JPH026820Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、引出物などを入れるのに用いられる
手提げ袋に関するものである。

（従来の技術） 従来、引出物などを入れるのに使う手提げ袋は
外がわにカバーをする等として相当費用にかけて
製作されているが、披露宴の会場から帰つたのち
は使われることなく、置いておかれるのが常であ
る。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、その目的とするところは該袋ものを有効に使
用することのできる手提げ袋を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案の要旨は、左右に挿通孔を有する一対の
ハンガー２を、袋本体３の開口部４の両側縁に沿
つて各々配し、洋服カバー５内に袋本体３に納め
ると共に洋服カバー５の下開放口６の閉塞片９を
袋本体３の開口部４内周面に折り込み、手提げ紐
７の両端をハンガー２の挿通孔に通すと共に抜け
止め８にてハンガーに着脱自在に係止して成る手
提げ袋に係るものである。

（実施例） 以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳述す
る。

本考案の手提げ袋は袋本体３と洋服カバー５と
一対のハンガー２と手提げ紐７とから構成されて
ある。

袋本体３は紙製であつて、上方に開放した開口
部６を有してあり、開口部６周縁は内がわに折返
して折返し部１６が形成されてある。

一方のハンガー２，２ａは、第４図に示すよう
に上部中央にフツク１０が設けられると共に、下
部の左右両がわに挿通孔１１が形成されてある。
他方のハンガー２（２ｂ）は、上部の左右両側に
フツク１２が形成されると共に、下部の左右両が
わに挿通孔１３が設けられてある。したがつてハ
ンガー２として使用するときには、一方のハンガ
ー２ａの挿通孔１１に他方のハンガー２ｂのフツ
ク１２を引つ掛け、該他方のハンガー２ｂの横材
２４にズボンＡを掛けるようにするものである。

洋服カバー５は、合成樹脂製シートで偏平縦筒
状に形成されてあり、上端は閉塞されてある。洋
服カバー５の前面片１４の中央は全長にわたつて
縦方向に切断されてあり、該切断縁にフアスナー
やボタン等の係着手段１５が取着されてあつて、
前面片１４は前方に開放自在としてある。洋服カ
バー５の下開放口６の前後両縁から一対の閉塞片
９が延設されてあり、一方の閉塞片９ａは袋状と
なつており、下開放口６を閉塞するときにはこの
袋部１７の中に他方の閉塞片９ｂを挿入するよう
にする。１９はフツク１０を引き出す為の引き出
し孔であつて、洋服カバー５の上端に形成されて
ある。１６は洋服カバー５を２つ折りするときに
フツク１０を通す引き出し孔であつて、袋状の閉
塞片９ａの下端に形成されてある。したがつて洋
服カバー５として使用するときには、前面片１４
を開放して洋服を吊るしたハンガー２を納めると
共に、ハンガー２ａのフツク１０のみを引き出し
孔１８から引き出し、その後前面片１４を塞ぐと
共に、閉塞片９ｂを袋状の閉塞片９ａに挿入す
る。２１，２２は袋本体３、洋服カバー５の形成
された紐通し孔である。

第２図は上記構成部材２，３，５を使つた本考
案の手提げ袋の形成動作を示してある。

一対のハンガー２を袋本体３の開口部４の両側
縁に沿つて折り返し部１６内に各々配すると共
に、ハンガー２の挿通孔１１を紐通し孔２１から
突出する。次に洋服カバー５を逆さにして下開放
口６から洋服カバー５内に袋本体３を納め、閉塞
片９を袋本体３の内がわに折つて袋本体３の内周
壁に当接する。このときハンガー２の挿通孔１１
を洋服カバー５の紐通し孔２２から突出する。

そして、最後に第１図及び第３図に示すように
手提げ紐７の両端をハンガー２の挿通孔１１に通
すと共に、手提げ紐７の両端に解除自在にして抜
け止め８を設ける。尚、抜け止め８としては種々
のものが考えられるが、本実施例では手提げ紐７
の端部の丸結びにして形成してある。

（効果） 本考案は、上述のように左右に挿通孔を有する
一対のハンガーを、袋本体の開口部の両側縁に沿
つて各々配し、洋服カバー内に袋本体に納めると
共に洋服カバーの下開放口の閉塞片を袋本体の開
口部内周面に折り込み、手提げ紐の両端をハンガ
ーの挿通孔に通すと共に抜け止めにてハンガーに
着脱自在に係止したので、手提げ紐の係止と解除
すると、紙袋から洋服カバーとハンガーとをそれ
ぞれ切り離すことができ、従つて、袋として使用
した後はハンガーと洋服カバーとして利用するこ
とができるという効果を奏する。

しかも、手提げ袋として使用する場合には、ハ
ンガーが袋の開口部分の骨組みを構成することと
なつて袋の型崩れを防止でき、また洋服カバーは
袋の汚れ防止や防雨として機能でき、従つて、袋
して有効に使用することができるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の組み立て動作を示す
斜視図、第２図は同上の手提げ紐の斜視図、第３
図は第１図のＸ−Ｘ断面図、第４図は同上のハン
ガーの使用状態を示す斜視図、第５図ａ，ｂは同
上の洋服カバーの正面図及び縦断面図である。 ２……ハンガー、３……袋本体、４……開口
部、５……洋服カバー、６……下開放口、７……
手提げ紐、８……抜け止め、９……閉塞片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 左右に挿通孔を有する一対のハンガーを、袋
   本体の開口部の両側縁に沿つて各々配し、洋服
   カバー内に袋本体に納めると共に洋服カバーの
   下開放口の閉塞片を袋本体の開口部内周面に折
   り込み、手提げ紐の両端をハンガーの挿通孔に
   通すと共に抜け止めにてハンガーに着脱自在に
   係止して成る手提げ袋。 (2) 一方のハンガーの上部中央にフツクを形成
   し、他方のハンガーの上部の左右に一方のハン
   ガーの挿通孔に引つ掛けるための連結用フツク
   を形成した実用新案登録請求の範囲第１孔記載
   の手提げ袋。