JP3050495B2 - ストーカ式焼却炉用ロストル - Google Patents
ストーカ式焼却炉用ロストルInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ストーカ式焼却炉用ロ
ストルに関し、更に詳しくは、筐体内に、その長手方向
に沿って気体流路を形成し、前記筐体の前端部に前記気
体流路を流れる気体の吐き出し孔を形成してあるストー
カ式焼却炉用ロストルに関する。
ストルに関し、更に詳しくは、筐体内に、その長手方向
に沿って気体流路を形成し、前記筐体の前端部に前記気
体流路を流れる気体の吐き出し孔を形成してあるストー
カ式焼却炉用ロストルに関する。
【０００２】
【従来の技術】前記ストーカ式焼却炉用ロストル（以
下、単にロストルという）は、ストーカ式焼却炉内へ投
入されたゴミを搬送しながら焼却処理する焼却処理帯の
各ブロックを構成する要素であり、各ロストルにおいて
は、図５に示すように、筐体１内にその長手方向に沿っ
て気体流路Ｐが形成され、しかも、前記筐体１の前端部
１ａに、前記気体流路Ｐを流れる気体の吐き出し孔３
が、前記筐体１の長手方向に平行な姿勢で、且つ、スト
レートの孔形状に形成されていた。
下、単にロストルという）は、ストーカ式焼却炉内へ投
入されたゴミを搬送しながら焼却処理する焼却処理帯の
各ブロックを構成する要素であり、各ロストルにおいて
は、図５に示すように、筐体１内にその長手方向に沿っ
て気体流路Ｐが形成され、しかも、前記筐体１の前端部
１ａに、前記気体流路Ｐを流れる気体の吐き出し孔３
が、前記筐体１の長手方向に平行な姿勢で、且つ、スト
レートの孔形状に形成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のロス
トルにおいては、前記平行な姿勢で且つ孔形状がストレ
ートな吐き出し孔３の形成部分に、前記焼却炉の稼動に
よって生じる焼却灰が詰まることがあった。そして、そ
の焼却灰の詰まりの発生に基づいて、前記気体流路Ｐ内
を通流する空気に滞留が生じ、その滞留によってロスト
ルの冷却が効果的に行えなくなり、それによって、燃焼
時に発生する腐食性ガスによる高温腐食等に基づくロス
トルの焼損が生じ易くなってロストルの寿命が短くな
る、ということがあった。そして、ロストルの寿命が短
くなってその交換頻度が多くなると、その交換に基づく
ロスタイムも多くなり、焼却炉の総合的な生産性が低下
することがある、という問題があった。本発明は、この
ような実情に着目してなされたものであり、前記焼却灰
の詰まりの発生を抑止することにより、前記気体流路内
を通流する空気の滞留を抑止して前記ロストルの冷却を
有効的に行い、その有効的な冷却によって、前記ロスト
ルの焼損を抑えて、前記ロストルの交換頻度を従来より
も少なくし、しかも、前記吐き出し孔を低コストで形成
することにより、焼却炉の総合的な生産性を向上させ得
る手段を提供することを目的としている。
トルにおいては、前記平行な姿勢で且つ孔形状がストレ
ートな吐き出し孔３の形成部分に、前記焼却炉の稼動に
よって生じる焼却灰が詰まることがあった。そして、そ
の焼却灰の詰まりの発生に基づいて、前記気体流路Ｐ内
を通流する空気に滞留が生じ、その滞留によってロスト
ルの冷却が効果的に行えなくなり、それによって、燃焼
時に発生する腐食性ガスによる高温腐食等に基づくロス
トルの焼損が生じ易くなってロストルの寿命が短くな
る、ということがあった。そして、ロストルの寿命が短
くなってその交換頻度が多くなると、その交換に基づく
ロスタイムも多くなり、焼却炉の総合的な生産性が低下
することがある、という問題があった。本発明は、この
ような実情に着目してなされたものであり、前記焼却灰
の詰まりの発生を抑止することにより、前記気体流路内
を通流する空気の滞留を抑止して前記ロストルの冷却を
有効的に行い、その有効的な冷却によって、前記ロスト
ルの焼損を抑えて、前記ロストルの交換頻度を従来より
も少なくし、しかも、前記吐き出し孔を低コストで形成
することにより、焼却炉の総合的な生産性を向上させ得
る手段を提供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係るストーカ式
焼却炉用ロストル（以下、本発明ロストルという）の第
１の特徴構成は、筐体内に、その長手方向に沿って気体
流路を形成し、前記筐体の前端部に前記気体流路を流れ
る気体の吐き出し孔を形成してあるストーカ式焼却炉用
ロストルであって、前記吐き出し孔を、先細り形状のテ
ーパー孔に形成してあると共に、前記吐き出し孔を内部
貫通孔にて形成する筒体を、前記筐体の 本体とは別部材
とし、その筒体を、前記筐体の本体に鋳ぐるむことで、
前記筒体と前記筐体とを一体化した点にある。
焼却炉用ロストル（以下、本発明ロストルという）の第
１の特徴構成は、筐体内に、その長手方向に沿って気体
流路を形成し、前記筐体の前端部に前記気体流路を流れ
る気体の吐き出し孔を形成してあるストーカ式焼却炉用
ロストルであって、前記吐き出し孔を、先細り形状のテ
ーパー孔に形成してあると共に、前記吐き出し孔を内部
貫通孔にて形成する筒体を、前記筐体の 本体とは別部材
とし、その筒体を、前記筐体の本体に鋳ぐるむことで、
前記筒体と前記筐体とを一体化した点にある。
【０００５】また、本発明ロストルの第２の特徴構成
は、筐体内に、その長手方向に沿って気体流路を形成
し、前記筐体の前端部に前記気体流路を流れる気体の吐
き出し孔を形成してあるストーカ式焼却炉用ロストルで
あって、前記吐き出し孔を、先端側が下向きとなる傾斜
状態に形成してあると共に、前記吐き出し孔を内部貫通
孔にて形成する筒体を、前記筐体の本体とは別部材と
し、その筒体を、前記筐体の本体に鋳ぐるむことで、前
記筒体と前記筐体とを一体化した点にある。
は、筐体内に、その長手方向に沿って気体流路を形成
し、前記筐体の前端部に前記気体流路を流れる気体の吐
き出し孔を形成してあるストーカ式焼却炉用ロストルで
あって、前記吐き出し孔を、先端側が下向きとなる傾斜
状態に形成してあると共に、前記吐き出し孔を内部貫通
孔にて形成する筒体を、前記筐体の本体とは別部材と
し、その筒体を、前記筐体の本体に鋳ぐるむことで、前
記筒体と前記筐体とを一体化した点にある。
【０００６】
【作用】第１の特徴構成を備えた本発明ロストルにおい
ては、前記吐き出し孔が先細り形状のテーパー孔に形成
されているが、そのテーパー孔も従来と同様、ロストル
本体をその前端部で貫通しているので、前記気体流路を
流れる気体は、前記テーパー孔を通過して前方へ有効に
吐き出される。しかも、前記テーパー孔はその先端口径
が小さいため、前記テーパー孔の先端開口から前記焼却
灰が前記テーパー孔内へ侵入しようとしても、その焼却
灰の侵入が抑止されるようになる。従って、従来のロス
トルで生じていた前記焼却灰の詰まりの発生、即ち、前
記吐き出し孔の形成部分に、前記焼却炉の稼動によって
生じる焼却灰の詰まりが発生するということが抑止され
るようになる。そして、本構成のロストルでは、前記吐
き出し孔を内部貫通孔にて形成する筒体を、前記筐体の
本体とは別部材となし、その筒体を、前記筐体の本体の
鋳造時に鋳ぐるむことにより、前記筒体と前記筐体とを
一体化してあるから、従来の吐き出し孔を形成する場
合、例えば、ロストル本体に貫通孔を穿設したり筒状ノ
ズルを溶接で付けたりする場合に比し、前記吐き出し孔
を低コストで形成することができる。しかも、前記筐体
の本体と前記筒体との隙間をなくすことができ、その隙
間の解消によって、空気の漏れもなくすことができる。
ては、前記吐き出し孔が先細り形状のテーパー孔に形成
されているが、そのテーパー孔も従来と同様、ロストル
本体をその前端部で貫通しているので、前記気体流路を
流れる気体は、前記テーパー孔を通過して前方へ有効に
吐き出される。しかも、前記テーパー孔はその先端口径
が小さいため、前記テーパー孔の先端開口から前記焼却
灰が前記テーパー孔内へ侵入しようとしても、その焼却
灰の侵入が抑止されるようになる。従って、従来のロス
トルで生じていた前記焼却灰の詰まりの発生、即ち、前
記吐き出し孔の形成部分に、前記焼却炉の稼動によって
生じる焼却灰の詰まりが発生するということが抑止され
るようになる。そして、本構成のロストルでは、前記吐
き出し孔を内部貫通孔にて形成する筒体を、前記筐体の
本体とは別部材となし、その筒体を、前記筐体の本体の
鋳造時に鋳ぐるむことにより、前記筒体と前記筐体とを
一体化してあるから、従来の吐き出し孔を形成する場
合、例えば、ロストル本体に貫通孔を穿設したり筒状ノ
ズルを溶接で付けたりする場合に比し、前記吐き出し孔
を低コストで形成することができる。しかも、前記筐体
の本体と前記筒体との隙間をなくすことができ、その隙
間の解消によって、空気の漏れもなくすことができる。
【０００７】また、第２の特徴構成を備えた本発明ロス
トルにおいては、前記吐き出し孔が先端側が下向きとな
る傾斜状態に形成されているが、その下向きの吐き出し
孔も従来と同様、ロストル本体をその前端部で貫通して
いるので、前記気体流路を流れる気体は、前記下向きの
吐き出し孔を通過して前方へ有効に吐き出される。しか
も、前記吐き出し孔は、その先端開口の向きが下向きで
あり、前記焼却炉の稼動によって生じて前記ロストルの
駆動に対して相対移動してくる焼却灰の移動方向とは異
なる向きとなっているため、前記下向きの吐き出し孔の
先端開口から前記焼却灰が前記テーパー孔内へ侵入しよ
うとしても、その焼却灰の侵入が抑止されるようにな
る。従って、従来のロストルで生じていた前記焼却灰の
詰まりの発生、即ち、前記吐き出し孔の形成部分に、前
記焼却炉の稼動によって生じる焼却灰の詰まりが発生す
るということが抑止されるようになる。そして、本構成
のロストルにおいても、上記第１の特徴構成で記載した
のと同様に、前記筐体の本体とは別部材である筒体を、
前記筐体の本体の鋳造時に鋳ぐるむことにより、前記吐
き出し孔を低コストで形成することができ、前記筐体の
本体と前記筒体との隙間をなくして、空気の漏れをなく
すことができる。
トルにおいては、前記吐き出し孔が先端側が下向きとな
る傾斜状態に形成されているが、その下向きの吐き出し
孔も従来と同様、ロストル本体をその前端部で貫通して
いるので、前記気体流路を流れる気体は、前記下向きの
吐き出し孔を通過して前方へ有効に吐き出される。しか
も、前記吐き出し孔は、その先端開口の向きが下向きで
あり、前記焼却炉の稼動によって生じて前記ロストルの
駆動に対して相対移動してくる焼却灰の移動方向とは異
なる向きとなっているため、前記下向きの吐き出し孔の
先端開口から前記焼却灰が前記テーパー孔内へ侵入しよ
うとしても、その焼却灰の侵入が抑止されるようにな
る。従って、従来のロストルで生じていた前記焼却灰の
詰まりの発生、即ち、前記吐き出し孔の形成部分に、前
記焼却炉の稼動によって生じる焼却灰の詰まりが発生す
るということが抑止されるようになる。そして、本構成
のロストルにおいても、上記第１の特徴構成で記載した
のと同様に、前記筐体の本体とは別部材である筒体を、
前記筐体の本体の鋳造時に鋳ぐるむことにより、前記吐
き出し孔を低コストで形成することができ、前記筐体の
本体と前記筒体との隙間をなくして、空気の漏れをなく
すことができる。
【０００８】
【発明の効果】従って、第１の特徴構成を備えた本発明
ロストルによっても、第２の特徴構成を備えた本発明ロ
ストルによっても、上述したように、焼却灰の詰まりの
発生が抑止され、その抑止によって、前記気体流路内を
通流する空気の滞留が抑止されて前記ロストルの冷却が
有効に行われ、その有効な冷却によって、前記ロストル
の焼損が抑えられ、もって、前記ロストルの寿命が従来
よりも向上し、それによって、ロストルの交換頻度が従
来よりも少なくなり、もって焼却炉の総合的な生産性を
向上させることができるようになる。
ロストルによっても、第２の特徴構成を備えた本発明ロ
ストルによっても、上述したように、焼却灰の詰まりの
発生が抑止され、その抑止によって、前記気体流路内を
通流する空気の滞留が抑止されて前記ロストルの冷却が
有効に行われ、その有効な冷却によって、前記ロストル
の焼損が抑えられ、もって、前記ロストルの寿命が従来
よりも向上し、それによって、ロストルの交換頻度が従
来よりも少なくなり、もって焼却炉の総合的な生産性を
向上させることができるようになる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した
部分は同一又は相当の部分を示している。
する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した
部分は同一又は相当の部分を示している。
【００１０】図１及び図２には、本発明に係るストーカ
式焼却炉用ロストルの一実施例が示されており、そのロ
ストルは、本体が高Ｃｒ耐熱鋼鋳鋼品（ＪＩＳ規格：Ｓ
ＣＨ２等）よりなる筐体１にて構成されている。その筐
体１内には、その長手方向に沿って連なる三本のリブ２
で仕切った四つの気体流路Ｐが形成されている。尚、前
記鋳鋼品よりなる筐体１は、前記三本のリブ２の長手方
向中央線に沿って夫々長手方向に分割されてなる四つの
筐体エレメントを一体的に組み立てることにより構成さ
れている。
式焼却炉用ロストルの一実施例が示されており、そのロ
ストルは、本体が高Ｃｒ耐熱鋼鋳鋼品（ＪＩＳ規格：Ｓ
ＣＨ２等）よりなる筐体１にて構成されている。その筐
体１内には、その長手方向に沿って連なる三本のリブ２
で仕切った四つの気体流路Ｐが形成されている。尚、前
記鋳鋼品よりなる筐体１は、前記三本のリブ２の長手方
向中央線に沿って夫々長手方向に分割されてなる四つの
筐体エレメントを一体的に組み立てることにより構成さ
れている。
【００１１】前記筐体１の前端部１ａの幅方向中間位置
には、流入孔４から流入して前記気体流路Ｐを流れる気
体の吐き出し孔３が形成されている。更に詳しくは、孔
形状が先細り形状のテーパー孔吐き出し孔３が、前記四
つの気体流路Ｐについて夫々一個ずつ、前記四つの気体
流路Ｐの前端中央（即ち、各筐体エレメントの前端中央
部）に開口形成されている。しかも、前記吐き出し孔３
の開口方向は、先端側が下向きとなる傾斜状態に形成さ
れている。また、前記吐き出し孔３の形成は、更に詳し
くは、前記吐き出し孔３を内部貫通孔にて形成する筒体
８を、前記筐体１の本体とは別部材（具体的には、コバ
ルト合金（ステライト６等）やニッケル合金（５０Ｎｉ
−５０Ｃｒ等）等の耐食合金にて構成された別部材）と
なし、その筒体８を、前記筐体１の本体の鋳造時に鋳ぐ
るむことにより、前記筒体８と前記筐体１とを一体化し
てある。尚、前記鋳ぐるみの後に、前記筒体８が前記筐
体１の本体から離脱しないように、且つ、前記筒体８と
前記筐体１の本体との隙間から前記気体が漏れないよう
に、前記筐体１の本体に鋳ぐるまれる前記筒体８の中腹
部外周面に環状突起８ａを設けてある。
には、流入孔４から流入して前記気体流路Ｐを流れる気
体の吐き出し孔３が形成されている。更に詳しくは、孔
形状が先細り形状のテーパー孔吐き出し孔３が、前記四
つの気体流路Ｐについて夫々一個ずつ、前記四つの気体
流路Ｐの前端中央（即ち、各筐体エレメントの前端中央
部）に開口形成されている。しかも、前記吐き出し孔３
の開口方向は、先端側が下向きとなる傾斜状態に形成さ
れている。また、前記吐き出し孔３の形成は、更に詳し
くは、前記吐き出し孔３を内部貫通孔にて形成する筒体
８を、前記筐体１の本体とは別部材（具体的には、コバ
ルト合金（ステライト６等）やニッケル合金（５０Ｎｉ
−５０Ｃｒ等）等の耐食合金にて構成された別部材）と
なし、その筒体８を、前記筐体１の本体の鋳造時に鋳ぐ
るむことにより、前記筒体８と前記筐体１とを一体化し
てある。尚、前記鋳ぐるみの後に、前記筒体８が前記筐
体１の本体から離脱しないように、且つ、前記筒体８と
前記筐体１の本体との隙間から前記気体が漏れないよう
に、前記筐体１の本体に鋳ぐるまれる前記筒体８の中腹
部外周面に環状突起８ａを設けてある。
【００１２】前記筐体１の後端部には、後述のフレーム
に架け渡した支持部材１６への枢支用の円弧状の凹部６
が形成されている。また、前記筐体１における前記凹部
６の近傍部分から先端側部分にかけての底部には、ステ
ンレス鋼（ＳＵＳ３０４等）製の蓋体７が取り付けられ
ている。
に架け渡した支持部材１６への枢支用の円弧状の凹部６
が形成されている。また、前記筐体１における前記凹部
６の近傍部分から先端側部分にかけての底部には、ステ
ンレス鋼（ＳＵＳ３０４等）製の蓋体７が取り付けられ
ている。
【００１３】このような構成のロストルを用いたゴミ焼
却炉は、図４に示すように、ゴミを蓄積するホッパー１
０と、その下部に備えたプッシャー１１と、炉内へ投入
されたゴミを焼却処理する焼却処理帯１２と、焼却処理
された灰を集める灰ピット１３等を備えてなる。
却炉は、図４に示すように、ゴミを蓄積するホッパー１
０と、その下部に備えたプッシャー１１と、炉内へ投入
されたゴミを焼却処理する焼却処理帯１２と、焼却処理
された灰を集める灰ピット１３等を備えてなる。
【００１４】前記焼却処理帯１２は、ゴミを攪拌搬送し
ながら乾燥させる乾燥帯ａ、燃焼させる燃焼帯ｂ、灰化
する後燃焼帯ｃの三段の処理帯を、搬送方向に階段状に
配置して構成してある。各処理帯ａ，ｂ，ｃは、図３に
示すように、固定フレーム１４と、固定フレーム１４に
対して搬送方向に沿って前後に往復移動自在の可動フレ
ーム１５との夫々に横架した支持部材１６に、処理帯１
２の幅方向にロストルを複数個並設し、且つ、固定フレ
ーム１４に設けたロストルと可動フレーム１５に設けた
ロストルとを搬送方向に沿って交互に配置して構成して
ある。可動フレーム１５を油圧シリンダー１７を用いて
往復移動させることにより、可動フレーム１５に配した
ロストルが固定フレーム１４に配したロストルに摺動し
ながら前記支持部材１６を軸として斜め上下方向に往復
移動することにより、ロストルの前端面でゴミを押圧し
て搬送し、もって、ストーカ式の搬送機構を構成してあ
る。
ながら乾燥させる乾燥帯ａ、燃焼させる燃焼帯ｂ、灰化
する後燃焼帯ｃの三段の処理帯を、搬送方向に階段状に
配置して構成してある。各処理帯ａ，ｂ，ｃは、図３に
示すように、固定フレーム１４と、固定フレーム１４に
対して搬送方向に沿って前後に往復移動自在の可動フレ
ーム１５との夫々に横架した支持部材１６に、処理帯１
２の幅方向にロストルを複数個並設し、且つ、固定フレ
ーム１４に設けたロストルと可動フレーム１５に設けた
ロストルとを搬送方向に沿って交互に配置して構成して
ある。可動フレーム１５を油圧シリンダー１７を用いて
往復移動させることにより、可動フレーム１５に配した
ロストルが固定フレーム１４に配したロストルに摺動し
ながら前記支持部材１６を軸として斜め上下方向に往復
移動することにより、ロストルの前端面でゴミを押圧し
て搬送し、もって、ストーカ式の搬送機構を構成してあ
る。
【００１５】焼却処理帯１２の下方には、図４に示すよ
うに、ブロアファン１８からの燃焼用空気を排ガスを利
用して約４００℃に加熱する加熱器２０を介して焼却処
理帯１２上面のゴミに供給する風箱１９を設けてあり、
風箱１９から供給される燃焼用の空気が、ロストルの凹
部６と蓋体７との間の隙間から気体流路Ｐに導かれ、気
体流路Ｐを流れる際にリブ２等を介して熱を吸収した後
に先端部に形成された吐き出し孔３から噴出される。
うに、ブロアファン１８からの燃焼用空気を排ガスを利
用して約４００℃に加熱する加熱器２０を介して焼却処
理帯１２上面のゴミに供給する風箱１９を設けてあり、
風箱１９から供給される燃焼用の空気が、ロストルの凹
部６と蓋体７との間の隙間から気体流路Ｐに導かれ、気
体流路Ｐを流れる際にリブ２等を介して熱を吸収した後
に先端部に形成された吐き出し孔３から噴出される。
【００１６】上述したように構成された本発明のロスト
ルにおいては、吐き出し孔３が、先細り形状のテーパー
孔で、且つ、先端側が下向きとなる傾斜状態にに形成さ
れているが、その吐き出し孔３も従来と同様、ロストル
本体をその前端部１ａで貫通しているので、気体流路Ｐ
を流れる気体は、吐き出し孔３を通過して前方へ有効に
吐き出される。しかも、吐き出し孔３はその先端口径が
小さく、下向きであるため、吐き出し孔３の先端開口か
ら前記焼却灰が吐き出し孔３内へ侵入しようとしても、
その焼却灰の侵入が、極めて確実に抑止されるようにな
る。従って、従来のロストルで生じていた前記焼却灰の
詰まりの発生、即ち、前記吐き出し孔の形成部分に、前
記焼却炉の稼動によって生じる焼却灰の詰まりが発生す
るということが抑止されるようになる。
ルにおいては、吐き出し孔３が、先細り形状のテーパー
孔で、且つ、先端側が下向きとなる傾斜状態にに形成さ
れているが、その吐き出し孔３も従来と同様、ロストル
本体をその前端部１ａで貫通しているので、気体流路Ｐ
を流れる気体は、吐き出し孔３を通過して前方へ有効に
吐き出される。しかも、吐き出し孔３はその先端口径が
小さく、下向きであるため、吐き出し孔３の先端開口か
ら前記焼却灰が吐き出し孔３内へ侵入しようとしても、
その焼却灰の侵入が、極めて確実に抑止されるようにな
る。従って、従来のロストルで生じていた前記焼却灰の
詰まりの発生、即ち、前記吐き出し孔の形成部分に、前
記焼却炉の稼動によって生じる焼却灰の詰まりが発生す
るということが抑止されるようになる。
【００１７】次に、別実施例について説明する。前記気
体流路Ｐへ供給する気体としては、燃焼用空気が先ず考
えられるが、前記気体は前記空気に限定されるものでは
なく、その他の気体を前記気体流路Ｐへ供給するもので
あっても、本発明を適用することができる。例えば、焼
却炉に用いられる発電施設用に設けた燃焼式過熱器の酸
素リッチな排ガス等を前記気体流路Ｐへ供給するもので
あっても、本発明を適用することができる。
体流路Ｐへ供給する気体としては、燃焼用空気が先ず考
えられるが、前記気体は前記空気に限定されるものでは
なく、その他の気体を前記気体流路Ｐへ供給するもので
あっても、本発明を適用することができる。例えば、焼
却炉に用いられる発電施設用に設けた燃焼式過熱器の酸
素リッチな排ガス等を前記気体流路Ｐへ供給するもので
あっても、本発明を適用することができる。
【００１８】上述の実施例においては、前記吐き出し孔
３が、先細り形状のテーパー孔で、且つ、先端側が下向
きとなる傾斜状態に形成されていたが、前記吐き出し孔
３としては、単に先細り形状のテーパー孔に形成されて
いるもの、又は、単に先端側が下向きとなる傾斜状態に
形成されているものも考えられる。そのいずれの実施例
においても、従来のロストルで生じていた前記焼却灰の
詰まりの発生を回避することができる。
３が、先細り形状のテーパー孔で、且つ、先端側が下向
きとなる傾斜状態に形成されていたが、前記吐き出し孔
３としては、単に先細り形状のテーパー孔に形成されて
いるもの、又は、単に先端側が下向きとなる傾斜状態に
形成されているものも考えられる。そのいずれの実施例
においても、従来のロストルで生じていた前記焼却灰の
詰まりの発生を回避することができる。
【００１９】上述の実施例においては、前記吐き出し孔
３が、前記四つの気体流路Ｐについて夫々一個ずつ、開
口形成されていたが、前記吐き出し孔３が、前記四つの
気体流路Ｐの一部にのみ開口形成されているものにおい
ても、本発明ロストルの技術思想の適用が可能である。
３が、前記四つの気体流路Ｐについて夫々一個ずつ、開
口形成されていたが、前記吐き出し孔３が、前記四つの
気体流路Ｐの一部にのみ開口形成されているものにおい
ても、本発明ロストルの技術思想の適用が可能である。
【００２０】上述の実施例においては、前記四つの気体
流路Ｐの相互間が連通孔５で連通しているものであった
が、前記四つの気体流路Ｐの相互間が連通孔５で連通し
ていないものであっても、本発明ロストルの技術思想の
適用が可能である。
流路Ｐの相互間が連通孔５で連通しているものであった
が、前記四つの気体流路Ｐの相互間が連通孔５で連通し
ていないものであっても、本発明ロストルの技術思想の
適用が可能である。
【００２１】上述の実施例においては、前記気体流路Ｐ
の個数が四つであったが、前記気体流路Ｐの個数が三つ
以下であっても、前記気体流路Ｐの個数が五つ以上であ
っても、本発明ロストルの技術思想の適用が可能であ
る。
の個数が四つであったが、前記気体流路Ｐの個数が三つ
以下であっても、前記気体流路Ｐの個数が五つ以上であ
っても、本発明ロストルの技術思想の適用が可能であ
る。
【００２２】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】本発明のロストルの一実施例を示す縦断面図
【図２】本発明のロストルの一部切欠き平面図
【図３】ストーカ式の搬送機構の斜視図
【図４】焼却炉のブロック構成図
【図５】従来のロストルの縦断面図
１ 筐体 １ａ 前端部 ３ 吐き出し孔 ８ 筒体 Ｐ 気体流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西口 信幸 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目２番47 号 株式会社クボタ内 (72)発明者 清水 勉 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目２番47 号 株式会社クボタ内 (56)参考文献 実開 平３−14547（ＪＰ，Ｕ) 実公 平２−38200（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F23H 7/08 F23H 11/00 - 11/28 F23H 3/02 F23G 5/00
Claims (2)
- 【請求項１】 筐体（１）内に、その長手方向に沿って
気体流路（Ｐ）を形成し、前記筐体（１）の前端部（１
ａ）に前記気体流路（Ｐ）を流れる気体の吐き出し孔
（３）を形成してあるストーカ式焼却炉用ロストルであ
って、 前記吐き出し孔（３）を、先細り形状のテーパー孔に形
成してあると共に、 前記吐き出し孔（３）を内部貫通孔にて形成する筒体
（８）を、前記筐体（１）の本体とは別部材とし、その
筒体（８）を、前記筐体（１）の本体に鋳ぐるむこと
で、前記筒体（８）と前記筐体（１）とを一体化してあ
るストーカ式焼却炉用ロストル。 - 【請求項２】 筐体（１）内に、その長手方向に沿って
気体流路（Ｐ）を形成し、前記筐体（１）の前端部（１
ａ）に前記気体流路（Ｐ）を流れる気体の吐き出し孔
（３）を形成してあるストーカ式焼却炉用ロストルであ
って、 前記吐き出し孔（３）を、先端側が下向きとなる傾斜状
態に形成してあると共に、 前記吐き出し孔（３）を内部貫通孔にて形成する筒体
（８）を、前記筐体（１）の本体とは別部材とし、その
筒体（８）を、前記筐体（１）の本体に鋳ぐるむこと
で、前記筒体（８）と前記筐体（１）とを一体化してあ
るストーカ式焼却炉用ロストル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6223893A JP3050495B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ストーカ式焼却炉用ロストル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6223893A JP3050495B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ストーカ式焼却炉用ロストル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0886426A JPH0886426A (ja) | 1996-04-02 |
| JP3050495B2 true JP3050495B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=16805363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6223893A Expired - Fee Related JP3050495B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | ストーカ式焼却炉用ロストル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3050495B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH701280B1 (de) * | 2007-08-22 | 2010-12-31 | Doikos Investments Ltd | Flüssigkeitsgekühlte Rostplatte mit Verschleissplatten und aus solchen Rostplatten bestehender Stufenrost. |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP6223893A patent/JP3050495B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0886426A (ja) | 1996-04-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |