JP2003324919A - 電磁回転機 - Google Patents

電磁回転機

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JP2003324919A
JP2003324919A JP2002127720A JP2002127720A JP2003324919A JP 2003324919 A JP2003324919 A JP 2003324919A JP 2002127720 A JP2002127720 A JP 2002127720A JP 2002127720 A JP2002127720 A JP 2002127720A JP 2003324919 A JP2003324919 A JP 2003324919A
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fixed
yoke
drive magnet
fixed yoke
magnet
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Yasuaki Imai
康章 今井
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Canon Electronics Inc
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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電機子を有しながら、部品点数の削減
および部品精度と組立て精度を向上させ、かつ回転むら
や振動、騒音を少なくした電磁回転機とする。 【解決手段】 複数の延在部を持つ第1の固定ヨーク1
1と、該第1の固定ヨークと軸方向に一定の空隙を持っ
て対向する軟磁性体のリング形状の板部を持つ第2の固
定ヨーク10の、2部品により構成され、第1または第
2の固定ヨークの一方の外縁部に形成された複数の曲げ
部と他方の外縁部に形成された複数の受け部を結合する
ことで一体化された固定ヨーク、および、前記固定ヨー
クの一部に倦装される複数の励磁コイル20より成る複
数の電機子と、前記第1の固定ヨークと前記第2の固定
ヨークが作る軸方向の空隙中にこれらに対向して配置さ
れる円環状の駆動マグネット50とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定ヨークと励磁
コイルより成る複数の電機子と、駆動マグネットより成
る電磁回転機の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、DVDドライブ装置やMOドライブ
装置に代表される光情報記録装置やHDD(ハードディ
スクドライブ)などの磁気情報記録装置は、ビデオカム
コーダや携帯端末、さらにはホームサーバ向けの記憶装
置としての需要が高くなりつつある。これらの用途に使
用される情報記録再生装置には、小型化や薄型化、低消
費電力化が要求される。また、レーザビームプリンタ
(LBP)等のOA機器についても、SOHO市場への
拡大や環境意識の高まりに伴い、小型化と低消費電力化
が要求されている。そして、ディスク媒体に情報を記録
する情報記録装置の主要部品であるスピンドルモータや
複写機等のポリゴンミラースキャナモータにも小型化と
薄型化、低消費電力化が要求されるが、これらについて
は、発生トルクを落とさずに小型化、薄型化するという
相反する特性を達成しなければならない。
【0003】軸方向に空隙を有するタイプ(アキシャル
(axial)ギャップタイプ)のスピンドルモータについ
て、発生トルクを稼ぐことを目的として、駆動マグネッ
トの両側に電気子または固定ヨークを配設するダブルス
テータタイプのものがいくつか提案されている。
【0004】図12に、特許第2694318号に示さ
れる実施例を示す。
【0005】この実施例のスピンドルモータは、駆動コ
イル1001を倦装した固定ヨーク1002から構成さ
れる電機子を複数個円周上に配列して、回転軸1003
に固着された永久磁石回転子1004を挟んで成る。同
図においては機械的な整流子を用いた多相モータである
が、この構成は、3相ブラシレスモータにも適用可能で
ある。
【0006】図13に、特開平8−107662号公報
に示される実施例を示す。図示するモータは、ポリゴン
ミラースキャナモータ等に最適な、機械的な軸受けを必
要としない3相ブラシレスモータである。
【0007】同図においては、12個の、励磁コイル1
101と固定ヨーク1102から成る電気子が軸方向の
両側から出力軸1103に固着された駆動マグネット1
104を挟んでいる。駆動マグネット1104は片方が
N極(上側)、他方がS極(下側)に着磁されている。
また、電機子(1101,1102)と駆動マグネット
1104が作る磁気ギャップは、図示するように、回転
軸と垂直な面に対して傾いている。これがこの実施例の
特徴である。すなわち、励磁コイル1101が励磁され
ると、回転方向のトルクと共に、スラスト方向とラジア
ル方向の力が発生する。結果として、出力軸1103と
駆動マグネット1104からなる回転体のラジアル位置
とスラスト位置は固定され、回転体は安定して回転す
る、というものである。これを実現する励磁シーケンス
の詳細は特開平8−107662号公報に開示されてい
る通りであり、ここではその詳細は割愛する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
及び図13に示した従来のダブルステータタイプのモー
タの構成では、以下のような問題点を有している。
【0009】1)HDDやDVD等の情報記録再生装置
のスピンドルモータや、LBPや複写機等のポリゴンミ
ラースキャナモータに適用する場合、電機子の数と駆動
マグネットの磁極数を増やしてトルクリップル周波数を
高域に移し、回転むらを少なくする必要がある。しか
し、電機子の数が増えると、組立てが煩雑になると共
に、部品の寸法バラツキや位置決め誤差に起因する回転
むらや振動、騒音が無視できなくなる。
【0010】2)ポリゴンミラースキャナモータは、通
常20,000 〜 30,000 rpm で回転する。図12と図13
に示すような構成では、駆動マグネットがロータヨーク
等で保護されていないため、高速回転において、遠心力
により駆動マグネットが破損する虞がある。
【0011】3)図13においては、駆動マグネット1
104を含む回転体は、該駆動マグネット1104と電
機子(1101,1102)との相互作用により中空に
て支持されるが、軸剛性は大きくならない。従って、あ
る程度のイナーシャを持つポリゴンミラーやディスクを
出力軸1103に固定して回転させる場合、質量分布の
アンバランスにより軸振れが大きくなり、LBPに適用
した場合には、印字精度の悪化を引き起こし、情報記録
再生装置に適用した場合には、トラック追従不可能にな
ってしまう。
【0012】(発明の目的)本発明の第1の目的は、複
数の電機子を有しながら、部品点数の削減および部品精
度と組立て精度を向上させ、かつ回転むらや振動、騒音
の少ない電磁回転機を提供しようとするものである。
【0013】本発明の第2の目的は、モータが高速回転
しても、その際の遠心力により駆動マグネットに内部応
力が発生して破壊に至るといったことを防ぐことのでき
る電磁回転機を提供しようとするものである。
【0014】本発明の第3の目的は、発生トルクを落と
さずに高速回転に対応した電磁回転機を提供しようとす
るものである。
【0015】本発明の第4の目的は、軸方向又は放射方
向の力の発生を抑え、より振動の小さい又は回転むらの
小さい電磁回転機を提供しようとするものである。
【0016】本発明の第5の目的は、スラスト軸受けを
廃止し、駆動マグネットの回転位置によっては多少のス
ラスト力変化が発生して回転体のスラスト位置の変動を
生じていたものを、その許容値以内に納めることのでき
る電磁回転機を提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜9に記載の発明は、回転軸または
固定軸を対称軸として、軟磁性体板状部材が放射状に外
側に向けて延在する複数の延在部を持つ第1の固定ヨー
クと、該第1の固定ヨークと軸方向に一定の空隙を持っ
て対向する軟磁性体のリング形状の板部を持つ第2の固
定ヨークにより構成され、前記第1または第2の固定ヨ
ークの一方の外縁部に形成された複数の曲げ部と他方の
外縁部に形成された複数の受け部を結合することで一体
化された固定ヨーク、および、前記回転軸または固定軸
を対称軸として同心円上に配置され、前記固定ヨークの
一部に倦装される複数の励磁コイルより成る複数の電機
子と、前記第1の固定ヨークと前記第2の固定ヨークが
作る軸方向の空隙中にこれらに対向して配置され、前記
回転軸、もしくは、前記固定軸に回動自在に固定された
フランジと一体的に回転する円環状の駆動マグネットと
を有することを特徴とする電磁回転機とするものであ
る。
【0018】上記構成においては、第1の固定ヨークと
第2の固定ヨークの2部品にて構成された固定ヨークと
複数の励磁コイルにより、複数の電機子を構成してい
る。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項5に記載の発明は、前記駆動マグネットの着磁方
向と軸方向と平行にすると共に、前記第1および第2の
固定ヨークを軸方向に一定の空隙を介して対向する該駆
動マグネット面のうち少なくとも片側の面と該駆動マグ
ネットの外周面を、金属部材より成るロータヨークにて
覆うように構成した請求項1〜4の何れかに記載の電磁
回転機とするものである。
【0020】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項6に記載の発明は、前記ロータヨークを、円環部
と、該円環部の外縁が円周方向にかつ交互に反対方向へ
概略90度、櫛歯状に折り曲げられた複数の第1、第2
の櫛歯状曲げ部により構成し、前記第1及び第2の櫛歯
状曲げ部と前記円環部によって軸方向に形成される第1
及び第2の円環状空間それぞれに、前記駆動マグネット
を固着するようにした請求項5に記載の電磁回転機とす
るものである。
【0021】上記請求項5又は6に記載の発明の構成に
おいては、駆動マグネットを板金等の金属部材で補強し
て、高速回転に耐えるようにしている。
【0022】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項7に記載の発明は、前記駆動マグネット面のうち
少なくとも片側の面を覆うロータヨーク部分に、前記駆
動マグネットの一部が露出するようにその円周方向に複
数の抜き部を形成し、該抜き部の中心部と着磁中心を略
一致させる構成にした請求項5に記載の電磁回転機とす
るものである。
【0023】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項8に記載の発明は、前記第1の固定ヨークの複数
の延在部と該複数の延在部に対向する前記駆動マグネッ
ト面との間に形成される第1の空隙の幅と、前記第2の
固定ヨークのリング状板部と該リング状板部に対向する
前記駆動マグネット面との間で形成される第2の空隙の
幅を、前記駆動マグネットが受ける合成された力のう
ち、トルクに寄与する円周方向以外の成分が略キャンセ
ルされるように設定した請求項1〜7の何れかに記載の
電磁回転機とするものである。
【0024】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項9に記載の発明は、軸受けを構成する軸受けスリ
ーブの外周面の、前記駆動マグネットの内周面と対向す
る位置に、軟磁性体からなる円環状のマグネット吸引部
材を固着し、前記駆動マグネットを含む回転体のスラス
ト方向の位置を、前記マグネット吸引部材と前記駆動マ
グネットの相互作用により、一義的に決定するようにし
た請求項1〜8の何れかに記載の電磁回転機とするもの
である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0026】(実施の第1の形態)図1乃至図5を用い
て本発明の実施の第1の形態に係る電磁回転機であると
ころのモータについて説明する。
【0027】図1は、軸受けスリーブ30とスラスト軸
受け31で構成される流体軸受けが、回転軸60にフラ
ンジ40を介してポリゴンミラー41を搭載した、ポリ
ゴンミラースキャナモータの構成例を一部断面で示す側
面図である。なお、従来例と同じ機能を有する部品や構
成についての詳細説明は省略するものとする。
【0028】上記の図12や図13に示したモータの構
成と異なるところは、複数(6スロットを想定してい
る)の電機子を持つモータ構成にもかかわらず、固定ヨ
ークは、一体的に構成された上ヨーク10と下ヨーク1
1の2部品で構成していることである。そして、図5に
詳述する円環状の駆動マグネット50が、上ヨーク10
と下ヨーク11の2部品が作る軸方向(アキシャル方
向)の空間内に配置されている。
【0029】駆動マグネット50は駆動コイル20と同
じ面内に配置されるが、駆動コイル20より内周側の、
下ヨーク11と上ヨーク10で囲まれる円筒状空間に配
置され、上ヨーク10と下ヨーク11に対して、回転軸
方向に一定の空隙、詳しくは上側エアーギャップ71と
下側エアーギャップ72を持って対向している。そし
て、該駆動マグネット50は、図示するように、フラン
ジ40の外縁にて加締められたロータヨーク51の外周
部内側に固着され、回転軸60とともに一体的に回転体
を構成する。
【0030】ボビン21と捲き線22、端子ピン23か
ら構成される駆動コイル20は、複数個(この例におい
ては6個)が上ヨーク10の外縁の折り曲げ部101
(図4にて後述)に挿入もしくは捲回され、回転軸60
を中心とした円周上に配置される。そして、該駆動コイ
ル20は、上記上ヨーク10と下ヨーク11と共に6個
の電機子を構成する。尚、図1においては、駆動コイル
20はボビン21を使用しているが、直接上ヨーク10
の曲げ部に線材を倦回しても良い。
【0031】図2は、第1の固定ヨークである下ヨーク
11の第1の構成例を示す平面図である。
【0032】同図においては、駆動マグネット50と軸
方向の空隙(下側エアーギャップ72)を持って対向す
る面内で、かつ、第2の固定ヨークである上ヨーク10
と対向する部分に、回転軸60に対して図示のように放
射状に6個の軟磁性体板(延在部)を配置し、その周囲
を樹脂112で固める事により、下ヨークを一体的に構
成している。樹脂112は、電機子と駆動マグネット5
0との磁気的相互作用が原因で発生する不要振動を減衰
させる役目も果たす。また、前記軟磁性体板の外周部に
は、上ヨーク10の折り曲げ部101の先端と嵌合する
ための上ヨーク嵌合穴111が形成される。
【0033】図3(a),(b)は、第1の固定ヨーク
である下ヨーク11の第2の構成例を示す平面図であ
る。
【0034】不要振動があまり気にならない場合には、
図3(a)に示すように、放射状に配置された軟磁性体
板を環状連結部113にて連結して一体的に構成した下
ヨーク11としても良い。同図においては内周部を連結
しているが、外周部であっても、内外周の中間であって
も良い。
【0035】図3(b)に示すように、環状連結部11
3は軸受けスリーブ30の外周部と嵌合して、下ヨーク
11を位置決めする機能も果たすことができる。尚、図
3(b)の左側の構成例は、図3(a)の下ヨーク11
を軸受けスリーブ30に位置決め固定したものである
が、右側に示すように、回転軸に平行な円筒部を持つ円
筒状連結部114であっても良い。
【0036】図4(a),(b)は、第2の固定ヨーク
である上ヨーク10の平面及び断面を示す図である。
【0037】駆動マグネット50と軸方向に空隙(上側
エアーギャップ71)を介して対向する部分は突極なし
の同心円形状とし、最外周に折り曲げ部101を形成し
てここに駆動コイル20を回転軸方向に挿入、もしくは
倦回する(図1参照)。折り曲げ部101の先端は凸形
状にして、下ヨーク11の図2に示した上ヨーク嵌合穴
111に結合させて一体化された固定ヨークとして前記
駆動コイル20とともに複数(この例では6個)の電機
子を構成する。
【0038】図5(a),(b)は、高速回転に耐え得
る駆動マグネット50の構成例を示す図である。
【0039】この構成の特徴は、駆動マグネット50を
板金で構成されたロータヨーク51と一体的に構成した
点である。詳しくは、該駆動マグネット50の外周面
と、上ヨーク10(又は下ヨーク11でも良い)と回転
軸方向に一定の空隙(上側エアーギャップ71(又は下
側エアーギャップ72))を介して対向する面を、ロー
タヨーク51である板金にて覆うようにしたことであ
る。これは、ポリゴンミラースキャナモータが30,000rp
m 以上の高速回転をすると、従来例で述べたように遠心
力により駆動マグネット50に内部応力が発生し、破壊
に至る可能性があるので、該駆動マグネット50の外周
部に板金を配設する事により、該駆動マグネット50の
破壊を防ぐためである。
【0040】また、上ヨーク10または下ヨーク11と
回転軸方向に一定の空隙を介して対向する面のうち(図
5では上ヨーク10を例にしている)、ロータヨーク5
1が固着される面には複数の抜き部52が構成され、該
抜き部52に、駆動マグネットの一部が露出するよう
に、駆動マグネット材料が充填されている。前記抜き部
52の数は駆動マグネット50の磁極数(この例では、
図5(a)に示すように8磁極)と同数であり、該抜き
部52の中心位置は、図5(b)に示すように磁極中心
と概略一致している。
【0041】このような構成にする事により、図5にお
いては上ヨーク10と駆動マグネット50の磁気的相互
作用が効果的に発生し、発生トルクを増加させるととも
に、回転軸方向上側への吸引力を発生させ、下ヨーク1
1が発生する下方向への吸引力を打ち消して、スラスト
方向の力をバランスさせる。また、ロータヨーク51の
内周端はフランジ40に加締め固定される。
【0042】ここで、上記の力の発生の様子について、
図5(b)を用いて詳述する。
【0043】軸方向に多極着磁された駆動マグネット5
0の回転軸方向と垂直な面のうち、上面は図示のように
上ヨーク10から力を受ける。一方、下面は図示のよう
に下ヨーク11から力を受ける。図中にベクトルで示す
ように、周方向の力(トルク)は増幅され、回転軸方向
の力(スラスト力)は打ち消し合う。従って、大きな発
生トルクを確保しながらも、スラスト軸受けへの過大な
スラスト力を低減できる。
【0044】(実施の第2の形態)図6は本発明の実施
の第2の形態に係る電磁回転機であるところのポリゴン
ミラースキャナモータの構成例を一部断面にて示す側面
図である。
【0045】上記図5に示す駆動マグネットの構成にお
いても過大なスラスト力を低減できない場合には、図6
に示すような駆動マグネット50とロータヨーク53の
構成が可能である。すなわち、下ヨーク11と対向する
駆動マグネット面をロータヨーク53で覆う構成にす
る。抜き部と磁極の関係は図5で説明した内容と同じで
ある。
【0046】図6の構成においては、図5と比較して、
上ヨーク10が駆動マグネット50を上方向に吸着する
力が増加し、下ヨーク11が下方向に吸着する力が減少
し、結果としてスラスト軸受け31が下方向に受けるス
ラスト力が小さくなる。
【0047】(実施の第3の形態)図7及び図8は本発
明の実施の第3の形態に係る電磁回転機であるところの
ポリゴンミラースキャナモータの構成例である平面及び
断面を示す図である。
【0048】本発明の実施の第3の形態に係るポリゴン
ミラースキャナモータの特徴は、下ヨーク11を、その
内周部に円筒状連結部114を持たせるとともに外周部
に下ヨーク立上げ部115を持たせた形状にし、上ヨー
ク10を平面形状にした事と、駆動マグネット55と5
6をロータヨーク54に固着して、上ヨーク10または
下ヨーク11と対向するロータヨーク板金部を廃止した
ことである。
【0049】このような駆動マグネット55,56とロ
ータヨーク54の構成は、さらに大きな発生トルクを得
る場合に有効である。すなわち、上ヨーク10または下
ヨーク11と対向するロータヨーク板金部を廃止した分
だけ、等価的に磁気ギャップが狭くなり、発生する磁気
的応力は増加するからである。
【0050】図8(a)及び該図8(a)の一部を断面
で示す側面図である図8(b)に、ロータヨーク54と
駆動マグネット55,56の詳細な構成を示す。
【0051】ロータヨーク54は、円環部と、該円環部
の外縁が円周方向に交互に反対方向(図8(a)では、
グレーで示した部分と白ぬきで示した部分で区別してい
る)に概略90度、櫛歯状に折り曲げられた櫛歯状曲げ
部(図8(b)参照)を構成する。そして、櫛歯状曲げ
部と円環部が作る上下2つの円環状空間に、それぞれ駆
動マグネット55,56を固着する。駆動マグネット5
5,56は多極着磁であり、同じ円周上の位置では同じ
方向に着磁されている。
【0052】(実施の第4の形態)図9及び図10は本
発明の実施の第4の形態に係る電磁回転機であるところ
のポリゴンミラースキャナモータの構成例を示す図であ
る。
【0053】本発明の実施の第4の形態に係るポリゴン
ミラースキャナモータにおいては、図9に示すように、
軟磁性体からなる円環状のマグネット吸引リング57を
軸受けスリーブ30の外周部の適切な位置に固着するこ
とにより、スラスト軸受け31を廃止している。
【0054】図10に示すように、駆動マグネット50
の内周側は磁気的に開いており、そこに軟磁性体よりな
るマグネット吸引リング57を近づけると、図中矢印で
示すような磁路が形成され、軸受けスリーブ30に対し
て駆動マグネット50を一定の位置に保持しようとする
力が働く。すなわち、上側エアーギャップ71の幅と下
側エアーギャップ72の幅を調整してスラスト力をキャ
ンセルすれば、駆動マグネットを含む回転体は、図1等
で示したスラスト軸受け31を廃止しても、回動自在に
保持する事が可能である。図示する軸受けスリーブ30
においては、スラスト軸受け31を廃止して貫通穴構造
とし、端部にオイル漏れだし防止溝32を配置してい
る。
【0055】本実施の第4の形態においては、駆動マグ
ネット50の回転位置によっては多少のスラスト力変化
が発生して回転体のスラスト位置が変動する可能性があ
るが、この構成のポリゴンミラースキャナモータにおい
ては、その許容値以内に納める事が可能である。
【0056】(実施の第5の形態)図11はHDDのス
ピンドルモータに適用した本発明の実施の第5の形態に
係る平面及び断面図である。
【0057】小型薄型の情報記録再生装置等の、30,000
rpm 以下のスピンドルモータに最適である。他の実施の
形態と異なるところは、ロータヨークが廃止され、駆動
マグネット57が直接フランジ42に固着されている事
である。その他の固定ヨーク等のモータに関する部分構
造は実施の第2や第3の形態とほぼ同じであり、各部品
が薄型化されているだけである。
【0058】HDDの概略構成は、スピンドルモータに
相当するモータ部1と、1枚の磁気ディスク44と2個
の磁気ヘッド46の構成からなるディスク/ヘッド部
2、図中破線で示された、回路基板(図示せず)とカバ
ーを含むカバー/電装部3、固定軸61やフランジ42
などを有する軸受け/フランジ部より成る。前記軸受け
/フランジ部は、基台81に固定された固定軸61にベ
アリング62を介してフランジ42が回転する軸固定タ
イプを示している。
【0059】前記モータ部1の上側には、図示のよう
に、磁気ヘッド46とディスククランプ45によりフラ
ンジ42に固定された磁気ディスク46が位置するた
め、磁気シールド47とシート状回路基板90の裏打ち
板でもあるシールド板48が、モータ部1からの漏洩磁
束を防いでいる。
【0060】この実施の第5の形態における電機子は、
上ヨーク13と下ヨーク14と扁平コイル24より成
る。
【0061】最後に、上記実施の第1〜第5の形態によ
る効果について、以下にまとめて列挙する。
【0062】1)回転軸60または固定軸61を対称軸
として、軟磁性体板状部材が放射状に外側に向けて延在
する複数の延在部を持つ第1の固定ヨーク(下ヨーク1
1,14)、該第1の固定ヨークと軸方向に一定の空隙
を持って対向する軟磁性体のリング形状の板部を持つ第
2の固定ヨーク(上ヨーク10,13)により成り、前
記第1または第2の固定ヨークの外縁部の一方に形成さ
れた複数の曲げ部(折り曲げ部101、下ヨーク立上げ
部115)と他方に形成された複数の受け部(上ヨーク
嵌合穴111等)を結合することで一体化された固定ヨ
ーク、および、前記回転軸60または固定軸61を対称
軸として同心円上に配置され、前記固定ヨークの一部に
倦装される複数の励磁コイル(駆動コイル20、扁平コ
イル24)より成る複数の電機子と、前記第1の固定ヨ
ークと前記第2の固定ヨークが作る軸方向の空隙(アキ
シャルギャップ)中にこれらに対向して配置され、前記
回転軸60、もしくは、前記固定軸61に回動自在に固
定されたフランジ42と一体的に回転する円環状の駆動
マグネット50,55,56,57とを有する構成のモ
ータとしている。
【0063】つまり、多数の電機子を有する場合、従来
は該電機子の構成要素である固定ヨークを図12、図1
3に示すように同数必要としていたが、本発明の実施の
各形態においては、図1等に示すように固定ヨークを2
部品(第1の固定ヨークと第2の固定ヨーク)にて構成
し、これを多数の電機子に共通に用いられるようにして
いる。よって、部品点数が削減されると共に部品精度と
組立て精度が向上し、さらには回転むらや振動、騒音の
少ないモータとすることができる。
【0064】前記複数の電機子の構成を詳述すると、該
電機子は、前記固定ヨークの構成要素である前記第1ま
たは第2の固定ヨークの外縁部の一方に形成された複数
の曲げ部に対して前記励磁コイルが軸方向に挿入もしく
は捲回され、その後前記複数の曲げ部の先端部と前記第
1または第2の固定ヨークのうちの他方に形成された複
数の曲げ部が結合されて構成されている。
【0065】2)前記第1の固定ヨークを、図2に示す
ように、樹脂部材にて複数の延材部の周囲を囲み、固着
する事により一体化した構成にしているので、電機子と
駆動マグネットとの磁気的相互作用が原因で発生する不
要振動を減衰させることが可能になる。
【0066】3)上記不要振動があまり気にならない場
合には、図3に示すように、前記第1の固定ヨークを、
前記複数の延材部を連結する円環部または円筒部を構成
して一体化した構成にすることも可能である。
【0067】4)円環状の前記駆動マグネット50は、
図1等に示すように、軸方向に着磁されると共に、その
外周面と、前記第1および第2の固定ヨークと軸方向に
一定の空隙(上側エアーギャップ71、下側エアーギャ
ップ72)を介して対向する該駆動マグネット面のうち
少なくとも片側の面が、板金で構成されたロータヨーク
51にて覆うようにして固着される構成にしている。
【0068】よって、モータが例えば30,000rpm 以上の
高速回転しても、従来のように遠心力により駆動マグネ
ット50に内部応力が発生し、破壊に至ることを無くす
ことができる。つまり、高速回転に耐えうる駆動マグネ
ットを構成することができる。
【0069】5)円環状の前記駆動マグネット面のうち
少なくとも片側の面を覆うロータヨーク部分に、該駆動
マグネット50の一部が露出するようにその円周方向に
複数の抜き部52を形成し、該抜き部52の中心部と着
磁中心を略一致させるようにしている。
【0070】よって、発生トルクを落とさずに高速回転
に対応したモータとすることができる。
【0071】6)前記第1の固定ヨークの複数の延在部
と該複数の延在部に対向する前記駆動マグネット面との
間に形成される第1の空隙(図1の例では下側エアーギ
ャップ72)の幅と、前記第2の固定ヨークのリング状
板部と該リング状板部に対向する前記駆動マグネット面
との間で形成される第2の空隙(図1の例では上側エア
ーギャップ71)の幅を、前記駆動マグネットが受ける
合成された力のうち、トルクに寄与する円周方向以外の
成分が略キャンセルされるように設定された構成にして
いる。つまり、駆動マグネットと固定ヨークが作るエア
ーギャップの幅を調整して、円周方向成分以外の力をキ
ャンセルする構成にしている。
【0072】よって、軸方向又は放射方向の力の発生を
抑えることができ、振動又は回転むらより小さいモータ
とすることができる。
【0073】7)駆動マグネットの第2の構成例とし
て、図7に示すように、前記ロータヨークを、円環部
と、該円環部の外縁が円周方向かつ交互に反対方向に概
略90度、櫛歯状に折り曲げられた複数の第1、第2の
櫛歯状曲げ部を有する構成にし、前記第1の櫛歯状曲げ
部と前記円環部の一方の面が作る第1の円環状空間と、
前記第2の櫛歯状曲げ部と前記円環部の他方の面が作る
第2の円環状空間に、それぞれ前記駆動マグネットを固
着するようにしている。
【0074】よって、上記の4)の場合と同様、モータ
が例えば30,000rpm 以上の高速回転しても、従来のよう
に遠心力により駆動マグネット50に内部応力が発生
し、破壊に至ることを無くすことができる。つまり、高
速回転に耐えうる駆動マグネットを構成することができ
る。また、図示のように、複数の電機子の構成要素であ
る固定ヨークを、第1と第2の固定ヨークの2部品にて
構成しているので、上記1)と同様、部品点数が削減さ
れると共に部品精度と組立て精度が向上し、さらには回
転むらや振動、騒音の少ないモータとすることができる
ことは言うまでもない。
【0075】8)軸受けの構成として、図9、図10に
示すように、軸受けを構成する軸受けスリーブ30の外
周面の、駆動マグネット50の内周面と対向する位置
に、軟磁性体からなる円環状のマグネット吸引リング5
7を固着し、前記駆動マグネット50を含む回転体のス
ラスト方向の位置を、前記マグネット吸引リング57と
前記駆動マグネット50の相互作用により、一義的に決
定するようにしている。
【0076】よって、図1等に具備されていたスラスト
軸受け31を廃止することができ、駆動マグネット50
の回転位置によっては多少のスラスト力変化が発生して
回転体のスラスト位置の変動を生じていたものを、その
許容値以内に納める事が可能となる。
【0077】以上のような構成のモータ(電磁回転機)
とすることにより、高速回転と高い回転精度を必要とす
るLBP用のポリゴンミラースキャナモータや、光情報
記録再生装置および磁気情報記録再生装置などのスピン
ドルモータとして、好適に用いることが可能となる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数の電機子を有しながら、部品点数の削減および部品
精度と組立て精度を向上させ、かつ回転むらや振動、騒
音の少ない電磁回転機を提供できるものである。
【0079】また、請求項5又は6に記載の発明によれ
ば、モータが高速回転しても、その際の遠心力により駆
動マグネットに内部応力が発生して破壊に至るといった
ことを防ぐことができる電磁回転機を提供できるもので
ある。
【0080】また、請求項7に記載の発明によれば、発
生トルクを落とさずに高速回転に対応した電磁回転機を
提供できるものである。
【0081】また、請求項8に記載の発明によれば、軸
方向又は放射方向の力の発生を抑え、より振動の小さい
又は回転むらの小さい電磁回転機を提供できるものであ
る。
【0082】また、請求項9に記載の発明によれば、ス
ラスト軸受けを廃止し、駆動マグネットの回転位置によ
っては多少のスラスト力変化が発生して回転体のスラス
ト位置の変動を生じていたものを、その許容値以内に納
めることができる電磁回転機を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るポリゴンミラ
ースキャナモータの構成を説明する為の一部断面で示す
側面である。
【図2】図1のモータに具備される下ヨークの構成を説
明する為の平面図である。
【図3】図1のモータに具備される下ヨークの、他の構
成例を説明する為の平面及び断面を示す図である。
【図4】図1のモータに具備される上ヨークの構成を説
明する為の平面及び断面を示す図である。
【図5】図1のモータに具備されるロータヨークと駆動
マグネットの構成例と力の発生するメカニズムを説明す
る為の平面及び断面を示す図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態に係るポリゴンミラ
ースキャナモータの構成を説明する為の一部断面で示す
側面図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態に係るポリゴンミラ
ースキャナモータの構成を説明する為の一部断面で示す
側面図である。
【図8】本発明の実施の第3の形態に係るロータヨーク
と駆動マグネットの構成を説明する為の平面及び断面を
示す図である。
【図9】本発明の実施の第4の形態に係るポリゴンミラ
ースキャナモータの構成を説明する為の一部断面で示す
側面図である。
【図10】本発明の実施の第4の形態に係るスラスト軸
受けの構成を説明する為の断面図である。
【図11】本発明の実施の第5の形態に係るスピンドル
モータを搭載したHDDの構成を説明する為の平面及び
断面を示す図である。
【図12】従来の電磁回転機の第1の構成例を説明する
為の斜視図である。
【図13】従来の電磁回転機の第2の構成例を説明する
為の平面及び断面を示す図である。
【符号の説明】
10,13 上ヨーク 11,14 下ヨーク 20 駆動コイル 24 扁平コイル 30 軸受けスリーブ 31 スラスト軸受け 40 フランジ 41 ポリゴンミラー 50 駆動マグネット 51 ロータヨーク 52 抜き部 57 マグネット吸引リング 60 回転軸 71 上側磁気ギャップ 72 下側磁気ギャップ 111 上ヨーク嵌合穴 112 樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA04 AA07 AA09 AB04 AB06 AC03 AC07 AC08 AE08 5H603 AA03 AA09 BB01 BB09 BB10 BB12 CA01 CA05 CB01 CB16 CB26 CC11 CC12 CC17 CD02 CD04 CD21 CE01 5H621 AA04 BB07 GA02 GA04 HH01 JK01 JK07 JK13 JK19 PP05 5H622 AA03 CA01 CA05 CA10 CB01 PP03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸または固定軸を対称軸として、軟
    磁性体板状部材が放射状に外側に向けて延在する複数の
    延在部を持つ第1の固定ヨークと、該第1の固定ヨーク
    と軸方向に一定の空隙を持って対向する軟磁性体のリン
    グ形状の板部を持つ第2の固定ヨークにより構成され、
    前記第1または第2の固定ヨークの一方の外縁部に形成
    された複数の曲げ部と他方の外縁部に形成された複数の
    受け部を結合することで一体化された固定ヨーク、およ
    び、前記回転軸または固定軸を対称軸として同心円上に
    配置され、前記固定ヨークの一部に倦装される複数の励
    磁コイルより成る複数の電機子と、 前記第1の固定ヨークと前記第2の固定ヨークが作る軸
    方向の空隙中にこれらに対向して配置され、前記回転
    軸、もしくは、前記固定軸に回動自在に固定されたフラ
    ンジと一体的に回転する円環状の駆動マグネットとを有
    することを特徴とする電磁回転機。
  2. 【請求項2】 前記第1の固定ヨークの前記複数の延材
    部の周囲を樹脂部材にて囲み、固着する事により、該第
    1の固定ヨークを一体化した構成にしていることを特徴
    とする請求項1に記載の電磁回転機。
  3. 【請求項3】 前記第1の固定ヨークの前記複数の延材
    部を連結する円環部または円筒部を設けて、該第1の固
    定ヨークを一体化した構成にしていることを特徴とする
    請求項1に記載の電磁回転機。
  4. 【請求項4】 前記複数の電機子は、前記固定ヨークの
    構成要素である前記第1または第2の固定ヨークの一方
    の外縁部に形成された複数の曲げ部に対して前記励磁コ
    イルが軸方向に挿入もしくは捲回され、その後前記複数
    の曲げ部の先端部と前記第1または第2の固定ヨークの
    うちの他方に形成された複数の受け部が結合されて構成
    されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
    電磁回転機。
  5. 【請求項5】 前記駆動マグネットの着磁方向を軸方向
    と平行にすると共に、前記第1および第2の固定ヨーク
    と軸方向に一定の空隙を介して対向する該駆動マグネッ
    ト面のうち少なくとも片側の面と該駆動マグネットの外
    周面を、金属部材より成るロータヨークにて覆うように
    構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    の電磁回転機。
  6. 【請求項6】 前記ロータヨークを、円環部と、該円環
    部の外縁が円周方向にかつ交互に反対方向へ概略90
    度、櫛歯状に折り曲げられた複数の第1、第2の櫛歯状
    曲げ部により構成し、前記第1及び第2の櫛歯状曲げ部
    と前記円環部によって軸方向に形成される第1及び第2
    の円環状空間それぞれに、前記駆動マグネットを固着す
    るようにしたことを特徴とする請求項5に記載の電磁回
    転機。
  7. 【請求項7】 前記駆動マグネット面のうち少なくとも
    片側の面を覆うロータヨーク部分に、前記駆動マグネッ
    トの一部が露出するようにその円周方向に複数の抜き部
    を形成し、該抜き部の中心部と着磁中心を略一致させる
    構成にしたことを特徴とする請求項5に記載の電磁回転
    機。
  8. 【請求項8】 前記第1の固定ヨークの複数の延在部と
    該複数の延在部に対向する前記駆動マグネット面との間
    に形成される第1の空隙の幅と、前記第2の固定ヨーク
    のリング状板部と該リング状板部に対向する前記駆動マ
    グネット面との間で形成される第2の空隙の幅を、前記
    駆動マグネットが受ける合成された力のうち、トルクに
    寄与する円周方向以外の成分が略キャンセルされるよう
    に設定したことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記
    載の電磁回転機。
  9. 【請求項9】 軸受けを構成する軸受けスリーブの外周
    面の、前記駆動マグネットの内周面と対向する位置に、
    軟磁性体からなる円環状のマグネット吸引部材を固着
    し、前記駆動マグネットを含む回転体のスラスト方向の
    位置を、前記マグネット吸引部材と前記駆動マグネット
    の相互作用により、一義的に決定するようにしたことを
    特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の電磁回転機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1612912A1 (en) * 2004-06-28 2006-01-04 Nissan Motor Co., Ltd. Permanent magnet electric machine
CN113445016A (zh) * 2020-03-27 2021-09-28 信强(宁波)半导体设备制造有限公司 真空泵

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