JP3048873U

JP3048873U - 蒲団カバー

Info

Publication number: JP3048873U
Application number: JP1997010628U
Authority: JP
Inventors: 政和金子
Original assignee: 正和企業株式会社; 有限会社ゴールド
Priority date: 1997-11-14
Filing date: 1997-11-14
Publication date: 1998-05-29
Anticipated expiration: 2003-11-14

Abstract

(57)【要約】【課題】ファスナーが不要で低コストなうえに、蒲団
カバー内における蒲団の隅合わせやループと紐の結着作
業が容易に行なえるようにした蒲団カバーを提供する。【解決手段】角型袋状のカバー本体１の上方１ａもし
くは下方１ｂにあってその横方向のほぼ全幅にわたっ
て、蒲団５の挿入用の開口部２を、カバー本体１の布端
３、４を重合することによって形成し、且つ前記カバー
本体１の四つの隅部１ｃ・・・近傍に手ａの差込口６・
・・を各設けた構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、蒲団カバーの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の蒲団カバーは、図５に示した如く略角型袋状に形成したカバー本体ａの長手方向の一側にファスナーｂを装着することで開閉自在とした開口部ｃを設け、該開口部ｃから蒲団ｄを出し入れするよう構成されている。ところで、蒲団ｄが羽毛蒲団の場合、当該蒲団ｄの各角部にループｅが取着される一方、これに対応するようにカバー本体ａの角部内側にも紐ｆが取着されることが多い。そして、これら紐ｆを各ループｅに結着することで蒲団ｄとカバー本体ａを固定し互いの摺れを阻止する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の蒲団カバーは、上記のとおり構成されるものであるから、以下に述べる問題点を有している。 (1) カバー本体ａの長手方向の一側に蒲団ｄの長さとほぼ等しい長さのファスナーｂを装着するものであるから、ファスナーｂ自体が高価なところにもってきて、取付作業が煩雑となるぶん手間がかかり、これらが製品コストを大幅にアップする要因となっていた。

【０００４】 (2) また、長いファスナーｂのため、開口部ｃの開け閉めが面倒で蒲団の出し入れに時間がかかるうえに、故障し易かった。

【０００５】 (3) カバー本体ａ内に蒲団ｄを収納する際、互いの隅部、特に開口部ｃの反対側（ファスナーｂの他側）に位置する２個のカバー本体ａと蒲団ｄの互いの隅部が摺れを生じないように合わせることは難しかった。

【０００６】 (4) ループｅがついて蒲団ｄ（羽毛蒲団）を紐ｆ付きカバー本体ａでカバーする場合、前記と同様に開口部ｃの反対側に位置するカバー本体ａの紐ｆを蒲団ｄのループｅに結着することが難しかった。

【０００７】本考案は、上記の種々の問題点を解消するもので、ファスナーが不要なうえに、蒲団カバー内における蒲団の隅合わせやループと紐の結着等の各作業を容易に行なえるようにした蒲団カバーを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る蒲団カバーは、角型袋状のカバー本体１の上方１ａもしくは下方１ｂにあってその横方向のほぼ全幅にわたって、蒲団５の挿入用の開口部２を、カバー本体１の布端３、４を重合することによって形成し、且つ前記カバー本体１の四つの隅部１ｃ・・・近傍に手ａの差込口６・・・を各設けたことを特徴とする。

【０００９】

【考案の実態の形態】

以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図１は本考案の正面図、図２は本考案の斜視図、図３は図１のＡーＡ断面図、図４は要部の説明図を各々示す。

【００１０】図１ないし図４に示したように、１は布製の角型袋状に形成されたカバー本体を示す。このカバー本体１の上方１ａもしくは下方１ｂにあってその横方向のほぼ全幅にわたって開口部２を設けてある。この開口部２は、カバー本体１の布端３、４を下側の布端３が上方に位置するように重合することで蒲団５が上方より挿入できるように形成してある。尚、ダブルの蒲団のように横幅サイズが大きい蒲団に使用する蒲団カバーの場合は、布端３、４に図示しない雌雄ホック（登録商標、マジックテープ）を設けて開口部２の使用中における不用な開きを阻止できるようにする。

【００１１】また、カバー本体１の四つの隅部１ｃ・・・の近傍には図４に示したように、手ａの差込口６・・・を設けると共に、各隅部１ｃ・・・の内側に、蒲団（羽毛蒲団）５の各隅部５ａ・・・に取着されたループ７・・・へ結着する紐８・・・を取着してある。尚、前記とは逆にカバー本体１にループを取着し、蒲団５に紐を取着することも勿論可能である。

【００１２】以上の構成において、使用に際しては、カバー本体１の開口部２から蒲団５をカバー本体１内に収納する。そして、カバー本体１の各隅部１ｃ・・・へ蒲団３の各隅部５ａ・・・を合わせるが、このとき、カバー本体１の各差込口６・・・から順次手ａを差し込みカバー内の蒲団５の各隅部５ａ・・・を引っ張ることができるので、前記隅合わせが容易である。同様に、蒲団５とカバー本体１との摺れを阻止するために、各隅部のループ７・・・と紐８・・・との結着作業も容易に行なえる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上のとおり、角型袋状のカバー本体１の上方１ａもしくは下方１ｂにあってその横方向のほぼ全幅にわたって、蒲団５の挿入用の開口部２を、カバー本体１の布端３、４を重合することによって形成し、且つ前記カバー本体１の四つの隅部１ｃ・・・近傍に手ａの差込口６・・・を各設けてなるものであるから、従来のようにファスナーが不用となるぶん、製作に手間がかからず故障が少ないうえに、製品コストの低下に寄与すること大であるとともに、蒲団の出し入れを短時間で行なえる利点がある。また、蒲団カバーの各隅部から手を入れて蒲団の隅部をカバーの隅部に合わせられるので、両隅部に摺れを生じないように調整することが容易である。さらに、羽毛蒲団のように各隅部にループのついている蒲団の当該ループへ蒲団カバー内の紐を結着するのもきわめて容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】本考案の斜視図である。

【図３】図１のＡーＡ断面図である。

【図４】本考案の要部の説明図である。

【図５】従来品の一部を切欠した斜視図である。

【符号の説明】

１カバー本体１ａ上方１ｂ下方１ｃ隅部２開口部３、４布端５蒲団６差込口ａ手

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】角型袋状のカバー本体１の上方１ａもし
くは下方１ｂにあってその横方向のほぼ全幅にわたっ
て、蒲団５の挿入用の開口部２を、カバー本体１の布端
３、４を重合することによって形成し、且つ前記カバー
本体１の四つの隅部１ｃ・・・近傍に手ａの差込口６・
・・を各設けたことを特徴とする蒲団カバー。