | Kyocera Corp | 太陽電池素子 |
| CN100550431C (zh) | 2005-10-20 | 2009-10-14 | 东洋铝株式会社 | 膏组合物和使用了它的太阳电池元件 |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP32239290A patent/JP3051156B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04198359A (ja) | 1992-07-17 |
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Legal Events
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