JPH116613A - 火格子冷却機構 - Google Patents

火格子冷却機構

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Publication number
JPH116613A
JPH116613A JP15947297A JP15947297A JPH116613A JP H116613 A JPH116613 A JP H116613A JP 15947297 A JP15947297 A JP 15947297A JP 15947297 A JP15947297 A JP 15947297A JP H116613 A JPH116613 A JP H116613A
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grate
cooling
cooling fluid
piece
rod
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JP15947297A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Yoneda
主 米田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投入されたゴミを搬送しながら焼却処理する
火床1を、炉幅方向に複数の火格子片2を搬送方向に複
数配置して構成してあるストーカ式のゴミ焼却炉におい
て、確実に火格子を冷却できる火格子冷却機構を提供す
る。 【解決手段】 棒状支持体3を中空に形成して、火格子
片2を冷却する冷却流体を流通する冷却流体流路5を構
成してある。また、火格子片2を中空に形成して、火格
子片2の中空部と棒状支持体3の中空部とを連通する連
通孔4を形成してあってもよく、火格子片2の複数を炉
幅方向に配設して、各火格子片2内部に冷却流体流路5
を形成するとともに、各冷却流体流路5を連通させて、
火格子片2の炉幅方向端部に、冷却流体を冷却流体流路
5に導入する流路入口5aを設けてあってもよい。冷却
流体が水であればさらによい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火格子冷却機構に
関し、詳しくは、投入されたゴミを搬送しながら焼却処
理する火床を、炉幅方向に横架された棒状支持体に複数
の火格子片を搬送方向に係合支持して構成してあるスト
ーカ式のゴミ焼却炉の火格子冷却機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストーカ式ゴミ焼却炉において
は、図9に示すように、ホッパ31から給塵機構32に
より投入されたゴミを搬送しながら焼却処理するストー
カ機構20を、炉幅方向に横架した棒状支持体3に複数
の火格子片2を搬送方向に係合支持して構成して、前記
火格子片2で形成された火床1上の処理帯を、ゴミ供給
側から順次乾燥帯A、燃焼帯B、後燃焼帯Cに分割形成
してある。そして、主として前記燃焼帯B上方空間に一
次燃焼領域Fを形成し、前記分割した各処理帯毎に、下
方から一次空気を供給する風箱33を設けて、前記風箱
33夫々に一次空気を供給する一次空気供給機構34を
設けてある。前記各処理帯の火床1から落下する灰は、
収集されて灰ピットに回収される。前記ストーカ機構2
0の火床1を冷却するために、図10に示すように、火
格子片2を中空に形成して、その下側に空気取入口41
を設けるとともに、前記火格子片2の先端部42に内部
と連通する空気吹出口43を設け、下方の風箱33から
供給される、前記一次空気供給機構34から前記火格子
片2の間を抜けて上昇する一次空気により冷却し、さら
にその冷却効果を高めるために、前記一次空気を前記火
格子片2の内部に流通させて前記空気吹出口43から火
床1上に吹き出すようにして、各火格子片2を冷却する
ように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の火格子冷却
機構においては、火格子片2を冷却するのに一次空気を
用いているので、火格子片2の所要冷却能力との関係よ
りも燃焼条件により一次空気供給量が定められるので、
火床1上のゴミの燃焼が激しくなった場合に、前記空気
吹出口43近傍のゴミ燃焼温度が高くなり、前記空気吹
出口43の周辺の焼損を招くおそれがあり、これに対処
するべく、前記空気吹出口43を耐熱金属で構成する必
要があり、コストアップを招くにも拘わらず、一次空気
を火格子片2の冷却に利用している関係上、冷却用の空
気の流量の調節をするこが困難であると同時に、空気の
冷却能力の限界から、確実に火格子温度を所定範囲内に
維持することが困難であるという問題があった。そこ
で、出願人は、図11に示すように、火格子片2を中空
の多孔質金属焼結体で形成して、前記火格子片2の中空
部2aに風箱33からの一次空気とは別に冷却用の空気
を導入し、火格子片2の表面から吹き出させることによ
り冷却することを先に提案している(例えば特願平8−
162682号)が、この構造により冷却空気の流量が
調節可能で、空気冷却は良好にできるものの、多孔質金
属焼結体製の火格子は高価なものとならざるを得ない上
に、冷却流体として気体を用いるので冷却効果をさらに
高めることが困難であるという問題を有している。そこ
で、本発明は、上記の問題点を解決し、確実に火格子を
冷却できる火格子冷却機構を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔第1特徴構成〕上記の目的のための本発明の火格子冷
却機構は、請求項1に記載の如く、棒状支持体を中空に
形成して、火格子片を冷却する冷却流体を流通する冷却
流体流路を構成してある(第1特徴構成)点を特徴とす
る。
【0005】〔第2特徴構成〕また、本発明の火格子冷
却機構は、請求項2に記載の如く、棒状支持体を中空に
形成して、火格子片を冷却する冷却流体を流通する冷却
流体流路を構成するとともに、前記火格子片を中空に形
成して、前記火格子片の中空部と前記棒状支持体の中空
部とを連通する連通孔を形成してある(第2特徴構成)
ことをも特徴とする。
【0006】〔第3特徴構成〕さらに、本発明の火格子
冷却機構は、請求項3に記載の如く、複数の火格子片の
一部を炉幅方向に一体に形成して、一体形成された火格
子片の内部に冷却流体を流通する冷却流体流路を形成し
てある(第3特徴構成)ことも特徴とする。
【0007】〔第4特徴構成〕また、本発明の火格子冷
却機構は、請求項4に記載の如く、火格子片の複数を炉
幅方向に配設して、各火格子片内部に冷却流体流路を形
成するとともに、各冷却流体流路を連通させて、前記火
格子片の炉幅方向端部に、冷却流体を前記冷却流体流路
に導入する流路入口を設けてある(第4特徴構成)こと
にも特徴を有する。
【0008】〔第5特徴構成〕尚、請求項5に記載の如
く、上記第1特徴構成〜第4特徴構成の何れかにおける
冷却流体流路を、冷却水を流通する通水路に構成して
(第4特徴構成)あればさらによい。
【0009】〔各特徴構成の作用効果〕上記第1特徴構
成〜第4特徴構成の何れによっても、火格子片の冷却を
容易にする。つまり、上記第1特徴構成によれば、棒状
支持体を中空に形成して、冷却流体流路を構成してある
ので、任意の冷却流体を使用可能であると同時に、冷却
流体の流量を調節することにより冷却能力は任意に調節
でき、前記棒状支持体に係合支持される火格子片を間接
冷却することができるから、火格子片の温度を容易に所
定範囲に調節できるようになる。また、上記第2特徴構
成によれば、棒状支持体を中空に形成するとともに、火
格子片を中空に形成して、前記火格子片の中空部と前記
棒状支持体の中空部とを連通する連通孔を形成して冷却
流体流路を構成してあるから、上記第1特徴構成と同様
に、冷却能力を任意に調節できると同時に、棒状支持体
に流通する冷却流体を火格子片の中空部に導入して前記
火格子片を直接冷却できるから、火格子片の温度の調節
がさらに容易になる。さらに、上記第3特徴構成によれ
ば、複数の火格子片の一部の、炉幅方向に一体に形成し
た火格子片の内部に冷却流体を流通する冷却流体流路を
形成してあるから、火格子片への冷却流体の導入口を少
なくでき、冷却流体流路の構造が簡略化できながら、火
格子片を直接冷却できるので、上記第2特徴構成と同様
に、火格子温度の調節がさらに容易になる。また、上記
第4特徴構成によれば、炉幅方向に配設した複数の火格
子片内部に連通した冷却流体流路を形成するとともに、
前記火格子片の炉幅方向端部に流路入口を設けてあるか
ら、炉幅方向端部から供給した冷却流体によって火格子
片を冷却するので、火格子片を直接冷却できるので、上
記第2特徴構成と同様に、火格子温度の調節がさらに容
易になる。尚、上記第4特徴構成のように構成すれば、
冷却流体が水であるから、冷却能力が高く、確実に火格
子を冷却できるようになる。その結果、確実に火格子を
冷却できる火格子冷却機構を構成できた。
【0010】
【発明の実施の形態】上記本発明の火格子冷却機構の実
施の形態の一例について、以下に、図面を参照しながら
説明する。尚、前記従来の技術において説明した要素と
同じ要素並びに同等の機能を有する要素に関しては、先
の図9〜図11に付したと同一の符号を付し、詳細の説
明の一部は省略する。
【0011】図1に本発明による火格子冷却機構を備え
るストーカ機構の一例を示す。ストーカ機構20は、固
定フレーム21と可動フレーム22とを備えており、両
フレーム21,22夫々に、上部枠体21a,22aの
上に、支持部材23を設け、各支持部材23上に棒状支
持体3を固定して、各棒状支持体3に火格子片2を係合
支持するように構成してある。
【0012】前記可動フレーム22は、前記固定フレー
ム21との間に備える可動支持機構(図示省略)により
可動火格子片2Bの駆動方向に相対往復移動可能に支持
してある。前記可動フレーム22は、前記固定フレーム
21の下部枠体21bに一端部を枢支された空気圧シリ
ンダ機構24により、リンク機構25を介して往復駆動
されるように構成してある。つまり、前記下部枠体21
bに回動可能に支持される駆動軸25dに第1リンク2
5aの一端側を固定して、前記空気圧シリンダ機構24
の他端部側に出退駆動される駆動ロッド24aの先端部
を前記第1リンク25aの他端部に軸結合し、同様に前
記駆動軸25dに一端側を固定された第2リンク25b
の他端部と、前記可動フレーム22の上部枠体22aに
一端側を枢支された第3リンク25cの他端部とを軸結
合してある。こうして、前記空気圧シリンダ機構24の
駆動ロッド24aの往復駆動によって、前記可動フレー
ム22上に係合されている可動火格子片2Bを、前記固
定フレーム21上に係合支持されている固定火格子片2
Aに対して、所定の方向に相対往復駆動するように構成
してある。
【0013】前記各棒状支持体3は、図2及び図3に示
すように中空に形成して、中空部3aを冷却流体流路5
として冷却水流路5Aに形成してあり、両端部には夫々
曲管継手6を取り付けてある。前記固定フレーム21及
び前記可動フレーム22夫々の上部枠体21a,22a
には、前記棒状支持体3の一端側に冷却流体供給管7と
しての冷却水供給管7Aが配管されており、前記固定フ
レーム21及び前記可動フレーム22上の各棒状支持体
3の一端側の流路入口5aに取り付けた曲管継手6と夫
々配管接続されており、前記固定フレーム21及び前記
可動フレーム22夫々の上部枠体21a,22aの前記
棒状支持体3の他端側の流路出口5bに冷却流体排出管
8としての冷却水排出管(図示省略)が夫々前記冷却水
供給管7Aと同様に配管されており、同様に、前記各棒
状支持体3の他端側に取り付けた曲管継手6と夫々配管
接続されている。
【0014】前記各棒状支持体3には、複数の火格子片
2の係合部2bを外嵌着してあり、前記各棒状支持体3
の往復駆動方向に往復駆動できるように、かつ、前記棒
状支持体3周りに揺動できるように構成するとともに、
前記係合部の前記棒状支持体3への嵌着によって、水冷
された棒状支持体3によって各火格子片2が冷却される
ように構成してある。
【0015】以上の構成により、前記冷却水供給管7A
から前記各棒状支持体3に冷却水を供給して水冷するこ
とにより、係合支持される火格子片2を確実に冷却でき
るようになる。尚、冷却効果を高めるために、図1に示
したように、前記各火格子片2の係合部2bは全幅にわ
たって厚肉に形成して、熱を吸収し易くしてある。殊
に、炉内を流通する一次空気による冷却構造でないの
で、一次空気による冷却効果と同時に上記冷却構造の冷
却効果がもたらされることになる。
【0016】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〈1〉上記実施の形態に於いては、各棒状支持体3を中
空に形成して、中空部3aを冷却水流路5Aに形成して
あり、両端部には夫々曲管継手6を取り付けて、前記一
端側の流路入口5aに取り付けた曲管継手6と冷却流体
供給管7とを配管接続し、前記他端側の流路出口5bに
取り付けた曲管継手6と冷却流体排出管とを配管接続し
てある例を示したが、例えば図4に示すように、前記棒
状支持体3の一端部のみに曲管継手6を取り付けて流路
入口5aとして冷却流体供給管に配管接続し、他端部は
閉じておいて、火格子片2の係合部2bを包囲する冷却
流体流路5を構成可能な中空部2aを形成し、前記係合
部2bの前記棒状支持体3への接当部と前記棒状支持体
3の前記係合部2bへの接当部とに、前記棒状支持体3
内の中空部3aと前記火格子片2の中空部2aとを連通
する連通孔4を夫々に設けるようにしてあってもよい。
この場合、前記中空部2aに流入する冷却流体の流出口
(図示省略)を前記火格子片2に形成しておけばよい。
尚、前記火格子片2の中空部2aに形成される冷却流体
流路5を、例えば図5に示すように、隣接する火格子片
2間で連通させる火格子連通孔2cを形成して、前記棒
状支持体3の他端部側の火格子片2から冷却流体を抜き
出すようにしてあってもよく、前記火格子片2間の火格
子連通孔2cの接続は、ラビリンスシール機構を備えた
流路の連通部材を介装して冷却流体の漏洩を抑えるよう
にしてあってもよい。このようにすれば、火格子片2を
冷却流体で直接冷却できるようになり、さらに確実に冷
却できる。前記冷却流体が水であれば、前記冷却は一層
有効になる。ここに、ゴミ焼却炉の被処理物は含水率が
高いので、多少の冷却水の漏洩は問題にならない。
【0017】〈2〉上記実施の形態に於いては、各棒状
支持体3に複数の火格子片2の係合部2bを外嵌着して
ある例を示したが、一部の火格子片2を、往復駆動方向
に間隙を設けて遊嵌してあってもよい。この場合、前記
遊嵌してある火格子片2の係合部2bの棒状支持体3へ
の接触面積がやや小さくなるが、冷却流体として水を用
いた水冷構造であれば、前記棒状支持体3の表面温度を
低く維持できるので、火格子片2の冷却能力は充分に維
持できる。
【0018】〈3〉上記実施の形態に於いては、各棒状
支持体3を管状に形成して、一端側から他端側に冷却水
を流通し、各棒状支持体3を冷却して、火格子片2夫々
を間接冷却する例を示したが、図5及び図6に示すよう
に、固定火格子片2Aを支持する各棒状支持体3は両端
部のみを中空に形成して、両端部夫々に曲管継手6を取
り付け、一端側の流路入口5aとしての曲管継手6に冷
却流体供給管7を配管接続し、他端側の流路出口5bと
しての曲管継手6に冷却流体排出管8を接続するととも
に、各固定火格子片2Aを中空に形成して、内部を冷却
流体流路5とし、隣接する固定火格子片2A間に、内部
の冷却流体流路5同士を連通する火格子連通孔2cを設
けるようにしてもよい。図6においては可動火格子片2
Bは、前記図2と同様に多数分割してあるが、各可動火
格子片2Bを中空に形成して内部に冷却流体流路を形成
し、隣接する可動火格子間に冷却流体流路を連通させる
火格子連通孔2cを設けるようにしてもよい。このよう
にすれば、一端部側から供給された冷却流体が、各火格
子片2内部の冷却流体流路5を流通して他端部側から排
出されるようになるので、各火格子片2を確実に冷却で
きるようになる。ここに、前記棒状支持体3に対して各
火格子片2を嵌着させる構造(例えば図3)としておけ
ば、嵌着部からの冷却流体の漏洩を抑制できるが、先述
のように少量の冷却流体の漏洩は問題を生じない。しか
し、この嵌着部を溶接して完全に封止してもよい。尚、
図6には、各棒状支持体3上に係合支持される火格子片
2を炉幅方向に一部一体化した例として、炉幅方向に2
分割した固定火格子片2Aを並設配置した例を示した
が、前記火格子片2の配列個数には限定はない。
【0019】〈4〉また、冷却流体流路5は、棒状支持
体3を介することなく、冷却流体供給管7又は冷却流体
排出管8を火格子片2内の冷却流体流路5に直接接続し
てあってもよい。この場合、前記冷却水流路5と前記冷
却流体供給管7又は前記冷却流体排出管8との間は可撓
性配管材で連結するようにしてあればよい。
【0020】〈5〉上記〈3〉の構成において、〈1〉
に触れたように、火格子連通孔2cの冷却流体の漏洩防
止のために、例えば図7に示すような連通部材10を用
いれば効果的である。つまり、図7は隣接する火格子片
2の側壁部13の火格子連通孔2c中心断面を示す概念
図であるが、前記両側壁部13の接当面側の火格子連通
孔2cに拡径部を形成して、その底面部14に環状突起
14aを形成してある。そして、組み立て状態では、中
間部に外方に向けて突出する円環状の張出部11を備え
る管状の連通部材10を、前記拡径部内に遊嵌してあ
る。前記張出部11の前記拡径部の底面部14に対向す
る張出面部12には、前記底面部14に形成した環状突
起14aとは半径の異なる環状突起12aを形成して、
前記底面部14と前記張出面部12との間にラビリンス
シールを形成するようにしてある。このような構成によ
り、前記火格子連通孔2cの相対的な位置ずれを許容し
ながら、火格子連通孔2c部の冷却流体の漏洩防止を図
るものである。尚、前記底面部14の形状は、平面のも
のを図示したが、円錐面であってもよく、例えば球面の
ような回転曲面であってもよい。このような底面部14
の形状を採用する場合には、前記張出面部12もこれに
沿う形状であることが好ましい。
【0021】〈6〉上記実施の形態に於いては、各棒状
支持体3に複数の火格子片2の係合部2bを外嵌着して
ある例を示したが、図8に示すように、前記火格子片2
は炉幅方向に一体に形成されてあってもよく、前記一体
形成された火格子片2内に冷却流体流路5を形成して、
前記火格子片2の炉幅方向一端部側に冷却流体の流路入
口5aを形成し、他端部側に流路出口5bを形成してあ
ってもよい。この流路入口5a及び流路出口5bの構成
は任意である。尚、前記流路出口5bは、前記一端部側
に形成してあってもよく、冷却流体流路5が火格子片2
内に複数形成されてあってもよい。
【0022】〈7〉上記実施の形態に於いては、冷却流
体として水を用いて水冷構造とした例を示したが、冷却
流体を空気としてあってもよく、また、他の冷却流体で
あってもよい。尚、冷却流体を予熱前のボイラ給水とし
てもよく、このように構成すれば、火格子の冷却熱量を
有効に活用することが可能になる。
【0023】〈8〉上記実施の形態に於いては、火格子
片2を棒状支持体3に係合支持した例を示したが、前記
棒状支持体3を用いることなく火格子片2を配置した構
成であってもよい。この場合、前記冷却流体供給管7と
前記冷却流体排出管8は、前記火格子片2に直接取り付
けて、冷却流体流路5に連結してあってもよい。
【0024】〈9〉上記実施の形態に於いては、各棒状
支持体3を管状に形成して、一端側から他端側に冷却水
を流通し、各棒状支持体3を冷却して、火格子片2夫々
を間接冷却する例を示したが、火床1のゴミ搬送方向
に、冷却流体の流通方向を異ならせて、交互に逆方向に
流通するようにしてあってもよい。このようにすれば、
前記冷却流体が流通中に熱を吸収することにより、前記
火床1の一端側と他端側との間に温度差を生ずることを
を防止できる。同様に、火格子片2の中で冷却流体の流
通方向を異ならせるようにしてあってもよい。例えば、
火格子片2に炉幅方向に往復するU字型の冷却流体流路
5を設けてあってもよく、また、並行する複数の冷却流
体流路5を設けてあってもよい。
【0025】〈10〉上記実施の形態においては、棒状
支持体3に流通する冷却流体で間接的に各火格子片2を
冷却する例を示したが、前記棒状支持体3に冷却流体噴
孔を設けて、前記冷却流体噴孔から前記各火格子片2に
前記冷却流体を吹きつけることにより、冷却効果を高め
るようにしてあってもよい。
【0026】〈11〉冷却流体流路5に流量調節手段を
備えさせるとともに、火格子片2の温度を検出可能な温
度検出手段を設けて、温度の高くなっている部位の火格
子片2を優先して冷却するようにしてあってもよく、こ
のようにすれば、異状燃焼により、或いは局部的な燃焼
性の高いゴミの偏在により、局部的に火格子片2の温度
が上昇し、或いは局部の火格子片2の温度が上昇するこ
とを防止できるので、火床1の寿命を長くすることがで
きる。尚、上記温度検出手段としては、火床上のゴミの
燃焼温度を検出するものであってもよく、例えば、燃焼
帯の燃焼状況を撮像するカラーテレビカメラのカラー画
像の中で、緑成分の画素の高輝度領域を火格子片の温度
の高い領域として検出するように温度検出手段を構成し
てもよく、また、火格子片に熱電対等の温度検出素子を
取り付けて、直接火格子片の温度を検出するように前記
温度検出手段を構成してもよく、さらに、ストーカ機構
の下方から火格子片を撮像する赤外線カメラを設けて、
撮像した赤外線画像によって、高温度領域を抽出するよ
うに前記温度検出手段を構成してもよい。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火格子冷却機構の一例を示すストーカ
機構の一部切欠き要部側面図
【図2】火格子冷却機構の具体例の説明用要部斜視図
【図3】火格子冷却機構の具体例の一部切欠き要部側断
面図
【図4】本発明の火格子冷却機構の他の例を示す火床の
一部切欠き要部側断面図
【図5】本発明の火格子冷却機構の他の例を示す火床の
一部切欠き要部側断面図
【図6】本発明の火格子冷却機構の他の例を示す火床の
要部平面図
【図7】火格子片間の流路結合の例を示す要部断面図
【図8】本発明の火格子冷却機構の他の例を示す火床の
要部平面図
【図9】本発明を適用するゴミ焼却炉の一例の説明図
【図10】従来の火格子片の一例を示す縦断面図
【図11】従来の火格子片の他の例を示す縦断面図
【符号の説明】
1 火床 2 火格子片 3 棒状支持体 4 連通孔 5 冷却流体流路 5a 流路入口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入されたゴミを搬送しながら焼却処理
    する火床(1)を、炉幅方向に横架された棒状支持体
    (3)に複数の火格子片(2)を搬送方向に係合支持し
    て構成してあるストーカ式のゴミ焼却炉の火格子冷却機
    構であって、 前記棒状支持体(3)を中空に形成して、前記火格子片
    (2)を冷却する冷却流体を流通する冷却流体流路
    (5)を構成してある火格子冷却機構。
  2. 【請求項2】 投入されたゴミを搬送しながら焼却処理
    する火床(1)を、炉幅方向に横架された棒状支持体
    (3)に複数の火格子片(2)を搬送方向に係合支持し
    て構成してあるストーカ式のゴミ焼却炉の火格子冷却機
    構であって、 前記棒状支持体(3)を中空に形成して、前記火格子片
    (2)を冷却する冷却流体を流通する冷却流体流路
    (5)を構成するとともに、 前記火格子片(2)を中空に形成して、 前記火格子片(2)の中空部と前記棒状支持体(3)の
    中空部とを連通する連通孔(4)を形成してある火格子
    冷却機構。
  3. 【請求項3】 所定方向に複数の火格子片(2)を互い
    に相対移動可能に配置して、投入されたゴミを搬送しな
    がら焼却処理する火床(1)を構成してあるストーカ式
    のゴミ焼却炉の火格子冷却機構であって、 前記複数の火格子片(2)の一部を炉幅方向に一体に形
    成して、 一体形成された火格子片(2)の内部に冷却流体を流通
    する冷却流体流路(5)を形成してある火格子冷却機
    構。
  4. 【請求項4】 所定方向に複数の火格子片(2)を互い
    に相対移動可能に配置して、投入されたゴミを搬送しな
    がら焼却処理する火床(1)を構成してあるストーカ式
    のゴミ焼却炉の火格子冷却機構であって、 前記火格子片(2)の複数を炉幅方向に配設して、 各火格子片(2)内部に冷却流体流路(5)を形成する
    とともに、各冷却流体流路(5)を連通させて、 前記火格子片(2)の炉幅方向端部に、冷却流体を前記
    冷却流体流路(5)に導入する流路入口(5a)を設け
    てある火格子冷却機構。
  5. 【請求項5】 前記冷却流体流路(5)を、冷却水を流
    通する冷却水流路に構成してある請求項1〜4の何れか
    1項に記載の火格子冷却機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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