JP3048834B2 - 小型モータの取り付け構造 - Google Patents

小型モータの取り付け構造

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JP3048834B2
JP3048834B2 JP6083862A JP8386294A JP3048834B2 JP 3048834 B2 JP3048834 B2 JP 3048834B2 JP 6083862 A JP6083862 A JP 6083862A JP 8386294 A JP8386294 A JP 8386294A JP 3048834 B2 JP3048834 B2 JP 3048834B2
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広志 坂下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンパクトディ
スクプレーヤ、フロッピーディスク駆動装置その他各種
装置への小型モータの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8、図9は、小型モータの従来例と、
装置への小型モータの取り付け構造の従来例を示す。図
8において、小型モータ13はステータ12とロータ5
からなる。ステータ12は、有底円筒型のモータケース
6と、このモータケース6の開口端部に嵌合固定された
端板9と、モータケース6の底部中央に嵌められたラジ
アル軸受7と、モータケース6の周壁内周面に固定され
た円筒状の駆動マグネット8と、端板9に固定されたス
ラスト軸受11とを有してなる。ロータ5は、上記ラジ
アル軸受7によってラジアル方向に摺動可能にかつスラ
スト軸受11によってスラスト方向に支持された回転軸
1と、上記モータケース6内において回転軸1に一体に
固着されたロータコア2と、ロータコア2の各突極に巻
回された駆動コイル3とを有してなる。ロータコア2の
各突極の外周面は駆動マグネット8の内周面と適宜の間
隙をおいて対向している。ロータ5には整流子4が一体
に設けられ、上記端板9に取付けられたブラシ10の先
端部が整流子4に摺接している。
【0003】周知のとおり、上記ブラシ10と整流子4
を通じて各駆動コイル3に通電するとロータコア2の各
突極が磁化され、各突極と駆動マグネット8の磁気的な
吸引反発力でロータ5に回転トルクが生じ、ロータ5が
所定角度回転するごとにブラシ10と整流子4によって
各駆動コイル3への通電が切り替えられ、ロータ5が連
続回転する。このような小型モータでは、各構成部材の
寸法精度誤差を吸収する目的で、ロータ5とステータ1
2との間、図8の例ではラジアル軸受7の端面とステー
タコア2との対向面間に軸線方向の遊びgが設けられて
いる。
【0004】図9は、上記のような小型モータをコンパ
クトディスクプレーヤのスピンドルモータとして使用し
た例を示す。図9において、小型モータ13は、装置と
してのコンパクトディスクプレーヤのシャーシ14を貫
通した適宜数の取り付けねじ15がモータケース6に螺
入されることにより上記シャーシ14の下面側に固定さ
れている。シャーシ14の上側に突出したモータ13の
回転軸1にはターンテーブル16が固着されている。タ
ーンテーブル16にはコンパクトディスク17が載置さ
れ、モータ13の回転軸1が回転駆動されることにより
ターンテーブル16と共にコンパクトディスク17が回
転駆動される。なお、上記小型モータ13はコア付きで
ブラシ付きモータの例になっていたが、コアレス、ブラ
シレスのモータの場合もあり得る。また、装置の例とし
てはコンパクトディスクプレーヤの例になっていたが、
フロッピーディスク駆動装置、ハードディスク駆動装
置、その他各種装置の場合もあり得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すコンパクト
ディスク駆動装置においては、装置に外力が加わると、
比較的重量の重いコンパクトディスク17が付勢され、
図8に示すモータ13のロータ5が前記遊びgの範囲内
で軸線方向に振動する。その結果、耳ざわりな騒音を発
生するとか、軸受の寿命が短くなるとか、ディスク17
からの情報信号の読み取り誤りなどの不具合を生ずると
いう問題点があった。
【0006】また、ラジアル軸受7が焼結含油軸受の場
合、図10(a)に示すようにラジアル軸受7の内周面
と回転軸1の外周面との間に若干のクリアランス18を
必要とする。そのため、上記のような外力や、モータ内
部の磁気的アンバランスなどによって上記クリアランス
18の範囲内で回転軸が半径方向に振動し、また、図1
0(b)に示すように回転軸1が円錐形を描きながら回
転するいわゆる振れ回りが発生する。その結果、実開平
4−21147号公報にも記載されているように、耳ざ
わりな騒音を発生するとか、軸受の寿命が短くなると
か、ディスク17からの情報信号の読み取り誤りなどの
不具合を生じていた。
【0007】このような問題点を解消するための一つの
考え方として、図8に示すように、駆動マグネット8の
軸方向の磁気中心に対しロータコア2の軸方向の磁気的
中心を軸方向に若干ずらして、駆動マグネット8とロー
タコア2との間にスラスト方向の磁気吸引力を発生さ
せ、上に述べたようなロータ5の軸方向のがたつきをな
くす考え方がある。しかし、モータが薄型化されたもの
ではスラスト方向の磁気吸引力が弱く、スラスト方向の
振動を効果的になくすことはできないし、ロータ5の半
径方向の振動をなくすことはできない。なお、実開昭6
0−190161号公報に記載されているように、出力
軸を吸引するための永久磁石をモータケースの上記出力
軸の近傍に設けてロータの半径方向の振動を無くすよう
にしたものも提案されているが、この従来例によれば、
ロータのスラスト方向の振動を無くすことはできない。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、簡単な構成によりロータの
軸線方向の振動を防止すると共に、ロータの半径方向の
振動をも防止し、もって、耳ざわりな騒音を発生すると
か、軸受の寿命が短くなるというような不具合を解消し
た小型モータの取り付け構造を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転軸のモータケースから突出した部分にほぼ円盤形の
磁性体を固着し、モータケース外部の固定側にこの磁性
体に対し所定の間隔をおいてマグネット板を対向配置
、マグネット板の磁気吸引力は、回転中心を通るマグ
ネット板の仮想二分線に対して不均衡であることを特徴
とする。請求項2又は請求項3記載の発明のように、マ
グネット板はシャーシに配設してもよいし、モータケー
スに配設してもよい。
【0010】請求項4記載の発明は、回転軸のモータケ
ースから突出した部分にほぼ円盤形のマグネット板を固
着し、モータケース外部の固定側にこのマグネット板に
対し所定の間隔をおいて磁性体を対向配置し、磁性体に
は、マグネット板との対向面の一部分に突出部が形成さ
れ、この突出部とマグネット板との間隔が他の部分より
も狭くなっていることを特徴とする。請求項5記載の発
明は、回転軸のモータケースから突出した部分にほぼ円
盤形のマグネット板を固着し、モータケース外部の固定
側にこのマグネット板に対し所定の間隔をおいて磁性体
を対向配置し、磁性体は、マグネット板との対向面の一
部分に切欠部が形成されていることを特徴とする。請求
項6及び請求項7記載の発明のように、磁性体は、磁性
材からなるシャーシの一部とし、あるいは磁性材からな
るモータケースの一部としてもよい。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、回転軸に固着さ
れた磁性体とマグネット板との間の磁気吸引力により回
転軸がスラスト方向に吸引され、ロータのスラスト方向
の振動はなくなる。しかも、マグネット板の磁気吸引力
を、回転中心を通るマグネット板の仮想二分線に対して
不均衡にすれば、マグネット板と磁性体との間の磁気吸
引力も不均衡になり、ロータが半径方向に片寄せられ、
ロータの半径方向の振動もなくなる。また、請求項2又
は請求項3記載の発明のように、マグネット板をシャー
シ又はモータケースに配設した場合も回転軸がスラスト
方向に吸引される。
【0012】請求項4又は5記載の発明によれば、回転
軸に固着されたマグネット板と磁性体との間の磁気吸引
力により回転軸がスラスト方向に吸引され、ロータのス
ラスト方向の振動はなくなる。しかも、磁性体のマグネ
ット板との対向面の一部に突出部又は切欠部を形成した
ため、磁性体とマグネット板との磁気吸引力が周方向に
不均衡となり、ロータが半径方向に片寄せられ、ロータ
の半径方向の振動もなくなる。また、請求項6又は請求
項7記載の発明のように、シャーシの一部又はモータケ
ースの一部を磁性体としておけば、シャーシの一部又は
モータケースの一部とマグネット板との間の磁気吸引力
によって回転軸がスラスト方向に吸引される。
【0013】
【実施例】以下、図1ないし図7を参照しながら本発明
にかかる小型モータの取り付け構造の実施例について説
明する。図1において、コンパクトディスクプレーヤそ
の他の各種装置のシャーシ14にはその下面側にモータ
ケース6を有する小型モータ13が固定されている。小
型モータ13のシャーシ14への固定手段は特に限定さ
れるものではなく、例えばシャーシ14を貫通した止め
ねじをモータケース6に螺入するなどの手段を用いるこ
とができる。シャーシ14の上方に突出したモータ13
の回転軸1にはほぼ円盤形の磁性体19が圧入等によっ
て固着されている。固定側のシャーシ14の上面と回転
側の磁性体19の下面との間には適宜の間隔が保たれて
おり、シャーシ14の上面には上記の間隔内にマグネッ
ト板20が固定されている。マグネット板20は上記磁
性体19に対し所定の間隔をおいて軸線方向に対向配置
されている。モータ13の内部構造あるいは形式は特に
限定されるものではなく、図8に示すようなコア付きブ
ラシ付きモータであってもよいし、コアレスでも、ブラ
シレスでも、場合によっては交流モータであってもよ
い。回転軸1には、ターンテーブル、ハブ台、その他装
置に適合した部材が取付けられる。
【0014】上記実施例によれば、互いに対向している
磁性体19とマグネット板20との間に磁気吸引力が発
生し、磁性体19がマグネット板20に引き寄せられる
向きにスラスト力が発生して回転軸1の一端がスラスト
軸受に押しつけられ、ロータの軸線方向への振動がなく
なる。その結果、耳ざわりな騒音はないし、軸受の寿命
が短くなることもなく、ディスク駆動装置の場合はディ
スクからの情報信号の読み取り誤りを生じることもなく
なる。
【0015】図2(a)(b)(c)、図3(a)は、
上記マグネット板20の具体例及び各種変形例を示す。
図2(a)の例は、円盤形のマグネット板20の一部を
切り欠いて平面形状C字形にすると共に全面を着磁領域
21とし、もって、マグネット板20の磁気吸引力が、
回転中心O1を通るマグネット板20の仮想二分線に対
して不均衡となるようにしたものである。図示の例に沿
って具体的に説明すれば、回転角0°付近で磁気吸引力
が強く、回転角180°付近で磁気吸引力が弱くなって
いる。マグネット20をこのように構成しておけば、上
記のようなスラスト力が発生するばかりでなく、マグネ
ット板20による磁性体19の吸引力が周方向に不均衡
となってロータが半径方向の一定方向に片寄せられるた
め、仮りにラジアル軸受が焼結含油軸受であって軸受と
回転軸との間に微小な隙間があっても、この隙間の範囲
内でロータが振動することはない。従って、ロータの半
径方向の振動を原因として耳ざわりな騒音を生じたり、
軸受の寿命が短くなるというような不具合はなくなる。
【0016】図2(b)の例は、マグネット板20の外
周円の中心O2を、回転軸1が通る孔の中心すなわち回
転中心O1から一定距離ずらして、回転中心O1から見た
マグネット板20の半径方向寸法に位置によって広狭が
生ずるようにし、かつ、マグネット板20の全面を着磁
領域21としたものである。この例の場合も、マグネッ
ト板20の磁気吸引力が、回転中心O1を通るマグネッ
ト板20の仮想二分線に対して不均衡となる。具体的に
は、回転角0°付近で磁気吸引力が強く、回転角180
°付近で磁気吸引力が弱くなっている。これにより、ロ
ータのスラスト方向の振動を防止できるばかりでなく、
半径方向の振動も防止することができる。
【0017】図2(c)の例は、円盤形マグネット板2
0の全面を着磁領域とするのではなく、回転中心を通る
線からずれた線を境にして面積の小さい部分を無着磁部
22とし、面積の大きい部分を着磁領域21として、回
転中心O1から見た着磁領域21の半径方向寸法に位置
によって広狭が生ずるようにしたものである。この例の
場合も、マグネット板20の磁気吸引力が、回転中心O
1を通るマグネット板20の仮想二分線に対して不均衡
となるため、ロータのスラスト方向の振動及び半径方向
の振動を防止することができる。
【0018】図3(a)の例は、マグネット板20にN
極とS極を複数極(図示の例では5極ずつ)周方向に交
互に設けると共に、隣接して群をなす適宜数の磁極の各
面積を、隣接して群をなす他の磁極の各面積よりも広く
したものである。図示の例では隣接して群をなす6極の
各面積が、他の4極の各面積よりも広くなっている。上
記マグネット板20の回転中心O1の同心円CL上での
磁束密度の分布を図3(b)に示す。マグネット板20
の磁極面積が小さくなるに従って磁束密度は小さくなる
ため、図3(b)に示すように、周方向の一方向付近で
磁束密度が大きく、他の方向で小さくなっている。従っ
て、この例の場合も、マグネット板20の磁気吸引力
が、回転中心O1を通るマグネット板20の仮想二分線
に対して不均衡となり、ロータのスラスト方向の振動及
び半径方向の振動が防止される。
【0019】以上説明したマグネット板20の各種例の
ほかに、例えば、一部分を未飽和着磁部として、一方向
での磁気吸引力を他方向での磁気吸引力よりも弱め、回
転軸をラジアル軸受内で一方向に偏倚させてもよい。ま
た、磁極、無着磁部、未飽和着磁部の配置を適宜変形し
てもよいし、マグネット板20の形状を三角形、四角
形、楕円形、その他適宜の形状としてもよく、結果的
に、マグネット板20の磁気吸引力が、回転中心O1
通るマグネット板20の仮想二分線に対して不均衡とな
るようにすればよい。
【0020】これまで説明してきた実施例は、回転軸1
に磁性体19を、固定側にマグネット板20を配置して
いたが、次に説明する各実施例のように、回転軸1にマ
グネット板を、固定側に磁性体を配置してもよい。図4
(a)はその典型例を示すもので、各種装置のシャーシ
14にはその下面側に小型モータ13が固定され、シャ
ーシ14の上方に突出したモータ13の回転軸1にはほ
ぼ円盤形のマグネット板23が圧入等によって固着さ
れ、固定側のシャーシ14の上面にはほぼ円盤形の磁性
体24が固定され、磁性体24は上記マグネット板23
に対し所定の間隔をおいて軸線方向に対向配置されてい
る。モータ13の内部構造あるいは形式は特に限定され
るものではない。回転軸1には、ターンテーブル、ハブ
台、その他装置に適合した部材が取付けられる。
【0021】上記実施例によれば、互いに対向している
磁性体24とマグネット板23との間に磁気吸引力が発
生し、回転軸1の一端がスラスト軸受に押しつけられ、
ロータの軸線方向への振動がなくなる。その結果、耳ざ
わりな騒音はないし、軸受の寿命が短くなることもな
く、ディスク駆動装置の場合はディスクからの情報信号
の読み取り誤りを生じることもなくなる。
【0022】図4(b)に示す実施例は、装置のシャー
シ14が磁性材からなる場合、回転軸1に固着されたマ
グネット板23をシャーシ14の一部に対し適宜の間隔
をおいて対向配置したものである。この実施例の場合も
マグネット板23とシャーシ14との間に磁気吸引力が
発生し、回転軸1の一端がスラスト軸受に押しつけら
れ、図4(a)に示す実施例と同様の作用効果を奏する
ほか、シャーシ14の一部が磁性体を兼ねるため部品点
数を低減してコストダウンを図ることができる利点があ
る。
【0023】図5に示す実施例は、図4(b)に示す実
施例をさらに発展させたものである。すなわち、磁性材
からなるシャーシ14には、マグネット板23との対向
面の一部分であって回転中心O1からずれた部分にマグ
ネット板23に向かって突出した突出部14aを形成
し、この突出部14aとマグネット板23との間隔を他
の部分よりも狭くしたものである。この例によれば、マ
グネット板23とシャーシ14との間の磁気吸引力によ
ってスラスト力が発生するばかりでなく、突出部14a
形成部分とマグネット板23との磁気吸引力が他の部分
の磁気吸引力よりも大きくなってロータが半径方向の一
定方向に片寄せられるため、仮りにラジアル軸受が焼結
含油軸受であって軸受と回転軸との間に微小な隙間があ
っても、この隙間の範囲内でロータが振動することはな
く、ロータの半径方向への振動も防止されることにな
る。
【0024】図6に示す実施例は、図5に示す実施例と
は逆に、磁性材からなるシャーシ14に、マグネット板
23との対向面の一部分であって回転中心O1からずれ
た部分に切欠部14bを形成し、この切欠部14bとマ
グネット板23との間の磁気吸引力を他の部分の磁気吸
引力よりも弱くしたものである。この実施例の場合もマ
グネット板23とシャーシ14との磁気吸引力が周方向
に不均衡になり、ロータが半径方向の一定方向に片寄せ
られて、ロータの半径方向への振動が防止される。もち
ろん、スラスト方向への振動も防止される。
【0025】図5、図6に示す実施例における突出部1
4aや切欠部14bの形状は任意であり、図5(b)に
示すような円弧状でも、図6(b)に示すような直線状
でもよい。また、図4(a)に示す例において、磁性体
24に上記のような突出部や切欠部を設けてもよい。
【0026】これまで説明してきた実施例は何れも小型
モータが装置のシャーシの下面側に固定された場合の例
であったが、シャーシの上面側に小型モータを固定した
場合にも本発明を適用することができる。図7(a)
(b)はその例を示す。図7(a)に示す例は、シャー
シ14上に小型モータ13を載せ、シャーシ14を下側
から貫通した止めねじ15をモータケース6などに螺入
することによりモータ13をシャーシ14上に固定し、
シャーシ14とは反対側から軸方向に突出した回転軸1
に円盤形の磁性体19を圧入等により固着し、モータケ
ース6の端面に固定した円盤形のマグネット板20と上
記磁性体19とを適宜の間隔をおいて対向させたもので
ある。この例によれば、図1に示す実施例と同様に磁性
体19とマグネット板20との間に磁気吸引力が発生し
て回転軸1の一端がスラスト軸受に押しつけられ、モー
タ13のロータの軸線方向への振動がなくなり、その結
果、耳ざわりな騒音はないし、軸受の寿命が短くなるな
どの効果を奏する。
【0027】図7(b)に示す実施例は、モータケース
6が磁性材からなる場合に、モータケース6自体を磁性
体として兼用し、回転軸1と一体に設けた円盤形マグネ
ット板23を上記モータケース6の端面と対向させ、さ
らに、モータケース6の端面には、マグネット板23と
の対向面の一部に突出部6aを形成し、この突出部6a
とマグネット板23との間隔を他の部分よりも狭くした
ものである。この実施例によれば、マグネット板23と
モータケース6との磁気吸引力によりロータの軸方向の
振動がなくなると共に、突出部6aが存在することによ
り上記磁気吸引力は周方向に不均衡となってロータは半
径方向に片寄せられ、ロータの半径方向の振動もなくな
り、これまで説明してきた実施例と同様の作用効果を奏
する。
【0028】なお、図7(a)に示す実施例において、
マグネット板20の磁気吸引力を、回転中心を通る仮想
二分線に対して不均衡となるようにしてもよい。
【0029】既に述べたとおり、本発明は、モータの構
造、種類等に限定されるものではなく、あらゆる構造、
種類のモータに適用可能である。また、回転軸に一体に
取付けられる出力部材、例えばターンテーブル、ハブ
台、プーリ、ギヤなどを永久磁石材料で作る場合はこれ
をマグネット板として兼用させることができ、磁性材で
作る場合はこれを磁性体として兼用させることができ
る。こうすれば、部品点数を削減することができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回転軸に
固着された磁性体とマグネット板との間の磁気吸引力に
より回転軸がスラスト方向に吸引され、ロータのスラス
ト方向の振動がなくなり、耳ざわりな騒音がなくなると
か、軸受の寿命が長くなるなどの効果を奏する。さら
に、マグネット板の磁気吸引力を、回転中心を通るマグ
ネット板の仮想二分線に対して不均衡にしたため、マグ
ネット板と磁性体との間の磁気吸引力も不均衡になり、
ロータが半径方向に片寄せられ、ロータの半径方向の振
動もなくなる。
【0031】請求項4又は5記載の発明によれば、回転
軸に固着されたマグネット板と磁性体との間の磁気吸引
力により回転軸がスラスト方向に吸引され、ロータのス
ラスト方向の振動はなくなり、耳ざわりな騒音がなくな
るとか、軸受の寿命が長くなるなどの効果を奏する。
らに、磁性体のマグネット板との対向面の一部に突出部
又は切欠部を形成することにより、磁性体とマグネット
板との磁気吸引力が周方向に不均衡となり、ロータが半
径方向に片寄せられ、ロータの半径方向の振動もなくな
る。また、請求項6又は請求項7記載の発明のようにシ
ャーシの一部やモータケースの一部を磁性体として兼用
させれば、磁性体を別個に設ける必要がないから、部品
点数が減る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる小型モータの取り付け構造の一
実施例を示す一部断面正面図。
【図2】同上実施例に適用可能なマグネット板の各種の
例を示す平面図。
【図3】上記実施例に適用可能なマグネット板の別の例
とその磁束密度分布の例を示す平面図及び波形図。
【図4】本発明にかかる小型モータの取り付け構造の各
種変形実施例を示す一部断面正面図。
【図5】本発明にかかる小型モータの取り付け構造のさ
らに別の実施例を示す一部断面正面図及びシャーシの一
部分の平面図。
【図6】本発明にかかる小型モータの取り付け構造のさ
らに別の実施例を示す一部断面正面図及びシャーシの一
部分の平面図。
【図7】本発明にかかる小型モータの取り付け構造のさ
らに別の各種変形実施例を示す一部断面正面図。
【図8】従来の小型モータの例を示す正面断面図。
【図9】従来の小型モータをコンパクトディスクプレー
ヤに適用した例を示す正面図。
【図10】上記従来の小型モータの軸受部分と回転軸が
振れ回りする様子を示す平面断面図及び斜視図。
【符号の説明】
1 回転軸 6 モータケース 13 小型モータ 14 シャーシ 19 磁性体 20 マグネット板 23 マグネット板 24 磁性体 O1 回転中心 14a 突出部 14b 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−188157(JP,A) 特開 平4−248345(JP,A) 実開 昭61−202153(JP,U) 実開 昭62−191350(JP,U) 実開 平4−58065(JP,U) 実開 昭60−154621(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/00 - 5/24 H02K 7/09

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータケースと、このモータケースから
    軸方向に突出した回転軸とを備えた小型モータを、装置
    のシャーシに取付ける小型モータの取り付け構造であっ
    て、上記回転軸の上記モータケースから突出した部分
    はほぼ円盤形の磁性体が固着され、上記モータケース外
    部の固定側にこの磁性体に対し所定の間隔をおいてマグ
    ネット板が対向配置され、上記マグネット板の磁気吸引力は、回転中心を通るマグ
    ネット板の仮想二分線に対して不均衡である ことを特徴
    とする小型モータの取り付け構造。
  2. 【請求項2】 マグネット板はシャーシに配設されてな
    る請求項1記載の小型モータの取り付け構造。
  3. 【請求項3】 マグネット板はモータケースに配設され
    てなる請求項1記載の小型モータの取り付け構造。
  4. 【請求項4】 モータケースと、このモータケースから
    軸方向に突出した回転軸とを備えた小型モータを、装置
    のシャーシに取付ける小型モータの取り付け構造であっ
    て、上記回転軸の上記モータケースから突出した部分に
    はほぼ円盤形のマグネット板が固着され、上記モータケ
    ース外部の固定側にこのマグネット板に対し所定の間隔
    をおいて磁性体が対向配置され、 上記磁性体には、マグネット板との対向面の一部分に突
    出部が形成され、この突出部とマグネット板との間隔が
    他の部分よりも狭くなっていることを特徴とする小型モ
    ータの取り付け構造。
  5. 【請求項5】 モータケースと、このモータケースから
    軸方向に突出した回転軸とを備えた小型モータを、装置
    のシャーシに取付ける小型モータの取り付け構造であっ
    て、上記回転軸の上記モータケースから突出した部分
    はほぼ円盤形のマグネット板が固着され、上記モータケ
    ース外部の固定側にこのマグネット板に対し所定の間隔
    をおいて磁性体が対向配置され、上記磁性体は、マグネット板との対向面の一部分に切欠
    部が形成されて いることを特徴とする小型モータの取り
    付け構造。
  6. 【請求項6】 磁性体は、磁性材からなるシャーシの一
    部である請求項4又は5記載の小型モータの取り付け構
    造。
  7. 【請求項7】 磁性体は、磁性材からなるモータケース
    の一部である請求項4又は5記載の小型モータの取り付
    け構造。
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