JP3050423B2 - 車両の走行速度調整装置 - Google Patents

車両の走行速度調整装置

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JP3050423B2
JP3050423B2 JP3170745A JP17074591A JP3050423B2 JP 3050423 B2 JP3050423 B2 JP 3050423B2 JP 3170745 A JP3170745 A JP 3170745A JP 17074591 A JP17074591 A JP 17074591A JP 3050423 B2 JP3050423 B2 JP 3050423B2
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  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両を、適宜、
速、減速、もしくは一定速度で走行可能とさせる走行速
度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記車両の走行速度調整装置には、従
来、特開昭62‐77294号公報で示 されたものがあ
る。
【0003】上記公報のものによれば、走行用操作手段
に対する操作に応じて制御手段を介し走行用駆動源が駆
動されることとされ、上記操作手段が、加速スイッチお
よび減速スイッチと、これら各スイッチを操作するため
の制御スイッチ(上記公報中、符号24のもの)とを備
えている。
【0004】そして、上記操作手段は、上記公報の第
(3)頁左上欄の第1〜10行に示されるように、次の
ように操作される。
【0005】第1の点として、上記制御スイッチ(2
4)を中央位置からイ方向へ一旦押すという中立操作を
すれば、所定の一定速度で走行させられ、上記のように
一旦上記中立操作された上記制御スイッチ(24)は、
この制御スイッチ(24)に対する操作力の解除によ
り、上記中央位置にばねで復帰させられる。
【0006】第2の点として、上記一定速度の走行中
に、制御スイッチ(24)を上記イ方向へ押して、この
押したままに保つという減速操作をすれば、その時間、
減速走行させられる。
【0007】第3の点として、上記制御スイッチ(2
4)を上記イ方向とは反対のロ方向へ押して、この押し
たままに保つという加速操作をすれば、その時間、加速
走行させられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術によれば、次の問題点がある。
【0009】即ち、上記操作手段の制御スイッチ(2
4)に対する加速、減速操作により、加速、減速走行を
させようとするとき、それぞれの走行における加速度の
大きさは予め定められているものではないことから、そ
れぞれの加速度を好適なものに しようとするためには、
上記加速、減速操作を交互に繰り返しする必要が生じる
など、操作手段への操作が煩雑になるおそれがある。
【0010】また、前記従来の技術における第1、第2
の点で示したように、上記操作手段の制御スイッチ(2
4)を中央位置からイ方向へ押したとき、この操作は、
その時の走行状態の差異によって、中立操作と減速操作
のいずれかに分かれることとなっており、つまり、制御
スイッチ(24)に対する操作条件は互いに同じである
のにかかわらず、異なる操作結果が得られることから、
誤操作をするおそれがあり、このため、所望の操作結果
を誤りなく得る上で、走行状態に留意する必要があり、
よって、この点でも、操作手段に対する操作が煩雑にな
るおそれがある。
【0011】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、操作手段に対する操作によって、車
両を加速、減速走行させようとするとき、それぞれの加
速度を好適なものにさせようとする場合や、これら加
速、減速、および一定速度の各走行のうち、いずれかを
誤りなく得ようとする場合のいずれにおいても、上記操
作手段に対する操作が簡単にできるようにすることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、走行用操作手段4に
対する操作に応じて制御手段3を介し走行用電動機(駆
動源)1が駆動されるようにし、上記操作手段4が加速
スイッチ19aと減速スイッチ19bとを備えた車両の
走行速度調整装置において、
【0013】上記制御手段3の電源スイッチ35のオン
で、この制御手段3に所定の加速、減速パターン(図1
1〜14)が読み込まれるようにし、上記操作手段4に
対し加速操作したとき、上記加速スイッチ19aがオン
して、ある時点から所定時間Tの経過後に得ようとする
より大きい目標速度である車速が上記加速パターンに
って時間の経過に伴い次々と演算されるようにし、これ
ら各演算結果になるよう上記電動機(駆動源)1が上記
制御手段3により順次加速制御されるようにし、一方、
上記操作手段4に対し減速操作したとき、上記減速スイ
ッチ19bがオンして、ある時点から所定時間Tの経過
後に得ようとするより小さい目標速度である車速が上記
減速パターンによって時間の経過に伴い次々と演算され
るようにし、これら各演算結果になるよう上記電動機
(駆動源)1が上記制御手段3により順次減速制御され
るようにし、上記操作手段4に対する上記加速、減速操
作を解除して、上記操作手段4に対し中立操作をしたと
き、上記電動機(駆動源)1が上記操作解除時の回転速
度とほぼ等しい回転速度となるようこの電動機(駆動
源)1が上記制御手段3により制御されるようにし、
【0014】上記操作手段4に対する上記加速、減速、
および中立の各操作が互いに異なる操作条件によって可
能とされるようにした点にある。
【0015】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0016】走行中に、車両を加速走行させようとする
ときには、操作手段4に対する加速操作により加速スイ
ッチ19aをオンさせて電動機(駆動源)1を加速させ
る。また、減速走行させようとするときには、同上操作
手段4に対する減速操作により減速スイッチ19bをオ
ンさせて電動機(駆動源)1を減速させる。
【0017】また、上記操作手段4から手を離すなど、
この操作手段4に対する加速、減速操作を解除して、上
記操作手段4に対する中立操作をしたとき、上記電動機
(駆動源)1が上記操作解除時の回転速度とほぼ等しい
回転速度に保たれ、一定速度での走行が得られる。
【0018】上記の場合、現時点から所定時間Tの経過
後に得るべきより大きい、もしくはより小さい目標速度
は上記制御手段3に読み込まれた加速、減速パターンに
よっ て定められるため、これらパタンーを予め好適なも
のにしておけば、順次訪れる各所定時間Tの経過後にそ
れぞれ所望の速度が得られることとなり、つまり、加
速、減速走行におけるそれぞれの加速度が自動的に好適
なものとされる。
【0019】よって、車両の加速、減速走行におけるそ
れぞれの加速度を好適なものにさせるということは、上
記操作手段4に対し単に加速操作もしくは減速操作をす
ることで足りる。
【0020】また、上記の場合、操作手段4に対する加
速、減速、および中立の各操作は互いに異なる操作条件
によって可能とされるようにしてある。
【0021】このため、加速、減速、および一定速度で
の各走行のうち、いずれか一つを得ようとして、上記操
作手段4に対する操作をするとき、上記したように、そ
の操作条件が互いに異なる分、誤操作をすることが防止
される。
【0022】よって、前記したように、従来の技術で
は、操作手段4に対する同じ操作条件で異なる操作結果
が得られることから、そのときの走行状態に留意して操
作手段4に対する操作をする必要があったが、このよう
な留意をしないでも、操作手段4に対する誤操作が防止
される。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0024】図1において、車両の一例たる電動二輪車
には、後輪を駆動させる走行用駆動源たる電動機1が設
けられ、この電動機1は直流、もしくは交流同期電動機
である。また、この電動機1の電源としてバッテリ2が
設けられている。上記電動機1は電気、電子的な制御手
段3により走行用操作手段4に連結され、この操作手段
4に対する操作に応じて上記制御手段3を介し上記電動
機1が駆動させられるようになっている。
【0025】図2から図7において、6は操向用のバー
ハンドルで、このバーハンドル6の右端部(車両の前方
に向っての方向をいい、各図中矢印Frが上記前方を示
している。)に前記操作手段4が設けられている。
【0026】この操作手段4はグリップ7を有し、この
グリップ7は上記バーハンドル6の右端部にその軸心6
a回り回動自在に支承される回動パイプ8と、この回動
パイプ8の外周面に取り付けられるゴム製の外筒9とで
構成されている。
【0027】上記グリップ7の左端に対応する位置にケ
ース11が設けられ、これは前、後ケース12,13に
分割されている。これら前後ケース12,13は上記バ
ーハンドル6の前後に位置し、ボルト14により互いに
連結されると共に同上バーハンドル6を挟み付けてこの
バーハンドル6に固定されている。
【0028】上記回動パイプ8の左端には外向きフラン
ジ16が形成され、かつ、この外向きフランジ16の周
方向の一部が径方向外方に扇状に延設され、これが延出
部17となっている。そして、上記外向きフランジ16
と延出部17とは上記ケース11内に形成された内孔1
8に前記軸心6a回りに回動自在に嵌入されている。ま
た、この嵌入で、上記回動パイプ8はバーハンドル6の
軸方向に移動することが阻止されている。
【0029】上記操作手段4はアクセルスイッチ19を
有し、このアクセルスイッチ19は加速スイッチ19a
と減速スイッチ19bとで構成され、これらは次によう
に構成されている。
【0030】即ち、上記ケース11の内孔18内面に
は、下接点20、共通接点21、および上接点22が前
記軸心6a周りにこの順序で固定接点として取り付けら
れている。一方、これら接点に対応するよう上記延出部
17に可動接点23が設けられている。そして、上記下
接点20、共通接点21、および可動接点23により前
記加速スイッチ19aが構成され、共通接点21、上接
点22、および可動接点23により前記減速スイッチ1
9bが構成されている。
【0031】同上ケース11にはU字状のばね27が取
り付けられ、このばね27は上記可動接点23が共通接
点21にのみ接するよう外向きフランジ16を付勢して
いる。つまり、この場合には、加速スイッチ19aと減
速スイッチ19bとは共にオフ(開成)になる。
【0032】図2と図5中矢印A、図4中仮想線、およ
び図5中実線で示すように、上記操作手段4に対する加
速操作として、上記ばね27に抗してグリップ7を回動
させると、上記可動接点23が下接点20と共通接点2
1とに接し、つまり、加速スイッチ19aがオン(閉
成)する。そして、このとき、延出部17の下端が内孔
18に形成された下ストッパ面28に当接して、それ以
上のグリップ7の回動が阻止される。また、この際、可
動接点23は上接点22に接しないことから減速スイッ
チ19bはオフ(開成)になる。
【0033】上記とは逆に、図2と図5中矢印Bで示す
ように、上記操作手段4に対する減速操作として、上記
ばね27に抗してグリップ7を回動させると、詳図しな
いが、上記可動接点23が共通接点21と上接点22と
に接し、つまり、減速スイッチ19bがオン(閉成)す
る。そして、このとき、延出部17の上端が同上内孔1
8に形成された上ストッパ面29に当接して、それ以上
のグリップ7の回動が阻止される。また、この際、可動
接点23は下接点20に接しないことから加速スイッチ
19aはオフ(開成)になる。
【0034】また、上記操作手段4に対する中立操作と
して、上記のように加速スイッチ19aもしくは減速ス
イッチ19bをオンさせた状態から、グリップ7を握る
手を緩めてグリップ7に対する操作を解除すると、ばね
27がグリップ7を回動させて、図3で示したように可
動接点23が共通接点21にのみ接する状態に戻る。つ
まり、このときには、上記加速スイッチ19aと減速ス
イッチ19bとは共に自動的にオフになる。
【0035】図1、図6、および図7において、31は
後進スイッチで、この後進スイッチ31は固定接点32
と、押釦式の可動接点33とで構成され、これらは常時
オフ(開成)となっている。図6中矢印Cで示すように
上記可動接点33を押せば、この押している間だけ、固
定接点32が後進スイッチ31に接して、この後進スイ
ッチ31がオン(閉成)する。
【0036】図1において、バッテリ2と制御手段3と
の間に電源スイッチ35が介設されている。36はモー
ドスイッチである。37はスタンドスイッチで、これは
車体を自立させるためのスタンドの状態を検出するもの
で、不使用状態(上方回動状態)のときオフし、使用状
態(下方回動状態)のときオンする。
【0037】また、38は傾斜スイッチで、これは車体
の傾斜を検出するもので、車体が正常な姿勢であるとき
はオフし、転倒時など傾斜しているときはオンする。な
お、この傾斜スイッチ38は吊り下げ重りの利用などに
より構成される。
【0038】39はブレーキスイッチで、ブレーキの制
動の不操作時にオフし、操作時にオンする。また、40
は車速センサで、これは車両の前輪、もしくは後輪の回
転数を検出するものである。
【0039】その他、41は警告ランプ、42はキルス
イッチである。
【0040】図8から図10において、上記制御手段3
につき、詳しく説明する。なお、これら各図は上記制御
手段3のフローチャートを示し、図中(P‐1)〜(P
‐36)はプログラムの各ステップを示している。ま
た、各図中A,B,Cの各符号、およびX,Y,Zの各
符号は同じ符号同士が互いに接続されることを意味して
いる。
【0041】図において、車両を走行させようとすると
きには、まず、操作手段4の電源スイッチ35をオンし
(P‐1)、回路を初期化して自己診断を行なう(P‐
2)。
【0042】次に、車速センサ40によって検出された
車速V1 が0であることを確認し(P‐3)、後進スイ
ッチ31がオフであるか否かを判断する(P‐4)。そ
して、この後進スイッチ31がオフであれば、これがオ
ンでないことを確認し(P‐5)、モードスイッチ36
により後述の前進第1パターン(図11,12)、もし
くは前進第2パターン(図13,14)を選択し、いず
れかのパターンの読み込みを行なう(P‐6〜8)。上
記(P‐5)において、後進スイッチ31がオンである
と判断されれば、電動機1の正逆を反転させてこれを正
転可能な状態にし(P‐9)、上記(P‐6〜8)に移
る。
【0043】一方、上記(P‐4)において、後進スイ
ッチ31がオフでないと判断され、かつ、車速Vが0で
あれば(P‐10)、電動機1を逆転可能な状態とし
(P‐11)、後述の後進パターン(図15,16)
読み込みを行なう(P‐12)。
【0044】次に、スタンドスイッチ37がオフであり
(P‐13)、つまり、スタンドが不使用状態であって
上方回動しており、かつ、傾斜スイッチ38がオフであ
り(P‐14)、つまり、車体が正常な姿勢であり、更
に、ブレーキスイッチ39がオフであり(P‐15)、
つまり、制動していないときには、アクセルスイッチ1
9の操作ができるようになっている(P‐16)。
【0045】上記(P‐16)において、グリップ7
対する加速操作によりアクセルスイッチ19の加速スイ
ッチ19aをオンさせるとき、(P‐17)において、
車速が0であると判断されれば、つまり、停止状態から
車両を発進させようとするときには、一旦、ブレーキを
制動操作して、ブレーキスイッチ39をオンさせるか、
減速スイッチ19bを一度オンさせなければ、電動機1
を加速できないようになっている。つまり、このように
することによって、ライダーに注意を喚起させ、発進時
に、不意に大きな負荷が電動機1にかかることを防止し
ている。
【0046】同上(P‐17)において、車速があり、
かつ、この車速Vがその最高値Vmaxに達していないと
きには(P‐18)、前記(P‐7,8,12)で示し
た各パターンのうちから選択された1つのパターン(加
速)に従って、ある時点から所定時間T(秒)の経過後
に得ようとするより大きい目標速度である車速V1(>
V)が演算される(P‐19)。
【0047】そして、ある時間の後(P‐20)、車速
Vの読み込みが行なわれ(P‐21)、上記演算結果の
車速V1になるよう電動機1が加速制御されてその回転
数が調整される(P‐22)。そして、上記車速Vが上
記V1に対してある誤差±Sの範囲内でなければ(P‐
23)、(P‐21)から(P‐23)を5秒間繰り返
す。このようにして、車両が加速走行させられる。
【0048】なお、車速0の場合、ブレーキスイッチオ
ンまたは減速スイッチオンにより、(P‐29)から
(P‐17)に移り上記により車両は発進し所定速度に
到達する。
【0049】また、上記(P‐23)で、車速Vが上記
V1に対して上記誤差±Sの範囲内になれば、前進状態
であるか否かが判断され(P‐25)、ここで前進状態
であると判断され、かつ、車速Vが0でなければ(P‐
26)、前記(P‐14)に戻り、時間の経過に伴って
次々と上記演算が行われ、これら各演算結果となるよう
上記電動機1が順次加速制御される。一方、上記(P‐
26)で、車速Vが0であれば、前記(P‐3)に戻
る。
【0050】一方、上記(P‐25)で、後進状態にあ
ると判断されれば、後進スイッチ31がオンであること
を確認して(P‐27)し、上記(P‐26)に移る。
【0051】前記(P‐16)において、グリップ7
対する減速操作によりアクセルスイッチ19の減速スイ
ッチ19bをオンさせるとき、車速が0であると判断さ
れれば(P‐28)、上記(P‐16)に戻るが、車速
が0でなく、つまり、走行中であると判断されれば(P
‐28)、前記選択されたパターン(減速)に従って
ある時点から所定時間T(秒)の経過後に得ようとする
より小さい目標速度である車速V1(<V)が演算され
る(P‐30)。
【0052】以下、前記(P‐20〜27)が繰り返さ
て電動機1が順次減速制御され、これにより車両が減
走行させられる。
【0053】前記(P‐16)において、グリップ7
対する上記加速、減速操作を解除して、不操作状態にさ
せるというこのグリップ7に対する中立操作により上記
加速スイッチ19aと減速スイッチ19bとが共にオフ
されたとき、そのときの車速V1が0であれば(P‐3
1)、上記(P‐16)に戻り、待機状態になってい
が、車速V1が0でなく、つまり、走行中であると判断
されれば(P‐31)、V=V1となるよう(P‐20
〜27)が繰り返され、これにより、車両が一定の車速
V1により走行させられる。なお、この場合の車速V1
はグリップ7に対する操作を解除したときの電動機1の
回転速度とほぼ等しい回転速度に対応するものである。
【0054】上記の場合、操作手段4のグリップ7に対
する加速操作はこのグリップ7を一方向(A)に回動さ
せるというものであり、減速操作はグリップ7を逆方向
(B)に回動させるというものであり、中速操作はグリ
ップ7を不操作状態にさせるというものであって、上記
各操作は互いに異なる操作条件によって可能とされてい
る。
【0055】前記(P‐14)において、傾斜スイッチ
38がオンであり、つまり、車体が傾斜していると判断
され、これが3秒以上続くときには、車両が転倒してい
ると判断され(P‐32)、キルスイッチ42のオン等
により、車速V1が0とされる(P‐33)。なお、上
記傾斜スイッチ38のオン状態が3秒未満であれば(P
‐32)、上記(P‐14)に戻る。
【0056】前記(P‐22,23)において、電動機
1の回転数を調整しているにもかかわらず、5秒以内に
目的の車速V1が得られないときには(P‐24)、異
常が発生したと判断して、警告ランプ41を点灯させ
(P‐34)、電源スイッチ35をオフさせて(P‐3
5)、車両を停止させる(P‐36)。
【0057】図11は、前記(P‐7)における前進第
1パターンのうち加速スイッチ19aをオンしたときの
加速時のものを示している。これはいわゆるスポーツモ
ードであって、電動機1の回転数の上昇(以下、単に上
昇という)が速くされている。
【0058】図12は、同上前進第1パターンのうち減
速スイッチ19bをオンしたときの減速時のものを示し
ている。これも、いわゆるスポーツモードであって、電
動機1の回転数の下降(以下、単に下降という)が速く
されている。
【0059】図13は、前記(P‐8)における前進第
2パターンのうち加速スイッチ19aをオンしたときの
加速時のものを示している。これは、いわゆるノーマル
モードであって、上昇が遅くされている。
【0060】図14は同上前進第2パターンのうち減速
スイッチ19bをオンしたときの減速時のものを示して
いる。これも、いわゆるノーマルモードであって、下降
が遅くされている。
【0061】図15は、前記(P‐12)における後進
パターンのうち、加速スイッチ19aをオンしたときの
加速時のものを示している。
【0062】図16は、同上後進パターンのうち、減速
スイッチ19bをオンしたときの減速時のものを示して
いる。
【0063】図17は、上記構成の車両を走行させたと
きのタイムチャートの一例を示している。
【0064】アクセルスイッチ19が中立で、つまり、
加速スイッチ19aと減速スイッチ19bが共にオフさ
れており、かつ、車両が停止している状態から
(t)、この車両を発進させようとするには、グリッ
プ7の操作で、一旦、減速スイッチ19bをオンにし
(t′)、次に、加速スイッチ19aをオンにする
(t)。すると、電動機1は、前記図11と図13の
うちから、選択された前進の加速パターンによって加速
され、車両が発進し、かつ、車速が大きくなる。
【0065】ある車速に達したとき、グリップ7の操作
を解除すると、上記アクセルスイッチ19が中立となっ
て、一定の車速で走行する(t)。次に、グリップ7
の操作により加速スイッチ19aをオンすると、同上前
進の加速パターンによって再び電動機1が加速され、車
速が更に大きくなる(t)。
【0066】車速が最高値Vmaxに達すると、加速スイ
ッチ19aがオンしていても、車速は一定に保たれる
(t)。また、このとき、グリップ7の操作を解除す
れば、車速はそのまま一定に保たれる(t)。
【0067】グリップ7の操作により、減速スイッチ1
9bをオンすると、電動機1は、前記図12と図14の
うちから選択された前進の減速パターンによって減速さ
れ、車速が小さくなる(t)。
【0068】ある車速に達したとき、グリップ7の操作
を解除すると、上記アクセルスイッチ19が中立となっ
て、一定の車速で走行する(t)。この走行中に、グ
リップ7の操作により減速スイッチ19bをオンする
と、同上前進の減速パターンによって減速され、車速が
更に小さくなる(t)。
【0069】車両が停止すれば(t10)、前記t
初期状態に戻る。また、この状態から、後進スイッチ3
1をオンしてこれを維持したまま、グリップ7の操作に
よって、加速スイッチ19aをオンすれば、電動機1
は、前記図15の後進の加速パターンによって後進する
(t11)。後進の最高値−Vmaxに達すると、加速ス
イッチ19aがオンしていても、車速は一定に保たれる
(t12)。また、このとき、グリップ7の操作を解除
すれば、車速はそのまま一定に保たれる(t13)。
【0070】グリップ7の操作により、減速スイッチ1
9bをオンすると、電動機1は、前記図16の後進の減
速パターンによって減速され、車速が小さくなる(t
14)。そして、車両が停止したとき、後進スイッチ3
1をオフにすれば、再び前記tの初期状態に戻る。
【0071】なお、上記前、後進の減速時には、別途の
ブレーキを併用することができる。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、走行用操作手段に対
する操作に応じて制御手段を介し走行用駆動源が駆動さ
れるようにし、上記操作手段が加速スイッチと減速スイ
ッチとを備えた車両の走行速度調整装置において、
【0073】上記制御手段の電源スイッチのオンで、こ
の制御手段に所定の加速、減速パターンが読み込まれる
ようにし、上記操作手段に対し加速操作したとき、上記
加速スイッチがオンして、ある時点から所定時間の経過
後に得ようとするより大きい目標速度である車速が上記
加速パターンによって時間の経過に伴い次々と演算され
るようにし、これら各演算結果になるよう上記駆動源が
上記制御手段により順次加速制御されるようにし、一
方、上記操作手段に対し減速操作したとき、上記減速ス
イッチがオンして、ある時点から所定時間の経過後に得
ようとするより小さい目標速度である車速が上記減速パ
ターンによって時間の経過に伴い次々と演 算されるよう
にし、これら各演算結果になるよう上記駆動源が上記制
御手段により順次減速制御されるようにし、上記操作手
段に対する上記加速、減速操作を解除して、上記操作手
段に対し中立操作をしたとき、上記駆動源が上記操作解
除時の回転速度とほぼ等しい回転速度となるようこの駆
動源が上記制御手段により制御されるようにしてある。
【0074】このため、走行中に、車両を加速走行させ
ようとするときには、操作手段に対する加速操作により
加速スイッチをオンさせて駆動源を加速させる。また、
減速走行させようとするときには、同上操作手段に対す
る減速操作により減速スイッチをオンさせて駆動源を減
速させる。
【0075】また、上記操作手段に対する加速、減速操
作を解除して、上記操作手段に対する中立操作をしたと
き、上記駆動源が上記操作解除時の回転速度とほぼ等し
い回転速度に保たれ、一定速度での走行が得られる。
【0076】上記の場合、現時点から所定時間の経過後
に得るべきより大きい、もしくはより小さい目標速度は
上記制御手段に読み込まれた加速、減速パターンによっ
て定められるため、これらパタンーを予め好適なものに
しておけば、順次訪れる各所定時間の経過後にそれぞれ
所望の速度が得られることとなり、つまり、加速、減速
走行におけるそれぞれの加速度が自動的に好適なものと
される。
【0077】よって、車両の加速、減速走行における加
速度を好適なものにさせるということは、上記操作手段
に対し単に加速操作もしくは減速操作をすることで足り
ることから、それぞれの加速度を好適にさせるための操
作手段に対する操作は簡単にできる。
【0078】また、上記の場合、操作手段に対する加
速、減速、および中立の各操作は互いに異なる操作条件
によって可能とされるようにしてある。
【0079】このため、加速、減速、および一定速度で
の各走行のうち、いずれか一つを得ようとして、上記操
作手段に対する操作をするとき、上記したように、その
操作条件が互いに異なる分、誤操作をすることが防止さ
れる。
【0080】よって、前記したように、従来の技術で
は、操作手段に対する同じ操作条件で異なる操作結果が
得られることから、そのときの走行状態に留意して操作
手段に対する操作をする必要があったが、このような留
意をしないでも、操作手段4に対する誤操作が防止され
るため、上記従来の技術に比べて、操作手段に対する誤
りのない操作が簡単にできることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気配線図である。
【図2】グリップの断面図である。
【図3】図2の3‐3線矢視断面図である。
【図4】図3の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図3に相当する作用説明図である。
【図6】図3の6‐6線矢視断面図である。
【図7】図6の7‐7線矢視断面図である。
【図8】フローチャート図である。
【図9】フローチャート図である。
【図10】フローチャート図である。
【図11】前進第1パターン(加速)のグラフ図であ
る。
【図12】前進第1パターン(減速)のグラフ図であ
る。
【図13】前進第2パターン(加速)のグラフ図であ
る。
【図14】前進第2パターン(減速)のグラフ図であ
る。
【図15】後進パターン(加速)のグラフ図である。
【図16】後進パターン(減速)のグラフ図である。
【図17】タイムチャートを示す図である
【符号の説明】
1 電動機(駆動源) 3 制御手段 4 操作手段 7 グリップ 19 アクセルスイッチ 19a 加速スイッチ 19b 減速スイッチ35 電源スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 31/00 G05D 13/62 F02D 29/02 F02D 11/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用操作手段に対する操作に応じて制
    御手段を介し走行用駆動源が駆動されるようにし上記
    操作手段が加速スイッチと減速スイッチとを備えた車両
    の走行速度調整装置において上記制御手段の電源スイッチのオンで、この制御手段に
    所定の加速、減速パターンが読み込まれるようにし、上
    記操作手段に対し加速操作したとき、上記加速スイッチ
    がオンして、ある時点から所定時間の経過後に得ようと
    するより大きい目標速度である車速が上記加速パターン
    によって時間の経過に伴い次々と演算されるようにし、
    これら各演算結果になるよう上記駆動源が上記制御手段
    により順次加速制御されるようにし、一方、上記操作手
    段に対し減速操作したとき、上記減速スイッチがオンし
    て、ある時点から所定時間の経過後に得ようとするより
    小さい目標速度である車速が上記減速パターンによって
    時間の経過に伴い次々と演算されるようにし、これら各
    演算結果になるよう上記駆動源が上記制御手段により順
    次減速制御されるようにし、上記操作手段に対する上記
    加速、減速操作を解除して、上記操作手段に対し中立操
    作をしたとき、上記駆動源が 上記操作解除時の回転速度
    とほぼ等しい回転速度となるようこの駆動源が上記制御
    手段により制御されるようにし 上記操作手段に対する上記加速、減速、および中立の各
    操作が互いに異なる操作条件によって可能と されるよう
    にした車両の走行速度調整装置。
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