JPH08178233A - ストーカ式搬送装置 - Google Patents
ストーカ式搬送装置Info
- Publication number
- JPH08178233A JPH08178233A JP31624094A JP31624094A JPH08178233A JP H08178233 A JPH08178233 A JP H08178233A JP 31624094 A JP31624094 A JP 31624094A JP 31624094 A JP31624094 A JP 31624094A JP H08178233 A JPH08178233 A JP H08178233A
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- Japan
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- grate
- opening
- dust
- stoker
- discharge hole
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストーカ式搬送装置に備えられる各ロストル
からゴミ載置空間への燃焼用気体の供給を確実におこな
うことができるとともに、開口部のクリーニング等のメ
ンテナンスを軽減することができるストーカ式搬送装置
を得る。 【構成】 ゴミの搬送方向Aに並設して備えられる複数
のロストルRと、複数のロストルRを互いに相対往復移
動させてゴミを搬送方向Aに移動させる駆動機構とを備
え、ゴミが載置されるロストル上のゴミ載置空間Sにロ
ストル内部より、ゴミに対する燃焼用気体を吐き出す開
口部3をロストルRに備えたストーカ式搬送装置におい
て、駆動機構により相対往復移動される少なくとも一対
のロストルR間にあって相対往復移動を行った場合に、
一方のロストルの開口部3を貫通して開口部3を清掃す
る清掃部材9を、他方のロストルRに備える。
からゴミ載置空間への燃焼用気体の供給を確実におこな
うことができるとともに、開口部のクリーニング等のメ
ンテナンスを軽減することができるストーカ式搬送装置
を得る。 【構成】 ゴミの搬送方向Aに並設して備えられる複数
のロストルRと、複数のロストルRを互いに相対往復移
動させてゴミを搬送方向Aに移動させる駆動機構とを備
え、ゴミが載置されるロストル上のゴミ載置空間Sにロ
ストル内部より、ゴミに対する燃焼用気体を吐き出す開
口部3をロストルRに備えたストーカ式搬送装置におい
て、駆動機構により相対往復移動される少なくとも一対
のロストルR間にあって相対往復移動を行った場合に、
一方のロストルの開口部3を貫通して開口部3を清掃す
る清掃部材9を、他方のロストルRに備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストーカ式搬送装置に
関し、更に詳しくは、ゴミの搬送方向に並設して備えら
れる複数のロストルと、複数のロストルを互いに相対往
復移動させてゴミを搬送方向に移動させる駆動機構とを
備え、ゴミが載置されるロストル上のゴミ載置空間にロ
ストル内部より、ゴミに対する燃焼用気体を吐き出す開
口部を、前記ロストルに備えたストーカ式搬送装置に関
する。
関し、更に詳しくは、ゴミの搬送方向に並設して備えら
れる複数のロストルと、複数のロストルを互いに相対往
復移動させてゴミを搬送方向に移動させる駆動機構とを
備え、ゴミが載置されるロストル上のゴミ載置空間にロ
ストル内部より、ゴミに対する燃焼用気体を吐き出す開
口部を、前記ロストルに備えたストーカ式搬送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】こういったストーカ式搬送装置は、焼却
炉の炉底部側に配設されて、炉内へ投入されたゴミを所
定方向に搬送しながら乾燥、燃焼、灰化処理する焼却処
理帯を、その上部に形成する。ここでゴミの搬送にあた
っては、駆動機構により各ロストルが互いに相対往復移
動されて、ゴミを所定の搬送方向Aに移動させる。こう
いったストーカ式搬送装置の要部の構成を図2に示し
た。さらに従来のロストルの断面図を図6に示した。図
2に示すストーカ式搬送装置には、固定ロストル14a
と可動ロストル15aとが備えられ、可動ロストル15
aが固定ロストル14a上を斜め上方方向に摺接移動す
ることにより、ゴミの移動が行われる。さらに、ロスト
ルRの先端部には、燃焼用気体としての燃焼用空気を、
ロストル内部より、このロストル上に形成されるゴミ載
置空間Sに吐き出し供給する開口部としての吐き出し孔
3が設けられている。従って、燃焼用空気はこの孔を介
してゴミ近傍に導かれて、ゴミの焼却処理が行われる。
さらに、従来型のストーカ式搬送装置においては、上述
のように、ゴミの搬送方向Aに沿って、可動ロストル1
4aと固定ロストル15aとを交互に前方側上向き姿勢
で並設して、可動ロストル14aのみを往復移動させる
構成のものの他、個々のロストルをこの搬送方向に対し
て直交する姿勢の立設状態で、並設し、駆動機構によ
り、個々のロストルを立設方向である上下方向に往復移
動させるものもある。さらに、以上、説明したストーカ
式搬送装置においては、ゴミの搬送方向で並設されるロ
ストルを、互いに往復移動させてゴミを搬送する例を示
したが、焼却処理帯の幅方向に複数のロストルを並設し
て、これらを相対往復移動させて、ゴミの搬送をおこな
うものもある。さらに、燃焼用気体の開口部としては、
ロストルの先端面に備えられるものの他、ロストルの先
端側側面に、これらが設けられているものもある。
炉の炉底部側に配設されて、炉内へ投入されたゴミを所
定方向に搬送しながら乾燥、燃焼、灰化処理する焼却処
理帯を、その上部に形成する。ここでゴミの搬送にあた
っては、駆動機構により各ロストルが互いに相対往復移
動されて、ゴミを所定の搬送方向Aに移動させる。こう
いったストーカ式搬送装置の要部の構成を図2に示し
た。さらに従来のロストルの断面図を図6に示した。図
2に示すストーカ式搬送装置には、固定ロストル14a
と可動ロストル15aとが備えられ、可動ロストル15
aが固定ロストル14a上を斜め上方方向に摺接移動す
ることにより、ゴミの移動が行われる。さらに、ロスト
ルRの先端部には、燃焼用気体としての燃焼用空気を、
ロストル内部より、このロストル上に形成されるゴミ載
置空間Sに吐き出し供給する開口部としての吐き出し孔
3が設けられている。従って、燃焼用空気はこの孔を介
してゴミ近傍に導かれて、ゴミの焼却処理が行われる。
さらに、従来型のストーカ式搬送装置においては、上述
のように、ゴミの搬送方向Aに沿って、可動ロストル1
4aと固定ロストル15aとを交互に前方側上向き姿勢
で並設して、可動ロストル14aのみを往復移動させる
構成のものの他、個々のロストルをこの搬送方向に対し
て直交する姿勢の立設状態で、並設し、駆動機構によ
り、個々のロストルを立設方向である上下方向に往復移
動させるものもある。さらに、以上、説明したストーカ
式搬送装置においては、ゴミの搬送方向で並設されるロ
ストルを、互いに往復移動させてゴミを搬送する例を示
したが、焼却処理帯の幅方向に複数のロストルを並設し
て、これらを相対往復移動させて、ゴミの搬送をおこな
うものもある。さらに、燃焼用気体の開口部としては、
ロストルの先端面に備えられるものの他、ロストルの先
端側側面に、これらが設けられているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成のストーカ
式搬送装置においては、ゴミの下部側から燃焼用気体の
開口部より燃焼用気体を吐き出す必要があるが、この孔
が詰まる等の問題があった。従来、この問題に対する積
極的な対策は取られておらず、このような詰まりが発生
すると、燃焼処理状態の悪化を招来し、さらに頻繁にク
リーニング等のメンテナンスを必要とするという問題が
あった。従って、本発明の目的は、ストーカ式搬送装置
に備えられる各ロストルからゴミ載置空間への燃焼用気
体の供給を確実におこなうことができるとともに、開口
部のクリーニング等のメンテナンスを軽減する(あるい
は皆無とする)ことができるストーカ式搬送装置を得る
ことにある。
式搬送装置においては、ゴミの下部側から燃焼用気体の
開口部より燃焼用気体を吐き出す必要があるが、この孔
が詰まる等の問題があった。従来、この問題に対する積
極的な対策は取られておらず、このような詰まりが発生
すると、燃焼処理状態の悪化を招来し、さらに頻繁にク
リーニング等のメンテナンスを必要とするという問題が
あった。従って、本発明の目的は、ストーカ式搬送装置
に備えられる各ロストルからゴミ載置空間への燃焼用気
体の供給を確実におこなうことができるとともに、開口
部のクリーニング等のメンテナンスを軽減する(あるい
は皆無とする)ことができるストーカ式搬送装置を得る
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
に係わるストーカ式搬送装置の本願第1の特徴構成は、
駆動機構により相対往復移動される少なくとも一対のロ
ストル間にあって、相対往復移動を行った場合に、一方
のロストルの開口部を貫通して開口部を清掃する清掃部
材を、他方のロストルに備えたことにある。さらに、本
願第1の特徴構成において、前記清掃部材内に、貫通対
象となる前記開口部に対する貫通方向に沿って、前記開
口部内に高圧気体を吐き出す高圧気体吐き出し機構を備
えるのが好ましい。これが、請求項2に係わるストーカ
式搬送装置の本願第2の特徴構成である。
に係わるストーカ式搬送装置の本願第1の特徴構成は、
駆動機構により相対往復移動される少なくとも一対のロ
ストル間にあって、相対往復移動を行った場合に、一方
のロストルの開口部を貫通して開口部を清掃する清掃部
材を、他方のロストルに備えたことにある。さらに、本
願第1の特徴構成において、前記清掃部材内に、貫通対
象となる前記開口部に対する貫通方向に沿って、前記開
口部内に高圧気体を吐き出す高圧気体吐き出し機構を備
えるのが好ましい。これが、請求項2に係わるストーカ
式搬送装置の本願第2の特徴構成である。
【0005】
【作用】本願第1の特徴構成のストーカ式搬送装置にお
いては、他方のロストルの一方のロストルに対する相対
往復移動により、他方のロストルに備えられる清掃部材
が、相手側(一方)のロストルの開口部を貫通するよう
に相対往復移動する。そして、この貫通状態において、
開口部に詰まっているダスト等を清掃する。従って、一
方のロストルの開口部の開口状態が良好に維持され、長
期に渡って、燃焼用気体の供給を良好に維持することが
できる。本願第2の特徴構成のストーカ式搬送装置にお
いては、高圧気体が、高圧気体吐き出し機構より吹き出
される。従って、清掃部材による機械的な清掃をおこな
うとともに、この高圧気体を開口部と清掃部材との間に
供給して、この部位の清掃をもおこなうことができる。
さらに、例えば、この高圧気体として前記燃焼用気体を
使用する場合は、この気体の吐き出しに伴う清掃ととも
に、例え、開口部の内面の一部が詰まった場合において
も、この高圧気体吐き出し機構より吹き出される燃焼用
気体により、酸素を確保でき、良好な燃焼用気体の供給
状態を維持できる。
いては、他方のロストルの一方のロストルに対する相対
往復移動により、他方のロストルに備えられる清掃部材
が、相手側(一方)のロストルの開口部を貫通するよう
に相対往復移動する。そして、この貫通状態において、
開口部に詰まっているダスト等を清掃する。従って、一
方のロストルの開口部の開口状態が良好に維持され、長
期に渡って、燃焼用気体の供給を良好に維持することが
できる。本願第2の特徴構成のストーカ式搬送装置にお
いては、高圧気体が、高圧気体吐き出し機構より吹き出
される。従って、清掃部材による機械的な清掃をおこな
うとともに、この高圧気体を開口部と清掃部材との間に
供給して、この部位の清掃をもおこなうことができる。
さらに、例えば、この高圧気体として前記燃焼用気体を
使用する場合は、この気体の吐き出しに伴う清掃ととも
に、例え、開口部の内面の一部が詰まった場合において
も、この高圧気体吐き出し機構より吹き出される燃焼用
気体により、酸素を確保でき、良好な燃焼用気体の供給
状態を維持できる。
【0006】
【発明の効果】従って、第1の特徴構成を備えることに
より、ロストル内からゴミ載置空間への燃焼用気体の供
給を確実に維持でき、開口部のクリーニング等のメンテ
ナンスを軽減する(あるいは皆無とする)ことができる
ストーカ式搬送装置を得ることができた。さらに、第2
の特徴構成を備えることにより、清掃を機械的清掃及び
高圧気体による清掃の両方の作用でおこなえるようにな
り、例えば、清掃部材と開口部との間にある空間に、詰
まりが生じた場合においても、これを良好に除去でき、
燃焼用気体の供給を確実なものとできるストーカ式搬送
装置を得ることができた。
より、ロストル内からゴミ載置空間への燃焼用気体の供
給を確実に維持でき、開口部のクリーニング等のメンテ
ナンスを軽減する(あるいは皆無とする)ことができる
ストーカ式搬送装置を得ることができた。さらに、第2
の特徴構成を備えることにより、清掃を機械的清掃及び
高圧気体による清掃の両方の作用でおこなえるようにな
り、例えば、清掃部材と開口部との間にある空間に、詰
まりが生じた場合においても、これを良好に除去でき、
燃焼用気体の供給を確実なものとできるストーカ式搬送
装置を得ることができた。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本願が対象とするゴミ焼却炉は、図1に示すよう
に、ゴミを蓄積するホッパー10と、その下部に備えた
プッシャー11と、炉内へ投入されたゴミを焼却処理す
る焼却処理帯12と、焼却処理された灰を集める灰ピッ
ト13等を備えて構成される。
する。本願が対象とするゴミ焼却炉は、図1に示すよう
に、ゴミを蓄積するホッパー10と、その下部に備えた
プッシャー11と、炉内へ投入されたゴミを焼却処理す
る焼却処理帯12と、焼却処理された灰を集める灰ピッ
ト13等を備えて構成される。
【0008】前記焼却処理帯12は、ゴミを攪拌搬送し
ながら乾燥させる乾燥帯a、燃焼させる燃焼帯b、灰化
する後燃焼帯cの三段の処理帯を、搬送方向Aに階段状
に配置して構成してある。各焼却処理帯a,b,cは、
図2に示すように、対応するストーカ式搬送装置120
を夫々備えて構成され、これらのストーカ式搬送装置1
20は、夫々、固定フレーム14と、固定フレーム14
に対して搬送方向Aに沿って前後に往復移動自在の可動
フレーム15とを備えて構成され、夫々のフレーム1
4、15に横架した支持部材16に、焼却処理帯12の
幅方向にロストルRを複数個並設して構成されている。
図示するように、固定フレーム14に対して備えられる
固定ロストル14a(R)と可動フレーム15に対して
備えられる可動ロストル15a(R)とは、前記搬送方
向Aに沿って交互に配置されている。そして、この構成
において、固定フレーム14と可動フレーム15間に亘
って設けられる油圧シリンダー17を往復移動させるこ
とにより、可動フレーム15に配した可動ロストル15
a(R)が、固定フレーム14に配した固定ロストル1
4a(R)の上面1cに摺動しながら前記支持部材16
を軸として斜め上下方向に往復移動する。この往復摺動
移動により、ロストルRの前端部でゴミを押圧して、所
定の搬送方向Aにゴミを搬送する。即ち、油圧シリンダ
ー17及び可動フレーム15等により駆動機構が構成さ
れている。
ながら乾燥させる乾燥帯a、燃焼させる燃焼帯b、灰化
する後燃焼帯cの三段の処理帯を、搬送方向Aに階段状
に配置して構成してある。各焼却処理帯a,b,cは、
図2に示すように、対応するストーカ式搬送装置120
を夫々備えて構成され、これらのストーカ式搬送装置1
20は、夫々、固定フレーム14と、固定フレーム14
に対して搬送方向Aに沿って前後に往復移動自在の可動
フレーム15とを備えて構成され、夫々のフレーム1
4、15に横架した支持部材16に、焼却処理帯12の
幅方向にロストルRを複数個並設して構成されている。
図示するように、固定フレーム14に対して備えられる
固定ロストル14a(R)と可動フレーム15に対して
備えられる可動ロストル15a(R)とは、前記搬送方
向Aに沿って交互に配置されている。そして、この構成
において、固定フレーム14と可動フレーム15間に亘
って設けられる油圧シリンダー17を往復移動させるこ
とにより、可動フレーム15に配した可動ロストル15
a(R)が、固定フレーム14に配した固定ロストル1
4a(R)の上面1cに摺動しながら前記支持部材16
を軸として斜め上下方向に往復移動する。この往復摺動
移動により、ロストルRの前端部でゴミを押圧して、所
定の搬送方向Aにゴミを搬送する。即ち、油圧シリンダ
ー17及び可動フレーム15等により駆動機構が構成さ
れている。
【0009】各焼却処理帯a,b,cの下方には、図1
に示すように、ブロアファン18からの燃焼用空気を排
ガスを利用して約400℃に加熱する加熱器20を介し
て焼却処理帯a,b,c上のゴミに供給する風箱19を
設けてあり、風箱19から供給される燃焼用気体として
の燃焼用空気が、ロストルR内に設けられる気体流路P
に導かれ、気体流路Pを流れる際に予熱された後に、ロ
ストルRの先端部に形成された開口部としての吐き出し
孔3から噴出される。これらのロストルRは、図3に示
すように、本体が耐熱鋳鋼品(SCH2等)よりなる筐
体1と、この筐体1の底部に取付られるステンレス鋼
(SUS304等)製の蓋体7を主な構成部材として構
成されている。前記筐体1の基端部である前記被支持部
1aには、後述のフレームに架け渡した支持部材16へ
の枢支用の円弧状の枢支凹部6が形成されている。一
方、前記筐体1の先端部にある先端湾曲面には、前述の
吐き出し孔3が備えられている。そして、ロストルRの
下部より供給される燃焼用空気は、前記被支持部1a側
に設けられる流入開口8より流入して、気体流路Pを経
て先端側に到り、吐き出し孔3よりゴミ載置空間S側へ
吐き出される。
に示すように、ブロアファン18からの燃焼用空気を排
ガスを利用して約400℃に加熱する加熱器20を介し
て焼却処理帯a,b,c上のゴミに供給する風箱19を
設けてあり、風箱19から供給される燃焼用気体として
の燃焼用空気が、ロストルR内に設けられる気体流路P
に導かれ、気体流路Pを流れる際に予熱された後に、ロ
ストルRの先端部に形成された開口部としての吐き出し
孔3から噴出される。これらのロストルRは、図3に示
すように、本体が耐熱鋳鋼品(SCH2等)よりなる筐
体1と、この筐体1の底部に取付られるステンレス鋼
(SUS304等)製の蓋体7を主な構成部材として構
成されている。前記筐体1の基端部である前記被支持部
1aには、後述のフレームに架け渡した支持部材16へ
の枢支用の円弧状の枢支凹部6が形成されている。一
方、前記筐体1の先端部にある先端湾曲面には、前述の
吐き出し孔3が備えられている。そして、ロストルRの
下部より供給される燃焼用空気は、前記被支持部1a側
に設けられる流入開口8より流入して、気体流路Pを経
て先端側に到り、吐き出し孔3よりゴミ載置空間S側へ
吐き出される。
【0010】本発明に係るストーカ式搬送装置120に
備えられる各ロストル(固定ロストル14a、可動ロス
トル15a共)Rには、本願独特の清掃構成が備えられ
ている。即ち、前記駆動機構により相対往復移動される
上下配置のロストル間にあって、これが相対往復移動を
行った場合に、上側に位置するロストルの吐き出し孔3
を貫通して前記吐き出し孔3を清掃する清掃部材として
の鋼製棒状部材9が、下側に位置するロストルの上面に
備えられている。従って、図3に示すように、固定ロス
トル14aに対する可動ロストル15aの摺動移動によ
り、この鋼製棒状部材9が吐き出し孔3内を貫通する状
態と離間する状態とに、往復駆動され、この貫通状態に
おいて、この孔3を清掃するとともに、ロストル内部か
ら、ストーカ搬送装置上部に形成され、ゴミが堆積され
ているゴミ載置空間S内に、燃焼用空気を確実に供給す
る。
備えられる各ロストル(固定ロストル14a、可動ロス
トル15a共)Rには、本願独特の清掃構成が備えられ
ている。即ち、前記駆動機構により相対往復移動される
上下配置のロストル間にあって、これが相対往復移動を
行った場合に、上側に位置するロストルの吐き出し孔3
を貫通して前記吐き出し孔3を清掃する清掃部材として
の鋼製棒状部材9が、下側に位置するロストルの上面に
備えられている。従って、図3に示すように、固定ロス
トル14aに対する可動ロストル15aの摺動移動によ
り、この鋼製棒状部材9が吐き出し孔3内を貫通する状
態と離間する状態とに、往復駆動され、この貫通状態に
おいて、この孔3を清掃するとともに、ロストル内部か
ら、ストーカ搬送装置上部に形成され、ゴミが堆積され
ているゴミ載置空間S内に、燃焼用空気を確実に供給す
る。
【0011】以下に別実施例を説明する。 (イ) 上述の実施例は、ロストルを介して燃焼用空気
を供給するものであったが、燃焼用気体は燃焼用空気に
限定されるものではなく、酸素を含有し、燃焼の用に供
されるものであれば、その他の気体を供給するものであ
ってもよい。例えば、焼却炉に用いられる発電施設用に
設けた燃焼式過熱器の酸素リッチな排ガス等を供給する
ものであってもよい。このような酸素リッチな排ガスを
供給する場合は、燃焼処理を促進して、高い燃焼処理状
態を得ることができる。 (ロ) 上記の実施例では、ロストルの先端部に吐き出
し孔を設けたものに関して、このロストルに対して下側
に位置するロストルに、鋼製棒状部材9を備えて清掃部
材としたが、棒状の部材を使用するのみならず、帯状の
部材を使用することもできる。図5(イ)(ロ)(ハ)
に、このような部材を備えたストーカ式搬送装置の要部
を示した。図5(イ)に示すものは、ロストルの先端部
の下端側に上側に開口する凹部25を備えて、この部位
25を燃焼用空気を吐き出す開口部としたものであり、
このような構成の開口部を備えたものにおいては、この
ロストルに対して下部側に位置するロストルに、搬送方
向に沿った断面において上側張り出し凸部26を備え
て、開口部に対する清掃部材として構成することができ
る。この例の構成は、上述の実施例と同様に、搬送方向
Aに並設されるロストル間で、前後方向に位置する各ロ
ストルが相対往復移動を行う場合に適応できる。図5
(ロ)に示すものは、ロストルの先端部で、その側部側
に焼却処理帯の幅方向に開口する凹部25を備えて、こ
の部位を燃焼用空気を吐き出す開口部としたものであ
り、このような構成の開口部を備えたものにおいては、
このロストルに対して横に位置するロストルに、焼却処
理帯の幅方向に沿った断面において、この方向に張り出
した凸部26を備えて、開口部に対する清掃部材として
構成することができる。この例の構成は、焼却処理帯の
幅方向Bに並設されるロストル間で、各ロストルが相対
往復移動を行う場合に適応できる。図5(ハ)に示すも
のは、ロストルの先端部で、その側部側に焼却処理帯の
幅方上側に開口する凹部25を備えて、この部位25を
燃焼用空気を吐き出す開口部としたものであり、このよ
うな構成の開口部を備えたものにおいては、このロスト
ルに対して下部側に位置し、且つ焼却処理帯の幅方向で
横側に位置するロストルに、搬送方向及び幅方向に張り
出した凸部材260を備えて、開口部に対する清掃部材
として構成することができる。この例の構成は、上述の
実施例と同様に、搬送方向Aに並設され、且つ焼却処理
帯の幅方向Bに並設されるロストル間で、各ロストルが
相対往復移動を行う場合に適応できる。 (ハ) さらに、上記の実施例においては、任意特定の
一対のロストル間において、相手側の開口部に貫通し
て、その清掃をおこなう清掃部材を自らの部材に備えた
が、この関係は、互いに相対往復移動をする任意数のロ
ストル間において成立する。 (ニ) さらに、上記の実施例においては、鋼製棒状部
材9を中実の部材から構成したが、図4に示すように、
この部材9内に、燃焼用空気の吐き出し路90を設けて
もよい。即ち、清掃部材である鋼製棒状部材9内に、貫
通対象となる開口部に対する貫通方向に沿って、対象と
なる開口部内に高圧気体を吐き出す高圧気体吐き出し機
構91(これはポンプ等の高圧気体形成装置(図外)、
装置より高圧気体を吐き出し路90に導く導入配管9
2、さらに、吐き出し路90等から構成される)を設け
てある。この例においては、高圧気体吐き出し機構91
より、鋼製棒状部材9の先端部から、昇圧された燃焼用
空気が吹き出され、相手側のロストルに設けられている
吐き出し孔3に、吹き付けられる。従って、この燃焼用
空気により吐き出し孔のクリーニングを常時おこなうこ
とができるとともに、例え、吐き出し孔の内周部位が詰
まった場合においても、この機構からの燃焼用空気のゴ
ミ載置空間S側への供給を確保でき、結果的に、従来よ
り、燃焼用空気の供給状態を確実なものとし、例えばメ
ンテナンスの周期をより長く取ることができるようにな
り、実用上、非常に都合の良いストーカ式搬送装置を得
ることができる。ここで、上記の説明においては、高圧
気体吐き出し機構より、送り出される気体を燃焼用気体
としたが、清掃のみを目的とするのであれば、任意の高
圧気体を吐き出すことで、目的は達成することができ
る。
を供給するものであったが、燃焼用気体は燃焼用空気に
限定されるものではなく、酸素を含有し、燃焼の用に供
されるものであれば、その他の気体を供給するものであ
ってもよい。例えば、焼却炉に用いられる発電施設用に
設けた燃焼式過熱器の酸素リッチな排ガス等を供給する
ものであってもよい。このような酸素リッチな排ガスを
供給する場合は、燃焼処理を促進して、高い燃焼処理状
態を得ることができる。 (ロ) 上記の実施例では、ロストルの先端部に吐き出
し孔を設けたものに関して、このロストルに対して下側
に位置するロストルに、鋼製棒状部材9を備えて清掃部
材としたが、棒状の部材を使用するのみならず、帯状の
部材を使用することもできる。図5(イ)(ロ)(ハ)
に、このような部材を備えたストーカ式搬送装置の要部
を示した。図5(イ)に示すものは、ロストルの先端部
の下端側に上側に開口する凹部25を備えて、この部位
25を燃焼用空気を吐き出す開口部としたものであり、
このような構成の開口部を備えたものにおいては、この
ロストルに対して下部側に位置するロストルに、搬送方
向に沿った断面において上側張り出し凸部26を備え
て、開口部に対する清掃部材として構成することができ
る。この例の構成は、上述の実施例と同様に、搬送方向
Aに並設されるロストル間で、前後方向に位置する各ロ
ストルが相対往復移動を行う場合に適応できる。図5
(ロ)に示すものは、ロストルの先端部で、その側部側
に焼却処理帯の幅方向に開口する凹部25を備えて、こ
の部位を燃焼用空気を吐き出す開口部としたものであ
り、このような構成の開口部を備えたものにおいては、
このロストルに対して横に位置するロストルに、焼却処
理帯の幅方向に沿った断面において、この方向に張り出
した凸部26を備えて、開口部に対する清掃部材として
構成することができる。この例の構成は、焼却処理帯の
幅方向Bに並設されるロストル間で、各ロストルが相対
往復移動を行う場合に適応できる。図5(ハ)に示すも
のは、ロストルの先端部で、その側部側に焼却処理帯の
幅方上側に開口する凹部25を備えて、この部位25を
燃焼用空気を吐き出す開口部としたものであり、このよ
うな構成の開口部を備えたものにおいては、このロスト
ルに対して下部側に位置し、且つ焼却処理帯の幅方向で
横側に位置するロストルに、搬送方向及び幅方向に張り
出した凸部材260を備えて、開口部に対する清掃部材
として構成することができる。この例の構成は、上述の
実施例と同様に、搬送方向Aに並設され、且つ焼却処理
帯の幅方向Bに並設されるロストル間で、各ロストルが
相対往復移動を行う場合に適応できる。 (ハ) さらに、上記の実施例においては、任意特定の
一対のロストル間において、相手側の開口部に貫通し
て、その清掃をおこなう清掃部材を自らの部材に備えた
が、この関係は、互いに相対往復移動をする任意数のロ
ストル間において成立する。 (ニ) さらに、上記の実施例においては、鋼製棒状部
材9を中実の部材から構成したが、図4に示すように、
この部材9内に、燃焼用空気の吐き出し路90を設けて
もよい。即ち、清掃部材である鋼製棒状部材9内に、貫
通対象となる開口部に対する貫通方向に沿って、対象と
なる開口部内に高圧気体を吐き出す高圧気体吐き出し機
構91(これはポンプ等の高圧気体形成装置(図外)、
装置より高圧気体を吐き出し路90に導く導入配管9
2、さらに、吐き出し路90等から構成される)を設け
てある。この例においては、高圧気体吐き出し機構91
より、鋼製棒状部材9の先端部から、昇圧された燃焼用
空気が吹き出され、相手側のロストルに設けられている
吐き出し孔3に、吹き付けられる。従って、この燃焼用
空気により吐き出し孔のクリーニングを常時おこなうこ
とができるとともに、例え、吐き出し孔の内周部位が詰
まった場合においても、この機構からの燃焼用空気のゴ
ミ載置空間S側への供給を確保でき、結果的に、従来よ
り、燃焼用空気の供給状態を確実なものとし、例えばメ
ンテナンスの周期をより長く取ることができるようにな
り、実用上、非常に都合の良いストーカ式搬送装置を得
ることができる。ここで、上記の説明においては、高圧
気体吐き出し機構より、送り出される気体を燃焼用気体
としたが、清掃のみを目的とするのであれば、任意の高
圧気体を吐き出すことで、目的は達成することができ
る。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明のストーカ式搬送装置を備えた焼却炉の
構成を示す図
構成を示す図
【図2】本発明のストーカ式搬送装置の斜視図
【図3】清掃部材を備えたロストルの構成を示す図
【図4】高圧気体吐き出し機構を備えたロストルの構成
を示す図
を示す図
【図5】清掃部材の別実施例を示す図
【図6】従来構成のロストルの構成を示す図
3 開口部 9 清掃部材 A 搬送方向 R ロストル S ゴミ載置空間
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴミの搬送方向(A)に並設して備えら
れる複数のロストル(R)と、前記複数のロストル
(R)を互いに相対往復移動させて前記ゴミを前記搬送
方向(A)に移動させる駆動機構とを備え、前記ゴミが
載置される前記ロストル上のゴミ載置空間(S)にロス
トル内部より、前記ゴミに対する燃焼用気体を吐き出す
開口部(3)を、前記ロストル(R)に備えたストーカ
式搬送装置であって、 前記駆動機構により相対往復移動される少なくとも一対
の前記ロストル(R)間にあって、前記相対往復移動を
行った場合に、一方のロストルの前記開口部(3)を貫
通して前記開口部(3)を清掃する清掃部材(9)を、
他方のロストル(R)に備えたストーカ式搬送装置。 - 【請求項2】 前記清掃部材(9)内に、貫通対象とな
る前記開口部(3)に対する貫通方向に沿って、前記開
口部(3)内に高圧気体を吐き出す高圧気体吐き出し機
構を備えた請求項1記載のストーカ式搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31624094A JPH08178233A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ストーカ式搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31624094A JPH08178233A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ストーカ式搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08178233A true JPH08178233A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18074888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31624094A Pending JPH08178233A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ストーカ式搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08178233A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100840341B1 (ko) * | 2007-04-06 | 2008-06-20 | 주식회사 진화메탈 | 소각로용 화격자 |
WO2012028078A1 (zh) * | 2010-09-01 | 2012-03-08 | 重庆科技学院 | 两段式垃圾焚烧炉 |
CN107906519A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-04-13 | 王志斌 | 固定炉排焚烧炉 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP31624094A patent/JPH08178233A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100840341B1 (ko) * | 2007-04-06 | 2008-06-20 | 주식회사 진화메탈 | 소각로용 화격자 |
WO2012028078A1 (zh) * | 2010-09-01 | 2012-03-08 | 重庆科技学院 | 两段式垃圾焚烧炉 |
CN107906519A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-04-13 | 王志斌 | 固定炉排焚烧炉 |
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