JP3050111B2 - プロテクタ - Google Patents

プロテクタ

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JP3050111B2
JP3050111B2 JP7319064A JP31906495A JP3050111B2 JP 3050111 B2 JP3050111 B2 JP 3050111B2 JP 7319064 A JP7319064 A JP 7319064A JP 31906495 A JP31906495 A JP 31906495A JP 3050111 B2 JP3050111 B2 JP 3050111B2
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隆司 山森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状体を収装する
プロテクタに関し、詳しくは、外力などにより線状体、
例えば、ワイヤーハーネスが損傷してしまうことを防止
するためにその延長方向の一部を収装するプロテクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワイヤハーネス等の線状体を
配設する際には、その配索の案内および機械的損傷の防
止のために、その線状体をプロテクタ内に収装すること
が一般的に行なわれている。この種のプロテクタは、通
常、図6に示すように、プロテクタ本体1を横断面形状
を略U字型に一体成形されその内面により収装空間を形
成している。また、図7に示すプロテクタは、プロテク
タ本体1の一方の側壁(側面部)1aの端辺にヒンジ2
を介して回動自在に連結された蓋3が一体成形し、その
蓋3により収装空間を閉止できるようになっている。な
お、図7中、4、5は成形空間を閉止したときに互いに
係合してその閉止状態を保持するプロテクタ本体1およ
び蓋3の対応する位置に形成されたロック手段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプロテクタにあっては、図8に示すように、
コア金型6がキャビティ金型7内に入り込む形でプロテ
クタ本体1を成形するキャビティ8を画成するため、キ
ャビティ金型7側よりもコア金型6の温度が高めとなっ
てプロテクタ本体1はコア金型6側に引っ張る力により
側壁1aが内側に倒れてしまう。この問題は、通常の成
形プロセスの範囲内で防止することは困難であった。
【0004】このように、プロテクタ本体1の側壁1a
が内側に倒れると、図9に示すように、その側壁1aの
端辺間が狭くなって電線Cを内装する作業性が著しく悪
くなる。また、受け治具9に対するプロテクタ本体1の
形状が設計通りならないとともにワイヤーハーネスの断
面積に応じた収装空間を確保することもできないという
問題があった。
【0005】そこで、本発明は、プロテクタの底面およ
び側面をほぼフラットな状態で成形するとともに使用時
に側面を底面に対して立てて維持することにより、精度
よく一体成形できるようにするとともに作業時に収装空
間を形成できるようにして、作業性の向上とともにコス
ト低減を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、線状体を収装する空間を有し、該
収装空間を線状体の延在方向に延長する底面および互
いに対向する一対の側面部により形成するプロテクタで
あって、前記側面部を底面部に対してほぼフラットな状
態から互いに対向する方向に回動可能に該底面部に連結
するヒンジ部と、底面部および側面部の挟角を収装空間
を形成する角度に保持する保持手段と、を設け、前記保
持手段として、ヒンジ部近傍の底面部または側面部の一
方に形成された爪形状部と、該爪形状部の回動方向への
移動を許容するとともに該回動方向と逆方向への移動を
制限し係止する底面部または側面部の他方に形成された
係止部と、を有し、爪形状部を回動方向に湾曲する円弧
状に形成するとともに係止部側に屈曲する爪を形成する
一方、係止部の外面を爪形状部に常時摺接する円弧状に
形成するとともに該外面に該爪形状部の爪に係合して係
止する切欠を形成したことを特徴とするものである。
【0007】この請求項1記載の発明では、側面部はヒ
ンジ部を介して底面部にフラットな状態から回動可能に
連結され、この側面部の底面部に対する挟角は成形空間
を形成する角度に保持され対向する。したがって、底面
部、側面部およびヒンジ部を金型温度の影響を受けない
程度のフラットな状態で一体成形し、使用時に側面部を
対向させて収装空間を形成し線状体を収装することがで
きる。このとき、保持手段は、回動方向の円弧状に湾曲
し互いに摺接する爪形状部の爪と係止部の切欠とが係合
して、側面部と底面部の挟角を保持する。したがって、
爪形状部と係止部との間に線条体を挟み込むことなく収
装空間を形成することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、前記保持手段の係止部の切欠と爪形状
部の爪との係合位置を2箇所以上設けたことを特徴とす
るものである。
【0009】この請求項2記載の発明では、側面部の回
動に伴う爪形状部の移動はその回動方向へは許容される
が逆方向へは2箇所以上で制限され係止される。したが
って、使用時に側面部が戻ってしまうことがなく線状体
を収装する空間を少なくとも2種以上の容量で維持する
ことができる。なお、前記保持手段は、底面部および側
面部とともに一体成形してもよく、外部から取り付ける
ようにしてもよい。また、爪形状部は他方に形成した開
口穴内に挿通した状態で係合するようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図5は本発明に係るプロテクタの一実施
形態を示す図であり、本実施形態はワイヤーハーネスを
収装しその損傷を防止するプロテクタに適用した一例を
示している。
【0011】図1および図2において、10はプロテクタ
であり、プロテクタ10は収装するワイヤーハーネスの部
位の長さになるよう一方向に延長された底面部11および
一対の側面部12から構成されており、側面部12は底面部
11の両側にヒンジ部13を介して平行に連結され、フラッ
トな状態から互いに対向する方向(図2の上方)に回動
することができる。
【0012】15はロック爪(爪形状部)であり、ロック
爪15は側面部12のヒンジ部13近傍にその回動方向に向か
って円弧状に突設されており、その先端には内方に屈曲
する爪15aが形成されている。16は係止部であり、係止
部16は底面部11のヒンジ部13近傍のロック爪15に対応す
る位置に突設されており、その底面部11側の外面がロッ
ク爪15と略同様な曲率に形成されるとともに、その爪15
aが係合する切欠16a、16bを形成されている。なお、
係止部16の切欠は、切欠16bのみであってもよく、また
3箇所以上であってもよい。
【0013】このロック爪15は、図3に示すように、側
面部12が回動する際にその回動とともに爪15aが係止部
16の外面に摺接しつつ撓まされることによってその回動
を許容するが、切欠16a、16bに爪15aがはまり込んだ
ときには側面部12の逆方向への回動を制限して底面部11
に対する位置を2段の挟角で保持(係止)し、例えば図
4に示すように、プロテクタ10の形状を維持する。
【0014】また、底面部11および側面部12は、ロック
爪15および係合部16に対向する位置に金型用の抜き穴1
8、19が設けられており、そのロック爪15および係合部1
6の樹脂による一体成形を可能にしている。したがっ
て、これら底面部11、側面部12、ヒンジ部13、ロック爪
15および係合部16は、底面部11および側面部12をフラッ
トな状態で一体成形することができる。
【0015】なお、ロック爪15および係止部16は、両側
面部12側に1箇所づつ設ければその底面部11に対する挟
角を所定にしてその位置を保持することはできるが、強
度的に2箇所以上設ける方がよいことはいうまでもな
い。また、ロック爪15および係止部16の幅Wはプロテク
タ10の機能を損なわずにその形状を維持できる程度にす
ればよく、例えば、10mm程度であってもよい。
【0016】次に、ワイヤーハーネスの収装作業ととも
に作用を説明する。まず、プロテクタ10は、図2に示す
ように側面部12が底面部11に対してフラットな状態で成
形すればよいので、平板を成形する場合と同様に、金型
内の成形時の温度差は少なくなるとともにその金型も容
易に作製することができる。また、使用前ではフラット
な状態であるので無駄なスペースをとらずに積み重ねる
ことができる。
【0017】そして、プロテクタ10は、ワイヤーハーネ
スを収装する作業に先だって側面部12を互いに対向する
方向に回動させて、図5(a)に示すように、ロック爪
15の爪15aを係止部16の一段目の切欠16aに係合させそ
の位置を保持する状態とした後に、電線Cを側面部12間
に納める。このとき、側面部12の端辺(上部側)の間は
広めとなっているので、電線Cを容易に側面部12間(収
装空間)に納めることができる。また、ロック部15およ
び係止部16は互いに係合する状態となっているので、そ
の間に電線Cが入り込んでしまうことはない。
【0018】この後に、側面部12をさらに同一方向に回
動させて、図5(b)に示すように、ロック爪15の爪15
aを係止部16の2段目の切欠16bに係合させ横断面形状
がU字形状になるプロテクタ10の形状を、つまり収装空
間を維持させる。このとき、ワイヤーハーネスはその収
装空間内に納められている。なお、電線Cがロック部15
と係止部16の隙間よりも大径であるときにはフラットな
状態のプロテクタ10上にその電線Cを載置した後に、側
面部12を回動させプロテクタ形状としてもよい。また、
電線Cはプロテクタ10をそのプロテクタ形状とした後に
形成した収装空間内に収装する作業を行なってもよいこ
とはいうまでもない。
【0019】このように本実施形態においては、プロテ
クタ10はフラットな状態で成形するので、成形後に変形
してしまうことがなく高精度に作製することができ、金
型の作製コストを低減できるとともに保管・運送コスト
も低減することができる。そして、使用時には、側面部
12の端辺間距離が大きな状態でワイヤーハーネスをその
間に納め、この後に最終の収装空間を形成するように側
面部12を回動させロック爪15を係止部16に係止させれば
よいので、その収装作業を容易にすることができる。
【0020】なお、本実施形態では、底面部11および側
面部12とともにロック爪15および係止部16を一体成形し
ているが、外部から取り付ける別部材により底面部11お
よび側面部12の挟角を保持しその形状を維持させるよう
にしてもよい。また、爪形状部として1/4円弧状に形
成したロック爪15を側面部12側に設けているが、1/2
円弧状の爪形状部を底面部11または側面部12の一方に形
成するとともに、回動時に爪形状部を挿通する開口部を
他方に形成し、その爪形状部の外面、内面、側面などが
開口部に係止されるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、側面部は
底面部に対してヒンジ部により回動させ、使用時にはそ
の側面部を対向させることができるので、金型温度の影
響を受け受けない程度のフラットな状態で一体成形する
ことができる。したがって、プロテクタは一体成形する
際に成形精度を低下させる温度差が発生することのない
金型形状により容易に精度よく作製することができると
ともに、保管・搬送時に無駄なスペースをとることなく
積み重ねることができる。また、線状体の収装作業を最
終の収装空間を形成する前に行なうことにより容易にす
ることができる。この結果、作業性が向上するとともに
金型の製作費用および保管・運送費用を低減することが
できる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、側面部を回
動させたときにはその逆方向への移動を2箇所以上で
限しその位置で係止することができるので、線状体を回
動前、途中、回動後に底面部上に納めればよく、収装作
業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロテクタの一実施形態の全体構
成を示す平面図である。
【図2】その一方向からの側面図である。
【図3】その要部の一部拡大断面図であり、(a)は使
用前を示す状態図、(b)は回動途中を示す状態図、
(c)は回動終了後の状態図である。
【図4】その回動終了後の要部の状態を示す斜視図であ
る。
【図5】その使用を説明する作業時の一方向からの側面
図であり、(a)は作業途中の状態図、(b)は作業終
了後の状態図である。
【図6】その従来例を示す斜視図である。
【図7】図6と異なる従来例を示す斜視図である。
【図8】その従来例を作製する金型を示す説明図であ
る。
【図9】その問題を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 プロテクタ 11 底面部 12 側面部 13 ヒンジ部 15 ロック部(爪形状部) 15a 爪 16 係止部 16a、16b 切欠 18、19 抜き穴

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線状体を収装する空間を有し、該収装空間
    を線状体の延在方向に延長する底面および互いに対向
    する一対の側面部により形成するプロテクタであって、 前記側面部を底面部に対してほぼフラットな状態から互
    いに対向する方向に回動可能に該底面部に連結するヒン
    ジ部と、底面部および側面部の挟角を収装空間を形成す
    る角度に保持する保持手段と、を設け、 前記保持手段として、ヒンジ部近傍の底面部または側面
    部の一方に形成された爪形状部と、該爪形状部の回動方
    向への移動を許容するとともに該回動方向と逆方向への
    移動を制限し係止する底面部または側面部の他方に形成
    された係止部と、を有し、 爪形状部を回動方向に湾曲する円弧状に形成するととも
    に係止部側に屈曲する爪を形成する一方、係止部の外面
    を爪形状部に常時摺接する円弧状に形成するとともに該
    外面に該爪形状部の爪に係合して係止する切欠を形成し
    ことを特徴とするプロテクタ。
  2. 【請求項2】前記保持手段の係止部の切欠と爪形状部の
    爪との係合位置を2箇所以上設けたことを特徴とする請
    求項1記載のプロテクタ。
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KR101455652B1 (ko) * 2012-12-07 2014-11-06 삼성중공업 주식회사 케이블 트레이

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